第86集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第88集を見る
結末が有効であるためには、曖昧でなくてはならない。
出典:
サミュエル・R・ディレイニー「アインシュタイン交点」(伊藤典夫訳)
紹介 :青ジョウン太 様
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駄弁者:
ウルトラマンが勝てないなら、オレが勝ってやる。
出典:
上原正三脚本・筧正典監督「帰ってきたウルトラマン第4話『必殺!流星キック』」
紹介 :新伴仙司 様
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駄弁者:
生きたいのなら探せばいい 私には資格がない
出典:
なるしまゆり「プラネット・ラダー3」
紹介 :戸成秋来 様
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駄弁者:
「俺はベーコンやバターやチーズが食べたい。シンシナティぐらいの大きさのキューバ葉巻を吸ってみたい。つばを吐きたい、屁をしたい、一晩中ファックしたい。このままだと自分がどんな男になるか、将来の姿を想像してみて、わかったんだ。」
出典:
リチャード・オズボーン「デモリションマン」(東江一紀訳)
紹介 :あるい 様
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駄弁者:
民主共和制とは人民が自由意志によって自分達の制度と精神を貶める政体のことか?
出典:
田中芳樹「銀河英雄伝説」
紹介 :J.J 様
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駄弁者:
「そういえば、宇宙人も来ていたっけ。」
出典:
神林長平「親切がいっぱい」
紹介 :nayuta 様
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駄弁者:
「あのスタートレックにだってこんな手抜きの異星人は出てこないというのに!」
出典:
神野オキナ「あそびにいくヨ!」
紹介 :nayuta 様
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駄弁者:
「われわれは日本の農協に負けた。連中のバイタリティと、その厚かましいほどの馴れ馴れしさと、そして図太さに負けたのだ。彼らの、ものにこだわらぬ無神経さと一種の鈍重さと強引さは、異星人たちをさえ彼らのペースに巻き込んじまったんだ。」
出典:
筒井康隆「農協月に行く」
紹介 :nayuta 様
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駄弁者:
「さぁこい、モンキー野郎ども!人間一度は死ぬもんだ。」
出典:
ロバート・A・ハインライン 「宇宙の戦士」(矢野徹訳)
紹介 :TEAM NORTH-MOAI 様
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駄弁者:
過去千年以上も昔から、人は薔薇の品種改良を行い一万種以上の薔薇を作り上げてきた…しかし青い薔薇だけはこの世に存在していませんでした。なぜならもともと薔薇には青い色素を作る遺伝子が無いからです。しかし…青い薔薇は生まれました、…(中略)…
出典:
皆川亮二・七月鏡一原案協力「ARMS」
紹介 :J.J 様
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駄弁者:
「海はみにくい」
出典:
R・A・ラファティ「みにくい海」(伊藤典夫訳)
紹介 :青ジョウン太 様
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駄弁者:
フェレンギ・金儲けの秘訣
出典:
「スタートレック ディープ・スペース9」
紹介 :シビック 様
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駄弁者:
とにかく宇宙に行きたかったんです。見上げるんじゃなくて普通に見たい。なんていうか…正面から真っ直ぐ。
出典:
「宇宙のステルヴィア第1話『ようこそ』」
紹介 :windom 様
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駄弁者:
Q「You'll find out」
出典:
「新スタートレック『永遠の旅』」
紹介 :出羽 様
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駄弁者:
もっと巨大な存在が、私たちの現実に重なっているのではないかというおびえが、人間には太古からあったのだ。
出典:
陳舜臣「夢の話」 随筆集『録外録』に収録
紹介 :好古真之 様
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駄弁者:
貴方の地球がピンチなのよ!
