SF名文句・迷文句第110集

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「おまえがこの水をひかせれば部下たちも助かる しかし このまま追いかけっこをしていたら部下たちは みんな 死んでいく
 くそっ おまえが勝負をひきのばしたのはこのためか しかたがない このまま部下を見殺しにするわけにもいかぬ」

 出典: 横山光輝「バビル2世」

紹介 :TOM 様
HP :

コメント:
 繰り返しますが、『バビル2世』は、“正義の少年”バビル2世と、“悪の帝王”ヨミとの、長い戦いを描いた物語です。
 投稿のセリフは、バビル2世がヨミの地下基地に大量の水を流し込み、それに対して勝負を挑もうとするヨミに向かって言ったセリフです。
 この後ヨミは、バビル2世が自分に余計な超能力を使わせて体力を疲弊させようとしていることを知りながら、部下を見捨てることができず、結局バビル2世に敗れてしまうのでした。
 なんだかこの場面だけ見てると、どっちが悪人でどっちが善人だか、わからなくなるんですが(笑)
 ヨミがどうしても部下を見捨てられないのに対して、バビル2世は勝つためには手段を選ばないところがあります。後の『その名は101』においては、敵の顔を確認するためだけに、自分を助けに来た救急車の隊員を見殺しにしたりしてますし。
 横山作品のヒーローたちって、強大な敵に勇気で立ち向かう、みたいなところが余りないんですよね。敵わなければ迷わず撤退し、作戦を立てて再び立ち向かう、悪の方もそれに対抗する作戦を立てて…という風な、戦術の応酬が、横山作品の魅力と申せましょうか。
 この場面は、そういった側面を浮き彫りにする名シーンだと思いますね。

駄弁者:
 「正義」とか「悪」とかとは別次元で、組織の上に立つ者と一匹狼との違いが出てしまっているような…。器の違いというよりは、立場の違いと見るべきなんでしょうが。



「見ろ わしのことばが終わるか終わらぬうちにもう現れた だから われわれは なにも心配しないで仕事ができるのだ」

 出典: 横山光輝「バビル2世」

紹介 :TOM 様
HP :

コメント:
 『バビル2世』は、“正義の少年”バビル2世と、“悪の帝王”ヨミとの、長い戦いを描いた物語です。
 投稿のセリフは、ヨミの配下である船長が、自分の船をバビル2世に沈められて救命ボートで避難した際、船員に「助けはくるでしょうか」と聞かれて、「来るにきまってる」と答えた途端に飛来してきた救助用のヘリを指差して言ったものです。
 ヨミは、カリスマを持った“悪の帝王”ですが、こういう風に部下の命を大切にするところが、人望の秘密なのかもしれません。
 尤も、この船長さんは助けられた直後のバビル2世と3つのしもべの猛攻撃に巻き込まれて、すぐ死んでしまうのですが…その時のヨミの悲痛な表情は、今も忘れられません。
 ヨミとその部下とは、堅い絆で結ばれているのですね。
 世の管理職の皆さんに、ぜひ噛み締めていただきたいセリフです。

紹介 :あるい 様
HP :

コメント:
 最近、出てきたコンビニで売られているコミックスからです。この台詞は、バビル二世に沈められた船の船長が自分たちを救出しに来た救助隊を見つけたときのものです。バビル二世の敵のヨミの組織は世界の権力者達を自分たちに従う改造人間に入れ替えてしまうという凶悪なことをやってのける組織ですが、読んでいて以外に自分の部下を大事にするものかと思いました。現実の会社組織も見習ってほしい…。

駄弁者:
 ご投稿のセリフを踏まえて思い返してみると、ヨミのイメージは横山三国志の曹操とかぶってきます。



オカメコオロギよりも早く、
トノサマバッタよりも強く、
たかいカズノコなどひとっとび!

 出典: 鳥山明「Drスランプ」

紹介 :特急ニセコ 様
HP :

コメント:
ども、しつこくDrスランプからのアホな一言です。(これで4つ目…。)
第何集か忘れてしまいましたが駄弁者殿が言っていたスッパマンのキャッチフレーズ、改めて投稿させていただきます。
「たかいカズノコ」キャビアでも同じでしょうか?

