SF名文句・迷文句第56集

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*群れはぐれ ひとり死にゆく── この身悲しき……*

 出典: デイヴィッド・ブリン「スタータイド・ライジング」(酒井昭伸訳)

紹介 :くうねるよむとぶ 様
HP :

コメント:
 はじめまして 初投稿です。
 心に残っている文句を思い出した時に最初にあれや!と思ったのがこの文です…やたら俳句が出てくる事に違和感を感じられているようですが私は結構気に入ってます。最近本は中古書店で100円で買う事が多いなかで定価でも買う数少ない本がこの作者のシリーズです。私の中では定価でも買う本、半額なら買う本、100円でないと買わない本と3ランクに分かれておりだんだんと定価で買う本が少なくなっています。

駄弁者:
 はじまして。初のご投稿を歓迎します。
 人類とイルカ混成のクルーが乗り組む<ストリーカー>で、トラブルメーカーになってしまった副長のイルカ、タッカタ=ジムの最後の一句。原文ではどうなっていたのかが、ちょっと気になるところです。
>だんだんと定価で買う本が少なくなっています。
 文庫でさえ4ケタになることが珍しくなくなってきているのでしょうがないのですが、次の「新・知性化シリーズ」をぶじ刊行してくれるように、たまには定価で買いましょう。
 …で、金がないときは図書館を利用しましょう。



愛がなーいっ!!

 出典: 幸村誠「プラテネス (2)」

紹介 :みどり 様
HP :

コメント:
 史上最強のヒロイン・タナベの必殺技(笑)

駄弁者:
 そして追い討ち技が、首根っこ引っつかんで問答無用のキス。ハチマキの人間性を回復するとともに、ついには彼自身までゲットしてしまうという恐ろしい必殺技でした。



「なんでお前たちは人を食べるの?」
「人間たちはなんでも食べる。それに比べて、われわれは人ぐらいしか食べない。質素なものさ」

 出典: 岩明均「寄生獣」

紹介 :みどり 様
HP :

コメント:
 なんか、やけに印象に残る台詞だったので投稿しました。

駄弁者:
 それは「質素」というより、「偏食」というんじゃないですかねえ…。
 しかしここで「人間たちはなんでも食べる」というのは、単に食物として摂取するという意味でなく、「犠牲にする、餌食にする」と言っているようにとれます。



なんだか大変な手間をかける割には、些細な利益しかないのね、魔術の方がずっとわかりやすいわ

 出典: ロジャー・ゼラズニイ「氷の塔」 「地獄堕ちた者ディルヴィシュ」に収録

紹介 :NAL 様
HP :

コメント:
 いつの日か物の性質(物理法則のこと)が発見されるのではないかと語るディルヴィシュに対して、魔法使いはこう答えた。
 ゼラズニイ作のヒロイックファンタジーより

駄弁者:
 ミもフタもないですな…。しかし人間の利便性中心に考えるとすれば、物理法則とは確かに面倒なものなのかも。



一度はうまくいった。二度目もうまくいくかもしれない

 出典: 草上仁「ゲートキーパー」

紹介 :NAL 様
HP :

コメント:
 あなたが主人公でないのなら悪いことは言わない、やめときなさい。
主人公なら…好きにしなさい。
 今回は主人公が隣にいるので…脇役君も安心のはずですが、何しろシリーズの完結編なのでどうなることやら。

駄弁者:
 コメントのほうもなかなかの「名」(笑)。
 隣にいる主人公だけうまくいって、脇役君は×…という可能性も濃厚。



「決めるのは、あなたがたです」セス・アンブレはいった。「決めるのはつねに当事者なのです。そこにこそ、悩みと災いの種があるのですが」

 出典: ダン・シモンズ「へリックスの孤児」(酒井昭伸訳) ロバート・シルヴァーバーグ編「SFの殿堂・はるかなる地平 2」に収録

紹介 :冬寂堂 様
HP :

コメント:
 <ハイペリオン>四部作の続編、へリックスの孤児からも投稿させてもらいます、<エンディミオン>二部作の物語から400年後の未来を舞台にした物語で、<アイネイアン>と呼ばれる人々の植民船が超光速航行中に受けた救難信号を元にたどり着いた世界、そこでは播種船の故障により人類領域から遠く離れた場所に住むようになったアウスターや森霊修道士たちの住む世界で、危機的な状況にさらされている…というもので投稿した台詞は事件が終わったあとに登場人物のセス・アンブレがアウスター達に言った台詞ですが、〈エンディミオンの覚醒〉で投稿した「選べ、もう一度」と対にして考えると、中々考えさせる台詞です。

