第97集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第99集を見る
キャプテンウルトラ!四次元を越えた!!
出典:
田口勝彦監督・長田紀生脚本「キャプテンウルトラ 第11話『四次元衛星ノズラーあらわる』」
紹介 :新伴仙司 様
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駄弁者:
「その 艦載重量が予定よりね 40kgも増えててさ」
出典:
長谷川裕一「マップス」
紹介 :JunK 様
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駄弁者:
ライアンはジェシーの手を握った。
出典:
岩井俊二「ウォーレスの人魚」
紹介 :汗(はん) 様
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駄弁者:
「人間は言語というものを特別重要なものだと考える癖がある。言語を操ることができればそれだけで知能の高い生物だと決めつけてしまいがちだ。だからゴリラやチンパンジーに手話を教えてみたりする……(中略)……人間と会話ができるチンパンジーがいたら凄いことだが、それで人間の英知に近づいたという評価は間違っている。そのチンパンジーは人間より凄いんだよ。なにしろチンパンジー語をマスターした人間は今のところ存在しないんだからね」
出典:
岩井俊二「ウォーレスの人魚」
紹介 :汗(はん) 様
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駄弁者:
「この星は、万年赤字に悩む倒産寸前の我がゲドー社が、消えゆく恒星の最後の超新星爆発の輝きにも似て放つ最後の切り札だ」
出典:
笹本祐一「ARIEL 4」
紹介 :北斗 様
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駄弁者:
「わたしの名はクレスト・セイバーハーゲン。だが人は、わたしを、“星壊し(スターブラスト)”セイバーと呼ぶ」
出典:
笹本祐一「ARIEL 1」ほか
紹介 :北斗 様
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駄弁者:
佐山の姓は悪役を任ずる。
出典:
川上稔「終わりのクロニクル(AHEADシリーズ)」
紹介 :龍樹 様
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ある朝目覚めて きみは吃驚
出典:
LIZARD「まっぷたつ」 「BABYLON ROCKER」に収録
紹介 :コルホーズの玉ネギ畑 様
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昨日は事実 今日は存在 明日は希望
出典:
JAGATARA「都市生活者の夜」 「ニセ予言者ども」に収録
紹介 :コルホーズの玉ネギ畑 様
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「ふたりで、いっしょに作らない?」
出典:
藤子・F・不二雄「ドラえもん『人間製造機』」
紹介 :TOM 様
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駄弁者:
「オモテの模様がウラに、ウラの模様がオモテについてる、めずらしい50円だ。100円の代わりにやろう」
出典:
藤子・F・不二雄「ドラえもん『世の中うそだらけ』」
紹介 :TOM 様
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かならず、またお目にかかろう
出典:
平井和正「狼男だよ」
紹介 :水谷秋夫 様
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「好きな人が、できたから」
出典:
秋山瑞人「イリヤの空、UFOの夏 その4『最後の道』」
紹介 :beko 様
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駄弁者:
途端に、伊里野の顔を塗り潰していた怯えの色が理解と絶望の色へととって代わる。伊里野は浅羽の腕にしがみついて、大声で何度も何度も何度も、
出典:
秋山瑞人「イリヤの空、UFOの夏 その3『水前寺応答せよ・後編』」
紹介 :beko 様
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駄弁者:
「いかなる変化をなすかは、彼女たちが決めるんだ。君たちが盲目的に人間的な視点から、きみたちそっくりに豊かで幸福な人生を送らせようと決めるんじゃない」
出典:
オースン・スコット・カード「死者の代弁者」(塚本淳二訳)
紹介 :J.J 様
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Then, the Earth and Secilia have all disappeared.
And those who were involved in the technology "LAY"
and the evidences that it really existed have all disappeared without a trace.
Neither any record of R-GRAY ever existed,
nor any record of R-GRAY ever returning has been found.
