いった、100点!!
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ジョージ・アレック・エフィンジャー「シュレディンガーの子猫」(浅倉久志訳)「80年代SF傑作選」(上)に収録
紹介 :たけうま 様
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駄弁者:
量子力学的には、すべての存在は確立的なものでしかない。もし原子核の確率的な崩壊で毒ガスのスイッチが入る箱があったとしたら、そこに入れられた猫は、フタを開けて観測者が目で見るまで、生きているのでも死んでいるのでもない状態となる…というのが「シュレディンガーの猫」と呼ばれるたとえ話(まちがってないですか?ちょっと自信ないです)。
コメントの通り、「80年代SF傑作選」は他にも面白い短編が多く収録されています。私はグレッグ・ベア「鏖戦」(字、出ました)もすごいと思いましたが、「ぼくがハリーズ・バーガー・ショップをやめたいきさつ」など軽く読めるものも好きです。目録落ちは私も残念。アンソロジーって、落ちやすいんでしょうか?
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神坂一「闇 終るとき(ロスト・ユニバース 5)」
紹介 :図書室のねーちゃん 様
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駄弁者:
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マイク・レズニック「キリンヤガ」(内田昌之訳)
紹介 :司書の駄弁者
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五島勉原作・八住利雄脚本「ノストラダムスの大予言」(東宝映画)
紹介 :やん 様
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駄弁者:
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クラーク・ダールトン「大宇宙を継ぐ者(宇宙英雄ローダン・シリーズ)
」(松谷健二訳)
紹介 :赤石 太郎 様
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駄弁者:
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森博嗣「すべてがFになる」
紹介 :EFF 様
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駄弁者:
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ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「ビームしておくれ、ふるさとへ」(伊藤典夫訳)「故郷から一〇〇〇〇光年」に収録
紹介 :まお 様
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ひさしぶりにここを覗かせていただきましたら、シーフォートの引用もあってうれしかったです。わたしもHP上の掲示板(夢幻オンライン)で語りまくっているので、よろしければお読みください(宣伝←笑)。
駄弁者:
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テリー・ギリアム監督「12モンキーズ」
紹介 :guntech 様
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駄弁者:
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ポール・バーホーベン監督「スターシップ・トルーパーズ」
紹介 :やん 様
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駄弁者:
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P・K・ディック「逆まわりの世界」(小尾芙佐訳)
紹介 :米助 様
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駄弁者:
ちょっと話は変わりますが、ディックの作品で見出しのインパクトと言えば、私は「まだ人間じゃない」というのを思い出します。正直ストーリーはいまひとつ覚えてないんですが、生後何年かまでは子供の「堕胎」が認められる世界の話で、テーマにあまりにもマッチしすぎるタイトルが強烈な印象でした。
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神坂一「闇 終るとき(ロスト・ユニバース 5)」
紹介 :図書室のねーちゃん 様
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駄弁者:
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矢野徹「ロボット」
紹介 :ひさ 様
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駄弁者:
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オースン・スコット・カード「奇跡の少年」(小西敦子訳)
紹介 :りんご 様
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駄弁者:
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西澤保彦「七回死んだ男」
紹介 :EFF 様
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駄弁者:
だから孤児といって蔑むがいい 孤児の傷をわらうがいい!
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デイヴィッド・ブリン「スタータイド・ライジング」(酒井昭伸訳)
紹介 :たけうま 様
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駄弁者:
私としても、ぜひ地球人知性化の謎が解き明かされないことを願っています。鬼子であることが人類の誇りなのですから。(…しかしまあ、いかにもアメリカ人的な誇りだとは思いますが)。
出典:
川原 由美子「観用少女 プランツ・ドール 第4巻 第4話 メランコリィの花冠」
紹介 :屋良一 様
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駄弁者:
…私はハッピーエンドが好きですけどね。
出典:
オースン・スコット・カード「ゼノサイド」(田中一江訳)
紹介 :赤石 太郎 様
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駄弁者:
もっとも、私は「ゼノサイド」では、エンダーらルジタニアの面々より、パスのチンジャオが印象に残っているのですが。
出典:
内田美奈子「BOOM TOWN@ (BAMBOO COMICS)」
紹介 :ピカピカチュー・I 様
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駄弁者:
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小松左京「日本アパッチ族」
紹介 :鈴木 力 様
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紹介 :可児歳蔵 様
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駄弁者:
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「スタートレック ヴォイジャー」
紹介 :guntech 様
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駄弁者:
中国人は千里の道も1歩から始まると言う。なんと近視眼的な言葉!
