SF名文句・迷文句第63集

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「なんにしろ めでたい。
 ハチ公、これでおまえも晴れて……
 手前勝手にくたばれない身の上ってわけだ」

 出典: 幸村誠「プラネテス」

紹介 :大江朔 様
HP :

コメント:
 木星行きを前に、タナベとの結婚を報告した八郎太への五郎のセリフ。
 三巻のラストのほうで五郎が言っていた「帰りの切符のないところには行けねぇや」と同じような意味かな?
 昔の(今もなのかな?)宇宙飛行士は妻帯者じゃなきゃだめだったと聞いたことがあります。やっぱり、最後に生きる希望とか、生きようと思うのは自分のためじゃなく、家族のためなんでしょうね。

駄弁者:
 祝アニメ化。「これでおまえも晴れて髪の色を突然変えられない身の上ってわけだ」
いや、どうも1巻の途中でハチの髪の毛が白−>黒になっているのが気になってしまって…。



ジョンはいまだにぼくが単なる千里眼であって、時間旅行など嘘の皮だと思っている。

 出典: ロバート・A・ハインライン「夏への扉」(福島正実訳)

紹介 :朝の銀狐 様
HP :

コメント:
 作品紹介は…、不要ですね。
 とりあえず「単なる」という言葉から、ハインラインの脳内では非現実度が、予知能力>タイムマシン、という図式になっているのが判明した瞬間(でいいのかなあ?)。
 最近こういう、決めゼリフでもなく作者も意識していそうにない「めい文句」を探しています。

駄弁者:
 千里眼はマジックのネタにあるけど時間旅行はない、というあたりからの発想じゃないでしょうか。



デッカード:「窓のそばにあった木に蜘蛛がいたことは」
       「黄色の体に緑色の足 その木に夏中巣を張っていた」
       「ある日巣に卵を産み付けた 卵はかえり…」
レイチェル:「卵はかえり 何百匹もの子供が母蜘蛛を 食べた…」
デッカード:「それは情報の移植だ 君の記憶じゃなくて タイレルの姪が体験したものだ」

 出典: リドリー・スコット監督「ブレードランナー」

紹介 :スペーサー 様
HP :

コメント:
 リドリー・スコット監督の古典的SF名作映画。
 近未来映画はこの映画によって確立したといっても過言ではない。
 テレビCMを手がけていた監督特有の美しい映像で忘れてしまうが、この映画の魅力はテーマの多様性と深さである。
すぐにわかるテーマだけで
  1記憶はアイディアンティを確立する上で重要。
  2狩るものと狩られるものの危険な恋愛
  3限りある命の尊厳
  4生命を製品とすることの罪
  5感情移入こそが人間性の原点
  6家族との記憶が生きることのよりどころ
 上のセリフはレイチェル本人しかしらないはずの思い出が、デッカードもしっていることで、「自分」が崩壊してしまう場面。
 なお、この映画は現在においてもトップクラスの売り上げを誇っている。

駄弁者:
 「アンドロ羊」と「ブレードランナー」、私の中で全然イメージの違う作品なんですが、1〜6を見ると、私が感じているほどには両者は離れていないのかも知れないですね。
 …でも原作だったら、その蜘蛛は実は電池で動くダミーだったりしそうです。



「暴力は受けた側からしかその本質は語れない
 苦痛にうたれた者にしか争いを止める真の言葉は吐けない
 テスラの死を…
 ただ憎しみと争いの連鎖の中に組み込むか
 胸に秘めた自分の礎にするか
 本当の戦いはそこにある 目を逸らすな ナイブズ!!」

 出典: 内藤泰弘「トライガン・マキシマム」

紹介 :大江朔 様
HP :

コメント:
 またトライガンからの投稿です。
 ヴァッシュとナイブズがお互いを説得している場面でのヴァッシュのセリフ。
 このテスラの死が二人を別つ原因となっていて、150年たっているが2人の意見は平行線です。
 重いなぁ…。

駄弁者:
 「受けた側からしかその本質は語れない」のだとしたら、うちのサイト名の元ネタになった少年が浮かばれないのですが。
 暴力を加えた側でも、その結果による苦痛を自分の礎とするなら、争いを止めるものになり得る、と考えたいものです。
 …そうでないと、凶悪犯は少年だろうがなんだろうが極刑にするしかなくなるじゃないですか。



