SF名文句・迷文句第151集

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「二歳の子供にぬいぐるみを与えてこれはおまえのだよといったら、その子は所有権というものを理解して、たとえ惑星いっぱいのベラム族がかかってもそれを忘れさせることはできません」

 出典: マイク・レズニック「サンティアゴ」(内田昌之訳)

紹介 :歌鳥 様
HP :
http://members.jcom.home.ne.jp/songbird-x/

コメント:
 え〜、前回と同じくサンティアゴから。愛すべき悪党、ジョリー・スワグマンの台詞です。彼は幼い頃、移民船の事故で遭難し、異星人ベラム族の手で育てられました。「個人の所有権」という概念を持たないベラム族に対して、スワグマンは彼なりのやり方で恩を返します。「もう三十年になりますが、彼らの社会のいくらかの部分はまだたちなおっていないはずですよ」って、一体なにを持ち帰ったんでしょうね。
 独自の価値観を持つスワグマンには名文句が多く、投稿には迷いました。「彼はばかなのかもしれませんね」「探す必要なんかありません」「私がまだ生きているじゃないか」…どれも大好きな台詞ですが、今回はその中から、いちばんSFっぽいものを選びました。

駄弁者:
 たとえ持ち帰ったのがただのガラクタだったとしても、所有欲というものだけで十分な毒物だったのかも。
 それにしても「SF西部劇」というしかないこの作品に、アメリカ先住民に傾倒する異星人を出すというのは、ちょっとハマりすぎじゃないかと苦笑してしまいます。



この銃の使い方を学んだのは、真実や名誉や自由といった聞こえのいい言葉のためだった。十二年そのために戦い続けてから、わたしは結果をとっくりとながめてみた。…(中略)…いまわたしが信じているのはこの銃だけだ。

 出典: マイク・レズニック「サンティアゴ」(内田昌之訳)

紹介 :歌鳥 様
HP :
http://members.jcom.home.ne.jp/songbird-x/

コメント:
 はじめまして。昨日このサイトの存在を知りまして、第1集から舐めるように読んでおります。もっと早く知っておきたかった…。
「サンティアゴ」はmy最高傑作です。心酔のあまり、自分の呼び名を「ソングバード」からいただいちゃった程です。どの頁を開いても名文句の宝庫なのに、一件も投稿がないようなので、自分で投稿した次第です。
 この台詞は主人公・元革命家のセバスチャン・カインのもの。賞金稼ぎというヤクザな稼業にありながら、誠実さと人間性を内に秘める、”道徳精神にじゃまをされる殺し屋”ならではの言葉だと思います。
 今後もじゃんじゃん投稿させていただきたいものですが…「サンティアゴ」だけで100件超えてしまいそうな気がします。極力自粛いたしますので、今後ともなにとぞよろしゅう。

駄弁者:
 物語の巧いSF作家はと聞かれたら、私はオースン・スコット・カードとコニー・ウィリス、そしてマイク・レズニックを挙げると思います。「サンティアゴ」も好きですが、「アイヴォリー」「パラダイス」「キリンヤガ」といったアフリカネタのSFも気に入りです。
>…いまわたしが信じているのはこの銃だけだ
 第1部冒頭に載っているセバスチャン・カインの肖像、賞金稼ぎらしくない、しかし元革命家のインテリっぽい線の細い様子が印象的でした。
 口で言っているほどには「真実や名誉や自由」を捨て切れていないところが、魅力というところでしょうか。



ダイナミックのダイナだよ。ダイナマイトのダイナ。そして…大好きなダイナ…。

 出典: 小中和哉監督・長谷川圭一脚本「ウルトラマンダイナ 第51話『最終章3 明日へ…』」

紹介 :かんきち 様
HP :

コメント:
 ウルトラマンダイナの劇中での名付け親は、山田まりや演じるマイ隊員です。「ダイナミックのダイナ」がその由来。  異議を唱える他の隊員たちに「ダイナがいいのダイナがかわいいのダイナがいいダイナ強そうでしょダイナダイナダイナじゃなきゃ嫌ぁー!」とまくしたて、そのままなし崩しに決まってしまいます。
 そんな適当に決めた名前も、いつしか隊員たちにとってかけがえのない戦友の名になっていました。やがて宿敵である宇宙球体スフィアとの最終決戦の時が訪れます。最強最後の敵は、惑星規模の巨大集合生命体『暗黒惑星グランスフィア』です。もはや怪獣と呼ぶレベルではありません。
 戦いを前に、自分の正体がダイナであることを仲間たちに明かしたアスカ隊員。
「ダイナなんてかっこいい名前つけてくれてサンキュー。結構気に入ってたんだぜ」
 出撃直前にモニター越しに笑顔で語りかけるアスカに、マイが半泣きで答えたのが投稿した台詞です。山田まりや一世一代の名演でした。

