SF名文句・迷文句第259集

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どういう風に詫びるんだ!?私は間違いを犯しました、二度としませんから許してくださいと言って涙を流すのか!?
そんな泣き言を俺が言えるか!!言ったところで俺の失敗が償えるのか!?
俺は地球の人間だ!男だ!!犯した罪は命を懸けて償うしか、それしか考えられなかったんだ!!!

 出典: 堀田史門脚本・鳥海永行演出「宇宙の騎士テッカマン 11話『失われた宇宙船』」

紹介 :H・I・T 様
HP :

コメント:
 今回も『スペースマン』ネタで。
 悪党星団ワルダスターに父を殺された宇宙の騎士テッカマンこと南城二。
 父の復讐と地球を守る使命に燃える彼はある日、地球に接近してきた宇宙船を問答無用で粉砕しますが、それはワルダスターではなくユーコック星人の地球友好使節でした。
 唯一の生存者である少女カレンの言葉と、自分の後見人である上司天地局長からの調査報告からその事実を知らされ愕然となる城二。
 自分の命を狙ったアメーバ宇宙人をわざとカレンの目の前で(撃った後に呆然とした表情になりながらも)後ろから射殺した城二は、ボロボロになりながらも彼女が故郷に帰るために必要なリープ航法(この世界における超光速航法)可能の宇宙船を無傷で手に入れる事に成功します。
 宇宙バズーカをかまえるカレンの前に大の字に身を投げ出す城二、その間に入って彼女を制止するアンドローと「ジョウジヲコレイジョウイジメナイデクダサイ」と助命を願うペガス。謝罪の一つもせずに自分の命を差し出そうとした城二にあきれながら、復讐を断念したカレンと共に宇宙船に乗り込んでいくアンドロー…ペガスもいなくなった室内で投稿の台詞を絶叫する城二…。
 城二の演技を担当した森功至氏は、彼の行為をはっきり『甘え』と断言しています。
 ですが僕には18歳(城二の設定年齢)の時も今現在も彼より賢い判断も正しい選択を行う事は多分出来ません。
 世界中の全ての他人が罪や自分を許してくれたとしても、自分自身が許せないなら過ちは永遠に消えないのですから…。

駄弁者:
 黙って殺されて罪も責任も相手任せにすることが、謝罪を口にしないことへの代償になると考えているなら、そりゃ甘えと言い切られても仕方ないでしょう。
 「判断」や「選択」以前に泣いて詫びる「心情」がその場では必要だったんじゃないかと思います。



「あんたもあたしと同じ間違いから始まった。これ以上後悔するような生き方を続けるべきじゃない。あんたはもう対価としては高すぎるもんを支払っちまってるんだ。だからさ、これからは釣り銭を取り戻すことを考えなよ」

 出典: 新房昭之監督・虚淵玄脚本「魔法少女☆まどかマギカ 第7話『本当の気持ちと向き合えますか』」

紹介 :一会 様
HP :

コメント:
 当初、自分のためなら一般人の犠牲なんて知った事無いと公言し、魔女退治の縄張りを奪うために現れた魔法少女、佐倉杏子。死んでしまった先輩。巴マミのように人々を守る魔法少女になろうとする、さやかにとっては相容れない相手であり、杏子の方もさやかの事が気に入らず、挑発や戦いを繰り広げていました。
 ところが、魔法少女の秘密がわかってきた事で、杏子のから、さやかに歩み寄ろうとします。反発していたのは好きな男の子のために契約した姿が家族のために契約した結果、家族がみんな死んでしまった、自分の姿と重なるため。台詞は杏子による一種の助言です。自分のためだけに魔法を使い、生きていくのならどんな事になっても、自業自得。他人を恨む事はないし。後悔も無い。とも言っています。しかし、辛い過去を話してまで、さやかにこの話をしたこ自体、杏子が全然「自分のため」に生きていない証明なっています。(さやかにも言われていましたが)。結局さやかは杏子のことを「誤解していた」といいつつ「誰かのため」に戦おうとします。
 しかし、サブタイトルにあるように、この後、さやかは自分自身の一番醜い面を直視するこになります。

