第174集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第176集を見る
体中に電極をつけられて、白衣の博士達に囲まれるというありがちな絵が頭に浮かんだ。これが自衛隊なら笑い飛ばす。CIAでもあまり怖くない。しかし、ADEMの場合、笑えない。マジでありそうだ。やってそうだ。なんたってマッドサイエンティストの発明品の専売特許屋。
出典:
葉山透「9S<ないんえす?>SS 男の生き方、プライスレス」
紹介 :検索の渡り鳥 様
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駄弁者:
「拓海、美月、仲好し、美海も?」
出典:
林譲治「進化の設計者」
紹介 :垂直応力 様
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駄弁者:
「カペラ第五惑星の、ユービル人と言う人種は、金髪がなぜか大好きで、金髪を見ると、目の色を変えて、突っ込んでくるのだそうだ。それは、わが軍にとって、ためになる事ではない。ゆえにだ。金髪は後方部隊にまわされることになった。ユービル人の間では、金髪は相当価値のある物として扱われるらしい。捕虜になると、生きながら頭の皮を剥がれるとも聞いた」
出典:
嬉野泉「神曲鯨篇」 『吸血観音』に収録
紹介 :かんきち 様
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夢っていうのは、呪いと同じなんだ。
出典:
石森プロ制作「仮面ライダー555」
紹介 :砂漠の狐 様
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人間なのに、やるねぇ
出典:
ジェームズ・キャメロン監督「エイリアン2」
紹介 :砂漠の狐 様
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「しかし我々の「かがく」にしても、未開の者たちにしてみれば、超常現象ではないのか?」
出典:
おちよしひこ「さいばぁふぉーす 2」
紹介 :玄剣 様
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もちろん犯罪者だとも。我々はいつも犯罪者だった。犯罪者でなければならなかった」
出典:
フランク・ミラー「バットマン:ダークナイト・リターンズ」(柳下毅一郎訳)
紹介 :玄剣 様
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また君か 飽きたぜ
出典:
マイケル・クライトン脚本・監督「ウエストワールド」
紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
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社会に反抗するだけの度胸と才能がある人物は、必ず平均以上の人間にきまってる。そういう人間はとっとかなくては。間違ってるところは治してやり、プラスの値打ちを持った人間に変えてやる。
出典:
アルフレッド・ベスター「分解された男」(沼沢洽治訳)
紹介 :TWR 様
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私たちはみんな、フィクションから生まれた。ヒトが海を『生命のふるさと』と呼ぶように、ヒトの夢、フィクションの海は、私たちのふるさとなのよ。
出典:
山本弘「アイの物語」
紹介 :ぽちぽち 様
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紹介 :サトチ 様
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フィフネルの宇宙服は今年一番のモード
出典:
大内正徳作詞「フィフネルの宇宙服」
紹介 :あひるパパ 様
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あれはね、若い種族が一度はかかる熱病のようなものです。
出典:
佐藤大輔「地球連邦の興亡1 オリオンに自由の旗を」
紹介 :可児歳蔵 様
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遙か彼方から、夕べの方、朝(あした)の方から
出典:
A・E・ハウスマン「シュロップシャーの若者」(小尾芙佐訳) アーシュラ・K・ル=グイン『風の十二方位』引用詩
紹介 :汗(はん) 様
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読書嫌いでもないのに親や学校の勧める優良図書しか読んだことない奴なんか、イイ子すぎて逆に恐いけどね。
出典:
有川浩「図書館戦争」
紹介 :垂直応力 様
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「トリニティ」私は副シートに声をかけた。
出典:
堀晃「ペルセウスの指」 『遺跡の声』に収録
紹介 :垂直応力 様
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駄弁者:
人間達は、変えようとする。自分たちの世界を、自分たちだけの世界と勘ちがいして、やがては自分を殺すことになるのも知っているのに、世界を変えようとする。
出典:
谷甲州「ジョーイ・オルカ」 『星の墓標』に収録
紹介 :TWR 様
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駄弁者:
さようなら かつて私が愛した人
出典:
鈴木理華作画・茅田砂胡原案「スカーレット・ウィザードプラス」
紹介 :OTO 様
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駄弁者:
そ…… そんな!