出典:
金城哲夫脚本・円谷一監督「ウルトラセブン 第1話 姿なき挑戦者」
紹介 :新伴仙司 様
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駄弁者:
「僕のサラダやスープに入っている野菜は、全部、兎のかじった跡があるのに、きみの食べているものはなぜそうじゃないのだろう」
出典:
乙一「陽だまりの詩」 「ZOO」に収録
紹介 :りんご 様
コメント:
駄弁者:
「おかえりなさい…シーブック!」
出典:
富野由悠季・長谷川裕一「機動戦士クロスボーン・ガンダム」
紹介 :かんきち 様
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駄弁者:
俺はまだキンケドゥ・ナウだからな…行かなくちゃ…。
出典:
富野由悠季・長谷川裕一「機動戦士クロスボーン・ガンダム」
紹介 :かんきち 様
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駄弁者:
シーブック・アノーにとってはそれがあなたの本当の名前だった。
出典:
富野由悠季・長谷川裕一「機動戦士クロスボーン・ガンダム」
紹介 :かんきち 様
コメント:
駄弁者:
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HP :
ラファティがど真ん中でないというご指摘にお答えして、ど真ん中SFを持ってきました。
え、ど真ん中じゃない?というか、わたし間違った迷宮に入っちゃってますか?
現代の神話とか作者のゲイ自伝とも言われる本作、実は作者自身の「作家としての死と再生」を語った物語でもあります。
21歳のキッドを23歳のロービーが追い詰めていく展開は「神童」と呼ばれた21歳の自分に対する、当時23歳の作者の決別の辞だったのでしょう。そして自らが殺したものは甦らせることができるのです、グリーン・アイでさえも。
こう読むと、ラストのやりとり「どちらを選ぶかという問題さ。実体か―それ以外のものかだ」は何を暗示しているか、そしてこのつぎに書かれた作品を思い起こしてみれば…なかなか有効な結末だと思いません?
うわー、ど真ん中には違いないかも知れませんが、よりによって私がもっとも苦手意識を持っている作品をー。
幻の傑作との鳴り物入りで出ていた文庫を、勇んで買って読んで、どう傑作なのかよく分からなくてへこんだ記憶が。もう一回読んだらちっとは分かるのかも、と思いつつ結局読まずにはや7年。
ディレイニー、「バベル17」とか短編の「ドリフトグラス」なんかは好きなんですけどね…。
HP :
『帰ってきたウルトラマン』は『ウルトラマン』の続編ではあるが、登場するウルトラマンは先代のウルトラマンとは似ても似つかぬ存在だった。初代ウルトラマンを“守護神”、ウルトラセブンを“戦士”だとすれば、帰ってきたウルトラマンは間違いなく“人間”だ、詳細は述べないが。
台詞はその事実を象徴するナレーションから。
ウルトラマンは怪獣に敗北、MATが対策に苦慮する間に、ウルトラマンの生命を持つ地球人・郷秀樹は自分を鍛える特訓を試みる。
人間でいる間の特訓がウルトラマンに効果があるのかとか、そもそもその特訓に論理的な裏付けはあるのかとか、色々ツッコミは出来るだろうが、重要な点は人間の気合いがウルトラマンの勝利条件の一つとして付加されたことだと思う。
追伸:特訓の導入は仮面ライダーより早いので真似じゃありません、念のため。
セリフだけみると郷さんが生身で怪獣とタイマンはるみたいです。
真似というなら仮面ライダーよりもおおもとのスポ魂ものでしょうが…。怪獣の角を折るためジャンプする特訓だったとのことですが、ほうぼうのHPで「あんた飛べるやん」とつっこまれてました。まあ、鍛えていたのはジャンプ力ではなく根性だったと思うことにしときましょう。
私はまともな人間ではない
何も知らず 何も分からない
でも それぐらいは分かる
生き物は誰とも触れ合わずに生きる事ができない
私は誰にも触れる事ができない
私は
生きることができない
HP :
お久しぶりです、戸成秋来です。
今回の名文句はプラネット・ラダー(クリムゾンコミックス)に登場する狂皇子・セーウ、その幼少期の言葉から。