出典:
タイトー製作「レイストーム」(アーケード・PS用STG)
紹介 :弐亞 様
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駄弁者:
「フィル……もし奴が本当にヒーローで<マーヴルズ>が連中の言うとおり
出典:
カート・ビュシーク/アレックス・ロス「マーヴルズ」(秋友克也訳)
紹介 :松山 様
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駄弁者:
一、マリン・シティの傾斜は、いずれ自動的に全住民の知るところとなるため、特に報道はせず、抛置しておく。
出典:
筒井康隆「傾いた世界」
紹介 :可児歳蔵 様
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駄弁者:
男性の肉体的暴力に対して女性は言語による暴力で応じてくる。時には女性の言語による暴力が男性の肉体的暴力を触発することもある。したがって言語による暴力も罰するべきだ言い出したのはそもそも男性だったのですよ。でも今では、男性の言語による暴力は罰せられ、女性のそれは罪にならないことになっています。
出典:
筒井康隆「傾いた世界」
紹介 :可児歳蔵 様
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だいたい生命なんて非科学的な言葉があるから…。
出典:
士郎正宗「攻殻機動隊」
紹介 :赤崎 様
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駄弁者:
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HP :
名台詞の価値は『インパクト』と『汎用性』とのことなので、今回は臍曲がりにも他に応用が利きそうもない例を選んでみました。
太陽系制服を企むバンデル星人の戦略兵器・四次元衛星ノズラーは四次元空間を開いて対象物を空間的に、もしくは時間的に封じ込めてしまう、恐ろしい兵器だ。不覚をとったキャプテンウルトラは閉じこめられ、ノズラーは太陽系深くにまで侵入、人類絶滅の危機が迫る!キャプテンはロボットハックの部品で作り上げたゼロタイマーで脱出を図った!
ゼロタイマーを身に付けたキャプテンは走る、走る!走る!!
遂に四次元空間を走り抜けたキャプテンは狼狽えるバンデル星人の前で見得を切る!
で、上記の台詞です。
みなさんも、四次元空間を走り抜けることが出来た時には喜びをこめてこの台詞を叫んでみてください。
めい文句そのものより、臍の曲がりぐあいの方に拍手します。
「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」に間にあった、知る人ぞ知るもうひとつの「ウルトラ」、わたしも辛うじて名前を聞いたことがある程度でしたが…。作品全体の監修は、都筑道夫と光瀬龍だったんですね。
「わたしそんなに太ってない!」
HP :
宇宙船の頭脳体と偽り、本来頭脳体がいないはずのオートマチック船に潜り込んだ刺客、リプリム。
主人公のゲンは、このセリフでカマをかけて彼女がウソをついて潜り込んだことを見破りましたが…
女の子の(しかもお年頃の)人格と外見を持つ存在に対して、このカマのかけ方ってのは、やはり効果的だったようです。
女性には、「冷たい方程式」よりもさらに残酷で決定的なひと言だったかも。
「もう人魚なんてどうでもいいさ。二人でセント・マリアに帰ろう。そしてまたイルカたちと暮らすんだ」
ジェシーは泣きながら何度も頷いた。
その日、ジェシーはリックに自ら覚醒を志願した。
HP :http://homepage1.nifty.com/beHungry/
事件解決の鍵を握る人物がいて、彼(彼女)が決意さえすれば、解決への取っ掛かりができるのだが、そうすることで彼女は後戻りできないところに追い詰められるという状況。そんななか、自分はあのなつかしい場所へ戻ることもできるのだという確認作業をすることで、むしろその場所を捨てる決意をする。こういう展開は、パターンを変えていろんな作品にありがちな気もしますが、心打たれるものです。