出典:
円谷プロ制作「ウルトラマンメビウス 第12話『はじめてのお使い』」
紹介 :砂漠の狐 様
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駄弁者:
「おじさんだって知ってるぞ。ヒトラーという英雄が初めて世界一周して、ピラミッドを建てて世界を統一したんだ。」
出典:
小林源文「狼の砲声」
紹介 :取手呉兵衛 様
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駄弁者:
これだけは、悪魔に渡してはならない設計図なんだ……
出典:
本多猪四郎監督「ゴジラ」(1954年版)
紹介 :砂漠の狐 様
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駄弁者:
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HP :
葉山透の9Sシリーズの外伝に当たる本作品。男の生き方、プライスレスの一節。危険予知能力がある萩原誠が、ADEMの八代一にスカウトされるシーンから投稿します。実は私、このシリーズの本編をまともに読んだことがありません。いきなり外伝から読んだため、世界観が妙に独特だとは思ってましたが、このセリフが、主人公たちの所属するADEMという組織がどういうものなのかを言い表した一節でした。
マッドサイエンティストの残した「遺産」を管理する専門機関ということで、そういうアヤしげな使い方をさせないためのもの…とは、なかなか思ってもらえないようで。マッド関係はみなマッド、という固定イメージは強固です。
HP :
ハヤカワJコレクション最新作。気象予測シミュレーションやスーパーコンピュータやID仮説を信奉する過激団体や巨大人工島やその近所の海底で見つかった未知の原人の化石やマーゼン症候群と呼ばれる喋らない子供たちや、なかなかに盛りだくさんです。
投稿の台詞は、主要登場人物の拓海(たくみ)と美月(みづき)の娘でマーゼン症候群とされていた美海(みみ)が、最後の最後でようやく発した言葉です。普通は泣かせる場面として盛り上げるところをあっさり済ましています。会話も多くあるコミュニケーション手段のひとつにすぎないということをうまく表現しているなと感じましたが、ネタバレになりますので詳しく説明できません。ごめんなさい。
今年読んだ国内SFで面白かったものはと聞かれたら、私はこの作品を挙げるだろうと思います。
メインはメガシップ・ムルデカや潜水ポッドのバトルということで海洋SFになるのかもしれませんが、平行して語られるユビキタス住宅での猫の「進化」などがとても面白かった。美月の「マーゼン症候群」については、もう少し詳しい描写があっても良かったかな、と…。
HP :
東北在住の古参SFファンが自費出版した短編集に収録されている人類と珪素生命のユービル人の戦争を描いた作品から。生きた鉱物であるユービル人が、なぜ人間の金髪フェチなのかは作中で一切語られません。人間の女性が動物の毛皮を愛好するようなものでしょうか。
鉱物生命体で金色をしたものがあったら、それは本当の金である可能性が高いから…とか?
出典の著者は、電撃文庫から単行本が出ていたほか、いくつかのアンソロジーに作品が収録されていたもよう。
呪いを解くには夢を叶えるしかない。
けど、途中で夢を挫折した者は、一生呪われたまま…… らしい
HP :
主人公の次に登場した仮面ライダーが最初から(文字通り)最期まで非常に嫌悪感溢れるヤツだったのが印象的な平成ライダーシリーズの四作目。
敵の怪人であるオルフェノクも普通の人間が姿を変えただけという設定であり、
そのオルフェノク側にもレギュラーメンバーがいたりと、勧善懲悪を無視した平成シリーズらしい作品ではありました。
名言は教え子の優れたクラシックギターの才能を妬み、トラックで彼の手を轢いて音楽生命を潰した音大の教授に対し、彼の友人が怒りを発しながら呟いた言葉。
オルフェノク同士の戦いとなったので肝心のライダーは蚊帳の外だったりします。
コメントにあるようなひどい経緯でなければ、別の夢を(あるいは呪いを)見つけて、上書きしてしまうことは可能なんだと思いますが…。
HP :
エイリアンシリーズには欠かせない(?)存在となっている合成人間。
