SF名文句・迷文句第161集

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金曜日に死んで、
土曜日がお通夜、
日曜日がお葬式、
”さぁ、月曜日は朝からお仕事よ!”ってわけか……。
まったく、お前さンらしいよねぇ……。

さっさと死にやがって……。
ほんとに……。

 出典: 野田昌宏「キャベツ畑でつかまえて」

紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
HP :

コメント:
 98歳の葬式は「死なない病気が直った」お祝いみたいな所があって心苦しい所が無いんですが、40歳台交通事故死の葬式はそれはもう居た堪れ無いものがあります。
 自分の親父が死んだ時は、「人間て死亡率100%なんだな」という、至極当たり前な思いが頭を駆け巡ったもんです。
 そう「死ぬ」のは当たり前な訳です。が、その終わり方が大問題な訳です。
 幸い職場の同僚に不幸はまだ発生していませんが、自分にそれが大当たりする可能性は十分あるわけです。そんな時にこういう弔辞を言ってくれたらまあマシな方かな?と思う訳であります。

駄弁者:
 でも自分への弔辞は自分では聞けませんから、健康にはくれぐれもご注意を。
 出典の副題は「実録・日本テレワーク物語」。テレビ製作会社の奮闘を「実録」の名に恥じないリアリティで描くと同時に、ガチャピンの着ぐるみを着た宇宙人との闘いも…。例の事件も宇宙人の陰謀だったらよかったんですが。



「昨日、南の海上で夏十九号が発生しました。夏は今後しだいに進路を北寄りに変え、今週末にも日本に上陸するおそれがあります」

 出典: 岸本佐知子「夏の逆襲」  エッセイ集『ねにもつタイプ』に収録

紹介 :歌鳥 様
HP :
http://members.jcom.home.ne.jp/songbird-x/

コメント:
 同エッセイ集(この呼び方にはどうにも抵抗がありますが…)より、もうひとつ投稿させていただきます。
 岸本さんは夏が大好きだそうで(”ヒートアイランド上等。地球温暖化ブラボー”)。夏が去り、台風の季節を迎えた岸本さんが、天気図を見て思ったのが”これが「台」でなく「夏」だったらどうしよう”。
 以下、あわただしく夏の準備を始める街の人々の様子、夏のリベンジに燃える岸本さんの覚悟の描写が続きます。「夏の目」に入るところの描写もすばらしいのですが、今回は見送りました。
 純粋にショートショート集としても楽しめると思います。ただのエッセイ(という言い方もアレですが)として片づけるには惜しい本です。
 ちなみに私は夏が大嫌いです。

駄弁者:
 バカSFのネタにできそう。「不定期に熱波がおとずれる世界」を真面目に想像しても、これはこれでSFになるでしょうが、やっぱり素直に「夏19号」のイメージに爆笑したほうが面白そうです。
 「大夏警報」で学校が休みになれば、子供たちは嬉しいかも(ああ、そのかわり長期の「夏休み」がなくなってしまうか)。



私の通った幼稚園には、幅二十センチほどの帯状の地獄があった。

 出典: 岸本佐知子「Watch Your Step」  エッセイ集『ねにもつタイプ』に収録

紹介 :歌鳥 様
HP :
http://members.jcom.home.ne.jp/songbird-x/

コメント:
 岸本さんは翻訳家の人です。ニコルソン・ベイカーの小説の訳などで有名。そのうちベイカー作品からも投稿したいところですが、それはさておき。
「ねにもつタイプ」。エッセイ集というカテゴリー分けをされています。実際私もエッセイの棚で見つけましたが…。どこをどう読んでも、エッセイよりもショートショートに近い。しかも限りなくSFチックなネタが多数そろっています。
 投稿した文章は、そのなかでも比較的エッセイ色の強い作品の冒頭です。「地獄」というのは、床板のタイルの色が、そこだけ変わっている部分のことだそうで。”そこを踏むと地獄に落ちると言われていた”とのこと。
 要するに子供の空想、なのですが…。それを鮮明に覚えているだけならまだしも、どうやら未だに半分信じているらしいのです、岸本さんは。
 本気で信じてはいないまでも、かつて信じていた記憶を大事にとってあるのは、かなりうらやましく思います。子供の空想、全部覚えていれば、いまごろ大作家になれただろうに…。