1歩ごとに、千種類もの千里の旅が始まるのだ。そして進まなかった1歩ごとにも…(中略)…時空を超えたすべての分岐世界の中で、それは未来へのまた新しい1歩を意味するのだ。
HP :
高校生のころのわたしを大いに勇気付けた言葉です。まあ、同じ多世界解釈を思いっきり否定的に捉えたニーヴンの「時は分かれて果てもなく」って作品もありますが、わたしはエフィンジャーの前向きな捉え方のほうが好きです。
この作品を始めベアの「おう戦」(字が出てこない)、ウォルドロップの怪作「みっともないニワトリ」、スティールの音楽SF(?)「マース・ホテルから生中継で」と傑作佳作ぞろいの「80年代SF傑作選」が目録落ちしているのはちょっと残念。
記念すべき100点目!
で、フタを開けるまでどちらになる可能性もあるのだとしたら、われわれに認識できないだけで、実はどちらの世界も実在するのではないか。敷衍すれば、我々がとった行動ととらなかった行動、素粒子の可能な運動ひとつひとつについて、「そうなった世界」が実在するのではないか、というのが多元宇宙の考え方(まちがってないですか?すごく自信ないです)。
この多元宇宙を、あるイスラムの少女の人生を素材として描いて見せたのがご投稿の「シュレディンガーの子猫」。少女ジハーンは、ヨーロッパで学者となる自分、死刑に処される自分、何事もなく平々凡々と朽ちていく自分、ありうるさまざまな自分の姿を幻視します。
ちなみにコメントにあるニーヴン「時は別れて果てもなく」は短編集「無常の月」に収録。こちらはまだ落ちてない…はず。
「たしかに――わたしとあなたとの間に、たいした違いはないのかもしれない……
わたしやあなたを生み出した世界も狂っていたのかもしれない――
けれど――この世界をも滅ぼすつもりでいる以上――あなたはやはり狂っている……」
HP :
再び「ロスト・ユニバース」最終巻から今度は名文句の方を。キャナル…というよりヴォルフィードの台詞です。
命あるものを滅ぼすために造られた「デュグラディグドゥ」と「デュグラディグドゥ」を滅ぼすために造られた「ヴォルフィード」。それぞれ魔王と神の名をつけられた二隻のロスト・シップの違いは実は「滅ぼす対象」が違うだけでしかない……。この辺りの彼らの会話は、この二隻の船が結局人間の身勝手さに振り回されただけの存在なんだと思えてならないです。
神坂一にしては珍しく重い調子のせりふですね…。
ところで、「ロスト・ユニバース」の敵さんの名は「デュグラディグドゥ」ですか。確か「スレイヤーズ」のは「シャプラニグドゥ」でしたね。
クトゥルー神話の神に「シュプ・ニグラトゥ」というのがいたと思いますが。神坂一もラヴクラフトのファンなのでしょうか?
