SF名文句・迷文句第190集

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「インキン・タムシにインキンバスター様。インキン・タムシにインキンバスター様」
「インキン・タムシにインキンバスター様はいらっしゃいませんか?」
「ハイ」ぼくは右手を、看護師に向かって挙げた。

 出典: 曽根圭介「暴落」  『鼻』に収録

紹介 :垂直応力 様
HP :

コメント:
 ホラー小説大賞短篇賞を受賞した「鼻」に同時収録された書下ろし短篇より。
 「あいつも株を上げた」の「株」が市場で取引され、その価値により個人の絶対的な評価がなされる世界で、その株が暴落した男の運命を描いています。「株」がストップ安のうえ大怪我をしてまともな職につけない主人公は、ネーミングライツで自分の名前を売ってしまいます。その売買契約では「一日三回以上、公共の場所で名前を呼ばれること」「そのうち一回は病院の皮膚科の待合室で」という付帯条項もあります。しかしその場の失笑をかっているようで、かえって逆効果のような。

駄弁者:
 それなりに宣伝効果のある顔立ちでないと、あちこちの地方の公共施設みたいに、ネーミングライツを売りに出しても買い手がつかないことも多いのでは。
 自分の子どものネーミングライツを売って、デパートで迷子にさせるというのもありそうです。



「悪いニュースから伝えて欲しい、というのが私の性分だ。良いニュースは聞いても聞かなくても、実は大差ないことが多い」

 出典: 冲方丁「スプライトシュピーゲル4 テンペスト」

紹介 :垂直応力 様
HP :

コメント:
 だいたいそんなもんでしょうね(特にフィクションでは)。
 「スプライトシュピーゲル」は以前投稿した「オイレンシュピーゲル」と別の特甲児童の物語。同じ舞台・設定で二本同時進行していまして、それぞれをつなぐ仕掛けも楽しめます。ただこっちのほうが多少鬱成分が多くなっておりますので、ご注意ください。

駄弁者:
 聞いても聞かなくても大差ないばかりか、良いニュースを聞いて上向きになった気分が悪いニュースで叩き落とされるので、デメリットが大きいんだと思います。



汝の恐怖が汝を殺す

 出典: 神坂一「ロスト・ユニバース4 悪夢 生まれる」

紹介 :陸ドム 様
HP :

コメント:
 ラスボス・ダークスターが行動を開始した時の犠牲者が受け取ったメッセージです。
 ラスボスの最期が正にこの言葉どおりなのが皮肉が利いてて大好きです

駄弁者:
 言葉通り相手の恐怖をエネルギーとして武器に使うんですね。
 「スレイヤーズ」しか知らないから、多少ともシリアスっぽいとこの人の作品じゃないように感じられて…。まあ、昔にご投稿があった迷文句は、やっぱり神坂一だなあ、というものでしたが。



「それにしても酷い格好だな。そんな姿をしていたら撃たれても文句は言えんぞ。誰がそんな服を着せた?」
「……アンタだよ」

 出典: ロバート・ゼメキス監督「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」

紹介 :陸ドム 様
HP :

コメント:
 細かい部分が間違ってるかもしれませんがマーティが過去でドクに再開した時の会話から。
 このシリーズは大好きなんですけど○曜ロードショウとかで見たから穂積・三矢ペアじゃないと違和感感じるんですよね。
 逆に劇場で見た人は青野さんじゃないと違和感感じるんですかね?

駄弁者:
 私は、シリーズの1、2に比べると「3」はあまり印象に残っていませんが…(ラストの蒸気機関車型タイムマシン以外は)。  声よりも字幕と吹き替えの言葉の違いに戸惑うことはよくあります。
 どちらでもいいので正確なやりとりをご存じの方、教えて頂けると嬉しいです。



「うまく言えないんだけど……図書館で古い本を借りて読んでいるうちに、なんだか不思議な気持ちになって……。紙の匂いとか、手ざわりとか、折れていたり破れていたり日に焼けていたり、あとときどき、お菓子の食べかすみたいのが挟まっていたり、コーヒーのしみっぽいのが付いてたり……そんなのも、なんか好きなの」
「オレは、まっさらな方がいいけどな。ま、紙の本なんて、特別なのしか読まないけど」
「誰かとつながってる気がするんだ……いつか印刷された文字は消えて、紙は風化してしまうのかも知れないけど、なんか本ってあったかい……自分より前にそれを手にして読んだ人のこと、知りたくなるの」