駄弁者:
 うちの近所にも、どっか異世界っぽいものにつながっている排水溝がありましたねえ。今度探検しようという話は、いつも話だけに終わっていて。このへんの空想はSFやファンタジーの原点のひとつだろうと思います。



い 空
い 海

 出典: キム・スタンリー・ロビンスン「南極大陸」(赤尾秀子訳)

紹介 :屋良一 様
HP :

コメント:
 南極大陸を訪れた売れっ子詩人ウー・リーは、南極の風土に衝撃を受け、数年後に40ページほどの詩集を出したっきり詩作を止めて風水師タ・シュウとなった。そして15年ぶりに一般向けのドキュメンタリー番組解説者として南極を再訪した。ま、脇役ですけどね。
 と、言う訳で、作中で度々引用される詩集の一文です。
私の脳内ではその詩集は
「黒」は巨大な文字で白いページ一面に、片隅に「い 空」
「白」は巨大な白抜き文字で黒いページ一面に、片隅に「い 海」(もちろん中国語で)
その後に出てくる青、茶色等もそれぞれの色で表現されていると想像しています。
あるいはトンパ文字とか他の文字である可能性もありますが。
と言うわけで、可能なら似たような表示でここに乗せることが出来ないでしょうか?無理ならば普通に、と言うことで。
南極の夜をあらわすにはこれ以外ない表現と言えましょう。
 話は変わりますが、「ブルー・マーズ」って何時出るんでしょうね。

駄弁者:
 物語の前半では南極の景観の描写が読みどころのひとつと聞きましたが、そういうあたりは「レッド・マーズ」とも重なりますね。
 そういえばこの作品のあと、邦訳が出ていません。「火星3部作」の話も、去年の「SFが読みたい!」には出ていましたが、今年は消えていますし…。
>可能なら似たような表示で
 屋良一さんたっての頼みとあらば…できる限りやってみました。けど、字と背景の黒白は逆にした方が感じが出るんじゃないでしょうか?



V3「先輩おひさしぶりです」
1号「風見か?なぜお前が仮面ライダーなんだ」

 出典: バンプレスト製作「仮面ライダー 正義の系譜」

紹介 :SABA 様
HP :

コメント:
 ショッカー驚異の科学力により作り出されたタイムマシン(ただし音声のみ)
 これによる歴史改変の企てをいち早く探知した各時代のライダー達の活躍を描いたゲームからの分かるヒトには分かるセリフです。
 このゲーム見かけとは裏腹にかなり各ライダーの設定に忠実でこの様なセリフがでてきます(V3を改造したのは1・2号ライダーでもこの時点ではまだ起こっていない事件)時間の流れのツジツマを扱ったお話としては良く出来たモノだと思います。機会があれば是非おためしあれ。

駄弁者:
 ファンにとってはニヤリとさせられる小ネタなんだろうと思います。風見が本郷の大学の後輩でだったという設定自体、あまり意識されることはないでしょうし。
 こんど映画化される「仮面ライダーNEXT」では、こういう設定が再び生きてくるんじゃないでしょうか。



「簡単です」と、マッコイは平然と言った。
「ランド甲板員に命じて、両方のスポックにキスさせればいい。どちらかがキスにこたえたら、そいつを射殺するのです」
「ほかにもっといい方法がなければ、すぐにでも、それを実行する」と、カークは言った。「わたしはまったく真剣なんだ」

 出典: ジェイムズ・ブリッシュ「宇宙大作戦・二重人間スポック!」(斎藤伯好訳)

紹介 :出羽 様
HP :