選択の余地がないほど追いつめられたときより、ひと周り大きく余裕をとって選択肢を与えられた方が、より決意が固まる…というのは、たしかに他のシチュエーションでもありそうです。しかし多くの共感を呼ぶからこそありがちにもなるわけで。
この作品、私も何年か前に読みました。ラストの展開より中盤、「鱗女」のエピソードが語られるあたりの迫力が好きなのですが。
HP :http://homepage1.nifty.com/beHungry/
ごぶさたです。
1913年、進化論学者アルフレッド・ウォーレス、『香港人魚録』出版。2012年、漁船に捕獲された人魚、セント・マリア島の海洋研究所で生物学者の娘ジェシーに発情。2015年、沖縄沖で遭難した大学生・海原密、三か月後に漁船の網にかかって生還。
人が進化の途上のある時期、海に暮らしていたとするホモ・アクアリウス説をからめて、人魚の生態を赤裸裸に描いた驚異の科学的ファンタジー。
引用の台詞は、島にやってきた雑誌記者のビリーと、研究所所長のライアン・ノリスとの会話。最後の一文がポイント。一理ありです。言語ごと文明を捨ててジャングルに身を投じるなら、チンパンジー語もクリア可能かもしれませんが。
ジャングルに身を投じても、声帯とか器官の関係でチンパンジー語はマスターできないかも。それに人間の言語はチンパンジーが使えるよう手話に変換できますが、チンパンジー語を人間の器官で再現できるような形に変換したら、チンパンジーには通じなくなってしまうんじゃないでしょうか。
例えば異星人とか人魚とかの言語(…ないしそれに当たるもの)を人間が使えるように変換できて、人間がそれを使って相手との意思疎通に成功したとき、はじめて天才チンパンジーに人間が匹敵できるかが分かるわけです。
「つまり、後は燃えかすとなって漂うだけですか」
HP :
そしてもうひとつは、地球を侵略にやってきたゲドー社の戦艦オルクス艦長、アバルト・ハウザーと参謀副官デモノバの台詞。
前回掲載頂いた笑うキノコの時といい、自分はどうもこういう寸鉄人を刺す系の鋭い切り返しに弱いらしいです。
「いや、後はブラックホールとなり見えざる影響力をより一層強力に及ぼすのだ!」という反撃は…きっと期待できないんでしょうねえ。
HP :
ARIELの投稿は幾つかあるようなのですが、どれも地球人サイドのものばかりなので宇宙人サイドより二題。
まずは、放浪の宇宙戦士、クレスト・セイバーハーゲンの口上から。装甲戦闘服ひとつで宇宙艦隊を全滅させ、一晩で千の星を駆けると言われる無敵超人。地球上にいてもビームライフルで衛星軌道を狙撃するわ、降りてきた機動兵器の大群を真剣一振りで全滅させるわ、あまつさえ対戦艦用の粒子砲斉射を食らって平然としてるわ…そりゃあ、“星壊し”とか呼ばれますって。
あまりに強力すぎるせいで殆ど出番のない彼ですが、こんなんが出ずっぱりになった日には主役が完全に食われちゃいますからねぇ。仕方ないですか。
セイバーヘーゲン、と聞くと「バーサーカー」シリーズ作者のフレッド・セイバーヘーゲンを連想してしまうのですが、まあそれは関係ないですね(名前の元ネタなのかも知れませんが)。
たしか吉岡平だったと思うのですが、あるキャラが強すぎると、それはキャラクターを脱して「状況」になってしまい、それに直面するほかのキャラが立つようになる…というようなことを書いていました。このクレストもそういう感じなんでしょうか。
HP :
「終わりのクロニクル」の主人公・佐山御言がその祖父から受けついた言葉。
世界の調和を図るために自ら進んで悪役を引き受けるという決意を込めた、名台詞というよりは決め台詞です。
矜持に満ちた言葉です。
…しかし。「ドラえもん」出典のめい文句を見直していてふと思い出したんですが、あるエピソードで、のび太が良いことをしようとして全部裏目に出てしまい、それだったら悪人になってやろうとするんですが、今度はドラえもんの道具ですべて善行になってしまい、結局「ぼくは良いことも悪いこともできないんだなあ」と複雑な表情で考え込んでしまう…というのがありました。
誇りを持って「悪」たることを選びとれる、というのは悪役のあり方としては幸せな部類に属するのかもなあ…と。
なお、ご投稿では出典は「AHEADシリーズ」とだけあったのですが、メインタイトル(だろうと思われるもの)を追記しました。