「籠の鳥が死ぬわけを知っています――
鳥たちと同じように、あたしも空にふれたから」
HP :
オムニバス長編「キリンヤガ」より、収録中もっとも胸にせまる「空にふれた少女」より。
一度空を飛ぶことを覚えた鳥は、籠に閉じこめられると死んでしまうそうです。人間もまた然り。
この言葉を残した少女の羽は何だったのか、空は何だったのか。長い話が苦手という人は、このエピソードだけでも、読む価値はあります。
これはあくまで想像です。(丹波哲夫)
HP :
五島勉のベストセラーの映画化。クライマックスで、地震・噴火・原発事故・核戦争etc..ありとあらゆる災難が人類に襲いかかり、奇形生物が地上をうごめく。
そこで、この一言、「これはあくまで想像です。」想像だったんかい、とおもわずつっこみを入れたくなった。
でも、原作も似たようなレベルでしたね。
来世紀の半ばまでつづくシリーズの次は、今年滅びる世界の話からだったりします。
五島勉「ノストラダムスの大予言」は小学生ぐらいのときに読んですごく恐かったのを覚えています。まったく、人騒がせな「想像」です。だいたい五島訳の「諸世紀」(「百編詩集」の方が正しいらしいです)は誤訳・曲訳だらけということですが。
あのときはどんな恐い思いをするのかと考えていましたが、いざ1999年を迎えてみると、忙しくて世界の破滅どころじゃないですね。多分これは「幸い」と言うべきなのでしょう。
「そう、ペリー・ローダン、あなたは最初の地球人なのです」
HP :
最近、ついに250巻を達成したローダンシリーズの記念すべき第一巻より、異星人クレストのお言葉です。最近読み直し始めて、久々に1巻を手に取ったのですが、やはり懐かしくてよいですね。しかしこのシリーズ、後700巻以上続きが出る予定なのですが、私が生きてる間に出るんでしょうか?かなり不安です。
よ、読み直しているんですか…。すごいですね。
私は、ペリー・ローダンは2巻まで読んだんですが、3巻目が図書館になくてそれっきり…。これはローダンが「第三勢力」として立つあたりのシーンでしょうか?(まちがってたらすいません)
あと700巻というと、今のように月1で出たとして58年と4ヶ月…。そのころ私は80をとっくに過ぎてます。そんな先まで、ペリー・ローダンやその他のSFが盛況だといいですね。
「そもそも、生きていることの方が異常なんです」
「死んでいることが本来で、生きているというのは、そうですね……、機械が故障しているような状態。生命なんてバグですものね」
HP :
この作品も実はミステリ作品です。でも10年前だったらSFだったと思います。バーチャル空間が日常と化したとき、アリバイやパーソナリティといったものが現在よりもはるかにあやふやになってくる…、みたいなところはお約束って感じですが、何といってもこの台詞の人物の性格がこの作品の本質ではないでしょうか、と僕は思ってます。あまり書くとネタバレになるのでこのへんで。
森博嗣というと、理系ミステリで有名な人ですね。
マッド・サイエンティスト(…天才プログラマでしたっけ、似たようなものか)の暮らす孤島が舞台、となればSF領域に踏み出している作品と見て間違いないかと思います。文庫の解説をざっと見ただけでなんで、あまり下手なことは言えませんが…。とりあえず、図書館で予約しておこう。
確かに、進化というのはDNAのバグから生じるようなもんですから、「生命=バグ」というのも当たってはいると思います。しかし、韜晦でなしにこういうことの言える人間は、怖いです。
「先生はどうですか」ホービーは礼儀正しくきいた。
モアハウス博士はひとり眉根をよせ、打ち解けたげっぷをした。
「そりゃ、自分が誰だろうと思うことはあるよ」
「ほんとうですか?」
「きみは思わないのかい?」
「思いません」とホービー。
HP :http://village.infoweb.ne.jp/~fwgc6069/players/index.htm
本当は「耐えられないんだ」のほうにしようかと思ったんですが、いくらなんでも・・・・・・と思いまして。これを「よだかの星」だと書いていた評もありましたが、ティプトリーが自己の心情を最もあきらかにした作品といわれるこの作品に、ときどき自分でもはっとするくらいにひかれます。
アイデンティティで悩んでいるんだろう、とわけ知り顔で語る精神科医に対し、ご投稿のような素っ気なさで応対するホービーは、成績優秀だが人とうちとけることのない青年。彼はやがて戦場で死の床につくが、そこで彼が告白したこととは…。
「よだかの星」とはうまいことを言いますね。この作品はスタートレックのパロディという面もありますが、それとは関係なしに情感の入った良品です。
ラストでホービーが見た「ふるさと」は彼の幻だったのか、それとも…?
