第204集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第206集を見る
(筆者傍白:そんなばかな)
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筒井康隆「急流」 『宇宙衛生博覧會』に収録
紹介 :可児歳蔵 様
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駄弁者:
いったい、
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小松左京「こちらニッポン…」
紹介 :可児歳蔵 様
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駄弁者:
もうすぐ宙港です
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萩尾望都「銀の三角」
紹介 :水谷秋夫 様
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駄弁者:
過去からの時間と未来からの時間が、すれちがう刹那の愛。それが私たちだった。
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梶尾真治「時尼に関する覚え書」 『恐竜ラウレンティスの幻視』に収録
紹介 :んどらもえ 様
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バカげた話だろう?
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松井優征「魔人探偵脳噛ネウロ 第89話0【―】」
紹介 :Y 様
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ここは、ペリイ・メイスンが住んでいるロサンジェルスではない。地区検事が勝訴する確率は90%だ。
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ロバート・J・ソウヤー「イリーガル・エイリアン」(内田昌之訳)
紹介 :ふみ@おやぢ 様
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ジョージアじゃない。それに引退するわけでもない。七十二歳はまだまだ若い
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ロバート・J・ソウヤー「イリーガル・エイリアン」(内田昌之訳)
紹介 :ふみ@おやぢ 様
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ハンナが<地球の歌>の歴史を朗読し、ベンが<エリダヌスに捧げる歌>を初演したあの晩を、エリダヌス元年の第一日とすることとなった。
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デイヴィッド・ウィングローヴ「生ける闇の結婚 (チョンクオ風雲録16巻)」(野村芳夫訳)
紹介 :TWR 様
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俺の話が通じてるーーー!
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小山宙哉「宇宙兄弟 4巻」
紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
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思うに、神が我々に与えた最大の恩寵は、物の関連性に思い当たる能力を、我々人類の心から取り除いたことであろう
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H・P・ラヴクラフト「クトゥルフの呼び声」(宇野利泰訳)
紹介 :スミス中尉 様
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なんと非人間的な法律だ……人間同士、話しあうことも許されんとは!
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小松左京「果しなき流れの果に」
紹介 :可児歳蔵 様
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駄弁者:
リキの説明によると、ピクルスはトムトム卿の故郷の伝統的な料理らしい。きっと、その故郷はあたたかい気候なのだろう。
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ウェン・スペンサー「ティンカー」(赤尾秀子訳)
紹介 :可児歳蔵 様
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この世に二十年も生きてきたものなら、誰が正義など望むでしょうか、お武家様。
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ロジャー・ゼラスニィ「光の王」(深町真理子訳)
紹介 :TWR 様
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……だから、私をこんな身体にした責任、とってもらわないと困ります
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コナミ制作「Z.O.E2173 TESTAMENT」
紹介 :陸ドム 様
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駄弁者:
見えないものが伝わるのか? 聞こえないものが伝わるか?
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コナミ制作「Z.O.E2173 TESTAMENT」
紹介 :陸ドム 様
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駄弁者:
「リタさんの将来の納税額が多いと担当者(わたし)の年金が増えるしくみなんです 出来高報酬ですな それで… 担当した児童が高額納税者になるのが相談員のひそやかな夢でして… もちろん本人の希望する進路が優先ですよ ご安心を…ハハハ」
出典:
庄司創「三文未来の家庭訪問」
紹介 :屋良一 様
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駄弁者:
(マキちゃんに…配偶子が小さいことをアピール!!
出典:
庄司創「三文未来の家庭訪問」
紹介 :屋良一 様
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駄弁者:
I’m not even angry.I’m being so sincere right now.
