第125集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第127集を見る
「男たちよ!けだものたちよ!立ち上がれ!」ロードストラムは吠えた。「旅の終わりにたどりつくのは死ぬってことだ。俺たちはまだ行くぞ!」
出典:
R・A・ラファティ「宇宙舟歌」(柳下穀一郎訳)
紹介 :くうねるよむとぶ 様
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駄弁者:
「やった やったぞロボットマン
出典:
森藤よしひろ「ミクロマン」(テレビマガジン連載まんが)
紹介 :取手呉兵衛 様
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駄弁者:
無限に広がる大宇宙。我々の地球がある銀河系も大宇宙からくらべれば、ほんの小さな宇宙にすぎない。地球は銀河系全体の1000兆分の1以下の大きさしかない。銀河系から見れば地球はチフス菌ほどの大きさにしかならない。
出典:
タカラ社製玩具「ミクロマン」のカタログ巻末の文章
紹介 :取手呉兵衛 様
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駄弁者:
哀しきプロレタリアよ
出典:
士郎正宗「攻殻機動隊」
紹介 :カザール 様
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駄弁者:
私たちが何故、何の為に生まれてきたのかなど悩むなかれ。
出典:
時雨沢恵一「キノの旅 〜とっておきの話〜」
紹介 :のらしち 様
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駄弁者:
「僕、とても火星人がみたかったんだ」と、マイケルが言った。「どこにいるの、パパ? 見せてくれるって約束したじゃないか」
出典:
レイ・ブラッドベリ「火星年代記 『百万年ピクニック』」(小笠原豊樹訳)
紹介 :S・C 様
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駄弁者:
「それにわたしは……人間が……好きだった。」
出典:
A・E・ヴァン・ヴォクト「野獣の地下牢」(小笠原豊樹訳) 「火星ノンストップ」に収録
紹介 :んどらもえ 様
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憧れは僕たちの手と足を動かす。
出典:
円谷プロ制作・太田愛脚本「ウルトラマンマックス 『遥かなる友人』」
紹介 :新伴仙司 様
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ドーラ「海賊が財宝狙ってどこが悪い!!」
出典:
宮崎駿監督「天空の城ラピュタ」
紹介 :ふにゃもらぁ 様
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推定は常に反証が出ない限りは正しい
出典:
神林長平「完璧な涙」
紹介 :鈴木 様
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生物学的にはありえないが、経験的にはあり得ることだ。
出典:
大森一樹・監督脚本「ゴジラvsキングギドラ」
紹介 :新伴仙司 様
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隊長!元のままのあなたなのね!
出典:
ジェリー・アンダーソン制作「地球防衛軍テラホークス 第4話『スペースからきた金塊』」
紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
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「何も生み出すことのなかった「戦前」のこれが平和と民主主義の残骸よ 雑草に埋もれて朽ち果てるのがふさわしいわ」
出典:
押井守「西武新宿戦線異状なし」
紹介 :検索の渡り鳥 様
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死者は何も言わない。
出典:
火浦功「スリム・ブラウン出世物語」 「未来放浪ガルディーン外伝 大出世」に収録
紹介 :深海鮫 様
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駄弁者:
この近くて無限に遠い場所に、僕は行ってみたい。
出典:
古橋秀之「むかし、爆弾がおちてきて」 「ある日、爆弾がおちてきて」に収録
紹介 :神野恵 様
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駄弁者:
きみのデーモンを信用したまえ。
出典:
ロジャー・ゼラズニイ「受難劇」まえがき(浅倉久志訳) 「キャメロット最後の守護者」に収録
紹介 :汗(はん) 様
