第16集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第18集を見る
きさまたち――何百万人の同胞を殺した戦争を、のどもとすぎれば熱さを忘れるからといって、下劣な食い物にしてきたきさまたちが、またおそろしいものをよびおこしちまったんだ!
出典:
小松左京「召集令状」 「霧が晴れた時」に収録
紹介 :りんご 様
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駄弁者:
「安心したよっ!ドゥガチ! あんた・・・まだ人間だっ
出典:
富野由悠季原作・長谷川裕一画「機動戦士クロスボーンガンダム」
紹介 :H.MITA
様
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駄弁者:
コズモポリス誌一五〇〇年六月号の記事
出典:
ジャック・ヴァンス「魔王子シリーズ@復讐の序章」(浅倉久志訳)
紹介 :好古真之 様
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駄弁者:
「さあ、帰ろう…戦士が帰還するところは、常に生命の源だ…」
出典:
平井和正原作・りんたろう監督「幻魔大戦(映画版)」
紹介 :第8天使 様
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駄弁者:
「あなたの口づけを持ってしても、私を背の高いほっそりした王子様に変えることはできないようだね」
出典:
ヴォンダ・N・マッキンタイア「太陽の王と月の妖獣」(幹遙子訳)
紹介 :Pajaro 様
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駄弁者:
(私たち、どちらもあまり、いい母親ではなかったわね。)
出典:
須賀しのぶ「MAMA」
紹介 :Pajaro 様
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駄弁者:
「──でも、こんなあたしでも……
出典:
高橋しん「最終兵器彼女」
紹介 :ハヤト 様
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紹介 :穴 様
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駄弁者:
ねえ、アル。こうは考えられないかしら。
出典:
結城恭介「機動戦士ガンダム0080・ポケットの中の戦争」
紹介 :てる 様
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駄弁者:
繰り返すが、文系の学問知識も立派に科学なのであり、これを軽視した時点で、科学に誠実であるべき「SF」の精神は、堕落を運命づけられるのだ。
出典:
佐藤賢一「SFの試み――マイクル・クライトン、『タイムライン』に寄せて――」 ミステリマガジン’00年7月号に収録
紹介 :好古真之 様
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駄弁者:
月は人の心を凍らせるんだよ、ねえさん……
出典:
星野之宣「2001夜物語 第3夜 豊饒の海」
紹介 :NAL 様
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駄弁者:
おれは沈んでいく深い蒼い海の底へ――
出典:
星野之宣「2001夜物語 第3夜 豊饒の海」
紹介 :NAL 様
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駄弁者:
――わたしは、装填された銃だ。
出典:
宮部みゆき「クロスファイア」
紹介 :ハヤト 様
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駄弁者:
団体の幹部が聞きたくない言葉はたくさんある。中でも、‘ボス、トラブルです‘は最悪だ。
出典:
ロバート・アスプリン&ピーター・J・ヘック「銀河おさわがせマネー」(斎藤伯好訳)
紹介 :モントリオールのハンマー 様
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駄弁者:
「しかし道行く人皆サルのしっぽが生えているな……」
出典:
トライエース製作「Star Ocean」
紹介 :Pajaro 様
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駄弁者:
「それはさておき、これはそなたの精神性を試す千載一遇の好機と思え。<小姓>となる修行の上で、これはよい試練となるであろう」
出典:
バリントン・J・ベイリー「禅銃<ゼン・ガン>」(酒井昭伸訳)
紹介 :Pajaro 様
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駄弁者:
「昔…小さい頃…あの山を動かそうと思って、毎日のように歌っていたな・・・!
