SF名文句・迷文句第40集

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第39集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第41集を見る


胸の水晶は 今でもライムの声を聞く

 出典: わかつきめぐみ「So What?」

紹介 :渡辺玲於 様
HP :

コメント:
 初投稿です。ついでに言うなら今日始めてこのページに来た人間です。パタリロで検索したらば面白いのに行きあたったー、と、どうしても投稿したくなって書いています。というわけで。
 上記の台詞はうすらぼんやり。うわあ、ごめんよ。シーンとしての絵はくっきり頭の中に入っているのに。この台詞のまえに、さらにロマンティックな言葉があります。はがゆい。
 わかつきめぐみさんのSo What?(全6巻、文庫コミックだと4巻)は知る人ぞ知る…なのかな? 漫画家さんにはファンが多いらしい。SFだと思っていなかったけど、SF 関連の賞をもらったそうです。異世界の女の子とこっちの世界の「女の子」との交流・交感なんて、意外に珍しいんじゃないかと思ったり。男女でもないし、子供同士でもない。異形でもない、女の子なんだな、ライムが。そこに異世界との中継地点と化した主人公宅と、魅力的な脇キャラが居心地よさそうにおさまっているという。そのうちおさまらなくなっていって、行くべきところに行ってしまう。
 上のは最後の台詞なんですが、淋しいのだけれど、満たされた心が読んでいる側にも伝わってきます。
 淋しさというのは SFを作る1つの要素なのかなとも、思います。
 あ、まだページを全部読んでいないので、かぶってないか心配です。ものの見事にヒットしていたら、ところ変われば人変わるということで許してくださいませ。

駄弁者:
 はい、いらっしゃいませ。
 「So What?」は、前にもご投稿をいただいていますが(第6集参照)、大丈夫、かぶってないですよ。
>淋しさというのは SFを作る1つの要素
 それは言えてます。SFの人気投票の上位にも、切ない系の作品が多いですし。
 そういうのばっかりというのでは食傷しますが、たまに思い出して読むと、既読の作品でも効きますね。



ある歴史上の事実が長い時を経てやがて神話や御伽噺のような物語として語り継がれていく。
例えばそれが儚くも美しい恋の悲劇として伝えられていたとしよう。
だが果たしてその真相はどうなのだろう。

 出典: 曽我篤士「ターンエーガンダム(漫画版)」

紹介 :御宗銀砂 様
HP :

コメント:
 富野久々の入魂作に、マラソンで言えば一周遅れで完結した漫画版の台詞から。
 この作品の大きなSF的視点、「黒歴史」にかかる台詞です。

駄弁者:
 なんか歴史小説の書き出しのようなフレーズですね。前もって知らなければとても「ガンダム」出典とは思えないような…。
 「ガンダム」らしくない、と言えば福井晴敏のノヴェライズ「月に繭、地には果実」も、とても一見ガンダムには見えないカバーでした。



いつまでも<天国>をうろうろしちゃいられない

 出典: ウィリアム・ギブスン原案・テリ-・ビッスン作「JM」(島田洋一訳)

紹介 :冬寂堂 様
HP :

コメント:
 「記憶屋ジョニィ」の映画版ノヴェライズ「JM」から投稿させていただきます。
 作者のビッスンらしさはないものの、映画の中で説明されなかった部分をキチンと描写していて、なかなか面白い作品になっていると思います。映画の方は映画館で見たのですが、北野武とキアヌ・リーブスが共演していることしか覚えていないような出来で、ひどくガッカリした覚えがあります。

駄弁者:
 原作がギブスンでノヴェライズがビッスンというのは、何かすごい豪華な組み合わせのような気がします。
 私もこの作品はTVで見たはずなんですが、やはりキアヌ・リーブスと北野武が出ていた以外に記憶がないです…あ、たしか脳に配線されたイルカが出てきたんじゃなかったでしょうか?