見るもの全てが 歪んで視える
それもその筈 きみの目玉にゃ
歪んだレンズが 填め込まれて
HP :
前略 やけにサイバーパンクしてるかと思われるかも。
それもそのはず、サイバーパンクの曲の出だしなんだから。
そう、サイバーパンクロック。
海外にもULTRA BOXやDEVOなど、リズムボックスを採用したバンドはありますが、どちらかというと電子音の冷たさを主題としていたわけで。サイバーパンクとしてはPOP GROUPやキャバレー・ヴォルテールが近いけど、こちらはノイズ・ミュージックの範疇だし。
つまり日本のLIZARDのものほど、のちの『ニューロマンサー』を先駆けした楽曲を知らず。もっとも収録されているBABYLON ROCKER』の前、当バンドも参加したオムニバスアルバム、『"東京ロッカーズ"』そのものがサイバーパンクと理解しても間違いではない。
攻殻機動隊のバトーさんみたいなのがなくても、人間だれしも目玉に歪んだり色がついたりしたレンズが填っていると思うのですよ。常識とか通念とか偏見とか。
ある朝目覚めて、レンズが無くなっていたときの方が、よっぽど吃驚じゃないだろうか。…むしろそっちの方が「歪んだ世界」に感じられてしまうかも。
HP :
前略 お初です。全ページをめくったので初投稿です。
じつはこれ、日本のロックのアルバムタイトル。正確には最後の4曲目の「都市生活者の夜」からの一節。アルバムタイトルの方がSFしてると思った、ことの次第。
遠藤みちろうのTHE STALINとともに、スキャンダラスなステージで話題を撒き散らした江戸アケミ率いるこのバンド、僕の知る日本のすべての音楽のなかで唯一、東アジアの音色や躍動感を取り入れて成功しました。昭和62年に発売されたアルバムのこの曲、ほかにも
「さあ飛びのろう夢の列車に/夜のしじまに輝く星を/まわりは宇宙レベルで少しづつ変ってゆく」
などとやけにSF懸かるところあり。
しかしもともとSFはロックでなかったか。現状の問題を極限化したり、問題になりそうな状況を想像する、その能力は。たとえばおなじく収録されている「みちくさ」の、
「闇から闇へと葬り去られる世界へ/こうしろああしろそうしろと/そんな世界にお前は住んでる」
という認識。あるいは「ゴーグル、それをしろ」は、
「愛が世界を大安売り、ひと山いくらで売りさばく/俺は何度も見て来た/魂の抜け殻になった奴等を/俺は何度も見て来た/ミュージシャンが愛を安売りするのを」
と、社畜となってしまった同業者の現状を告発。
そして聴き手である少年少女へはそのまま曲名にして、
「今夜も夜の街を駆け抜けろ 明日は風に聴け」
と、自由に生きろというメッセージ。
しんみりしたかも知れず。既にバンドはおろかリーダーでVOCALてある江戸アケミさえ、この世になし。われわれは江戸アケミがこの世に生きていたという証なんだから。こうして語り継ぐ、それが責務。
草々
ロックどころか音楽全般にまったく疎いのですが、「現状の問題を極限化したり、問題になりそうな状況を想像する」といのはSFの面白さの一端として、非常に当を得たものだと感心しきり。
「なにを?」
「赤ちゃん」
HP :
もうひとつ、インパクトと汎用性で。
のび太としずちゃんの会話なんですが、これで怒り出すしずちゃんは、かなりおませさんです。
今時はそうでもないのかな? 少なくとも僕は、初めて読んだとき、しずちゃんの怒りの意味が良くわかりませんでしたが。
汎用性は…あると思うけどなぁ(笑)
いや、「結婚をしなければ赤ちゃんはできない」という認識だけでも、この反応はありえるんじゃないでしょうか。
こっちは…ええと、たしか超能力をもったミュータントができてしまう話でしたか。オチはおぼえていないのですが。
HP :
え〜〜、僕もインパクトと汎用性でセリフを選んで見ました。
これ、ジャイアンのセリフなんですよね。彼は時々ビックリするくらい頭のいいコトを言います。
え? インパクトはともかくどこに汎用性があるかって?
例えば飲み屋でお会計の時、手持ちのお金が足りないときとか、千円札で試してみたらどうでしょう? 1万円札の代わりにやろう、とか言って。ウケるウケないは別ですが(笑)
ちなみに、原典は全部ひらがななんですが、絵がないとわかりにくいので適当にカタカナと漢字を混ぜました。ご了承ください。