出典:
ビッグウェスト製作・アミノテツロー監督「マクロス7」
紹介 :岩崎 孝二 様
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駄弁者:
「ベッドが欲しい・・・女付きでなくていい・・・」
出典:
田中芳樹「銀河英雄伝説 8・乱離篇」
紹介 :岩崎 孝二 様
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駄弁者:
「強さ、じゃありませんの?」
出典:
笹本祐一「ARIEL(15)」
紹介 :夢の世界の魔術師 様
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駄弁者:
「人類が地球を裏切ったと見るべきなのか、このような時に備えて、地球で発生した生命を生き残らせるため、人類が存在したと見るべきなのか。」
出典:
横山信義「星喰い鬼(プラネット・オーガー)」 「SFアンソロジー『宇宙(そら)への帰還』」に収録
紹介 :好古真之 様
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駄弁者:
「腰が抜けました」
出典:
コナミ制作「SNATCHER」
紹介 :Pajaro 様
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駄弁者:
HP :
ある日、おかしなものが世の若者たちのもとに送られてきた。それは戦時中の召集令状そっくりだった。性質の悪い悪戯だと思っていたのに、令状を受けた者たちがそこに書かれていた召集日時になると忽然と消えて行く。そして次第にかつての戦時下と同じく、召集される年齢が広がり、ついに私にも・・・。
上の文句は、子供や家族を召集されてしまった人々が、戦争を娯楽商品として売っているメディアやおもちゃ屋に投げつけた言葉。実際には未だに戦争しているある人のせいだったのだけど。
うーん、戦争を経験した人にとって、これは本音なのかもなあ、と思いました。まあこれが全面だとは思いませんけど。
こちらはお久しぶりのご投稿。
小松左京の作品はまだ読んでない作品が多いです。短編はとくに。
過去を呼び起こそうとしているのかどうかは知りませんが、このところ図書館に贈られる寄贈の本には戦争の回顧録が多いです。あやまちを繰り返さないために…という意図なのでしょうが、一方で「のどもとすぎれば…」で思い出が美化されている部分もあるんじゃないかな、という気もしています。
ニュータイプでも 新しい人類でも・・・異星からの侵略者でもない!
心のゆがんだだけのただの人間だっ!」
HP :
はじめて投稿いたします。さて、この名文句集にもすでにいくつか『ガンダム』関連からの投稿があるようですが、今回私がとりあげる本作は、劇場版作品『機動戦士ガンダムF91』の後日談にあたる、富野氏による書下ろし原作と『マップス』の長谷川裕一氏の作画による、漫画オリジナルのガンダム作品です。
本作における敵役、木星コロニーからなる木星帝国。その指導者、クラックス・ドゥガチ総統は、「すでに宇宙を主な居住の地としている人類に地球など不要」との考えの元、地球を核攻撃で死の星にすべく地球圏に侵攻する。
さらに本作では、主人公の少年、トビア・アロナクスの前に「宇宙を住処とする人間はもはや地球の人間とは違う存在なのだ」と唱える人物や、ニュータイプの人の革新の理想を唱える(現実の見えていない)人物などを登場させて、「人間が宇宙に広がるとはどういうことなのだ」という問いかけをしています。そして・・・
最後の戦いで自らの手で地球を死滅させるべく、核爆弾搭載の巨大モビルアーマーで地球に降り立つドゥガチ。それを阻止すべくクロスボーンガンダムで追うトビア。
そして、地球上での戦いでドゥガチによって語られた地球死滅作戦の真意。しかしその動機は、憎しみというあまりにも人間的な感情であり、地球不要論などは方便でしかなかったのです。
それを聞かされたトビアが発した言葉が、上記の台詞なのです。
本作には、上にあげた「人間が宇宙に出ること」への問いかけ、変わらぬ人のありかた、また原作の富野氏が初代『ガンダム』で自ら作り出した(そしてその後一人歩きしてしまった感のある)「ニュータイプ論」に対する落とし前もあるような気がします。
その反面、作画の長谷川氏によって「熱血冒険漫画」として楽しめる作品でもあります。
はじめまして。初のご投稿を歓迎いたします。
すいません、この「ガンダム」は知りませんでした。「逆襲のシャア」あたりまではなんとか話を把握しているのですが、その後の話になると…。「宇宙世紀」の公式年表って、あるんでしょうか?「F91」後の話となると、初代ガンダムからだいぶ未来の話になると思いますが。
>ニュータイプ…でもない!…ただの人間だ!
