SF名文句・迷文句第78集

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「今回の企画のコンセプトは、空も飛べず超能力もない普通人が正義の味方になる、というものです。」

 出典: 笹本祐一「小娘オーバードライブ 1『第1話 美帆の夏休み/サマーヒロイン誕生』」

紹介 :nayuta 様
HP :

コメント:
 マッドサイエンティスト二人目は小石川研究所、小石川のぼる所長です。笹本祐一の作品には、「ARIEL」の岸田博士はじめ、きら星のごとくマッドサイエンティストならびマッドサイエンティスト候補がいらっしゃいますが、あちらは使命感持って活動されてますので…。やはり先祖代々、趣味でさいえんすするのが正しいマッドサイエンティスト道でしょう。
 投稿の文句はヒロイン坂井美帆ちゃんの質問に答えて。
 美帆ちゃんは高校二年の夏休みにバイトを求めて「第一回正義の味方選出オーディション」に応募しました。ところが並み居る応募者は普通の人ではなくて・・・蔵明健人氏は空を飛び、香港騎士は太極拳、学ラン満月くんは式神使いの陰陽師、同級生の綾乃小路麗香さんは学校の女王様。
 結果はお約束ですが、普通の美帆ちゃんが採用されました。思わず聞いてしまった採用理由についての答えがこれです。身も蓋もないというか…。
 何でも小石川所長は「パワード・スーツ」を作ってみたそうで、それ着たら普通の人でも正義の味方できるかな、とやってみたくなったそうです。
 これも正しいマッドサイエンティストですね。正義を貫徹することが目的でなく、「正義の味方をすること」が目的なのですから。
 もっとも美帆ちゃんが普通の女の子かというと、必ずしもそうではなくて(いや、普通の女の子はみんな「美帆ちゃん」みたいなのだろうか…)結構いい度胸していて、東京の危機を救ってくれたりします。他にも先祖の発明が起こすトラブルなど、ネタ的には見たことあるようなものもありますが、楽しいです。 ’94年の作品

駄弁者:
 手段のため目的を探し当てるのがマッド・サイエンティストの資格?…マッドじゃない方も多分にその傾向はあるような気がします。普通の人には意味がなかったり、むしろ逆に害があったりするような方向性が「マッド」のゆえんかと。



「元にもどすなんて、考えてみたこともなかったわ」

 出典: 火浦功「マッドサイエンティストです」 「日曜日には宇宙人とお茶を」に収録

紹介 :nayuta 様
HP :

コメント:
 今回は、マッドサイエンティスト特集します。もちろん迷文句。
 ひとつめは「かわいいマッドサイエンティストみのりちゃんシリーズ」第1話から。
山下さんとさとるくんは、タウン誌の記者とカメラマン。「我が町のマッドサイエンティストたち」という特集のため、「豪田篤胤科学研究所」に取材にきました。現れたのはドアベルの故障も直せない女の子、豪田みのり博士18歳。丸ぽちゃ美人で3代目のマッドサイエンティスト、でも仮免許。
 投稿のせりふは、みのりの発明品で散々遊んださとるくんが帰ろうとして「元に戻してください、」と頼んだ時の、みのり博士の文句。自分の作りたいものを作る、作ったら作りっぱなし、周りへの影響や目的や後始末なんかまるで考えない、実にマッドサイエンティストらしいお言葉です。
 ちなみに何で遊んでいたかと言えば「次元カッター」。3次元的には切断されているように見えても、4次元でつながってるから大丈夫っていうアレです。(「若奥さまの危ないシュミ」にもでてきましたね。)
 みのりちゃん、まずはあっさりさとるくんの首を切り落とし、調子に乗ったさとるくんは(みのりちゃんかわいいので)「人間ジグソーパズル」という遊びを考え出し…ちなみに元に戻るまでさとるくんは、編集部の自分の机の上で、山積みにされて昼寝していたそうです。
’82年SFマガジン初出。火浦功絶好調だったなあ。

駄弁者:
 下のご投稿でMSXマガジンを話題にしたところで思い出したのですが、この「みのりちゃん」シリーズ、昔MSXとかPC88でゲーム化もされてたもんです(ソフトスタジオWING制作「日曜日に宇宙人が…?」)。
>ちなみに元に戻るまでさとるくんは…
 せっかくの機会だから、自分の背中のホクロの数とか数えてみたらよかったのに。