第一作に登場したアッシュはエイリアンを採取するという密命を受け他のクルーにも自分が合成人間であることを隠していましたが、正体がばれるとヤケクソ気味になり、首がもげても襲ってくるシーンはエイリアン以上に怖かったです。
「2」に登場したビショップは宇宙海兵隊に所属しており、温厚篤実ながら高い見識を持つ優秀なパートナーと言った感じでした。その彼も物語終盤でエイリアンのクィーンに上半身と下半身とを真っ二つにちぎられてしまいます。
いや、合成人間であることを視覚的に最大限利用しているのだとは思いますが、かなりショッキングなシーンではないでしょうか。
そんなこんなでクィーンを宇宙に放り出し、ホッと一息ついたリプリーに対してこの一言。
このまま無事地球へ帰って元通りに治してもらえば良かったんだけど……
「エイリアン」に出てくるアンドロイドは、1も2も顔ははっきり覚えていないんですが(首がもげてしまったせいでもないでしょうが)、切られて出てくるのが白い血だというのがとても印象に残ってます。
「「かがく」には理論があります」
「そりゃそうだな」
HP :
ケエカア王国の治める、緑溢れる和洋折衷初期文明世界に、魔鏡族と呼ばれる、機械文明による異世界侵略が起こる。
ケエカア王国のアルト王子を保護した、伝統芸能「にんぽお」の使い手ヴィヴィオは、かつて魔鏡族を封じた伝説の12神の復活を目指す。しかし、12神とは魔鏡族と同じ技術で作られた動物型ロボット兵器群だった……と言うお話。
魔鏡族の少女オプティは、10m四方を畳同然に引っくり返したり、水の玉で身を包んで空を飛ぶ「にんぽお」を目の当たりにして、困惑し呆れる。
その非常識さを仲間と話し合っていた時の、会話の一部より。
理解の有無と、理論の有無は別問題ですよね?
じゅうぶんにはったつした「かがく」は「にんぽお」とくべつが…?
>「「かがく」には理論があります」
超常現象にもそれなりの理論はあるんでしょうが、その理論に基づいて結果を再現できるかが、科学かどうかの分かれめ。
HP :
パラレルとクロスオーバーを描いた、DC・SUPER・COMICSの、BATMAN THE DARK KNIGHT RETURNSより。
ヒーローが危険視されて免許制となり、ブルースがバットマンを引退してから10年、破滅的な冷戦の続く時代。バットマンの復帰。それはやがてジョーカー、そしてスーパーマンとの決着、更にはバットマン自身との決着へと続いて行く。
物語終盤、スーパーマンが回想した、ヒーローを危険視して糾弾する人々に対して、ブルースが恐ろしい笑顔と共に笑い飛ばした台詞がこれ、らしい。
ヒーローや正義を端的に表した名言だと思います。
暴力を防ぐ為に振るっても、それもまた暴力には違いはない、と言う自覚と皮肉がこもっている、と。あくまで人間ヒーローであるバットマンだからこその台詞でしょう。
日本語訳も出ていたみたいなので(現在は絶版とのこと)、タイトルや訳者はそれに準じました。もし違う出典だったら教えてください。
>我々はいつも犯罪者だった。
「覆面の自警活動」ですもんね…。この点日本のヒーローたちは恵まれている?(いや、仮面ライダーなんかはそうでもないか…)
HP :
怖いですよね。倒しても倒しても平気な顔して来るって。まるで「仕事」みたいじゃないですか。「こないだやったよな」なんてね。
テーマパークが暴走するといえば「ジュラシックパーク」ですが、同じ作者だけあって同じテイストです。
もし日本でこれをやるならさしずめ「戦国(黒沢明ワールド)」と「江戸(バカ殿ワールド)」と「昭和(宮崎ワールド)」ですかね。でもトトロが暴走するのはどうかなぁ、、、。
西部劇のアメリカ、ヨーロッパ中世、古代ローマと3つの世界が体験できる巨大遊園地「デロス」。訪れた人間はロボットのガンマンなどを相手に、絶対安全な冒険を楽しめるはずだったのだが、ロボットが暴走して…たしかに基本はおんなじか。マイクル・クライトンの初監督作品とのこと。わりと最近なのかと思いきや、1973年の作品です。
>日本でこれをやるなら…
トトロの暴走より、何回ツッコミをいれてもしつこく登場するバカ殿さまのほうが怖そう。
HP :
24世紀のアメリカ。テレパスの警官の存在のために、犯罪計画の立案さえも困難になった時代に、大富豪ベン・ライクは殺人を犯す。ライクと彼を追うNY市警の息詰まる知恵比べが展開される!