なんかニュータイプが人外のように言われているような気が…。まあ、アムロやシャアみたいに戦いながらあれだけしゃべりまくるのは、確かに人間わざじゃないとは思います。
ポッド・ハチンスキー「いつ人間は人間でなくなるか」より抜粋――
(中略)スター・キングはホモ・サピエンスではない。だが、かりにある生物が、人間の言葉をしゃべり、衣料品店に入って、その陳列棚からとった服を着こなし、すばらしいテニスの試合や、チェスの勝負を戦わせ、ストックホルムの王室行事や、ストリルヴァニアの園遊会に出席して、貴族たちから眉をひそめられない立ち居ふるまいができるならば――その生物は人間である。(後略)
HP :
「異郷作家」ジャック・ヴァンスによる、A・ベスター『虎よ、虎よ!』と並ぶ復讐テーマの傑作『魔王子シリーズ』全五巻、その開幕を告げる第一巻より。
スター・キングは、宇宙に進出した人類が出会った、ヒューマノイド型知的生物のひとつ。主人公カース・ガーセンがつけ狙う復讐の対象(つまり、五人の「魔王子」)のひとり、「災厄のマラゲート」が属する種族でもあります。
・・・「人間」の意味と定義を、あらためて考えさせられます。
BGM:「KILL THE KING」レインボー
これだけ長い名文句も久しぶりですね。
「人間」の定義は、地球人であるとかの先天的・生物学的なものではなく、後天的・文化的なものである、と。カード「死者の代弁者」に出てくる「ラマン」の定義(名文句第8集参照)を連想しました。
しかしこれを書いたのが日本人だったら、同じような発想ができるだろうか、とも考えます。例えば…かりにある外国人が、日本語をしゃべり、呉服屋に入って紋付き袴を着こなし、柔道の試合や将棋を戦わせ、お茶の席で眉をひそめられない立ち居ふるまいができるならば――それは日本人だ、と思うでしょうか? けったいなガイジンだ、と思うだけのような気がします。
HP :
映画版の幻魔大戦より一言。異星のサイボーグ戦士べガが、最後に言う言葉です。
原作とはぜんぜん違う内容になっています。それも、中途半端になっているし。
早く続きを書いてほしい今日この頃です。
お初のご投稿、歓迎します。
アニメ版「幻魔大戦」は1983年公開というから、かなり懐かしい出典です。キャラクターデザインは大友克洋だったそうです…今調べたところですが。
私はTVのロードショーで観た覚えがあります。宇宙をバックに迫るでっかいドクロの「幻魔」イメージが、当時の私としてはかなりのインパクトでした。
原作の方はざっとの内容しか知らないのですが…、こっちは映画にするのはちょっと(いや、かなり)しんどい作りなんじゃないでしょうか。
「もしそんなことになったら、私は言いますわ。リュシアンはどこへ行ったの? 私のリュシアンを返して!」
HP :
モトネタは「美女と野獣」でしょうか? 色々と賛否両論ありますよね。
友人はディズニーの映画を見て「あんな王子様と一生過ごすより野獣の方がずっと良い」って言っておりました。
でも、容姿ってそんなに関係ないと思います。この話に出てくる男、リュシアンを除くとろくなのがいないし。マリーがリュシアンを好きになるのは扱く当然だと思うのですが。
捕らえられルイ14世の宮廷に連れてこられた海の妖獣。「彼女」を救おうとする少女マリー・ジョゼフと、それを助ける短躯の側近リュシアンの奮闘と冒険を描く「太陽の王と月の妖獣」。マッキンタイア久々の邦訳です。