「君達も、明るい未来科学を信じると、いいコトあるぞ」

 出典: 桜玉吉「渡る世間にメガトンパンチ」

紹介 :ヘボ 様
HP :

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 お久しぶりです。いやホントに。本を読んでる時間が全然ない(マジ)…
 全身タイツ、電飾ビカビカのでっかい電子頭脳、物のデザインが妙に流線形のパルプSFなラルフ一家の隣に引っ越してきたのは、壁に配管びっしり、スモークもくもく、ドラッグに、脳みそ電極当たり前の、サイバーパンクな小野さん一家でしたとさ。
 …空間歪曲によってエネルギーを無限に生み出す物質とか、まったくアーキテクチャの違うアプリが問題なく動作してしまう中央電子頭脳とか、未来科学という言葉は実に便利ですな(今でも広義のSFのさらに境界線近辺はこんな感じのような)。
 このあと、優れた科学者への礼儀(笑)としてクラッキング合戦を仕掛ける小野家の長兄クズ、ファイアウォールどころかハッカーという概念すら知らないラルフの、お互いの科学認識、というより世界観の齟齬が事態を急速に悪化させていきます。この辺の展開が結構面白いです。

駄弁者:
 久々のご投稿、歓迎です。
 ガーンズバック連続体の決闘!?(こないだ「クローム襲撃」読んだもので)
 桜玉吉で真っ先に思い出すのが、その昔「MSXマガジン」のスミに載っていた「のんきな父さん」だという私はいったい…。



[マリア・ディスーザ、三年生、SEE(<徹底的平等を求める学生会議>)議長]
…(中略)…恵まれない顔立ちの人びとに対する偏見は、信じられないほど広まっています。

 出典: テッド・チャン「顔の美醜について―ドキュメンタリー」(浅倉久志訳) 「あなたの人生の物語」収録

紹介 :Dora 様
HP :

コメント:
 カリーアグノシア(美醜失認装置)―顔の見分けはつくけど、審美的反応は引起さない―を大学内で義務付ける提案がなされて投票までを、いろいろな立場からのインタビューで綴った短編です。主人公らしきは小さい時から着けていたカリーを外した女子大生タメラですが、広告・化粧品業界、学者、美人、醜男等々の様様な意見。
 自分自身の顔の造作についての若い頃の思いから、普遍的な差別というものへの感想まで、いろいろ考えさせられ、しかもタメラの最後の結論もなかなか爽やかで、いい作品でした。
 この名文句は、容貌差別という一種のタブーを題材にして、差別語の言い換えのくだらなさまで見せてくれるという点で、この作品を象徴しているかな、というのは後付けで、読んだとき大笑いだったので投稿しました。
 やっぱり、全てのSFは風俗小説だ!!

駄弁者:
 ポリティカリー・コレクトな表現というやつです(何年か前に「政治的正しいおとぎ話」って本が流行りましたよね)。「恵まれない」という言葉にも偏見があるかもしれないので、「容貌的にチャレンジされている人々」とするのが、より政治的に望ましいでしょう。ストレートにブサイクと言われるより余計傷つきそうな気もしますが…。
 ラストに出てくるタメラの言葉「あたしの両親の時代には、こんなことまだ問題じゃなかったのかも。だけど、いまのあたしたちはそれに取り組むしかないんだしね。」というのは、確かに今現在にもあてはまりそうなものです。



―お前たち×××(解析不能)の仲間を大量に殺×××やがて××土地に住×××のすべてに復讐×××ために新しい×××として花粉×××……。

 出典: 堀晃「森からの声」 短編集「エネルギー救出作戦」に収録

紹介 :Andrei-R 様
HP :

コメント:
 ハードSFの旗手、堀晃氏の爆笑短編から。杉たちが人間の鼻をコンピュータ素子として利用し、仲間を伐採し続ける人間への復讐計画をめぐらすというお話です。上の引用は、そのことを解明しかけた助教授が遺した研究レポート。新聞には妄想扱いされ、読者には爆笑されるという落ちです。

駄弁者:
 花粉症に悩まされている人は決して笑わないんじゃないでしょうか…。



そこにあってはならないもの、ないことになっているものが、いつの間にか本当に忘れられちまう。
なんてこたあ、よくある事だろうな。

 出典: 押井守原作・大野安之漫画「西武新宿戦線異状なし」

紹介 :可児歳蔵 様
HP :

