第141集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第143集を見る
この子の名はフビライとするーーー!!
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武論尊作・三浦建太郎画「王狼」
紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
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駄弁者:
毎度お馴染み、こちら竹尾ゼネラルカンパニー!
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サンライズ作品・星山博之脚本「無敵ロボ トライダーG7 第20話『感激!ボーナスが出る』」
紹介 :新伴仙司 様
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駄弁者:
僕は空を見つめ続けようと思う。たとえ今は根源的破滅招来体しか現れないとしても、この空に2機のボイジャーを送り出したのは、人間が未来を夢見る力なんだと思うから。
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根本実樹監督・太田愛脚本「ウルトラマンガイア 第22話『石の翼』」
紹介 :かんきち 様
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駄弁者:
「嫌よ。昔っから、男女七歳にして同衾せずってね」
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GAINAX制作「新世紀エヴァンゲリオン第9話『瞬間、心、重ねて』」
紹介 :ちはや 様
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駄弁者:
トマノ「こんなふうに見て初めてわかりました。あれはみんな、あそこにいる私、あの時の私のものなのです。あの時間をもう一度生きることは出来ない」
出典:
原田昌樹監督・太田愛脚本「ウルトラマンコスモス 第55話『雪の扉』」
紹介 :かんきち 様
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駄弁者:
もう一度拓くんの顔がみたいです。
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橋本紡「リバーズエンド 5」
紹介 :かげ 様
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駄弁者:
「おっくれてるぅ─────────────────────────
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秋山瑞人「イリヤの空、UFOの夏」
紹介 :かげ 様
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駄弁者:
赤坂クスリ店
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弘兼憲史「タイム・トラブル」
紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
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駄弁者:
これは恋愛小説であり、戦争小説であり、SF小説であり、さらにそれ以外のものでもある
出典:
マイクル・コニイ「ハローサマー、グッドバイ」(千葉薫訳)
紹介 :くうねるよむとぶ 様
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駄弁者:
悟「ダイナ、地球を出たら、もうたっちゃんもみのっちもいない。それに、母さんも。僕は怖いんだ。新しい星は見つかる? 新しい仲間と友達になれる? 僕は、僕はどうなってしまうの?」
出典:
原田昌樹監督・太田愛脚本「ウルトラマンダイナ 第20話『少年宇宙人』」
紹介 :かんきち 様
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駄弁者:
「で、ではまさか、私がメモリの隅に隠しておいたアニメ版“ヒムラーさん”も全部消えちゃってますの!?―――レアものの“ゲッペルスおおあわて”が!」
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川上 稔「AHEADシリーズ・終わりのクロニクル2」
紹介 :検索の渡り鳥 様
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駄弁者:
「夢なんかなくても生きていける。いや、普通に生きて行くのが俺の夢だ」
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井上敏樹脚本・石田秀範監督「仮面ライダーアギト第48話『星の支配者』」
紹介 :TOM 様
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駄弁者:
「やだなァ先生、ケチケチしちゃって。
出典:
井上敏樹脚本・長石多可男監督「仮面ライダーアギト 第9話『2人のG3』」
紹介 :TOM 様
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駄弁者:
「帰還するのが製造目的だったからだろうね、われらの始祖よりよほどよくつくられたらしい」
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森岡浩之「誕生」 『星界の断章 1』に収録 SFマガジン1996年8月号にも収録
紹介 :万太郎 様
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駄弁者:
『大公爵じゃ不満だ、けれど皇帝なんて野暮なお仕事はアブリアルにお似合い、我が名はスポール!』
出典:
森岡浩之「星界の戦旗 2」
紹介 :万太郎 様
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駄弁者:
アサギ「聞こえますか、地球」
出典:
川崎郷太監督・太田愛脚本「ウルトラマンダイナ 第41話『ぼくたちの地球が見たい』」
紹介 :かんきち 様
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駄弁者:
子供達を虐殺するのは神ではない。
出典:
アラン・ムーア「ウォッチメン」(阿部ピロシ訳)
紹介 :阿部ピロシ 様
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駄弁者:
「一桁減らしといて、よかったなあ、政やん」ヒトラーは独り言を言いながら、自分のグラスにワインを継ぎ足した。もうひとつのグラスには主がなく、ワインが注がれたままである。
出典:
マイソフ「なにわの総統一代記」
紹介 :龍牙 様
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駄弁者:
It's me!
