SF名文句・迷文句第47集

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この世界は神のものではない
われわれのものだ!

 出典: 光瀬龍作・萩尾望都画「百億の昼と千億の夜」

紹介 :水谷秋夫 様
HP :

コメント:
 原作には無く、萩尾望都作の漫画版にのみある文句です。小説版ももちろんですが、私は漫画版もとても好きです。作品の象徴となる科白ですね。

駄弁者:
 私は原作の方しか読んでないのですが、このセリフを原作の方だと紹介されても、きっとそのまま載せたでしょうね。見事にテーマを表していると思います。



ターシャ「ちゃんと機能するんでしょ?」
データ 「…もちろんさ」
ターシャ「どんなふうに?」
データ 「もちろん…フルに…マルチテクニックでプログラムされている…バラエティにとんだ喜びをあげられる…」
ターシャ「あ〜、あなた最高!!そういう人望んでたの!」

 出典: StarTrekTNG「未知からの誘惑」

紹介 :Mr.Spock 様
HP :

コメント:
 そうだったのか、データはもともと大人のおもちゃ(?)として開発されたんですね。ちょっとすれた(?)ターシャを満足させるとはいい仕事してますね〜。それにしてもこれだけのテクニックをプログラムをするとは、スン博士恐るべし!!若いころはかなりブイブイいわしてたにちがいない!私もぜひプログラムして欲しいものだ…
 では長寿と繁栄を。

駄弁者:
 アンドロイドのデータとコトに及ぼうとするエンタープライズ保安主任・ターシャ・ヤー大尉。いいのか、そんなにあっけらかんで。知らん人が見たらSTのイメージ崩れるぞ。
 だいたいフルのマルチテクニックって何なんだろうか…四十八手?(うげ)。データにもそのうち南極ナンバーがついてしまうかも。



「こんなこともあろうかと」

 出典: 「ウルトラマン」「宇宙戦艦ヤマト」他

紹介 :ヘボ 様
HP :

コメント:
 絶対絶命のピンチに何の伏線もなく登場する秘密兵器。不測の事態を収拾する便利な装置。彼らはさも当然といった顔で語り出す。「こんなこともあろうかと密かに開発しておいた……」
 一つの言葉で複数の作品をカバーできるリーズナブルなめい文句(笑)。とは言うものの、上記2作品以外は通常パロディ、ギャグとして扱われることが多く、「あろうかと思うなよ」「普段何考えてんだ」などのツッコミとセット販売されることが多いのですけど。

駄弁者:
 私的には、ヤマトの真田さんのセリフなんですけどね。最終回の「空間磁力メッキ」のときの。ワープ直後の特定地点で、死んだはずのデスラー総統が、いきなりデスラー砲で攻撃かけてくることを「あろうかと」予測して、初登場のその兵器をはねかえす装置を作って、艦長(代理)の許可なしに実装していた、さすが地球一の頭脳…というツッコミはもはや伝統の域に達しています。
 ちなみに45集のゆんゆんさんのご投稿時に保留したもうひとつのご投稿が、これでした。



たかだか伝説の火竜如き、最新技術の前には屁でもないわ!!

 出典: 笹本祐一「ARIEL 11巻」

紹介 :白キツネ 様
HP :

コメント:
 もともと私はファンタジー読みですが、「あぁ、やはりSFのほうがファンタジーより強いのか」と実感したセリフです。そりゃ、確かにイージス艦に魔術師がファイヤーボール打ち込んだってCIWSでこまぎれにされるだけでしょうな。

駄弁者:
>イージス艦に魔術師がファイヤーボール打ち込んだって〜
 いや、ホウキで接近する魔術師はイージス艦のSPY-1レーダーでは捕捉できないかも。
 しかしまあ、筆者がファンタジー側の方だったら「たかだか直径2センチの弾丸では、防壁呪文はこゆるぎもしなかった」ことにするだけでしょう。SFにしてもファンタジーにしても、たいして面白い話にはなりそうにないですが。



笑うべきだとわかった時は…泣くべきじゃないぜ。

 出典: 藤田和日郎「からくりサーカス 3巻」

紹介 :おおた 様
HP :