「ギシンアンキ」が出てくる回ですね。信じやすいのび太がもう少しこすっからくなるよう、この薬をのむ話。
>汎用性
それをやった次の飲み会で、お釣りのときに汎用性を発揮される可能性が…。
HP :http://oikose.at.webry.info/
長い間、投稿を楽しんできましたが、ここでいったんお別れです。ネタ切れに陥ってしまいました。
SFという制限はありましたが、自分が何を好きだったのか、を確認する作業はなかなか楽しいものでした。
当初は、名場面でなく名セリフを、さらに作品を知らない人にも名セリフでありうるものを、と思っていたのですが、途中からは単に好きなセリフを拾ってきたように思います。
またネタを思いついたら、投稿します。
さて、しばしのお別れにふさわしく、ウルフガイシリーズ第一作「狼男だよ」のラストから。どうも平井和正はね、「好きか?」と言われると「いつ頃の平井和正?」と、聞き返したくなりますね。
それでは、
「もしもご縁がありましたなら、いつの日か、また、お目にかかりましょう――」(こちらは新井素子)。
平井和正…私が名前を意識したときには、すでに「その頃」から外れて久しかったんじゃないだろうか…。こないだ読んだ瀬名秀明「ロボット・オペラ」に収録されていた「レオノーラ」は迫力があって良かったですが。
水谷さんからは第38集の「出発の歌」以来、コンスタントに幅広くご投稿をいただいてきました。いったんお別れというのは残念ですが…また思い出したら(あるいは新しく読んだら)よろしくお願いします。かならず、またお目にかかりましょう。
HP :
こっちは、短いですが、作中最大の破壊力があると思います。あんな状況でなかったら、微笑ましいぐらいの台詞なんですが… ああゆう形では、絶対に見たくなかったというか…
本当に凄い作品に出会いました
浅羽の拒絶で心を壊された伊里野が、逆行する記憶の中で彼のいる学校に通う前夜のことを口にする。逃避行の中で浅羽は伊里野の言葉を聞き続ける…という場面。読んでいて一番しんどいところだったんじゃないかと思います。
「見えるよっ!ちゃんと見える、見えるもんっ」
HP :
はじめまして。このサイトのおかげで、SFにはまった者です。これからもおじゃまさせてもらいますのでよろしくお願いします。
出典は最初から長くてすいませんが、読み終えたばかりの想像以上にきつかった(そして凄かった)コチラから
日常の崩壊と同時に、肉体が物凄い速度で崩壊していく伊里野。とうとう、一時的な失明が発生する。そのことを浅羽にしられてしまうシーンからです。「誰」に肩を掴まれたのかわからなかった伊里野が浅羽だとわかり、必死になってしられまいとする描写が、この後も続くのですが、読んでてほんとにきつかったです。このシーンに限らず、今まで描かれてきた。「日常」のおかげで余計に。
はじめまして。すいません、前後を省略させていただきました。
この作品、ラブコメ調の日常がときに破れて、鋭いものが見え隠れするときのやり方が上手くて。そしてご投稿のあったエピソードから一転して刃が剥き出しになり、あとはラストまで一直線でした。
HP :
生態サイクルで種族の生存の為に犠牲になるピギーの雌を目の当たりにし。彼女達を救う方法を考え始めたエラとオウアンダにエンダーが彼らの変革は自分達でそれを行なえるのを学んだ後に彼ら自身が決める事だと言った後。生きる事の意味も知らずに死んでいくと言って雌たちを哀れんだ二人に言った台詞。他者に自分達の主観や論理を一方的に当てはめて断罪したり強制的に改変させる事の危険さと軽率さを指摘した名言。
(某大国に民主化と称して侵略された国の国民にも同じ事が言えるかも)
公平を期すならば、エンダーはピギーたちにも、人間と共存するために変わる必要があるところは変わるよう求めている、ということもつけ加えておきましょうか。
HP :
このゲームは初めアーケードで登場しました。
アーケード版のエンディングは一見ハッピーエンドなのですがプレイステーション移植版では最後のボスである敵本星の中央制御システムを破壊した後にこのメッセージが流れます。
全然ハッピーエンドではないのが心に残ります。
アーケードゲームのエンディングで凝ったメッセージを流しても、見てくれる人が少ないから…なんでしょうか?
