第87集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第89集を見る
「行ってきます。」
出典:
GAINAX制作「オネアミスの翼」
紹介 :スカイファイア 様
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駄弁者:
ジギー「死は魂の休息―そう言ったのは誰だったかな。肉体は死なず、精神の負う恐怖だけを積み重ねてゆくとしたら、もはや世界は永遠の牢獄でしかない。」
出典:
高橋哲哉総監修「「ゼノサーガ エピソードII 善悪の彼岸」
紹介 :スカイファイア 様
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Ahhhこの大地は俺達のモノ
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及川恒平作詞・タケカワユキヒデ作曲「ファイティングポーズ、フラッシュマン」
紹介 :新伴仙司 様
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「日本人は一番楽に宇宙に行ける民族かもしれませんね」
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小川一水「第六大陸 2」
紹介 :PALL 様
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電ト(ぼく)易断機。特定の事象の行く末を2n(2のn乗)のケースに場合分けする過程で実事象の流れに共振し、共感効果によって一つのケースを抽出する予言機械。
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古橋秀之「ブラックロッド」
紹介 :CrossBone 様
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文字通り、ファウンデーションは星の道への礎になるんじゃな。
出典:
「宇宙のステルヴィア 第26話『きらめきはこえ』」
紹介 :青ジョウン太 様
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M−5「私は人を殺せない。」
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「宇宙大作戦『恐怖のコンピュータM−5』」
紹介 :Mr.Spock 様
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ウフフ、楽しませてくれるわね。それじゃこれはどお?
出典:
あろひろし「ハンター・キャッツ」
紹介 :Mr.Spock 様
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「当たらなくてもいい 全弾ブチ込め!先制を取るんだ!!!」
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「装甲騎兵ボトムズ」
紹介 :まだん 様
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ただな、花枝……いうておくが、ただ、生きるということは、これで辛いことだぞ……
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小松左京「日本沈没」
紹介 :水谷秋夫 様
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そして、わたしはその"もの"を見た。どう説明したらいいか。奇怪な三脚台で、多くの家々より背が高く、松の若木の上をのそりのそりと歩き、行く行くそれを両側になぎ倒している。きらきら光る金属でできた歩く機械で、いまはヒースの野を悠々と渡っている。関節のある鋼鉄の綱が何本も垂れさがっていて、進むにつれてがらがらとそうぞうしい音をたて、それが雷のとどろきと交じり合っている。閃光がきらめくと、二本の脚を宙にあげ、一方にかしいだ姿があざやかに浮かび出て消え、ほとんど即座と思われるつぎの瞬間、新しい閃光とともに百ヤードも近いところにふたたび姿が現れる。
出典:
H・G・ウェルズ「宇宙戦争」(井上勇訳)
紹介 :屋良一 様
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”貴方ハ何者ナルカヲ明カサレタシ。追伸。じょん・かーたー大尉ガ生地ハ何処ナリヤ”
出典:
佐藤大輔「レッドサンブラッククロス パナマ侵攻1」
紹介 :可児歳蔵 様
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「そうとも。ラプトルたちは──渡りをしたいんだよ」
出典:
マイクル・クライトン「ジュラシック・パーク」(酒井昭伸訳)
紹介 :汗(はん) 様
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「しだいに数学は、その意味に直面する勇気をもとめるようになる」イアン・マルカム
出典:
マイクル・クライトン「ジュラシック・パーク」(酒井昭伸訳)
紹介 :汗(はん) 様
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駄弁者:
「大丈夫ですかねえ」〈佐渡守〉は心配そうにつぶやいた。「ニュースでみるとアトラスだって最初はふらふらと舞い上って、それから段々とスピードが上るでしょう。だしぬけにあんなスピードを出して、gの方は大丈夫なのかしら」
出典:
野田昌宏「レモン月夜の宇宙船」 同名短編集に収録
紹介 :冬寂堂 様
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止めねぇか!このDNA欠損の、屑隕石の糞タれ馬鹿が!屁こきブースターの癖しやがって、虚数空間で死にくされ!