 出典: プロダクションI.G/士郎正宗原作・古橋一浩監督「RD 潜脳調査室 第6話『ラブレター』」

紹介 :好古真之 様
HP :

コメント:
 もちろん、司書さんの立場から見れば、本を汚すのはご法度なんでしょうけど。
 読書感想文の宿題を出された中学生のミナモ。電脳空間にダイブしたりされたりが当たり前の世の中で、本もそのほとんどが電子文書化されている訳ですが、『甲殻機動隊』の姉妹編のヒロインにも関わらず「電脳化」していないミナモには、読める本がなかなかありません。ようやく本物の本が納められている人工島中央図書館の数少ない蔵書の中から、感想文用の本をみつけた彼女。その本を読み進めていくうち、その本に秘められた、かつての持ち主の思いを知ることになるのですが……。
 上山徹郎氏によるキャラクターデザインのせいか、「士郎正宗印」という感じはあまりしない、2061年が舞台の電脳アニメより。
BGM:「エレクトロワールド」パフューム

駄弁者:
 本を単なる情報媒体と考えるならば、折り目とかシミとかはノイズに過ぎないのでしょうが、手にとって感じることで、そんなノイズにも意味を見いだせるということでしょう。
>司書さんの立場から見れば…
 読むのに支障のない汚れは、ある程度までなら本の風格のうちなんですが、意図的な書き込みなどは勘弁。お菓子の食べかすではなく消しゴムかすが頻繁に挟まっていたら、それは図書館職員が泣く泣く消した跡かもしれません(消せるならまだマシというものですが…)。



「僕は一人ぼっちじゃない! 執事だっているし手下だっているんだ」
「それはおまえに従っていた方が得だから従っているだけじゃないか」

 出典: 「メダロット魂 最終回『輝け!希望の魂』」

紹介 :Y 様
HP :

コメント:
 最近の投稿を見ていたところ、小学校の頃楽しんで見ていた懐かしいアニメの名前を見かけたのでその続編から。
 なお、セリフを確認しようと思ってレンタルビデオで探してみたのですがどうやらDVD化されていないらしく僕がいつも利用しているレンタルビデオ店では取り扱っていなかったので何年も前の記憶を頼りに書いています。よってあらすじやセリフに関して記憶違いの可能性もあるのでご了承ください。
 ロボトル(メダロット同士を闘わせる競技)のスポーツ的側面を無視し圧倒的な戦闘能力で相手を一方的に殲滅して時には頭脳部分であるメダルさえも破壊してしまう感情を持たないメダロット、デスメダロットが開発されます。このデスメダロットは財閥総帥の息子であるコクリュウという少年が殆ど彼の私物同然となっているデスメダロット社に作らせた物であり、コクリュウはこのデスメダロットを自分で使用するだけではなく他の子どもに与える事で「友人」を得ていました。
 あなたも友達と遊ぶのではなくその友達が持っているテレビゲームなどが目的で友達の家に行ったりしたことはありませんか?

駄弁者:
 ついでにメイドさんも揃えておけば、ついてくる「友人」が増えたかも知れません。
>その友達が持っているテレビゲームなどが目的で
 小学生時代、まだちょっと珍しかったうちのパソコン目当てに「友人」が遊びにきたことがありましたよ。「これから出かける」とかウソをついてお引き取り願いましたが。
 それを機会に友情を育むというのが理想だったんでしょうが、そんな器用なことができる子どもじゃなかったし。



光の速さで歩け

 出典: 三浦徳子作詞・小田裕一郎作曲「宇宙の王者!ゴッドマーズ」(「六神合体ゴッドマーズ」主題歌)

紹介 :ロートル 様
HP :

コメント:
 ふと思い出したので投稿してみました。
 2番目の歌詞なので覚えのない人も多いと思います。
 移動スピードの速さも、光速のレベルになると歩くことと走ることにどれだけの差が生じるのか皆目見当が付きませんが、やはり宇宙の王者だからこそ堂々と光速で歩いて進めと言うことなのでしょうか。

