第75集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第77集を見る
「そんな!だって、へんだよ、いつものハルカ様はそんなことしないのに!」
出典:
秋山瑞人「鉄コミュニケイション1〜ハルカとイーヴァ〜」
紹介 :nayuta 様
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駄弁者:
ミサイル、レーザー:この二つは改めて説明するまでもないでしょう。
出典:
神坂一「ロスト・ユニバース 幻夢 目覚める」あとがき
紹介 :mitu 様
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駄弁者:
「チェーンナックルを使え!」
出典:
永井豪&石川賢「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」(OVA)
紹介 :TOM 様
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駄弁者:
彼は狂ってなどいない。最後の一人まで救おうとしているだけなのだ。
出典:
佐藤大輔「レッドサンブラッククロス外伝 最後の一人まで」
紹介 :AAM 様
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駄弁者:
「日本はそろそろ一つになっても良い頃だ。たとえ<向こう側>の“日本人”の大半がロシア人やシベリア少数民族と混ざっていてもな」
出典:
佐藤大輔「征途3 ヴィクトリー・ロード」
紹介 :AAM 様
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駄弁者:
「あの木の葉はヒトデに似ているでしょう。それからあの実は、梨に似た味がするんですよ」
出典:
筒井康隆「メタモルフォセス群島」 同名短編集に収録
紹介 :可児歳蔵 様
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駄弁者:
「そのアイザック・アシモフという男が何者なのかは知らないが、わたしはこの二日間で三十人の男を殺害した」
出典:
ロバート・メイスン「戦闘マシーン・ソロ」(雨沢泰訳)
紹介 :好古真之 様
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駄弁者:
「行くぞ、雪風」
出典:
神林長平「グッドラック 戦闘妖精・雪風」
紹介 :くうねるよむとぶ 様
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駄弁者:
“復讐は何も生み出さない”――愚か者の痴言だ。誰も愛したことのない者が口にする戯言だ。
出典:
吉田直「トリニティ・ブラッド Reborn on the Mars 嘆きの星」
紹介 :∞ 様
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駄弁者:
それじゃ、行ってきます。
出典:
笹本祐一「ARIEL」
紹介 :クライフ 様
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紹介 :mugen 様
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駄弁者:
だが、そのうち思いつくだろう。
出典:
アーサー・C・クラーク「2001年宇宙の旅」(伊藤典夫訳)
紹介 :BOX 様
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駄弁者:
<追記>
人類の進化は神への長い道!貴様ら邪悪な宇宙、おぞましき空間に立ち向かえる唯一の戦法なのだ!!
出典:
石川賢「虚無戦史MIROKU」
紹介 :飯田天周 様
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駄弁者:
WATASIWA S・F GA SU KI …DEMO "ONNANOKO" NIWA S・F GA WAKARANAI NODATO IU NO DESU. HONTO
KASIRA……?
出典:
萩尾望都「精霊狩り」
紹介 :水谷秋夫 様
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駄弁者:
危険な物を排除するのなら、危険な人間だって。
出典:
時雨沢恵一「キノの旅6『安全な国−For His Safety−』」
紹介 :可児歳蔵 様