コメント:
 首都圏各地で一斉に武装蜂起が発生。共産叛乱軍は首都圏一帯を制圧するが、双方共に弾薬を消耗した事によりわずか1週間で戦闘は終結した。
 世界は日本が落ちぶれるのを楽しそうに見ていたが、そんな事はお構いなしに情勢はどんどん進み、ついに東京と大阪にそれぞれ赤と白の日本政府が誕生。日本は国道16号で分かれ、昨今の流行ではない分断国家になってしまった。 主人公はオルグにのせられて越境し、赤軍に志願するが、そこで彼を待っていたのは3人の男と形式不明の1台の戦車回収車だった──。
 その彼らが「回収」する事になった米軍の忘れ物を目の前にして、リーダーのお言葉。でも、こと軍事に関しては真面目なあの米軍がそんな間抜けな事をするんでしょうか。

駄弁者:
 主人公の名前「丸輪零」は押井守の昔のペンネームだったとか。



キロ。あたし行ってみる。

 出典: 佐々木淳子「那由他」

紹介 :nayuta 様
HP :

コメント:
 81年の少女コミックに連載された作品です。
 主人公の少女「那由他」はある日、キロという孤児の少年を拾います。彼の嵌めていた輪(ジャルン)は人間に超能力を与える輪で、アザドーという宇宙人の持ち物です。輪を嵌めた人間と宇宙人の間には長く続く戦いがあって…。
 宇宙人側についたキロの手で那由他は両親をはじめ、次々に大事な仲間を失っていきます。最後の一人になってたどり着いた戦いの真実は、絶望的なものでした。
 投稿の文句はその真実を知った直後のもの。自暴自棄でもなく、真実から目を背けるでもなく、さらに前に進もうとします。那由他が行こうとしているのは、さらに絶望的なところです。
 このせりふを言った時の那由他の表情。絵も表現できるといいのですけど。本当にいい顔をしているのです。「きれいな強さ」というものを感じた作品でした。

駄弁者:
 作品は、だいぶ前ですが読んだことあります。これの他「ダーク・グリーン」や「ブレーメン5」など、この人の作品は気に入りが多いです。
 宇宙人側につきながらも那由他への憧憬まじりの想いを捨てきれないキロはいいキャラクターでした。ラストの「外へ──!」も読んだ当時は「これで終わり?」とやや唐突な感じもしたんですが、今記憶を掘り返してみると、あれはあれで良かったような。



No.4ロケットは希望という木星行き
No.4ロケットは衝動が原動力なんだ
No.4ロケットは狂う術を吐き出し
No.4ロケットは宇宙を切り裂いたよ

 出典: アジアン・カンフー・ジェネレーション「ロケットNo.4」

紹介 :好古真之 様
HP :

コメント:
 シングル「君という花」のカップリング曲より。
 『プラネテス』のハチマキも、木星に到達したことですし。
BGMの対象としてオススメしたい作品:『天の光はすべて星』フレドリック・ブラウン

駄弁者:
 BGM対象作品は、素直に「プラネテス」じゃダメですか?



細胞膜に包まって3分間で40倍
窪んだカギ穴で絡まって
解き放つ瞬間僕を刺す
…(中略)…
強く願うそれ
あの日の未来がフラッシュバック

 出典: アジアン・カンフー・ジェネレーション「フラッシュバック」

紹介 :好古真之 様
HP :

コメント:
メジャーデビュー後、初のフルアルバム『君繋(キミツナギ)ファイブエム』の巻頭を飾る一曲より。
 1分58秒間の言葉の連なりに、私はエスエフの風景を感じました。サビの部分に関しては…「あの日の未来」なので「フラッシュフォワード」でなくともギリギリOKだと思うのですが、どうでしょう。
BGMの対象としてオススメしたい作品:「ジョンの世界」フィリップ・K・ディック(短篇集『ペイチェック』他に収録)
(追記:思い切ってサビを削った方が、めい文句としてスッキリまとまるかも知れないが、なかなかそこまで踏み切れない……そんな心の葛藤を、ガンダムの登場人物にちなんで「切れんサビ」もしくは「どうする? サビ」と名付けてみました)