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駄弁者:
「この背中の文字は、どういう意味なんだい?」
出典:
吉岡平「火星の土方歳三」
紹介 :汗(はん) 様
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駄弁者:
「ギャオスは鳥類でしょうか、爬虫類でしょうか」
出典:
湯浅憲明監督「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」
紹介 :新伴仙司 様
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駄弁者:
今、あなたの後ろにいるのは、この星を守ろうとしている人たち、あなたの仲間よ。
出典:
三池崇史監督「ウルトラマンマックス 第16話『わたしはだあれ?』」
紹介 :かんきち 様
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駄弁者:
怪獣さんは音楽嫌い? 私はね、大好きなの。
出典:
三池崇史監督「ウルトラマンマックス 第15話『第三番惑星の奇跡』」
紹介 :かんきち 様
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駄弁者:
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HP :
ラファティほど読む人によって評価が大きく違う作者も珍しいと思うが、この作品は読みやすく特にこの最後の言葉は共感できました。
国書刊行会の「未来の文学」は、これだけまだ買ってないなあ。ラファティ、評価しないというよりは、苦手な部類です。「九百人のお祖母さん」とか気に入った作品もある一方で、面白さがピンとこないものもありまして。
ご投稿の作品は「オデュッセイア」が元になっているということで、元ネタをちゃんと読んでいないと分からないんじゃないかと、敬遠しています。
くうねるよむとぶさんのコメントやウェブのレビューを見るかぎり、杞憂っぽいのですが。
おまえがかったんだ
ジャイアントアクロイヤーにうちかったぞ」
HP :http://blog.livedoor.jp/tottekurehee/
出典は名作科学まんがにしてタカラの玩具とのタイアップ作品「ミクロマン」です。
地球人の主人公・片貝あきら少年はミクロマンと違い超能力を持たないためスーパーロボット「ロボットマン」に搭乗して戦うのですが、第6話にて度重なる戦いに傷ついたロボットマンは寿命と判断され、ミクロマンによりシステムを凍結されてしまいます。
しかし、強敵・ジャイアントアクロイヤー出現によりピンチに陥ったミクロマン達を救うべくあきらくんは超エネルギー・αH7を強引にロボットマンに注入、捨て身の激闘のはてにジャイアントアクロイヤーを撃退、ボロボロになりつつも雄々しく立ち上がるロボットマン!というところで上記名セリフが入ります。
しかしその直後、ついに無理がたたってロボットマンは擱坐してしまうんですね。泣ける名シーンでしてねぇ…。
この後も新型ロボット・マシーンZが開発されたりするのですがあきらくんは一貫してロボットマンと共に戦い続けます。人と心持たぬメカとの友情を描いた名演出と言えましょう。
検索してみたら、ジャイアント・アクロイヤーは、公害や海洋汚染で良心を失い、ロボット化が進んだミクロマンのなれの果て…なんだそうで。
やけに世相を反映した設定だったんですねえ…。
HP :http://blog.livedoor.jp/tottekurehee/
初めて書き込みさせていただきます。
この文句は、タカラが70年代に販売していた玩具「ミクロマン」シリーズのカタログに記載されたものです。
「謎のガス体αH7の影響で母星崩壊の災厄に見舞われたミクロ星人。彼らは水晶体に封じ込まれ、40億年あまりの長い歳月の果てに地球に漂着するが、αH7の影響でその体は10センチほどに縮小変身を遂げていた。彼らミクロマンは地球の巨大生命達に戸惑いつつも、地球の子ども達と力をあわせてユートピアを建築し、悪の手から地球を守るべく勇敢に戦うのである…。」というのが初期シリーズのプロットで、なかなかどうしてSFとして恥ずかしくないバックボーンを持っていると思います。
今回挙げた文章には、子どもの頃に読んで「ああ、なんて宇宙ってスゴイところなんだろう!」と感銘を受けたものです。
上記文章にはさらに続きがあって
「こんな小さな地球に我々は住んで生活している。だからこそ大きな心をもって地球の正義と平和を守っていかなければならない。未知の星からやってきたミクロマンは地球の平和のために戦っている。我々もミクロマンとともに力強く立ち上がろう。正義と地球の未来の平和のために…」
今読んでもカッコイイ名文句だと思うんですよ。
ミクロマンとは懐かしい。幼稚園から小学生の頃よく遊んでました。ミクロマンが乗るメカとか基地セットとか、段ボールにいっぱい持ってましたよ。背景ストーリーを意識したことはなかったですが。