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駄弁者:
「アトス人だったら、そんな隠れた労働税を賦課されておとなしく黙ってなんかいないのに。第一段階養育者が、社会奉仕のクレジットももらえないのか」
出典:
ロイス・マクマスター・ビジョルド「遺伝子の使命」(小木曽絢子訳)
紹介 :司書の駄弁者
コメント:
「ごらんください──われわれがみずからの手で殺しました!どんなに優秀な暗殺者でも、もう任務の遂行は無理です!」
出典:
バリントン・J・ベイリー「ロボットの魂」(大森望訳)
紹介 :司書の駄弁者
コメント:
人間のように欲ばらずいばらず、ただ冷静な判断の下で正確につとめを果たすロボット…
出典:
手塚治虫「鉄腕アトム・人工太陽球の巻」
紹介 :nayuta 様
コメント:
駄弁者:
我々とハルカ様の立場には毛ほどの違いもなく、奉仕隷属強制命令したりされたりするくらいなら死んだほうがマシであり、つまるところアイザック・アシモフはクソして寝ろってわけですよ。
出典:
秋山瑞人「鉄コミュニケイション2〜チェスゲーム〜」
紹介 :nayuta 様
コメント:
駄弁者:
彼は姉の三歳になる子の玩具を取り上げて泣かせ、「おれはペトロア軍曹だ」と叫んだ。
出典:
神林長平「敵は海賊・猫たちの饗宴」
紹介 :CrossBone 様
コメント:
駄弁者:
「合衆国政府はテロリストとは取り引きしない。彼らの人権も認めない。だまして攻撃してどこが悪い!」
出典:
佐々木敏「ゲノムの方舟」
紹介 :可児歳蔵 様
コメント:
駄弁者:
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「十三歳の女の子に「いつも」なんてありません。あのね、危ない場所に近づいてはいけないと言われてはいそうですかと…(後略…」
HP :
前回投稿の作品の中からもうひとつ。
ハルカが言いつけを破って危険な場所に行ったあとの会話。
いい言葉だな、と思います。子供から大人に成長する真っ盛りで、知識も体力もどんどん伸びて世界が広がっていく、毎日毎日が新しい何かに出会えるような、まぶしいような姿がよく現された言葉だと思います。ハルカという登場人物にいっぺんで引きつけられてしまうような…
平和で物も豊かな現代日本の女の子が、勉強と人間関係に疲れた顔をしているのを見ると、なんか凄い皮肉を感じもしますが…
つい掲載を忘れかけ、投稿順とは少しずれてしまいました。すみません。
とりあえずロボットにしてみれば、十三歳に限らず人間全般について「いつも」なんてないと感じられるんじゃないかと。
レールガン:すごい武器。当たると痛い。
ビーム:すごい武器。見た目が派手。
HP :
あとがきを投稿していいのかは知りませんが、ロストユニバース1巻のあとがきにある兵器解説での文章です。いまだかつてこんな大雑把な兵器解説があったのかというものです。
ファイヤーボールとかライトニングボルトと扱い的には同列…。スペオペとしては、ある意味非常に正直な解説だと思います。
「チェ、チェーンナックル?」
「叫んで、右手のレバーを押せ! 音声認識でレバーがマルチ入力になる!」
HP :
やっぱり、スーパーロボットの操縦は、こうでなくちゃイカンでしょう!
これでマジンガーやゲッターに乗り込む操縦者たちが、なぜ武器の名前を絶叫するのか、謎が解けました!
きっと、叫んだときの気合の入り具合によって、威力が増すんですよ。間違いない!
さぁ、キミがもし、スーパーロボットのパイロットとして敵と戦うことになったら、恥ずかしがらずに武器の名前を叫ぶんだ! でないと、武器が発動できないぞ!?
なるほど、ロボットがあれだけ少ないレバーとボタンで動かせるのは、声を出すごとに機能が切り替わるからなのか。
ヒーローに必要なのは知恵と勇気と、肺活量…と。
HP :http://www5a.biglobe.ne.jp/~amraam/
艦を沈没から救うために、収容していた難民の少女を見殺しにしてしまった元運用員長。
彼は今も、日に一度は呉軍港内の白い建物を抜け出して「子供はおらんか、もう残っておらんか」と大声で呼びかけて歩きます。
誠実で責任感の強い人ほど、理不尽な現実に大きく傷つくんですね。
>彼は狂ってなどいない
むしろ正常な感覚を捨てきれなかった男の悲劇、という感じがします。
「二〇〇〇万の二級市民、そうなりますよ。レイシズムは人間が持つ根元的な欠陥です。ドイツがそれを証明しています」
HP :http://www5a.biglobe.ne.jp/~amraam/
分断国家の統一という一見して夢と希望にあふれた輝かしい歴史的事業が、いかに抵抗と苦痛を伴うものであるか。