駄弁者:
 Wikipediaには、当時話題のダイアナ王妃からとられたという説があったとも書かれていましたが、それだとあまりにも興ざめすぎます。
>「ダイナがいいのダイナがかわいいの[以下略]
 泣く子と地頭には勝てない、泣く女の子には勝ってはいけない…ということで、これはこれでインパクトと汎用性があるような。



何故だ…私は宇宙一の天才、不滅の生命力を持つギルド星人ギルドスではなかったのか…どういうことなのか。ビアス、教えてくれーーっ!!

 出典: 東映制作「超獣戦隊ライブマン『怪!? ギルドス最期の姿』」

紹介 :ザブーン 様
HP :

コメント:
 戦隊シリーズの1つライブマンに登場した武装頭脳軍ボルト幹部ギルドスの最期の台詞です。
 自分のエネルギーを与えることで何度でも復活する頭脳獣(怪人)を作りライブマンを倒そうと考えました。
 しかし、何度目かの蘇生の時にギルドス自身の体が突然爆発を起こし、中からメカがむき出しになってしまいました。
 なんと、彼は幹部達にやる気を与えるために作られたロボットだったのでした。
 この台詞を聞いて私は首領の大教授ビアスの恐ろしさを実感しました。

駄弁者:
 社員の競争意識を高めるためヘッドハンティングされた中途採用エリートが、こき使われたあげく燃え尽きてダウン…と考えると、恐ろしさというよりもの悲しさを感じてしまいますが。



ママ 何のために 私は生まれてきたのっ!?
この子を 育てるためだけ!?

 出典: 星野之宣「セス・アイボリーの21日」 「スターダストメモリーズ」に収録

紹介 :水谷秋夫 様
HP :
http://oikose.at.webry.info/

コメント:
 すでにこの作品ではNAL様の投稿がありましたね。しかもこれネタバレ。でも心に残りましたのでお送りします。
 独創的で極端な状況を造り出してそこに人を放り込み、普遍的な人間の営みをあぶり出す、というのが小説、特にSF小説で行っていることだと思うことがあります。
 子を育てるだけで手一杯の親は、身につまされるものがあるかもしれません。

駄弁者:
 あらすじについては、以前のご投稿を参照のこと。
 自分の運命を呪うセス2ですが、最後には結局、原住生物から「娘」を守って命を落とします。自分の生きる意味が子どもを育てることだけなのだったとしたら、それを失うことは全てを失うことになる…。彼女に選択の余地はなかったのかも知れません。
>身につまされるものがあるかも
 あと、3世代ローンの2代目とか。



「ターくん、
 キスって…本当に甘いのね」
「ケーキだ、ケーキ!」

 出典: 竹本泉「スウィート少女ライフ」

紹介 :TOM 様
HP :

コメント:
時に2213年 23世紀である 火星である SFである
カンノンザキ・クララ・Tは15歳 某菓子メーカー勤務の研究員である
 というわけで、彼女は未来の火星で甘味料の研究をしているのでした。
 火星では砂糖きびが栽培できないので、人工の甘味料を使うか、バカ高い輸送料をかけて地球から本物の砂糖を運んでくるしかありません。そんなわけで彼女は、お砂糖に負けない甘味料を作ることに、全身全霊をかけているのでした。
 男の子より仕事(注・甘いものという意味)の方が好き、という彼女をデートに誘ったのが、香辛料部門研究員のターくんこと、ロイオカ・ター・S。
 しかし彼女は例によってその日も仕事にのめり込み、デートの時間に7時間も遅れてしまいます。焦った彼女は、機械の数量設定を間違えてしまいます。機械から吐き出され続ける大量のスポンジケーキに追い詰められ、逃げ場も無い。このままではケーキに押しつぶされて窒息してしまう!
 という彼女を救い出したのが、機密服を着込んだターくんでした。彼はクララに告白してキスをします。それに対する彼女の言葉がこれでした。
 文字通り、宇宙一甘いキスとなったのでした♪

駄弁者:
 思わずスピードワゴンみたいに(もはや古いか)叫びたくなりますが。
 キスの甘さだと錯覚してくれれば恋にも身が入るかも知れないので、ター君としては誤解を正さない方がよいのでは。