 ぼくは散弾銃(ショットガン)をアディダス・バッグに収め、詰めものとしてテニス靴下(ソックス)を四足入れた。全然ぼくのスタイルじゃないけれど、これこそが狙いだ。粗雑(クルード)と思われているなら繊細(テクニカル)にやり、繊細と思われているなら粗雑にやる。ぼくはとても繊細な青少年。そこで、目いっぱい粗雑にいってみることにしたわけだ。

 出典: ウィリアム・ギブスン「記憶屋ジョニィ」(黒丸尚訳) 「クローム襲撃」に収録

紹介 :冬寂堂 様
HP :

コメント:
 サイバーパンクの元祖、ウィリアム・ギブスンの作品から投稿させていただきます。
 小脳にシリコンチップを埋め込み、自分の脳に他人の情報を預かる記憶屋のジョニィが、自分自身も知らない情報のため、騒動に巻き込まれる・・・という話で、代表作「ニューロマンサー」のヒロイン、モリィも登場する作品です。
 ショットガンや薬きょうを自作してまで、「粗雑」を装うのは確かに「繊細さ」が必要だなぁとつくづく思い知らされる言葉です。初めて読んだとき、余りにもかっこいい台詞なかあので、以来モットーにしているんですが、あれから十数年。未だに「粗雑」ではあっても「繊細」にはなれないなぁ(涙)

駄弁者:
 ご同輩です。やっぱり繊細な人が粗雑にやることはできても粗雑な人が繊細にやるのは難しいんでしょう…。



傷ついても投げださないってことを学ぶのが、大人になるってことなんです。

 出典: ティモシイ・ザーン「不思議の国トリプレット」(嶋田洋一訳)

紹介 :NAL 様
HP :
http://www3.justnet.ne.jp/~343-45/

コメント:
 自らの行った行為の結果発生したことにたいして悔やむ主人公のダナエを慰める「大人」のラヴァジンの言葉。
 ああっ、おれってなんて罪の深い人間なんだと嘆くキャラクターでまっさきに思い浮かぶのが、シーフォートですが(知ってますよね)、彼の場合嘆きつつ自らの倫理観にしたがって行動してしまうので、周りへの波及効果が大きくなるので、ダナエの方はかわいく思えてくるなあ。

駄弁者:
 ティモシィ・ザーン、初登場ですね。「超戦士コブラ」とか「ブラックカラー」とか、スペースオペラ方面の作品が多い人と認識しています。確か、「スターウォーズ」ものも書いていたはず。
>傷ついても投げださない…
 いやあ、投げだしても傷つかないことを学んで、大人になったようなのもいるなあ…。



「ファンたることは誇らしくもまた孤独なことである」

 出典: ラリー・ニーヴン&ジェリー・パーネル&マイクル・フリン「天使墜落」(浅井修訳)

紹介 :DAL 様
HP :
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/d-al/index.html

コメント:
 はい、二度目の投稿です。
 この『天使墜落』、前回挙げた『ガイア』も同じなんですが…
 …とにかくネタが! 多い! こんなにSFなのかッ! って驚きます。
 Ψ・Φ友愛会(上巻P.304)なんて死ぬ程笑い転げました。これがSFの力か(違う)…。
 まぁ、真面目に読める所はほとんど無いです。強いて挙げるなら上巻P.167〜「想像的文学」辺りでしょう。そもそも、この作品、SFファンが書いたSFファンの為の楽屋オチ、な訳でw

駄弁者:
 やはりこの作品なら紹介するのは「迷」のほうでしょう。
 私は楽屋オチのたぶん3分の1も分からなかったんじゃないかと思います。
 SFをよく読んでいるということと「SFファン」であるということとは、(少なくともこの作品を楽しむに関しては)別のことなんだろうなあ、と感じました。