コメント:
 この作品のあらすじは…。 遺産争いに巻き込まれ、命を狙われる少年・才賀勝。彼を護ることを使命に巨大なからくり人形を操る女・しろがね。二人に出会い、闘いに加わる拳法の達人・加藤鳴海…。
 この台詞は鳴海の台詞です。さらわれた勝を助けるために、敵地に乗り込んだ鳴海としろがね…。 戦いのすえ、爆発する屋敷で勝をかばいながら、鳴海が言った台詞です。
 そして助かった勝が目にしたものは…自分が握っていた鳴海の腕だけでした。
 これ以降、勝を主軸にした話をサーカス編、実は生きてた鳴海を主軸にした話をからくり編として展開していきます。この後、鳴海は奇病を世界にばらまく自動人形(オートマータ)と戦っていくことになります。 アクションがメインであんまりSFぽくないですが、鳴海がオートマータの事を聞いたとき、「そんなSFチックな話が…」と言っていたので…。いい作品ですし…。

駄弁者:
 「からくりサーカス」、2度目の登場です。前回はこちら。なんか似たシチェーションっぽい。
 オートマタと聞くと、SFチックというよりオカルチックな印象を持つのですが(最初にこの単語を知ったのが高橋克彦だったせいかも)、私だけですか?
 なお、おおたさんのご投稿は、もう一つGガンからもいただいておりまして、どっちを載せるか迷ったのですが、とりあえずセリフが「名」っぽい方を。



「もう一つ、聞きたいことがある。──科学者にとって、一番大切なことは何かな?」
「カンです」言下に田所博士は答えた。

 出典: 小松左京「日本沈没」

紹介 :MoT 様
HP :

コメント:
 はじめて投稿します。カンの悪い私は、関西大震災の折に改めて「日本沈没」を読み直して、この言葉に出会い、科学者になることを断念しました。
 と言うのは半分は冗談ですが、科学者の本質を鋭くついた言葉だと思います。

紹介 :可児歳蔵 様
HP :

コメント:
久方ぶりの投稿となります。 田所博士と言えばこのセリフでしょう、と独り決めしていたセリフです。

駄弁者:
 カンで日本沈没を予言されちゃたまったものじゃない。
 とはいえまじめな話、職業的な「カン」というものは、半分は自分で養成できるものだと私は思っています(でなけりゃ自分が困る)



人類滅亡の日まで…あと300と65日…

 出典: 「宇宙戦艦ヤマト」エンディングナレーション

紹介 :Mr.Spock 様
HP :

コメント:
 毎週徐々に減っていく日数に、ドキドキハラハラしながら次の放映日を待ったのを覚えております。そのかいあってか地球は無事救われましたが、番組は不人気(!)で1年持たずに打ち切られました。それがあれだけブレイクするとは誰が予想したでしょう?
 他の人にコメントにもありましたがこれと「さらば〜」でやめておけば名作として名を留めたものを…ヤツが脱税さえしなければ…ニシ○キのバカヤロ〜!!いかん、バルカン人ともあろう者が感情的になってしまった。
 では長寿と繁栄を。

駄弁者:
 著作権裁判なんかもやってましたねえ…>ニシ○キさん
>人類滅亡の日まで
 子供心に、365日めに人類いっぺんに死ぬんかい、ヤマトが帰ってくる頃には8割がた滅亡してんのとちゃうか、とツッコミ入れてました。…やな小学生でした。



「以下は極秘情報…最高機密…バイオニック改造手術カルテ…ジェミー・ソマーズ…女…28歳…元プロテニスプレーヤー…職業:教員…」

 出典: 「地上最強の美女バイオニック・ジェミー」オープニングナレーション

紹介 :Mr.Spock 様
HP :

コメント:
 70年代後半以降の強い女たちの時代の幕開けを飾ったのがこの作品です。この後にワンダーウーマンやスーパーガールや「エイリアン」のリプリーなどなどが続くことになります(「チャーリーズ・エンジェル」もTV版はこの時期ですね)。このあたりをリアルタイムで見てた人はもうおじさん?
 ところでこのころは気になりませんでしたが、部分的に機械化された(今風に言うとプチ・サイボーグ?)彼女がバイニックパワー全開で動き回ると生身の部分、特に背骨がグチャグチャになるのでは?
 では長寿と繁栄を。

駄弁者:
 大阪でスタートレックやっていたのと同じような時間帯でやっているのを新聞で見たことがありますが…実物どんなのか知らなかったです。
 Webで調べてみたんですが、ノヴェライズもあったようです。



<光世紀世界>とは、太陽系を中心とした1光世紀 ──すなわち直径100光年──の球状宇宙のことである。
そこには千数百の既知の、あるいは未知の恒星が存在しており、われわれ人類の訪問を待ちあぐねている。