「つまりきみのすいこんだ あの薬、きみには必要ないわけだから、ひふ接触で効果の転移が可能なわけで、
 ようするに、キスするのがその いちばんてっとりばやくてー…
 する気ない?」
「ありません! はずかしい」

 出典: 竹本泉「あおいちゃんパニック!」

紹介 :TOM 様
HP :

コメント:
 あおいちゃんは、地球人のママと宇宙人のパパの間に生まれた可愛い女の子。
 元々住んでた星の重力が大きかったため、地球ではスーパーマン並の怪力を発揮してしまいます。普段から力を抑える薬を常用しているのですが、そこに地球製の風邪薬を飲んだら、ねむり病に似た症状に襲われて、眠り姫になってしまいました。
 これを治すには、なかなか手に入らない薬が必要なのですが、たまたまあった一つの在庫を間違って森村くんが吸い込んでしまいます。予備はないし、もう一つ取り寄せるには2週間もかかります。
 そんなわけで、あおいちゃんのパパが森村くんに依頼したのが投稿のセリフです。
 これだけお膳立てされてなお断る森村くんが、ある意味スゴイと思いますw

駄弁者:
 パパとしては、それで良いんでしょうか…?
>お膳立てされてなお断る森村くん
 大義名分があるのが、かえってイヤ、などというムズ痒い理由じゃないでしょうね(笑)。



「勇気はあるか、アスラーダ」
「そんなものは必要ない。私には確率さえあればいい。」

 出典: 矢立肇原作・福田己津央監督「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」

紹介 :OTO 様
HP :

コメント:
 第一集に出ていた「成功率なんて単なる目安だ。あとは勇気で補えばいい」(勇者王ガオガイガー)と正反対でしたので投稿いたしました。現在バンダイチャンネルで放送しているのを見つけました。TV放映時も見ていたのですが、おかげで見損ねていた回も全部見れました。アスラーダはマシンのナビゲーションコンピュータなのですが、こうも正反対の文句も珍しいと思いましたので。

駄弁者:
 ではもしその確率が低かったら? それでもやはり、勇気とか関係なしに淡々と臨むのでしょう…コンピュータだから当然と言えば当然ですが。



「なんて綺麗な空、なんて澄んだ空気
 これが私たちが一万年求めてきた夢ね」
「私達が、一万年かけて叶えた夢だよ」
「すごいわね……この星の人たちは
 こんな素敵な夢を叶えたんだもの」

 出典: 橙汁製作「スグリ」

紹介 :神野恵 様
HP :

コメント:
 基本的な名作は大体が皆さん抑えられていらっしゃるので、どうも私の投稿が偏りがちなのはご容赦ください。ということでとある同人ゲームから。
 ボロボロになった地球を、長い長い時間をかけて再生した少女が、長い長い時間をかけて星を求めたヒトと出会うお話。
 夢をもとめてヒトをオライオンの薪にしたりしませんし、夢を作るために原住民ごと星を上書きしたりもしません。
 切迫というより悲願だし。利己主義というより独善的。
 設定だけ見ると割と陰惨なんですが、それが悲しさや願いといった形にきちんと昇華されてすっきりとした感じに仕上がっていてます。
 このへんはビジュアルの側面もあるでしょうけど、やっぱり言葉の持つ雰囲気でしょうね。
 最近はSFは大人のものに戻りつつあるけど、中学生ぐらいの子の胸に響くものがちょっとあってほしいかなと。
 さて、上のは物語の終盤、2人の守り神の会話。ある人たちは夢を求めてさまよい、ある人たちは夢を自分で作り上げる。 自分達がsf作家達が求めてきた夢の上にいると思うと、非常にくすぐったい思いになります。
 星を大事にしようとかそういう含みなしに、というか押し付けじゃなくて、星って美しくて愛おしいんだよて語りかけられる懐かしさがあると思うんです。

駄弁者:
>設定だけ見ると割と陰惨
 長い時間かけて地球を再生するのを、たった一人の「ひと」に委ねるというのは、まともに考えたらかなり残酷ですよね…。まあ、でも一万年なら、「HOTEL」のルイ支配人の2700分の1です。
 出典はシューティングゲーム。体験版が公開されているのでやってみました。…ムズい。1面クリアできません(泣)。敵の出現パターンをきっちり覚えないと太刀打ちできないんじゃないでしょうか。



ウルトラセブン!! お前なら分かる筈だ……
何故私が、力による地球防衛にこだわったか。
もし我々が、本当に侵略者なのだとしたら、この星を去るか、力を以って居座るしかないんだ!
我々は、この地球を故郷にする事すら許されないと言うのか!
数万年前の祖先たちの罪を、我々が償わなければならないのか!?
…(中略)…
この地球は、我々人類の物でなければならないんだ……!
我々人類は、この星に生まれた、唯一の知的生命体だったんだ!!
ウルトラセブン…… 真実を宇宙に知らしめて、必ず人類が助かるという保障があるのかぁっ!!