異世界に迷い込んだ少女・かぐやは、そこで宇宙は多層であり、違う進化を遂げた地球が9つあると教えられる。折りしも終末の時を迎えようとしている9つの地球を救えるのは救済の伝説によって「あなないの娘」と呼ばれるかぐやだけ。そして、かぐやを探す滅びた第二界(アス)の唯一の生き残りにして生ける武器・月状水銀(ルナー)主人である狂皇子セーウの、止まっていた時が再び動き出す…。
美しく豊かで穏やかだった第二界を蝕んだ細菌から護られるように。巧機達しかいない宮殿の奥に隔離されて誰にも触れられることなく育ち、人々が死に絶えていくのを見つめることしかできなかった幼い皇子、それがセーウです。
遮られた薄い壁を隔てた向こう、生を渇望する人々に向かって、手に入れた者は永遠の命を手に要られるという生ける武器の存在を告げ、彼は続けて言う。
『生きたいのなら探せばいい 私には資格がない』。
人間は環境によって作られる生き物である証のような話ですが、説教くさくもなければ偽善っぽくもないので、ぜひおすすめしたい作品です。
ついこのあいだ(04年5月)全7巻で完結した作品。設定だけみるとわりとよくある感じの話に見えるのですが、人物描写などについては評価が高いもよう。
「どんな男だ?」
「ぱっとしない男さ、四十七歳の童貞。ベージュのパジャマを着てバナナ・ブロッコリー・シェイクを飲みながら歌っているんだ。”僕は、オスカーマイヤーのソーセージに生まれたかった。”なんてな。きっとそうなる。」
HP :
シルベスター・スタローン主演のSFアクション映画のノベライズからです。スタローン演じるデモリションマン(壊し屋)と呼ばれるロサンゼルスの刑事は、残虐な犯罪者フェニックスとともに、冷凍刑務所に入れられてしまう。(いわゆるコールド・スリープですね。)それから36年、凶悪都市ロサンゼルスは平和で清潔な町「サンアンゼルス」となっていた。しかし下品な言葉や、少しでも体に悪いもの全てを閉め出したために、それに反発する人々(スクラップ)がいた。サンアンゼルスの市長知事はその人々のリーダーを殺すために、フェニックスを冷凍刑務所から出所させる。(無謀)凶悪犯だった彼が、あっさりいうことを聞くはずがなく、残虐な犯罪をくりかえす。そのフェニックスを捕まえるべく、スタローン演じる刑事が復職するのですが、……
名文句のほうは、スクラップのリーダーが自分達が、反逆する理由です。不潔なものをすべて排除していってしまったら、大切なものまでなくしてしまうのでは、ないのでしょうか。別にスタローンのファンでわありませんが、この映画の未来像には、けっこうシャレが入ったものが入っていて、好きです。
この映画の未来では、シュワルツェネッガーが大統領になってしまっているようなんですが…。下手したら本当になりそうな気がしてコワいです。
HP :
ラインハルトが対談中、ヤンに民主主義の価値を問い掛けた台詞から。
民主主義国家に住む人間としては、ヤン同様ラインハルトのこの問いかけに対して「NO!」と答えなければいけないのだろうがニュースや新聞で余りにも幼稚な答弁や行動、非常識な発言をするどこかの政治家を見るたび、この問いが頭に浮かんできてしまう。いつの日かこの問いを完全に否定できる日がくることを祈りつつ真面目に選挙に行きます。
(最近コメントが偏ってるなぁ)
暴君が恣意によって制度と精神を貶める政体よりマシでしょ、ってのがこれに対するヤンの反論。
それについてラインハルトは「極端な気もするな」などと言ってますが、自分の発言のほうが極端な暴論であることは都合よく棚に上げてます。
HP :
少し未来の話。職業が全て登録制になった世界で職選省を中途退職した真崎良子さんは、住んでいるアパートが取り壊されるピンチに見舞われています。アパートの所有権を引き継いだ黒猫(元の所有者の遺言で飼い猫が引き継ぎました)が行方不明になって、やくざが権利を引き継いだのです。アパートの住人が集まって対策会議、3級犯罪免許を持っている泥棒さんがやくざのビルから権利書を盗み取ることになったのですが…。
投稿のセリフは小説の表書き、「ある日の良子の日記より」から。
で、宇宙人はというと、宴会となった対策会議にいつの間にか紛れ込んで、机の下でポテトチップスを食べておりました。
黒銀色の鱗のような肌でしっぽのあるトカゲのようなぬいぐるみぐらいの大きさ。言葉は通じないけど知性はあるみたいで、いろいろな道具を器用に使う。結局、何の意思表示もせず、ペットか居候のように喰って寝て遊んで帰っていきました。屋根裏からUFOに乗って。