私は、死んでもいい

 出典: 野尻抱介「私と月につきあって」

紹介 :NAL 様
HP :
http://www3.justnet.ne.jp/~343-45/

コメント:
 月におりたった、宇宙飛行士ソランジュのセリフ。
 月に来たから死んでもいいのではなく、これからある事が実現できれば死んでもいいと言っています。
 彼女にとってとても大事な目的、それを彼女はこれから成し遂げようと行動を開始します。
 おそらく著者にとっての夢、SFファンにとっての夢でもあることを。

駄弁者:
 月にある*をとってくるミッションの話なんですね(バラさない方がいいでしょう)。
 未読なんですが、コメントを書こうと思ってネットを検索しているうちにあらすじを見てしまった私は、きっと不幸なんだと思います。



少年時代にSFに出会わない人生なんて、いったい人生と呼ぶに値するのだろうか。
それは人生と呼ぶには、あまりにものたりないではないか。

 出典: 中井紀夫「遺響の門」

紹介 :NAL 様
HP :
http://www3.justnet.ne.jp/~343-45/

コメント:
 著者によるあとがきの冒頭より。
 少年時代にSFに出会っていない私は「少年時代にSFに出会えるなんて、なんと素晴らしい」想像するだに頭がクラクラしてきます。
 あのころは、旧日本海軍の軍艦と航空機に夢中だったからなあ。

駄弁者:
 思わず拍手しそうになるお言葉です。
>あのころは…
 その両方に出会っていた私は、たいへん恵まれていたと言えましょう。
 アシモフの「ロボットの星ソラリア」と偕成社の「山本五十六と連合艦隊」を読んだのが確か両方とも小学校3年生のとき。
 ただし、それがまちがいの元だった、という人もいます。



わたしは、偶然の一致というのを信じない

 出典: ジェイムズ・P・ホーガン「ガニメデの優しい巨人」(池央耿訳)

紹介 :水谷秋夫 様
HP :

コメント:
 こちらで大人気のJ・P・ホーガン、巨人シリーズから。
 「これは偶然じゃないなあ」とは思っても、どんな必然だかわからないのが凡人の哀しさではあります。

駄弁者:
 前作「星を継ぐもの」で、木星の衛星ガニメデで発見された2500万年前の宇宙船。その謎に取り組むハントら調査隊に向かって、外宇宙から一隻の船が…。謎解き&ファースト・コンタクトの定番「ガニメアン4部作」の第2作より。
 私にとっても好きな部類に入る作品なんですが、ちょっとガニメアンは地球人を高く評価しすぎ…と思わなくもなかったです。
 ご投稿のセリフは、「偶然の一致」でないことを堅牢な証拠と理論で証明してみせるハントやダンチェッカー博士の言葉だからこそ、名文句に聞こえるんでしょうね。
 そうじゃなければ、本当の「偶然の一致」をとりあげて、そこに隠された真相を見出したつもりになるor見出したことにするのは、トンデモの常套だと思いますし。



武器は恐怖の道具
分別あるものはこれを避ける
例外は使わずして済ませられぬときのみ
やむなく使うときも
この上ない自制心を要す

彼は落ち着いて戦いに臨んだ
その心には悲しみと大いなる哀れみ
あたかも葬儀に参列するがごとく

 出典: シド・マイヤー制作「アルファ・ケンタウリ」

紹介 :みりあ 様
HP :

コメント:
 お久しぶりです。今回はパソコンゲーム「アルファケンタウリ」から。このゲームは、人口問題やら環境の激変などにより地球を脱出し、ケンタウロス座のアルファケンタウリに移民し、開拓をしていくというシミュレーションゲームです。で、面白いのが、主な敵が人類だということ。何世代も代替わりを重ねた移民船は、幾つもの党派に分裂し、惑星の上に降りてから苛烈な生存競争にさらされます。結局、人間の敵は人間なんですかね。

駄弁者:
 シド・マイヤーはこのゲームを作る前に「孫子」でも読んだんじゃないでしょうか。
 この人のゲームは「シヴィライゼーション2」や「コロナイゼーション」をやりこみました。「シヴィライゼーション2」は文明を原始からはじめて最終的には恒星船をつくるところまで発展させるのがクリア条件だったのですが、クリアしていった先でまた同じゲームをやることになるとは…文明って酷ですね(なんか違う)。