駄弁者:
 この短編、内容より印象に濃いのが、出てくるAIが「芭蕉」や「紫式部」や「良寛」で、カッコまでオリジナルに合わせて登場するところでした。「ハイペリオンの没落」でも禅問答が出てきましたし、「エンディミオン」に出てくる地名でも中国のもの頻出したりと、作者の東洋趣味がよく表れるシリーズだったと思います…ちょっと使われ方がくどくて好みが分かれるところですが。
 追伸・ネタバレになるかと思ったので、一部コメントを省略させて頂きました。事後報告ですみません。



「さようなら、マーティン・サイリーナス。お近づきになれて光栄でした」
ベッドの上のミイラは、かろうじて骨と皮ばかりの腕をあげ、比較的大きく手をふった。「地獄で会おうな、宇宙船」

 出典: ダン・シモンズ「エンディミオンの覚醒」(酒井昭伸訳)

紹介 :冬寂堂 様
HP :

コメント:
 前回投稿した〈ハイペリオン〉の名文句が老マーティンの台詞で始まったので、〈エンディミオン〉二部作の最後も老マーティンの台詞で締めくくりましょう―――物語の終盤においてエンディミオンは自らをこの冒険の旅に導いた老マーティンと再会をはたします。しかし死の床についている老詩人は、最後に〈オールド・アース〉に行くことを望み、エンディミオン達と共に旅立ちます。投稿したせりふは、もとの軌道上に戻されている〈オールド・アース〉に降り立つ老マーティンと領事の宇宙船との間で交わされた会話で、二人?の関係をうまく表している台詞だと思います。

駄弁者:
 地獄で会おう、とは口は悪いですが、相手を単なる機械ではなくひとつの人格と認めている証。
 宇宙船もなにげにプライドの高いキャラでしたし、サイリーナスとはいい口げんか相手という感じの間柄だったのでは。



「“選べ、もう一度”」

 出典: ダン・シモンズ「エンディミオンの覚醒」(酒井昭伸訳)

紹介 :冬寂堂 様
HP :

コメント:
 惑星<天山>で再会を果たしたアイネイアーとエンディミオンは仲間たちとともに泰山を目指します、その途中でアイネイアーは人類に伝えるメッセージのことをエンディミオンに話します、最初に考えたメッセージは35語からはじめ、何年もかけて凝縮してやっとのことで2語に凝縮したのが投稿したこの台詞です、以後の言葉は何度も出てくる台詞であり、この二部作を象徴する台詞でもあります。

駄弁者:
 「エンディミオン」でこの言葉で出てこなけりゃ嘘だろう、というぐらいの代表的な名文句ですね。私は「多様性への讃歌」というふうにとらえて読んでました。



「アウスターだって人間よ。地球人という共通の祖先を持つ、わたしたちとおなじ人間よ。でも、それをいうならAI〈テクノコア〉だってそうなの。この三つの民族は、嵐の中で翻弄される孤児なのよ」

 出典: ダン・シモンズ「エンディミオンの覚醒」(酒井昭伸訳)

紹介 :冬寂堂 様
HP :

コメント:
 アイネイアーと別れ、惑星ウィトゥス=グレイ=バリヤヌスBにたどり着いたエンディミオンは激痛に倒れます。ラモンド公子閘門村の住民に助けられ、そこでパクスの医者の手によって治療されたエンディミオンは、ウルトラモルヒネとともに流し込まれた告解剤のために自分の素性を全てはなしながら成す術もなく眠りに落ち、夢のなかで数ヶ月前にアイネイアーと交わした会話を思い出し、アイネイアーの口から〈コア〉の秘密を聞いたことを思い出します。投稿した台詞はその秘密を明かされてもなお納得しないエンディミオンに対してアイネイアーが言った言葉ですが、確かにAIの思考が人間の思考を模したものなら、ある意味「人間」といえるかもしれませんが…。人間の定義をそこまで広げてしまうのは果たして正しいことなんでしうか?