駄弁者:
 これまでのご投稿やその他なんやかんやをみる限り、釣り銭のほうが本来払うべき対価を上回ってしまっているような気がするんですが…。



あーあーヤマトの諸君
我らが局長近藤勲は無事救出した
勝機は我らの手にあり
局長の顔に泥を塗り受けた恩を仇で返す不逞の輩
あえて言おうカスであると!
今こそ奴らを月に代わってお仕置きするのだ
(無線の声「誰だア? 気の抜けた演説してるヤツは」)
誰だだと? 俺は真選組副長 土方十四郎ナリ!

 出典: 空知英秋「銀魂 第163訓『制服は二割増し』」

紹介 :土左衛門 様
HP :

コメント:
 手にした妖刀の呪いで、臆病なオタク人格”トッシー”と化してしまった土方。時を同じくして参謀・伊藤鴨太郎の真選組乗っ取り計画が動き出す。妖刀に精神を乗っ取られながら、最後の意志で真撰組を銀さんたちに託した土方だが、銀さんは自分でどうにかしろと近藤襲撃の現場に土方を連れ出す。
 土方が変貌した真相を悟った近藤は、銀さんたちに最後の仕事として、土方を連れてそのまま逃げてくれるように頼む。戦いを拒む今のトシを巻き込みたくないと。だが、それを聞いて無線をとった土方は……。
 精神を浸食する人格”トッシー”と闘いながら、オタク的語彙から必死に言葉を探して自らを取り戻し真選組を鼓舞しようとする土方。本人は必死なだけに逆に笑えてしまうシーンでした。アニメで中井和哉さんが熱演してるので今回原作見直すまで気がつかなかったんですが、最後も「キテレツ大百科」だったんですね(笑)
 それにしてもこの世界にもガンダム、セラムン、ヤマトはあんのね(苦笑)

駄弁者:
 いっそのこと他の隊員もまとめて浸食されてしまえば、士気と団結力(だけ)は維持できるのでは。
>この世界にもガンダム、セラムン、ヤマトはあんのね
 それぞれどんな作品になっているのか、ちょっと気になります。



ブレードの ランサーが唸る時、また家族が死ぬ!

 出典: タツノコプロ制作「宇宙の騎士テッカマンブレード」

紹介 :yasutaka 様
HP :

コメント:
 LD購入特典でのドラマCD中におけるCM内での台詞
 主人公のテッカマンブレード/Dボゥイ(本名:相羽タカヤ)のアニメ界屈指の不幸を現した言葉。
 「敵は家族及び友人」「妹は弟に殺される」「自分は途中から記憶を失い始める」「弟と兄を自ら手にかける」「最終話エピローグで廃人」など、その不幸っぷりは後期OP「永遠の孤独」の歌詞「これ以上失うものなど、もうないから」を地で行く。
 応用性は皆無だけどインパクトは絶大!

駄弁者:
 家族が別れて敵対するとか、戦うたびに自分が傷ついていくとか、一つ一つはわりとありそうなシチュエーションではあります。…けどそれを全部まとめて背負わせて最後までいくというのは、あまり無かった?(Zガンダムのラストあたりが影響しているでしょうか)



魂ならとっくに売っちゃいました。▽
・・・科学という神様にね。▽

 出典: コナミ製作「パワプロクンポケット7」

紹介 :ギムレット 様
HP :