「博士、私は夢を?」

 出典: アーサー・C・クラーク原作・ピーター・ハイアムズ監督「2010年」(映画)

紹介 :たまご 様
HP :

コメント:
 これはHALが生みの親のチャンドラー博士に最期の時に発した質問です。
 実は映画の冒頭でHALと同型のSALというコンピュータも同様の質問を投げかけています。この2つの質問に対する博士の回答の対比がHALに対する愛情の深さを忍ばせてすごくいいのです。思わず涙してしまいました。

駄弁者:
 小説はよんだのですが、映画は見ていないです。
 いまざっと読み返してみたのですが、SALの方には「私は夢を見るでしょうか?」というセリフがあるのですが、HALのほうには対応するものがないようです。このへんは映画の演出の妙でしょうね。
 この作品ではラストの壮大な展開が、大きく印象に残っています。



ララァ「大佐、どいてください。邪魔です」

 出典: サンライズ制作「機動戦士ガンダム」

紹介 :おおた 様
HP :

コメント:
 ガンダム好きなんですが、初代からの出典が少ないようなので投稿します。迷文句の方ですけど。
 ガンダムにマグネット・コーティングが施されて、最初の戦闘でララァがシャアに対して放った暴言。この頃のシャアは次回予告のナレーションにも、アムロの敵ではない等ボロクソに言われてます。シャアが嫌いなわけじゃないんですけどね。

駄弁者:
 「『赤い彗星』も地に堕ちたものだな」ってとこですか。
 このあとのア・バオア・クー戦で、シャアが「見える、私にも敵が見えるぞ」と言っていたのは、ウラに「ざまみろ、ララァアアア!」という雄たけびが隠されていた…というと、ファンの方々に怒られるかも知れません。



「愛は貯蓄じゃないが、贈り物だからな。いつか巡り巡ってこっちに届くもんだ。すべからく、人は愛という木にせっせと水をやる農夫のようなものだ。木が育ち、皆が憩うために、人は息をするように水をやり、世話をする。…お前の強い力を、愛のために使ってみろよ。」

 出典: アルファシステム制作「高機動幻想ガンパレード・マーチ」

紹介 :おおた 様
HP :

コメント:
 すみません、長いです。
 ガンパレード・マーチから、ゲーム中で自分の一番好きな台詞です。愛や勇気だとかを謳った台詞ってやたらと好きなもので。
 軟派男の瀬戸口君の台詞ですが、彼にはゲーム中では明かされませんが重大な秘密が…。この台詞もそれゆえに発せられたものです。

駄弁者:
 すみません、私も長いと思いましたので、中で一番いいと思った部分を。カンどころを掴んでないかもしれませんので、全文は感想掲示板の方に載せておきます。
 けど、日本語の会話で愛とかラブとか連呼されると、どうしてこう軽薄に聞こえるんでしょうね。英語などだとあんまり感じないのに。



Dr.ヘル「人間の知恵は無限じゃ。また、悪知恵も無限じゃ」

 出典: 永井豪・ダイナミックプロ原作「マジンガーZ 第5話『ゴーストマジンガー出現』」

紹介 :出羽 様
HP :

コメント:
 「世に盗人の種は尽きまじ」とは石川五右衛門の辞世の句ですが、人の世の続く限り、世界をよりよくしようとする”知恵”と己一人の欲望を満たそうとする”悪知恵”の競り合いが終わることはないのかも知れません。また、見方によっては”善”と”悪”とは互いに相対的なものに過ぎないという意味にも取れます。
 ま、しかしそもそもこの台詞はムズカシク解釈するためのものではないのでしょう。この後、Dr.ヘルはあしゅら男爵に向かって「悪知恵の限りを尽くしてマジンガーZを倒し、世界を征服するのじゃ」と宣います。せめて”知謀”とか”作戦”くらい言ってもバチは当たらないと思うのですが、”自分は悪人だぁ!”と宣言して悪いことをする潔さというのも今観ると新鮮です。