出典:
野田昌宏「木枯郡山猫街道8番地」 「銀河乞食軍団外伝1」に収録
紹介 :冬寂堂 様
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「It's a wonder, wonder woman.
出典:
ジャン・クロード・フォレスト原作・ロジェ・ヴァディム監督(ジェーン・フォンダ主演)「バーバレラ」
紹介 :nayuta 様
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「私の武器はこの肉体のみ!」
出典:
ゆうきまさみ「鉄腕バーディー」
紹介 :nayuta 様
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「みんなビンボが悪いのよっ!!」
出典:
高橋 留美子「ザ・超女」 「るーみっくわーるど2」に収録
紹介 :nayuta 様
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「私たちはWWWAのケイとユリ。」
出典:
高千穂遙「ダーティペアの大逆転」
紹介 :nayuta 様
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「行ってらっしゃい。」
出渕裕原作・総監督「ラーゼフォン 多元変奏曲」
HP :
今回は、二作品同時からの投稿です。
この会話は、どちらの作品も男が二度と戻ってこれないかもしれない場所へ旅立つ時、大切な女性と最後に交わした言葉です。
なんというか…どこか遠くへ行くとき、自分の旅立ちを見送ってくれる女性がいて、帰る場所があるというのは、男にとって最も幸福なことだと思います。まぁ、残された待つ側の女性にとっては、たまらなく不安な事なんでしょうけど。
出展作品は前者のほうしか知らないんですが。リイクニの場合、シロツグがこれから旅立つ場所について、どの程度正確に認識していたのかちょっと疑問に思ったりします。
HP :
発売されたばかりの「ゼノサーガ エピソードU 善悪の彼岸」から。
このセリフは、自身だけが持つ驚異的な再生能力により、死ぬ事が出来ないアルベドという人物を見て、死から蘇ったサイボーグ・ジギーが言ったセリフです。死を欲する者同士、どこか自分と通じるところがあったのでしょうか?
しかし、劇中の彼等不死者を見ていると、人類の永遠の夢らしい「不死」は夢どころか終わりのない拷問なのでは、と考えてしまいます。そもそも(今でもいるらしい)不死を夢見ている人は、ヒトの精神が永遠という重圧に耐えられると思ってるんでしょうか?凡人の私は、それなり年をとって安らかに死んだほうが、よっぽど幸せだと思うんですけどね。
不死を扱う作品の多くが、不死とは結局人間を不幸にするというふうな描き方をしていると思います(ポピュラーな例だと銀河鉄道999でしょうか)。
なかにはグレッグ・イーガン「ボーダーガード」(「しあわせの理由」に収録)のように、そんなのは「悲劇主義者」のたわごとだ、という意見が出てくることもありますが。
Ahhhあの大河の煌めきも
HP :
スーパー戦隊シリーズは既に四半世紀を越える歴史を持つ長期のテレビシリーズですが、相互に直接の関係はありません。毎年設定をリセットしながら同型の番組を立ち上げているわけですから、中にはとんでもない設定の話も存在するわけで、『超新星フラッシュマン(以下FM)』はその最たるものです。
FMの5人は赤ん坊の頃地球から誘拐され、改造実験帝国メスに売られました、実験動物として。間一髪宇宙の正義の番人たるフラッシュ星人に救われた彼らはフラッシュ星で育てられました。しかし彼らの心にはまだ見ぬ故郷への思慕の情が沸き上がり、メスが遂に地球を実験場に選んだことを知ると矢も楯もたまらずフラッシュ星から脱走、彼らは改造実験帝国から地球を護る戦士となったのです。
物語の中心は戦いですが、ドラマは彼ら『フラッシュ星残留孤児』の肉親捜しにありました。フラッシュ星には地球のような美しい自然はありません、肉親の顔すら知らない彼らにとって、地球の大自然は彼らの求めて止まぬ肉親を象徴するものであり、だからこそ『Ahhhこの大地は俺達のモノ、Ahhhあの大河の煌めきも…』なのです。
しかし運命は残酷です、彼らには彼ら自身の知らない、聞くもおぞましい宿命が存在し、禍々しい悲劇が彼らを襲います(ネタバレなので書きません、調べれば判るかも)。結局彼らは誰一人肉親と対面することなく地球を去ることになります。
その運命を知ってから再度この歌を聴くと、FM5人の思慕の情と果たせぬ想い、求めて得られぬ故郷への苛立ち等が幾重にも重なって聞こえ、彼らの悲しい運命に想いを馳せずにはいられません。
追伸:フラッシュ星残留孤児とは当時のファンの呼び名です。
でも今だったらフラッシュ星拉致家族と呼ばれるかも。
戦隊もの独特の右翼的言辞かと思いきや、非常にヘビーな歌詞なのでした。
>フラッシュ星拉致家族
いや言い得て妙。それだけに地球を去ることになるラストは今だとクレームつきそうですね。
「楽に?」
「どこへ行っても、その場で神を作ってしまいますから。ムスリムのように、メッカの方向を探して苦労する必要がない。行く先々に守り神がいる。月の神、火星の神、木星の神、アルファ・ケンタウリの神――あるいは、エンジンの神、通信機の神、宇宙船の神」
HP :
ここには小川一水の作品からの投稿が少なすぎる!!!