まあ、何の目的もなく迷い込んできた一般異星人が、ちょっと忙しい一般地球人と出会ったらこんなものかも。ファーストコンタクトものは政府なりしかるべき機関が出てきて初めてドラマになるんだな、と判りました。
ファーストもなにも、そもそもコンタクトになっていないし。
>政府なりしかるべき機関が出てきて…
組織の問題じゃなくて、当事者の意識の問題でしょう(それにしてもなんちゅうもったいないことを)。
…(中略)…
「何故、なんでこんなのがファーストコンタクトの相手なんだ〜〜〜っ!」
HP :
沖縄のお葬式は亀甲墓で一族総出で行われます。飲めや歌えやの宴会の中で騎央くんは変な人影を見つけました。赤い髪にぴったりのボディースーツ、はち切れそうにグラマーな女の子。頭に猫耳としっぽ。酔っぱらった父親にビールをついで貰いながら嬉しそうに笑っています。しっぽがぱたぱた。
これがおそるべき科学力とおそるべきお人好しを兼ね揃えたキャーティア人の先行調査員、エリスと地球人のファーストコンタクトでした。
このあと、CIAや日本の調査機関、それと民間の秘密組織が沖縄を舞台にどたばたを繰り広げます。
投稿のセリフはハードSF原理主義を標榜する私的秘密組織「ビューティフルコンタクト」のリーダーのことば。かれらはエリス抹殺を目論んでいるのですが、その理由とは…。
「相互理解が早めに出来ていいと思いますけどね。」
「あー、それ、すっごくややこしいですよ。人的、物的被害がかなり出るし…」エリスに突っ込まれながら、彼は嘆くのをやめません。
要は小説のような、宇宙の広大さを感じさせるような、異形の宇宙人と苦労しながらファーストコンタクトをしたいと。そのためにはできの悪いアニメキャラのようなエリスとのコンタクトはなかったことにしたいと。まあそういう理由で襲ってきているのだそうで…。気持ちは判ります。
でもまあ、現実にもこういう風にコンタクトが行われるかもしれません。両方とも初めてだったりコンタクト経験が少ない異星人が相手ならともかく、異星人の方に「銀河知性同盟」のような組織があったら、地球人にもっとも合った異星人がファーストコンタクトの相手として選ばれるでしょう。
現実のファーストコンタクトはいつになるのでしょうか?
やっぱり楽しみですね。
まえに似たような嘆きを別の作品で聞いたような…。
>グラマーな女の子。頭に猫耳としっぽ。
それはスタートレックとはやや手抜きの方向性が違…わないか。あっちもグラマー揃ってるし。
もっともSTだと猫耳ではなくて、とりあえず額か眉間にヒダをつけます。
HP :
「ファーストコンタクト」。SFの世界では、ご存じ異星の知的生命体、つまり宇宙人との最初の出逢いをいいます。ラインスターの「ファーストコンタクト」や映画の「未知との遭遇」など名作の目白押し。まず発見、それから通信を交わして。高まる期待と緊張、虚々実々の駆け引き、徐々に明らかになる異星人の素顔、やがて…。
と、いうようなことは全部すっ飛ばして。
nayutaです。こんにちは
今回のテーマは「脱力型ファーストコンタクト」まずは古いところから。
この時代、日本はアメリカにさえ無謀と言われながら月面観光旅行を行っています。当然、飛行士、スチュワーデスは心身ともにぼろぼろ。そこにとどめを指したのは農協の皆さん。減反政策に痛めつけられた現代のJAではありません。かつて金にものを言わせ、世界を荒らし回った絶頂期の農協さんです。隣村の世界一周旅行に対抗して月を目指したのですが…。そらもう絵のような滅茶苦茶をして(竹宮さんが絵にしました「私を月まで連れて行って」)月に着いたのですが、そこには異星人の宇宙船がいたのです。
経過は逐一アメリカのホワイトハウスに報告されました。「破滅だ!!」とわめく大統領。しかし事態は案に相違してうまくいきました。
せりふはオーバルルームでの補佐官の言葉。
ずいぶんな言葉ですよねえ。作者一流の作風のなせるわざ、と思いますが一面真実も……。
でも補佐官、次のせりふは間違っていると思いますよ、私は。
「結局はファーストコンタクトをする上で、彼らほどの適任者はいなかったということになるのだ。」
この作品はオチが最高でした。コンタクトした相手の異星人もやはり…。
けど町内会のオバハンあたりでも似たような話ができそうだな。
HP :
初めて投稿します。86集楽しく拝見致しました。
が、当然あるはずの名文句が見当たらなかったので投稿します。
なぜこれが今までなかったんでしょうか?なにか「暗黙の了解」でもあったんでしょうか?