駄弁者:
  コメントに詰まったので(「3分間で40倍」で、増えるワカメかウルトラマンの変身かと思ってしまいましたし)、とりあえず試聴。やっぱり意味はよく分からなかったですが、すごい言語感覚…かもしれない。
(>追記:で、踏み切れなかった削除をこっちでやったら、やっぱり惜しくなって「刈るな、サビ」…失礼しました)



「ただ私の仕事は科学者の心理観察―――あなたたちの考え方や感じ方をあらゆる方向から探る…たとえば科学オンチで強情でいやな女をどう扱うかとか…」
ダイアー「わ…わざとそういう女のふりをして反応をうかがっていたというのか?…(中略)…この女狐め!金輪際君を信じないぞ!」
ローラ 「いいわよ絶対あなたが信じられる女のふりをしてみせるわ…」

 出典: J・P・ホーガン原作・星野之宣漫画「未来の二つの顔」

紹介 :Mr.Spock 様
HP :

コメント:
 女心の定義できない「ひとでなし」の私としてはコンピュータより女のほうが怖いと思いました、はい。
 では長寿と繁栄を

駄弁者:
 そして、ここで一番恐いのは、仕事じゃなくても女性は、多かれ少なかれ男性が「信じられる女のふりをしてみせる」ことができ、男性はめったにそれを見破れないということじゃないでしょうか。



わたしがヤケドやケガをすれば痛いと感じる
ブルータスはおそらく痛いと感じるだろう
わたしやブルータスのようなものが痛いと感じるのはよくないことだ
わたしはできるだけわれわれが痛みを受けないようにしなければならない

 出典: J・P・ホーガン原作・星野之宣漫画「未来の二つの顔」

紹介 :Mr.Spock 様
HP :

コメント:
 影の主役とも言うべきFISE型AIコンピュータが自力で生き物の概念を理解した瞬間のセリフです。ダイアー博士たちはこのとき希望を感じたようですが、逆に恐ろしさを感じたのは私だけでしょうか?「ロボット3原則」は本来「コンピュータ3原則」とすべきではとも思いましたが、そうすると武器管制コンピュータは役に立たなくなりますね…考えると夜も眠れません。
 ところで原作を読んだことが無いのでセリフが原作と違うかもしれませんがお許しください。では長寿と繁栄を。

駄弁者:
 ここで一番恐いのは、コンピュータは自分とブルータスを同カテゴリーにおいて類推を行っているということじゃないでしょうか。人間のほうはそのようなコンピュータを自分と同カテゴリーにおいて考えることができるかどうか…?



「何をつくるつもりだったんだ!」

 出典: 安倍公房「R62号の発明」

紹介 :錯乱坊 様
HP :

コメント:
 新発明の機械はボタンを押すことを強制する、間に合わなかったり押し間違えると指を切り落とされる。
 鳴り物入りで発表された機械だ、発表会は資本主義的分業の致命的な非人間性を浮き彫りにした。
 作者は劇作家でSF作家ではない戦後の左傾化の時期に発表した貴重なSF小説。
 「ソラリス」が第一集で2回出てきてうれしい、04.2.19初めてアクセスしました。

駄弁者:
 自殺志願の技術者は「自殺者の死体を譲り受ける」バイトの学生に声をかけられ、怪しげな事務所に連れ込まれる。そこで彼はむりやり脳手術を施され、機械の良きしもべとして人間以上の能力を発揮するロボット「R62号」となった。R62号は最初の仕事として、一番コストの安い人間をふんだんに使う機械を開発する。その試運転をある銀行頭取が行ったのだが…?
 「ふんだんに人間をつかうような機械」を開発するという発想は、まだ労働者の人件費がずっと安い時代だったからこそ出たものじゃないでしょうか。

追記:ご投稿の文句に合致する箇所が見つからなかったので、ラスト近くの似たところからとることにしました。違っていたら教えてください。



「逆ポーランド演算を知らんのかっ!」

 出典: 野尻抱介「ロケットガール」

紹介 :ひょうと 様
HP :