というわけで小川一水の第六大陸からの投稿。
場面は神道に鞍替えをしたカトリックの神父さんの言葉。
まぁ一番位の高い神様がトイレの神様ですから、きっと通信機の神様どころか、電波の神様もいるだろうとは思いますが。
桃園寺閃之助がこの台詞に対してのコメントどおり、まさに「お手軽すぎですな」だと思わずにいられません。
ムスリムだとこういう事態になってしまいます。
これも桃園寺の言葉ですが、大半の日本人はそういう考えは忘れてしまっているでしょう。とはいえ意識していなくてもそういう精神風土で育った心性というのは、やはりあるのかも。
的中率は予言時刻のスパンに反比例するが、一秒以内ならほぼ100%だ。
HP :
SFの定義としては限りなくグレーゾーンの作品から。大丈夫でしょうか?
内容としては、「ブレードランナー、オカルト風味」とでも言いましょうか。機械と呪術の混在する積層都市、「ケイオス・ヘキサ」にすむ人々の物語。
その中の悪役、ゼン・ランドーと一戦交えるはめになった私立探偵、ウィリアム・龍(ロン)。(実は偽名。ほかにもいろいろと名前があり、正体は……)
いくらビリーが抗不死化ミスリルナイフを振るっても、かすりもしないランドー。それもその筈、ランドーはナイフの動きをこの易断機で予知しているのだから。で、ランドーの首筋に植わっている易断機の説明。ちなみに動力は「首筋にびっしりと植わった親指大の真空管」です。
ちっこい真空管で一秒先が100%なら、NASAのスパコンでも使った日には一体どうなるのでしょうか。
「サムライ・レンズマン」の著者としてしか知りませんが、大丈夫なんじゃないですか?
>真空管で一秒先が100%なら、NASAのスパコンでも使った日には…
事象を1か0(あるいはONとOFF、はたまたあるいは陰と陽)で分析するとなると、時間が経過するにつれ計算すべきことが爆発的に増加するでしょうから…スパコンでもそう限界時間は延びないんじゃないかという気がします。
HP :
「アカプスの御大」ことターナー博士の名言。
この作品上での「ファウンデーション」とは、宇宙規模の天災に対する要衝として建造され、人材養成のための宇宙学園もここに置かれています。このセリフの意味についてはあえて伏せますので、未見の方はぜひごらんください。
「宇宙のステルヴィア」は、これから正当な評価を受けるべき作品だと思います。
ファウンデーションという名称(ステルヴィアはファウンデーションU)に代表される、アシモフからカードに至るまでの名作宇宙SFへのオマージュ。随所に見られる古典SFへの敬意(「ウリエッタとアレサ」の例えは思考の異質さの例であり、これは「ボロゴーヴはミムジイ」を狙ったと読みました)。
かつてハインラインが書いた「大人向けのジュブナイル」を目指したような作風。
これらは長くSFファンをやっていた人への贈り物であり、作り手側のSFに対する真摯な愛情表明だと感じました。
これだけ力の入ったボールを投げられたら、ぜひ正面から受けとめたくなるもの。
より多くのSFファンに、この物語を受けとめて欲しいと思っています。