駄弁者:
 「人間」というのを「相互理解の可能な存在」というふうに理解すれば、あるいは。もっとも人間(アウスター含む)の方はともかく、テクノコアは人間と一緒にされるのを拒否するでしょうね。



「人間はね、ずっとイエスやヤハウェやETを待ち望んでいたのよ。熊の毛皮を身(アツス)をつつんで洞窟から出てくる以前から、彼らが身(アツス)を護ってくれることを願っていたのよ。でもいつまで待っても彼らはこない。これはわたしたちのやるべきことだから……わたしたちの戦いだから……私たち自身のちからでやりぬかなくてはならないの」 「わたしたち自身というのは、きみ、ぼく、A・ベティック対、八千億かそこらの復活派キリスト教徒ってことかい?」ぼくは静かにきいた。
アイネイアーは片手でいつもの優美なしぐさをして、
「そう」といった「当面はね」

 出典: ダン・シモンズ「エンディミオンの覚醒」(酒井昭伸訳)

紹介 :冬寂堂 様
HP :

コメント:
 <コア>によってマゼラン星雲の中に運ばれた<オールドアース>で、アイネイアーは、自分の建築仲間たちに地球を去り、自分たちの故郷へと帰ることを勧め、その中でエンディミオンも旅立つことを一方的に告げます。投稿した台詞はアイネイアーがエンディミオンを説得する時に言った台詞の一つで、確かに言いたいことは分かるのですが、人間が強い存在ではない限り、何かに頼らざるを得ないんじゃないのかと多少の反発を覚える言葉でもあります。

駄弁者:
 4部作の中では、「覚醒」は私にとってはいまいちしっくりこなかった作品なのですが、それはたぶんアイネイアーの特殊な力に頼るところが大きすぎると感じたせいではないかと思います。それと、彼女自身がそのことを受け入れてしまっているということも。



「おことばを返すようですが…偉大なる神のしろしめすこのくそったれな宇宙では、事故や不測の事態を回避することなんぞできんのです。だれにもね」

 出典: ダン・シモンズ「エンディミオン」(酒井昭伸訳)

紹介 :冬寂堂 様
HP :

コメント:
 エンディミオンがアイネイアーと出会い、宇宙船での逃避行を続けているころ−−−アイネイアーをすんでの所で逃したデ・ソヤ神父大佐は、目的地へ先回りし、三人を捕らえようとします。投稿した台詞は三人を捕らえるためのシミュレーションをしたときに部下のグレゴリウス軍曹との間に交わされた台詞で、確かにその通り、といえる台詞です。なんといってもクリスマスまでに終わると言って、クリスマスまでに終わった戦争も存在しないそうですし。

駄弁者:
 現場で苦労している人間ほど、自分が属している組織について皮肉な感想をもっているものなのでしょうか。
 デ・ソヤ大佐やグレゴリウス軍曹らメインで登場する外伝があっても面白いんじゃないかと思います。



「なぜだ?」ロールのぼやけたイメージがたずねた。「なぜ自分たちが造ったものを破壊した?」 デ・ソヤは左右に首をふった。
「わたしが造ったわけではない」
「しかし教会の造ったものなんだろう?」ロールは食いさがった。「なぜだ?」
「あれが教会の手になるものではないことを切に祈ろう」デ・ソヤは静かに答えた。「もしそうであったなら―――わたしの教会は怪物になってしまったことになる」

 出典: ダン・シモンズ「エンディミオン」(酒井昭伸訳)

紹介 :冬寂堂 様
HP :

コメント:
 惑星クム=リヤドで、ついにエンディミオンたちは刺客に追いつかれます、
無敵を誇るシュライクすら退けたラダマンド・イネスからすんでのところで敵であるデ・ソヤ神父がエンディミオンたちを救います。投稿した台詞は、イネスを倒し自分たちを救ったことを問いただすエンディミオンに対して神父が答えたもので、デ・ソヤ神父の持つ苦悩が垣間見える台詞です。

駄弁者:
 私は、「エンディミオン」ではこのデ・ソヤ大佐が一番好きなキャラクターでした。「覚醒」ではあんまり目立っていなかったように思えたのが残念。
 シュライクvsラダマンドで「ターミネーター2」を連想したのは私だけでしょうか(「あるいは「3」だとよりぴったりくるかも)。