コメント:
 野尻先生の作品からもう一つ。クレギオンと同じく初期の作品「ロケットガール」より。
 南の島で、突然宇宙飛行士をすることになってしまった主人公、森田ゆかり。訓練の一環で渡された電卓を見て「この電卓、イコール・キーがない」と言ったのに対して、このときの教官だった主席管制官の木下が言った(怒鳴った)のがこの台詞です。……普通は知りません(苦笑)。少なくともただの高校生には。
 逆ポーランド演算(逆ポーランド記法)っていうのは、別名「後置記法」といいまして、例えば4+5×3ならば、453×+、1×2+3ならば、12×3+といった書き方になる計算記法です。何でこれで計算できるかは結構長くなるので省略します(汗)。括弧を使わないで正しい順番の計算が出来るのが利点……でしょうか。また、コンピューターに親和性の良い記法でもあります。

駄弁者:
 逆ポーランド演算の電卓はこんな感じになるようです。
 日本語で読むと分かりやすいそうなのですが…。「12×3+」は「1に2をかけて3を足す」で確かに分かりますが、そうすると「453×+」は…?



ピカード:誰かが言っていた、死とは忍び寄る略奪者だと…。だがこういう言い方もできる。死とは共にゆく旅の道連れだ。いつか奪い去るからこそ、いま共にあることの大切さを教えてくれる。結局のところ我々もまたいつか死ぬ運命にあるのだから。
ライカー:一緒にしないでください。私は不死身ですから。

 出典: 「スタートレック7・ジェネレーションズ」

紹介 :シビック 様
HP :

コメント:
 はじめましての投稿です。いつも楽しく拝見させてもらっています。
 一度検索をかけてみたのですが、なかったので投稿させていただきます。
 これは個人的にはピカードのセリフの中で一番好きなものです。最も記憶に頼って書いているので細部は違っているかもしれません(字幕版だったか吹き替えだったか?)。
 このセリフは映画中の悪役であるソランが言った「死とは忍び寄る略奪者。全てを奪い去る」に対するピカードなりの答えなんですが、そこに至るまでの過程がスタートレックらしくて僕は気に入っています。 ところでこの映画シャトナー名義のスタトレ・ノヴェライズの大元なんですが、最新刊の「栄光のカーク艦長」買おうかどうか迷っています。カークもシャトナーも嫌いじゃないんですが、いい加減やりすぎだろうという気がするので…。

駄弁者:
 軽くユーモアに紛らわそうとするライカーも、わりといい男ではありますが。しかしSTで不死身になろうと思えば、少なくともスポックと同等以上の人気が必要です。
>「栄光のカーク艦長」
 私もまったく同感で、いまだに買うのを後回しにしています。後書きによると映画最新作「ネメシス」の後日譚もあるそうですが、やっぱりカーク艦長が出張るようで…。



「ここはもう宝島じゃない。それに宝ってやつは、探し続けることに意義があるんだ」

 出典: 野尻抱介「クレギオン1 ヴェイスの盲点」

紹介 :ひょうと 様
HP :

コメント:
 すでに2巻も出ていますが、「クレギオン」復刊記念に。
 エンディング近く、惑星ヴェイスから去る前ぐらいの、ロイド(ミリガン運送の社長……って言っても、この時点で社員2名(本人含))の台詞です。
 山登りで「そこに山があるから」というのは有名ですが、これもそんな感じなんでしょうね。

駄弁者:
 だいぶお久しぶりのご投稿ですね。
>探し続けることに意義が…
 ということは、最高の宝とは決して見つけることのできない宝ということになるんでしょうか?



ふ……愚かな!!
正々堂々と戦うほかないそち達と違って、我ら悪者はどんな卑怯な手段もやりたい放題。もとよりそち達に勝てる道理などないわ!!

 出典: CAPCOM製作「サイバーボッツ」

紹介 :岩瀬晶 様
HP :

コメント:
 初めての投稿です。
 サイバーボッツはCAPCOMのロボット格闘対戦ゲームです。ドリル好きには堪らんゲームでした。なつかしや。
 この台詞はSS版おまけシナリオで地獄帝国のプリンセス・デビロット(お供二人付き)が熱血正義のジン・サオトメを倒した時の迷台詞です。
 おまけのギャグシナリオですが、一番面白かったよーな(笑)

駄弁者:
 いや、そういうふうに開き直られるのも…。
 しかし、正義の味方の方は、どんな卑怯な手段も悪と戦うためと正当化できますので、結局は互角です。



それじゃ、行って来ます。
紹介 :mugen 様 → 第76集


それはただの人間からあらわれて、ただの人間で終わることを拒否した人間が、ただ努力だけで、世界を変えることを選んだその結果!

