第159集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第161集を見る
私のだんな様を誰だと思ってるの
出典:
聖悠紀「超人ロック『久遠の瞳』」
紹介 :狸 様
コメント:
駄弁者:
一人暮らし女の押し入れは宇宙よ……
出典:
石川雅之「もやしもん」
紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
コメント:
駄弁者:
「できっこないですか?」
出典:
野尻抱介「大風呂敷と蜘蛛の糸」 『沈黙のフライバイ』に収録
紹介 :司書の駄弁者
コメント:
気づかないうちに上空から降りてきた曙光が、気嚢の天辺(てっぺん)に達したのだった。その燃えるような光は音もなく気嚢を這い降りて、雪原から夜をぬぐい去った。
出典:
野尻抱介「大風呂敷と蜘蛛の糸」 『沈黙のフライバイ』に収録
紹介 :ぽちぽち 様
コメント:
駄弁者:
争いを好まぬ僕に武器はない。
出典:
折田至・小笠原猛監督・高久進脚本「超人機メタルダー 第5話『耐える!百発百中のガンプレイ』」
紹介 :かんきち 様
コメント:
駄弁者:
トップガンダーは荒野に生まれた一匹狼だ。帝王がゴルゴ13に似たヒットマンをインプットして造った。だから奴は一人で敵と戦うことを宿命づけられている。彼には彼の考えがある。戦闘哲学がある。だから今度だけは彼の思いのままにさせてやってくれ。頼む。
出典:
折田至・小笠原猛監督・高久進脚本「超人機メタルダー 第5話『耐える!百発百中のガンプレイ』」
紹介 :かんきち 様
コメント:
駄弁者:
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
出典:
谷川流「涼宮ハルヒの憂鬱」
紹介 :水谷秋夫 様
コメント:
紹介 :BigBox 様
コメント:
駄弁者:
一九九九年に東京で起きた、あの民間旅行機による連続自爆テロがアメリカで起きていたらという仮想観測を基にして生まれた、この世界まるごとをコピーした虚軸──
出典:
藤原祐「レジンキャストミルク」
紹介 :首くくり 様
コメント:
駄弁者:
ありゃな、科学の勝利、ついでに言えば科学者の敗北だ
出典:
麻生俊平「VS −ヴァーサス−」
紹介 :首くくり 様
コメント:
駄弁者:
ドウシテボクハ、コノイキモノヲマモロウトシタ
お前の好き勝手に世界を手玉に取るがいい!
23世紀にも紙の本はなくなっていません。
出典:
竹本泉「てきぱきワーキン・ラブ」
紹介 :さるたに 様
コメント:
駄弁者:
「おい、クソッタレ」
出典:
ジョン・スコルジー「老人と宇宙」(内田昌之訳)
紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
コメント:
駄弁者:
適当な謀略と、適当な正義。ほどほどのくり返し。それこそが平穏な日常の秘訣だったのだ。
出典:
梶尾真治「ヤミナベ・ポリスのミイラ男」
紹介 :んどらもえ 様
コメント:
駄弁者:
知りたがり、だからですよ。
出典:
本郷あきよし原作・角銅博之演出「デジモンアドベンチャー02」
紹介 :可児歳蔵 様
コメント:
駄弁者:
「名前なんかタダの飾りだよ。…(中略)…そして弱い人間ほど名前やブランドに拘りたがる。中身の薄さを外装でごまかしたいんだろうね。人間が名前に独創性を持たせたがるのは、はっきり云って自分に自信がないからだよ。他のことで目立てないから、せめて名前だけでも目立つようにって。ただ名前は自分でつけるものじゃないから、親に自信がないのだろうね。このクラスにも珍妙な名前の子がいるだろ。子供の名前を見れば親の底が知れるよ。」
出典:
麻耶雄嵩「神様ゲーム」
紹介 :んどらもえ 様
コメント:
駄弁者:
「私は彼女と理想を天秤にかけ、彼女を捨てた。その結果彼女がどんな最期を迎えたかも知っている
出典:
砂漠谷「無敵凶刃ロザリオー」
紹介 :MA 様
コメント:
駄弁者:
私の演奏を聴いてくれ。ネロス帝国に音楽のわかる奴は一人もいない。ゴッドネロスさえ音楽を戦いに利用したに過ぎない。ところがお前は違った。心を込めて聞いてくれた。頼む、聞いてくれ。
出典:
伊藤寿浩監督・上原正三脚本「超人機メタルダー 第10話『超絶技!名曲ロボットのバイオリン攻撃』」
紹介 :かんきち 様
コメント:
駄弁者:
強化不能
出典:
伊藤寿浩監督・上原正三脚本「超人機メタルダー 第10話『超絶技!名曲ロボットのバイオリン攻撃』」
紹介 :かんきち 様
コメント:
駄弁者:
エイリアンめ!