「サンフランシスコ、ニューオリンズ、リオデジャネイロ、ローマ、キンシャサ、カラチ、バンコク、北京・・・」
HP :
北京、ベルリン、ダブリン、イベリア・・・はパフィの名曲アジアの純真ですが、こちらはテリー・ギリアム。「ブラジル」の衝撃は十年以上たったいまでも薄れていませんし「バロン」のリリシズムはいまだに心を打ち続けています。
この名文句は12モンキーズの真犯人が、飛行機で殺人ウイルスを播く経路を示しているわけです。そして未来から、ウイルスをまき散らした犯人をくい止めるために、ブルース・ウィリスがやってくるという。この映画を見たときにぼくはティプトリーの「エイン博士の最後の飛行」を思い出し、あの悲観的な掌編を思い出して陶然としたのですが、「エイン」そのものには、旅客機でウイルスをまくのは同じなのですが確認してみるとこのように経路を示した記述はありませんでした。
パクリといってはギリアムがかわいそうなので、シニシズムが全面に押し出されてくる「エイン」をよくタイムトラベルものに肉付けしたとほめてあげたいですまたそのシニシズムもギリアム流のギャグ精神で良く昇華されていたと。
ちなみにパフィでは亜美ちゃんが好きです。
もひとつ映画から。ウィルスで絶滅寸前の人類を救うため、一人の男が過去の世界へ送られる。事件のカギをにぎる謎の言葉「12モンキーズ」とは何か!? …というような話でしたっけ。ビデオで1回観たはずなんですが、いまいちよく覚えてないんです。
「エイン博士の最後の飛行」はティプトリーの短編集「愛はさだめ、さだめは死」に収録。人類を死に導くウィルスをばらまいたエイン博士。彼の行動の原因は、ある「女」だった…。と、こちらは本を読み返したので記憶は確かです。ラスト付近でのエイン博士の言葉も、印象的ですね。
しかし、ご投稿の経路ですが、マジに考えると結構ヘンです。イタリアの次にザイールにとんで、その次がなぜかパキスタン…。
ちなみに、ハヤカワから出ているノヴェライズの著者はエリザベス・ハンド。「冬長のまつり」や「アチュルの月に」を書いた人ですね。
「さあ、君も参加しよう。」
HP :
機動歩兵が無惨にバラバラにされていく現実の中で、新兵募集のこの一言・・・
ピンポイント爆撃を歌い、非戦闘民も吹っ飛ばすアメリカとだぶって見える。
原案はハインラインの「宇宙の戦士」ということですが、どうも別物らしいですね。私はハインラインの方を読んだだけなのですが。
…吹っ飛ぶのが自分とこの兵士であるだけ、まだマシなのでは? ベオグラードとかバグダードの爆撃風景をバックに「さあ、君も参加しよう」だったらあまりにもブラックすぎる…。
私は「インデペンデンス・デイ」からこっち、アメリカの映画は妙にアブないな〜、と思っていたのですが、ご投稿のやんさんによると、「スターシップ・トルーパーズ」は超娯楽SF戦争青春スプラッターブラックコメデイ映画で、純愛国主義的な「インデペンデンス・デイ」とは対照的だとのこと。
「酔った父親、わが子を食う」
(作中のタブロイド新聞の見出しより)
HP :http://www.ops.dti.ne.jp/~hankoya/index.htm
おそらく御大ディックですから、単なる思い付きギャグではなく、ゴヤの「我が子を食うサルマコフ」(??)あたりから題材をとったのでしょうが、始めてみた瞬間、その見出しの奇抜さに笑いがとまりませんでした。
1986年、突如時間が逆流して、生者は子宮へ還り死者が墓から復活するというシュールな設定のディック作品。知っているような書き方ですが、これも実は未読なんですよね…。
こんな見出しも、東スポあたりなら載るでしょうねえ。比喩的な意味でなら、食ってる親も結構いるでしょうが…。いや、親を食ってる子の方が多いか。私も最近まで食ってましたし。
「がんばってよけてくださいっ!」
(中略)
「ふっ。さっきからこうも目の前で、徹底的に確率無視されまくって、ミリィに照準
(サイト)チップ撃ち落とされまくったんじゃあ……
もぉ科学も計算も信じない、って気分になってきますよ」
HP :
3巻と4巻の間がだいぶん開いたのでいつ終るかと不安でしたが、無事完結!ということでこの間、発売されたばかりの最終巻から迷言の方を。名言の方は下手に書き込むとまだ読んでいない人には盛り上がりを壊す事になりかねないので、またの機会に。(^^)
この台詞の何が迷言か、ってこれを言っているのがコンピュータの制御プログラムであるキャナルだということでしょうか。精神論に走りまくってるコンピュータって……。
……でも、気持ちはわかるなぁ……。(笑)
神坂一の作品は高校図書館ではすでに常備品だったりして。人気ありますからねえ。実は私も「スレイヤーズ」は最近まで読んでました。「ユーモアファンタジー」と言うよりは「ファンタジー風どつき漫才」だと思いますが。「ロスト・ユニバース」の方は読んでませんが、似たような雰囲気なんでしょうか?