「なにかが怖いのかい、アイネイアー?」
 少女は小さく鼻を鳴らすような音をたてた。笑おうとしたらしい。
「なにもかもよ」と彼女いった「なにもかも怖いの。未来についてわかっていることが、なんでもかんでも怖いの。何日かしたら、待ちかまえるパクスの人たちのところへ飛び込んでいくことがわかっているのに、どうやって切りぬければいいのかわからないし。ホームシックだし。もう二度と前の時代にはもどれないのよ。知ってた人たちは、マーティンおじさん以外、もうみんな死んじゃってるのよ。でも、いちばんつらいのは――ママに会えないこと」

 出典: ダン・シモンズ「エンディミオン」(酒井昭伸訳)

紹介 :冬寂堂 様
HP :

コメント:
 領事が所有していた量子船の中でアイネイアーは自らの不安をエンディミオンに語ります。未来について知っていることについての不安、知っている人たちがほとんどいない時代にいることの不安、そしてホームシックのことを―――。その後の物語の中で強い女性に成長するアイネイアーですが、この時点ではおさない普通の少女だということがわかる台詞で強く印象に残っています。

駄弁者:
 実のところ、「エンディミオンの覚醒」で強い女性に成長してしままう前の、この頃の彼女の方がキャラクターとしては好きなんですけどね…。



「わたしは一世紀以上ものあいだ、あの方に仕える栄誉に浴しておりました」
少女は顔をしかめた。
「あなたって、よっぽど人間ができているのね、M・ベティック」
「A・ベティックです、M・アイネイアー。それに、人間ができているわけではありません。あの方のことはずっと前から存じあげ、お慕いしておりました」

 出典: ダン・シモンズ「エンディミオン」(酒井昭伸訳)

紹介 :冬寂堂 様
HP :

コメント:
 ハイペリオンにある〈スフィンクス〉から出てきたアイネイアーとついに出会ったエンディミオン、アイネイアーはマーティン・サイリーナスの書いた『詩篇』をけなしたあとA・ベティックに老マーティンの生死を尋ねます、投稿した台詞は老マーティンの性格が300年ちっとも変わっていないことをよくあらわしています。(^^)

駄弁者:
 人とロボットを「M」とか「A」で分けるのは、アシモフのロボットもののオマージュなんでしょうか。



「乾杯じゃ――おろかさに。聖なる狂気に。尋常ならざる探求の旅に、曠野(あらの)で叫ぶ救世主に。暴君の死に。われらが敵の混乱に」
 ぼくはグラスを口もとに持っていきかけたが、老人のことばはまだおわっていなかった。
 「ヒーローに――床屋で散髪するヒーローに」
 そういって、老詩人はシャンパンを一気に飲みほした。

 出典: ダン・シモンズ「エンディミオン」(酒井昭伸訳)

紹介 :冬寂堂 様
HP :

コメント:
 主人公ロール・エンディミオンは濡れ衣を着せられ、死刑になる瀬戸際でマーティン・サイリーナスに救われ、とてつもない依頼をうけるはめになる――上記の台詞はエンディミオンがサイリーナスの依頼を受けたときの乾杯の時にサイリーナスの台詞ですが、しかしこの人…300年たっても、ちっとも変わってないなぁ。

駄弁者:
 前作よりはちょっと丸くなったのか?…と思いきや、相変わらず皮肉なしには生きられない御仁のようです。



「あと30秒」機械的な声がいった。「助言:超高速への移行は致命的である」
「そいつはどうも」
-―――中略―――
「15秒。祈りを捧げよ」
「くそくらえだ」
――――中略―――
「5秒」声がいった。「以後、忠告がなされることはない。キリストの名において、神のご加護のあらんことを。首尾よき復活を祈る」
「アーメン」と、デ・ソヤ神父大佐はいった。

 出典: ダン・シモンズ「エンディミオン」(酒井昭伸訳)

紹介 :冬寂堂 様
HP :

コメント:
 前回のハイペリオンの投稿からだいぶ間が空いてしまいましたが…ハイペリオン四部作の後半二部、「エンディミオン」から投稿させてもらいます。連邦が崩壊し、カトリック教会は聖十字架の復活の力を使い宇宙を支配するようになった世界を舞台とした主人公ロール・エンディミオンの冒険を描く物語で、前作「ハイペリオンの没落」から300年未来を舞台としながらも「ハイペリオン」での登場人物も時折顔をのぞかせる壮大な物語です。上記のセリフはパクスの艦隊に所属するデ・ソヤ神父大佐が急使を受けて、ヴァチカンへと向かう際の機械へのつっこみですが、神父が「くそくらえ」なんていっていいのかなぁ…。