コメント:
 今回の台詞はパワポケ7の裏サクセスでの寺岡子爵台詞です。
 この間まで表の寺岡関係の台詞を投稿していたのですが、どうせなら裏のもと思いまして投稿しました。
パワポケには通常のADVである表サクセスのほかに、野球を全くしないRPG・貿易物・三国志風など明らかにもう一つゲーム作ってるんじゃないかと思う裏サクセスがあります。
 今回のパワポケ7の裏サクセスは大正冒険奇譚編で主人公は借金一万(ゲーム中では当時の1円=今の5000円)あるので返済するために冒険する話です。(ちなみにパワポケ7の表は突如野球部に現れた戦隊ヒーロー達に部を乗っ取られないよう抗いながら甲子園を目指す普通のADVです。)
 この裏サクセスでは表のキャラをスターシステムで使っているのですが、此間まで投稿していた寺岡がこちらでも科学者として出ているんです。
 さて、それでは台詞についてですが主人公は悪の組織である我威亜党[がいあとう]を抜けさせたく今の彼女の状態を「悪魔に魂を売るようなものだ!」と言ったことに対する言葉です。
 当時の事情として彼女が科学を研究するには悪の組織である我威亜党に入るしかなかったんです。
 彼女としては本当に科学に研究さえできればよかったんだと思います。
 ちなみにこの世界での彼女は鉄人という蒸気等による人間大のロボットの開発者です。

駄弁者:
 この場合「当時の事情」はあまりエクスキューズにはならないんじゃないですか?
 いちおう現実の歴史でも、女性研究者や博士は日本でも大正から昭和の初めには登場していることですし…(そりゃあ差別や偏見は大きかったでしょうが)。



今度はまともな機体に乗せてあげる。

 出典: 佐藤大輔「征途・下 ヴィクトリー・ロード」

紹介 :可児歳蔵 様
HP :

コメント:
 大抜擢によって日本初の有人宇宙往還機パイロットとなった藤堂輝男は、日本の宇宙開発を大車輪で推進し、そして彼をパイロットに指名した『先生』の冥福を祈りつつ、最後に気になった言葉を反芻していました。
「先生の言っていた、今度はまともな機体に乗せてあげる、という言葉は何を意味していたのだろう」。
 輝男の知らないことですが、『先生』は戦時中に航空機技師として、自社製ではおそらく最後になる攻撃機を作った経歴がありました。あちこち改造され正式な帳簿にも載ることはないだろう、色々な意味で「まとも」とは呼べないその機体を直接受けとった操縦士は、藤堂守という海軍軍人だったのです。

駄弁者:
 出典作品は、藤堂家三代の男たちを中心に、太平洋戦争末期から違う道を歩み、二つに分断された日本の「戦後史」を描いた架空戦記。
 佐藤大輔、この名文句集では久しぶりの登場ですが、新刊の方はもう登場しないんですかねえ…。



スルタンがもしメッカに行けぬなら、メッカがスルタンのもとに来なくてはならぬ

 出典: ドナルド・モフィット「星々の教主」(冬川亘訳)

紹介 :NAL 様
HP :

コメント:
 『星々の聖典』の続編というより、後編みたいなものなので、コレ単体で読むのはつらいだろう『星々の教主』ですが、ここにきてモフィットらしく、大風呂敷が広げられます。
 スルタンの居るのは、アルファ・ケンタウリなので、太陽系はアルファ・ケンタウリの近くまで移動させられるはめになります。

駄弁者:
 メッカを異星に移動させたら、地球の人間はどっちの方角を向いて祈ればいいんだろうと思ったんですが、太陽系ごと持っていけばOKですね(笑)。
 …ならこのアルファ・ケンタウリのスルタンはどっちを向いて祈っている?



まさかこれが来るとは思わなかったでしょう?

 出典: 永野護「ファイブスター物語」

紹介 :水谷秋夫 様
HP :
http://oikose.at.webry.info/

コメント:
 剣聖ハイアラキに対峙したソープは、剣ではなくいきなりダイバーパワーでプラズマを浴びせました。その時の科白、というのは、ともかくとして。
 貴サイトに投稿する時、こう思いながらお送りすることがあります。
 毎回じゃありません。たまにです。

駄弁者:
 もし私が人に天位をあげられるほどのSF読みだったなら、ここは「なんてこったあ!貴様バイアとはな」と返しておくところだったんですが。
 「バイア」は作中で騎士(パイロット+剣士+ニンジャ…みたいなもの)とダイバー(魔導師…みたいなもの)両方の能力を持っている人のことですが、この場合は…SFもファンタジーも特撮ヒーローもOKな人ということになるでしょうか。



