SF名文句・迷文句第37集

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第36集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第38集を見る


ケイミン「今を大事にしろ。この瞬間をな。一瞬一瞬を味わい尽くすように生きるんだ。時は、二度と戻らない」

 出典: 新スタートレック 第5シーズンEpi.124「The Inner Light」

紹介 :出羽 様
HP :

コメント:
 これまでは、スタートレックからは”迷”文句ばっかり紹介してたような気が…。
 10年、20年後ならまだ大丈夫かもしれないが、100年以内の滅亡は避けられない惑星カターン。星から脱出する術もなく、確実に閉ざされる未来へ向かうしかない過酷な環境の下で、娘に「私は結婚すべきなのかしら」と問われて答えた父親の台詞です。滅亡の事実から目をそらすことなく、その上で今ある命を精一杯生き抜こうとする穏やかな強さが、ここにはあります。
 このエピソードはそんな住人たちの最後の切ない願いを描き、SFならではの叙情に満ちていました。今でもTNGでは1,2を争う人気エピソードです。
 しかし…原題の趣も深さも情緒のかけらも失した邦題だけはなんとかして欲しかったなぁ。

紹介 :上田直之 様
HP :

コメント:
 キャプテン・ピカードが言ったせりふで、TNG全般を通して貫かれている思想の一部が見事に表現されていると思われます。自分でも、そうありたいと望んでいます。

駄弁者:
>The Inner Light
 エンタープライズ艦内で謎の光線を浴び意識を失ったピカード艦長。気が付くと自分は見知らぬ惑星カターンにいて、傍らには自分の妻だという女性が? 混乱するピカードだが、やがて「妻」エリーの助けでカターン社会にとけこむようになる。彼は「ケイミン」という名の男として日々を送ることになるが…。
 スタートレック版「邯鄲一炊の夢」みたいなエピソードでした。
>趣も深さも情緒のかけらも失した邦題
 その名も「超時空惑星カターン」!「面倒くさいんやったらやめれや」と言いたくなるような題名です。この即物的なセンスのなさは元祖「宇宙大作戦」の頃からの、ほとんど伝統ですね。

追記:
 上田直之さんからもいただいたので、コメントを追加。
上田さんのご投稿では「今を生きるんだ。この一瞬一瞬をな。味わいつくすように生きるんだ。時は二度と繰り返さない」とやや表現は異なっていましたが…?



結論から言うと、これは「デンジ推進システム」で飛んでいます。ちなみに「電磁」ではなく、カタカナで「デンジ」推進システム。「電磁」波で動かしてる訳じゃなくて、デンジ星のシステム、と言う意味での「デンジ」です。誤解のないように。

 出典: 長谷川祐一「すごい科学で守ります!」

紹介 :夢幻 様
HP :

コメント:
お久しぶりです。
いや〜そうか…特撮のムチャな飛行物体は「デンジ推進システム」で飛んでたのか。
「デンジマン」恐るべし…

駄弁者:
 じゃあ「マシンマン」も機械で動いているのではなくマシン推進システムで動いているのか。
「電磁」での理由付けを放棄しているところを潔いと言っていいのやら、あくまで説明をつけようとしているところを往生際が悪いと言っていいのやら。



「どもるのはやめろ、まったく。おまえに危害をくわえるつもりはない。
やれやれ、どうしたんだ。いままで神様を見たことがないのか?」

 出典: シオドア・スタージョン「裏庭の神様」(大森望訳) SFマガジン’92年12月号に収録

紹介 :好古真之 様
HP :

コメント:
 少なくとも私は見たことがないし、妙ちきりんな神像(ドナルド・E・ウェストレイクの『踊る黄金像』(早川書房・ミステリアス・プレス文庫)に登場するアレのようなものでしょうか?)に話しかけられるという経験もないのですが…みなさんはいかがですか?
BGM:「神様、お願い!」斉藤和義

駄弁者:
 飲み過ぎるとたまに手の平大の七福神が行列しているのが見えたりします。
 スタージョンの作品は、「20世紀SF1」に掲載されていた「昨日は月曜日だった」みたいに、どこか人を食った作品が印象に残ってしまうのですが。「同2」に掲載されていた「たとえ世界を失っても」はすっかり記憶から抜け落ちていたという…。