出典:
ローランド・エメリッヒ監督「インディペンデンス・デイ」
紹介 :砂漠の狐 様
コメント:
駄弁者:
卑怯もラッキョもあるものか!
出典:
円谷プロ制作「ウルトラマンタロウ 第27話『出た! メフィラス星人だ!』」
紹介 :砂漠の狐 様
コメント:
駄弁者:
「まったく、あんたのユーモアのセンスはへんてこだよ」
出典:
ハーヴェイ・ジェイコブズ「グラックの卵」(浅倉久志訳) 同名短編集に収録
紹介 :んどらもえ 様
コメント:
駄弁者:
第159集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第161集を見る
「超人ロック」なのよ
HP :
初めて投稿します。
この台詞は、ロックと結婚した女性士官ミラ・ファニールの言葉です。このとき彼女は軍を退役した後で、少なくとも50歳以上にはなっていると思われます。
この台詞からは幸せな結婚生活が感じられると思うのですがどうでしょう?93集、148集の台詞に対するひとつのアンサーとして出してみました。
不老不死でも幸せな時間は持てる。
意地の悪い見方をすると、ここで表れているのは「彼女」の側の幸福感(…というより優越感?)なので、ロックの側が幸せかどうかは分からないんじゃないか、とも。
しかし、夫婦の一方だけが幸せでもう一方がそうじゃない、ということもあまりないでしょうから、ロックも幸せな時間は持っていたんでしょうね。
開けたら怪我して火傷して後悔するわよ
HP :
「菌が見える」という超能力を持った主人公が大活躍する(一部誇張有)マンガの4巻目にあるセリフです。
幸か不幸か私は独身女性の押し入れを覗くチャンスに恵まれる事はありませんでしたが、ホントの所どうなんでしょうか御婦人の皆様方。
ちなみに私の部屋は「宇宙」ではなく「魔窟」と呼ばれた事があります。
それは「宇宙(コスモス)」じゃなくて「カオス」じゃないのか…?
>「菌が見える」という超能力
それひとつをエクスキューズに掲載しているわけですが、かなり違和感があるので見直そうかと考えているところ。
話そのものは好きなので単行本はこれからも買うのですが。
これが爆弾になった。
HP :
同じ作品からもうひとつ、私がこの作品で一番印象に残った場面です。
「大風呂敷」のアイディアを聞いたアイディア・コンテストの審査員たちは大笑いする。もっともそれは沙絵を馬鹿にしたからではなく、あまりの奇抜さに嬉しくなってしまったからだった。そして沙絵の一言を受けて、彼らは真顔に戻る。アイディアを評価するときに「できっこない」は禁句。審査員たちは、コンテストそっちのけで沙絵のアイディアの議論をはじめたのだった。
こういうシーンに居合わせてみたいと思います。まあ、絵的にはあまり美しくなさそうですが。
HP :
シーンを想像しながら読んで、思わず背筋がぞくぞくっとしました。いやぁ、「SFってのは絵だねぇ」という、野田大元帥の名台詞を思い出しました。野尻さんの作品って、「絵だねぇ」という感想を持つような、いいシーンが必ずあるんですよね。「サリバン家のお引っ越し」の、コロニー中軸部を飛ぶシーンとか。SF読みで良かった〜! と感じる瞬間です。
大学工学部の1年生、榎木沙絵が学食で見かけた「めざすぞ宇宙!」のポスター。それは小型ロケット実験のアイディア・コンテストの、ちょっと大げさなキャッチコピーだった。それに応募した沙絵は、ある奇抜な、しかし実現可能な「大風呂敷」を提案する…。