それは──
《異形》であった。

 出典: 栗本薫「グイン・サーガ1 豹頭の仮面」

紹介 :TAKA 様
HP :

コメント:
 すべてはこれから始まりました。

駄弁者:
 …すべてが終わるのかどうかは、さだかではありませんが。とりあえず、まだリアルタイムで買ってます。
 他のファンタジー作品ほどにはこれを載せることに抵抗がないのは、われながら勝手なものですが、実際、登場人物が原爆症にかかったり、謎の星船がでてきたりと、微妙にSFがかっているところもありますよね。最近の巻ではあまり出てきませんが。



「自然淘汰の大義名分で人類の半分以上の人々を抹殺しようというのか?」
「自然淘汰なのだ… それがこの世の終わりと思えるほどの出来事でも…
 そして、それが『神々の黄昏(ラグナレク)』 
 種の進化はその存在が危機を迎えた時のみあり得るのだ」

 出典: 岡崎つぐお「ラグナロック ガイ」

紹介 :スペーサー 様
HP :

コメント:
 スーパーコンピューターが人類を二分して250年にわたって惑星間戦争を起こしたというストーリー。絵はいいがストーリー的に今ひとつで惜しまれる。
 アジモフのロボット第0原則を拡大解釈すると、人類の種の保存と発展のためには戦争による個人の淘汰もやむえないとの結論もあり得る。
 なんか、三原則というのは結構危ないものじゃないだろうか。
 そのうち経産省のAIが秋葉原にたむろするダメ連中とかを見て、人類を存続させるためには戦争で根性鍛え直すしかないと思いこむのではなかろうか。
 そして、オーストリア系米国人の筋肉男をモデルにしたロボットが過去に送られると。

駄弁者:
 危ないのは三原則ではなくて、その上位に第零原則がきた場合でしょう…「人間」をどう定義するかによっては三原則のままでも危ないですが。「女心が分からない」とか。



どうか、皆さん、もっと自分を疑ってください。正義を疑ってください。私たちはあまりにも愚かです。自分たちの思いは、世の中の正義は、本当に正しいのか疑ってください。…(中略)…疑うことはけっして悪じゃありません。

 出典: 吉田直「トリニティ・ブラッド 聖女の烙印」

紹介 :TAKA 様
HP :

コメント:
 第2回スニーカー大賞を受賞した「ジェノサイド・エンジェル」がとても面白かったのでずっと次回作を期待していた吉田直。何年ぶりかに新作が出たので読みました。
 詳しい詳細や名称は省きますが。
 アーマゲドンで世界が破滅した後、世界はバチカンと吸血鬼の帝国に2分されていた。バチカンの対吸血鬼部隊に所属する主人公はある秘密があった。
 多重構造を有するこの物語、台詞は前向きなシスター、エステルの台詞からです。物語は今後この少女の肩に重い物がのしかかってきそうです。

駄弁者:
 現実のバチカンも同じことを言ってくれれば(できればアーマゲドン前に)、聞いてくれる国もあるかも知れない。
 それにしても、第十三課とか、代行者とか、対吸血鬼部隊とか、ローマン・カトリックの秘密組織ネタ、最近よく見かけるようなんですが気のせいでしょうか?



ねえ、おわかりになりませんの? わたくし、ハダリーでございます。

 出典: ヴィリエ・ド・リラダン「未來のイヴ」(齋藤磯雄訳)

紹介 :いかなとくら 様
HP :
http://www004.upp.so-net.ne.jp/terrarium/

コメント:
 低俗でブルジョワな魂を持つ絶世の美女。彼女への恋に絶望した青年貴族エワルドのために天才エディソンは、恋人そっくりの人造人間を造りだした。しかしエワルドは人間そのものとしか認識できない人造人間の誕生を疑う。以上が中盤までの展開です。
 三週間後、恋人と誤認するエワルドに人造人間ハダリーが事実をうち明ける場面。五感による人間の認識能力を根底から覆した台詞がこれです。人は自分の仮想現実(ここでは「理想の恋人像」)を簡単に現実として受け入れてしまうというテーマを、原SFの本作で既に扱っているのはなかなか凄いことだと思います。
 この旧仮名遣いの小説は、専攻が漢文必須だった私でもかなり辛かった記憶があります(^_^;)。