「何だろう、今何か、フラグが立ったような気がする…。」

 出典: 伊藤明弘「ジオブリーダーズ」

紹介 :白キツネ 様
HP :

コメント:
 36集分読むのは疲れましたが、それにしてもジオブリってSFなんですね。
 ジオブリの舞台、架空都市綾金は明らかに名古屋なので、名古屋市民としてはなかなか痛快です。
 (なぜか、巷の小説とかではいつも舞台が東京なので。)
 セリフは主人公が厚生省特殊部隊の女性隊員と喫茶店で談笑した後のもの。

駄弁者:
 アドベンチャーゲーム(最近出るのはギャルゲーがメインですが)をやってないと意味不明な一言じゃないでしょうか。
>いつも舞台が東京
 海外ものだと当然東京か京都ばかりかと思いきや、意外とそうでもないです。ギブスンだと千葉シティとか出てきますし。名古屋はあまり出てこないですが…カード「エンダーの子どもたち」では日系植民星の中心都市がなぜか「名古屋」です。名前だけですが。
 なお、2つご投稿いただいたひとつめは、コメントをいただいていないので、保留しています。あしからず。



「X線ゴーグル!!」ラジヲマンのX線ゴーグルはどんな物でも透視することができるのだ!
…(中略)…
「原子力トーチ!」原子力トーチは核分裂を利用した強力なバーナーである!その一億度の炎はどんな物質も切断してしまうのだ!
…(中略)…
「うっ急に目眩と脱力感が……気をつけろ ソーラー仮面の罠だ!」

 出典: あさりよしとお「ラジヲマン」

紹介 :ヘボ 様
HP :

コメント:
 原発なくして市民生活が成り立たなくなっている時代。
 大臣の娘を人質にとって、計画中の原発の建設中止と、稼働中の原発の操業停止とを要求するテロリスト、ソーラー仮面。
 「正義の」ヒーローラジヲマンはソーラー仮面の居場所を突き止め、お嬢さんを救出するために踏み込んだ!
 ……何も言いません。どうしてお嬢さんが急に体調を崩して倒れてしまったのか、目眩と脱力感とを催させるソーラー仮面の罠とは(笑)。(中略)のところでは猫も急死しています……
 当時、このシーンを読んだときには、本屋で肩を揺らしながら笑いをこらえていました。はたから見ると不気味でしたでしょうね。
 この後ラジヲマンが繰り出す切り札が「原子力ミサイル」。名前だけ聞くとぶっそうですが、もちろん核弾頭などではなく通常爆弾頭です。核兵器ではないので安全です。原子力エンジンで推進しますが。
 そういえば、「ラジヲマン」で検索かけて、私はこのサイトに流れ着いたのでした。今では立派(?)なヘタレ投稿者となってしまいましたが。

駄弁者:
 …そのうち目眩と脱力に加えて、髪の毛がごそっと抜けはじめるのに違いない。
 「ラジヲマン」の検索で引っかかったのはきっと第10集の迷文句ですよね。前にこの作品から投稿があったこと、すっかり忘れていました。



「表彰状、宇宙人シラベル殿。あなたは銚子市を宇宙にアピールしました。よってここに表彰します」

 出典: NHK教育テレビ制作「このまちだいすき」

紹介 :ヘボ 様
HP :

コメント:
(記憶だけで書いているので、上の文面は正確なものではありません)
 「宇宙人の学生が、地球の文化を調べるためにやってきた!」という内容の小学生向けの社会科の番組です。 毎回、さまざまなことを調べては(たとえば農作物の収穫から店頭までとか)、母星にいる先生に報告する、というスタイルでした。
 その最終回で、ついに宇宙人であることがバレてしまったシラベル。市役所から呼び出しをくらいます。
 「まさか解剖とかされるんじゃあ…」と、恐る恐る役所に向かうと、そこで待っていたのは…上記の通りです(笑)。
 で、どうもこれドラマ内の出来事、というわけではなくて、銚子市に貢献した人を表彰するイベントか何かで、番組でも役者でもなく、「宇宙人シラベル氏」を実際に表彰したらしいのです。
 このシーン、画面の下に役者の名がテロップで出たり、客席側から壇上を1カットで撮っていたりと、どうも地方ニュースの映像の流用っぽい感じでした。本当はどうだったのか、いまだに気になっているのですけれども。
 しかし、いい年して何でこの番組をチェックしていたのか(少なくとも78回は見た)が思い出せません。本当に何でだっけなー。