駄弁者:
 キャビアだと畏れ多くて飛び越せません(ペンギン村には入荷しなさそうな気もするし)。



微積だけはやめて──とくにその恐ろしい電気の積分はやめて。
わたし前から、あれはいちばん毒のある知識だと思ったわ。

 出典: エドワード・E・スミス「火星航路SOS」(井上一夫訳)

紹介 :NAL 様
HP :

コメント:
宇宙船の鋼鉄の外壁越になぜ肉眼で外を見ることができるか質問したくせに
途中でやめれと言い出すヒロイン
なぜそこまで嫌うー微積分を。

駄弁者:
 エドワードとちゃんと名前を書かれると、一瞬誰だったっけと考えてしまうな、E・E・スミス。
 火星航路の宇宙船アルクトゥールス号が出航直後に何者かに襲われた。計算士スティヴンスは、乗船していた社長令嬢と共に救命艇でガニメデに漂着する…。
 数学嫌いとしては、なんとなーく気持ちは分かるんですが。
 しかし私にとっては、微積は毒にも薬にもなってないなあ。習ったときは、それが実際何に使えるのかさっぱり分からなかったし。



「どうして一人で抱え込んじゃうの? どうして一人なのよ! ウルトラマンはたった一人で地球を守り続けなくちゃいけない義務でもあるわけ? ずっと……ずっと独りで戦い続けるのって……そんなの……酷いって思わない?」
「レナ……」
「私だって……私だって光になりたいの。光になって、もっと高く……」
「義務とかじゃないよ……俺は人間だから……俺がやれる事をやりたいだけだよ……」
「私……今、後ろ見れない……だから……いいよ」

 出典: 円谷プロ制作「ウルトラマンティガ 第50話 『もっと高く! 〜Take Me Higher〜』」

紹介 :AAM 様
HP :
http://www5a.biglobe.ne.jp/~amraam/

コメント:
 「セブンを超えた」と誉れ高い平成ウルトラマン第一作のクライマックスより。
 歴代の"正体バレ"シーンの中でも、最も劇的なものではないでしょうか。
 ヒロインがパイロットで主人公がナビゲーターという組み合わせは、このセリフのためにあったんだなぁ、と。

駄弁者:
 前半部分だけでも充分名文句として通用すると思いましたが、コメントから察するにメインは後半ですか。
>俺は人間だから……俺がやれる事をやりたいだけだよ……
 ……ああ、そうか。ウルトラマンティガは旧シリーズと違って宇宙人という設定ではないから、こういうセリフもありなわけですね。



一体いくつの命が海中に没した。数百、いやもっとか。歴史の英雄なんかじゃない。俺のような普通の人間が。この手でそれだけの命を奪ったらどうなると思う。きっと正気じゃいられない。ところがだ。蚊を殺したほどの実感もなくこうして、立っていられる俺は、一体、何なんだ!

 出典: かわぐちかいじ原作「ジパング(アニメ版)」

紹介 :ディベロッパー 様
HP :

コメント:
 えー、ジパングの菊池の台詞です。
 ワスプからの攻撃隊がみらい撃沈に向かってきて、みらいは現代の兵器を使い戦います。
 そこでみらいは艦橋被弾。攻撃隊は壊滅。しかし攻撃行動を止めないワスプを菊池はトマホークによって撃沈させることを決定。ワスプに警告を発するも、ワスプは無視。トマホークが着弾し、物の30分で沈みます。
 その後、菊池が言った台詞です。
 一体戦争とは何なのか。考えさせられます。

駄弁者:
 実感を感じないことに恐怖できる自分がいるうちは、まだ大丈夫なのでしょうが。



昔…仮面ライダーって男がいた…!! あいつもお前みたいに体をバケモン同然にされちまった… けどなあ…あいつはそのゴリゴリした体で悪党と戦い続けたんだよ!! 無償でだ!! 自分のためじゃねえ!! 他人のためにだ!! 今だってそうだ!! 今だってあいつはどこかで戦っているハズだ!! どうよスパイク、いい話と思わないか!?