 出典: 石原藤夫「 《光世紀世界》への招待──近距離の恒星を探る──」

紹介 :のほほん大佐 様
HP :

コメント:
 SF作家でもある石原藤夫教授の手になる太陽系近傍の恒星表「光世紀の世界」その巻頭の一文より。
 まるで連続SFドラマかなにかの冒頭ナレーションのようで格好良いいです、内容は簡易版の「光世紀星表」とその読み方なのですが、さすがというかなんというか大変読みやすく面白い本ですので興味があったら一読をおすすめします。

駄弁者:
 地球から見て明るい星ではなく近い星に着目するというのは、意外と新鮮なものだと思います。
 図書館で借りてみました。まる半分が星表という、ハードな内容。けどそこかしこにSFファンを意識したような箇所もあって楽しめました。本文中では、ここで解説されている空間を舞台にした「光世紀SF」が提唱されていますが、実際にも出たのかなあ…。



わたしたちは長年にわたって、強力なラジオ受信機であなたがたの星からのラジオ放送を聴取し、それを研究してあなたがたの言葉をおぼえたのだ。

 出典: ハリィ・ハリスン「銀河遊撃隊」(浅倉久志訳)

紹介 :水谷秋夫 様
HP :

コメント:
 宇宙人が流暢な英語を話す理由です。これには虚を突かれ、笑いました。
 「銀河遊撃隊」はスペースオペラパロディ。訳者のあとがきによると、ハリィ・ハリスンは「威勢のいい青年達がどこへでも一瞬に行き着ける宇宙船にうち乗り、異星へ旅立つ。そこには酸素大気があり、奇怪な姿のエイリアンが口語英語をしゃべり、アメリカ人と同じような思考をする……」ような作品を笑い飛ばすためにこのような作品を書いたのだそうです。

駄弁者:
 宇宙人が最初にキャッチした地球からの電波がヒトラーの演説だったので、ファーストコンタクトの通信で宇宙人がそれを送ってきた、というのがありましたね。…たしかカール・セーガンの「コンタクト」だったか。



「そうか! あいつら本を薪に使ってるニャ!」

 出典: 高橋しん「きみのカケラ」

紹介 :御宗銀砂 様
HP :

コメント:
 もうすぐ雪に埋もれて滅んでしまう世界。両親を殺されて、わけもわからずレジスタンスになる子供たち。かつて学校だった場所で、子供たちは本を燃やしてメシをつくる。図書室を「薪場」と呼ぶ。
 ヒロインは泣く。「みんな死んじまったぁ」と。「学校」も「文化」も「平和」も。
「最終兵器彼女」の高橋しん。少年漫画に挑戦。ちょっと設定懲り過ぎかの感もあったけど、このエピソードにはちょっとホロリ。
 本を薪にするような世界には、絶対なってほしくないです。

駄弁者:
 学校は燃やしてもいいから、中の本だけは勘弁してほしいところ…。けど、読む人もいないのに本だけ残っているというのも、なかなか寒いものがあると思います。ブラッドベリ「華氏451」にならって暗記したものから順に燃やしていく、というところでどうでしょう(…いや、どう、って言われても)。



「知能指数は…1300!!

 出典: NHK人形劇「プリンプリン物語」

紹介 :Mr.Spock 様
HP :

コメント:
 掲示板には何度か投稿させていただきましたが、初の投稿です。あらためて、はじめまして。「なんでこれがSFじゃ〜!」というツッコミが聞こえそうですが…(というより20年も前の番組なのでわからない人がほとんどか?)なんせこの台詞をはいたルチ将軍様は人間の頭に取りついた知能を持つ隕石(宇宙人ならぬ宇宙塵?)という設定はSFといわずして何と言うのでしょうか。この台詞を聞いて頭の横のカウンターが頭に浮かんだあなた…間違いなくおじさんです!しかしこのころのNHKはこの番組といい、少年ドラマシリーズといい今とは違った意味ではじけてましたね。蛇足ですが私のお気には主人公をつけまわす悪役、ヘドロの姉御とシドロとモドロの3人組です。なさけなさが同時期の「ドロンジョ〜様」一味みたいで笑えました。

駄弁者:
 すいません、この作品のことは全然知りませんでした。…よかった、まだおじさんじゃないようです。
 人間の頭に取りついた知能を持つ隕石……オールディス「地球の長い午後」に出てくるアミガサタケみたいなもの!?(<−こっちを知っているのもそう若くないか。目録落ちはしてないけど)