遊んでいるうちにミクロマンの手とか足とかがもげてしまったのは、「負傷兵」の設定で使い続けてたんですが…最後の方は前線に孤立した野戦病院の様相を帯びてたもんです。
壊れたロボット
みたいに突っ立って
ねーで作業しろ
HP :
こたえて曰く「それ差別用語じゃないの?」
映画になったエピソードの一場面。清掃局員のペーソスあふれる会話。
高校生のときに呼んで何故か(本当に何でだろ?)妙な衝撃を受けためい文句でした。
マルクスが定義した言葉も、共産主義が敗れ去った後では差別用語ですか。
ここで登場している清掃局員は、その前のエピソードで「種(ギム)をまかずに実(フクシ)を食べる事か?」といなされていた救済センターの出身みたいですが…。奴隷労働から解放された後も世間の風は厳しそうです。
私達はただ、幸せになる為に生まれてきたのだ。
そしていつの世も──それができる人とできない人がいる。
──Can You ?──
HP :http://www8.ocn.ne.jp/~atarase/
キノの旅が入っていたので書いてみました。とは言ってもこれは普通の文庫本ではなく、DVD付きの小さいハードカバーの本の序文に書いてある文句なのですが、この作者の性格みたいなものを凄く表している気がして個人的に好きな文句です。
じゃあ私達にとって何が幸せなのか、と悩むことになりそうです。
んなことで悩んでる余裕があるのは、それだけで幸せのうちだ、と叱られるかも知れませんが。
「そうら、そこにいるよ」パパは、マイケルを肩の上に移して、真下の水面を指さした。
火星人がそこにいた。ティモシイは震えはじめた。
火星人はそこに──運河の中に──水面に映っていた。ティモシイと、マイケルと、ロバートと、ママと、パパと。
火星人たちは、ひたひたと漣波の立つ水のおもてから、いつまでもいつまでも、黙ったまま、じっとみんなを見あげていた。
HP :
火星年代記より地球から火星へ逃げてきた一組の家族のお話(実際に逃げてくる予定なのは二組である)から。その時地球は既に戦争によって荒廃し、戦争はいまだに続いている。
そんな地球から二組の家族が逃げてくる、別々に、地球にある最後の2台のロケットを使って。
火星にたどり着いた一組の家族は住む町を探しに出かける。だがこのときは子供達、マイケル、ロバート、ティモシイの三人にとってこれは旅行でしかなかった。マイケルは火星人に会うのを楽しみにしていて、何度も火星人にはいつ会えるのかと尋ねるのだ。
住む町が決まり、大人は子供に、地球はもう無いのだ、と言うことを話す。故郷に帰ることは、ないのだ、と。そのショックもやがて静まり、大人は子供達に火星人を見せてあげよう、といい夜の運河に連れ出して、みんなで水面をのぞく。そして、上記の名台詞となる。
ひょっとしたらみんなが火星人の姿になっていたりする、と言う解釈もありかももしれない。みんな、たこになっている、とか。
地球人は滅亡したかどうかは定かではない。
しかし、パパは二組の家族で最初からやり直すには十分な人数だと言うが。(あわせて男の子三人、女の子四人)しかしどんなにミックスしても二十一組、それも遺伝的に近しい。大丈夫か?そもそも種をたもつのに必要な数があったような気がしたがどうなのだろうか。……でも親密になる確率はずっと増えるよなあ、と考えてしまう。
むなしい。人生は夢ではない、ならば夢の中だけでもいいからモテたい。…むなしい。
とにかく彼らは最早火星人であり、火星は彼らの故郷なのだ。あとはインディアンやかつての火星人のごとく水疱瘡で打撃を受けぬ事を祈るのみ。火星年代記ははたしてアメリカ移民について何を語るか、と言ったところですか。
では、あなたの魂に安らぎあれ(それとも熱く燃えますか)。
「火星年代記」の掉尾を飾る一節より。確かに、滅んだ火星人が聞けば複雑な…というか腹を立てそうな言葉ではあります。
>大丈夫か?
そこらへんをツッコむのも野暮という気がしますが、元来がひとりの男性と、その肋骨の一本からつくった女性が人間の始まりだと信じられるのであれば、21通りの組み合わせは充分すぎる多さでしょう。…親密になる確率は増えるかもしれませんが、そこであぶれてしまえば、むなしいを通り越して絶望ですから、とりあえず滅びないうちは地球にとどまっておくことをオススメします。
HP :
何にでも変身できる不定形のアンドロイドは、ある使命を持って地球にやってきた。その使命とは、火星にある“けだものの塔”に閉じ込められている野獣を解放する、というもの。塔に掛けられているタイム・ロックを解く鍵は「最高の素数」(18桁……)にあるため、不定形アンドロイドは、地球上で最高の数学者を火星に連れて行こうとしているのだ。はたして、任務遂行できるのか!?というお話。
「大真面目なんだけどコメディっぽい作品」です。僕は読みながら、純粋なコメディだったらもっと面白いんじゃないかな?と思っていましたが、アンドロイドが言った上の台詞を見た瞬間、その思いは消し飛びました。シリアスな作品だったからこそ、この台詞は名文句と言えるのです。
そしてこの台詞から、同じ不定形アンドロイドと言ってもT-1000型とこやつの間には、決定的に違うものがあることが分かります!