 出典: アルファシステム原作監修・青井巳猫作「アルファシステムサーガ・風のゆくえを追って」

紹介 :TAKA 様
HP :

コメント:
 ガンパレードマーチと式神の城2との間を結ぶストーリーです。
 まだ続きがあるのですが、長くなるので省略しました。
 内容はガンパレードマーチ内のキャラである新井木が式神の城2のニーギ・ゴージャス・ブルーとなるまでの話を描いています。
 設定魔の私としては鼻血を噴出すほどうれしい謎解きゲームを、公式ホームページで展開している嬉しいストーリー群です。

駄弁者:
 前に「式神の城2」からのご投稿をお断りしたことがあったので載せるか考えたのですが、ガンパレつながりということで「まあ、いいか」発動。
 別の作品だったものを後付けで同じ世界観にまとめるというのは、小説シリーズでも割とありますが、成功するかは結構微妙だと思います。
 アシモフのロボットものと「ファウンデーション」統合なんかは、まだ成功例に数えられるでしょうが…。



天国のお父さんお母さん、ごめんなさい。
本日をもってお二人の養子は殺人者になりました。

 出典: 豪屋大介「みなごろしの学園」

紹介 :mugen 様
HP :

コメント:
 海外修学旅行中にクラスを襲ったテロリストを、本人も驚くほど的確に射殺した主人公がその直後に思った言葉。この後、主人公は次第に覚醒していく自分の力に……。
(以下はネタばれになりますので省略)
お久しぶりです。久しぶりに投稿してみました。

駄弁者:
はい、お久しぶりです。
 現物を立ち読みしてみました。後書きの感じからするとSF的設定は方便のようですが、まあ今さらその辺を気にしてもしょうがないかと。
 それ以上に気になったのは、こういう話を「スレイヤーズ」や「風の大陸」(例が古い)と同じレーベルで出してもいいものか、ということでしたが…。
 それと、著者の豪屋大介、佐藤大輔との同一人物説は立ち消えになったんでしょうか?



往きて、乱

 出典: 田中光二原案・宮本昌孝著「往きて、乱(失われし者タリオン・5)」

紹介 :TAKA 様
HP :

コメント:
 すみません、5巻のタイトルからの出典です。あまりにも語感がいいんで投稿させていただきました。
 作品はこの次の巻でSF的な背景説明がなされます(猿の惑星ですな)が、基本調子はヒロイックファンタジーです。
 群像活劇としてもキャラクターが魅力的なのですが、もうず〜っと前に11巻が出て以降音沙汰がありません。著者が時代物にいっているせいかも知れませんが、早川さん続きを出してくれないかなぁ。

駄弁者:
 三重苦のヒーローが活躍する話でしたっけ。11巻刊行から10年以上経ってますが…早川さんが出してくれない以前に、著者に書く気が無くなっているのでは。
>5巻のタイトルからの出典です
 番外企画として「SF名タイトル・迷タイトル集」って、やったら当たると思います?



ニシキ先生「んー、今日は昆虫、明日は判らん」
トベ隊員「そんないい加減な」
ニシキ先生「いい加減と思うかね?」

 出典: 円谷プロ・若槻文三脚本「ザ☆ウルトラマン 第17話『ベータミーが消えた!!』」

紹介 :新伴仙司 様
HP :

コメント:
 再びニシキ先生に御登場願いました。
 ニシキ先生が、劇中二度目に登場時、先生は砂漠で昆虫採集をしながら迷走颱風を追っていました。初登場時は森林消失事件を調査していましたから、同行した地球防衛軍・科学警備隊のトベ隊員はニシキ先生の狙いを探るべく、専門分野を尋ねました。それに続く会話です。
 この類の作品に登場する科学者は概ね万能で、ほとんどの場合専門分野は不明です。
 まぁ正しく云えば“限定されない”と思うべきなんでしょうね。

駄弁者:
 ルネサンス的(とまで遡らないにしても、ニュートン的)万能人はいつまでたっても科学者の通俗イメージなんでしょうか。
 まあ、万能にしとかないとレギュラーの登場人物として出せないという事情もあるかも知れませんが。



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