「インパクト」といい、「どこでも使える汎用性」といい、一級の名文句だと思いますが如何でしょうか?
初投稿、歓迎です(それにしてもみんなちゃんと86集読んでから投稿してるんですね…)。
>なにか「暗黙の了解」でもあったんでしょうか?
そんなんあったらこんなに不出来なコメントつけていませんって。
ご投稿の言葉に汎用性があるのかどうかは分かりませんが、私はできればこれが有効活用される場にはいたくないと思います…。
だが…それは欠陥品だ……ひどく生命力の弱い短命な品種…しかも、ほとんどが一代限りで、種子もわずかしか残さない……果たして薔薇は、青い色を与えられる事を望んだろうか!?それは薔薇にとって幸福な事だったのだろうか!?
私達は…とんでもない過ちを犯していたんじゃないだろうか!?
HP :
少年サンデーに連載されていた作品から。
人類の人工的進化を掲げる秘密組織エグリゴリの科学者、サミュエル・ティリングハ―スト博士の台詞。科学者としての探究心に負け、組織の中で繰り返される非道な人体実験を黙認してきた彼が父親代わりとして接してきた唯一の成功例の少女アリス。しかし、人間として生きる事を望んだ彼女は他の実験体を連れて逃亡を図り。それを静止しようとした彼の同僚の暴挙によって死亡してしまう。その後組織の最高幹部会によって審問にかけられた彼がアリスの作り出した薔薇を引用して語ったのがこの台詞。人の手によって作られた人間が”力”を与えられる事を望むのだろうか? そしてその事が幸せに繋がるのだろうか?意図的に知性を高めた試験管ベビーや寿命を延ばす遺伝子の研究が現実になりつつある今、この問いかけは重く響く。
だからと言って、いったん生まれた青い薔薇を欠陥品だ、不幸な薔薇だと言って否定してしまうのは、青い薔薇を作り上げたこと以上に傲慢で身勝手なことですよね。
試験管ベビーやクローンそのものの是非もさることながら、それを許容できるだけの世界ができているかどうかの方も問題じゃないかとも思います。
HP :
はじめまして。「ボートの三人男」で検索するうち、ここにやってきました。
私も「犬勘」に備えて再読しようとしてるんですが、どこやらに行ってしまって見つかりません。で、捜索中にかわりに発掘したのが「つぎの岩につづく」。せっかくなのでラファティ&海外SFテコ入れ策としてこのセリフを入れてみました。
私の中では「セリフがタイトル」作品として「たったひとつの冴えたやりかた」と並ぶ傑作短編です。実はオチの部分もちょっとだけ似てるかも(笑)。
このセリフから始まるラファティ一流の「狂った論理でありえない話をそれっぽく語る」手際にはいつもながら感心させられます。
ただし、本当に頭がおかしいのは読者のほうらしいという説もありますが。
海外SFテコ入れ歓迎〜!けど出典そのものはストレートにSFっぽくはなかったり(ラファティ印ではありますが)。
海にまったく縁のなかった男が女のために「海の男」になって、けど女と家庭を築いたあと彼女のために海を捨てることはできなかった、という話。
「海はみにくい」、そう言っている男は、だからと言って海が嫌いなわけではないんですな。
五十条・クリンゴンはだますな
HP :
フェレンギの詐術的な話芸もクリンゴンには通用しないということですな。
ん、だとするとロミュランやカーデシアは騙せるということだろうか。
しかしそう考えるとクリンゴン相手に何度となく漢をみせたクワークは偉大ですね。
いや、その場では通用するけど、後で一族代々にわたって血の復讐の対象になるから、さしひき儲からないということでしょう。
昔気質のマフィアみたいなもんか。
HP :
初投稿です。全部見て、あれ?ステルヴィアこれだけ?ってことで投稿しました。
第1話で「なぜステルヴィアに?」と聞かれた志麻ちゃんの答えです。最初に聞いたとき、そんな視点で考えられるなんて、すごいなと思いました。
確かに正面から真っ直ぐ見て見たいです。
ようこそいらっしゃいました。
>あれ?ステルヴィアこれだけ?