……えっ、何?「こいつは金融界の大物を5,6人殺した」だって?……聞こえません。
私は上の言葉に続く「私は……人間だった!」と合わせて一つの名文句だと思います。不定形アンドロイドが人間を好きになれたのは、彼自身が何人かの人間になり変わり、その人たちの記憶を自分のものとできたからとも考えらます(…人間が大嫌いになる可能性もあったと思いますが)。
ところで、このアンドロイドの驚異的なところ(都合のいいところ、と言ってはダメ)は、物や人の外見を見るだけでその性質や記憶まで模倣できてしまうこと。ということは最高の数学者が必要だったのなら、それにあたる人物を見つけた後、彼自身がその数学者になってしまえば良かったのでは…? 人の本質は単なる記憶ではなく、他者が模倣できない魂的なものだという考え方なんでしょうか。
つまずいても倒れても、あの遥かな地平に辿り着こうと、僕たちは歩き続ける。
HP :
最近めっきりレベルアップしてきた『ウルトラマンマックス』から。
滅亡に瀕した同胞の移住先を探す任務を帯びた宇宙工作員ネリル星人キーフ、だが彼の任務は間に合わず、ネリル星は消滅していまや彼は一人きりで宇宙を彷徨い、ついに地球に辿り着いた。だが地球は今侵略戦争に晒され、人類は異星人に対して敵意を抱いている。人間に擬態可能なキーフだが、逃げ隠れしたくないとDASHに“自首”する。だがDASHはともかくUDFは不信感を拭い切れず、連日の尋問と調査を繰り返す。すっかり弱ってしまったキーフだが、一人でも誠意で地球人に受け入れられる宇宙人がいれば、人間と宇宙人の掛け橋となれるかも知れないと脱走を拒否するのだった。
状況的にキーフが疑われるのは止むを得ないわけで、マックスと違って戦わずに信じてもらおうと思ったキーフを人類が信じるようになるには長い時間が掛かるでしょう。でも誰かが踏み出さなければ辿り着くことも出来ません。永遠とも思える孤独の中、“憧れ”に向けて歩き続けることで生きてきたキーフならばこそ、そんな遥か先を視界に捕らえることが出来たのでしょう。
キーフ役は河合我門、美景で爽やかで素直な青年役をホンとに爽やかに演じていました。
はるか前のウルトラマンの、このセリフを連想しました。
不信感の根は、地球人のために戦っているかどうかより、単に地球人と外見が違うということにあるんじゃないでしょうか。ウルトラマンもふだんは地球人の姿をとっていることを思えば、異星人の姿のままで地球人と交流しようというのは、あるいはウルトラマンが怪獣と戦うより勇気あることと言えるかも。
HP :
どーも,初めて投稿いたします.とても楽しませていただいているんですが,自分のを投稿する前に全ての投稿に目を通しておかねば…と思ったので1週間ほどかかりました.後になるほど初投稿する人は大変です.
このセリフに一瞬”なんでだっけ”と思ってしまった人も多いのでは?
「なんでだっけ」以前に、全然悪いという感覚がわかなかったり。
けど伝統的には、海賊は財宝を見つけるよりは孤島に隠して地図を残す方だよなあ。
>後になるほど初投稿する人は…
全部見て頂けるのはありがたいですが、検索もついてますので使ってください。
HP :
ある敵を追いかけている戦車が、より危険そうな敵に遭遇しそちらを第一の攻撃目標として良いか悩んでいる際に出た言葉。
実生活でも思い当たりそうな事がままあるような…。
実生活で思い当たることはありますが、結果が失敗に終わる例が多いような。個人的にはうろ覚えの場所に初めて出かけたときとか、テストで解答に迷ったときとか。
HP :
キ○ガイ科学者名言集
未来社会の転覆を企む未来人が甘言を弄して歴史転覆を狙う。過去に戻ってゴジラの素体となった恐竜を抹殺、代わりにペットの合成生物を置いて、未来人が自在に操ることが出来る怪獣キングギドラを生み出します。うーん、流石“放射能”は凄い、適当な生き物を巨大化してしまうとは…って、んなことあるかぁぁ!