 出典: 円谷プロ制作「ウルトラセブン1999最終章6部作 最終話『わたしは地球人』」

紹介 :砂漠の狐 様
HP :

コメント:
 ストーリーがエスカレートしまくっているような感じで内容が把握しきれていませんが、地球の原住民であるノンマルトの生き残りが、我々は人類によって滅ぼされたと主張していますが、真の狙いは人類を滅ぼすことらしいです。
 地球の原住民といっても自称しているだけで確たる証拠もなく、そこいらの侵略宇宙人と大差ないように感じました。
 地球防衛軍のカジ参謀の叫び声みたいなセリフもなんか白々しいし……
 過去の作品に囚われすぎなんじゃないですかねぇ。

駄弁者:
…ひょっとして地球って、宇宙のパレスチナですか?



うるさい、バカヤロー

 出典: ジェームズ・キャメロン監督「ターミネーター」

紹介 :砂漠の狐 様
HP :

コメント:
 ホテルなのか何処かは不明だが、暗い部屋でサラ・コナーを抹殺すべく武器の手入れをしていたターミネーター。
そこへ業者と思われる人間が来てドア越しに「部屋を清掃したいから入れてくれ」と言ってきました。
 コトを荒立てたくないと思ったターミネーターはすぐさま人間に対する返事の言葉を検索、その結果出た言葉がこれです。 
 よく考えてみたらこれって全然返事の言葉になっていませんが人間を殺戮しまくっているターミネーターとしては最上級の対応だったのでしょう。
 ちなみに業者の方は「しょうがねぇなぁ〜」という感じで引き上げていきましたが、これは大正解。 怒って部屋に入っていたら間違いなく殺されていたでしょうな。

駄弁者:
 「〜2」からはいくつかありましたが、第1作からのご投稿は初めてです。
 「うるさい、バカヤロー」は検索して使えたのに、「Hasta la vista Baby」は、教えてもらうまで知らなかったんだ…。



※本書「スプートニク」は、解説を除き、すべて作者ジョアン・フォンクベルタによるフィクション作品です。

 出典: スプートニク協会+ジョアン・フォンクベルタ「スプートニク」(管啓次郎訳)

紹介 :屋良一 様
HP :

コメント:
!注意!この投稿は致命的なネタばれです。1999年筑摩書房より出版された「スプートニク」をまだお読みになっていない方は記憶の削除を推奨します。
 公式には機体のテストの為無人で打ち上げたことにされている「ソユーズ2号」だがあの当時のソ連にそんな余裕はあったろうか?そして常に囁かれる「消えた宇宙飛行士」の噂…ソ連崩壊によりついに明かされる最高機密!宇宙で起こった惨劇とは?
 はい、もう判りましたね。でも、「注意書きは解説に含まれていない。」ことについてもう一度お考え下さい。

駄弁者:
 どっかで見た名前だと思ったら、フォンクベルタって「秘密の動物誌」の人じゃないですか。…なるほど、どうりで。
 けど真に受ける人の数は、「秘密の〜」の比じゃないでしょうね。



「あとで…泣きます…!人間のように……」

 出典: 永野護「ファイブスター物語」

紹介 :橘晶 様
HP :

コメント:
 この台詞を言ったアトロポスというキャラはファティマという人工生命体です。
 人間を上回る能力を持ちつつ、本来人間と同じメンタリティーを持つファティマたちは本来人として生きることが出来るはずなのに人として生きることが許されていない生命体です。
 感情抑制・絶対服従を課すマインドコントロールを施されているのが通常のファティマなのですが、このアトロポスはマインドコントロールを施される前に製作者の手によって逃がされ、人として生きている、そういう存在です。
 そのアトロポスが、この台詞を口にするからこそ、この台詞は生きてくると思います。  自分の人間離れした能力を疎んじているアトロポスが、自分の思い人であるソープの危機を救うために襲ってきた兵士を一瞬で虐殺した後、この台詞を口にします。
 本当はただの人間でありたかった彼女の台詞だからこそ、「人間のように」という一節が重いのです。
 ついでに言えば、これを聞くソープが実は人間でなく、単性生殖で発生した神であり、彼の表現はすべてパターン学習の産物であるという点も皮肉といえば皮肉でしょうか。