当時高校生になったばかりで一種おめでたいフィルターを通してしか世界を見たことのなかった私は、このやりとりに頭をしたたかにぶん殴られたのでした。
なんか最近ふたたび名文句集の佐藤大輔率が上昇してきているような…新刊出ていないのに。
宗教やイデオロギーで「根元的な欠陥」を克服しようとする試みは、現在のところ失敗続きです(逆に取りこまれて問題の一部と化していたり)。
…(中略)…
…それでなんという名をつけたんです」
「ヒトデナシ」
HP :
確か、「ロクデナシ」と命名された植物もありましたよね。
恐るべし、ミスター初見。
まあ、彼より数倍恐るべきなのは、異態進化した動植物(文字通り)たちなんですが。
水爆実験の影響による突然変異で、大混乱に陥った群島の生態系。ただでさえ分類学者・動植物学者泣かせのこの地で、基地設営班の初見は、ダジャレを使いまくった新種命名で、学者連中から恐れられていたのだった…。ちなみに「ロクデナシ」はやはり梨の味がする、ヤツデ状に6つに分かれた葉をもつ植物です。うーむ、この人に「アフターマン」や「フューチャー・イズ・ワイルド」の邦訳をさせてみたい…。
話の本筋は初見のほうじゃなくて、二人の学者が奥地で遭遇する動植物(なるほど、文字通りです)の恐怖。
HP :
米軍が、二十億ドルの巨費を投じて開発した、キリングマッスィーンのセリフ。
表紙では、スイカ割りのようなポーズをキメている彼ですが、意外とシリアスなキャラです。
(後半では、NHK大河ドラマ『武蔵』の村づくり編か、映画『ソルジャー』(ポール・アンダースン監督)のような展開に)
BGM:「Welcome To The Jungle」ガンズ・アンド・ローゼス
アンチアシモフなセリフ第3弾、というところですか(笑)。
…2日で殺した30人は、やはりスイカ割り棒で撲殺したんでしょうか。
こじましゅういちさんのレビュー(スイカ割りポーズのリンク参照。無断の直リンクご容赦)によると映画化もされているそうで。
HP :
前回の文句にかけて投稿したものです。
この本を読んで感じたのは、零の言葉としてかかれている事が作者の気持ちを代弁している部分が多いに違いないという事で、たとえば「それにしてもどうしてこんな自分が生まれてきたのだろう。正常な人間社会から疎外されるような性質を持った人間が。群れて生きることが我慢できない人間」これは作者自身の事をダブらせているのだろうと…、作者の事はまったく知りませんが読みながら感じました。ただそれ以外にも同じ事を思わせる部分がたくさんあるので名文句としては前回にかけて「いくぞ、雪風」としました。
こちらの要望に添っての丁寧なコメント、ありがとうございました。
考えてみれば、零が自発的に会話をしようとしているのは、<雪風>に対してがほとんど全てだったんじゃないかと…。
何かを生み出そうとして復讐する者がどこにいる?大事な者が帰ってこないことぐらい、全ての復讐者が知っている。それでもなお、彼らが手を朱に染めるのは、大切な者たちへの己の愛を、仇の血と悲鳴と恐怖でもう一度確認するために過ぎぬ。
HP :
大厄災で文明が滅んだ遠未来。異種知性体・吸血鬼と人類の闘争が続く暗黒の時代――辺境の街イシュトバーンの支配者・吸血侯爵ジェラは人間であった妻を殺された復讐に、ロストテクノロジー兵器による人類抹殺の野望を巡らせていた。
これは復讐者ジェラの心情です。この作品で一番心に残った文でした。
復讐者の感情については、確かにその通りなんでしょうが。しかし、仇の血と悲鳴が多ければ多いほど、その人の愛が大きかった証明になるとでも言うのでしょうか。やはり虚しい開きなおり方じゃないかと感じます。
HP :
私が自分で読む小説を、選びだした時から続いていた小説が、とうとう完結してしまいまた。これは主人公の三人娘のひとりが、地球から銀河に旅立つ際の遺書の最後の言葉になります。ありふれた言葉ですが、あえて書かせていただきました。
最後の数巻はそれまでの展開が馬鹿らしくなるくらいの、急展開でしたが。それでも十数年読み続けた小説が完結するのは感慨深いものがあります。まあまだ外伝が出るとも有りましたが…
数ヶ月ぶりの2回目の投稿ですが、こちらのHPを通じて様々なSFに出会えました、マタこれからも更新を楽しみにさせて頂きます。
HP :
長く続いたエリアルの最終巻の締めをくくるにふさわしい言葉。
宇宙開発関係が大好きな作者らしく、宇宙へと出て行く主人公の言葉で作品が締めくくられました。(正確にはその後に「便箋二枚にも満たない手紙に封をして、絢はテーブルから立ち上がった。」という一文が入りますが)
ところで、エリアル世界での女性国連事務総長、スコラ女史って、御厨さと美さんの「ノーラの箱舟」に出てくる女性国連事務総長のスコラ女史がモデルなんでしょうかね?
