第20集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第22集を見る
「僕は爆弾だ」
出典:
ジョン・ヴァーリイ「バガテル」(大野万紀訳) 「バービーはなぜ殺される」に収録
紹介 :mad doc 様
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駄弁者:
「ぼくの名前はビーンだ。ポークがこの名前をくれた。だからぼくは、うそとひきかえだって、この名前を捨てはしないぞ。」
出典:
オースン・スコット・カード「エンダーズ・シャドウ」(田中一江訳)
紹介 :NAL 様
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駄弁者:
「きみは幻だ。カメラに映らないのだから」
出典:
神林長平「太陽の汗」
紹介 :oo 様
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駄弁者:
「パンツはいてねえほうが強えじゃねえか」
出典:
たがみよしひさ「GREY」
紹介 :oo 様
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駄弁者:
カッと逆上して人を殺すのはアマチュアのやることさ。
出典:
平井和正「狼の怨歌」
紹介 :oo 様
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駄弁者:
「みんな、そう言ってる」
出典:
山田正紀「宝石泥棒」
紹介 :oo 様
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駄弁者:
「人間というものは、打ちのめされ、そしてまた、打ちのめされ、何回かそれをくりかえしても、なおかつ、生きていけるものでしょうか?」
出典:
レイ・ブラッドベリ「華氏四五一度」(宇野利泰訳)
紹介 :りんご 様
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駄弁者:
私がなにか?
出典:
黒田硫黄「大日本天狗党絵詞」
紹介 :屋良一 様
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駄弁者:
ドゥエロ「この患者の体内に、別の生命体が寄生している」
出典:
もりたけし『ヴァンドレッド』第3話「これが私の生きる道」
紹介 :好古真之 様
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ああ…この瞬間 私はいま史上初めて アノマロカリスを食べた女!! これぞ 時間犯罪の醍醐味!! 私 悪いことしてルゥ!
出典:
長谷川裕一「クロノアイズ」
紹介 :屋良一 様
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駄弁者:
時間の流れはみんなに1個ずつあってとまらない
出典:
芦奈野ひとし「ヨコハマ買い出し紀行」
紹介 :屋良一 様
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駄弁者:
覚悟完了!
出典:
山口貴由「覚悟のススメ」
紹介 :屋良一 様
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駄弁者:
「そう。だから“彼”はぼくたちに前もってすべてを教えた……知らせたって思うんです。それは、すべての人々に、心の準備のための猶予の期間を与えたってことじゃないんでしょうか。どのような別れを、それぞれがするべきなのか……ということを考えさせるために」
出典:
梶尾真治「黄泉がえり」
紹介 :かときち 様
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駄弁者:
「トルクキヌゥミナード!ヴァジイメラーク!フゥカミナァーン!いまいましい。おまえたちの種族ときたら、なにがなんでも発音不可能な名前をつけにゃおれんのか。いくらでももっと単純な――」
出典:
ロバート・シルヴァーバーグ「第七の神殿」(森下弓子訳) 「伝説は永遠に〜ファンタジィの殿堂〜1」に収録
紹介 :NAL 様
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駄弁者:
エダルト「考えてごらんよ 西暦1万2千年まで動き続ける時計のことを 想像するだけでわくわくしないかい?」
出典:
竹本泉「てきぱきワーキン・ラブ」
紹介 :屋良一 様
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駄弁者:
死人を山のように築いたならば、なお!