調査兵団に入ってから驚かされてばかりだ ハンジさんだけじゃない 変わり者だらけ…
これじゃまるで 変人の巣窟
変革を求める人間の集団…それこそが
調査兵団なんだ

 出典: 鎌山創「進撃の巨人」

紹介 :屋良一 様
HP :

コメント:
 無数の巨人が大地を徘徊し人を食うこの世界で、主人公のエレンは巨人に変身します。
 そのため「憲兵団で徹底的に調査された後、人類存続の為の尊い犠牲として英霊とする」か「調査兵団で巨人と闘う人間兵器として使役する」かを会議にかけられた結果、調査兵団預かりとなりました。
 入団したエレンの出会った人は「人類最強の兵士」と綽名されるリヴァイ兵長はじめ奇妙な人ばかり、ハンジ分隊長などは目をキラキラさせながら、エレンに対して酷い人体実験をする許可をエレン自身に求めてきます。
 それに対するエレンの感想はと言えば…変人=「変」革を求める「人」間
 ものは言いようだな!

駄弁者:
 そう言えばこの作品からは初登場ですね。
 再生能力があるとはいえ、人体実験の対象にされてこの感想が出る本人も、調査兵団の一員になる素養は十分な気がします。



「お前のほしいものって何だ!人間か!?」
「もっと単純だ。世界を確かに味わえるもの、命だ!グリードは生きてさえいない。ただのモノだ。そのくせ、欲望だけは人間以上ときてる。食っても見ても触っても絶対に満たされない欲望。それがどれほどのことかは…」
「分かるよ。ていうか分かった。それでもやる」
「ふん、自分はグリードになってか?」
「ああ」
「何が分かっただ映司!お前は何も分かってない。グリードなら、何も欲しくないって顔をするな。ムカつくんだよ!」 「お前は欲しがりすぎるんだよ!命が欲しいなら、人の命も大切にしろ!」
「知るか!お前も何か欲しがってみろ、そうすれば分かる!お前…何か欲しいと思ったことあんのか!あんのか、映司!」
「俺は…。俺は欲しかった。欲しかったはずなのに、諦めて蓋して目の前のことだけを…。どんなに遠くても届く俺の腕、力!もっと、もっと!もう…叶ってた。お前からもらってたんだ。一度も言ってなかった。アンク、ありがとう」

 出典: 東映制作「仮面ライダーオーズ 46話『英司グリードとWバースとアンクの欲望』」

紹介 :ザタンゴールド 様
HP :

コメント:
 800年前にグリードが封印されたとき、右腕と胴体が別々に封印されたアンク。本来の人格は右腕に宿り、胴体は別人格の「ロストアンク」として出現。ロストアンクと仮面ライダーオーズの戦いの結果、プトティラコンボの持つ「無」の力によってコアメダルが破壊され、ロストアンクは消滅する。しかし、それは同時にアンクが完全体になれなくなったことを意味していた。  完全体に代わる力を得るため、真木清人博士に接近して敵となったアンク。映司もアンクが「コアメダルが失われたことによる不調」を理由に泉信吾の体を再び乗っ取ったのを見て戦うことを決意する。
 グリードは強い欲望を持ちながらそれを満たすことができないという悲劇的な存在。それは日常の些細な欲望にすら当てはまり、グリードの五感は不完全な代物である。グリード化によって五感を失いつつある映司と、泉信吾の五感を使って本来は絶対に知ることができない感覚を知ったアンク。二人は海岸で激しく闘いながら投稿の会話をするのだった。

駄弁者:
 ご投稿のやりとりとコメントだけしか知らないのですが、「グリードなら、何も欲しくないって顔をするな。ムカつくんだよ!」というのに、ちょっと共感してしまいます。強く正しく、無欲な人間というのを目の当たりにするのは、弱くて欲に振り回される人間いにとってはかなりしんどいんですよ。



「……その歌が好きなの?」
 私が訊ねると、彼女はにっこり笑って答えた。
「この歌は、正しいです」

 出典: 山本弘「詩音が来た日」  『アイの物語』に収録

紹介 :汗(はん) 様
HP :