期待してたよりSF度が少なかったんで、「読後駄弁」は辛口になってしまっているのですが、物語は良かったと思います。リュシアンは、ちょっと辛辣な性格ですが、確かにいい男。
他の男性キャラにろくなのがいない、と言うのにもほぼ同感ですが、私はあの疲れきった様子のルイ14世も、結構きらいじゃなかったりします。
だから、一緒に帰りましょう。
私たちの子供が幸せになれるよう、祈りながら。
子供たちがいつか、その子供たちを心から愛せるように。
誰よりも、幸せになれるように。
そして私たちも――もし、生まれかわることができたなら、今度こそは――
HP :
すいません、かなりうろ覚えなので、あってないとこたくさんあると思います。
アンドロイドでありながら人間の男性サウズを愛し、少女マイカを二人の子供として引き取って育てたミリ。天才科学者だけれど、子供の愛し方がわからず、息子ソウをほったらかし状態にしてしまい、そのことを悔やみ続けたシマ。
これはミリが狂ってしまったシマを殺す時のモノローグです(その後ミリも死んでしまいます)。
読んでいて「いいなあ」と思いました。親子って無条件でうまく行くことを求められるけれど、実際はすごくすったもんだあるんですよね。特に母親との関係って、下手すると泥沼と化すし……。難しいですよね、親子って。
須賀しのぶ…というと、コバルト文庫。「天翔けるバカ」という第一次世界大戦のヒコーキものを最近読みましたが、キャラクターの作り方がなかなか良。
母親との関係が難しいというのは、大いに同感。しかし、うまく親になれなくて自分たちが死んでしまうなら、まだ良心的なんじゃないかとも思います。子供の方を殺す親も、いたりしますから。
ごめんね、恋 してるんだ。
ごめんね。生きて、いたいんだ」
HP :
ちせとシュウジ、不器用なふたりが恋をして。
不器用なりにお互いをわかり合いはじめた、ある日。
とつぜん戦争が始まって、しかも彼女は「最終兵器」になっていた?
すごく純粋なラブストーリーなんだけど、「いきなり彼女が最終兵器になっちゃう」この非日常が日常を侵食していく感覚はやっぱりSF。なによりタイトルがいい、直球で。
ちせとシュウジにとってはじめての恋愛、面と向かってはなかなか本音が言えないふたりは交換日記でお互いを理解しあっていくのだけど。その日記にちせは、最終兵器になってしまってからも優しくしてくれるシュウジを思うあまりに「ムリして笑ってくれるあなたを見るたびに・・・私は消えてなくなってしまいたくなります」なんて書いてしまうから、イジらしくて泣けちゃうのだ。しかも、「兵器」としての彼女は経験を得るたびに「成長」していて、最初は人型だった戦闘形態もしだいに人間離れしていって・・・。
文句は、いつも弱音を口にしないちせがその心情を吐露するシーン。壊れていく日常の中でも、織り交ぜられる人物の感情がしっかり描かれているから、この作品は「ラブストーリー」なのだ。
HP :
いいひとを書いた高橋しんが現在連載している最終兵器彼女から、主人公の彼女で最終兵器に改造されてしまったちせの言った台詞です。自分としてはこの台詞を言ったシーンがかなり印象に残っています。
せつなそうな話なのに、女性型の兵器となるとなぜか想像力が「ロケッ○パンチ」とか「オッ○イミサイル」の方向にしか働きません…疲れてるんだろうか?