確かに一時期は蜘蛛やら蛸やら蟻やらマニング大佐やらやたら放射能で巨大化していましたが、そんなことが実際に起こる筈がありません。
で、登場したのが上記の台詞。そんな無責任なこと云われても困ります!
いやまぁ科学的には十分解明できていませんが、ここまでの“ゴジラ世界”では放射能を浴びて突然変異し、巨大化した例には事欠かないんですね。
「100の理論より一つの実例」
無責任のようでいて、実は科学者として誠実な台詞なのかもしれませんなぁ。
100の実例を集めて一つの理論を組み上げるのが科学者の仕事だと思えば、やっぱり無責任のそしりは免れないでしょうが。
HP :
部屋を片付けていたら発掘してしまいました「テラホークス」。
地球防衛軍のナインスタイン隊長は沈着冷静(なのにいつも旗艦の操縦席でテレビゲームをしている)で、部下のゼロ軍曹とマンザイのような掛け合いをしています。
で、この隊長、作戦行動中死んでも9人いるクローン(の一人)にデータ移植して任務続行(で、上記のセリフ)という、便利なんだか冷酷なんだかよく判らない設定が結構印象に残っています。
エゲレス人が作る子供番組なので、ツッコミを入れるのはそれこそ野暮ってもんなんですが、それでも「あのナレーションは」とか「ヒロのモデルは」とか言いたくなるのは人情ってもんです。
ジェリー・アンダーソンというと「サンダーバード」ですが…。
それにしても、今回登場のこの作品といい、これといいこれといい、イギリスのテレビSFは深いというか、黒いというか…。
「スイス500年の平和と民主主義が生んだのは鳩時計だけ…か?」
HP :
わが国の平和について独特な表現で描く押井 守作品(パトレイバー2しかり、犬狼伝説しかり)の中から、「西部新宿戦線異状なし」のワンシーン。荒廃し隔離された解放区の中で、民主主義の定義をある意味ズバリ言い切ったひとコマ。作品が独特な世界観であることを差し引いても、こんなミもフタもない言い様になっちゃうもんかなとビックリ。
「スイス500年の〜」とは、オーソン・ウェルズ主演の映画「第三の男」の名セリフ。民主主義の定義には、なってないような気がします。
傭兵の出身国として知られ、隣接するハプスブルク家オーストリアの圧力を受け続けながらもしたたかに生き残ったスイスの「平和」は、日本のそれになぞらえるにはちょっとそぐわないんじゃないかと。
何も気にしない。
生きている者たちだけが、死者を気にするのだ。
HP :
こんにちは、ガルディーンと言うとギャグばかりのようですが、私はこれは名台詞ではないかと思うのですが。
亀狩りの老人に助けられ行を共にするスリム、狩人の本能によって亀を追う老人が目にするのは、某大怪獣にそっくりな
ガ×ラ(ガペケラ)でした。それはコロナとガルディーンの力をもってしても倒すには至らないほどの存在なのです。
その獲物への尊敬と賞賛の思いを胸に老人は力尽きてしまいます。そしてスリムは、泣きごと言いながらも老人の思いを背負って弓矢を手にします。これだけだと感動的な話ですがそこは火浦功、スチャラカもたっぷりです。
って「死者の代弁者」を標題に掲げるHPにこんな事投稿して、大丈夫か俺。
「死者の代弁者」も、後に残された生者のために故人の「真実の物語」を代弁するものなので、大丈夫。
そして、大好きなおじいちゃんが大好きだった女の子に会ってみたい。
HP :
お久しぶりです。
前回といい、今回といい、純SFとは言いがたい分野からで、もし気分を悪くされるならたいへん恐縮ですが……
ともあれ、上の文句は短編集の中の一編、時空潮汐爆弾により60年前へと閉じ込められた少女のお話、その割と最後のほうの一節です。なかなかにSFの真理を一端ながらもついていると思っています。突き詰めていけば、科学の原動力は未知の領域に対する憧憬で、娯楽の原動力は身体へと連なる幻想なんだなと。異性は一番端的な表現なんだなと。
この本ですが、あとがきにもありますが、一連のテーマで書かれてあります。古橋氏は、SFっぽい、といっておりますが、変にミステリーだとか国取物語が加わるよりももっとSFらしい、と思います。……口に出したら、ホントのSFも知らない若造が、と刺されそうですが。