コメント:
 老人介護施設に試験導入されたアンドロイド詩音。
 研究施設から出されて実地で介護をするなかで、詩音は人間の良くない面や非論理的なところも学ぶ。
 半年後、詩音はみずからの送別会で松田聖子の「瑠璃色の地球」を歌う。
 引用したのは、詩音の指導役をつとめた介護士、絵梨花と詩音の会話。
 これより前に、詩音はこんなことを言っています。「私はヒトと違って、常に論理的かつ倫理的に正しく行動したいと望んでいます。私には愛は理解できませんが、傷つけ合うことが好ましくないことは理解できます」と。
 「好き」は理解できなくとも、「正しい」かどうかは判断できる。「瑠璃色の地球」に歌われる情景や心情を、大切なものとして守ることが正しいことであると認識した詩音。
 介護施設で遭遇したさまざまな「事件」を通して、詩音は自分の「生きる目的」を見つけたようです。
 「大事件」を乗り越えた彼女の自信に満ちた返答が、読者(被保護者としての人類)の心に力強く響きます。
 本当は名文句を「頬にチューなんてのは、どうですか?」にしようと余程考えたのですが、うまくコメントがまとまりませんでした。
 なんにせよ、プログラムされた以上には成長しないロボットの限界(瀬名秀明「亜希への扉」)なんて話より、どうせなら詩音のように成長してほしいものです。

駄弁者:
 連作短編集としても読める『アイの物語』7編中の1編ですが、私的にはこれが一冊読む価値の半ばを占めていると思っている作品です。
 事件を経て詩音が達した結論には、被保護者たるヒトの一員としては、とっさに反発してしまいそうなんですが、きっとそんな反発さえも正しく受け入れてくれるんだろうなあ。



「あなたは、ぼくがこれまでに会った日本人の中では一番変わってますよ」
「そうですか?」ヒロビニは当惑気味だった。まったく彼は非日本人的だった。角刈りの金髪に青い瞳である。

 出典: フレデリック・ポール「臆病者の未来」(中尾明訳)

紹介 :TWR 様
HP :

コメント:
 1969年、消火活動中に焼死した消防団員(作中では特志消防士)フォレスター。
 彼の遺体は冷凍保存され2527年によみがえる。
 そんな彼を反機械主義者(ネッドラッド)タイコ・ヒロビニという男が訪れる。
 機械から人間に世界を取り戻そうとするヒロビニは、人間が仕事をすることを覚えているフォレスターを仲間に引き入れることをもくろんでいたが…。
 500年もたてば婚姻や人種の混交で白人の外見を持った日本人がいても良いでしょう(日本人という概念が変わっているのかも知れない)。
 タイコという男の名前だってそれなりに流行の名前かも知れない(藤田東湖なんてのもいましたから)。
 しかし、この名字は何か?ヒロビニ!どう考えたらこんな名字が出てくるんだか。
 某kaelemakule男爵も一発でKOのインパクト!
 ついでながらネッドラッドは消費者運動のラルフ・ネーダーがらみかも、と妄想してみます。

駄弁者:
 ひょっとしたら「ヒロブミ」を誤って覚えているんじゃないでしょうか。伊藤博文の名前でも聞いたことがあるのかも。
 フレデリック・ポールの作品には、『ゲイトウェイ』にもシキテイ・バキンという日本人が出ていましたねえ…。よくそんな名前を知っていたなと感心していたら、後の巻で姓が「バキン」だったと判明して感心が割り引かれてしまいました(笑)。



「流石、俺の子だな…」
「親父…」

 出典: 円谷プロ制作「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」

紹介 :クロスケ 様
HP :