出典:
マイクル・クライトン原作・リチャード・ドナー監督「タイムライン」
紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
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駄弁者:
サラーハをベルト状に囲む昼夜境界域は総延長四十万キロ、四十億平方キロもの面積があり、それだけ広ければ奇跡も毎日起こるのだ。
出典:
小川一水「老ヴォールの惑星」
紹介 :ちはや 様
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駄弁者:
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HP :
妻を娶らば時駆けて。
といっても婚約者込みでタイムスリップですが。
しかし自分はジンギス・カンにならなきゃいけないし、子供をフビライにしなくちゃいけないしで、タイムトラベラーも辛いもんですねぇ。
高らかに宣言しているところ野暮なこと言って申し訳ありませんが。
フビライは孫だろ。
出前迅速、処理万全
安全確実、真実一路!
何でもかんでも引き受ける、竹尾ゼネラルカンパニー。
依頼によってただいま参上!
HP :
宇宙開拓時代を迎えた地球、輸送、捜索や護衛、戦闘などの多岐に渡る仕事を一手に引き受ける宇宙の何でも屋・竹尾ゼネラルカンパニー、無敵ロボ・トライダーG7を擁する竹尾ゼネラルカンパニーだが、トライダーの維持費は高額、その上戦闘業務ではコストが掛かる。しかし今月の営業報告によれば、地球経済の隷属下を企むロボット帝国の暗躍で依頼が増え、わずかばかりの黒字を出すことが出来た。そこで社員に利益を還元すべく、遂にささやかなボーナスを出すことになった…。
まぁ当然お約束通り専務がボーナスの封筒を落としてしまってどたばたが繰り広げられるわけですが、冒頭の牛乳配達(ガラス瓶です)や黒電話、さらにはボーナスを現金で支給する展開には時代を感じてしまいます。
台詞は同じ営業会議で専務が提案した、会社のCMです。無論、零細企業にTVCMなど臨むべくもなく、現場でトライダーが見得を切るのです。ただ問題はその現場にいるのが、ロボット帝国の地球侵略隊長ズールだけだったことで(もう一人の攻撃隊長、ドンマすらこの台詞を聞いてはいない)、宣伝効果には大きな疑問が残るのでした。
なけなしの黒字を真っ先にボーナスとして還元するとは、なんて社員思いの会社なんだろう! …だから零細なのか?
それとも今までよっぽど社員をタダ働きさせてきたとか。
HP :
『ガイア』にはシリーズを通した宿敵として、ワームホールを使って地球に宇宙怪獣を送り込んでくる『根源的破滅招来体』と呼ばれる謎の侵略者が登場します。
忙しい仕事の合間を縫って、甥の弘希にプレゼントを買ってきた千葉参謀。「ボイジャー2号だ」と言って渡したのは天体望遠鏡でした。しかし、弘希は顔を曇らせて「もういらないんだ」と言います。
弘希の住む町には大昔に空から落ちてきたと言われている翼の形をした石がある丘がありました。弘希はそれが太古の宇宙船の翼だと想像して楽しんでいました。
3年前、弘希は伯父と一緒に石の翼の丘で空を見ながら、人類が宇宙に送り出したボイジャーの話を聞かされ、伯父に貰った望遠鏡をボイジャー1号と名づけて大切にしていたのです。しかし、今は空を見ても、恐ろしいもの、人類を滅ぼそうとする破滅招来体しか見えません。子供の時代はもう終わり。弘希は石の翼の丘にボイジャー1号を埋めたのでした。夢を失ってしまった弘希に千葉参謀は語りかけます。
「根源的破滅招来体は確かに存在する。それが私たちの現実だ。そのことを受け入れるために君は空を見るのをやめたのかもしれない。現実を受け入れ、大人になっていこうと考えて。だがなあ弘希、君が空を見るのをやめたとき、君がなくしたものは、本当に失ったものは何だ」