駄弁者:
 ご投稿のアトロポスの言葉は、人間として認められないにも関わらず「人間のように」泣ける自分に対する自虐もはらんでいるのかな…と。
 このとき彼女の手にかかったのが、敵兵ではなく、ドラッグで判断力を失った味方の新兵だったというのが、また痛々しかったです。



「♪水をおなべに八分
 ♪お塩で味をつけて
 ♪湯をだんだんまして炊けば
 ♪ぐらぐらっと煮える
 ♪お塩で味をつけ
 ♪ごしごしかきまぜて
 ♪塩味つけ葛かけりゃ
 …なんだろコレ」
「とろみのついた塩水だーーーーッ!」

 出典: あさりよしとお「宇宙家族カールビンソン『キャンプ料理の巻』」

紹介 :出羽 様
HP :

コメント:
 コロナちゃんの小学校が夏休みのキャンプに行った時のこと。
 クラスメイトたちがひとつの鍋を使い、かの有名な「キャンプ料理」の歌に合わせて、さつま汁とライスカレーと焼き飯と八宝菜をいっぺんに作ったために、凄いモノが出来上がってしまいました。ひとつの鍋ではひとつの料理しかできないことに気づいた彼らは、コーちゃんひとりに料理をまかせます。まかされたコーちゃんが、うろ覚えのまま「キャンプ料理」を歌いつつ作った料理の顛末は、上の通り。
 生兵法は怪我のもと、という教訓です。(ウソ)
 ご無沙汰してます。
 このギャグを初めて読んだのはもう随分前なんですが、今でも思い出すたびに笑えます。つい最近もふとしたことで仕事中に思い出し、ひとりで笑ってるところを目撃されて同僚に変な顔されたので、記念にこちらに投稿させていただきました。

駄弁者:
 元ネタは1番から10番まであるんですね(「なつかしい童謡・唱歌・わらべ歌・寮歌・民謡・歌謡」参照。これレファレンスに使えるわ)。
 一応各節はちゃんと実際にも歌詞にありますが…。ひとつの鍋でごちゃまぜに料理をつくれないのと同様、ごちゃまぜの歌詞では役にたたないもよう。



THX−1138、ロック解除!パスコード入力、D、A、N、C、O、U、G、A!
ダンクーガ!
うおおおお!やーってやるぜ!

 出典: 葦プロダクション制作「超獣機神ダンクーガ 17話『獣を超え、人を超え、出でよ神の機体』」

紹介 :s 様
HP :

コメント:
世界最多パイロットによるリアル系ロボ合体の瞬間!
つーか最 強 だ な コ レ w

駄弁者:
 同じ出典のご投稿があったのでついでに。
 パスワードを大声で叫ぶヤツがありますか。



歴史に残るヒーローなんてのは、だいたい、目立ちたがり屋のおっちょこちょいさ。本当の勇者は、そのおっちょこちょいを影から支えてるやつらなんだ。

 出典: 葦プロダクション制作「超獣機神ダンクーガ 第16話」

紹介 :アグレッシブ 様
HP :

コメント:
 初投稿します。ゲラールは、たった3回しか登場しなかったのに、まるで今までずっとレギュラーだったかのような印象の残る壮絶な死でした。おかげで、その後の殉職者が影が薄くなってるような気がしないでもないです。

駄弁者:
 英雄とその軍師みたいなもんか…。支えるに足るおっちょこちょいが出てこないと、影の人だって勇者になりようがないので、結局二人揃って初めて歴史に残れるということになりますね。



「……アナタたちはどんな価値観を広めるつもりなんです?」
「……町の展望と同じですよ……貧富の差 くだらない選民思想 不必要な贅沢 そんな格差の無い すべての人が等しく あたたかく 清潔な服を手に入れられる健全な世の中 本来 衣服はそのために生まれたはずだ 我々は最も正しい服を作ってきた こんな偏った世の中は編み直すべきだ」

 出典: 倉田英之脚本・okama漫画「CLOTH ROAD」

紹介 :屋良一 様
HP :