出典:
山下いくと「ダークウィスパー」
紹介 :屋良一 様
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駄弁者:
運命は何故、こうも過酷に俺を責め立てるのだろうか?これがH市を魔人ディレルの魔の手から救った男に対する仕打ちなのか? ああ、もう全てが嫌になった。
出典:
ろくごまるに「食前絶後!!(くうぜんぜつご)」
紹介 :屋良一 様
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駄弁者:
――かみさま 私のまわりはいい人ばかりです 怖い事件も起こりません とくべつ苦労もありません――でも なにか不安です だから お願いです この毎日を壊さないでください 私の好きな人と その全てを 守ってください
出典:
丸川トモヒロ「成恵の世界」
紹介 :屋良一 様
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駄弁者:
gy=c
出典:
T・J・バス「神鯨」(日夏響訳)
紹介 :杉原 行 様
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駄弁者:
「ばあっ!」
出典:
ジャック・ヴァンス「魔王子シリーズ」(浅倉久志訳)
紹介 :好古真之 様
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駄弁者:
HP :
今更、ながら、ジョン・ヴァーリイです。
当時、私は、ハンス・ライターでした。私には、ロジャー・バークスンのような優秀な爆発処理班がおらず、ハンスより、もっとゆっくり爆発してしまい、ルナシティー(のようなもの)を全壊させてしまいました。
当時、涙を流しながら、読んだ作品でした。
「花とギフトの店バガテル」に突然現れたサイボーグ、ハンスの宣言。これが本当の爆弾発言、というやつです。警察官アンナ・ルイーズ・バッハと爆発物処理技師のロジャー・バークスンは爆弾の「説得」にあたるが…。
今更、といっても再刊されたのは一昨年のことですし、それほど古い印象もないですね。
ちなみにアンナ・ルイーズ・バッハはヴァーリィの短編にちょくちょく登場します。表題作の「バービーはなぜ殺される」や人気作「ブルー・シャンペン」「タンゴ・チャーリーとフォックストロット・ロミオ」など。
HP :
孤児だったビーンが、家族の存在と付けてもらっていた名前を知らされた時の心の中の言葉。
情報をもたらしてくれた人物に対する警戒心がこんな感慨をもたらしたのかもしれませんが、ここは素直に、ビーンの本当の気持ちだととりたいと思っています。
…さっそく来ましたね。
とにかくドライな性格のビーン。ですが、彼がただひとつ理屈抜きで感じているのが、ストリート・キッドのリーダーだった少女・ポークのおかげで飢え死にをまぬがれたことへの感謝と、彼女の死を防げなかったことへの後悔でしょう。エンダーに対してよりも強い感情を死んだポークに抱いているようにも思えます。
「カメラこそ幻を映していると思わないの?」
「そんなカメラの状態を“故障”という」
「あなたは故障している」
HP :
ビデオカメラに映らない女性と主人公の会話です。誰が幻なのか、何が故障しているのか。めまいのするような感覚。
カメラで捉えられるものが現実なのか、眼に見えるものが現実なのか。カメラに映らないものが眼に見えているとき、現実を捉えているのはカメラなのか眼なのか。ああ、ややこしい。
現実に対する不信感、違和感というのは、多くの神林作品に共通するテーマだと思います。
「さらけだして死にたかないからね!!」
HP :
未来世界で、追手と戦う場面の男女のセリフです。たしかに、さらけだして死にたくない。意外と強くなるかもしれないですね。
おもわず「なるほど」、と頷いてしまいました。
核戦争後の地球、マザーコンピュータの統制の下、人々は「シティ」の一級市民となるため戦争に明け暮れる日々を送っている。そんな中、死神と謳われる戦士・グレイは数々の戦いから生還し、「シティ」市民(シチズン)の資格を得るまでもう一歩のところに来ていた。だが、戦いの果てに彼が知った真実とは…。
…という感じの話だったかな。原作のマンガは読んでないのですが、だいぶ昔にアニメを見たような記憶があります。