ガイナン「時には他人より先に自分を思いやらなきゃいけないこともあるわ。自分にわがままを許しなさい」

 出典: 「新スタートレック 第26話『光から生まれた生命』」

紹介 :出羽 様
HP :

コメント:
 ガイナンは、エンタープライズの憩いの場所バーラウンジ「テンフォワード」のバーテンダー。他人の感情を読むエムパスであるベタゾイド人のトロイがカウンセラーなら、別名「聞き上手の種族」と呼ばれるエル・オーリア人の彼女は乗員たちの良き相談者。上の台詞は、艦隊本部に転属した母ビバリーの元に行くことになり、艦を降りたくない本音との狭間で悩むウェスリーへの助言です。
 ガイナンは、時には辛辣とも言えるほど厳しい言葉を浴びせて相手を怒らせることもあります。それは、真剣な悩みであるほど人は自分を誤魔化したり妥協したりしがちで、真正面から向き合いにくいことを知っているからなのでしょう。一度怒りという生の感情をさらけ出すことで、自分の本心に触れられるようになったりもするのです。
 とはいえ、そんなアドバイスを適切に行えるのは、ガイナンが推定600年くらいの人生経験を積んできたからなのでしょうね。

駄弁者:
 それと、演ずるウーピー・ゴールドバーグならではの存在感があるから、というのもあるかも(爆)。
 彼女はスタートレックの大ファンで、TNGには組合の最低賃金で出演しているとか。
 私はパトリック・スチュアートやブレント・スパイナー、レナード・ニモイを素で見ても「あ、ピカードだ、データだ、スポックだ」と認識するんですが、ガイナンだけはウーピーおばさん以外の何者にも思えなくて…。



 デソレイション・ロードは消えた。もはや存在する必要がなかったのだ。そこは目的を果たし、喜んで埃のなかに還っていくことができた――その最盛期は終わり、その名前は忘れられた。
 だが、その名は忘れるわけにはいかなかった。というのも、二十三年間にわたってそこで起こったさまざまな出来事にとって、その名前はとても忘れることができないほどすばらしいものであったのだ。

 出典: イアン・マクドナルド「火星夜想曲」(古沢嘉通訳)

紹介 :好古真之 様
HP :

コメント:
かくして「歴史」は「神話」へと・・・・・・といった所でしょうか?
ちなみに、火星での「二十三年間」は、地球では約四十六年間に相当します。
BGM:「FOREVER AND EVER」イアン・マクドナルド
(P.S. 先回りして疑問にお答えしておきますと、作家のイアン・マクドナルドと、ミュージシャンのイアン・マクドナルドは別人です)

駄弁者:
 火星人を捜し求めるアリマンタンド博士をはじめ、さまざまな人々が住み着く「荒涼街道」──デソレイション・ロードの半世紀を綴った物語。
 細かい部分はいまいち憶えていないのですが、登場人物も道具立ても非常に多彩な物語だったという印象が残っている作品です。
 SF版「百年の孤独」との評もあるそうですが、そっちはまだ読んだことないんで…。



「しかし、この本を書いた「死者の代弁者」こそは、星間飛行の時代に生きたもっとも賢明な人だ。かたや、エンダーは殺害者だった。彼はわれわれにあらゆることを教えられたかも知れないラマンの美しい種族、その全員を殺したのですよ──」
「だけど、どちらも人間なのだよ」

 出典: オースン・スコット・カード「死者の代弁者」(塚本淳二訳)

紹介 :新崎みこと 様
HP :
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/8597/

コメント:
 もう一つ。重く、かつ様々なことを言い尽くした言葉である気がします。

駄弁者:
 エンダーにしても、自分の悪評とひきかえに、滅んだバガーが人類の「ラマン」=理解し合える異種族と認識されるならば本望だったでしょう。しかし反面、「死者の代弁者」エンダー自身もいつか誰かに自分の代弁をしてもらいたいと思っていたんじゃないでしょうか。



まず、ビートルに似たおばちゃんに、逢いに行こうと思います。
そして、できれば倉成さんと、お付き合いがしたいです。
倉成さんと、2〜3年付き合って、26〜7で結婚するんです。
それがコケットリーなシロガネーゼの鉄則ですから。
…ですよね?