重罪者には「分解」という刑が執行されるのですが、「分解」を実行するスタッフがその意義を語ります。その手法は記憶や精神様式を破壊するというもので、どう考えても「洗脳」ですよ。
説得が通じる相手ではなさそうですが、いいんかこれで、と思わずにいられません。
こうして分解されてしまった後の人物が、そのままプラスの値打ちを保ち続けることは、まずないと思います。度胸や才能は、記憶や精神様式とは不可分なものでしょうし。
HP :
『物語』は『現実』よりも正しい。フィクションであっても。
何のために物語を読むのか。ノンフィクションは本当のことが書かれているけれど、嘘の話でしかない小説なんて、読む価値はあるのか。そんな問いに対して、ヒトの夢から生まれた存在であるAIは、こう語ります。
小説読みである私たちは、心の底でこう感じ続けているから、読むのをやめられないのかもしれません。(面白いからっていうのが最も直接的な答えでしょうけど)
HP :
人間の持つ限界、そして同時に併せ持つ可能性の描き出すラストの持つ、SFならではの壮大な感動。
読むそのたびに感動で胸が熱くなる作品、というのはそうあるものではないですが、これはその貴重な1つです。
以下ちょっと駄弁(笑)
もし遺伝子というものを「次代に情報を伝えていく手段」と定義するならば、ヒトの夢、ヒトのフィクションから生まれた彼らAIは、まさしくヒトの子孫、後継者なのでしょう。
子孫がそれを生み出した親を越えてゆくのは喜び、誇るべきこと。ヒトの夢から生まれ、ヒトよりもはるか遠くまで征く彼らを、祝福してあげようではありませんか。
そう、まさしく彼ら――異種知性体とのコンタクトのための宇宙探査を使命とし、何万種類もの異なる世界でのゲームを日常とする彼ら――こそは、我々SFオタク者の夢から生まれ、その正当な流れを継ぐ直系の子孫なのですから(笑)
ご投稿の文句は最後のインターミッションより。6つの「フィクション」と1つの「真実」が語られたあと、AIたちの展望を垣間見る場面より。
…でも自分たちのフィクションから生まれた存在が自分たちを越えていってしまうのを見るのは、ちょっと寂しいものがあります。
HP :
ギャルゲーの真祖「ときめきメモリアル」のキャラクターソングの中のひとつからなんですが、このフィフネルというのが、実は「ソラリス」の端役の一人であるところのフェフナーのことなんだそうです。でもどういう意味でこんな歌詞になったのかはよくわかりません。
他にもこの歌にはSF者の脳天に一斗缶を絨毯爆撃するかのごとき妙なフレーズが続出します。何故こういうモチーフが集中したのかはやっぱり謎です。
まあ、「謎めいたところが魅力」とでも言いたかっただけなのかな?にしては、あまりにもわかりにくいと思いますけど。
どこにSFが転がってるか分からんもんですね。
しかし海外SFネタで一番のモードというなら、カエアンのフラショナル・スーツと言ってほしかった…(ベタすぎですか)。
まぁ、わが第二四氏族のように、全氏族がその研究のために生きているような連中もいますが、適当なところでやめておいたほうがよいですよ。
HP :
乱暴きわまる方法で地球を統一した地球連邦やネイラムといった宇宙文明が、ふだん何の気なしに通過しているゼロ時間遠距離移動装置、ハイゲート。しかしその実態は、地球人はもちろん彼らよりずっと進んだ文明を持つ<ヲルラ>やネイラムたちにも、まったくわかっていなかったりします。
誰もが、自分達の住む星系にゲートがいきなり出現したことは知っている。
しかし、いつ、だれが、なぜ、どこから、どうやってゲートを設置したのかは、誰も知りません。
ネイラム連合のなかでもっとも経済的優位にある第三氏族は、地球人と平和的接触に成功します(反対に、最多数派の第一氏族は地球と敵対的)。その彼らの代表団が地球でハイゲートについて質問され、答えたのが上述の台詞でした。