コメント:
 服が高機能化し、服飾メーカーがトップブランドと称して世界を支配する中で、他のブランドのように権力をひけらかしもせず、人口9億を数えるその首都も質素そのものな「ユニイズム」。主人公たちをスカウトしたその動機を問われて、ユニイズムの代弁者であるトップモデル「カピルス」は世界中に実用服を始めとする地味な日用品を供給するユニイズムの姿勢をもって答える。
 穏やかに語っていますが、共産主義革命思想ですね。
 さて、主人公たちはユニイズムと手を組むのか?あと他のブランド「世楽」とかも詳しく見たいです。12月号で出てきた「ニケ」はもろ体育会系で笑った。議事堂の名前が「マッスルドーム」だし。

駄弁者:
 理念としては非常に立派なんですが、実行するとなると独善的になってしまうのは、革命思想に特有のものなんでしょうか(いや、「イズム」全般がそんなものか…)。
>議事堂の名前が「マッスルドーム」
 そこって絶対「議事」する場所じゃないと思います。



「これからキスするときは、中腰になって身長合わせてね」

 出典: 竹本泉「ロケット・ガール2 金のワイン銀の翼」

紹介 :TOM 様
HP :

コメント:
 チェズくんはハイジのことが好きなのに、ハイジはロケットばかり見ていて、周りに目がいきません。そんなわけで、思わずロケットの悪口が口をついて出てしまいます。
 とうとうハイジは、「あんたロケットに恨みでもあるの!?」と切れてしまいますが、チェズくんの「あるぞ」という返事にキョトンとしてしまいます。
 その流れで告白したチェズくんに、「言ってくれればキスくらいしてあげるのに」というわけで、早速キスする2人。
 でも、なぜかハイジは苦しそう。「ちょっと待って」と言って手近の岩に飛び乗ったハイジは、もう一度キス。今度はチェズくんが苦しそう。
 身長があわなくて、腰がエビ反りになってしまっていたのでしたw
 「イタタ」と腰を押さえるチェズくんに向かって、ハイジが言ったのがこのセリフ。
 うーん、勉強になるなぁ(笑)

駄弁者:
>うーん、勉強になるなぁ(笑)
 勉強の成果はあんまり実地で役立てられないような…そんなに背高くないし。
 役立たない理由はそこじゃないだろ、ということについては追求しない方向で(笑)。



「ロケット乗りは職業じゃないわ!
 将来がどうでも、死ぬまでロケット乗りよっ!」

 出典: 竹本泉「ロケット・ガール」

紹介 :TOM 様
HP :

コメント:
 そういう生き物なんです、ロケット乗りって(笑)
『時に2216年。パスミラト・ハイジ・Wは、いまや限りなく珍しい、ロケット乗りの女の子であった。
 新しく安全なエンジンが発明されたこの時代、とうの昔にロケット船は時代遅れになっていたのであるが…』
 というわけで、ロケット乗りは将来性皆無の職業と言われたハイジが言い返したのが、このセリフです。
 ここまで自分を迷い無く持っているというのは、ある意味非常に羨ましいことなのかもしれません。

駄弁者:
 題名を見て野尻抱介の方を連想してしまいました。
>将来がどうでも、死ぬまでロケット乗りよっ!
 実績を挙げたベテランが言うと重みがあるし、これから実績を挙げるだろう若者が言うと爽快なのですが…。どちらでもない(私らのような)世代の人間が言うと、なんとなく負け惜しみのような響きが混じってしまうのは、気のせいなんでしょうか。



まさか あのブラック助教授に手をつけるとはなあ
あえて茨の道を行くか!
脱帽だぜフミオ!

 出典: 大石まさる「続水惑星年代記」

紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
HP :

コメント:
 いやぁいい!大石まさるはいい!特に「続水惑星年代記」はいい!
 ………大変失礼しました。
 文男・エイブラハムズ君は年上のフィオナ・ブラック助教授と気球による8日間世界一周レース(景品はブラック助教授本人)に出場しました。
 憎からず思っている助教授と狭いキャビンの中で「そうなってしまった」所を世界放送され、同僚から出たセリフがこれです。(ちなみに文男君は前回投稿の「茉莉ちゃん」のダンナの弟です。兄弟そろってこれ(世界放送)かー。)
 助教授にリンゴをむいてあげる(しかもウサギにして!)彼がいじらしくて、でもそうなってからはもう(ナニかを)頑張る事頑張る事。
 頑張れよ、結婚は茨の道だぞー。

駄弁者:
 「茨の道」であることは相手によらず…ですか。
 手強い女性相手なら「鉄条網の道」ぐらいは言わないと?



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