そして弘希の住む町に破滅招来体が送り込んだ宇宙雷獣パズズが出現します。避難民を誘導するはずの地上部隊はパズズが起こした電波障害のせいで無線が使えずにパニックに陥ります。そこへ現れた千葉参謀はうろたえる部下たちを尻目に地図を広げて的確な指示を出し、避難を完了させます。逃げる途中に伯父の姿を見た弘希は、自分が失ったものを思い出し、ボイジャー1号を取り戻すために石の翼の丘に向かいます。
引用したのはラストに流れる弘希のモノローグです。ウルトラシリーズに現実の宇宙開発の話が出てくるのは珍しいですね。願わくば、ボイジャーが機械生命体になって帰ってきたりしませんように。
『根源的破滅招来体』って、何か翻訳っぽい名称ですね。ドラマで口にするのはやりにくそう。
>ボイジャーが機械生命体になって帰ってきたり
そりゃ映画のスタートレックです。
HP :
再放送を見ていてびっくりしました。こんな、台詞があったとは。本当は「同居せず」と言いたかったのでしょう。正解は「同席」ですが。
正解通りにしていたら、話の設定が成り立たないでしょうけど。それにしても、14歳の洋行帰りの少女が口にするのは、複数の意味でスゴいというべきか…。
こういう話ばかり見たり読んだりしているうち、七歳を五で掛けた歳になっても同衾せずのまま過ごしてしまったり。
暁「トマノさん…」
トマノ「一度きりです」
暁「一度きり?」
トマノ「そう、どんな一瞬も、一度きりです」
HP :
暑い夏の日、中3の暁は陸上の地区予選で敗退し、必要がなくなったのにやめられない日課のランニングの途中に不思議な老人と出会います。美しいバイオリンの調べを流す蓄音機に向けて、扉の絵が描かれたカードを掲げる老紳士トマノは扉の向こうに住むグラルファンに思い出の曲を聞かせていると言います。二人は互いのことを話すうちに心を通わせていきます。
グラルファンとは、人の心の中にある大切な思い出を目の前に蘇らせる伝説の生き物で、蘇った思い出の風景にその人が入ると、グラルファンとともに扉の向こうにある世界に行けるというのです。そして、寒い世界に住むグラルファンが近付くと、その町には雪が降るのです。暁はただのおとぎ話だと思っていましたが、その3日後に町には本当に雪が降り出します。やがて姿を現すグラルファン。愛する家族と共に過ごす40年前の自分を見るトマノ。投稿したのはその時の暁とトマノの会話です。
そしてトマノは暁に別れを告げます。グラルファンを呼んだ者はその世界の時間から消えなければならないのです。
「覚えていて下さい。私が幸福だったということを。誰に知られることもない平凡な一生だったけれど、精一杯、生きた。心から寂しいと思えるほど、大切なものを持つことが出来たんです」
トマノはカードを暁に託して光となって消えていくのでした。トマノを演じるのは仮面ライダーの死神博士でお馴染みの天本英世です。コスモスは帰っていくグラルファンを導くために現れるだけで、怪獣との戦闘シーンもない異色作ですが、最も印象に残っているエピソードです。
感想掲示板のほうでかんきちさんに教えていただいたところによると、第107集で出ていたウルトラマンガイア『遠い町ウクバール』や126集のウルトラマンマックス『遙かなる友人』も同じ太田愛の脚本なのだそうです。
いずれも人間の内面に向かう話ですね。
HP :
本が無いので間違ってるかもしれませんが、このシリーズで一番好きな言葉です。
SFは下手というか疑問だらけですが、SF要素がないときは、とてもいいです。
これは最後のメールの言葉の一つなのですが、本を読まないと本当に感動できないと思います。この言葉のためだけでも読む価値があると思います。
電撃文庫で全5巻(+後日談1)で完結しているシリーズ。14歳の中学生・拓海の携帯に送られてきた「あなたの町に海はありますか?」というメール。送り主の少女唯と拓海は言葉と心を交わすようになるが…というのが1巻のあらすじですが、これはほんのプロローグにすぎないそうで。
本当にも何も、読んでないとそのまま通り過ぎてしまいそうな言葉です。下の「イリヤ」もそうですが、好きな作品の好きな言葉を紹介して読んでもらおうというのであれば、もうちょっと説明が必要なのでは。
>SF要素がないときは、とてもいいです
逆に、SF的アイディア一本でもっているという作品も、結構いいもんですよ?