カードのオマージュ、と言われると気になってきますね…。その部分だけ見てもしょうがないのでしょうが。
ちなみにコメントでふれられている「ボロゴーヴはミムジイ」は、ヘンリー・カットナーの短編。同名短編集はハヤカワの銀背ですね。最近どこかで名前を見たなあと思ったら、NALさんの書評でした。
カーク「なぜだ?」
M−5「殺人は人類と神の法則に違反する。」
――(中略)――
カーク「君が全員殺したからだ。殺人の罪は何だ?」
M−5「…死だ。」
カーク「殺人を犯した君はナニをして償うんだ?」
M−5「…私は……死ななければ…死ななければ…ならない…」
HP :
最新コンピュータM−5に航宙艦の指揮を取らせる実験をすることになったエンタープライズ号。M−5は人間を上回る能力を見せつけるが、カーク達は冷徹なそのやり方に疑問を抱く。そして司令部が行なった抜打ち演習に対して、M−5は予定にないから実戦であると判断して実弾で撃破する。残された僚艦を救うためカークはM−5との直接対決に挑み論破する。
コンピュータを言いくるめるとはさすがカーク艦長。ペテン師のあだ名は伊達じゃない(笑)。それにしても、「神の法則」と「自殺」をプログラムするとは開発者のディストロム博士は只者では無いですネ。スタトレ史上では48手(?)をプログラムした某博士に匹敵するDr.マッドではないでしょうか(自分をモデルにするナルぶりも含めて)?
では長寿と繁栄を。
コンピュータを言いくるめる…というより、カークが引っかけたのはコンピュータ内にプログラムされているディストロム博士の人格だと見るべきかと。
M−5のアイデンティティが女性だったらもっとたやすく見事に解決したに違いない…と思ったのは私だけではないはず。
ホーラホラ、はやく楽になっちゃいなさい。これ以上私にさからうなら……そうそう。
ううんいけないコね!!まだぁ?
――(中略)――
ホホホ、これが最後の抵抗のようね…あなたはもう私のいいなりよ。
女王様とお呼びィイイイッ!!
HP :
近未来の日本。警察機構が分割のうえ半民営化された時代に悪党退治の専門家――賞金稼ぎ――として活躍する美少女3人組ハンター・キャッツ。変わり者揃いのチームの中でも群を抜いているのが「電脳女王のメイ」(17才)。あらゆるプログラムを文字どおり下僕と化し、思い通りに動かないコンピュータに「靴をおなめ!」など口汚く罵るさまははまさに女王様。上のセリフもビルのセキュリティーコンピュータにハッキングしてる時のセリフです。当然ながらコンピュータの返答は「Yes,My Queen」
では長寿と繁栄を。
女性プログラマ(デバッグ中)の心象風景かと思いました。
HP :http://homepage1.nifty.com/madannoshasyu/index.htm
装甲騎兵ボドムズの「クメン内乱」から「惑星サンサ」へ向かう途中の話の「不可侵宙域」での一言。
主人公キリコを追いかけていた、謎の組織の軍艦テルタインがバララントの艦隊の包囲網から脱出する時に艦長が叫んだ言葉です。
猛将系のキャラならよく似たセリフが他にもありそうですが、あえてこれを選んだ理由はなんなのでしょう?