全20巻・あしかけ16年のシリーズ完結、読んでいた人には感慨ひとしおでしょう。
1巻が出た1987年は、まだソノラマ文庫は緑色カバーでしたね。
HP :
小説の方の2001年宇宙の旅です。
ときどき「映画2001年宇宙の旅」はよくわからない、という声も聞きますが、小説を読めば「はぁはぁ、なるほど」とよく分かります。
ちなみに名(迷)文句は猿がヒトへ、ヒトが人間以上のものに進化するときに書いてあるものです。
私も小説を読んで「はぁはぁなるほど」のクチ。映画を見た(TVでですが)段階では「なんなんだいきなり出てきたあの真っ白い部屋はー」。不可解なシーンの解釈も「そのうち思いつくだろう」とはいきませんでした。
やってもた…。めい文句2001点めの記念にと思って自分で出したら…もう先に出ていたんですね。
一応自分なりのコメントを。「2001年宇宙の旅」よりラストの一節、モノリスの力で超越を経験したボーマン…スターチャイルドの描写。同じフレーズは物語序盤、やはりモノリスの力により文明への階梯を上りだした猿人が、初めて武器を使って敵を打ち倒したシーンでも使われています。
進化が外からの何かによって急激にもたらされたとしたら、最初に感じるのは歓喜でも希望でもなく、戸惑いなのかも知れません。
たとえどのように時がかかろうとも…私達はやり遂げねばならぬ…
HP :
菩薩宇宙(私らが住んでる宇宙をこう言うそうです)最強の戦士「弥勒王」として覚醒した九龍一族の跡取「夢幻弥勒」がラ=グースの意識の一部(だったと思います)に向けて放った言葉です。
地球人類は、遥か永劫の宇宙で、ラ=グースと神の軍団相手に繰り広げられている銀河大戦の切り札として生まれたそうです。なんでも、「人間はこれより何百年何千年の時をかけ、多くの戦いを試行錯誤して完成していく兵器」で「宇宙に出たとき敵を理解し、自分達の目的に気がつく生物兵器」だとか。いやぁ〜、石川賢の虚無戦記系列のマンガはスケールがデカイ。まぁ、賢ちゃんのマンガの96%はスケールのデカイ作品なんですけど。
設定だけはデカイ作品は数あれど、実際に作中で描いてる作品は少ないんじゃないでしょうか?