いや、最近続けて来てるんですが。初放映が2003年の4月ということは、第50集以前に出ていないのは不可抗力ということで。
ご投稿の文句は爽やかでいいですね。
…地球を足の下に見下ろしたかったんです、とかいう言葉が出てこなくてよかったです。
HP :
TNGテレビシリーズの最終回、Qは”宇宙を探検するということは、単に星々を巡ることではなく、既成概念に捉われずに常に新しい存在の可能性を追求し続けることだ”とピカードを諭します。Qの真意を図りかねたピカードが”何が言いたい?”と問うと、Qはピカードの耳に口を寄せて何かを言いかけて止め、代わりに上の文句を言います。吹き替えでは「自分で見つけろ」、字幕では「自分で探せ」でしたが、個人的には「いずれ気づくさ」という感じのように受け取りました。
この最後のやり取りを見ていると、Qが、超絶的な力を持ちながら自己本位で傲慢という、ピカードの最も嫌うパーソナリティとしてエンタープライズに現れたのは、人類が己の感情に捉われて思考を狭めることなく、新しい可能性を見つけて学ぶことが出来るかどうかを調べ、あるいは訓練するためだったようにも思えます。この一言は、Qからピカードへの卒業証書のようなものだったのかもしれません。
Qの行動はいつも唐突ですが、いきなり最終回のこのエピソードはいつにもまして唐突だったような。
絶対Qは第1話当初の目的を忘れていて、最終回直前にふと思い出しただけなんだと思う…。
…(中略)…
ほかの星から、精巧な望遠鏡…(中略)…で、自分たちの行動が、微に入り細を穿(うが)って観察されているかもしれない。そんなことはない、と断言できる人がいるだろうか。
HP :
エドモンド・ハミルトンの「フェッセンデンの宇宙」初出ヴァージョン(同題短篇集(河出書房新社・奇想コレクション)に収録)を読んでいて、似たような着想を(「槐安の夢」にからめて)陳舜臣が記していたことを、ふと思い出しました。
上記短篇集には「胡蝶の夢」の変奏曲(個人的には、手塚治虫の『火の鳥・太陽編』を連想しましたが)も収められていますから、もしかするとハミルトンは「槐安の夢」を意識していたのかも知れませんね。
BGM:「SYNCHRONICITY I」ポリス
また意外なところから意外なめい文句を…。
「槐安の夢」あるいは「南柯の夢」。男が槐(えんじゅ)の木の下で眠っていたところ、槐安国からの使者の迎えをうけてその国の公主を娶り、南柯の太守として幸せに暮らす。…が、実はそれは夢のできごと、槐安国は寝ていた槐に巣を作った蟻の国で、南柯とは南向きの木の枝だった…という話。
フェッセンデンは小さな宇宙を思いのままに創り、破壊しましたが、「槐安の夢」の主人公はその世界の中で幸せに暮らす…とかなりスタンスの違いがありますね。…フェッセンデンだったら起きた後蟻の巣を突き崩しそう。
HP :
ステルス円盤で武力攻撃に踏み切ったクール星人、姿を視認できず、拉致家族が人質になっている状況ではTDF(地球防衛軍)は反撃もできない。その時アンヌは謎の風来坊モロボシ・ダン(当時民間人)に上記の台詞で協力を依頼する。ダンは事態を打開するためにまずステルス解除の秘策をTDFに授けるのだった。
この台詞には若干の補足が必要となる。
「貴方の地球」ってどういう意味なの!
地球はすでにモロボシ・ダンことウルトラセブンの個人所有物になっているの?