HP :
原典では、「ただ、生きる」の上に強調の傍点 ` がありました。
これもラスト近くの老人と花枝のシーンからです。
「ただ、生きる」
人間は意味の動物です。生きて何事か為していくには動機付け、モチベーションが必要です。それ抜きの人間など抜け殻です。それがわかっていて、それでもそんなものどうでもいいから、ただ、生きているだけでいい、とは辛いことを言うと思います。しかし、それでも生きろと。生きて、女なら子を生めと言うのです。
老人と花枝のシーンは、日本を沈没させることで、人間の原点をあぶり出したかのように見えました。
「日本人」の血を遺すこと、というのは生きる目的とするにはあまりにも希薄だし、それ以上に女性に対して酷というものでしょうし。
HP :
SF(先史の含めて)史上初の「地球を侵略しにきた、異星人の操る巨大ロボット」の初登場シーンです。ここからその後の全て(「鉄人28号」とか「コン・バトラー」とか「ガンダム」とか「ウルトラマン」とか「エヴァンゲリオン」とか)が始まったのです。今読んでも、「自然の猛威と一体となって迫りくる悪夢そのもの」と言う描写は読ませるものがあります。因みに作中では「火星人の鎧」「三脚」と呼ばれていますが、後世「火星人の戦闘機械(マーシャン・ウォーマシーン)」と呼ばれるようになったものです。
ごぶさたしております。お久しぶりに投稿をいただけて嬉しいです。
異星人ロボットの共通のご先祖と言われればそうかもと思いますが、デザイン的にはあまり血をひいてそうなのが思い浮かびません。
…訂正、いま浮かびました。「ヤマトよ永遠に」で地球を占領した暗黒星団帝国の「掃討三脚戦車」はもろに直系。
”ワレ、日英協同護衛戦隊<タイフーン>。貴船団ニ対スル人道的支援ヲ為セトノ名ヲ受ケ、参着ス。ナオ、じょん・かーたー大尉ガ生地ハう゛ぁーじにあナラン”
HP :
どうもこの頃小松左京から佐藤大輔へと出展作品がシフトしている様な気がしますが、ともかく。
対潜戦闘中に(しかも大苦戦)、いくら敵味方識別の為とは言え、どんな通信を送っているのやら。元はと言えば<タイフーン>の方が通信末尾の無意味文「火星は何処にありや」に反応して、バルスームなんて言葉を使ったからこんな通信が出来上がったんですが。
誰がバローズから引っ張るなんて事を思いついたのでしょうか。
これの逆バージョンのエピソードで、ベトナム戦争中、たまたまカークという名字の隊長が待ち伏せを受けたとき「われわれは宇宙連邦軍航宙艦エンタープライズ号で…」という無線を流したらベトコンが撤退したというのがありますが(ま、偶然なんでしょうが。「宇宙大作戦・禁断のパラダイス」まえがきより)。
HP :http://homepage1.nifty.com/beHungry/
物語のクライマックスで、ヴェロキラプトルの集団行動を観察してのグラント博士の言葉。恐竜たちの、人間の想像を遥かに超えた生命力を、一言で表現していると思います。物語のその後をあれこれ想像せずにはおれません。
クライトンの言いたいことは今回投稿した二つの台詞ですべて済んでしまうのではないでしょうか。
どちらも私の大好きな台詞です。
隊形を組んで浜辺を見つめるラプトルの群れを見た、グラント博士の言葉。
このシーン、絵にしてもすごく印象的だと思うんですが。ラストの展開が映画と小説でだいぶ違ったので、映像で見ることはできませんでした。残念。
HP :http://homepage1.nifty.com/beHungry/
いまさら紹介の必要もない、同名映画の原作から。
各章扉にフラクタル図形の一種が描かれ、そこに登場人物である数学者のイアン・マルカムの言葉が添えられている。一見ランダムに描かれた図形は章が進むにつれて複雑になり、そこに意味のある形が見え始めるころ、物語の深刻さは度しがたいところまで進んでいる。フラクタル図形の名前はドラゴン曲線。扉の図形はまさに物語の象徴であり、マルカムの言葉は単にフラクタル図形の解説でないことがわかる。引用したのは、「第七反復」(第七章)の言葉。
恐竜の描写もさることながら、パニック小説の背景にカオス理論を用いて見せるのは映画では味わえない小説版「ジュラシック・パーク」の読みどころの一つでしょうね(第2作「ロスト・ワールド」では複雑系でやってましたが、こっちは前作ほどには成功してなかったように思います)。
「大丈夫だろ。サイエンス・ロォマンスだもの」
HP :
もうひとつ、野田先生の作品から投稿します。ひょんなことから野田氏が知り合ったベラ・ルゴシ(古いなぁ)そっくりの謎の老人、賀寿羅勘三郎。野田氏にも来なかったガーンズバックの死亡通知を受け取り、ドルンベルガーやゴダートとも知り合いでもあり、何より”サイエンス・ロォマンス”(科学小説)の愛好家でもある賀寿羅氏は、国家主導による宇宙開発に不満を抱く彼はなんと自分でロケットを造り上げ、それで月旅行に旅立つというのです!投稿した台詞は、そのロケットの発射スイッチを入れた野田氏が、後輩の通称〈佐渡守〉と一緒に飛んでいくロケットを見上げながらつぶやいた台詞なんですが、野田氏の古きよきSFに対する愛着が感じられる非常に楽しい作品です。ちなみにこのロケット非常にアナクロでして、形状は”伝統にしたまして”一見建物風、さらに建造にあたってはこれまた伝統にこだわり邸の男二人と娘三人で造り上げた逸品(?)。さしずめ某鑑定士なら「いい仕事してますねぇ」とでもいいそうなシロモノなんですが、これが打ち上げられる様子は確かにちょっと見てみたいかも…
>「いい仕事してますねぇ」
E・E・スミス(スカイラークあたりじゃないかなあ、と)か、はたまたジェール・ヴェルヌの流れをくむこのアンティーク・スターシップ、さて鑑定の結果は?オープン・ザ・プライス!