結局、大多数の地球人は彼らと同じように、ゲートを便利な神秘として受け入れることになります。もっとも、現在にも“便利な神秘”はいろいろあるかもしれませんが。
まるで、コンピュータがどうやって動いているか分からないことにこだわっている子どもを、テキトーな大人が諭しているような…。
十二方位の風吹きめぐらす彼方の空から、
私を織りなす生命のもとが、
ここへ吹き寄せた、私は今、ここにある。
HP :
まだ投稿されてなかったのが不思議です。
「シュロップシャーの若者」自体はまるでSFではない(と思う)のですが、この一節のもつセンス・オブ・ワンダーは圧倒的です。
宇宙の壮大さと一個の生命のはかなさ。人間の体を構成する元素が数十日で入れ替わっているという科学的事実も連想されます。もちろんスピリチュアルな「生命のもと」も含まれるでしょう。
これは『風の十二方位』冒頭の引用詩の前段4行で、中段4行と後段4行がこれに続きます。是非とも同書を手に取って、12行全体をご鑑賞ください。
さらにこの詩はゼラズニイ「フロストとベータ」にも効果的に引用されていますし、5行目「一息の間、私はとどまる」は「フロストとベータ」の原題(For a Breath I Tarry)にもなっています。
検索すると、この詩に曲をつけたものがいくつかあるようです。一度聞いてみたいです。
いろいろな物語が、作者ル・グィンの(そして読者の)もとに集まったさまを詠ったようにも思えます。
この詩自体も初登場ですが、『風の十二方位』全体からとしても、これが初登場。ファンタジー色の強い作品が多いので投稿がなかったのかも知れませんが、長編『所有せざる人々』の前日譚となる「革命前夜」や、名作「オメラスから歩み去る人々」など、注目作の多い短編集です。
HP :
少年による凶悪犯罪が起こり、マスコミがお約束のようにホラー作品の影響云々を言い出したので、「そんなわけあるかい」と突っ込んだのに続いての台詞です。産経新聞にてこんなコラムを見つけてしまい、思い出しました。
>「子供の時に読んでおくべき本」を選んでもらったのだが、いま思えばそれによって、よしあしを見分ける力をつけてもらった。
ほんとかなぁ。悪いものを知らないと「よしあし」の判断はつかないと思うし、こんな純粋培養された人のほうが「俗悪」に染まったときに歯止めがきかなくなるんじゃないかなぁ。
優良図書が悪いというわけではありませんが(本文中でもフォローされてます)、子供に勧める時は、読書の楽しさを知ってもらうために「よい」よりも「おもしろい」を優先してほしいな、と濫読派の私は思います。
普通だったら面白い本でも、読書感想文の推薦図書だと知ったとたんにつまらなく感じてしまうものだと思うのですが…。
>俗悪に染まらぬ魂を
適度に俗悪なものに触れておいた方が、極端に走らない耐性がつくというものです。
「ターミナルを外されてから別のターミナルにつながれるまでの間というのは、一種の睡眠状態に入るのか」
「内部電源でバックアップされているので、”意識”が跡切れることはありませんが」
「では、どんなことを考えているのだ」
「早く次の入力回路からの信号がほしいという期待でしょうか」
HP :
《トリニティ》シリーズ(《宇宙遺跡調査員》が著者公認のシリーズ名だそうです)11年ぶりの復刊(文庫化)記念
銀河系辺境を廻り、恒星系へ進出することなく滅びた種族の遺跡を調査する主人公と、主人公に救われ相棒となった結晶生命体トリニティが様々な惑星で出会う、失われた文明の記憶。
トリニティは通常は主人公の乗る調査艇に接続されていますが、主人公が惑星に降り立つ際には宇宙服の左肩に移され、調査をサポートします。そこで投稿の会話ですが、なにやら哲学的なような、下手な漫才のような。
余談ですが本作の初出は「歴史読本」の1981年12月臨時増刊号。遺跡調査の話ですから「歴史」には違いありませんが、他にはどんなのが載ってたんでしょう?