───────────────────────────────
───────────────────────────────っ!!」
HP :
初めまして。
これは名言というより迷言ですが、この作品の中で一番好きなセリフです。
読めば皆もきっと好きになるとおもいます。
園原中学校新聞部長にしてハイスペックの天才(しかし紙一重)・水前寺の興味が、「オカルト」から「UFO」に、そしてやがて別の物にうつり変わったことを宣言するセリフ。第1巻冒頭と第4巻ラストにそれぞれ登場し、物語の開幕と終演を告げる役目も果たしています。
水前寺部長、非常においしいキャラだったんですが、終盤ほとんど登場しないのが残念。もっとも登場してたら話のジャンルが変わっていたでしょうが。
HP :
…アガサ・クリスティの事です。
「ABC殺人事件」とか「オリエント急行の殺人」とか「アクロイド殺し」とかのアガサ・クリスティです。実は彼女、タイムマシンで未来の人からネタを仕入れていた、という話です。
作者は、そうです、「課長」とか「部長」とか「取締役」とか「ヤング」とかの弘兼さんです。
弘兼さんは結構SFを描いてます。今連載している「黄昏流星群」にもSF色の濃いものがあります。いかにも「おぢさん」向けの作品群ですが、読んでいてどことなく懐かしく感じてしまうのは自分も「おぢさん」になってしまったからでしょうかね?
売れないミステリ作家が、今度こそは傑作!と思った原稿をもっていくたびに、アガサ・クリスティの真似だと出版社に突っ返されてしまう。確かに自力で思いついたアイディアなのになぜ──?
クリスティのアイディアがあまりに豊富なことから出てきた話かと思いますが…SFで同工異曲をやったら、ちょっと陳腐すぎますかね。
HP :
読み終わって、こういいう終わり方をするのかと唸らせる名作であり、名文句に挙げている作者からの前書きが胸に沁みてくる作品です。
これだけの名作をサンリオが出版から撤退したために、何千円も出費しなければ読めないのは間違っている!(買ってから復刊されても悔しいですが…)
極寒の星に住むアンドロイドたちの、冒険とサスペンスの物語だそうで。
1冊も読んだことがない(…けど名前だけは聞き覚えがある)と思ったら、翻訳長編が4冊ともサンリオSF文庫なんですね。
ディック作品なんかは創元がサルベージしてくれますが、他の文庫で名が出ていない作家の作品は埋もれっぱなしですねえ。他にもトム・リーミィとか、ケイト・ウィルヘルムとか、アンナ・カヴァンとか。
ダイナ「君の未来は誰にもわからない。なぜだかわかるかい? それは君が作っていくからなんだよ」
悟「作る?」
ダイナ「そうだ。どこへ行っても、どんな時も。君の未来は、君が、君の手で作っていくんだ」
HP :
惑星ラセスタの崩壊を伝えるニュースがテレビで放送された日の朝、悟少年は母親に自分も母も亡き父や祖父も地球人ではなくラセスタ星人だったことを知らされます。
ラセスタ星人は母星が氷河期に入ったため、散り散りになって他の星に移住して、それぞれの星の種族と同化して生きてきました。母星を去るとき、ラセスタ星人たちは二つの約束をしていました。一つは氷河期が終わったら必ず母星に戻ること。もう一つは母星が消滅したときはラセスタ周期で五歳になる者が元の姿に戻って集まり、新しい移住先を探す旅に出ることでした。
地球人の年齢で十歳の悟はラセスタ周期では五歳に当たります。他の種族の姿で暮らしているラセスタ星人は五歳を過ぎるとその種族に完全に同化して元に戻れなくなります。悟たちの世代がラセスタ星人の能力が使える最年長なのです。
悟はそのことを親友のたっちゃんとみのっちに打ち明けます。最初は戸惑っていた二人はやがてその事実を受け入れます。