駄弁者:
 歌詞の他の部分はなんとも昔懐かしいロボットアニメ主題歌ですが、この部分だけは面白いですね。
>移動スピードの速さも、光速のレベルになると…
 歩いてすでに光速なら、走ってもそれ以上のスピードにはなりようがないので無駄に体力を使うのはやめとこう、ということでは?(それでは王者ではなく単なる不精者)



かぐや姫を迎えに来た人の通り道のようでしたね

 出典: 「宇宙のトイレは快適? 専用タンクとホース活躍」(朝日新聞2008年6月11日朝刊)より、若田光一の言葉

紹介 :二文字祭 様
HP :

コメント:
 フィクションではないので本当は対象外なのですが、良い表現だったので投稿しました。
 日本人発のミッションスペシャリストとしてスペースシャトルに搭乗した、若田光一氏が見たものだそうです。
 月まで簡単に行き来できる時代になれば、文字通り地球と月の間を結ぶのでしょうか。
 ちなみに輝く道のように見えたのはこれです。
「尿はすぐ氷になり、キラキラときれいです」

駄弁者:
 正体を知ったら、そりゃかぐや姫も帰りたくなくなるでしょうねえ。
 元記事は、星出さんの乗ったシャトルにISSのトイレを修理するための交換部品が積まれていたことをきっかけに、宇宙でのトイレ事情についてまとめたもの。野口飛行士が「尿意や便意には重力が関係しているようで、無重力の宇宙ではあまり催さない」と語っていますが、本当なんでしょうか…?



友はそばに置け、敵はもっとそばに置け

 出典: ジョン・スコルジー「遠すぎた星 老人と宇宙2」(内田昌之訳)

紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
HP :

コメント:
そんな事すると敵に取り囲まれちゃうんですケド。
 それはさておき
 英語の諺だそうですが、どちらかというと孫子の兵法にありそうですねこれ。「四面楚歌」だったりして(それ兵法じゃないです)。
 で、「遠すぎた宇宙」と聞いて思わず「クワイ河マーチ」(口笛のアレ)を思い出したアナタ!それは「戦場にかける橋」です。
 このシリーズ、かの「星を継ぐもの」にも似た「ワクワク感」があって(ホーガン程「アイデア原理主義」ではありませんが)、次作が楽しみであります。

駄弁者:
 「老人と海」に続く第2弾。私は未読ですが、前作に続き安定した面白さを期待したいところ。今度は前作で活躍した「ゴースト部隊」がメインの話だそうです。
>友はそばに置け、敵はもっとそばに置け
 それはつまり、前後から挟み撃ちしてタコ殴りしろ、と…。どっちかというと戦国策の「遠交近攻」ですかね(ちょっと違うか)。



Peace through tyranny

 出典: ハスブロ製作「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー デストロン破壊大帝メガトロン テックスペック」

紹介 :電撃翼 様
HP :

コメント:
 トランスフォーマーの玩具には、「テックスペック」という設定資料がついてきます。
 これは初代メガトロン様のアメリカ版テックスペックにあった、彼の座右の銘です。
 タカラの公式ページに一時期載っていた和訳では、「圧制を通じての平和を」となっておりました。
 アニメではエネルギーを奪い、宇宙征服の野望を抱いていたメガトロン様ですが、その最終目標は、あらゆる生命から自由を奪うことによって宇宙に平和をもたらすことだったのです。
 ちなみに、この思想を最も強く受け継いでいたのが、あろうことかビーストのメガトロン様。リターンズで本当にこういう支配体制を布いてましたし…。

駄弁者:
 あ、いちおう暴君なのは目的じゃなくて手段なんだ。
>エネルギーを奪い…
 それって究極の平和はエントロピー平衡状態ってことかなあ…。



「ホントに合体しちまった…」
「言ってみるもんだね…」

 出典: サンライズ製作「黄金勇者ゴルドラン 第22話『超白銀合体ゴッドシルバリオン』」

紹介 :取手呉兵衛 様
HP :
http://blog.livedoor.jp/tottekurehee/

コメント:
 勇者シリーズに限らずヒーローアニメ特撮のロボット初登場ってのは、商品展開の都合もあってそれなりに盛り上げるものなのですが…
 筆者の知る限り、もっとも盛り上がらない初登場が出展のゴッドシルバリオンです。
 もともと、3名のシルバーナイツが合体して誕生するシルバリオンというロボットがいたのですが、新たに加わったファイヤーシルバーもシルバーナイツの一員ということで
「ひょっとして合体できるんじゃねぇか!?」
という安直な発想で主人公三人組が合体を指令、そしたらホントに合体できた…という流れ。番組開始後わずか1分強。(別に戦っていたわけでもないし)
それを見ての主人公らの台詞が出典です。…いいのかそれで。
 勇者シリーズも本作ですでに6作目、製作者側のワンパターンを打破せねばならぬという苦悩も感じられますね。
(ギャグの要素が濃いゴルドランだからこそ出来た超展開といえなくも無いですかね?)