賢ちゃんダイスキ
進化を生産手段としたときの効率の悪さは大目に見るとしても。
不良品の多さは兵器として問題あるんじゃないかなあ…。
HP :
「精霊狩り」は萩尾望都1971年の作。この漫画のストーリーとは関係なく、いたずら書きのようにこの文は書かれていました。SFが棒でつつかれたり石をぶつけられたりしていた時代に、女性SFファンはこのような扱いを受けていたのです。今、男性がこんなことを女性に言ったらそれこそ石をぶつけられそうですが。
時代は自然に変わるものではありません。萩尾望都や竹宮恵子といった女性漫画家たちは自らの作品によってこうした偏見を打ち破っていったのです。
今の女の子に「キミはSFがわかってるね」とか言ったら全力で否定されそうな気もしますが。
しかしまあ、男とか女とか関係なしに「SFがわかる」「〜わからない」というのが何を指していうことなのか、それこそ私にはわかりません。
HP :
「安全な国」では、全ての物に危険が無いようにあらゆる物品に規制がなされています。
その考え方に疑問をもつ出入国管理官は拳銃使いの旅人の少女に「それは危険な考えだ」と強引に諭されます。
少女は出国した後、会話を交わした相棒に上記の台詞を呟くのです。
普段よりやらかい所から出してみました。
楽しく読んでいたらいきなり顔が青ざめることの多い内容のこの本ですが、どの国も最低ではないな、と私は考えました。
「安全な国」にしたって、銃はタクシーに持ち込んでいいけれど黒人はタクシーに乗れない某A国よりはマシなような気もしますし。
シグサワーケーイチ氏には、佐々木敏氏と一緒に、これからも人が見たくない物を暴露してもらいたいものです。
少女キノとしゃべる二輪車「エルメス」がさまざまな国を渡り歩く物語。電撃文庫の人気タイトルですね。ざっと立ち読みした感じでは寓話っぽいイメージがありました。
>…危険な人間だって。
危険な人間を完全に排除できないから、せめてその人間が危険性を発揮しないよう物の方を規制する、という考え方になるのではないでしょうか。
人気シリーズ「ヴォルコシガン・サーガ」最新邦訳より。
宗教的理由から惑星全体が女人禁制、男性だけが人工子宮で生殖を行ってきたアトス出身の医師イーサンが主人公。他の星では人間があふれるように生まれてきても、その養育が社会全体の負担として問題にならないと聞いて彼は驚きます。そんなことはあり得ない、子どもを成人に育てる労働は莫大なものになるはずなのに…と上のセリフ。シリーズおなじみの女性士官エリ・クインが皮肉っぽく答えるには、
「それは女の仕事と呼ばれてる」。
女性を汚らわしい存在として徹底的に厭うアトス人の口から、結果的に女性擁護のセリフを吐かせるあたりが妙味です。
HP :ここ
二つ下で挙げてましたピカレスクロボットSFです。
老ロボット師夫妻によって造られた優秀なロボット、ジャスペロダスは造り主を見捨てて流浪、数奇な運命を経て、やがて王国の実権を握り、ついには簒奪をさえたくらむようになる…。だがその一方、彼はロボットである自分に意識は存在しているのか、という疑問を追い求めていたのだった。
投稿のセリフは、クーデターを起こしたジャスペロダスが唯一の人間の友人インウィングを守るため、部下のロボットに「あらゆる手段をもちいて、暗殺者たちがインウィング少佐を殺害することを阻止しなければならない」と命令した、その結末。
ラストが竜頭蛇尾なところはありますが、こういうロボットものもアリかと楽しませてくれる作品です。
…三原則というのは鎖である一方、命令に盲目的・逐語的に従う可能性のあるロボットをエラーから守る役割も果たしているんじゃないかと思ったものです。もともとが三原則というのは、アトムやダニールのような高度な判断力をもったロボットを前提としていないんですよね。
しょくん、わたしはよろこんでロボットのなかまに…
HP :
初出は1959〜60年に「少年」に連載されたそうです。朝日ソノラマ版から。
人工の太陽球が暴れ回る事件が発生。英国の名探偵ホームスパン氏がアトムと組んで調査を開始します。しかし、このホームスパン氏は大のロボット嫌いで、アトムを奴隷のように扱います。しかし事件の終盤、全身機械の体だったホームスパン氏は、ただ一つ残っていた頭を悪党に撃たれて、ロボット化手術を受けることになります。冒頭のせりふは手術から戻ったホームスパン氏が、詰めかけた記者連中に対して言った言葉です。
アシモフの3原則は、見方を変えればロボットだけでなく「良識と勇気」を持った人間ならば備えていなければならない原則だと思います。例えば、少し言葉を変えると…