コメント:
 ある時、クリンゴン帝国が惑星連邦に戦争を仕掛けた。エンタープライズは、謎の沈黙を続けるオーガニア星に向かうが、調査の途中、転送事故のため外見上寸分も違わぬスポックの複製が出来てしまう。複製は左右が反転した鏡像を実体化したものだと判断したカークは、それに起因する心理的な違いを見分ける方法を艦医マッコイに相談するが…。
 カークの返答からは、”君は本当に医者なのか?”という心の声が聞こえてくるようです。本気で本気なのか本気で冗談なのか判じがたいけど、やってみたら案外うまくいきそうに思えなくもない、マッコイらしい提案でした。

駄弁者:
 カークの複製ができたら、同じことをして押し倒さなかったほうを射殺すればOK。スポックの場合より確実性が高そうな気がします。



お前はつくづく悪い子だ。
大人のやる事に疑いを持つのは良くない……

 出典: 富野由悠季監督「機動戦士ガンダム F91」

紹介 :砂漠の狐 様
HP :

コメント:
 作品自体はマイナーだったけど歴代の悪役の中では存在感が上位に位置しているのではないかと思われる鉄仮面ことカロッゾ・ロナ。
 名前の通り鉄仮面をかぶっているのですが、それでもわっるい顔に見えるんですよね〜
 強化人間だからなのか不明だが生身のまま宇宙空間でも活動し、触手プレイ満載のMAラフレシアに搭乗して娘を殺そうとする姿はやはり凶悪。

駄弁者:
 作品自体は見たことがなくて、ノヴェライズを立ち読みしたことがあるだけなんですが。
 たしかのこの人、科学者上がりで大企業の婿養子に入ったんじゃなかったでしょうか。無理したあげくトチ狂った…という印象があります。



……音楽でも聞こうや

 出典: アイヴァン・ライトマン監督「ゴーストバスターズ」

紹介 :砂漠の狐 様
HP :

コメント:
 ホラーコメディーなので基本的にはお気楽極楽な展開の作品の中で唯一恐怖を感じたシーン。
 別に怖い描写があったという訳ではなかったのですが、ゴーストバスターズの面々が移動中に車内で交わしていた会話が世界が滅びるかどうかの瀬戸際にいる現状を淡々と続けていくといった非常に暗い内容でした。
 そこで主人公が気持ちを切り替える(紛らわす?)為に吐いたのが上記のセリフ。結局ハッピーエンドで終わるまでずっと気分が沈みがちだったような憶えが……

駄弁者:
 SFコメディに入るんでしょうかね。SF云々とは関係なしに、私も結構気に入っていた作品でした。
 「…音楽でも聞こうや」で流れるのが、例のテンポのいい主題曲だったように覚えています。



…なんてまっすぐな女だろう
俺はいつの間に
こんなにゆがんじまったんだ…

 出典: 相田裕「GUNSLINGERGIRL」

紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
HP :

コメント:
 FNG(駄弁者註・「ファッキンニューガイ」の略だそうです)を見るたびに「あぁ、自分も新人の時はまっすぐだったなぁ。」と思います。同僚に言わせると「昔からちっとも変わらん。」だそうですが。
 まっすぐな物がないとどの位歪んでいるか判りません。またその歪みが修正しなければならないもの、とも限りません。必要な「歪み」があるのかどうか判りませんが、世の中歪まず渡れる程甘くありません。
 だからサンドロ君、傷心だったのは分かるけどそんなに簡単に落ちちゃダメですよ。

駄弁者:
 自分も歪んでいるのは認めるけど、世の中を渡るのに役立つような歪み方かというと、ちょっと(いやかなり)微妙。
 微妙といえば、この出典作品をSFに入れているのも…。



「彼は決して信じるようになってはならないのです、誰かがいずれ助け出してくれるとは、永遠に。安易な逃げ道があると思ったが最後、彼は台なしです」

 出典: オースン・スコット・カード「エンダーのゲーム」(野口幸夫訳)

紹介 :んどらもえ 様
HP :