すいません、文庫化記念なのに見落としていて時機を外してしまいました。というか、文庫化されたこと自体見落としていたのですが(「バビロニア・ウェーブ」が出たばかりなので、てっきりしばらく無いものだと)。
「早く次の入力回路からの信号がほしいという期待でしょうか」という言葉が「退屈なんだからちゃっちゃと仕事しろ」という文句に聞こえてきたりして…。人間だと感覚入力が長時間にわたって一切無いと苦痛になるらしいんですが、結晶生命だとそういうことはないんでしょうか。
>初出は「歴史読本」
眉村卓の時間SF「カルタゴの運命」もここで連載されてました。これの場合、ポエニ戦争の歴史小説としても読めたので、あまり違和感はなかったです。
HP :
「牧羊犬」として、飼育・訓練されたシャチ「ジョーイ」。密猟者に襲われた彼は、脳を取り出され、宇宙船の生体コンピューターとしての役割を与えられます(マキャフリィの「歌う船」を考えてください)。同様の境遇に置かれた昔の仲間と砲火(言葉ではなく)を交わした彼の最後の言葉。
確かに、判っていてやめられないのが人間の「業」と言う物なのでしょうか。
ごめんよ、ジョーイ。
出典は「航空宇宙軍史」シリーズ中の一編。
人間たちの恐ろしさは自分にあわせて周りを変えてしまうことだ、と喝破するジョーイは非常に賢明なんだと思います。環境に合わせて自分が変化して、速く走ったり泳いだりすることにかけては、人間は他の動物より劣りますが…。
この作品では、人間の側からジョーイを見る長谷川技官の視点も悲痛でした。
見逃すのはこれが最後よ 海賊王(キング オブ パイレーツ)
HP :
スカーレット・ウィザードの漫画版の2冊目からの出典です。1冊目(スカウィプラス)との間には3年の時間がありかなり待ちくたびれた思い出があります。
内容はオリジナルでジャスミンは登場しないのですが、その代わりに2人の女性が登場します。ネタばれになるので詳しくは書きませんが、文句はそのうちの1人の台詞です。
作中を通して一番いいと思った台詞なので、投稿いたしました。
1巻と2巻では作画担当が別人なんですね。Amazonに出ている表紙を見るかぎり、あんまり違和感ありませんが…。
ま、ま、まさか…… 私の命を!?
HP :
保守的で常に世論を気にしている典型的な「分かってない大人」であるGUYSのトリヤマ補佐官。
その彼が同じくGUYSのミサキユキ総監代行からお使いを頼まれます。内容は運用実験中に危険と判断されたモノを山奥にある最終処理場まで運んでくれというものでした。 「一人で大丈夫ですか?」と冗談半分に笑う隊員たちと心配するマル秘書官補佐をよそに一人で出かける補佐官。
それでも極度の緊張のせいか車酔いをしてしまい、橋の上で酔い止め薬を飲みつつ休憩しますが、その際に荷物であるカプセルの1つを川へと落としてしまいました。一瞬やばいと思った補佐官でしたが「一個ぐらいならいいか」と大して気にもせずそのまま行ってしまいました。
お使いを終えてGUYSの司令室に戻った補佐官はそこてせカプセルの中身についての話を聞きます。 それはかつて「帰ってきたウルトラマン」に登場したグロテス星人が蓮根神社の御神体を魔神怪獣コダイゴンへと怪獣化させた「グロテスセル」でした。このグロテスセルと言われるメテオールは中が空洞の物に入り込むと生物のように動かせるというものでGUYSも研究を重ねていたのですがグロテスセルの持つ破壊衝動をコントロールすることが出来ず危険な為、廃棄することとなったのでした。
補佐官はミライ・テッペイ・コノミの3人に正直にカプセルを一つ失くしたことを告げますが、ここだけの話にして欲しいということでカプセルを探しに行くことに。
その頃「寿限堂」という骨董品屋では多くの骨董品が動き回っていました。川に落ちたカプセルを釣り上げた店主がそのまま持ち帰った際にカプセルの一部が割れて漏れ出したグロテスセルが骨董品に付着したからです。その骨董品屋を見つけた4人は一安心するもののカプセルを手にした補佐官が誤って落としてしまい完全に割れたカプセルから大量のグロテスセルが近くにあった恵比寿像に入ってしまいました。