たっちゃん「悟は、地球生まれの代表なんだね」
悟「そうだね」
みのっち「じゃああれだ、新しい仲間に地球のこと、いろいろ教えてやんなきゃ」
二人は今までと変わらず友達として悟と接し、地球生まれの代表として送り出そうとします。
そして旅立ちの日の夜、二人に見送られて巨大なラセスタ星人の姿になったものの、なかなか飛びたてないでいた悟は侵略者と勘違いされてスーパーGUTSの攻撃を受け、危ないところをウルトラマンダイナに助けられます。ダイナに向き合って初めて本音を漏らした悟を、ダイナは優しく諭します。そしてダイナに導かれ、悟は宇宙に旅立っていくのでした。
10歳そこらで一惑星の代表を担うのはちょっとキツいと思いますが。けど、ええ話や…。
移住先の生物と同化して遺伝子の継続を確保し、若い個体だけで新たな生息地を開拓する…と考えると、生物としてもなかなかしたたかなようです、ラセスタ星人。
「今検索したところ、深層第五層にある余剰メモリに莫大な空白を発見いたしました。それが痕跡だと判断します」
HP :
いつぞや素敵なネーミングの風邪薬を投稿した検索の渡り鳥です。今回は終わりのクロニクルのディアナとSFの会話から、妙な名前のアニメとその扱いについてです。川上作品も他にも変なネーミングが多いです。同巻より危険者トーマス禁煙ガムとか、猜疑教育番組“……できるかね?”、 アニメ“ゲバラさん”などなど。
少し前に完結したみたいですね…京極夏彦やアレステア・レナルズの向こうを張っているのかと思ってしまうような文庫の厚さが、やたらと印象的でした。
>アニメ版“ヒムラーさん”
ということは、実写版もあるのか。そっちより、「猜疑教育番組“……できるかね?”」を観てみたいところですが。
HP :
『仮面ライダーアギト』は、3人の仮面ライダーが登場するという触れ込みで始まった番組でした。このセリフは、その3人のライダーのうちの1人、仮面ライダーギルスに変身する葦原涼のセリフです。(この葦原涼を演じてた人が、タイムピンクを演じてた人と結婚したそうな。おめでとう!)
芦原涼は、将来を嘱望されていた水泳選手。しかし、身体が化け物(ギルス)に変化することを知られたために、水泳のコーチや恋人に裏切られ、孤独に生きていくことを余儀なくされる。そんな中で出会った、怪我のためにレーサーへの夢を諦めなければならなくなった少女、リサ。彼女の、「でも、私は夢をなくしてしまった。どうやって生きていけばいいの!?」という問いに対する答えです。
人は往々にして、自分が特別な存在であることを激しく求めるものですが、自分の望まないまま“特別な存在”になってしまった男の、素直な気持ちなのかなという気がします。
ちょっと、キャンディーズの引退宣言を思い出すところもありますが(笑)
平凡な人間にとっては特別な存在になることが、特別な存在になってしまった人間にとっては平凡であることが…というふうに、自分にないものを夢に求めるという点では、違いはないのではないかと思います。
虫が食べる量なんかタカが知れてるじゃないですか」
HP :
平成ライダーシリーズ第2弾、仮面ライダーアギトに変身する津上翔一(仮名)クンは、ライダー史上、主夫が似合う主人公ナンバーワン。掃除や洗濯、食事の用意まで完璧にこなし、家庭菜園まで作っています。
このセリフは、家庭菜園で出来た立派なキャベツに虫が食ってることを、家主の先生に指摘され、「虫除けの薬とかまかなくていいの?」と聞かれたときのセリフです。
翔一クンは「生きている」ことを全肯定する主人公でした。このセリフは、そんな翔一クンのキャラクターを見事に表した名セリフだと思いますね。