駄弁者:
 そうやって安心させといて、実は子どもの理系ばなれを防ぐために、実験材料として解(以下自主規制)
>あなたは銚子市を宇宙にアピールしました
 某知事は県の施設にやたらと「世界〜」とつけたがるんですが(ローカルネタで失礼)、銚子の気宇に較べたら、まだまだ小さい!?



名前も正確には伝わっていないのですが、コマツ卿というらしい、おそらく地質学者が、日本沈没の記録を書き残していて、その記録は残念ながら失われているのですが、それがあったという証拠はいろいろ伝わっているわけです。で、その記録が書かれたのが一九七三年だということですね。

 出典: 清水義範「鼎談 日本遺跡考古学の世界」 「博士の異常な発明」に収録

紹介 :みんめい書房 様
HP :

コメント:
 西暦12068年、約一万年前に沈没し、数十年前に浮上した古代国家「日本」について考古学が明らかにしたものは何かをまとめるべく、著名な考古学者たちによる鼎談が行われた。が、30世紀の戦災で資料のほとんどが焼失してしまったため、遺跡をもとに彼らが立てる仮説はどれも奇奇怪怪なものに…という短編。この台詞は鼎談の冒頭で、日系の考古学者が語ったものです。この鼎談には他にも、ロン毛やピアスは20世紀人が病気よけのためにしたものだとか、厚底ブーツは都庁舎神殿に仕える女官のはきものだったとか、抱腹絶倒の仮説が満載です。

駄弁者:
 清水義範、最近は読んでませんが一時期はまってました。「永遠のジャック&ベティ」など、本当に笑い転げ回ったものです。歴史改変ものでも「金鯱の夢」などが好きでした。
 コマツ卿の「卿」は単なる称号か、それとも左京の誤伝?



都市は爛熟して今にも落ちそうな果実だった。

 出典: 大原まり子「メンタル・フィメール」  同名短編集に収録

紹介 :ハボック 様
HP :

コメント:
冒頭の一文。
この一文に都市の様相が全て詰め込まれている。

駄弁者:
 収録されている短編集の表題作は女性の精神構造を模した都市コンピュータの話ですが、他の収録作品も「女性」というキーワードを同じくする作品。…らしいです。すいません、またまた未読。



人類が、過ちをおかすという才能をもたないならば歴史場のどの時代にも一歩の進歩もないんです。
人類はまた抑制する才能ももたなければならない。

 出典: アイザック・アシモフ「死せる過去」(小尾芙佐訳) 「地球は空地でいっぱい」に収録

紹介 :arai 様
HP :

コメント:
 アシモフ氏の短編からです。
 できれば過ちを犯して欲しくはありませんし、犯したくないですが、事実を示していると思います。
 要約するならば、「失敗は成功の元」ということでしょうか。

駄弁者:
 「失敗は成功の元」というより「諸刃の剣」という方が、ニュアンス的には近いものがあると思います。
 抑制するのは…才能ではなく、努力とか持続力の問題でしょうねえ。人類全体はいざ知らず、私には苦手な分野です。



「ぼくを殺す前に、ひとつだけ教えてくれないか。
ぼくはいったい、なんのために生まれてきたんだ?」
「『生きる』ためだ 『人間』として生きるためだ」

 出典: 聖悠紀「超人ロック『赤いサーペント』」

紹介 :Ktwo 様
HP :

コメント:
「書を守る者」の使命のなか、「自我」に目覚めつつあるクーガーが、敵であったロックに、自分の存在価値を教えてもらうシーンです。
(すまん、上手く説明できん (;−−)ノノ ┫;
SFコミック、お勧めの本です。読んで下さい。
(お願いします、上の説明よりも、ぜひ、本物を読んで下さい)
ビブロス文庫ほかで発売されてますです。