 出典: 村枝賢一「仮面ライダーSPIRITS」

紹介 :かんきち 様
HP :

コメント:
 異形の怪人の姿にされ、理性を失って暴れる少年・スパイクを救うため、かつて仮面ライダー1号・2号とともにショッカー、ゲルショッカーと戦ったFBI捜査官・滝和也は、傷だらけになりながら説得を続けるのでした。
 無償で戦う孤独な戦士。それこそが仮面ライダーです。

駄弁者:
 有給のうえに戦隊もの並みに仲間がいる後輩は見習うように。
 仮面ライダーの表現に「ゴリゴリした」っていうのは、ちょっと思いつかなかったなあ…。



バカ言うなよ。めっちゃくちゃ大変なんだぞ。給料安いし残業手当出ないし。

 出典: 石森プロ制作「仮面ライダー剣(ブレイド)」

紹介 :かんきち 様
HP :

コメント:
 仮面ライダーブレイドに変身する青年・剣崎一真が仮面ライダーに憧れる少年・上条睦月(後に仮面ライダーレンゲルとなる)に言った言葉。
 あんた馬鹿ぁ?
 ライダーのくせに給料とか言ってんじゃないわよ!

駄弁者:
 つーか給料出てたのか。ええ、オフィシャルサイトによるとこのライダーは「人類基盤史研究所」にスカウトされ…って、要するに嘱託職員みたいなもんなんだろうか。確かに給料は安そう。



現在宇宙船は独立して作動中

 出典: GAINAX制作「オネアミスの翼・王立宇宙軍」

紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
HP :

コメント:
 名セリフは「インパクト」と「汎用性」。
 有人宇宙船を初めて打ち上げる際の管制室に流れるオペレーターの冷静な声。中でもこのセリフは(私にとって)インパクトがありました。「そっか、宇宙船は独立して作動しなきゃいけないんだ」と。
 忙しく仕事をしている時、急ぎでない用事を言い付ける上司やくだらない質問をしてくる新人などはいませんか?そんな時にはこのセリフです。「現在私は独立して作動中」だと。

駄弁者:
 あまり多用すると、軌道上を周回し続けたまま帰還する場所を失う可能性があるので注意。



わたしはそんなたいしたもんじゃないただの凡人なんです。それに誇りを持ってるんです。

 出典: 桜坂洋「ALL YOU NEED IS KILL」

紹介 :海水 様
HP :

コメント:
 本編じゃなく、あとがきでの一文です。新兵のキリヤ・ケイジは戦場で死んでも目が覚めると出撃前日に戻っていた。このループを抜け出すための方法を模索し始める。といった話です。
 この一文は作者がこの作品を書いていた時にふと思ったことなんですが、何の話かというとゲームの話です(笑)自分もあー、あるある!って思いながらあとがきを眺めてました。
 ちなみにこの作品はライトノベルなのに神林長平氏の推薦が帯にあってどんな話かも知らずに買ってしまいました。

駄弁者:
 昨年12月に刊行され、早くも時間ループものの傑作との声も聞かれる、星雲賞ノミネート作品。
 出典作品が手近になかったので、代わりに昨年SFマガジンに掲載され(2004年9月号)、読者賞に選ばれた「さいたまチェーンソー少女」読んでみました。失恋した女の子が、相手を殺して私も死ぬ!と電ノコひっさげて学校に乱入。先生やクラスメートを斬り飛ばしていくのだが…。セカイ系的ストーリーもさることながら、なんでこうチェーンソーの描写がしっかりしてるんだろう。



カーク「誰か…助けてくれ…わたしはどうすればいいんだ…?」

 出典: 「宇宙大作戦『2人のカーク』」

紹介 :Mr.Spock 様
HP :