コメント:
 エンダーの教育指揮者・グラッフの台詞から。もちろん、ここでの「彼」とはエンダーのことです(当時6歳)。この作品のエンダーの悲痛な境遇、未来を表していると思います。しかも原文には「永遠に」の部分に傍点付きです。
 カードの作品には痛みや辛さ、真実に正面から向かう場面が多いですが、「誰かがいずれ助け出してくれる」ことや、「安易な逃げ道」を(根拠なしに)信じている僕には、かなり胸に刺さります。特にこのシーンは格別です。
 しかし、この作品で逃げを許されないというのは、エンダーに限ったことではないんですよね……。本当に厳しい小説だと思います。

駄弁者:
 エリートを選抜したバトル・スクールに来たばかりのエンダー。グラッフは新入生の中でエンダーを孤立させ、甘えられる仲間を作ってしまわないようにしむける。ご投稿の文句はそのことに話題にした上司に対する、グラッフの述懐より。
 グラッフ大佐のために付け加えるとすれば、彼自身、自分がいかに残酷なことをしているのか分かっていて、エンダーのいないところでは迷ったり愚痴ったりしてるんですね。…追いつめられる側にとってはあまり慰めにもならないことかも知れませんが。



楽園は消えてしまった…。

 出典: マーヴェル・サンボウプロダクション「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー 第31話『ゴールデンラグーンの秘密』」

紹介 :電撃翼 様
HP :

コメント:
 自然を愛するサイバトロン地質学者・ビーチコンバーは、資源調査中に迷い、自然豊かな楽園を発見しました。そしてそこには、浸かった者を不死身の体に変える湖「ゴールデンラグーン」があったのです。彼はここが戦いに利用されるのを恐れ、誰にも秘密にしておいたのですが、結局デストロンにばれてしまいます。そのために、無敵になったデストロンによって仲間二人が捕まり、彼自身も囚われの身に。
 その後、サイバトロン側も遅れてゴールデンラグーンの存在を突き止め、無敵になった者同士の闘いとなりました。先に浸かった分、ゴールデンラグーンの効果が切れるのが早かったデストロンが敗れる形となり、サイバトロン戦士たちは鬨の声を上げます。そして、そこから一人離れた場所に座り込み、この戦いによって見るも無残な荒野に姿を変えてしまった楽園を見て、ビーチコンバーはこうつぶやくのです。
 TFのテレビシリーズは、基本的にどんな戦いでも誰も死なず、誰も傷つかないものですが、こういった、その陰での犠牲が描かれた話もあったりするんです。しかも、正義の軍団であるはずのサイバトロンすらそれに気づいていないという…。すごく印象的なラストです。

駄弁者:
 訪れた者に不死を与える湖も、それ自体は不死でも何でもなかった、と。
 「不死の楽園」をめぐる戦いというのは、海外作品ではときどき見かけますね(スタートレックだと映画9作目の「叛乱」とか)。  



見ろわしのことばが終わるか終わらぬうちにもう現れた
紹介 :あるい 様 → 第110集


つまり、窃盗常習者の眼が、工場内に張りめぐらされたのべ何キロメートルになるか見当もつかないほどの大量の電線を見のがすはずがなかったというわけなのだ。彼はその被覆の中身が、いま品薄になっている銅であることを知っていた。

 出典: 半村良「石の血脈」

紹介 :好古真之 様
HP :

コメント:
 「銅線泥棒とは時代を感じますな〜」と、のんきに考えていた時期が私にもありました。
 本書が世に出たのは'71年。前年の7月には、いざなぎ景気が「景気の山」を迎えていますね。
 やはり好景気は、金属不足を呼ぶのでしょうか。
BGM:「ポリスとコソ泥」クラッシュ

駄弁者:
 現在の金属泥棒の横行は、アパッチ族の親戚が食糧難に陥っている…というわけではなくて、中国の金属需要などの影響で金属が高騰しているという、あまり面白くもない理由だそうで。
 日本だけじゃなく世界的な状況のようで、この間もアメリカの図書館で空調設備の金属部品や階段の手すりが盗まれたんだとか。



貴様がいなければぁぁ!!