駄弁者:
 きましたね、「エンディミオン」特集。
 まあ、これから神父たちが耐えねばならないことを考えたら、それぐらいの悪態は許されてしかるべきかと。機械が助言する「致命的」というのは、その機械を作ったやつのブラックジョークなんじゃないかとさえ思えます。



投げられた石は地べたに落ちる。当たり前のことだな。

 出典: GAINAX「オネアミスの翼・王立宇宙軍」

紹介 :高田 圭 様
HP :

コメント:
 シロツグによる語り。以下、
「この石を水平方向に加速してやる。ずっと、遠くに落ちる…(中略)…ついには、水平線の彼方に果てしなく落ち続けるようになる。これが、人工衛星だ。」
と、続くわけですが…(うろ覚えで申し訳ない)
私、ここまで人工衛星を平易に解説表現したものを、見たことありません。

駄弁者:
 ロケットを「落下するために上昇するだけのまったく何でもない仕掛け」と説明するところですね。私もうまいことまとめるな〜と思って見てました。



「……俺のあだ名は死神だ!」

 出典: 石ノ森章太郎「サイボーグ009」

紹介 :ヘボ 様
HP :

コメント:
 ネオ・ブラック・ゴーストの首領である三つ子。彼らの正体を探るべく、009達は三つ子の産まれた村へと向かう。 寺院での調査を終え村に戻った一行の前に村人たちが立ちはだかる。彼らは昼間の内にNBGによって殺され、動く死体ゾンビーグにされてしまっていたのだ。戦いを避け、山小屋へと退避するサイボーグ戦士たちだが、NBGは村で親しくなった少女の身体に爆弾を仕掛け山小屋へと向かわせる。009たちには彼女を撃つことができない。
 009が意を決して銃を構えたそのとき、一人小屋の外に出ていった男004。彼は右手を少女へと向けた。
 再放送で見たのがかれこれ17,8年前になりますか。一番印象に残っているエピソードです。少女を撃つ寸前、自らに言い聞かせるように吐くこの台詞が。
 今回、確認のためにレンタルビデオで見直してみましたが、「おまえらが来なんだら村は平穏無事だったんと違うんかい!」とテレビの前で突っ込んでしまいました。いや、年とったよな、私。

駄弁者:
 最近、リメイクが放映されていましたね(見る機会ありませんでしたが)。
>おまえらが来なんだら村は平穏無事だったんと違うんかい!
 004は「俺たちのあだ名が死神だ!」というべきだった?



セラフィータ「シンリテキユウイ?トロネちゃん凄いんだ、さすがポリクロロトルエン子牛脳搭載さいぼぉぐっ!」
トロネ「ポジトロン光子脳だ!何だその検疫で引っかかりそうな危ない名前は!」

 出典: スクウェア製作「ゼノギアス」

紹介 :轟天雷 様
HP :

コメント:
 以前にもあったゼノギアスより、自分がこの作品最強の迷台詞と思うものを。
 後に発売された設定資料集には、「ポジトロン光子脳」と言うのは、ペリー・ローダンの三巻あたりを読め。との記述が。
 私には未だに何のことやらさっぱり分りません。

駄弁者:
 その物質って本当にあるのかと検索してみたら,子牛脳しかひっかからないでやんの。
>ペリー・ローダンの3巻
 マール&ショルス「ミュータント部隊」…。読んでも分かる保証はありません。



幻夢界に引きずりこめ……!

 出典: 八手三郎原作「宇宙刑事シャリバン」

紹介 :轟天雷 様
HP :

コメント:
 久方ぶりの投稿になりますか。
 今回の名台詞は、俺的悪党部門第一位、宇宙刑事シャリバンに登場する、宇宙犯罪エスパー集団マドーの大ボス、魔王サイコのお言葉。本当は魔王の雄叫びである、「カオォォォォ!」というのを考えたのですが、テキストでは表現しづらいので。
 なお幻夢界では、魔怪獣は四倍の能力、ないしはパワーを持つことができるのですが、それでもシャリバンクラッシュでバッサリと斬り捨てられてしまう魔怪獣って、強いんだか弱いんだか……

駄弁者:
 四倍というのはパワーアップの設定として、微妙に遠慮がちな数値のような気がするんですが。



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