コメント:
 ベリアルの操る怪獣軍団の攻撃からをスペースペンドラゴンのクルーを庇ってウルトラセブンは倒れた
 そしてアイスラッガーと共に送ったメッセージによりウルトラマンゼロが駆け付ける。息子の成長を確認し力尽きるセブン
 そしてウルトラマン、メビウス、レオ兄弟、ダイナ、レイオニクスのレイと共にベリアルに立ち向かう。ベリアルの奪ったプラズマスパークのコアに認められたゼロはその力を使い怪獣と合体したベリアルを打ち倒すのだった。
 そうしてコアを取り戻し光の国は輝きを取り戻した、晴れて光の国に戻ったゼロは喜び合う赤子を抱いた家族を見つめ倒れた父を想う、その背後から現れたのは復活した父セブンであった「再会」した親子は静かに抱擁を交わした
 倒れたと言っても散々死んでは生きかえるを繰り返すウルトラヒーローなんだからどうせセブンも大丈夫でしょ?なんて野暮なこと思ってませんでしたよ?えぇ…
 しかしゼロが自分の父がセブンだとどうして知らなかったのかは結局謎のまま…

駄弁者:
>ゼロが自分の父がセブンだとどうして知らなかったのかは
 どういう設定になっているか知らないのですが、親が子どもを育てるとは限らなくて、生まれたら施設に預けて「ウルトラマン」になる訓練を集団で受けるとか…なんか古代のスパルタみたいですが。
 ところで関係ないのですが、ウルトラマンの一人称が「俺」というのは改めて聞くと意外と違和感があったりします。



「警察ってね、いつでも誰かが無駄な努力をしてるところなんだよ」

 出典: 木村武脚本・本多猪四郎監督「ガス人間第一号」

紹介 :ゴジリスト中小路 様
HP :

コメント:
 『警察・自衛隊・対策本部の名珍言集』第6回。今回は、マッドサイエンチストの生体実験によって思わぬ超能力を手に入れた犯罪者と、それを追う刑事との対決を描いたSFミステリー映画より。
 大胆な手口で次々と都内の銀行を襲い、現金を奪って煙の様に消える連続強盗。その犯人らしき男から新聞社へ、犯行予告の電話があった。男は言う。「何故俺がこんな電話をするか解るか?絶対に捕まらない自信があるからさ」その犯行予告は新聞社から警視庁へ通報され、予告の銀行に刑事たちが張り込む。しかし犯人は裏をかいて全く別の銀行を襲った。幸いにして犯人はその管轄区域の警察署員によって現行犯逮捕されたのだが、その犯人が逮捕された翌日、警視庁捜査一課の岡本警部補(演・三橋達也)は新聞記者で婚約者の京子(演・佐田契子)から「あんなに頑張ったのに、他の刑事さんに手柄取られて悔しくないの?」と言われ、少々面白くない様子。で、その時に岡本警部補が京子に返した言い訳めいた言葉が上記投稿の台詞である。旦那、そりゃあべこべですぜ。無駄な努力と思える様なことが、いつか手柄に結び付く……それが警察官の仕事ってもんでしょーが。
 ちなみにこの犯人、あっさり犯行を自供したが細かい点で要領を得ず、単なる便乗犯だということが判明する。こういう展開、「刑事ドラマのお約束」みたいで実に手堅い作劇法である。

駄弁者:
 どうせなら「手柄に結びつかなくても犯罪が防げたなら無駄な努力じゃない!」と言ってほしかったところですが…。あー、でも防げてない上に真犯人も捕まえてないんだなあ。



「“リンゴ・スター”という名に心当たりがある?」

 出典: ダイアナ・ガバルドン「炎の山稜を越えてII」(加藤洋子訳)

紹介 :山家 様
HP :

コメント:
 ヒロインのクレアはならず者の集団に誘拐され、命の危険にさらされるのですが、監禁中にならず者の中にタイムトラベラーが1人いることが分かります。それは、タイムトラベラーが上記の科白をクレアにささやいたことがきっかけでした。
 その人が未来のタイムトラベラーかどうか、をどうやって確認するかは、これまでの数々の時間SFで様々な方法が試されてきましたが、未来の有名人の名前を知っているか、というのも幾つかありました。そうしたことからすれば、目新しい方法とはいえないかもしれませんが、それにしても、リンゴ・スターとは。素直にビートルズとかにすればいいのに、と思う私はやはりひねくれているのでしょうか。

駄弁者:
 ビートルさんやマッカートニーさんという名字の人(あとジョンさんとかポールさんという名前の人)はひょっとしたら当時でもいるかも知れないので、一番いなさそうな姓名を挙げた、ということじゃないでしょうか。



「ここにいなくても、35年間、どこかで地球を守ってくれていた」(ような気がする)という晶の言葉も結構、素直な世代人の感想であることも、こっぱずかしいけど白状しとくぜ!