「三時間目のまどか」「恋する死者の夜」などほかにも面白い作品はあり、軽めのSFとしてはなかなかに楽しめました。表紙やライトノベルということで抵抗を感じる方もいらっしゃるとは思いますが、一度もしよろしければ手に取って見ていただければと思っております。
時を超えた少女とのボーイ・ミーツ・ガールものを揃えた短編集より。
>純SFとは…
いや、むしろライトノベルにしては(…というほど数をこなしていませんが)やけにオーソドックスなSF味を感じさせる作品のように感じられるのですが。梶尾真治ファンあたりと親和性が高そう。
HP :http://homepage1.nifty.com/beHungry/
ゼラズニイのデビュー作である短編「受難劇」が某SF誌に再録されることになり、編集者は彼に、デビュー作が出来上がるまでの経緯と新人への助言をまえがきとして書くよう求めた。経緯はさておき、助言として彼が示したのが引用の言葉。
作品を、最初に思いついたままに、計画通り書き進めるのも手だが、途中で君専属のデーモンが、気違いじみたアイディアをそそのかすことがある。それに従ったほうが面白いよ、ということですね。一般社会ではどうだかわかりませんが、クリエイターにとってはそうかもしれませんね。
映画『オールウェイズ』でリチャード・ドレイファスが、事故死したあとで、「スピリット」として同僚にインスピレーションを与える仕事を天使から与えられますが、ゼラズニイ流に言うと「デーモン」なんですね。
それにしてもキザな物言いで、だから私はゼラズニイが好きなんですが、翻訳がキザなように訳してるのも大きいのかな。
もっともゼラズニイ専属「デーモン」(「攻殻機動隊」ならゴーストというところでしょうか)の助言には、それまでのボツ原稿をすべて読み直し、どこがよくないかを見つけだす…という、至極まっとうで着実そのものな手続きも含まれていたようです。
ザンテス・ソワンが尋ねた。「何か、特別な意味があることはわかるが……」
「おれの国で『真実』を意味する文字だ」
と、わたし。「マコト……と発音する」
HP :http://homepage1.nifty.com/beHungry/
五稜郭で官軍の弾丸に倒れた土方歳三の魂は、軍神の星・火星に誘なわれ、その大地に降臨した。E.R.バローズ〈火星シリーズ〉でおなじみジョン・カーターの同時代人(!)、土方歳三が火星狭しと駆け巡る大胆な着想の物語。異国の地で大和魂を全面に押し出しての活躍ののち、ヘリウムで浪士隊(バンサンダール)を結成し、仕立て屋に制服となる羽織を発注。引用は、それが出来上がってきたときのやりとり。「わたし」はもちろん土方自身。まさに、新撰組の羽織そのまま。緑色人のはもちろん袖4つ。屯所だの祝言だのと古めかしい日本語をちりばめて火星(バルスーム)を描写する土方のこだわりが、ここに極まれり、といった感があります。
なお著者はその後、金星を舞台にした『金星のZ旗』、ジョン・カーターを主人公とする歴史小説(?)『南軍騎兵大尉ジョン・カーター』と、バローズにこだわった本を二冊書いています。未読ですが、非常に興味あります。
言われてみれば確かに…同時代だったんですねえ。
火星にいる土方が、生まれ故郷で自分のいる星のことが「西郷星」なんて呼ばれていることを知ったら、さぞ複雑な気分に違いない、とふと思いました。「火星の中に軍服姿の西郷の姿が見えた」なんて話もあったそうですから、あるいは9年遅れで西郷さんも降臨してるかも。
>金星のZ旗
こっちは日露戦争の秋山真之が金星で陸上艦隊を指揮する話だとか。
「あんな生物は有史以来現れたことがありません、強いて分類すれば『怪獣類』でしょう」
HP :
キ○ガイ科学者名言集
単なる解説の一文ですが、いろいろな面から突っ込んでもみたくなりませんか、みなさん。
キ○ガイ科学者なら『当意即妙』は当然なんですが、それでもこの『怪獣類』はインパクト大です。
分類体系というものには必ず「その他」にあたる項目があって、何をそこに入れるのかが重要なんだそうです(そういえば図書館の分類にも049「雑著」が)。
しかし、ガメラを「爬虫類」に分類するより説得力あるような気がします、「怪獣類」。
何も思い出さなくたっていい。ただ平和のため、仲間たちを守るために戦うんだって、それだけを思って。
あなたならできる。だってあなたはウルトラマン。ウルトラマンマックスだもの!