HP :
殺し屋のセリフです。どんな仕事にもプロが存在するのだなあ、と感心しました。まったく日々のニュースで報道される素人犯罪ときたら。もっとスマートに、プロとしての誇りをもってやらないといけませんね。いや、しませんけど。
「ウルフガイ」もの、初登場ですね。
「プロの誇り」が「ターゲット以外を巻き込まない」という点で発揮されるなら、同感です(ただし私がターゲットでない場合に限る)。犯罪がすべてプロの手でスマートに行われるようになった世の中というのも、それはそれで恐いと思いますが。
「自分の気に入った本ばかり受入したがるのはアマチュアのすることさ」
…私、アマチュアかも。
「そのみんなって奴を連れてきなよ」
HP :
みんなとか、世間とか、そーゆー曖昧なものを頼りにするような意見者には、このセリフを返してやりたいです。
「甲虫の戦士」ジローは、従姉妹への禁忌の恋をかなえるため、「空なる螺旋(フェーン・フェーン)」にある「宝石」を求めて仲間とともに旅立つ…山田正紀の名作「宝石泥棒」より。最近ハルキで復刊されたのを読んだばかりですが、濃密に設定された世界観が魅力的でした。
ご投稿の文句は第三章「空なる螺旋」でのジローともうひとりの「甲虫の戦士」ビンのやりとりですね。話の流れからいくとビンの軽口にすぎないんですが、この部分だけ切りとって見てみると、なかなかの名文句。
HP :
本のページに火がつき、燃えあがる温度―――華氏四五一度。
その世界、本を読む事はもちろん、持つ事さえ禁じられていた。本を隠し持つ者は密告され、即座に家ごと本を燃やされてしまう。人々は耳に小型ラジオをはめ込み、四方の壁一面のテレビに囲まれ、それらが与える情報のみを甘受し、ものを考えることもなくなっていた。忍び寄る戦火にも気付かず、等身大のテレビの中の役者と会話をし、彼らを《家族》と呼び、大音量で馬鹿騒ぎをする。その反面、無意識の不安から睡眠薬をあおり続けて、夜中に技術者が胃洗浄をし、血液を取りかえてまわる。ある日、焚書官モンターグは、仕事帰りに不思議な少女に出会う。彼女は夜中に散歩をし、空を見上げ、過去を知り、想像し、雨の味をみ、タンポポ占いをする。とまどいつつも微妙に変わるモンターグ。しかし彼女は突然いなくなる。そしてそんな時、モンターグは密告を受けて駆けつけた家で、最後を悟った老女が本と共に自ら焼け死ぬのを目の当たりにする。自分達は今まで燃やしてはいけないものを燃やしていたのではないのか。そしてモンターグはこっそりと本を持ち帰る。
とまあ、前半部のあらすじだけで長くなってしまいました。抒情詩人ブラッドベリの長編からです。
上の文句は、自分の家を焼かれ、というか自分の手で焼かされ、妻に出て行かれ、仕事を捨て、友人を死なせ、同僚を陥れ、警察に追われ、八足の毒針を持つ機械シェパードに追われ、あまつさえその様子をテレビ中継までされながら、逃げ込んだ先の唯一の味方、元大学教授フェイバーに言う言葉の一節。
これに対する直接の答えはありません。私としてももしそう聞かれたら、どうでしょうねとしか言えないと思うんだけど(冷たい?)、こういう台詞を言う自体、生きていきたいと思うからこそだと思います。
以前投稿した夢枕獏の「上弦の月を喰べる獅子」にもありましたが、問いの中に答えはある、問いと答えは同じである、ということで、答える必要がなかったんでしょう。
ところで、なんとなーく、ブラッドベリのってポーみたいなとこあるな、と思ってたら巻末に幼い頃読んで聞かせてもらってたとあった。だからかどうかは知らないけど、なんとなーく、似てる気がしてたのかも。というか単に詩人つながり?
つーかそれ以前にそんなん思うの私だけか。…この4行無駄かい。
「こういう台詞を言う自体、生きていきたいと思うからこそ」というのに同感です。でも答える必要がないとはいえ、「それでも生きていける」と言って欲しいと思うのは、軟弱なのかなぁ…。
ちなみに「華氏四五一度」は司書講習ではよく名前の出てくる作品です。当然、資料収集・提供の自由とのからみで。当時アメリカで横行していたマッカーシズムに対する批判として書かれた、というのは今更言うまでもないですよね。
焚書官=「Fireman」が火を消す仕事じゃなくて火をつける仕事をやっているというのが皮肉ですね。あ…反体制の火を消してるってことになるのか?