出典の作者は「いいひと。」の人ですね。あまりSFを描くようなイメージなかったのですが。感じをつかもうと「スピリッツ」立ち読みしてみました。この絵柄で「ロ○ットパンチ」は、ないなあ…。
しかし、「交換日記」とはまた…。この単語を目にするのも久々のような気がします。現物には…ついぞお目にかかったことがないです。ほとんどレッドデータに載せたくなるような恋愛形態ですな。
自分がやらなきゃいけないことだ、と思ったことから逃げ出して、それからずっと、その負い目を背負って生きていくよりは、たとえ戦って倒れたとしても、そのほうが本当に生きてるっていえるんじゃないかって。
HP :
OVAからではなく、小説から抜粋させていただきました。物語後半「命を失うことより、心を失うことのほうがこわいから」というクリスに対してアルの「どういうこと?」にこたえる台詞から。
初のご投稿、ありがとうございます。
「0080」からの出典は2回目ですね。
「いい人生」というのは、ただ単に長生きすれば得られる、というものではないでしょう。それはこの名文句の通り。第10集の「人類、月に立つ」からの名文句も同じようなことを言っていました。
しかし長く生きていればそれだけチャンスも多いのだし、軽々しく口に出してはならないセリフだとも思います。
HP :
クライトンの新作に対して寄せられた、気鋭の歴史小説家によるエッセイより。 C・P・スノウ言うところの「二つの文化」(イギリスの文化人が、文化系と理科系とに分裂したことを憂えた講演)を思わせます。
BGM:「羊飼いたちのサイエンス」松岡英明
佐藤賢一は言うまでもなく「王妃の離婚」で昨年直木賞を受賞した新進歴史小説家。私が好きな作家の一人です。もっとも、受賞作よりも一つ前に出た「双頭の鷲」の方が好みなのですが…。
それはそれとして何でまたSFの評を…? 一瞬考えてしまいましたが「タイムライン」は100年戦争時代のフランスにタイムスリップする話だから、この人の専門分野でもあるわけですね。
この評で佐藤賢一は「自然」科学的に傑出したアイディアがあるだけでなく、「人文・社会」科学的にも満足のいく設定・人物造形がされているSFこそが傑作だと主張しているわけです。
100%アイディア勝負のSFにも傑作はあるので、その主張はやや極端とも思います。ですが、両方を兼ね備えた作品が傑作であることは、間違いないでしょう。「タイムライン」がそうなのかは、読んでみてのお楽しみ。私も、まだ読んでませんけど。
HP :
月は凍った世界といったイメージがあるのでしょうか?
「凍月」という名の本もありますね、
実際の月面も荒涼としていて冷たいイメージですが、地球から夜みる月の光も、冷えたイメージがあると思います。
生命の群れがきらめく豊かな海の底へ
HP :
月の地底で事故に遭遇したリーからの最後の通信。月の鉱物資源の調査にやってきていた、リーは姉とこういった会話をかわしていました。
「人間が行き着く限りの宇宙がすべて、こんな死の世界だったらひとかけらの生命さえ、どこにも存在しないのだとしたらそんな宇宙に何の意味がある・・・・?。おれたちは果てしない死の世界にいったい何をめざして出て行くんだ・・・?」
「泣き言は、いいかげんにしてっ、リー!あなたがそこにいられるのは誰のおかげなのか忘れたの!?」
そんな絶望にとりつかれたリーは、なぜこのようなメッセージを残していったのでしょうか?
生命のない世界に意味がない、とは私は思わないのですが…私たちがそこにいて、意味を見つけようとしている限り。ただ、宇宙に私たちしか物事に意味を見いだせる存在がいないということは、非常に寂しいだろうとは思います。
HP :
主人公の青木淳子は、念力放火能力者である。彼女は、法では裁かれることのない凶悪な犯罪者を独自に探しだし、その能力をもって『処刑』していく。自身が生まれ持った力を正しく利用する方法として。しかし、淳子は自分の正義を信じ、戦いながらも考えるのだ「自分は『処刑』を楽しんでいるのではないか、強すぎる『力』が『解放』を求めているのでないか・・・」と。苦悩しながらも、それを他人に相談することもできずに淳子は孤独に戦い続ける。
「――わたしは、装填された銃だ。」 淳子は幾度となくこの言葉を自分に言い聞かせる。まるで、異能者として孤独に生きてゆく為の依代のように・・・。
青木淳子は『装填された銃』だ。しかし、この銃には『心』がある。その『心』は、けして癒されることのない哀しみに溢れている。
映画化記念も兼ねて?