>主夫が似合う主人公ナンバーワン
…そのへんもお母さま方に人気が高かった要因のひとつだったりして(笑)。
HP :
この台詞を放ったアブリアルの王子、ドゥビュースは、そばにいた恋人に「そんなふうに言わないで」と言われて「すまぬ。いささか皮肉な気分なのでね」と返していますが、この台詞の持つ意味は皮肉と呼ぶにはあまりにも凄惨に思えます。
ドゥビュースとその恋人のプラキアが遭遇したそれは、もともとが人工的に造られた彼らにとって、ある意味では本来あるべき姿であり、ひょっとしたら自分たちを含む一族は、銀河に名だたる帝国を築く事もなく生体機械としてひっそりとその役目を終えていたかもしれない事を意味する亡霊でした。
アブリアルを皇族とする、宇宙での生活に適合するように遺伝子改造されて造られた変異人類のアーヴは、もともとはある地球の衛星軌道上のコロニーが居住可能惑星を探すために造り、宇宙へ送り出した生体機械、いわば奴隷でした。しかしアーヴの始祖は自らを人間とし、自分たちの造物主を裏切って任務を放棄し自分たちの道を歩み始め、後には銀河全体を掌握するような巨大な帝国を築きました。
一方、アーヴの始祖に裏切られたコロニーの人々はその後“今度は裏切られないように”と再調整した変異人類の一団を宇宙に送り出した様ですが、この台詞は造物主を裏切って繁栄した一族の末裔が、裏切らずに使命を全うした者たちの末路に対面した時に放った台詞です。
ドゥビュースが、アーヴの始祖である<黎明の乗り手>の時代に、他の仲間が自らを人間として独立を訴えたのに対して唯一、それを拒んで、生体機械としての使命を全うできないのならと死を選んだ<名も無き初代の船王>の末裔であることを考えると、さらに感慨深くなります。
ラフィールの父母が主人公の外伝より。
「星界」本編は、テンポのいい物語やキャラのかけ合いが面白いですが、この「誕生」や同じく外伝の「原罪」などはアーヴの出自に迫るという点でSFアイディアの点でも興味がわくところです。
HP :
帝国で皇族のアブリアルに次ぐ家格を持つスポール氏族の宗家、レトパーニュ大公爵家の紋章旗に記されている文句です。
アブリアルの王女曰く「性格のいいアブリアルと陰険なスポールは昔から反りが合わない」と言い、レトパーニュ大公爵曰く「淑やかなスポールとがさつなアブリアルは昔から反りが合わない」と言われ、アブリアルとスポールの二つの氏族は伝統的とも言えるほど仲が悪いことで有名で、一部ではお互いの反感を遺伝子に刻み込んでいると噂されているほどです。といっても、皇族とそれに次ぐ一族が伝統的にお互いを恨みあいながら帝国が何百年も成り立つはずがなく、真面目で怒りっぽいアブリアルを不真面目で意地の悪いスポールがからかっている様子は“喧嘩するほど仲が良い”という形容にぴったりに見えてしまいます。
そもそも、帝国設立以前の大放浪時代に、アブリアルが航法、船の針路を司る一族として都市船の王を帯びていたのに対し、スポールは機関、エンジンの管理を本務とする傍ら船の運用を維持する他の技術系氏族を束ねる長として、王に次ぐ権限を持っていました。「〜紋章」や「〜戦旗」で描かれる、物語の本線とは別の短編が描かれる「星界の断章」の中には、アブリアルやスポールの遠い先祖たちが登場するエピソードが幾つかあるのですが、その中で彼らはいずれも大の親友として描かれていて、その様子はジントが軽口を叩いてラフィールの凝りをほぐすのによく似て見えます。少々真面目すぎるアブリアルにとってスポールは、潤滑油的な役割を果たす欠かせない存在の様です。
少々歪曲していますが、先祖代々に渡って二千年も続いている彼らの友情がロマンチックに見えてしまうのは、わたしの感性もまた歪曲しているからでしょうか(笑)。