ポーとの関連については…わたしはどっちも数をこなしていないので、なんとも。
私はシノブ 片仮名でシノブ 呼ばれる名があれば それでたりるよ
HP :
講談社月刊アフタヌーンに連載された漫画より。
市井の中で細々と生き長らえてきた天狗たち、その一人「師匠」は惨めったらしい日々に耐えられず、大天狗「Z氏」を担ぎ上げ「大日本天狗党」を旗揚げし、日本を天狗の国にしようとする。
その騒ぎの中で、師匠に育てられた女天狗シノブは、元は師匠が天敵と断じる高間教授の姪であったことから、天狗からは裏切り者とされ、人間である家族の元へも帰れず彷徨っていた。
同じく群れをはぐれた天狗である比良井と偶然行き会い「天狗ってなんだろう・・・帰るところのあるものは天狗じゃない・・・シノブは天狗なのかい?」と問い掛けられ、こう答える。
己が何か知っている者など、どれほどいるのだろう。
SFっぽくはないですが…。いや、しかし「天狗」という要素をを加えることからくる世界観の「ひねり」が納得のいくものなら、やっぱりSFになるか。
呼ばれる名だけで十分、と本気で言える人は相当に強くて、しかし孤独なんだろうと思います。
私は、日本人であり、図書館員であり、自分の家族の一員であり…と、とにかく既成の帰属先がないとおそらく不安になるだろうと思います。
マグノ「えッ!?」
エズラ「違いますぅ」
ドゥエロ「え…?」
エズラ「あたし、赤ちゃんが…出来たんですぅ」
HP :
これを聞いた男どもの反応。
バート「子供って工場で作るんじゃなかったのか?」
ドゥエロ「女は体内で、複製を作るとは聞いていたが…」
10月からノンスクランブル放送が開始された、WOWOWのアニメより。
…遙か銀河のかなた、男だけの星「惑星国家タラーク」と、女だけの星「船団国家メジェール」というふたつの惑星は、いつ果てるとも知れぬ戦争を続けていた。(男の星が軍事国家で、女の星が文化国家なのは、お約束)
処女航海で、流浪の女海賊集団の捕虜となった「戦艦イカヅチ」のふたりの青年士官(金持ちのボンボンと医者)、いきがかり上「イカヅチ」に密航、同じく捕虜となった主人公、そして150人の女海賊たちは、ふとしたことから未知なる敵の攻撃を受ける。男女共通の敵の存在を、故郷の星に伝えるため、かれらは手を取り合うことになるが…。
「おいら宇宙の炭坑夫」や「機動戦士ガンダム/第08MS小隊」(第14集参照)の飯田馬之助氏が参加しておられるだけあって、SF設定のセンスは確かです。
BGM:「これが私の生きる道」パフィー
男だけの星と女だけの星の戦争、と聞いてとっさに「超時空要塞!?」と連想してしまった私は、やはりオタクなんでしょうか。
そういう世界でも女性の方は自分の体内にあるのが自分の子供だって認識できるんでしょうかね。
HP :
講談社の月刊漫画誌「マガジンZ」連載中の漫画より、迷台詞です。こんな動機の時間犯罪者嫌ですね、しかも歴史にも物理学にも生物学にも全く興味も知識もなく、唯々、失われた味を求めて部下のロボットにタイムマシン使わせているし。
ぞくぞくしながら「あああ 人類全部を喰った女・・・・・・」等と言ってピカイヤを踊り食いしようとするし。
文字通り味わってますな…。
あの姿形からして、食感はエビかシャコでしょうか。補食肢やドーナツ形の顎が珍味かも。
こういう人はホークスビル収容所にでも放りこんどけば…犯罪を助長するだけか。
>ピカイア踊り食い
人類どころか脊索動物門全部食ってるじゃないですか…
…なお、固有名詞がさっぱり分からん、という方はこのあいだ文庫版がでたスティーブン・ジェイ・グールド「ワンダフルライフ」をご覧下さい。NHKスペシャル「生命・40億年はるかな旅」でも可。それと、「ホークスビル収容所」はシルヴァーバーグの同名短編に出てきます。
HP :
講談社月刊アフタヌーン連載の漫画より。
温暖化による海進の進んだ21世紀、岬の喫茶店で一人のA7M2型ロボット「アルファ」さんがオーナーの帰りを待っている、何年も待っている。夕凪のようにてろてろとした時間、ゆっくり文明の崩れ行く時代。アルファの心はその日々の生活の中で育まれ、既に製造時のスペックでは説明のつかないものに成っている。その彼女の心が紡ぎ出す想いの数々がこの作品にあふれています。