 出典: 富野由悠季監督「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」

紹介 :砂漠の狐 様
HP :

コメント:
 最近では多種多様な展開を見せているガンダムシリーズですが、私の中では未だに「ガンダム=アムロとシャア」という図式が条件反射レベルにまで到達しています。
 その二人の最後の戦いを描いた「逆襲のシャア」はシリーズの中で必然的に一番のお気に入りとなっております。
 ストーリー後半、全ての武器を使い果たしてもなお戦いをやめない(MSで殴り合い!)νガンダムとサザビーの姿はまさしくアニメ界最大のライバルである二人の因縁を顕著に表していたのではないかと。

駄弁者:
 けど、立派なことを言いながらもやっていることは2人の私闘なんですよね(…しかも死んで久しい女性をめぐる)。
そういった意味でも最後が殴り合いというのは合っているような気がします。



「異常気象もいいとこですよ」

 出典: レイ・ブラッドベリ原作・ピーター・ハイアムズ監督「サウンド・オブ・サンダー」

紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
HP :

コメント:
 3回も雪下ろしをした昨シーズンも結構異常気象だったけど、雪下ろし回数0の今シーズンは異常気象もいいとこな訳です。今朝も雪降ったし。
 てことは、何億年か前に誰かがアリだかノミだかを踏んだに違いない、と考えるのは当然の帰結なのであります。
 そういえば「TPぼん」にもあけび食い散らかして歴史が変わった話がありましたね。

駄弁者:
>何億年か前に誰かが
 踏んでから何億年もたった後に影響が現れるというのは、どんなアリなんだろう…(笑)。  この冬の気象は確かに異常でした。…自転車通勤の身としては、路面が凍結しないのは非常にありがたかったのですが。



ついにオレにもセフィロス大作戦への参加命令がくだっちまいましたよ。あこがれのゲルニカにも乗れるんだけど…
けどね、てっていして無視してやりますよ。オレはしぶとく生き抜いて世界の最後をみとどけてやります
もし運がよけりゃね…新しい世界がオレを必要としてくれるかもしれないしね。

 出典: スクウェア製作「ファイナルファンタジーVII」

紹介 :検索の渡り鳥 様
HP :

コメント:
 ファンタジーというよりは、SF色の濃い名作シリーズ物の七作目から投稿します。本作品はメインキャラもさることながら、膨大な脇役の存在にもキラリと光るものがありました。今回のセリフはディスク三枚目の物語の終盤、ジュノン空港通路の神羅兵との会話からのさりげないセリフからこの一言。本筋とは関係ないその他大勢の脇役の、どうにもならない終末思想世界の只中にあって、それでも次の世界へのチャンスをあきらめない逞しくしたたかな存在が妙に印象に残った一言でした。

駄弁者:
 FFは今まで何回かご投稿を保留していたんですが、「SF色が濃い」とわざわざ断っていただいていますし今回限りということで。
 「世界の最後」と言いつつ次のチャンスがある、というのはどういう世界観なんだろうかと思いましたが、最後の審判の後に千年王国を期待しているのと同じようなもの? まあ生き残らないと立ち会えないというあたりが審判とは違うみたいですが。



宇宙空間なら脚はただの飾りだ、なくても戦える

 出典: バンプレスト製作「ドラマCDスーパーロボット大戦αオリジナルストーリー 4巻」

紹介 :クロスケ 様
HP :