宮部みゆきは「蒲生邸事件」しか読んだことがありませんが、超能力ものが多いですね。他にも「龍は眠る」とか。
そう言えば、エンダーも武器に例えられることがありますが…。武器が心を持ってしまうことは悲劇です。それを嫌悪しようと、罪の意識に苛まれようと、こめられた弾丸は発射されずにはおれないのですから。
HP :
正確には台詞じゃないかもしれないけど、笑ってしまったから許してください。ネタはホットなうちのがいいと思うし、この一文、凄くなっとくできるんですよね。
大富豪の中隊長フールと彼の部下たちが活躍するドタバタミリタリーSF、最新刊の第3巻より。
まだボスじゃないですが、私もこの言葉は聞きたくないです。とくにコンピューターがらみは…。
「サルじゃありませんっ! ネコですっ!」
HP :
しっぽや翼の生えた人間の住む、ファンタジックな惑星ロークに降りた、地球人ロニキスのコメント。それに対して主人公であるローク人のラティはこう反論します。
なんでこれが印象に残ったかというと、私ずっとロニキスと同じこと思ってたんですよね。どう見てもサルにしか見えなかった……ごめんラティ。
このゲームはやったことないですが…。
やっぱし、サル型よりネコ型の方がいいんですかね…。そういえば、SFではネコ型のキャラは美人が多いけど(「人類補完機構」のク・メルとか)、サル型の方はぱっとしたのがいないな(下の「禅銃」のパウトも…)。
「このようなことになるとは思ってもみませんでした、叔父上」
「世界がおのれの想像力を越えるものでないとは思わぬことじゃ、甥よ」
HP :
そういう問題なんでしょうか、これは。
ここまでやられるとある意味怖いように思います。
それにしても、この作家の頭の中ってどうなっているんだろう……。
究極兵器<ゼン・ガン>をめぐって、宇宙艦隊提督アーチャー、サムライ風人間兵器<小姓>、キメラのパウトらがおりなす物語より。この話、かいつまんで説明しにくいんですよね…。とりあえず、読んでもらわないと。
これに出てくる(疑似)物理理論「後退理論」は、実は宇宙には万有引力はなく、物体どうしに働いているのは斥力のみである、という突拍子もないもの。理屈は正直よくわからないんですが…
精神論で諭されている甥御クンがどういう状態になっているのかは、読んでのお楽しみとして。「名文句」を発している<小姓>池松八紘もいいかげんよくわからん人物ですが、それの生みの親ベイリーの方も、確かに輪をかけてわけのわからん頭をしていると思います。どうやったら「後退理論」なんてひねり出せるんだろうか…。
今日こそ動かしてやるぜ・・
山よ!銀河よ!俺の歌を聴けぇぇ!!」
HP :
私の十代後半を熱く彩った言葉です。「〜なんてくだらねえぜ、俺の歌を聴け!」というのがひとつのパターンになってて、たとえば高校の掃除時間には「掃除なんてくだらねえぜ、俺の歌を聴け!」とほうきをつかんで歌い出してました。
ああ、ミレーヌ役がいてくれれば、私の高校生活は熱いだけでなく、あざやかに彩られていたかもしれない・・・・。
前作「超時空要塞マクロス」から35年後を描く続編。やはりこっちでも歌が武器なわけか…。
「俺の歌を聞けぇ!」でジャイアンを連想してしまった私は、たぶん怒られるでしょう。
>ミレーヌ役がいてくれれば…
そういうときは「女なんてくだらねえぜ、俺の歌を聴け!」と言えば、少しかっこよかったかも知れません。
HP :
体力の限界にきても人並みの台詞を吐かない彼には脱帽です。
こちらも、はじめましての方からです。
帝国軍との戦いを終えた撃墜王(…敵機も女性も)・オリヴィエ・ポプラン氏のひとこと。伊達でなく素でこのセリフが出てくるのが彼の彼たるゆえんです。
しかし、この場面の少し後に、シリーズ最大の悲劇が待っているんですよねぇ…。
「なに?」
「生き残る種族の条件です。強くて、しぶとくて、へこたれなければ、少しくらい運が悪くても生き延びることができるんじゃないかしら」
HP :
はじめまして。最近元気づけられたセリフから。
銀河帝国軍第三艦隊司令ゲルハルト・ハウザーの「(種族=生命が)宇宙で生き残るのに何が必要か、知っているか?・・(中略)・・生命力、適応性ー学者どもは様々な条件を並べ立てるが、結局のところ生命が生き残り、生き延びるために真に必要な条件はひとつしかない。幸運だ。」という言葉に対しての、”星を渡る術すら持たぬ”未開惑星地球の女子高生由貴のセリフ。