駄弁者:
 どうも最近、「超人ロック」からの名文句が続くようです。
 熱烈なご推薦にも関わらず、手を着けていません。結構巻数が多くて、一から手をつけるには気合いが要るように思ってしまいます。
 途中の巻だけ読んでも、物語を楽しめるものならいいんですが。



「はいはい リビングに黄色い物を飾るんでしょ?」

 出典: 出渕裕監督・ボンズ制作「ラーゼフォン」

紹介 :へかあて 様
HP :

コメント:
 いつも楽しく拝見しています。 今回の作品は第七話をたまたま見ただけなのですが、2030年とかになっても風水とか占いは 廃れてないんだなぁと思ってしまいました。
 作中の中国人キャラがアメリカ人のキャラに『欧米人は精神的な者を信じない』的セリフを言って、その返答です。
 チョット見ただけなので間違ってたらごめんなさい。 この作品、一話から見たいのですがビデオが未発売で…

駄弁者:
 HPによるとこのアニメは「神秘的な世界観」がウリのようですから、よけいに風水や占いが出てくるのかもしれません。
>欧米人は精神的なものを信じない
 いや、多分それは正反対。欧米のベストセラー本で「spiritual」ネタの多さに呆れてしまったことがあります。(…ほかに多いのがダイエット系、というのが対照的で笑えます)。



昔から兵器というものは使い方次第で人を殺さずに
その何倍もの命を救えると言われてきたよね。
だけどそれはウソだよ。
こいつらは人命を奪い、破壊するためだけに生まれてきたんだ。
それは歴史が証明しているのさ。
作ったら最後絶対に使われる…そういう運命さ。

 出典: 永野護「ファイブスター物語」

紹介 :たなか 様
HP :
http://www.tans.org/fss/

コメント:
 アンドロイドが巨大ロボットを見て問うた「たくさん人を殺すのですか?」に対する主人公の返答です。
 「たくさん人を殺すのですか?」の前には(私もこのロボットも)という言葉を補完して読むことができると思います。
 この後にはアンドロイドに対するフォローも続くのですが、主人公のキャラクターである無感情さを表すとともに、偽善ではない真理を聞かされ、心に残った言葉です。
 この作品は、作者が「SFではなくおとぎ話だ」と公言しているので、それを汲んでSFではないとしておきたいところですが、SFテイストはくどいほど持っている作品なので、その辺についてどうこう言っても無駄です。

駄弁者:
 人型兵器モーターヘッドを駆る騎士(ヘッドライナー)たちと、彼らに付き従う美しき人工生命体「ファティマ」たちの物語。
 私も単行本の5巻ぐらいまで読んでました。グランドストーリーは年代記じたての壮大なものですが、一時期、物語が方向性を失ったように見えた頃、離れてしまいまして…。  ご投稿のセリフは私がまだ読んでいた頃のもの。主人公である光皇・アマテラスが自分の作った巨大モーターヘッドを前に語った言葉ですが…。そこまで兵器の本質を悲観しておいて、なおかつその最高傑作を嬉々として作ってしまうあたりが、彼がカミサマたるゆえんなのかな〜と思ったものです。



「白衣着て眼鏡かけとったら みんな変態か――!!」

 出典: CLAMP「エンジェリック・レイヤー(1)」

紹介 :好古真之 様
HP :

コメント:
 いっちゃん(三原さん)が変態扱いされるのは、外見よりその言動に理由があると思うが如何。
 (彼のモデルと目される、ARIKA(というゲームメイカー)の三原さんて、本当にこんな人(アーケードゲーム誌「アルカディア」連載の広告マンガ参照)なのカシラ)
BGM:「エンジェル・フライ」佐野元春

駄弁者:
 私の通ってた大学には結構いましけどね。…いや、変態がじゃなくて。



もしSF雑誌を曲りなりにも成功させようと思うなら、まず第一に、SFファンを無視してかからなければならない。SFファンを読者対象として当てにしてはならない。SFファンのための雑誌しかできないようなら、最初から出さない方がいい――ぼくは、こう考えた。