本当に恨み合っているなら、相手の存在を前提にして自分を語るような文句を、旗印にしたりはしないでしょう。
もっとも、当代のアブリアル王女とレトパーニュ大公爵に限って言えば、「喧嘩するほど仲が良い」域に達するには、主に王女の方に余裕が足りなさそうではあります。ジントの軽口より千倍は意地が悪そうですし…。
マイ「うん、聞こえるよ」
アサギ「弟が地球に着いたら、花の種を植えるのに一番いい『大地』を教えてあげてください」
HP :
木星軌道上の宇宙ステーションで生れた第一世代の子供達7名を乗せて地球へ向かう輸送客船ガゼル号。その中では花の種が入った瓶を握り締めた幼いトキとその姉のアサギがこんな会話を交わしていました。
トキ「姉さん、地球にはバイオボックスに入ってない土がいっぱいあるんだよね!」
アサギ「そうよ。『大地』って言ってね、掘っても掘っても底が見えなくて」
トキ「運動室よりも広いんだよね!」
しかし、宇宙大昆虫ダイオリウスに襲われたガゼル号は船内に幼虫を生みつけられてしまいます。大気圏を突破できないダイオリウスは、幼虫を船ごと餌の多い地球へ送り込んで繁殖させようとしていたのです。そして調査の結果、幼虫が変態する時に分泌する体液は猛毒であり、地球の気圧では急速に気化して広がることが判明。そのままでは数百万単位の犠牲者が出てしまいます。襲撃時に機器が破損したためガゼル号は進路の変更が不可能となり、サブコントロール室には幼虫がいるため近づけません。
参謀本部は防御衛星でガゼル号を撃墜することを決定。スーパーGUTSのメンバー達は撃墜のタイムリミットの前にガゼル号とドッキングして子供たちを救出しようとしますが、幼虫の襲撃により、アサギと二人のクルーとカリヤ隊員が船内に取り残されてしまいます。引用したのは攻撃のカウントダウンが迫る中、アサギとマイ隊員が交わした通信の内容です。マイは何か答えようとするも、絶句してうつむいてしまいます。
衛星を撃墜しようとするアスカ隊員。しかしそれを見越した隊長が武器を使用不能にしていました。その隊長は救出作戦を不可能だと言う参謀本部の幹部を「やってみなければわからん!…と思いますが」と一喝します。子供たちを守って必死に幼虫と戦う船長(旧式だがないよりましだと言って渡す銃が科特隊のスーパーガンなのが笑えます)や、危険を承知で船の進路を変えるべくサブコントロール室に向かう若いクルーなど、それぞれの立場で子供たちを救うために奮闘する大人たちが印象的なエピソードです。
「平成ウルトラマン」の、「ティガ」に続く第2作目。
話もご投稿の文句もいいですが、すでに火星や木星に恒久基地が確立しているという設定が意外(9年前の作品に対し、今さらなんですが)。宇宙進出している人類を守るのは、カバーしなければならない範囲が広すぎてウルトラマンでも厳しいじゃないかと思ったりもしますが。
その死体をバラバラにするのは運命ではない。
ましてそれを犬に食わすのも。
俺たちだ。すべて俺たちなんだ。
HP :
アメコミで唯一ヒューゴー賞を受賞した作品から。
翻訳はとうに絶版でオークションでも高いですし、オマケに今年の映画化が立ち消えになって再販もされなそうなので原書にトライしてみました(まだ途中)。
覆面ヒーロー:ロールシャッハが己の思想を語るシーンなのですが、彼が完全にヒーローに開眼したのが
実は幼女誘拐殺人鬼(とその飼い犬)を怒りに任せてブチ殺した時だ、ということが、この台詞の前後で明らかにされます。
「ヒーローが禁止された世界」という設定といい、