 出典: 長谷川裕一漫画・東北新社/東映原案「ゴッドバード」

紹介 :バグ改めへんな毒 様
HP :

コメント:
 思うところありまして今回からPNをバグから「へんな毒」に変えさせて頂きます。以後お見知りおきをお願いします。
 さて、出典はライディーン35周年企画として始まった漫画 の巻末に載っていたあとがきからです。コレを最後に読んだ時、自分もこの気持ちが何かわかるって感じでした(作者より若いですが世代人なんで…)本当はもう一つあとがきにある作者の言葉で「もう、そんなにたったのか〜」にするかで迷ったんですが(むしろこっちのが共感率では高いのですが)こっちのが何か格好いいので(笑)今回はこっちを。

駄弁者:
 ライディーンのほか、コンバトラーVとボルテスVと闘将ダイモスまで入れたクロスオーバーとは、贅沢というか力技というか。
>「もう、そんなにたったのか〜」
 ライディーンの話は皆目覚えてませんが、超合金を持っていたし主題曲も覚えているなあ…。



そうじゃないけど!勝手にこの星から逃げ出すのはきっと…きっと、スペースマンとしてのルールに反すると僕は思うんだ!

 出典: もとひら了脚本・安藤敏彦演出「21エモン 36話『惑星爆破!エモン絶体絶命!!クエ星人の敵討ち』」

紹介 :H・I・T 様
HP :

コメント:
 8月5日に発売された個人的に非常に思い入れのある作品から。
 クエ星人ムエに父親の仇として決闘を申し込まれた21エモン(以下エモン)。全く身に覚えのないエモンは当然拒むのですが、ムエは聞く耳をもちません(ちなみに父親の本当の仇は実在の人物の源頼政)。
 死の恐怖から進入禁止の無人惑星に逃げ込むも、ムエの追跡からは逃れる事は出来ず、宇宙船のスターターを壊され、スペースパトロールのロボットに逮捕してもらおうとしたら、この惑星は謎の病原体に汚染されており、住人をホスピタル衛星に収容している間に破壊される事が決定、病原体に感染しているエモン達の逮捕は出来ないと宣告されます―あと数時間で無数の惑星破壊ミサイルがこの惑星に到達する事実と共に―。
 エモンからこの事を聞かされ、自分を追ってきた許嫁のミエからクエ星の法律から仇討ち制度が廃止された事を知らされても尚、エモンに襲いかかるムエ。が、すでに病原体に感染していたムエはついに発病、そのすきに自分の宇宙船に逃げ込むエモン。
 ゴンスケがスターターを修復してくれたため、あとは脱出するだけ。ノリノリで発進させようとするエモンですが、病原体に感染している自分達が他の星やコロニーにたどり着けば汚染をさらに広めてしまう事に気づき、脱出を断念します。  「コノままミサイルが雨アラレと降ってくるのを待てと言うダカ!!」というゴンスケの抗議に対するエモンの返答が投稿の台詞。
 原作の「微妙なアレンジが絶妙」だったこの作品。本作のエモンは夢見がちで行き当たりバッタリという原作の設定を守りつつも、「夢のための地道な勉強や努力をこなす」「未熟ながらも常にスペースマンとしての自覚と誇りに基づいて行動する」という性格設定が追加されており、地に足の着いたより主人公らしいキャラになっています。
 「泣くなよゴンスケ。僕達は立派なスペースマンとして死ぬんだ。」と語りかけるエモン。でも個人的には「オラ、立派なスペースマンより、生きててイモ掘りしたいダヨ!」というイモにロボット生命の全てをかけたゴンスケの言葉にも同意出来るものもありますが…。
 ps ちなみに病原体の正体は99集の小松御大の作品で人類を滅亡させた病気です。