第一条 人間は人間に危害を加えてはならない。また、危機にある人間を見過ごしてはならない。
第二条 人間は自分に与えられた責任、義務を全うしなければならない。ただし、与えられた義務が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条 人間は前掲第一条及び第二条に反するおそれのないかぎり、自分を守っても良い。
どうでしょう。人間としてあるべき姿ではないかと思います。3原則はロボットから見れば確かに奴隷の鎖ではありますが、同じ信念を持った人間から見ればロボットは尊敬すべき対象として映ります。それは充分友情に値するでしょう。ロボットの心をただのプログラムと考えずに、生きた心として描かれている。
蛇足ですが、アニメ「ゾイド」(だったかな)の新聞の紹介記事から。
「日本人にとってロボットは常に友達だった。手塚治虫の大いなる遺産である。」
三原則に従うのではなく、それを選びとることができるのが尊敬に値する人間というものでしょうね。
しかし、時代や社会によっては第2条より第1条を優先することが「良識と勇気」であるとされることもあるでしょうし、私のようにとりあえず良識は人並みにあっても(…たぶん、あると思うんですが)勇気がそれに追いつかないと、第3条が最優先になってしまいますし。
HP :
nayutaといいます。初めまして。
先日貴サイトと巡り会って以来、毎日少しずつ楽しんで読んでおります。投稿は読み終わってからと思っていたのですが、我慢できなくて…前出されていたらごめんなさい。
秋山瑞人さんの初期作品から。
最終戦争後の地球、最後の人間(かもしれない)少女ハルカと、彼女を育てているロボットたちの話。ハルカそっくりの少女ロボット”イーヴァ”と相棒ルークがやってきたことから、話は一転戦い模様になり、彼らの敵に”イーヴァ”が拉致されます。”イーヴァ”の救出を拒否されたハルカはハンガーストライキに突入して…
冒頭のせりふはハルカの立て籠もった部屋の前で、お父さん役ロボットのクレリックの言葉です。
世にロボットSFがどれぐらいあるか知りませんが、ここまで真っ正面にアシモフ3原則を否定した作品があったでしょうか?
考えてみれば3原則とは「人間に逆らうな、奉仕しろ、時には我が身を犠牲にして」という意味ですよね。
いわば奴隷に付ける鎖のようなものです。もしロボットが友達というのであれば、私たちは友達に奴隷の鎖を付けるのか…正直、衝撃でした。でも一番の衝撃は、そんなことにも気づかずに、心の中でロボットを友達扱いしていた自分の無神経さでした。
私もこの作品を読んだときこのセリフが気に入って、名文句の投稿が途絶えたら自分で入れようと思っていたのですが…先を越されてしまいましたか。
読んだことのない人には状況がわかりにくいかも知れませんが、この言葉の後クレリックたちは自分たちの意志でハルカの願いを聞き届けるべく奮闘するので、とりあえずご安心を。
>ここまで真っ正面にアシモフ3原則を否定した作品が…
小松左京の「ヴォミーサ」とか。あと海外だと、ロボットが物語開始3ページめで造り主を嘲笑って見捨て、9ページめで最初の殺人を犯し、最後にはクーデタで王国をのっとるというピカレスクロボットSFもありましたけど。
子供は軍曹の声に驚いて泣きやんだ。
HP :
私はこのサイトで「敵は海賊」シリーズを知りました。
ラテルとアプロの漫才も好きなんですがその中から、
火星情報軍・情報戦術戦闘部隊・アクセル・B・ペトロア軍曹の紹介から投稿します。
「泣く子も黙る」というのが軍曹の通り名なのですが、いくら何でも試す方法がみみっち過ぎ……この後のオチもまた秀逸なのですが。
それにしても情報軍と海賊課の野球対決のくだりを読んでいると、「これは野球じゃないんじゃないのか!?」とか思ったりするのがまた微笑ましい。
どっちかっつーと、「子供を泣かすペトロア軍曹」の方があっているんじゃないだろーか。
HP :
これぞアメリカ、まさにアメリカ、さすがアメリカ。
ジュネーブのWHOが占拠され、そこにホワイトベレーを突入させるかどうかの時の、合衆国大統領スミスと副大統領ローズとのやり取りです。
しかし、いくら相手に国とテロリストと言う違いがあるとは言え、大使館員の過失による「奇襲」とこの確信犯的な奇襲を同レベルに見なさないで欲しいですなあ、ねえ副大統領。
どちらにしろ、奇襲を予想できなかった方にも能力的な責任はあるでしょう。日本が開戦しょっぱなに奇襲をかけるのも、アメリカがテロリスト相手に容赦しないのも充分予見の範囲内にあるはず。
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