コンピュータが計算信じないというのは、ほとんど自己抹殺だと思いますが…。しかし精神論に走ったり、オカルトにハマりかけたり(ジニアス5 from「造物主の選択」)、コンピュータも何かと大変です。
「お願いだ、フライデーくん・・口をきいてくれ」
(中略)超合金製のロボットは、はっきりと口をきいた。
「ハイ、ダンナサマ」
HP :
初めまして、大阪在住者です。
小学生のころに出会い、作者名も分からなかったのですが、社会人になってまためぐりあった、思い入れのある作品です。某ロボットみたく、原子力で動きます。
こちらも、かなり掲載が遅れてしまいました。ごめんなさい。
小さい頃、とくに最初に読んだSFというのはどんな作品でも思い入れの深いものですね。それにジュヴナイルSFというのは結構穴場で、ときに「この人が!?」というのがあります。でも、このごろ児童書でそれらしいSFは見ませんね。
ところで、コメントにある原子力の某ロボットは「空想科学読本」(柳田理科雄,宝島社)によると、あの体型だと周りの人間がみな被曝してしまうんだそうです。いや、そこは未来の科学力でなんとかしているんだ、きっと。
「ぼくは物をつくらなければならないんだ」
アルヴィンは言った。
「アンメイカーが壊すより速いスピードで」
HP :
はじめまして、りんごといいます。
カードはエンダーからはまって今現在も読んでます。でも私の所の本屋には彼の作品が無くて、注文しまくり。
全部読みたいから大変です。エンダー4作目があったとは!でなきゃあんまりですよね。
ところでこの作品は王道的だあ。好きです。上の文はまさしくこの物語を表してるでしょう。この本自体が序章も序章なんで、こういうセリフ、つまりこれから始まることを暗示させる言葉が見える。
他にリトル・ペギーの書いた、『一人の創造者(メイカー)が生まれる』というのも好きです。始まりって感じで。
長くなってごめんなさい。また送りたいです。
掲載が遅れてすみません。
カードの作品もぽつぽつ目録落ちしてますから、全部読むならお早めに。「辺境の人々」「帰郷を待つ星」あたりは要注意ですね。ノヴェライズの「アビス」はとっくの昔に消えてますし。エンダーシリーズは大丈夫でしょうが。
エンダー第4作「Children of the Mind」は何としても邦訳が欲しいですね。一応シリーズ完結編とのことですし。ただ、本国アメリカでは「エンダーのゲーム」の外伝にあたる「Ender's Shadow」が夏に出るらしいですが。
投稿の出典「アルヴィン・メイカー」もちゃんと最後まで出てくれるか心配です。エンダーや「帰郷を待つ星」は完結しているから望みが持てますが、アルヴィンは原典でも3巻でストップしてるそうですし…。
で、投稿の名文句ですが、確かに作品のテーマをひと言でいうなら、これですね。これからアルヴィンが創り出すものは何なのか、期待です(だから続きを!)。
「ヒサタロウさんがそうおっしゃったんじゃありませんか。
キュータローじゃなくてヒサタロウが正しい読み方だと。
だから正しい読み方で読んで下さいと」
HP :
久し振りの投稿になります。
この作品は一般には「ミステリ」と呼ばれるジャンルの作品なのだけれども、それに関してはある先輩が「最近の日本のSFはミステリと言うなまえで発表されるね」とか言うことをいってて、たしかに西澤保彦の作品にはSF作品と言っても良いようなものがあったりして…。うーん、これも「周辺作品」からの出典になってしまうのでしょうか?