ご投稿は、ついに実験当日を迎えた「大風呂敷」が出発する直前のワンシーン。この短編には絵的に美しいシーンがいくつかありました。
HP :
メタルダーは決着をつけるべく自らトップガンダーの前に現れます。「俺の武器は一発で岩をも砕く狙撃銃だ。お前の武器はなんだ?」とトップガンダーに訊かれたメタルダーの答えが上記の台詞です。メタルダーは銃も剣も使わず、ビームもミサイルも出さず、素手の格闘技で戦います。唯一の武器は手刀を超高速で振動させて敵を切り裂くレーザーアーム…って、あるじゃん武器。まあ「武器」じゃなくて「技」と呼べないこともないか。
メタルダーが飛び道具を持たないと知ったトップガンダーは銃を遠くへ投げてどちらが先に取るかで勝負を決めようとします。緒戦はザケムボーとダムネンの邪魔が入り、決着がつかず、二度目の対決はメタルダーに軍配が上がります。トップガンダーのフェアプレイ精神に感服したメタルダーは、彼に止めを刺さず、「早く傷を治せ。僕はいつでも相手になる」と言い残して去って行きます。後ろから彼を狙うトップガンダー。しかし、引き金を引くことはできませんでした。敵同士でありながら心が通じた二人。強敵と書いて友と呼ぶのです。
ヒットマンとして造ったわりには、倫理観はスポーツマンっぽい。暗殺者としてはちょっとどうかと思いますが、これまでのご投稿から妙に侠気を感じさせる組織なので、あるいは似合っているのかもしれません。
HP :
帝王ゴッドネロスは、これまで帝王の命令で世界各国のVIPを暗殺してきた孤高の狙撃手、戦闘ロボット軍団・暴魂トップガンダーにメタルダー抹殺を命じます。
一対一の戦いで勝つことこそが美学であると公言するトップガンダーは、手柄を横取りしようとして隠れていたモンスター軍団の激闘士ザケムボーと爆闘士ダムネンを銃撃して追い払いますが、味方を攻撃したことで軍規違反に問われてしまいます。
他の三軍団の凱聖に詰め寄られ、トップガンダーを呼び戻すように言われた戦闘ロボット軍団長・凱聖バルスキーは、それを拒絶。そしてモンスター軍団長ゲルドリングを「抜け駆けの功名を企んだのは誰だ」と非難し、ヨロイ軍団長クールギンと機甲軍団長ドランガーに上記の台詞を言って頭を下げます。部下の仕事のやり方を尊重し、自分の面子より部下をかばうことを選ぶバルスキーは上司にしたいロボットNo.1です。でもゴルゴ13って…。
やっぱり後ろに立ってはいけなかったり、スイス銀行に口座を持ってたりするんでしょうか。
それにしても有名なヒットマンを他に思いつかなかったんだろうか…いや、私も思いつかないんですが。弓矢だったら結構いるんだけどな。
HP :
Y様がすでにコメント欄に取り上げていらっしゃいますが、なんとなくこれも誰かが名科白として取り上げないといけないような気がするのでお送りします。
ハッ! これもハルヒの現実改変のせいでしょうか。
私はもちろん宇宙人のせいで殺されそうになるよりも、内気な眼鏡娘と文芸部活動をするほうを選びます。SFは小説と漫画と映像とゲームの中だけで結構。時折、名科白を投稿するぐらいで結構。
HP :
SF好きの人間の中には、ハルヒの気持ちに共感できる奴が少なくないと思う。
なんで世の中こんなに普通なんだろう?
どうして自分の周りでは普通のことしか起きないのだろう?