駄弁者:
 この人みたいな「悪人」が「悪意」をもってすることだけが必ず「悪行」で、その逆が必ず「善行」なら、世の中簡単だったろうと思います。簡単な代わりに、物語などはひたすらつまらないものになってしまうでしょうが。
 もはやこのテの「悪」は倒すべき敵でも憎しみの対象でもなく、ノスタルジイの領域なんですよねえ…。



 1980年、すでに人類は地球防衛組織SHADO《シャドー》を結成していた。SHADOの本部はイギリスのとある映画会社の地下深く秘密裏に作られ、沈着冷静なストライカー最高司令官の下、日夜謎の円盤UFOに敢然と挑戦していた。
 SID《シド》、コンピューター衛星。このSIDがUFO侵入をキャッチすると、直ちにSHADO全ステーションに急報。
 SKYDIVER《スカイダイバー》、それはSHADOの海底部隊。世界で最も進んだ潜水艦である。その前部にはSKY1《スカイワン》と呼ばれるジェット機が装備され、海上を超スピードで進み敵を撃破する。
 人間の最高頭脳を結集して造られたSHADOのメカニック。
 MOONBASE《ムーンベース》は月面基地。ここにはミサイル邀撃機INTERCEPTOR《インターセプター》が非常事態に備えている。
 UFO撃退の準備は出来た!

 出典: ジェリー・アンダーソン製作「謎の円盤UFO」

紹介 :ヘボ 様
HP :

コメント:
 えー、こちらがUFOのナレーションです。矢島正明さんが「タイムショック」などとくらべると抑えた渋めの感じで語っておられます。なぜかOPの音声だけ入ったテープがあったので、入力してみました。
 しかし、家族にもシャドーの一員であることを秘密にしておかなくてはいけないって、無茶な設定ですよね。「トゥルー・ライズ」みたいにちゃんとバックアップが付いてるわけでもないし。実際本編中でも夫婦の危機が訪れた回があったような…。

駄弁者:
 だいぶ長いけど、まあいいか。
 こっちは見たことないんですよ。どでかいミサイル一発しか装備していないインターセプターのフォルムは知ってますが。製作者って、「サンダーバード」作った人と同じだったんですね。
 それにしても、「1980年、」ですか…。



「どうして液体酸素が必要なんですか?」
広報のひとが、宇宙空間には酸素がないので、とかはじめると、
「いや、ぼくは技術的なこと言われてもわからないんで」

 出典: 笹本祐一「宇宙へのパスポート」

紹介 :みやびたけし 様
HP :

コメント:
 「宇宙へのパスポート」からもうひとつ。
 H2A初号機打ち上げのとき、広報にこんな質問をして、おまけにこんなことを言う記者がいたらしいです。ノンフィクションだけに、笑えません。
 この本、ほかにも日本のマスコミのロケット報道のひどさについて書いてあります。

駄弁者:
 …なにしに来たんでしょうかね、この記者は。
 今年2月のH2A打ち上げのときも、某新聞の報道のしかたはちょっとどうかと思いましたね。
「完全に成功はしなかった」のをまず「失敗」とやってしまうのですから。



「あなたたちは日本に帰れるんです!」

 出典: 笹本祐一「宇宙へのパスポート」

紹介 :みやびたけし 様
HP :

コメント:
 久しぶりに投稿させていただきます。これは、某国に抑留されていた人たちが解放されたときの台詞、ではなくて、シャトル打ち上げを取材に行った著者とあさりよしとお氏が、アメリカの食事のひどさについて話しているときに、通訳の兼光ダニエル氏に言われた言葉です。この本はノンフィクションなのですが、SFが好きな人なら読んで損はないと思います、多分。