駄弁者:
 野球のピッチャーが強打者相手に、いままで投げていないコースを探したあげく大暴投してしまったようなノリですが。でもまあ、評判は悪くなかったようで。
「ホントにウケちまった…」「やってみるもんだね…」
 というやりとりがあったかどうかは、知りませんが。



「わしだって<コメット>の操縦ぐらい軽くできるんだ!ひとつ、オットーのやつに見せつけてやらなきゃならん!」

 出典: エドモンド・ハミルトン「輝く星々のかなたへ!」(野田昌宏訳)

紹介 :取手呉兵衛 様
HP :
http://blog.livedoor.jp/tottekurehee/

コメント:
 祝!投稿受付再開&祝!「キャプテン・フューチャー全集」外伝も含め完結&野田昌宏先生追悼・・・というわけで、「生きている脳」サイモン・ライト教授の、あまりにも意外な勇ましいお言葉です。
 元は人間でありながら、フューチャーメンの中でも一番人間味がないと思われる教授ですが、このお話ではたった一人で<コメット>を奪い返し、プロトン砲を撃ちまくったりします。
 やっぱ、自在に動けるボディを得て以来、周囲のノリに染まってしまったんでしょうか?
 あるいは意外に若いころは「盗んだバイクで走り出す」若造だったのかな…

駄弁者:
 そりゃああのカーティス・ニュートンの育ての親筆頭なんだし、ただ脳みそなだけの人じゃあないんでしょう。
 ノリに染まったというよりはこっちが素で、息子に抱えてもらってたときのうっぷんがまだ解消しきれてなかったとか。



「人型である必要性が感じられない」
「カッコイイからよ」ユリがキッと睨むようにあたしを見た。
「巨大ロボットぐらいカッコイイ戦闘兵器は他に無いわ、これに比べたら、戦艦や戦車、宇宙戦闘機なんか子供のオモチャよ」

 出典: 高千穂遙「ダーティ・ペアの大復活」

紹介 :s 様
HP :

コメント:
 コールドスリープから起きて事件に巻き込まれたD・P。なんだかんだで巨大ロボを発見したら…
 ユリちゃんご乱心。某山田次郎(違ぁう!それは世を忍ぶ仮の名前!ダイゴウジ・ガイこそ魂の名前!真実の名前だぁぁ!)のノリで暴走を開始、そしてブン回されるだけのケイ。の図
 …ユリちゃん恐るべし…

駄弁者:
 作品が久々の復活というだけじゃなくて、作中の2人も冷凍睡眠からの復活だったんですね…。
 子供のオモチャはどっちだ!という反論は、どうやら遠未来すぎてとどきそうにないです。



私を驚かせろ!

 出典: アーサー・C・クラーク「メデューサとの遭遇」(南山宏訳)  『太陽系オデッセイ』に収録  『太陽からの風』にも収録(「メデューサとの出会い」伊藤典夫訳)

紹介 :TWR 様
HP :

コメント:
 木星探査船「コンティキ」にハワード・ファルコンを乗せて送り出した科学財団の代表であり、友人でもあるウェブスターは、昔のさる興行主の名文句を座右の銘としていた。
 人間には、新しい知識だけではなく、新しい興奮の材料が必要だと。
それが、上の言葉です。
 たしかに、よくわからない新知識では、議会の説得材料にも、募金の口実にもなりにくいでしょうね。知識が興奮に常に結びつくわけではないですし。
 そしてSF作家の皆様にも、上の言葉を忘れないでほしいものです。

駄弁者:
 この作品からは2回目のご投稿ですね。  科学上の大発見の場合、驚く側にもそれなりの素養が必要なところが、科学者たちにとっては悩ましいところじゃないでしょうか。
「なんでこれに驚かない!」が座右の銘になってしまってたり。



よく覚えておけ小僧…ここは地球じゃない、月だぞ…!