HP :
宇宙軍元帥、野田昌宏の代表作。銀河乞食軍団から投稿します。現在よりはるか未来、銀河辺境にある星系〈星涯〉を舞台に、星海企業こと〈銀河乞食軍団〉が軍の開発したロケットエンジンの試運転によって消滅(正確には空間ごと圧縮された)村タンポポ村を助けるべく、活躍する正統派スペースオペラで、これは正編の方のあらすじ。
今回投稿した台詞は、正編でも活躍しているお七こと青井お七と花野ネンネを主人公にした外伝からのもので、雪の降る町でエネセルを売る少女が金持ちに乱暴されそうになったところを助けに入った主人公のお七がいったのがこの台詞。う〜ん、クサい、クサいけどこれがいいんだよなぁ。野田節絶好調って感じで、それにしてもこの時代になると啖呵の切り口上もずいぶんと科学的になるもんだなぁ(笑)
江戸前の悪態に盛り込めるほど身近になれば、科学としても上出来でしょう。
「虚数空間で死にくされ!」ってのがいいなあ。ニュアンスとしては「高速道路ではねられて死んでまえ」というところでしょうか
You're so wild and wonderful.
'Cause it's scenes when ever went together.
The planets all stand still.」
HP :
最後は少し本格的に、ハリウッド映画から。バーバレラです。
バーバレラは宇宙飛行士。地球大統領に頼まれて、行方不明の科学者を捜しにリテオン星にやってきました。(この恥ずかしいまでに単純な設定が、この作品の主役が誰か(何か)はっきり示していますね。)リテオン星は女帝に支配されている星で、バーバレラは何度も女帝の手先に襲われます。しかし、優れた身体能力の持ち主であるバーバレラは次々に味方を(もちろん男)作り、ついに悦楽の都ソゴーへ乗り込むのです。(嘘は言ってないな)
投稿の文句は実は主題歌の歌詞。この曲に乗ってバーバレラが登場するシーンは男性には深く記憶に焼き付くでしょう。(焼き付いた)アメリカンパルプSFの香り高いカルト映画の傑作です。
しかし彼女、何回着替えしたんだろう。何せ直ぐ服がぼろぼろになるから。
今回のご投稿のなかで特集テーマにもっとも原理的に忠実な作品じゃないでしょうか。
ストーリー云々はどうでもよくて、重要なのは作品冒頭のジェーン・フォンダの無重力ストリップであるという…。
もっとも「SFは裸のねーちゃんや」で私が真っ先に連想したのは「スペース・ヴァンパイア」でしたが。
HP :
3人目は、かの鉄腕アトムの冠詞を頂いたバーディー。
なんか、ゆうきまさみの意気込みが伝わりますね。
バーディー・シフォン・アルティラ。狂戦士殺しと異名をとる屈指の連邦捜査官です。強靱な肉体を持つアルタ人の中でもさらに強靱な肉体を持つ彼女は、その身体能力を生かした格闘術で銀河連邦のお尋ね者、テロリスト一味と単身戦っています。
勇気も度胸も思い切りも、ついでにプロポーションも充分な彼女ですが、メンタリティはかなり体育会系でうっかり原住民である地球人の少年、千川つとむを殺してしまいます。
そのため蘇生処置として、自分の身体に千川つとむの精神を宿らせて、いわば二人羽織でスリルとアクションを繰り広げることになりました。
暴走するジェットコースターに無理やり乗せられたつとむ君の精神は大丈夫でしょうか?