種族にも、そして個人にも当てはまるように思います。
はじめまして。初のご投稿、ありがとうございます。これからもごひいきに。
ご投稿の名文句は、勇気ある言葉だと思います。真理としてではなく、信念として。実際は幸運が必要でしょうね。地球で種族の大絶滅が幾度も起こっていることを考えると…。最近グールドの「ワンダフルライフ」でカンブリア紀の大量絶滅の話を読んだところなので、余計にそう思ってしまうのですが。
たぶん種族が生き残る条件は、「強くて、しぶとくて、へこたれなくて、しかも運がいいこと」なんじゃないでしょうか。
HP :
「グランド・バブル」(GB)、またの名を「星喰い鬼」(プラネット・オーガー)。
人類が太陽系外宇宙への第一歩を踏み出した段階で遭遇した、巨大な人工天体。人類以外の知的生命による建造物、しかし今は無人のダイソン球殻(スフィア)。
当初、高度な科学技術の宝庫とのみ思われたそれは、実際には「惑星を解体し、自らの内部に持つ工場で精錬・加工して、その巨大なシステムの維持・補修に使用」する巨大な土木機械であることが明らかになる。
やがて太陽系がその目標に定められ、母なる地球を失うさだめに置かれた地球人たちは、「GB内部への移住」「世代宇宙船による第二の地球探索」「地球に残り、母星と最後を共にする」の、三者三様の選択をせまられるのだった。
・・・言うなれば、宇宙規模の「日本沈没」でしょうか。
上の言葉は、地球に残留することを望んだ、老夫妻の会話より引用しました。
BGM:「土の話」遊佐未森
「あんた……この、地球にに恋をしていたのじゃな……」 というところでしょうか(第1集参照)。
私だったら、移住するな。とりあえず。
ダイソン球殻というのは、ひとつの星系の惑星とか彗星とかを集めて薄い殻をつくり、それで恒星をまるごと覆ってしまうというアイディア。太陽のエネルギーをすべて逃がさず利用でき、しかも殻の内側表面を無尽蔵の土地として利用できる…というもの。こいつをスライスすると、ニーヴンの「リングワールド」になりますね。最近これをつかったSFはあまり見ないと思うのですが…。
なお、ダイソン球殻の説明は楡岡輝山さんのHP「舞・宇宙」の「自家用Fiction事典Science風味」を参照させていただきました。
HP :
台詞だけならどうということはないのですが、これを言ったのが主人公ギリアンのサポートロボット、メタルギアだったので印象に残りました。
知らないうちに人間と摩り替わっている機械、「スナッチャー」を退治し、目的を追うことが役目のギリアン。そのサポートを行う為に作られたメタルギア。二人(?)が初めての事件に向かった時、廃工場の中でスナッチャーと遭遇しそうになった時にメタルギアが口にした台詞がこれです。
このメタルギア、この他にも「いざとなったら私をかついで逃げて下さい」と言ったり(ちなみにメタルギアの重量は50キロ)、屋台で食べ物を買おうとしたギリアンに「私も食べたい」と言ったり、ハメを外した時は説教したりとなかなか笑える奴で、非常に気に入っています。
これは懐かしい。知っている人は、かなり古手のゲームファンなんじゃないでしょうか。MSXとかPC−88mk2が全盛だった頃のアドベンチャーゲーム。
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冬になると現れ人を殺害、密かに本人とすり替わり(スナッチ)社会に浸透していく謎のバイオロイド「スナッチャー」。これに対し警視庁は『対スナッチャー特殊警察班』を設置。人々は彼らをジャンカー(屑鉄処理人)と呼んだ。主人公ギリアン・シードはジャンカーとしてネオ・コウベ・シティに配属されるが…。
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という感じの話です。サイバーパンクを意識した設定とデザインが、他のゲームと一線を画していた名作でした。エンディングは続編がありそうな終わり方でしたが、出ませんでしたね。
そう言えば、今度PS2で「メタルギア・ソリッド2」が出るという話ですが…。そっちのメタルギアは腰が抜けたりはしないだろうなぁ…。
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