―と誰でも一度は考えて、しかしいつの間にか人は、普通な人生を受け入れてしまう。
宇宙人や未来人、異世界人に超能力者、etc、etc。
SF好きの人間にも、そういう非日常的な現象を信じることは子どもっぽいから、恥ずかしいという気持ちがある。だから、「宇宙人はいる!未来人はやってくる!異世界はある!超能力を使える人間は本当にいる!」と、声を大にして言うことが、出来ない。けれども、心の奥底では、でも彼らにはいて欲しいし、出来れば出会いたいと強く思っている。
そういうSF好きな人間の心の声を、堂々と代弁し、大真面目に行動に移せるハルヒが、少しうらやましいものだなあ、と思う今日この頃。
すでにもう出ているような気がしていましたが、まだだったんですね。
>内気な眼鏡娘と文芸部活動をするほうを…
私もどっちかと言えばそっちがいいし、同じ選択をする人は多いと思うのですが(長門さんならどっちでもいい、という人も多かったり)。
しかし、いったん宇宙人と未来人と異世界人と超能力者のいる世界が日常になってしまうと、面白いからこっちがいい、ということに…。
暦で言うなら西暦二三二九年まで続いたそれを滅ぼし、最後の生き残りである少女の身体に入り込み、そうして虚軸そのものとして現代の実軸へ来たのが全一型万能他律式武器構築装置だ。
HP :
分岐した平行世界の滅亡と共に現実世界「実軸」へと帰還し、共生又は寄生を行う、最後の意識体「虚軸(キャスト)」。その虚軸との関わりにより、特殊能力を得ると同時に欠落を抱え込んだ少年少女の、日常の裏側での戦いを描いたライトノベルより。
セリフは、主人公と共生する虚軸の少女「オール・イン・ワン」の出自を語った一言。
実際に東京に落ちてたら、そうなる事を望む人間が多そうな平行世界だなと思わせつつ仮想戦記モノ等とは逆に、我々の世界こそ仮想世界としている発想が楽しいですな。
自分たちの世界から来たキャラの能力が「武器構築」だということに、ため息つきながらも納得させられてしまいます(下のご投稿をあわせると余計に)。
>我々の世界こそ仮想世界としている発想
古いものだとディックの「高い城の男」あたりでしょうか。
HP :
テロに倒れた兄に代わり肉体改造を受けた少年と、脳改造により過去を失った少女が超科学特捜班「VS」のメンバーとして超科学犯罪に立ち向かう、地味目な変身ヒーロー小説より。
セリフは、「世界第二位の天才」を自称するVS最高責任者が原爆について語った一言。理論提唱者のアインシュタイン自身が同様の事を言っている、近代兵器の多くに当てはまる言葉ですね。
そうは考えない「フォン・ブラウンの跡を継ぐ者」もたくさんいるから、近代兵器は(結果として、科学も?)発展を続けているのですが。
紹介 :砂漠の狐 様 → 第102集へ
紹介 :砂漠の狐 様 → 第83集へ
本って絶対なくならないんですね。なぜなら
ぼくが本を好きだから。文句は言わさん
HP :
時は23世紀。未来でSFな世の中で、管轄不明なよろず仕事を一手に引き受ける「その他省」ではたらく少女(少年や中年、老人含む)の物語。
「誰かが間違えて別の場所に片づけちゃったようなのよ。それで捜索依頼を出したの」
「……あなた司書でしょ?」
「紙の本の図書館に配属になるなんて思わなかったのよ」
紙の本はカビ臭くて嫌い、とのたまう図書館の司書から行方不明の蔵書を捜索する依頼を受けたエダルト君の悪戦苦闘を描いたエピソードです。
「ケストナーの『雪の中の三人男』だ。……あ、それどころじゃないんだっけ」
「あ、スティーブンソン。………あああ、だから、それどころじゃないんだってば」
……どう考えても、派遣する人材を間違えてます。
ちなみに投稿した台詞は、コミックス巻末の作者あとがきより。
いくら科学技術が進んでも、手でページをめくって話を進めるという過程は残ってほしいものです。
よくぞ言ってくれました、竹本先生。気持ちは分かるぞ、エダルト。
>「……あなた司書でしょ?」
間違えて別の場所に片づけられてしまった本を見つけるのは、司書だろうと、紙の本に慣れていようと至難の業だったりします、実際。
紙の本は当分なくならないと思いますが、読むための本ではなく調べものに使うための本については、その限りじゃないかも知れません。百科事典や辞書などは、私もオンラインに頼ることが多くなってきています。
…(中略)…
「うせろ、クソッタレ」
HP :
「ハロー、コンピュータ」なんぞまだまだヌルい!お前の名前は「クソッタレ」だ!