恵比寿像は巨大化し魔神怪獣コダイゴンジアザーとなって暴れ回ります。
それを見ていたコノミは「確か、以前はコダイゴンを作ったグロテス星人を倒したら元に戻ったんですよね」と言い、ミライが「ってことは、今回は……?」と補佐官を見ながらつぶやきます。 補佐官は吃驚仰天、思わず最悪の展開を予想してしまいます。
最終的にメビウスと助けに来たウルトラマンヒカリの連携と、骨董品屋の店主の協力によりグロテスセルは完全に気化しコダイゴンジアザーは元の恵比寿像に戻りました。
事件解決後サコミズ隊長に「はじめてのお使いに失敗はつきものですよね、トリヤマ補佐官」と労われ、顔を歪めた補佐官なのでした。
これって、廃棄物の処分で大ポカをやらかした公的組織が、事実を隠蔽したエピソード、というふうにもとれるんですが…。公務員はあまりお手本にしない方がよさそうです。
「クレオパトラと結婚したって事も忘れちゃだめだよ。」
「ああ!そうだね月への第1歩も彼だ。あの名言も残したんだ。エートなんだっけな。」
「『お父さん、お母さんを大切にしよう』だよ」
HP :http://blog.livedoor.jp/tottekurehee/
時は1941年。ドイツ軍の一砲兵・ハーゲンは、突撃砲の指揮官として東部戦線に出征。ソ連軍戦車兵・ゴロドクの搭乗するT-26多砲塔重戦車を撃破します。これ以降二人は運命に導かれ幾度も戦場で激突して行きます。二人の戦車乗りを待ち受ける運命とは…。
てな感じで、小林先生のもっとも得意とする第二次大戦のハードな劇画が繰り広げられて行くのですが、途中、未来人のタイムトラベラー、少年マニーとそのおじさんが現れることで作品内容がちょいとおかしな方向に流れて行きます。
少年が学校の宿題レポートを書くために、ハーゲンとゴロドクの運命に色々干渉して行くんですが、外れるはずだった砲弾を命中させたり、ゴロドクに銃で脅されて当たるはずだった弾丸をそらせたり、腕時計で買収されて無茶な命令を下した上官の頭上に砲弾を落としたりと、やりたい放題。
そんな未来人二人の会話が出典の台詞です。
無茶苦茶ですが、案外、未来世界では情報の混乱で歴史なんてのはこんな感じでデタラメになっているのかもしれません。日本だって戦時中は偽史を真面目に教えていたそうですしね。
それにしても、彼らの歴史上では平成日本はどのように伝わっているのでありましょうか。
数十万年もたって、その間文明崩壊が2、3挟まれば、たかだ数千年の歴史はごちゃまぜになってしまうかもしれませんが。それにしても、総統閣下はずいぶい忙しかった模様。この分だとヨーロッパ征服程度はほんの余技ですな。
>平成日本はどのように伝わっているのでありましょうか。
おおかた元寇を撃退した東郷元帥が本能寺で殺されて、石舞台古墳に葬られてるんでしょう。
HP :
水中の酸素を破壊するオキシジェン・デストロイヤー。
その威力を目の当たりにした山根恵美子はこれでゴジラを倒せるのではないかと考え、恋人の尾形秀人を伴って開発者である芹沢大助博士を説得すべく彼の下を訪れました。
芹沢博士は当初オキシジェン・デストロイヤーの軍事利用を恐れて二人の言葉に全く耳を貸しませんでしたが尾形の体を張った説得(?)により自らがゴジラにオキシジェン・デストロイヤーを使用するということで承諾。 そして設計図を焼却するのでした。
ゴジラはオキシジェン・デストロイヤーの威力により、東京近海の海中で骨すらも残さず溶け去りました。 芹沢博士もゴジラと運命を共にしたのですが、一つ疑問が残ります。
オキシジェン・デストロイヤーは水中の酸素を破壊するとのことですが、実際に東京湾で使ったら東京湾の水は水素だけとなり水が無くなってしまうのであらゆる意味で危険な状態となる気がするのですが。
H2OのOを破壊するのではなく、溶存酸素を破壊するのだと考えれば……あー、でもゴジラの骨まで溶かしてるんですよねえ。しかし骨までとなると、破壊しているのはホントに酸素だけなんでしょうか。
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