駄弁者:
 ご投稿はおひさしぶりですね。それにしてもシブイところから。
 理想の女性を作ろうと思ったら、やっぱ野郎の想像(妄想?)から人工でつくるしかないのか…。このときエジソンがギャルゲー作っていたら、エワルドはきっとはまっただろうな。
>旧仮名遣い
 「医者」が「醫者」、「塩」が「鹽」なっている時点で、かなり気力が…。



環境が激変したとき、幾つかの形質形態に剪定された“優秀”な人類は実にあっけなく滅びさるに違いない。

 出典: 柄刀一「ifの迷宮」

紹介 :TAKA 様
HP :

コメント:
 遺伝子偏差値によりバースコントロールが可能となった近未来で、障害児(差別用語でしたら変更します)を持った家族を取り巻く環境とは。
 遺伝子偏重世界で起こる殺人事件、この本のキーワードは遺伝子です。
 遺伝子はあくまで人間の設計図にしか過ぎず、すべての人間を形作っていくのは後天的な社会生活である、というのに思い至る作品です。

駄弁者:
 ふたりの人物に同一のDNA鑑定結果が出るというトリックが登場する作品ですね。
 ところで優秀なDNAをもつ人や集団に思わぬ陥穽が…というのはわりとパターンだと思うのですが、「あっけなく滅びさる」側の立場は因果応報とばかりに切り捨てられがちなように思います。その点共感をもって描いた作品にグレッグ・ベア「姉妹たち」があるのですが…未読なら、お勧めです(収録は、今なら「20世紀SF5・1980年代」にも)



いまだならざるものも
やがて現れる。
いまだこないものも
やがてやってくる。

 出典: 埴谷雄高「標的者」

紹介 :KIN_KIN 様
HP :

コメント:
 初めて投稿させて頂きます。よろしくお願い致します。
 没後6年、すっかり文学史・思想史上の人になってしまった感のある埴谷雄高ですが、この「標的者」のようにSF的作品もあって中々面白いです。
 その中でも、かなり印象に残った一文を。
 書店ではまず見かけないと思いますので、興味があれば図書館で全集借りて読んでみて下さい。

駄弁者:
 はじめまして。…それにしても、のっけからまたすごい人を出してきましたね。「死霊」の人ですか。
 短編だったので読んでみました。この名文句の入っている「序詞」のあたりはともかく、本編がいまいちピンと来ない…。解題によると「戦争論のエッセイとして書いたもの」らしいのだが。やっぱ私には手強すぎるようです。
 けど、全集の同じ巻に収録されていた中には「宇宙船」としてツングースカ隕石のことに触れられていたりして(これは別に難解じゃなかったので)ちょっと面白かったです。



まだ…お母さんが生きてた頃…「お兄ちゃんの小さい頃はとても平和だったんだよ」って言ったら「平和って何?」って妹が聞くんだ。戦争がない世界の事だって教えたら「そんなの嘘だ」って笑うんだ。おかしいだろ、一年戦争…グリプス戦役…そして今、妹が生まれてから戦いが途切れた事がないから…妹は平和ってものを知らないんだ…

 出典: 環望「衝撃騎士団(インパクト・ナイツ)」

紹介 :KAZA 様
HP :

コメント:
 ゲーム「スーパーロボット大戦IMPACT」のコミックからです。
 ラー・カイラムに潜む密航者、それは木星へ旅立つ父に会いたい一心で忍び込んだ幼い兄妹。
 目の前で母親を機械獣に惨殺されて失語症になった妹…ロンドベル隊のメンバーを「母さんを殺した連中と同類」と罵る兄…その兄が言ったセリフがこれです。
 作中のキャラクター達はかなりグッサリやられてましたが、読んでる僕にもかなり痛いセリフです。
 今…現実の世界でも「平和」を教えたら「そんなの嘘だ」とニッコリ笑う子どもたち…たくさんいるんでしょうね。

駄弁者:
 願わくば、戦争が全然ないから「平和」の言葉の意味を知らないとなってほしいもの…。いや、「平和」が「戦争のない状態」という消極的な意味でしか捉えられないと言うのも、ちょっと悲しいことかも知れません。



心ある人よ科学を畏れよ その力はすべてを合わせたより大きくまた素晴らしい
人よその手に触れ その与えるものを受けるがよい
すべてはまさに 科学する心に宿るのだ!!