これですよ、コレ。21世紀版「宇宙の戦士」を名乗るならこれ位言わなくちゃ。と、思ったんですけど、20世紀版「宇宙の戦士」(って本家じゃん)にはこんな下品なセリフはありませんでしたね。
コンピュータに名前を付ける習慣はありませんが、今後の参考にしたいと思います。
CDFの兵士たちに支給される体内型コンピュータ「ブレインパル」の名前に、主人公が選んだフレーズは…。
どうやら、この主人公がたまたまひねくれていたわけではなかったようで、
-----
「みなさんはブレインパルにどんな名前をつけました?」
「クソッタレ」とわたし。
「アバズレ」とジェシー。
「トンマ」とトマス。
「バカタレ」とハリー。
「サタン」とマギー。
「ラブリー」とスーザン。「どうやら、自分のブレインパルを気に入っているのはあたしだけみたいね」
-----
類友もいいところです。
HP :
全宇宙のスーパーヒーローが集う「超人サミット」会場で爆弾テロが発生。唯一生き残ったのは平凡な青年の脳のみ。バラバラになった48超人のパーツがツギハギされ、気弱な最強ヒーロー・怪傑ミイラ男が誕生した! 宇宙の平和を守るため、彼は日夜、悪と闘うのだ。
というヒーローものですが、これがもう爆笑の大傑作です。梶尾先生と、挿絵&漫画の横山えいじ先生の実力がいかんなく発揮されています。
ヒーローものに付きものといえば悪の存在です。悪が存在するからこそ超人たちは活躍の場があるわけで、存在しなかったら一般人から白い目で見られる日々が続きます(なんたってフリークですからね)。一方悪の側も、ヒーローが計画を阻止してくれるからこそ、理想世界を目指す意義のある人生をおくれるのですね。両者は持ちつ持たれつの関係で、天秤がどちらかに傾いてもやっかいなことになる運命なのです。
では、ヒーローものの世界での「平和」な状態とは一体何なんでしょう?
その答えが、上記の名(迷?)文句なのですな。これにはおおいに笑うとともに、納得でした。
徹底した謀略と、徹底した正義では、最終回になってしまいますしね〜。
>両者は持ちつ持たれつの関係
正義のほうは平和を乱す悪が必要なのでしょうが、「理想世界を目指す」悪の方は…? 理想世界を実現するより、それを目指すこと自体が目的になってしまっているのか。
HP :
現実世界に行きながら、別の領域たるデジタルワールドに接点を持った「選ばれし子供たち」の参謀長にして副司令官、泉光子郎の行動原理です。
前作では「知りたがる心」にかんして一話費やしただけはあり、彼はともかく好奇心の塊です。知識が知性に繋がっているらしいのがうらやましい限りですが。
彼はその「知りたがり」でデジタルワールドと言う世界を探求してゆきますが(文字情報の実体化というありそうな設定も彼の推測)、SFというジャンルも、もとはと言えば彼と同じような心の持ち主が描き出したものなのではないでしょうか。
>SFというジャンルも…
アシモフあたりを読んでいると、「知りたがり」プラス「教えたがり」という気がしてなりません。
HP :
「91年『翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件』(講談社)でデビュー。京大ミステリ研出身。その問題作で罵詈雑言と絶賛を同時に浴びた彼は、93年『夏と冬の奏鳴曲(ソナタ)』(講談社ノベルス)を発表、その理解不能さの余り非難の声さえも封じ込め、一部の熱狂的なファンを得てすでにしてカルトと化す」 (我孫子武丸さんのHP「我孫子飯店」より)
上を見ても分かるように、21歳の若さでデビューして以来、今にいたるもカルト派とクソミソ派から熱い支持(?)を受け続ける麻耶雄嵩(まや・ゆたか)先生。この『神様ゲーム』は「かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド」のために書き下ろされたジュヴナイル作品ですが、もういろんな意味でスゴイです。本当に子供たちに読ませていいのだろうか、と(笑)。
最近転校してきた鈴木太郎くん(小学4年生)は、自分のことを神と言い張ります。これは都会で流行っている「神様ゲーム」なんだろうか? 鈴木くんの“遊び”に付き合うことにした主人公。やがて物語は、異様な方向へとねじれてゆくのです……。
投稿の長台詞は鈴木くんによるもの。なんというか、小学4年生の姿でこの台詞を言われると、かなりクるものがありますね。もっとも、「鈴木太郎」も逆ベクトルの極北なわけで、ある意味目立ちそうな名前ですが。
個人的には、一部の小説に出てくる発音することすら難しいような珍妙な名前には辟易しているので、ちょっとだけ納得した台詞でした。その場合、「親」は「作者」なんでしょう(でも、麻耶先生の作品にも珍妙な名前って多いんですよね……)。
ん? でも本のタイトルや表紙なんかはカッコイイ方がいいですし、自分のハンドルネームはモロにパクっていますし……ひょっとして、自分で自分の首を絞める名文句を投稿してしまったのかも! あわわ、ツッコまれる前に――閉幕(カーテン・フォール)。
確かに、自分の子供が70歳、80歳になってもこの名前を使うことを考えたんだろうか、と思うような名前に出くわすこともありますが。
しかしまあ、親としては小4の子供に聞いた風な口をたたかれたくはないだろうなあ。
…ひょっとしてスねてます?太郎くん。
だからこそ、世界を正しき道に誘う事で、アデドラの死を意味あるものにすると誓ったのだ!