駄弁者:
 オレなんか一生この国のメシを食ってかなきゃならないんだぞ、というようにも聞こえる…。アメリカの料理はおいしくないとはよく聞きますが、住んでる人にとってもまずいんだろうか。
 ところでこの本、多分うちの図書館に入っている唯一の笹本作品です。…つーか、私が入るように選んだんですが。化学系、工学系の本は選びにくくて、ちょっとでも知っているものなら、とりあえず候補にあげておかないと。
 でも、自分じゃまだ呼んでなかったりします。



慰める
慰み物にする <−

 出典: コナミ「SNATCHER」

紹介 :ヘボ 様
HP :

コメント:
 2042年、ネオ・コウベ・シティ。この街はかつてない脅威にさらされていた。人間を襲い、人知れずその人間とすり替わる謎のバイオロイド、通称「スナッチャー」によって。
 対スナッチャー捜査官、通称「JUNKER」のギリアン・シードは、廃工場にてスナッチャーの破壊に成功する。しかし同僚ジャン・ジャック・ギブスンは帰らぬ人となってしまう。ギリアンは彼の娘、カトリーヌに父の死を知らせねばならなかった…
 えー、ギリアンの下心がコマンドに表れております(笑)。確か下の方のコマンドを執拗に選択すると、(はいネタバレですごめんなさいね)になったと記憶しています。
 思い起こせば10年前、1シーンごとのデータの読み出しに30秒や1分をかけてプレイしていたのでした。
 なんたらランナーwithなんたらの惑星とか言ってはいけません。

駄弁者:
 執拗にやらないと選択できないのが、当時のゲームの節度というものだったのでしょうか。
>1シーンごとのデータの読み出しに30秒や1分をかけて
 このゲームの媒体はROMカートリッジ+フロッピーディスクですが、その昔ゲームはカセットテープに入っていたものでした(「ミステリーハウス」に「黄金の墓」…)。今ではハードディスクの読み出し時間さえ遅く感じられて…。人間、ぜいたくになるものです。



コンピューターというのは実に可愛いものですな。
こちらが一貫した指示を出す限り、必ず一貫した仕事をやるですよ。

 出典: 村上春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」

紹介 :テオ 様
HP :

コメント:
 お久しぶりです、3回目。村上春樹さんのは、これが一番好きです。
 高校以来、久々に読んでみたら、脳改造に音を消す技術、といったSF的なものがあったのでアリかな、と思い投稿しました。
 以前に被害にあったときに、プレビューモードじゃなくしてたのに、自分で開けてしまっちゃ意味がない…。マイパソコン、お前は何も悪くない。使う人間に学習能力がないだけ…。
 ということがあったので。みなさん、ウイルスにはくれぐれも気をつけましょー。

駄弁者:
 はい、ごぶさたしております。
 私もこれだけは読んだことがあります。
ああ、大食らいの司書さんが出てきた話…という覚え方は、ちょっと問題があるかも知れませんけど。
>こちらが一貫した指示を出す限り…
 ずっとCD−ROMドライブの動作が一貫していなかったコンピュータが、ついに一貫して動作しなくなったので、お払い箱にしたところです。可愛い…か?



そうだな、肉を食うのだから、食べる者がそれを絞めるのは当然だろう、
それができないのなら食う資格はない。

 出典: 神林長平「敵は海賊・A級の敵」

紹介 :arai 様
HP :

コメント:
 海賊課刑事ラテルが、同僚アプロからのお土産である生きたニワトリを見て。
 最近の動物保護やら何やらに重ねてしまいます。
 私は絞めたりした経験はありませんが、こういった意識は忘れないようにしたいものです。

駄弁者:
 それだとたいていの人間に食う資格がなくて、全部アプロにひっさらわれるような…。
 最近は小中学生に食肉処理場を見学させるというのもわりとあるとのことです。殊更そこまでしなくても…とは思いますが、「こういった意識は忘れないように」するためには、有効でしょうね。



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