まあ何にしても、面白い作品ではあったので、SFファンの人にもお勧めできるかと思います。
はい、ご無沙汰しております。また投稿してくれて嬉しいですよ。
名文句については出典を読んでないこともあって正直「?」なんですが、コメントの「SFがミステリの名で…」というのには賛成ですね。「蒲生邸事件」にしても「ブレイン・ヴァレー」にしても、SFと銘打って宣伝しているのを見たことがありません(SFの賞はとってますけど)。
まあ、どのみちジャンルの明確かつ排他的な定義などできないと思ってますし。SFと呼ぼうと呼ぶまいと、コアだろうと周辺だろうと、読んで面白ければ何でもいい、というところですが。
「おれの親父は無教養 それでもいつも努力した
自分の無知を憎みながら 誇りを持とうと懸命だった
あるとき靴の紐を踏み つぎに虚無を踏んで叫んだ
あのかわいそうなみなし児は まごころを遺して死んだのだ、と
だけど一言いってくれ,『おまえらの言い分はどうなんだ』と
きさまらETと星々よ? きさまらETと星々よ!」
HP :
はじめまして、たけうまと申します。
このせりふは、主人公格のひとり、トム・オーリーの歌う歌の歌詞の後半部分です。人類を敵視し,軽蔑する銀河列強にむけて「おれは人類だ。宇宙の孤児だ。それで何が悪い!」と,たたきつける歌です。たとえ「子どもっぽい高揚感」とか、「カリフォルニア的思い上がり」とか言われようとも,SFの根底にはこう言う感覚が流れているのではないでしょうか。わたしは素直にかっこいいと思います。
去年映画化もされた「ポストマン」の原作者・ディヴィット・ブリンの、ヒューゴー賞/ネビュラ賞ダブルクラウン受賞作より。知性をもったイルカやチンパンジーが活躍しベム的スタイルの異星人が続出する、いかにもSFらしいSF。しかし、「知性化」を軸にした異星人の生態や相互関係の設定など、オーソドックスなだけの作品でもありません。
この作品宇宙では、知性をもつ種族はみな他の種族によって「知性化」された、いわば血統書付き。知性化を受けた種族は、代償としてそれを施した種族に一定期間隷属しなければならないという、上下関係が秩序の基本となっています。ところが、地球人だけは、何者に知性化されたのかが全く不明。それがために「鬼子」として地球人を憎み嫌う種族が多い、というわけです。
「なんだかわたしは 人生が急につまらなくなったよ まさかね・・・甘美な憂鬱を知った少女(プランツ)は 大人になるんだなんて」
HP :
観用少女(プランツ・ドール)と呼ばれる生き人形が在る世界、ドールは笑い、呼吸し、人を愛する。
そのドールに寄生して大輪の花を咲かせる植物「花冠(ティアラ)」。花冠は、ドールが幸せだと美しい緋色の花を咲かせ、そのドールを幸福の絶頂のうちに枯死させてしまう。一瞬の美しさとドールの命が引き換えにされるのだ。
ある金持ちが世にも珍しい「幻の青い花冠」を見たいと思った。だがそれは、「甘美な憂鬱」を知ったドールでないと咲かせることができないと言う。そこで金持ちは青年を雇い、ドールとのあいだに憂愁に満ちた愛を育ませて、その上でドールを花冠の苗床にしてしまおうとする。
青年は激しく反抗するが、そのうちにドールもまた愛する人のために美しく咲いて散ろうと願っているのではないか?と思い、何よりも青年自身がその一瞬の美を見たいと願うようになる。
そして、その日がやってきた。大輪の「幻の青い花冠」は一瞬の内に咲いて散り、後に残ったのはすでにドールではない「大人の女」だった。
上はその一部始終を見守った金持ちがしみじみもらした台詞です。もちろん最後はハッピーエンドに終わりました。
お久しぶりです。
何と言うか、言葉本来の意味で「耽美的」な話ですね。
投稿された内容だけしか知らないんですが、この金持ちはドールが花を咲かせて美しく死ぬことを期待していたんじゃないでしょうか?そうすれば「美」としては完結するわけですから。物語としては、その流れでも結構読めるものになると思います。
「愛して失った方が」彼はつぶやいた。「一度も愛さなかったよりましだ」
「いい古されたことばかもしれないけど」ジェインがいった。「だからといって真実でないとはいえないわね」
HP :
妻を失った(と入っても死んだわけじゃ無いですけど)主人公と、コンピューター生命体?ジェインとの会話。
カードの文章好きなんですよね、泣かせるセリフ多いです、ほんと。その中でも個人的にこのセリフ気に入ってます。
カードの作品から投稿があるとは、本当に嬉しいかぎり。
ご投稿の名文句、しかしこのときのエンダーは、私のイメージでは何となく自信なさげに思えるんですが、どうでしょうか?妻に去られ、ある意味妻以上に親しかった女性も喪おうとしている男が、自分に言い聞かせるように呟いている、という感じがします。これからの彼の運命が、とてもとても気になるところです。