コメント:
 続いてはTOSから。惑星調査から船に戻ったカーク船長は転送装置の事故で2人に分かれてしまう。そして彼らはカークの善と悪の面が分かれたものであり、船長としての資質は明らかに悪の側のものだった!徐々に決断力を失う善のカークは苦悶し、ついにはこんな弱音を…
 同じ転送事故の複製話ではこちらの方がストレートで良いですね。TNGの方も環境によって変わる人間の性格という変化球で攻めたんですが元ネタに及ばなかったです。それにしてもカークさん、士官学校の試験でズルしたりあちこちで異星人をペテンにかけたりといろいろやってると思ったら、やっぱり本性は悪だったんですね(笑)。では長寿と繁栄を。

駄弁者:
 このエピソードを読んだ(初見はTVでなくノヴェライズでした)とき、単に「悪」の側を否定するのではなく、そういった属性が表れ方によってはカリスマや決断力の源泉となっていることに、素直に感心したものですが。
 単に本性が表れていただけだったか…。
 ちなみに小説オリジナルだと、スポックも転送事故で分裂しています(ブリッシュ「二重人間スポック」)



データ 「ウォーフ、質問がある。自分の分身と会ったら仲良くできないのか?」
ウォーフ「…恐らく。」
データ 「なぜ?」
ウォーフ「(自分は)付合い辛い性格なので…」
データ 「フ〜ン」

 出典: 「スタートレックTNG『もう一人のウィリアム・ライカー」

紹介 :Mr.Spock 様
HP :

コメント:
 エンタープライズ号は、とある惑星で何年も前の転送事故で偶然生まれたライカー副長の分身を発見する。なぜか反目しあう2人のライカー。同一人物同士でそりが合わないのを不思議に思ったデータがウォーフに質問します。それを珍しく冗談で答えるウォーフ、なのに冗談と気づかないのか、本当に付合い辛いと思ってたのかそのまま受け流してしまうデータ(笑)。言った冗談が悪いのか、言った相手が悪いのか…でもウォーフさん、面白い男と思われるための努力はしてたんですね(笑)。
 では長寿と繁栄を。

駄弁者:
 ボケを素で返すとは、なんと残酷なことを…!
 ウォーフの場合、冗談を面白がられるよりも、なんとか冗談を言おうと努力するさまを面白がられるんじゃないかという気もします。



聞きたいかね。昨日までの時点では、99822人だ。レディ、本日の戦死者は?

 出典: 池田成監督「新機動戦記ガンダムW」

紹介 :かんきち 様
HP :

コメント:
 OZ(Zガンダムにおけるティターンズのような組織)の総帥トレーズ・クシュリナーダと対峙したアルトロンガンダムのパイロット・張五飛(チャン・ウーフェイ)は「貴様のために、どれほどの人間が死んだと思っているんだ?」と彼を罵倒します。
 しかし、平然とその正確な人数を答えるトレーズ。そして部下のレディ・アンに本日の戦死者の数を確認した後、「後で名前を教えてくれ」と告げます。
 そして、「戦いのために犠牲となった人々は、すべて記憶している」と五飛に対して豪語するのでした。
まさか本当に答えるとは意表をつかれました。

駄弁者:
 指導者としてある意味立派……なようで一番恐ろしいタイプ。自分が死に追いやった人を本心から悼んだ後で、さらなる犠牲を平然と積み上げることができるのです。



どんなに不愉快でも、どんなに憎くても、自分自身を殺すことも……
自分自身をやめることもできないのよ!

 出典: 富野由悠季監督「機動戦士ガンダムZZ 第36話『重力下のプルツー』」

紹介 :砂漠の狐 様
HP :

コメント:
「プルプルプルプルプル〜!」で能天気なイメージのあるエルピー・プルでしたがもう一人の自分であるプルツーとの戦いでは、クローンならではの苦悩に満ちたセリフも吐いています。
 この作品も最初は明るかったんですがストーリーが進むにつれて前作の影を引きずっていく形になってしまった感があります。
 それでもラスト、カミーユが元に戻った姿を見てホッとしていた記憶があります。

駄弁者:
 なぜか続けて同じ作品の同じエピソードよりのご投稿。
>ストーリーが進むにつれて〜
 わたしもだいたい同じように感じたのですが、「前作の影〜」というよりはもうちょっと積極的にとらえてもいいのではないかと。「話に深みを与えた」とか。プルのキャラクターそのものは、(ファンが)深みにはまるきっかけを与えた──ということになるかも知れませんが。