実験の影響で「自分の過去、現在、未来、全人生を同時に回想できるヒーロー」とか出てくるトコといい、バリバリSFなのですが、その風味が濃厚な箇所は英語読むのが非常にキツイので、とりあえず何とか読めた箇所から。
前に「マーヴルズ」からの名文句をいただいたときも思ったのですが、ヒーローが存在してしまっている世界・社会を描くというのは、面白いですね。覆面の自警活動を禁じる法律ができたという設定だそうで…ヒーローってそう定義するんだ(笑)。
>翻訳はとうに絶版でオークションでも高い
アマゾンでも、値段5ケタいってますし…。けど、だから自分で訳してみたというのはすごい。
「わしらは何もせんかったわけでは、ないのやな。守ってやれた人もおるのや」
HP :
お久しぶりです。今回は、web上で発表されたオリジナル仮想戦記からです(いいのかなぁ…)。
大阪で部品加工の中小企業を営んでいた「おっちゃん」は、ある日目覚めたとき、自分が何故かヒトラーになっていることを発見します。学生時代ウォーゲーマーだった経験を頼りに、このままでは数年後に自殺してしまう運命を改変すべく悪戦苦闘が始まるのですが、何と同盟国イタリアの頭領ムソリーニまでが自分の友人にして部下「政やん」と入れ替わっていたり…と、話だけ書くととんでもないのですが、著者の綿密な調査と知識で十分説得力のある歴史改変ものになっています。
引用した箇所は、戦争になんとかけりをつけた数年後、若い女記者からの取材を受けたヒトラーがその夜酒を傾けつつ亡き友に語りかけるシーンです(「政やん」ムソリーニは数年前に亡くなっています)。「おっちゃん」ヒトラーはユダヤ人虐殺を食い止めようと努力はしたのですが、それでも史実の死者の数を一桁減らすことまでが限界でした。それに自責を感じていたのですが、この日にほんの少しだけ報われた気がしたのでしょう。
若い女記者の名刺には、アンネ・フランクと書いてあったのです。
ご投稿の文句は、全30話のうちのラスト近く、第29話「醜(しこ)の盾」より。アンネ、作家にはならなかったんだ…確かに記者の方が向いているのかも知れません。
タイムスリップでも、こちらはかなりしんどい人生(あ、でも妻は娶ってるな…)。ご投稿の文句が載っているラスト3話だけ読んでみたんですが、新通天閣を寄贈した故郷でテロに倒れるというラストは、ちょっと哀しいですね。
HP :
妻を娶らば「時駆けて」。
マレク君もタイムトラベルで「素晴らしい人生」を選んだようで。羨ましい限りです。
で、この「It's me!」は、自分が発掘していた墓が自分のものと気づいた時のセリフ。この時点で自分の未来を悟ったのでしょう。でもこういう未来だったら現代に帰りたくなくなるのは無理もない所です。
いいなぁ、こういう人生。
でも、この人の行き先って、百年戦争時代のフランスですよね。美人の嫁さんが待っているとしても、あんまり落ち着きたいところじゃないなあ…。コニー・ウィリス「ドゥームズデイ・ブック」なんか読んでると、なおさら(あれはイギリスでしたが)。
HP :
確かにどんなに確率が低くても、確率の分母の数よりたくさん行なえば、奇跡は何回も起こせます。しかし、何回も奇跡が起これば、それは奇跡とよべないような気がします。それとも、何回も起こせる広さがある事が奇跡なのでしょうか?ちなみに、ここで言う奇跡とは生命創造です。
この話での「奇跡」は生命が創造されることではなくて、それが何回も起きているのに一種類の生命しか現れないことだと思うなあ…。
繁殖を行わない知性体という設定は、この短編の非常に魅力的なところなんですが、同時に理由付けが苦しいところでもあるんじゃないでしょうか。
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