 出典: KID製作「Ever17」

紹介 :紫苑 様
HP :

コメント:
 海中に造られたテーマパークのコンパニオン・茜ヶ崎空。彼女は、入場客の網膜にのみ投影される24歳の女性という立体映像と施設の管理を司るプログラムで構成されるAIです。
 事故による浸水で海中に没するのを待つのみとなった施設内で、初めて恋という感情を覚えた相手・倉成武に脱出できたら何がしたいかと聞かれた彼女は答えました。
 それはまだ救助される可能性があった数日前、彼女に同じ質問をされた倉成武が答えた彼の日常(近所の食堂に行ってワーゲンに似たおばちゃんの料理を食べる)であり、世間一般の24歳の女性について知りたいと思った彼女に、倉成武がふざけて教えた鉄則でした。
 初めまして これはネットで評判が良かったので試しにやってみたゲームでした。いわゆる恋愛ゲームと思いきや、中身はしっかりとSFでした。
 ノベルタイプのゲームの、しかもラスト間際の一場面なので、ネタバレか否か微妙なところですが、書かずにはいられませんでした。

駄弁者:
 確かに、ネットではかなり絶賛されているようで…。
 けど、KIDと聞くと、私はどうしても「暴走野郎」「メモリーズオフ」評(こじまさん、直リンクご容赦)を思い出してしまって。
 いや、自分じゃやってもいないのに。すいません。



「本当にさびしいのはたぶん…自分の死…自分だけがそこにいなくなる…自分ひとり「窓の外」へ…」

 出典: 岩明均「七夕の国」4巻

紹介 :新崎みこと 様
HP :
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/8597/

コメント:
 「寄生獣」と同じ作者さんの、異色SF漫画です。
とある田舎の里の血の中に流れる、限定された空間を消去する能力「手が届く力」。
その地に伝わる「カササギ」と七夕の伝説とは何か?
主人公の南丸はお気楽な大学生なのですが、手が届く力の能力者で、里を巡る事件に巻きこまれていきます。
台詞は里の少女、幸子の言葉。
 「七夕」の謎解き部分が実に面白い、隠れた名作な気がします。

駄弁者:
 「窓の外」という表現がなんか寒々とした雰囲気を感じさせてくれます。
 ところでHP等に載っていたこの作品のカバー絵を見て、「ひょっとしてこの作者は手に何か仕込むのが好きなのか?」と思ってしまいました。
 でもこのカバーの「手」、巻を追うごとに怪物じみた「手」から人間の「手」に変わっていくように描かれているんですね。芸が細かいなあ…。



誰もコカコーラなんか製造したかねーよ、トラックからいくらでもカッパラえるってのに。

 出典: フィリップ・K・ディック「暗闇のスキャナー」(山形浩生訳)

紹介 :NAL 様
HP :

コメント:
 ディックのジャンキーについての小説より。
 ジャンキーのたわごとですが、思い切りが良くていいやと思ったので。

駄弁者:
 どうやらコカコーラはトラックの荷台に自生しているようです。



名を知らぬ戦士を討ち 生きのびて血へど吐く
疾風(はやて)のごとき死神の列
あらがう術(すべ)はわが手にはない 

 出典: 井荻麟作詞「哀戦士」(「機動戦士ガンダム2 哀・戦士編」主題歌)

紹介 :おおた 様
HP :

コメント:
 劇場版三部作の2で流れた、哀戦士の歌詞です。
 戦場の血生臭い感じが出ていて印象に残った歌詞です。

駄弁者:
 歌詞ネタ連続。しかし、こうも雰囲気の違うとあまり連続という感じがしません。
 劇場版ガンダムの曲は、3の「めぐりあい」は記憶に残ってますが、他はあんまり…。



どこかのだれかの未来のために
地に希望を 天に夢を取り戻そう
われらは そう 戦うために生まれてきた

 出典: アルファシステム製作「高機動幻想ガンパレード・マーチ」

紹介 :おおた 様
HP :

コメント:
 久々にガンパレから…TVアニメ化記念ということで。
 これはゲーム中主人公達が歌う、突撃行進曲(ガンパレード・マーチ)の一節です。残念ながらテキストのみで曲はついてないんですけど(CDドラマの方ではついてるそうですが)どこかのだれかの未来のために…こういうノリは結構好きなもので。

駄弁者:
 マンガ化されて、小説も出て、次はアニメ化…とメディアミックスの王道一直線ですな。ただゲームからアニメ化して成功した例というのを聞いたことがないんですが(ポケモンは全然毛色が違うし)、さて。



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