 出典: 福島正実「未踏の時代」

紹介 :好古真之 様
HP :

コメント:
(『ハヤカワSFエンターテインメント・シリーズ』(仮称)創刊の報に接し、日本SF黎明期の回顧録に記されている『SFマガジン』創刊前後の状況に、思いを馳せてみました)
 noisy minorityの声にばかり耳を傾けているようでは、silent majorityの支持を得ることは、とてもかないませんからね。
 『SFマガジン』の初代編集長が、「家族をいつも裸足で歩かせる、靴屋の主人」だったという訳ではないと思いますよ。
 BGM:「THE LONG AND WINDING ROAD」ビートルズ

駄弁者:
>noisy minorityとsilent majority
 雑誌編集でも他のことでも、同じことが言えますよね…。けど前者の苦情や要求に過敏になってしまうことは多いです。
>ハヤカワSFエンターテインメント・シリーズ
 名称は「ハヤカワSFシリーズ Jコレクション」になったようで。野尻抱介「太陽の簒奪者」などが楽しみです。文庫じゃないのでちょっと値段が気にはなりますが。



車掌さん「鉄郎さん早く早く!!…あー!待ってくれー」

 出典: 松本零士「さよなら銀河鉄道999」

紹介 :enki 様
HP :

コメント:
 初めて送るんですけどこんなものでいいのか?

駄弁者:
 んなこと私に訊かないでください。投稿して下さった方が「いい」と感じたからこそ、わざわざ手間をかけて送ってくれるんだと思うことにしているんですから。
 ま、確かに「さよなら〜」だったら他にもセリフがありますよね。メーテルとか黒騎士とかの。ただ、あの黒騎士のキャラクターは、かなりストレートな「スターウォーズ」のパクリだと思いますが…。



「…貴様らには何があるというんだ 誰の為に闘う 何の為にそこまで強くなれる…!?」
「お前さぁ 言ってることの意味わかんねえよ! そんなの自分の為に決まってんだろ!

 出典: 峰倉かずや「最遊記 参」

紹介 :葛城廉 様
HP :

コメント:
 初投稿に調子付いて再び葛城です。そしてまたしても最遊記からです。
 ちなみに前半の台詞が敵役、後半の台詞が悟空の物です。敵役は紅孩児(こうがいじ)で、彼はある人物に母を人質にとられ、三蔵一行を襲います。二度目の襲撃時に悟空の成長に驚いた紅孩児が発した台詞と、それに答える孫悟空の台詞です。
 少し前まではいいもんとわるもんの台詞としては逆だったんでしょーけど。守るモノがあるから強くなれる、というのも嘘じゃないけど、結局それだって「そのモノを守りたい」という自分(の意思)のためな訳で。ひょっとしたらそのモノにしてみたら余計なお世話かもしれないし(笑) だったらスナオに「自分の為」と言い切っちゃった方が偽善臭くないと思うのです。

駄弁者:
 三蔵は元祖とキャラが正反対ですが、悟空の方は基本的に変わっていないような…。
 36集の「マップス」の名文句とは対照的なセリフになりますな。



人生なんざ
元々
死ぬまでの
悪あがきだろ

 出典: 峰倉かずや「最遊記 五」

紹介 :葛城廉 様
HP :

コメント:
 はじめまして。前から覗かせてもらってましたが投稿は初です。
 出典は漫画です。題名のとーり西遊記関係ですが、「もっともふざけた奴らの道中記」(by作者)とゆーことで、「元気な小猿」(孫悟空)と「超鬼畜生臭坊主」(三蔵法師)と「エロ河童」(沙悟浄)と「すっとぼけお兄さん」(猪八戒)が主人公です(笑) 作者自らファンタジーと言っていますが化学出てくるしー、機械とか出てくるしー、で投稿してしまいました(爆) 
 引用した台詞は三蔵の物です。一時期、私は理想の自分と現実の自分とのギャップに悩んでいました。この台詞を改めて読んで吹っ切れました。「そっか、たとえ成就することなくても理想にむかってあがいてるのが<自分>なんだ」と。