「ほーら、どんな生活だって思いのままでーす」
「まやかしだろーーっ」
「あらー、リアルとどれだけ違いがあるの?結局はおんなじなんでーす。
 目で見る事ができ体で感じる事ができるなら、むしろヴァーチャルはリアルを越えられますっ」

 出典: こやま基夫「エンジェルノート」

紹介 :人畜無益 様
HP :

コメント:
 ヒロイン・シンカの遺伝子データをコンピューター上に再現する事で生まれた人工知能プログラム、V(ヴァーチャル)・シンカ。
 知能を格段に上げ、肉体こそ持たないが電子情報を自在に操り、電子機器で有ればどんな物でも乗っ取ってしまえる彼女は、オリジナル・シンカを越えられない理由を、自分になくてシンカにあるもの……主人公、タイカに有ると結論付け、彼を電子データ化して自分の傍らに置こうと、丁度タイカ達が遊びんでいた遊園地のヴァーチャル・マシンを乗っ取ってしまう……
 上記は、攫ったタイカを説得しようとする際の会話。
 限りなく現実に近いヴァーチャルと本当のリアルの差……「思いのままに出来るヴァーチャル」との差なら、「リアルでは必ずしも思い通りにならない事」くらいしか思いつきませんが………でもそれだと、ヴァーチャルで思い通りにならない部分を作れたら全く差はないと言う事に……あ、でもそうなると思いのままに出来なくなる様な…………何だか銀英伝で”彼”が嘯いた台詞がちらつきます。

駄弁者:
 根本的な差といえば、現実の世界と違ってヴァーチャルな世界は独立しておらず、外部から影響を与えたり壊したり(逆に外部に影響を与えたり)できるということでしょうか。
 しかし「現実の世界」にも実はその外部があると考えたり、イーガンの「順列都市」みたいにヴァーチャルな世界が独立して存在できるようになると、リアルもヴァーチャルもまったく等価ということに……ああもう、「それがどうした!」



助けに来たわよ、霧亥。

 出典: 弐瓶勉「BLAME!」

紹介 :可児歳蔵 様
HP :

コメント:
 町が幾重にも積み重なる階層都市で、主人公の霧亥は「感染前のネット端末遺伝子」を持つ人間を探して徘徊を続けている。彼の相棒シボは隗都を破壊し脱走した主任科学者、敵たるセーフガードや珪素生物は無機生命体、影に支援して来る統治局は崩壊を避けようと奮闘するネットスフィアの管理者──。
 初の漫画投稿。
 でも良いのです。世界観としてはMATRIX真っ青(本気でそう思っている)のサイバーパンク、そして人物や用語の元ネタの一部が武装島田倉庫と来れば、投稿しない訳には参りません。
 捨造とづるが出て来た時には、本当に笑ってしまいましたよ。
 勿論、ストーリーも私には表現できない奥深いものです(いや、世界観が)。劇中の建築物が特徴的なのは作者の経歴に理由があるようで。

駄弁者:
 連載中はしばしばご投稿のあった作品ですが、久しぶりの登場。
 私、前に掲示板で「興味はあるけど巻が進んでいるのでとりかかる気合がない」とか言ってますね。全10巻で完結しているのか……ふむ。



「危険な武器などというものはないのだ。危険な人間だけがいるということだ。おれたちはきさまらを危険な人間に仕立てあげようと教育しているのだ。」

 出典: ロバート・A・ハインライン「宇宙の戦士」(矢野徹訳)

紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
HP :

コメント:
 名セリフは「インパクト」と「汎用性」。
 「新人教育」の季節です。運悪く「指導員」になってしまった皆さん、このセリフ、使えますぜ。
 遅い機械を支給され不満を口にする新兵にガツンとこのセリフ。「遅い機械はない。遅い人間がいるだけだ」と。
 私も新人時代、ズイム軍曹みたいな先輩に鍛えられ、すっかり性格が歪んだものです。
 でも、「危険な武器」は無い方が平和だと思うな。