コメント:
 初めて投稿させていただきます。宇宙空間でのロボットの脚の必要性についてひとネタ。  闘争心の高い地球人類を自分たちの兵器として使うため地球人を追い込んで強くし、後に捕獲することを目的としている異星人エアロゲイターが襲撃。
 一機、もしくは分離状態の三機で戦局を変えうる地球防衛の最終兵器として開発されたスーパーロボット、SRX。最終決戦前にいざという時は、システム上負荷の高い三号機(下半身に変形)のパイロット、アヤを逃がすために下半身を切り離すと話し合う一号機パイロットのリュウセイと二号機のライディース、そのときのリュウセイの台詞。まあたしかにジオングしかりそうかも知れないんですけどこのSRXって武装の半分は脚についてるんですよねー。しかも最近放送してたアニメでは脚以外にスラスターが見当たらなかったしなー。
 元々そう設計してるんならともかく、やっぱり合体ロボットには脚は必要だと思いますね。ちなみにこの作品ではスーパーロボットは敵の知的生命体を威圧するためにインパクトのある外見をしてるという設定です

駄弁者:
 たしか姿勢制御にやっぱり足は有用、という説もあったんじゃないでしょうか。
>インパクトのある外見
 知的生命体といっても、地球人と同様の姿をしているというのが前提になってしまうのでは? 全然違う形態の知的生命体だったら、単に珍妙な形と思われてしまうだけかも。



ウィズダム、生まれてくる赤ん坊に父親は一人でりっぱに戦い、自分の夢に殉じて燃え尽きた男だと伝えてやるんだ。

 出典: 小西通雄監督・藤井邦夫脚本「超人機メタルダー 第12話『愛しのモンスター・包囲する忍者たち』」

紹介 :かんきち 様
HP :

コメント:
 帝王ゴッドネロスより、メタルダーの基地の探索を命じられたヨロイ軍団の忍術使い、爆闘士ガラドー。下忍集団・軽闘士“影”を率いるガラドーと戦うメタルダーの前に、ネロス帝国から逃げてきたと言う一人の女性が現れます。彼女を助けてガラドーたちを撃退するメタルダー。しかし、二人きりになった途端に、彼女はモンスターの姿に変身して攻撃してきます。彼女の正体は、メタルダーに倒されたモンスター軍団・軽闘士ヘドグロスの復讐に燃える恋人のウィズダムだったのです。ガラドーたちは彼女をメタルダーに近づけるために、本人たちも知らずに囮に使われていたのです。
 しかし、ウィズダムは突然苦しみだして人間体に戻り、退却して行きます。メタルダーは彼女の体内から二種類の心音が聞こえることに気がつきます。彼女はヘドグロスの子供を身ごもっていたのです。
 任務に失敗したウィズダムは、囮にされたことを恨むガラドーと影たちに包囲されて処刑されそうになります。そこに現れたメタルダーは、投稿の台詞を言って彼女を逃がし、一人で追手を食い止めます。
「メタルダーは戦う。敵でありながら、その運命に翻弄されたヘドグロスとウィズダムの間に誕生する新たな命を守るために」  メタルダーとガラドーの戦いに上記のナレーションが被さり、戦いの決着を描かないまま、この回は終了します。ガラドーはこの後も登場するので決着はつかなかったようです。

駄弁者:
 これの後日談ですね。
 長く続くなら、生まれた子供がメタルダーを「父の敵!」と狙ういう流れになりそうなんですが…。



メタルダー「僕を狙う奴は一体誰だ?」
ガマドーン「それです。よく聞いてくださいました。あなたの命を狙う悪い奴の名は、ゴッドネロス」
メタルダー「ゴッドネロス? 何者だ?」
ガマドーン「はい、私をバイオテクノロジーでこんな体に創り上げた天才的な科学者です。奴はひどい奴ですよ。こんな醜いモンスターを創り上げて、自分一人で喜んでるんですからね。これじゃ好きな女の子とデートもできないじゃありませんか。そう思うでしょう?」

 出典: 冨田義治監督・高久進脚本「超人機メタルダー 第4話『魚雷アグミス対海軍少尉メタルダー』」

紹介 :かんきち 様
HP :