実は完成作品ではカットされているのだが、脚本では以下のようなシーンがあるのだ。
クール星人の襲撃からソガとフルハシを助けたダンは、メディカルセンターでキズの手当を受ける。その際アンヌは民間人のダンが防衛軍の隊員を助けてくれたことに感謝し、何かお礼をしようという。それに応えてダンはこともあろうに「地球が欲しい」というのだ。無論アンヌは冗談だと思い、地球をプレゼントすると答える。…そう、地球の所有権は既にモロボシ・ダンことウルトラセブンに移っていたのだ!
実際歴史上でも現地に統一政権がない場合、適当な現地人に支配権を認定させ、それを根拠に植民地化する、詐欺のような手法が存在したらしいが、天下のウルトラマンがこんな本当の詐欺で(モロボシ・ダン自体が架空の人物で身分詐称)地球の支配者になっていたとは、さすがあらゆる侵略をテーマとした『ウルトラセブン』、なかなか侮れませんなぁ。
「ウルトラマン」でも、宇宙人が地球人の少年をそそのかして地球を譲ると言わせようとしていたエピソードがあったと思いますが、それと同じ手口…?
「偶然でしょう。これは確率の問題です」
HP :
久々の投稿です。名前だけは知っていた乙一を、この短編集で初読みしましたが、かなりヒットしました。情感たっぷりで、バラエティに富んだ短編集です。
出典はその中のひとつ、人類がほとんど滅んだ世界、生き残った男が、死んだ後の自分を埋葬させるために作ったロボットとの交流の話。
生まれたてのロボットは、人の心をまだ理解できません。
ですが、ちゃんと心を持って生まれてきています。
男が死ぬまでに、なんとか男は死を理解して欲しいと思います。
投稿の文句は、生活するうちに現れた変化のひとつです。
はじめ、兎のかじった野菜を食べさせるのは、不衛生で好ましくないと思っていた彼女(ロボット)が、こうなりました。
クライマックスでは、ネタばらしもあり、読後も印象に残ります。
ブラッドベリやカジシンに通じるものがあり、私好みの作品集でした。
「陽だまりの詩」の「詩」は「ウタ」じゃなくて「シ」と読むんですね。
「おかえりセシリー」
HP :
戦いが終わり、ようやく本来の姿に戻った二人。
「お帰りなさい」「ただいま」ではなく二人とも「お帰り」なのがミソ。
以上3つの名文句で、この副主人公カップルに関するかぎり要所はだいたい読めた気になってしまうのですが…。
セシリー・フェアチャイルドを取りかえさなくちゃいけない。
俺にとってははじめからそのための戦いだった。
木星帝国なんかどうでもよかったのかもしれない。
だけど、戦争は終わらせなくちゃいけない。彼女が戻って来れないから…。
HP :
右腕を失いながらも奇跡の生還をとげたキンケドゥことシーブック。
最終決戦の直前に艦長ではなく一人の女に戻り、彼を戦いから引き止めようとするベラことセシリーに対して言った台詞です。
あるいはすでに「セシリー」が戻って来ていたとしても、決着をつけなくてはキンケドゥをやめられなかったのでは…?
キンケドゥ・ナウという名は再びベラ・ロナを演じようとするあなたにつき合うために
必要だった…彼が演じる役柄の名前だった…そんな気がします。
HP :
主人公トビアと共に戦うクロスボーン・ガンダムX1のパイロット・キンケドゥと女艦長ベラ・ロナの正体は「F91」のシーブックとセシリーでした。戦いに敗れ、行方不明となったキンケドゥの身を案じるベラはトビアに自分が木星帝国と戦う決意をした時のことを語り始めます。そのときシーブックは「キンケドゥ・ナウ…それがたった今からの俺の名前だ」と宣言し、訳を聞いても答えてくれなかったそうです。
トビアは「僕にはなんとなくわかるような気がするな。以前はセシリー・フェアチャイルドと名のっていたそうですね?」と尋ね、ベラが「貴族主義者の祖父から身を隠すための名だけど」と答えた後の台詞です。ガキの癖によくわかってます。
ガキというのは、えてして大人の行動をわかっているのではないかと思います。単にわかっていることを表現する方法がつたないだけで。
そのつたない部分をカバーしてしまうと、上のような小憎らしいガキができあがるわけですが。
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