 出典: 菅野博士「天晴れ!カッポーレ」

紹介 :KAZA 様
HP :

コメント:
 科学者を目指す中学生、岸田森魚君が、転校した町で知り合った実践物理学者カッポーレ博士。
 憧れていた本物の科学者に会って感動したのもつかのま、ドタバタの日常が…という第1話で「スピリチュアル・サイエンス」という本の前文の引用という形で出てくる言葉です。
 最終話にも出てきますけど、この作品のテーマがこの言葉の中に詰まっているんじゃないかなと思います。
 ちょっとマッドな科学的大道具小道具による騒動の中で、ヒロインの娘や回りの人たちとの関わりの中でちょっとずつ大切なことに気づきながら主人公が成長していく、王道と言えば王道かもしれませんが、爽やかな読後感のある作品です。

駄弁者:
 なんか19世紀の科学小説に出てきそうな言葉ですねえ。けど「スピリチュアル」とつくと、科学は科学でもオカルトがかったニューサイエンスの方に行ってしまいそうな気が…。



我々はボーグだ。お前たちを同化する。抵抗は無意味だ。
紹介 :上奈山諸宇 様 → 第2集


なんだこれ?宇宙人の哲学書か?

 出典: 士郎正宗「攻殻機動隊2 MANMACHINE INTERFACE」

紹介 :上奈山諸宇 様
HP :

コメント:
 攻殻機動隊からひとつ。これは海賊の電脳から回収した謎のファイル(ラハムホルプ博士の開発した珪素生命体の設計図)を見て荒巻素子が呟いた言葉です。色々な専門的(?)台詞が飛び交う本作で何故か頭に残った言葉だったので投稿します。いやー、宇宙人も哲学するんですね(爆)

駄弁者:
 飛び交った専門的な台詞が、全部無に帰してしまうような…。



はじめのところから始めて、終わりにきたらやめればいいのよ。

 出典: 岡島二人「クラインの壺」

紹介 :TAKA 様
HP :

コメント:
 岡島二人としては絶筆(死んではいませんが)のラストの一文から。
 ヴァーチャルリアリティシステム『クライン2』の制作に関わることとなった主人公の青年、上杉。そのシステムと関わるにつれて現実と虚構の境界線が曖昧になっていき、狂気の世界が展開する。
 とまぁ内容は最近ありきたりの物なんですが、筆力によって圧倒的な迫力を醸し出しています。傑作です。
 しかし、最近この手の現実というものの曖昧さというか、今存在している世界は実は虚構の産物であり真実は…というテーマを扱ったものがよく目に付きます。マトリックスしかり、神林長平も確かこの手の話を書いていたし(題名は忘れましたが)、その他にもよくあります。こ〜いうのがSFの一テーマとして定着してきたのでしょうか。

駄弁者:
 現実の不確かさ、ということなら「20SF世紀1・1940年代」に収録されているチャールズ・F・ハーネス「現実創造」みたいなのもありますし、最近初めて出たというわけでもないと思います。しかし、それがよく見られるようになったのは、現実にヴァーチャル・リアリティが話題になってからなんでしょうね。



お前の人生はすでに2つに枝分かれしている、記号で表せばちょうどアルファベットのYの文字みたいに。Yの文字の左右斜めに分かれた線がお前の2つの人生だ。

 出典: 佐藤正午「Y」

紹介 :TAKA 様
HP :

コメント:
 過去のある悔恨を償うために…
 グリムウッドの「リプレイ」をモチーフに佐藤正午が書き上げた物語。
 表紙裏の作品紹介によると時間を越えた究極のラブストーリーとなっていますが、個人的に言わせてもらえばラブストーリーかぁ?と突っ込みたくなります。
 まぁ、SFとしてなら手垢のついたネタながらそこそこ読めるかなと思いますが。
 ワタクシ的感想ではあまり読後感がよくなかったのですが、重い(重厚ではない)ストーリーが好きな方はどうぞ。
 ちなみに、本の雑誌 おすすめ文庫王国2001年度版第1位に輝いております。

駄弁者:
 時間ものを考えるとき、「Y字状の運命の岐路」というのは非常に単純化した図式ですよね。多世界解釈ネタだと、可能性のある選択肢すべてについて岐路が存在することになってしまいますし。