 出典: 横山光輝原作「太陽の使者 鉄人28号 第26話『ブランチの最後!』」

紹介 :営々 様
HP :

コメント:
 「ここは宇宙空間じゃない!」が出るならこの台詞も投稿しなくてはならんでしょう。
 何度も映像化されている「鉄人28号」の中でも一番なじみ深いのはやっぱりこれだね! という人は、現在ネットをやっている人には意外と多いのでは? 主題歌も熱いですし。
 放映当時の近未来(1990年代)を舞台に正太郎と鉄人が悪人・怪ロボット・その他諸々と戦う話なんですが、前半のレギュラー悪役がロボットマフィアのボス、ブランチです。負けが込んできて円盤軍団を率いる宇宙魔王(笑)の部下となったブランチを、宇宙船に乗って追撃した正太郎達。しかし勝手が違う月面でのスペースロボ2号との戦いで鉄人は大苦戦。
 鉄人共々捕らわれてしまった正太郎をブランチが助けにきた。よくある話なんですが、用済みになったので魔王の部下の宇宙人達に始末されそうになったんですね。結局、冒頭のセリフを伝えて正太郎達を逃がした後で射殺されちゃいます。
 空気抵抗と無重力という環境の違いがカギだと気づいた正太郎は逆転勝ちするのですが、これがまた傑作というか、あんまりな勝ち方だったりします。
 東京ムービーONLINEで有料配信もされているので、ブランチはともかくブラックオックス出演の回だけでもチェックする価値あるのではないでしょうか。

駄弁者:
 ここはまあ、「あんまりな勝ち方」にツッコミを入れるよりも(接近戦よりもむしろ遠距離戦を選ぶべきなんじゃあ、とか)、好敵手の伝統的な退場ぶりに拍手するべきなんでしょう。



魔法とは、無限にある未来の中から
それが実行された世界を選択することだ
…(中略)…
魔法を使う――
それはごく近い世界の未来を
選択しているにすぎない

 出典: スクウェア・エニックス製作「FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES Ring Of Fates」

紹介 :池上啓介 様
HP :

コメント:
 DSのゲームから。FFシリーズらしいファンタジーな作品だったのですが、終盤のコルカ王の「魔法とは何か?」のご説明により、ファンタジー作品から一気にエヴェレットの多世界解釈なSFモノに。
 筋道の通らないバカ話(魔法)を、合理的な説明(量子力学)でもって納得させるというプロセスは、まさにSFそのものではないでしょうか。
 ファンタジー名言集より、あえてSFに投稿してみました。

駄弁者:
 ここで未来を選択しているのは、誰なのでしょう?
 魔法を使った人間? しかし、多世界解釈だとすると、スペルを唱えても魔法が発動しなかった世界も、発動した世界と同等に存在することになります。さらにはその人間が魔法を最初から唱えようとせず、代わりに剣を振り上げた世界もあるだろうし、また他の可能性も…。などと重ねていくと、魔法自体が無意味ということになってしまうんじゃないでしょうか。
 量子論っぽく理由付けをするならエヴェレットではなくコペンハーゲン風に、スペルによって波動関数を意図した方向に収束させるのだ…という方がまだしもかもしれません。
 あるいは魔法は魔法のままにとどめておくのがベストということかも。



Welcome to the human race.

 出典: ジョン・カーペンター監督「Escape from L.A」

紹介 :神凪御子 様
HP :

コメント:
 第53集にあるエスケープ・フロム・L.A.から。
 ラスト、主人公スネーク・プリスケンが、EMPによってあらゆる電子機器を使用不能にする衛星兵器を全世界に向けてぶっ放し、全ての明かりが消えた闇の中、拾った煙草(銘柄がアメリカン・スピリットだというのが皮肉たっぷり)にマッチで火をつけ、満足げに一服した後に一言。「やっと人間に戻れたぜ……」
 訳は53集で触れられていますので、あえて原文で投稿してみました。
 インパクトと汎用性は結構あるので、一息つけたときにつぶやくとかっこいいかも。

駄弁者:
 なにをもって人間の証とするかは人によって違うでしょうが(私だったらタバコよりは酒かな)、使ってみたくなる言葉です。
 けど、タバコが人間の証だとすると、昨今は人類存亡の危機ですね…。