HP :
三池崇史監督による爆笑巨編。サブタイトルの元ネタはウルトラセブン47話「あなたはだあれ?」です。
生命体の記憶を吸収してしまう宇宙化猫ミケが出現。DASHのメンバーは戦闘機の操縦法を忘れてしまい出撃不可能。ウルトラマンマックスの変身ポーズを思い出せずに悪戦苦闘するカイト隊員。爆風で倒れたときの体勢が偶然に変身ポーズとなってようやくマックス登場。
しかし、マックスの様子がおかしい。なにやら変なポーズを繰り返したり、頭からぽろっと落ちたマクシウムソード(アイスラッガーのような武器)を拾って不思議そうに見たりしています。
「ウルトラマンマックスも生き物だから…」
そう、マックスは戦い方を完全に忘れていたのです。仕方なしに宇宙化猫の影響を受けない女性型アンドロイドのエリーがマックスに指示を出します。
「ウルトラマンマックス、そう、あなたのことです」
「まず、マックススパークはわかりますか?」
「左手に着いている金色のものです」
「ご飯を食べるとき、お茶碗を持つほうです」
埒があかん!
そんなとき、さらに二体の宇宙化猫タマ・クロが出現。三体の同時攻撃を受けて苦しむマックス。そのとき、エリーの声が。
「左へ飛んで!」
そこはDASH基地の真正面でした。そして上記のエリーの台詞。奮起したマックスは土壇場で新必殺技を編み出し、宇宙化猫に勝利します。
戦いの後、マックスを讃えるエリーに「だけど必死だったし、どうやってあの技出したか本人(つまり自分)忘れちゃってるかも」とぼやくカイト。ばれたらどうする。
エリーは「大丈夫、やるときにやってくれることは立証済みです!」と答えるのでした。
コメントにリンクを張っているとおり、前にも出ていたエピソード。…記憶喪失はおいとくとして、偶然とったポーズでも変身が発動してしまうというのはマズくないだろうか。
HP :
三池崇史監督による感動巨編。サブタイトルの元ネタはウルトラセブン43話「第四惑星の悪夢」です。
防衛組織DASHの女性隊員ミズキの知り合いの少女アッコは病気で失明し、画家になる夢を絶たれてしまいますが、「見えなくても聞こえるから」と、今度は音楽家を目指し、ピッコロを習い始めます。
アッコが出場する発表会の日に、会場のすぐ近くに白いマシュマロのような物体が落下します。
DASHはろくに調査もせずにいきなり焼き払おうとします。すると物体は怪獣に変化して、炎を吐いて攻撃してきます。続いてミサイルで攻撃すると、怪獣は再び体を変化させ、全身からミサイルを放って反撃してきます。物体の正体は、受けた攻撃と同じ能力を身につけて進化する完全生命体イフだったのです。カイト隊員はウルトラマンマックスに変身してイフに立ち向かいますが、マックスの必殺技をもコピーしてしまうイフに歯が立たず、やむなく撤退。公会堂は無残にも破壊されてしまいます。
攻撃すればするほど強くなるイフに対してなんら有効な手段は見つからず、街は破壊されるままになります。
「なぜ怪獣さんは私から何もかも奪おうとするの?」
廃墟と化した街を彷徨っていたアッコは眠っているイフに遭遇し、話しかけます。そしてイフの前でピッコロを演奏し始めます。すると…。
世界は音楽を愛する一人の盲目の少女によって救われたのでした。
音楽が世界を救う…! しかし、イフに遭遇するのがジャイアンとか、あるいは正反対に「ソングマスター」のアンセットじゃなかったのは人類の幸いというべきでしょう。
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