…続編の「Children of the Mind」、早く邦訳が出てくれないでしょうかね。
バディ「ミルクですよ朱留さん。それともたまにはお酒でも?」
朱留 「以前にもそんなこと言ってたわバディ・・・」
バディ「そうですか。私はかなり巻き戻されてしまったから覚えていませんが・・・」
朱留 「うん・・・」
バディ「でもいいじゃないですか。一年前からやり直せば」
HP :
BOOM TOWNは巨大なネット型ソフト。バディはそこに住む疑似人格XYZ−Pの一人。ある日ハッカーによって店ごと消去されてしまったが、朱留らデバッガーの活躍により再生された。しかし彼の記憶(データ)は一年前までしか保存されていなかった・・・。
自分の記憶すら他人に預けているXYZ−P。それでもバディが微笑んでいられるのは、朱留たちへの揺るぎない信頼があるからだろう。
「アリス・・・ヒトは誰かがいてはじめて自分を証明できるんだよ」(元B・Tエンジニア・ジャックのセリフより)
余談だが、この漫画は掲載紙休刊により中断してしまっている。はじめてVR世界を具体的に描いてみせた作品だったのに、勿体ない!どこかで再開してくれないかなぁ・・・。
マンガ、とくに女性(少女)向けマンガというのは結構SFの穴場だったりしますね。
ヴァーチャルリアリティをメインに扱った作品というのは、文章でも意外と少ないのでは?私がすぐに思い浮かべられるのはチャールズ・プラット「ヴァーチャライズド・マン」あたりです。ホーガンの「巨人たちの星」や「内なる宇宙」もVRがかなり登場はしますが、メインという程ではないし。
ところでVRの場合、記憶が保存されていないことより、いくらでも記憶のコピーが保存され得るということの方が恐怖なのではないでしょうか?一定期間記憶を失ってもとりあえず自分は自分ですが、自分のコピーがいくらでも存在するとなったらアイデンティティの危機です。それでもバディさんは微笑んでいられるでしょうか…。
「伝統、思い出、歴史――そんなもの、外にあらわれとるもんや――寺をやかれて、ほろびるような伝統やったら、そんなもんとっとく必要ないわい。建物がやけても失せても絶対に消えんもんこそ、残る値うちがあるもんや」
HP :
軍国主義化した近未来の日本。いまでいうホームレスのような社会的弱者を抹殺せんとする体制の隙間から生まれた、鉄を主食とする人種=アパッチは、やがて国家との対立を深め、ついには全面戦争にいたります。そして戦いのさなか、京都をはじめとする古きよき日本さえ壊滅させたアパッチの二毛次郎酋長は、非難の声に対して傲然と言いはなつのです。軍国主義も敗戦もすべて受けとめた小松左京の、「日本」に対する愛憎いりまじった展開は、SFをかじりはじめたばかりの中学生をも粛然とさせたのでした。
HP :
原始純アパッチ大酋長にして後のアパッチ国初代独裁者である二毛次郎の、「廃墟作戦」発動時の言葉です。
そりゃあそうかも知れないけれど、別の種族が作った物なら壊していいと言うのは、どうかと。別にそれを作った種族の末裔だから言う訳ではありませんが。
ちなみに私は、恐らく木田福一が粛清されたことで未完に終わったであろう「日本滅亡史」の内容がかなり気になります。
私は小松左京の作品を多くは読んでいませんが、この人は本当に日本が好きなんだろうと思います。
他の作品でも沈没したり首都が消失したりと色んなめに遭う日本ですが、そうなっても「日本」は消えない、そんな思いがあるんじゃないでしょうか。
「個人的な頼みなのですが・・・わたしも名前が欲しい」
HP :
新しいところから。ぼくのすむ関西では新年から始まったスタートレック ヴォイジャー。
どうもストーリー的につめが甘いんじゃないか、という不満はありますが、スポック、データ、オドーと続く異人の系譜の末席、ホログラムドクターがいい感じで。
この台詞も「自意識の芽生え」みたいな言うならベタベタな台詞なんですがやはりほろりと来ました。
「ヴォイジャー」ですかあ。駄弁者のいる名古屋圏では放映されていないんですよ(1998年現在)。関西圏の人がうらやましい。
このホログラム・ドクターは映画「スタートレック・ファーストコンタクト」でも登場していましたね。ドクタークラッシャーに「時間稼ぎをして!」と命じられて、ボーグ相手に皮膚炎の処方をしたりしています。
ところでこのドクター、名前の方は付けてもらえたんでしょうか?
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