あの時の私の決断が世界を救う礎となったのなら、彼女も納得してくれよう……」
「そんなのは、生き残った人間の、都合のいい考えだ!
死んだ人間が納得してくれる?許してくれるなんて思っているのか!?
そんなわけない! 俺が世界を救えば、俺の所為で死んだ人々が生き帰るのかよ!俺のした事がなかった事になるのかよ!
俺達は生きていくだけで、もう許されない罪を数えきれないほど背負ってしまったんだ!
罪滅ぼしの為に罪を重ねるなんて本末転倒もいいところだ!
許されるなんて信じてるあんたを、俺は許さない!!」
HP :
初めての投稿がいきなり変則的な気がしますが…
SRCというシュミレーションRPGを製作するフリーソフトがあります。
このロザリオーはそのSRCで製作されたシナリオの一つです。
この作品の主人公「オルク・サレオス」は父「イジム・サレオス」に捨てられた母「アテドラ」が父の心を繋ぎとめるために生んだ子供です。
しかし結果としてその行為に意味は無くオルクは実の母にその存在を否定されながら育ちます。
理想のために愛する女すら捨て、あらゆる人々の尊敬と信頼を集める父。愛する女「ファタ」のために全てを捨て、望まれずに生まれ、愛されずに育った息子。
あまりに対照的な父子の決戦の台詞です。この他にも名言がたくさん有るので興味を持たれたのならぜひプレイしてみてください。
人類を管理する謎の組織「デモノマター」とそれに対抗する地下組織「CRUZ」との戦いを軸に展開する物語(らしいです)。とりあえずロボットもの。
「彼女も納得してくれよう……」とは言ってますが、「信念の人」にとって、犠牲になった人が自分を許してくれるかどうかは、あまり重要じゃないんじゃないかと思います。「憎まれても理解されなくても理想を貫く!」というのもそれはそれで自分に酔えますし。
HP :
ラプソディとの戦いの際に、友人の女性カメラマン・仰木舞が、逃げ遅れた子供を助けるために、普段は見せないような力を出したことを思い出した剣流星は、そのことを舞に尋ねます。舞は人間はピンチに追い込まれると精神力によって隠された能力を引き出せることがあるのだと流星に教えます。
ラプソディとの再戦に挑んだメタルダーが窮地に追い込まれた時、自省回路から戦闘回路に精神波が送られ、二つの回路が共鳴し、大きなパワーを生み出しました。
強化された右手のレーザーアームがラプソディのボディを切り裂きます。戦闘回路を断たれ、戦えなくなったラプソディは音楽回路だけは残してくれとメタルダーに懇願し、最後に自分の演奏を聞いてくれるようメタルダーに願います。
一心不乱に演奏するラプソディを機甲軍団の暴魂ダーバーボの爆撃が襲います。メタルダーは壊れたバイオリンを拾い、倒れたラプソディに「素晴らしい演奏だったぞ」と声をかけるのでした。
回収されて帝国に戻ったラプソディは、戦闘能力を失い、再び元の音楽ロボットとして生きていくことになりました。そのことをメタルダーは知るよしもありません。
メタルダーを倒せなかったから粛清…というのではないあたり、音楽のわかる奴はいなくても、ある種の詩情は備えている組織なのかも。
君ハ・ロボットニシテ・ロボット ニ アラズ
HP :
古賀博士がメタルダー・剣流星のモデルにした息子の竜夫は、戦争さえなければバイオリニストになれたほどの音楽の才能の持ち主でした。メタルダーにもその才能がインプットされているに違いないと考えた帝王ゴッドネロスは、軍団員のためにバイオリンを演奏する音楽ロボットのラプソディを戦闘用に改造します。