コメント:
 帝王ゴッドネロスは、四軍団から精鋭を一名ずつ選び出してメタルダーを倒すよう命令します。
 ヨロイ軍団からは、荒ぶるサムライ、暴魂チューボ。
 戦闘ロボット軍団からは、孤高の狙撃手、暴魂トップガンダー。
 機甲軍団からは、全身魚雷の水中戦用ロボ、暴魂アグミス。
 モンスター軍団からは、口八丁手八丁、卑怯未練恥知らずが身上の雄闘ガマドーン。
 チューボとアグミス、トップガンダーとガマドーンがそれぞれペアを組んでメタルダーを追うことになりました。互いの実力を認め合うチュ−ボとアグミスに対し、一匹狼のトップガンダーはガマドーンと反りが合わず、作戦を放棄して勝手に帰ってしまいます。
 一人でメタルダーと対峙したガマドーンは、いきなり土下座して謝り、上記の会話でメタルダーを油断させます。
「危ない! あなたの背後に奴の殺し屋が!」という見え透いた嘘に、あっさりひっかかるメタルダー。その隙をついてガマドーンは電流を放つ両手の触手で攻撃して優位に立ちますが、メタルダーに電流の発生器官の内臓を抉り取られて敗退します。

駄弁者:
>見え透いた嘘に、あっさりひっかかるメタルダー。
「弱点があった…素直でマジメすぎる…」って、「ドラゴンボール」のセリフでしたっけ。
それにしても、モンスター軍団の「精鋭」の定義って、どうなんだろうなあ…。



目盛り二は、体は大きくならないが体の組織が鋼鉄のように強くなる……
目盛り三は、体が三倍の大きさになる。
目盛り四は、体が十倍の大きさになる。
目盛り五はもっと大きくなる。

 出典: 手塚治虫「ビッグX」

紹介 :砂漠の狐 様
HP :

コメント:
 第二次世界大戦時にナチスドイツの下で生物を巨大化させる薬「ビッグX」を開発した朝雲博士の孫である朝雲昭が、ビッグXを狙う「秘密結社ナチス同盟」に立ち向かうB〜C級レベルのヒーローモノ。
 過去のヒーローモノの中で何かと悪役扱いをされることの多いナチスドイツがひたすらにいい迷惑で可哀想です。 第二次世界大戦時ではアメリカもロシアも中国も似たような悪事は散々やってるっちゅうの。
 さておき、このヒーローが他に比べて一番異色だったのが、変身する為の手段が「注射器」だったということ。 今にして思うとこれって非常にヤヴァいんじゃないかな。
 当時(60年代)の価値観はこんなにも危なかったのか? 流石にアニメ版では変更されていたみたいだけど。

駄弁者:
 目盛り5で「もっと大きくなる」というあたり、とても物事に厳密なドイツ人の発想とは思えない…。
>今にして思うとこれって…
 ドラッグが心身を別次元に解放する鍵だという考えはあったんじゃないかと思いますが、しかしこれとはまた別の話なのでは?



かがみの国へごあんないしよう ミラー貝入

 出典: 藤子・F・不二雄「ドラえもん『鏡の中の世界』」

紹介 :砂漠の狐 様
HP :

コメント:
 鏡の中の世界に入れる道具「入り込み鏡」でしずかちゃんを鏡の中に誘った際、のび太が出した紙に書かれていた一文。
 最初に見た時は「?」しか浮かばなかったのですが、どうやらのび太は「ミラー怪人」と書いたつもりだったようで、これはもう苦笑いでした。
 他に6×7=67など、実はのび太って重度のLD(学習障害)なんじゃなかろうかという描写が作中に多々ありますが、演出の為とは言え、これは酷すぎますよ。
 作者なりの愛され方と言えば聞こえはいいのですが……

駄弁者:
 それでも漢字を使おうとした努力を買ってあげるというわけにはいかないでしょうか(笑)。
 自信いっぱいで書いてたら、ちょっとどうかと思いますが。
追記:んどらもえさんのご指摘により、名文句および出典タイトルを修正しました。間違っていたら教えていただけると幸いです。



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