「連年、失敗つづきにもかかわらず、そのつど階級が上昇する奇蹟の人ビッテンフェルト提督へ。貴官の短所は、勇気と思慮の不均衡にあり。それを是正したく思われるならわが軍を攻撃されよ。貴官は失敗を教訓として成長する最後の機会をあたえられるであろう…」

 出典: 田中芳樹「銀河英雄伝説 第8巻 乱離編」

紹介 :Xbeta 様
HP :

コメント:
「さぞビッテンフェルト提督は怒るだろうな」(ヤン)
「まさにそれが狙いです。もともと多すぎる血の気が、全部頭にのぼってしまうでしょう」
 これを見たとき、素敵な文章だと思いました(笑)。まあ、銀英伝の第8巻はトラウマものなので、こんなのがあってもいいと思いますが。
 まあ、ビッテンフェルト提督はカイザー・ラインハルトの人となりを理解しているわけで、戦略論にもある程度は詳しい。
『めんどくさい!突っ走る!』のような単細胞でなくてよかった(笑)
<↑:『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』というゲームの一節です>

駄弁者:
 ビッテンフェルトからヤンへの通信と、アッテンボローによる返信の両方をご投稿として頂いたのですが、2つがかなり離れているので、「上品で穏健」(どこが)にケンカを売っている後半のみ掲載させて頂きました。
>戦略論にもある程度は詳しい
 しかし彼の場合、頭で理解している戦略論に基づいて自重することに耐えきれず、突撃してしまうような気がします。それでいてたいていは勝ってしまう、と。



太ると知ってもお菓子は食べたい

 出典: 丸川トモヒロ「成恵の世界 第67話『母来る』」

紹介 :海並童寿 様
HP :

コメント:
 離婚した(元)夫の元で暮らしている、家出した娘との久しぶりの再会に心揺れる母親。
 その場にいたテレパス兼予知能力者の少女が、先代(=少女の母)がこう言っていた、と前置きして、彼女にこの言葉を語ります。
 相手の心が分かっても、未来が見えても、それでも止められない強い思いがある。母親は迷いを振り切って娘との再会に臨むのですが、そこでちょいと一悶着……
 「お菓子」や「太り方」によってはこれでは済まされないこともありましょうが、(とりあえず夜中にポテチを食べる言い訳にしちゃダメですね(汗))、まぁ、この場合は。
 ちなみにこの10巻、発売まで前巻から随分間が開いたのですが、発売キャンペーンの帯文句が
「成恵の10巻が──おお!おお!おお!」
というのがなんとも(笑)

駄弁者:
 未来を知っても役には立たない、かも知れませんがご投稿の言葉の場合、
「予知したからには、今お菓子を食べるのも、その後太るのも避けられない運命なんだ!」
と言って食べまくる口実にはできるかもしれません。
>「成恵の10巻が──おお!おお!おお!」
 アオリを書いた編集の人、ファン層を分かってらっしゃる?



トキ・ゴウ「テツ、人間大砲だ!」
ヒムガシ・テツ「よし!!」
テツ「ファイタスボンバー・ホップ」
テツ「ファイタスボンバー・ステップ」
テツ「ファイタスボンバー・ジャンプ」

 出典: 円谷プロ制作「恐竜戦隊コセイドン」

紹介 :sengoku 様
HP :

コメント:
 恐竜戦隊コセイドンより、メインヒーロー「コセイダー」の変身シーン。
「コセイダー」は、コセイドン隊の「トキ・ゴウ」が強化服を纏った戦士です。
コセイダーは万能戦車「ファイタス号」に装備された人間大砲「ファイタスボンバー」というシステムで射出され、現場へ急行します。
ファイタスボンバーは
「ホップ」で強化服装着。
「ステップ」で人間大砲へ装填。
「ジャンプ」で射出されます。
変身シーンではゴウよりも、ファイタス号操縦者「ヒムガシ・テツ」の方が目立っている、ちょっと変わった変身でした。映像はyou tube等で探してください。

駄弁者:
 どこのサーカス団ですか(笑)。
 YouTubeで見たところ(残念ながら変身シーンは見つけられませんでした)いまいち強そうに見えない強化服ですが、あるいは戦闘用以前に大砲射出の対衝撃用に必要なのかも…とか考えてしまいました。



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