しみじみとしたシチュエーションです。こういう黄昏めいた雰囲気も嫌いじゃないです。
気になったので、1巻だけGEOで立ち読みしてきました。あんまし(というか全然)ロボットって感じじゃないんですね…。喫茶店の常連のガソリンスタンドのおじさんが、いい味だしてます。
HP :
6年前、週刊少年チャンピオンに連載され色々物議をかもした漫画「覚悟のススメ」より、ご存知とは思いますが、この作品「雑草などという草は無い」「貴様の愛は侵略行為、当方に迎撃の用意あり」「我が身すでに不退転」等と胸躍る台詞がテンコ盛りなのですが、その中でも基本と言うことで。
すいません。ご存知じゃなかったです、またもや。というか私「チャンピオン」読んだことないような…。
特集しているHPの紹介を見たところでは…大地殻変動後の近未来、東京を舞台に強化外骨格「零」を装備した主人公・葉隠覚悟が活躍するヒーローもの…といったところですか。そのページには名セリフ集もありましたが、なかなか熱い文句揃いでした。
HP :http://www.tkcity.net/~kicchan/
このたびはリンクいただきありがとうございました。
私の好きなカジシンさんの最新作からの投稿です。結構泣かせるいい話です。カジシンさんのメロウな部分が長編になったのは初めてではないでしょうか? 往年の名短編を彷彿とさせるよい作品に仕上がってると思います。今年のおすすめです。
こちらこそ、ありがとうございます。
HP「かときちWorld」でも同じ文句を紹介していらっしゃいましたね。
カジシンは短編をよく読むんですが、まだ長編は読んだことがありません。彼の話はブラック・ユーモアと叙情的なのと、両方向の作品がありますね。ご投稿の出典はどうも後者の色彩が強いようですが。
「きわめて論理的な命名法です。名の前半部分で同じ母音をかさねる意味は――」
HP :
異種族の名前に癇癪起こしたナシモントの気持ちは、良くわかります。私も読み終わって、はやくも、混乱しかかっています。誰だったっけ?。ナシモントも充分変な名前だと思いますがね。人の事言えんぞ。
さっそく「ファンタジィの殿堂」のマジプールから来ましたか。これについては、地球より相当デカい惑星を舞台にした話、というぐらいしか知らないのですが…。
>異種族の名前に癇癪…
私の場合、西洋人名ではそれほどとも思いませんでしたが、大学のときによくお目にかかったイスラム人名なんかはちょっと面倒だった記憶があります。「チャンダルル・カラ・ハリル・ハイレッディン・パシャ」なんぞ、それは一人分の名前なのか…と思ったり。
しかし、西洋人にしてみたら日本人の名前も相当発音しにくいんじゃないでしょうか。母音ばっかりで。
ナオミ「再来年あたりに壊れるんじゃない?」
HP :
21世紀末「千年時計財団」は、南米アンデス山中に「千年時計」を作り上げた。千年に一度チャイムを鳴らし1万年以上動き続けるこの時計はそのために、一年に一度ネジを巻く必要がある。世界中の会員の中から抽選で、ネジを巻く栄誉を勝ち取ったエダルトは、職場の同僚ナオミをお供に山を登っていく。その道すがらの会話。
ワーカホリックなロマンチスト・エダルトと、とことん現実主義者でアウトドア趣味のナオミは良いカップルになれると思うのですがね。
屋良一さんに「千年時計財団」と「千年時計計画」は実在する、と教えていただいたので調べてみたら、たしかにありました。
30世紀の科学者たちに、地球環境の変化の研究に役立ててもらうため、カプセルに人や動物の細胞、植物の種子、水や空気をいれ、気圧や温度の変化を見るための「千年時計」と一緒に埋めるんだそうです。時計はバネで延ばした金属の変型を利用して千年間の温度変化を表面に刻んで記録するとか。
埋める場所は南極の氷床だそうです。ちょっとネジを巻きには行けないなぁ…。
彼らは自分たちが殺した人間の数だけ生き延びねばならない義務がある
HP :
第三次世界大戦の真っ最中にアメリカ合衆国は消失した。人口の半数と荒廃した国土を置き去りにして。それから7年後、欧州連邦委任統治下のプエルトリコ沖で、国連戦災処理軍により潜水艦が発見される。その艦から出てきたのは特命を帯びていたらしい乗務員6人と、見た目10歳位の少女。人々は乗組員たちを尋問して合衆国消失の謎を探ろうとするが、乗組員たちは隙を見て脱走。ロケットプレーンで宇宙に飛び出す、置き土産に潜水艦の核自爆装置を作動させて。少女−CIA特殊工作員コヨミは彼らを追う、もう彼らの行くべき処も、帰るべき処もありはしないことを伝えるために。