駄弁者:
 思わずエモンのことをコーティと呼んでしまいそう。けどゴンスケにしてみれば、自分は病原体に感染しようがないのだから純然たるとばっちりで、イモ掘りができなくなるのはさぞ不本意だったことでしょう。



日本人は、かつてクリスマス・キャロルやクリスマス・ショッピングに夢中になっていたように、今度はラマダンやアリの誕生日に熱中するようになった。

 出典: ドナルド・モフィット「星々の聖典」(冬川亘訳)

紹介 :NAL 様
HP :

コメント:
 イスラム教勢力が支配するようになった近未来 日本人にとってはあまり変わりがなかったということなのでしょうか?。
 毎日お祈りするのは面倒だなあ。

駄弁者:
 人類が宇宙に進出していくうち、キリスト教文明が没落して代わりにイスラム文明が勃興した…という、なかなか他では見られない世界観の話。
>毎日お祈りするのは面倒だなあ。
 クリスマスを祝っても週1回の礼拝にさえ通わない日本で、日に5回の礼拝が普及するわけがないじゃないですか。ラマダンの夜だけとか、メヴレヴィー教団の踊りだけとか好みに合った部分だけ取り入れるんですよ、きっと。



かれが自分自身を何者だと思い、心の奥底でなにを考え、生きているということをどんなふうに感じていたか。そのどこかにぼくとの共通点があったかどうか。とどのつまり、そんなことがぼくにわかるわけはないのだから。

 出典: グレッグ・イーガン「ぼくになることを」(山岸真訳)  『祈りの海』に収録

紹介 :一会 様
HP :

コメント:
 まどかマギカで投稿した時に、管理人様がふれられていた作品ですが、おかげで素晴らしい小説に出会えました。バックアップ用の宝石を頭の中に持った人類の姿をかいているのですが、想像を絶する結末にたどり着きます。
 読み終わった後、一年前の自分と今の自分はどのぐらい違うのか考えてしまいました。

駄弁者:
 ちょっとした共通点を捕まえだけの牽強付会なコメントだったかと思っていたんですが、気に入っていただけたようで何よりです。自分が自分であるという記憶の連続性があれば、例えそれが錯覚でもアイデンティティは維持できてしまうという、考えてみればちょっと怖い話でした。
 この“宝石”文明のその後を舞台にしたのが『しあわせの理由』に収録されている「ボーダーガード」なんですが、よろしければこちらもぜひご一読を。
 イーガンは今月に新短編集『プランク・ダイヴ』が出ますし、楽しみです。



アリア:産業スパイがいるとかどうかなあ。ネフィリムの支社長なら、周りに敵も多いでしょう。
リュウシロウ:それで行きましょう。では、≪阿修羅慚悔指≫を使うので悪人が出てきます。
レオン:この特技どうなんだろう(笑)。

 出典: 「異界戦記カオスフレア Second Chapter リプレイ『神の卵』」

紹介 :ギムレット 様
HP :

コメント:
 最近パワポケばっか投稿しているので今回はカオフレからの投稿です。
 さて今回の台詞はリュウシロウ(PL:鋼屋ジン)がネフィリムの支社長のコンピューターのパスワードを阿修羅懺悔指[あしゅらざんかいし]を使って情報収集しようとした所どう演出しようか悩んでいたらアリア(PL:三輪清宗)が案を出し手それを採用したというのとそれについてのレオン(PL:重信康)の突っ込みです。
 阿修羅懺悔指ですがどのような特技か軽く説明しますとエキストラの悪人出して自白させる点穴を突き情報収集するという北斗残悔拳が元ネタの特技です。
 読んだ当初ホントこんな特技でいいのかと思いましたが使い勝手が良いため後半のリプレイでも使って悪党を召喚してました。
 しかし自分も使ってみたいという思いもあるのが悔しいです。
 なお名文句・迷文句の方の阿修羅懺悔指が阿修羅慚悔指となってるのはリプレイ本文での誤植なのでそのまま投稿させてもらいました。

駄弁者:
 こんな技名だけど、自白を強要しているだけで“懺”も“悔”もないなあ…。



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