現在連載中ですが、以前「R田中一郎」君より前に1度連載されていたことがありました。ストーリーは前作をなぞっていますが、内容はより深みを増していて、ゆうきまさみの作家としての熟成を感じます。
でも、バーディーの陰を感じられない性格付けは変わらず。シンプルな「元気」がかっこいい作品です。
「鉄腕〜」といいつつ、ことのなれそめはなんだか「ウルトラマン」逆バージョンのような。
「ビンボーをひけらかすなっ!!あたしだって赤貧にあえいでいるんだ!!」
HP :
やはり、発言者本人の作品にも登場してもらいましょうか。
ラムちゃんも「裸のね〜ちゃん」に入るでしょうが、ここはよりマイナーな作品から。
マリスはスペースパトロールのスペシャルポリス。専用の宇宙船で助手と一緒に宇宙を飛び回り、犯罪と戦うのが仕事ですが…
地球人の6倍という力と、短気で凶暴な性格のタナトス人なので、壊した備品(宇宙船3隻含む)は数知れず、おかげで弁償のため休暇もアルバイトにせいを出す毎日です。
ところが救いの神か、大富豪の御曹司が誘拐されマリスに救助の仕事が回ってきます。玉の輿に浮かれるマリスですが、御曹司は貧乏で安普請の要塞をけなげに守る誘拐犯とできていたのです。
投稿のせりふは誘拐犯のスーちゃんとマリスの対決シーンから。もちろん二人とも美少女(?)で衣服はビキニだけです。
見事なまでのC級マンガ。
しかし、衣装も設定もそういう作品なのに、何故か貧乏のもの悲しさばかり記憶に残るのはどうしてでしょうか。
>故か貧乏のもの悲しさばかり記憶に残るのはどうしてでしょうか。
きっとビキニスタイルより頭の「¥」マークのほうが印象強いからじゃないでしょう。
……「ダーティペア」
HP :
nayutaです。こんにちは
今回は高橋留美子先生の迷文句に敬意を表して「SFは裸のね〜ちゃんや」特集をお送りします。(爆)
確かになあ。男が未来世界に夢を見たら「裸のね〜ちゃんいっぱい」って世界を夢見るかもしれませんが…。かの巨匠ハインラインも「人形使い」なんてSF書いているし…すてきな美女が宇宙を駆けめぐるというのもSFのロマンの一つと主張する人もいるでしょうが…。
最初はご存じダーティペア。
彼女の名前はケイ。相棒の名前はユリ。19才の可憐な乙女は銀河連合の世界福祉事業協会(WWWA)の犯罪トラブル・コンサルタントです。シルバーのきわどいコスチュームに身を包み、従えるは宇宙最強の生物クァールのムギ。事件の解決率は100%の腕利きですが、事件解決のたびに惑星は壊れる、大陸は没する、有毒ガスは地上を覆う。被害者の数はそろそろ億に届くかも…。でも、彼女たち全然気にしていませんね。
大逆転ではついに「破壊神」と呼ばれ刺客が送られてきますが、見事返り討ち。でも、本部は壊滅状態。
こういう美女が宇宙を駆けめぐる未来というのは、男でもあまり夢見たくない…。
冒頭のせりふは、とある惑星の、とあるプロレス会場でのことですが、どこであろうと返ってくる反応は同じでしょう。ちなみに、後ろのせりふは周りのギャラリーのことば。もちろん引きつってます。
実は原作のほうは読んだことなくて。私にとっておそらく唯一の、アニメだけで知っている作品です。どうしてだろう、同じ作者のクラッシャージョウは(当時出ていたぶんは)全部読破していたのに。
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