メディアワークスより電撃コミックスとして復活した幻の作品より。
この台詞は、成り行きで相方となったエノラが「ひとつ聞かせてくれ、あの6人をどうする気なんだ(彼らはもう何人も殺している、何故そうまでして助けたいのか)。」と尋ねたのに答えて。
彼らに追いついたときには、既に核自爆装置の爆発で何万人も死んでしまっていて、取り返しなどつかなかったのだけれども。
殺された当事者の側から見れば、理想論にも聞こえる言葉です。
…それにどういうふうな状態で「生き延びる」のかも問題かな…。カードの「王の食肉」(「無伴奏ソナタ」所収)みたいなのだったら死刑より残酷です。
もちろん、ここで言われているのはそういう残酷さから出た言葉ではないのでしょうが。
俺は徳湖の両手を握り、目を見つめて言った。
「徳湖。駆け落ちしようか?」
負けじと俺の手を握り返し、目も見つめて返して徳湖は答えた。
「……やなこった」
HP :
我が一万冊の蔵書にかけて!これはSFなのですが、あまりそう言われません。富士見ファンタジア文庫における、「ろくごまるに」のプロデビュー作。
男子高校生・北浜雄一は、視覚魔法を操る魔女・ディレルの恐怖から世界を救うべく死力を尽くして戦い、完全徹夜の末、ついに魔女を消去することに成功した。
だが彼は、朝日を見ながらその日が持久走のテスト日であることに気づき、絶望のあまりついつい幼馴染で調味魔導正統継承者の女子高校生・立野徳湖に救いを求めてしまうのだった。
調味魔導・視覚魔法と言った「五感の魔術」の説明がまさに生理学系ハードSF。
「さっぱりとしたアスファルト」味のソボロ、加速状態での意識の流れを描写した「思考の疾走」等読み応え抜群です。
日常との不整合は人知れず世界を守るヒーローの宿命ですな。
…ところで生理学系ハードSFで「さっぱりとしたアスファルト味」を説明するとどうなるんだろう?
HP :
月刊少年A連載の漫画より。
光瀬龍の作品世界だったら、絶対かないそうも無い願い事ですが、ここは「成恵の世界」−非Aの世界−ですから、祈りはきっと届くでしょう。
そういう世界で物語が成り立つんだろうかという気もしますが。
現実世界にはやな人もいるし、怖い事件も起こるし、苦労は絶えんし、しかも漠然とした不安の方もきっちり付いているし…。
HP :
はじめまして。少々マイナーな作品からで恐縮なんですが。
これは「オルガの公式」と呼ばれる式でして、「惑星の重力gに惑星年yをかけた数値が光速度cと等しければ
その惑星の基本的な特徴は知的生物にとって好適である」のだそうです。地球の場合はまさにそうです。
もちろん実際には単なる偶然の一致なんですが、それが普遍的な真理であるってアイデアで長編を書いてしまう
のがすばらしいです。これぞ馬鹿SF。
内容的には迷文句なんでしょうが、作中では祈りの言葉のように連祷されていて、どうかすると名文句のように感じ
ちゃったりする瞬間もあります。
ため息の次はがらりと変わって方程式…。
話には聞いていますが「神鯨」、まだ未読です。ハヤカワ文庫で1978年刊ということですから、なかなか手に入りません。
数式めいたものが出た時点でなんとなくすごいと無条件降伏してしまう、数学音痴の私でした。
HP :
シリーズ全5巻に頻出する叫び(?)。ダン・シモンズの「ハイペリオン」にも踏襲されていますね。ニュアンス的には「怒りまじりのため息」といった所でしょうか?
BGM:「BURN」ディープ・パープル
5周目開始早々でため息つかれてしまいました(笑)。
こういう言葉は訳しにくいだろうなあ、と思います。そのまま転記したんじゃ違和感が生じるかも知れないし、かといって勝手に変えてしまうわけにもいかないし。
ところで、BGMが久しぶりに私でも知ってる曲です。ディープ・パープルはこれしか知らないですが。
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