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「ペテルブルクに行きたいかー?!」「おー!」
「どんなことをしてでもペテルブルクに行きたいかー?!」「おー!」
「KGBは怖くないかー?!」「おー!」
出典: 高野史緒「赤い星」
コメント:
なぜだか幕藩体制を保ったまま、20世紀をむかえた日本は二次大戦後のどさくさに紛れて(やっぱり負けている)、帝政ロシアの属領となっていた。極東の辺境に皇帝の実質的な権力が及ぶことはなく、ロシア・マフィアの跋扈する魔界と化していた。やがて21世紀を迎えた日本は、江戸風情と最先端の情報技術が混ざり合う奇妙な国となっていた。属領民である日本人に海外旅行の自由など有るわけもないが、一般人にも海外旅行の機会が与えられるとして人気のテレビ番組が、その名も「シベリア横断ウルトラクイズ」!
数々の架空の歴史を紡いできた作者の矛先が向いたのが日本。この番組は作中で重要な道具立てとして使われます。あくまでも大まじめなこの作者の、世界の構築にかける思いは本物なのですが(本家アメリカ横断~のスタッフに取材を行う)、ちょっと受け止めきれない感じです。
駄弁者:
21世紀というよりは、まんま江戸時代のつもりで読んでしまいました。まあその割にはツァーリ交代のネット中継やヴァーチャル・エカテリーナ宮廷が登場したりもするんですが…。マジメなのかギャグなのか、ちょっと分からない話だったように思います。