私の場合、家でやってもシューティングゲームはエンディングまでたどり着くことがほとんどないのですが。
なお、いただいたご投稿はかなり長かったので、最後の一節のみ掲載しました。別の箇所、ないし全文あってこその名文句ということであればご遠慮なくお知らせ下さい。
高潔な聖人君子なんだとしたら……私達普通の人間は何なんだ?ゴミか?」
HP :
初めまして。偶然ここを見つけ非常に面白かったので私も投稿してみることにしました。これはアメリカンコミックス(略してアメコミ)の「マーヴルズ」からです。
アメコミには「ユニバース」という独特のシステムがあります。これは出版社が同じ漫画のキャラクターは同じ世界観を共有しているというもので、例えばマーヴル社から出ているスパイダーマン、エックスメン、ハルク等は同じ世界に存在しており時々出会って衝突したり共闘したりする。このマーヴル社の世界観を「マーヴルユニバース」と言います。アメコミは日本の漫画と違ってキャラクターの権利を出版社が持っているのでこのような事が可能なんですよ。
そしてこの「マーヴルズ」はそのマーヴルユニバースの歴史をヒーロー側からではなく一人のカメラマンの視点から語った作品です。1939年、最初の「ヒーロー」ヒューマントーチが生まれ、それを契機にサブマリナー、キャプテン・アメリカ、ファンタスティック・フォー、スパイダーマン、数々の「ヒーロー」達が現れ、彼らの存在によって世の中が変わっていきます。上のセリフは主人公のフィル・シェルダンがスパイダーマンを悪人と批判する新聞社の編集長ジョナ・ジェイムソンに彼のスパイダーマン批判の矛盾点を突いた時ジェイムソンがもらした彼の「本音」です。
タイトルの「マーヴルズ」とはスパイダーマン、エックスメン等のヒーロー達の事ですがそんな連中が実在したら私達「普通の人間」はどう思うでしょうか?毎日のようにヒーローと悪人の戦いによって被害が出て新聞やテレビではそれらの事件の報道ばかり、世の中が「マーヴルズ」達を中心にして動いていき、自分達はただそれを見ている事しかできない。この「マーヴルズ」は「もし、現実にヒーローがいたら?」というSF的なテーマをしっかりと描いた傑作です。
はじめまして。お待たせしました。
「現実にヒーローがいたら?」を、現実的なヒーローを描く方向ではなく、ヒーローが存在してしまっている社会やそこに住む普通の人々を描くという方向からやっているというのは面白いと思います。
「ヒーロー」がもしいたら…この編集長のように明確な反感はもたないでしょうが、良いことも悪いこともやる気をなくしてしまいそうです、私の場合。
一、傾斜による事故は、大事件となった件のみに対策を立て、あとはどうにもならぬために抛置しておく。
マリン・シティ基底部の破損が修復されるまで、建前としてシティ職員は外部に対し傾斜を認めぬ言動をとる。
一、マリン・シティ職員の、シティ外への転居避難はこれを許可しない。
一、現在汚職の疑いによって警察で取調べ中のシティ職員・強弱調子は、この非常事態に対処し得る職員であるため、所長は彼女の身柄をただちに解放すること。
HP :
思わず笑ってしまいました。
特に第2項から第4項まで。
ちなみに第5項は、強弱調子(こわよろちょうこ)が試聴の腹心である為の条項です。これを見た警察署長はその場で辞意を表明しました。
「建前として」と言っている分、まだ正直さが残っているというものでしょう。もっと「いい」対処は、起こっている事態を「傾斜」であると定義しないことです。「水準面に対する角度的偏差の一時的発生」とかなんとか…。
HP :
「〜男性だったのですよ」まで読んでうんうんそうだと頷き、その次の一文を読んで瞬時に顔を歪めてしまった男性のワタクシ可児歳蔵であります。
これは非道い。こんなものが制定されたら、肉体的暴力を振るう事を得意とせず、それによって口先三寸でしか女性に対する抵抗を試みる事の出来ない私などは、社会生命を抹殺されたも同様になってしまいます。
さて、東京湾上に浮かぶ海上都市の転覆を描いたこの小説、個人的には非常に面白いのですが、結局なぜ転覆出来たんでしょうか。
どこぞの芸人のトラブルをちょっと連想してみたり(>時事ネタはすぐ風化するぞ)。
法規制がないなら口先三寸で抵抗できるというのなら、まだ大したものだと思いますが…。
HP :
はじめまして。
引用は『攻殻機動隊』の欄外の作者自身による膨大な解説文の一節から。
生命というものを定義することの難しさを述べた後での一言です。
生命とは何ぞや?というのは、考え出すといつまでたっても答えの出ない難問ですので(生命を持つものとそうでないものとをどう区別するのかとか、人工知能やコンピューターウイルスを生命と言い得るのかとか)、生命という言葉自体人間の概念に過ぎない、非科学的なものなんだという考え方は明快で小気味良く感じます。
勿論、その明快な回答に満足しきれないからこそ、人間は宗教や哲学を作り出し、生命について考え続けてきたのでしょうが…。
ラスト近くで草薙素子と情報生命体?「人形使い」が討論しているところの欄外ですね。この辺は話についていくのにとくに気合がいりました。
「生命」という言葉が科学的でないと言うだけでは、考え方の前提にはなっても、「明快な回答」とまではいかないのではないかと。…とはいえ明快な回答をした時点で必ず、「じゃあこれも生命ということになってしまうのか」とか、逆に「これは生命ではないことになるけど?」というふうに過不足が生じてしまうでしょう。
そういえば「SF」を定義しようとするときも同じようなことが…。
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