駄弁者:
 とりあえず、最新号を読んできました。…なんで八戒があんなに二枚目顔なんだーーっ。
 それはともかく、西遊記のパロディは元祖の中国でも定番の一つらしいです。やっぱり元のキャラクターにいいのが揃っているせいでしょうか。



「お約束」って感じだろ?国家直属のひみちゅの研究機関がひみちゅの人体実験を行ったらアラたいへん、とんでもないことになってしまいました。

 出典: 宮部みゆき「ドリームバスター」

紹介 :arai 様
HP :

コメント:
 はじめまして、偶然このホームページを見つけ名文句にはまりました。全部読むのは大変でした。
 この作品は、異世界からこちらの世界に逃亡した犯罪者の意識体を追う賞金稼ぎの話です。
 上記のセリフは主人公が読者に独白する場面ですが、思わずウンウンと頷きそうになりました。

駄弁者:
 装丁をみて今までの宮部みゆき作品とはだいぶ感じが違うな、と思っていたものです。
 ところで私が今まで読んだ宮部作品(あまり多くはないですが)では主人公より主人公のサポートに入るおじさんがいつもいい役どころだったものですが、この作品では? 「マエストロ」というのが雰囲気的にそれっぽいですが。



「スポンサーから一言」

 出典: フレドリック・ブラウン「スポンサーから一言」(中村保男訳) 「スポンサーから一言」に収録

紹介 :ヘボ 様
HP :

コメント:
 時に一九五四年六月九日八時三十分、東西の緊張はこれ以上無く高まり、明日にも戦争が始まらんとしていたその時、ラジオから声が響いた。
「スポンサーから一言。戦え」
 その声は全世界等しく、六月九日の八時三十分に流れた。時差も夏時間も障害とはならず、正確に現地時間の八時三十分に流れたのである。
はたしてそれは何者の仕業なのか、そして世界の運命は―――
 初めて読んだとき(かなり昔のことです)、とにかくこの台詞の格好良さにまいってしまいました。理屈ではありません。説明できません。
 原書の表題を押しのけ、表題作に納まったのは伊達ではない、というところでしょうか(原書の表題は「Honeymoon in Hell(地獄の蜜月旅行)」同単行本収録)。

紹介 :Kei 様
HP :

コメント:
ごめんなさい。実はうろ覚えです。
ブラウンなんてシブネタ過ぎ?

駄弁者:
 酒場で今にも殴り合いを始めようとしているとき、夫婦喧嘩をしようとしているとき、そして戦争準備の会議をしているときに、ラジオから正体不明の声で「戦え」と言われたら、あなたはその言葉通り、戦いますか?…つまりはそういう作品です。

追記:
 Keiさんからもご投稿をいただいたので、コメントをここに付けさせていただきました。シブネタ大歓迎です。



「宮脇くん 私図工とか技術家庭とか割と得意なんだよ
だからあと理科をもうちょっと頑張って いつか顔を作ってあげるね
ちゃんと泣いて怒って笑える顔だよ
宮脇くんの心をみんなにわかってもらえるように」

 出典: 流星ひかる「かれはロボット」 「半分少女」に収録

紹介 :ヘボ 様
HP :

コメント:
 小野さんのクラスメートの宮脇健太くんはロボットです(あだ名は"ロボ太")。
 飛び箱が飛べず、数学も苦手な彼の肩の上に乗っているのは、リベットが打たれた金属のボールに円形の目とスリットの口(パルプSFの表紙というか、ファンシーなグラッグというか)がついた頭。
 クラスメートにはそんな彼の感情がわかりません。「ウサギの世話を楽しそうにしていた」という(彼はウサギの飼育係です)小野さんの言葉に皆は首をかしげます。「ロボットなのに楽しいなんて・・・変なの」小野さんはクラスでただ一人、彼の感情がわかるのでした。
 ある朝、そのウサギが見るも無惨な姿になっていました。ただひとり涙を見せない宮脇くんを皆がなじります。
 ウサギの墓を作りながら宮脇くんはいいます。「どうしてボクはロボットなんだろう」と。

駄弁者:
 私は、怒っているときや泣いているときに、それを完璧に隠せる顔が欲しいと思っていたものですが。



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