要するに人間社会という奴は何度かきまわしても…ピラミッド型にまとまる傾向がある

 出典: 藤子・F・不二雄「征地球論」

紹介 :科学万能主義 様
HP :

コメント:
 中公文庫藤子F不二雄SF短篇集4にのってます。内容は地球征服を企む宇宙人の地球人観察レポートです。あえて一文選びましたが私にとってはこの作品名文句の嵐なので皆様ぜひ一度読んでみてください。後悔はさせないと思います。

駄弁者:
 群れを作る動物から進化したんでしょうから、どうしてもそうなりますよね。
 逆にそうじゃない動物から進化した知的生命体が、文明とか社会を作るものなのか、作るとしたらどういうものになるのか、考えてみたくなります。



AIではない…私は情報の海で発生した生命体だ

 出典: 士郎正宗「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」

紹介 :上奈山諸宇 様
HP :

コメント:
 はじめまして。
 数ある攻殻機動隊の中でもSTAND ALONE COMPLEXの次に好きな原作から投稿しました。最近では攻殻機動隊1.5の発売、GHOST IN THE SHELLの続編イノセンスの公開(まだ先だそうですが)などで攻殻機動隊大好きっ子の自分としてはうれしい限りであります。

駄弁者:
 はい、はじめまして。ご投稿の文句は亡命を希望する人工生命体「人形使い」のセリフからですね。
 まあ人間だってある意味DNA情報から発生した生命体だと言えるんですが(…という趣旨のセリフ、ご投稿の名文句の前あたりで出ているようですね)。



Do life forms which do not evolve have the value...?
訳・はたして、進化をやめた生物に生きる価値はあるのだろうか?

 出典: トライエース製作「スターオーシャン・セカンドストーリー」

紹介 :科学万能主義 様
HP :

コメント:
はじめまして。ネット初心者でここを見つけました。私は楽しみを減らしたくないので自分が読んだ作品以外はナナメ読みしたのでどこかに原典があるのかもしりませんがとりあえず。長くなりましたがよろしくお願いします。

駄弁者:
 はじめまして。
 生物が進化しないのは、環境が変化しないとか環境の方を変えているとかで、進化する原因がないだけであって、価値とかそういう問題じゃないだろう……などというのは言わいでものことなのですが。種の進化を個人の成長のアナロジーでとらえるのは、誤解のもとなんじゃないかと思います。



「さっき完成した世紀の発明!!
相手の自爆装置をこちらで作動させてしまうという…名づけて他爆装置!!」

 出典: あろひろし「MORUMO1/10」

紹介 :ヘボ 様
HP :

コメント:
 今をさかのぼること10数年前、野外で愛を営んで育んでいたカップルのそばに隕石が落ちました。実はそれはカプセルで、中からかわいい赤ん坊がでてきたのです。その赤ん坊は二人の子供として育てられ、すくすくと成長していきました。
 彼女の名は白瀬もるも。身長16.3m、体重45t。
マッドサイエンティスト元暗塔大の薬によって1/10の大きさになれるのですが……
 残念ながらこのときは、相手のメカが自爆装置を積んでいないという、科学者にあるまじき(笑)設計であったため何も起こりませんでしたが。
 個人的にはこの作品、後半の元暗vsライバル組織の展開よりも、もるもが小さくなったことにより生じる問題を一つ一つ潰していく前半の展開のほうが好きです。

駄弁者:
 あのー、身長は10分の1でいいとして、体重も10分の1=4.5トンなんでしょうか。この際質量保存は問わないとして。



科学ってのはね…できることとできないことがはっきりしてるの。―人間の今の知識と技術で為せることは決まっている…
…(中略)…
でも…人間はそれが悔しくてね…悔しくて…できるようになろうとするの…

 出典: 藤田和日郎「うしおととら」

紹介 :みどり 様
HP :

コメント:
 SFではなく伝奇漫画なんですが至言だと思ったので。

駄弁者:
 SFじゃないというのは私もそう思いますが、科学と人間についてということでまあいいかなあ、と(でもできれば、自らSFでないとは…)。
 しかし、私はそんなにはっきり決まっているものではないんじゃないかと思います。だからこそ「できるようになろうとする」んだし、ときには失敗もする。



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