駄弁者:
 前に自前で出した「オルタード・カーボン」の名文句と重なってきますね。言うまでもなくズィム軍曹の方がだいぶ先輩格。
>汎用性
 「宇宙の戦士」のというかハインラインの作品は全体的に、汎用性の高い文句が多いと思いますが。軍曹流を軍隊以外でやったら、新人さんは研修期間終了を待たず辞めていなくなるのでは。



「町がかいほうされたとたん、大人たちはみんな店をはじめたよ!そんでボクひまなんだよ!
 けっきょくよのなかたいせつなのはじゆうとかへいわじゃなくて金なんだなって!」

 出典: クレアテック製作(データイースト販売)「メタルマックス2」

紹介 :人畜無益 様
HP :

コメント:
 囚人達の町、デスクルス。
 にこやかな受付(あからさまに怪しいですが)に誘われるままに町に入った人間達は、罪もないのに囚人として扱われ、反抗すれば頭にはまったリングに電流を流され、看守達に重労働を強いられながら、抵抗も脱出も出来ないまま、苦痛に満ちた日々を過ごしていた。主人公達が他の人間達と同じように誘いに乗って町に入り、悪戦苦闘の末に町を支配するボスを倒してしまうまでは。
 上記は、その住民解放後のデスクルスでの子供の台詞です。小さな子供らしくて良いかな、と、元々の部分以外の漢字変換を避けましたが…読み難いですかね、やっぱり。
 元いた場所にも帰らずに、捕らえられて酷い目に会っていたその場で商売…トラウマとか無いんでしょうね…図太い事は良い事だ? 自由も平和も、生きててナンボ。生きる為には金が要る。金銭の事を「先立つもの」と言うくらいですから、多分正しい考えなんでしょうけど……
 この歳で(いえ、何歳か知りませんが)ここまで悟っちゃったこの子は、きっとどんな状況下に置かれても生き残れる人間になる気がします………
 比較的まともな台詞ばっかり紹介してますが、当シリーズはその実、アホ台詞・イカレ台詞のオンパレードです。あしからず。

駄弁者:
 「じゆうとへいわ」は目的ではなく、「金」をかせぐ(…といって悪ければ生活していく)という目的を達成するための手段!
 享受してこその自由と平和、と思えばある意味もっともな気もしますが…。



僕には何だって出来る。
君は僕をうんと利用すればいいんだよ

 出典: 本多猪四郎監督「ガス人間第一号」

紹介 :砂漠の狐 様
HP :

コメント:
 人体実験の失敗により体がガス状になってしまった男が愛する日本舞踊の家元の為に犯罪を重ね、破滅への道を転がり落ちていくというなんとも救われない大人向けの特撮作品です。それでも最後には愛する家元の女性と共に死んでいったので本人としてはそれはそれでよかったのかもしれませんが。

駄弁者:
 ラストは舞終わった家元自ら点すライターの火で心中。壮絶な純愛です。
 ストーリーにはあまり関係ないですが「ガス人間」の水野氏、図書館員なんですよねえ…。



「あの地面から浮かんでいる"変"なのは、敵かな? 味方かな? 石をぶつけてみればわかるかな?」
石をぶつけてみたところ追いかけて来たので、エディは敵だと断定した。

 出典: 横山宏「マシーネンクリーガー (旧SF3D)」

紹介 :鉄猫 様
HP :

コメント:
 2880年代の地球を舞台に、地球独立を巡り戦う傭兵軍とシュトラール軍。
 造形を中心に断片的な物語が展開する同作品の中で、戦場で遊ぶ少年エディ・アムゼルは、主人公的存在です。
 彼の眼から見た軍隊は、「面白そうな事をしている連中」のようです。

駄弁者:
 「モデルグラフィック」(もともとは「ホビージャパン」)連載の、オリジナルモデルを中心に設定やストーリーが付け加わった作品。こういういかにも「兵器です!」ってデザインもいいなあ。
 私的イメージではハインライン「宇宙の戦士」の機動歩兵ってこんな感じです。



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