戦闘ロボット軍団・烈闘士として生まれ変わったラプソディは、ヨロイ軍団のタグ兄弟を一蹴するほどの実力者となりました。
メタルダーの能力を分析して完璧に強化されたラプソディのボディは、あらゆる攻撃を跳ね返し、名器ストラディバリが奏でる音色はメタルダーの闘志を萎えさせます。そして、メタルダーは竜夫が憧れたストラディバリを攻撃できません。
緒戦は歯が立たず、撤退したメタルダー。彼はラプソディに勝つために、自分を強化する方法をコンピューターで探ります。ロボットである自分は部品を交換すれば強くなれると思っていたメタルダーに、コンピューターが突きつけたのが投稿した文句です。
メタルダーには戦闘マニュアルがインプットされた戦闘回路と、感情や理性を司る自省回路があり、どちらか一方だけを強化するとバランスが崩れてしまうため、改造が不可能に造られていたのです。
腕力と自制心の不均衡は、人間にもよくあることですが…。
「改造」ではなく「特訓」だったら、感情や理性も一緒に強化できるからOKとか(自省回路は「特訓」で強化されるけど戦闘マニュアルは「改造」でないとダメ、だったら泣けるな)。
汚い言葉ですまんが、ブチ込んでやるぞ!!
HP :
ラスト、敵宇宙船に特攻していったパイロットの言葉。
巨大宇宙船の存在感だけが印象に残っている単純明快な作品でしたね。
(下の続きで)…いや、こういうのをソースにして言葉を覚えられるよりは、まだマシなんだろうか。
>巨大宇宙船の存在感だけが印象に残っている
あと、あえてつけ加えるならホワイトハウスの破壊シーンと。
HP :
初代ウルトラマンと戦った兄の代理として地球にやって来た弟は非情に頭が悪かったせいか兄より親近感があったような気がします。
兄に比べてずんぐりむっくりとした体型なのは怪獣軍団の将軍という地位の為日頃から運動不足という設定や、自販機に潜んでジュースの中にマンダリン草の毒を入れそれを飲んだ子供が衰弱しゆくゆくは人類が滅びるという効率の悪すぎる気の遠くなるような侵略計画、そして上記の人間臭いセリフなど当時の子供達には結構受け入れられていたのではないかと。
タロウのパンチでお腹をブチ抜かれる最期は悲惨でしたが。
一人の子供に「地球あげます」と言わせようとした兄のほうも、迂遠という点ではいい勝負。
それにしても、この宇宙人たちはどういうソースで日本語覚えてるんだ…。
HP :
公式には絶滅したとされる珍鳥グラックの卵を孵化してほしい――。
亡くなった変人教授の遺言をかなえようと、友人のノースはグラックの卵を買い取るのですが、そこからドタバタ劇が始まってしまいます。なんとか奮闘し、紆余曲折の果てに孵化に成功したノース。孵化に成功した場合にのみ読むことを許された教授の最後の遺言書を開くのですが、そこには恐ろしいほどのユーモアが……。
投稿の台詞は遺言書を読んだノースのつぶやきですが、まったく同感でした。けっこう脱力笑いものです。
そしてこの台詞は、本書『グラックの卵』全体に言えるのかもしれません。その際は、「へんてこだよ」と書いて「ステキすぎるよ」と読みましょう。
ネルスン・ボンド「見よ、かの巨鳥を!」が先頭で、トリがこの作品。鳥にはじまり鳥に終わるアンソロジーでした。
>『グラックの卵』全体に言えるのかもしれません。
ひねりが効き過ぎて、笑う前に考えなきゃならないような部分も多かったと思います。
名文句トップに戻る