出典:
VALVE製作「PORTAL」
紹介 :鉄節 様
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駄弁者:
「空腹だ。いつも空腹だ。だが、空腹より大切なものが一つだけある。さらば。」
出典:
ロジャー・ゼラズニィ「白獣」(黒丸尚訳) 『地獄に堕ちた者ディルヴィシュ』に収録
紹介 :鉄節 様
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駄弁者:
物質はねじれた時空に他ならないことになる。
出典:
イアン・スチュアート「もっとも美しい対称性」(水谷淳訳)
紹介 :野分 様
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駄弁者:
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HP :
文字通り、そんなばかな、です。
よく考えてみると、こうした迷文句を堂々とラストにつけられるからこそ筒井康隆なのかもしれませんが、しかし自分で書いたオチに筆者が突っ込むのはどうなんでしょう。
年をとると時の流れが早くなるとか言いますが、これは本当に時の流れが加速していく話。最初は一日に定めた仕事がなぜかはかどらない、程度のものだったのがしだいにエスカレート、そのうち1年が文字通り(本当に文字通り)「あれよ」「あれよ」という間に過ぎていくことになります。そして最後には…のオチに入れたセルフツッコミがご投稿の言葉。
「そんなばかな」ですます作者より登場人物の方がマジメに事態の原因を考えていたりします。
たった一夜にして、みんなは、
HP :
めげずに小松左京から投稿します、可児歳蔵です。
最近やっと手に入れた「こちらニッポン…」ですが、ここでも御大一流の疑問文は健在。しかし今回は、そのあとに異変がおこるシーンを描かず、そのまま話が進んでいきます。
泥酔して地下道で寝込んだ大阪のサラリーマン福井は、朝になってみると市街がまったくの無人になっていることに気づく。誰一人答えるもののない街中で、彼は狂ったように知っている番号へ電話をかけつづけたが、誰にもつながらない。新聞社のビルにもぐりこみ、彼は夜をしのいだが──。
大阪人が主役を張り、オチが斜め上を行く、小松さんらしい逸品でした。しかしあの唐突なオチも、新聞連載ならではの要求なんでしょうか。
>あの唐突なオチ
少人数を残して現代の文明から人間が消えてしまったら、残された人はどうなるか…のシミュレーションがメインなので、何で消えてしまったかは二の次、というところだったのでしょうか。『首都消失』(そういえばこれも新聞連載です)でも「雲」の出現と消失の理由は謎のままだったように覚えていますし。
HP :
銀の三角、多重予知夢の名場面。「もうすぐ宙港です」のリフレインは、印象的な、終わらない悪夢でした。
宙港という単語自体がSF的で気に入っています。
連載はSFマガジンだったんですね。前に別の方からご投稿のあった手塚治虫「鳥人大系」といい、ときどきすごい大物の作品が入っていますね。
>宙港という単語自体がSF的で
SFでなく(もちろん悪夢でもなく)聞いてみたい言葉です。「発射台」とかでなく…。
出会いも、愛の形もそれぞれに奇妙なしかし真実の愛。だからこそ、私たちは、必死で、おたがいのすべてを知りたがった。
HP :
史上最高のロマンチック短編集『美亜へ贈る真珠』にも収録されている、時間SFのひとつの究極です。
1950年、3歳の保仁(ヤスヒト)は、白いパラソルを手にし、金色の指輪をはめた初老の婦人と出会った。穏やかな笑顔に表れる、ほかの誰にもない魅力と優雅な香気。初対面のはずの保仁の名を告げた、彼女の声。じっと見つめていた、悲しげな瞳。そして、「さようなら」と、「でもヤスヒトくんは、私とまた会うことになるわ」
“数年後”に“ふたたび”巡り合うふたり。だが彼女は、確実に“若返って”いた。
不思議を身にまとい、未来から過去へと生きるその女性は、遡時人(そときびと)・時尼(じにぃ)――。
ロバート・ネイサンのセンチメンタル・ファンタジー『ジェニーの肖像』にヒントを得た作品です。初めて読んだときも感動したのですが、すべてを知った状態で再読したときには、開始3ページ目から涙が止まらず、まともに読み進めることができませんでした。
保仁の「はじまり」は時尼にとっての「おわり」であり、保仁の「おわり」は時尼にとっての「はじまり」を意味します。有限のなかに閉じ込められた、永遠の物語。互いに愛し合っているのに、同じおもいでを共有することすらできません。
しかし、だからこそ保仁と時尼は、お互いのことを知ろうとし、理解しようとします。やがて(保仁の視点で終盤に)訪れる、何も知らない時尼との会話が、切なかったです。
SFは、時に残酷である。しかし、その残酷さゆえに美しい。心の底からそう思える名品でした。
時間テーマのSFとロマンスは、それでなくても相性がいいものですが、ましてせつない話が大得意のカジシンが手がけるとなると…。
この作品を自分の短編ベストに挙げる人も少なくないようです。SFマガジンのオールタイムベストでも、「美亜へ贈る真珠」とともにランクインしています(泣ける話が高評価になりがちな傾向もありますし)。
私も読んだつもり…だったのですが、再読しようと思ったら『恐竜ラウレンティスの幻視』も『美亜へ贈る真珠』も、初出のSFマガジン(90年10月号)も『SFマガジン・セレクション1990』も持っておらず、図書館にも見当たらない。うーん、どこで読んだのでしょう?
君でさえ簡単に導き出せる結論に…
天才である私が、春川が、どうしてもたどり着きたくなかったのだ。
HP :
電人HAL編におけるひ口に関するエピソードが158集で紹介されていたのでそれならばこちらも加えてはどうかと思い投稿しました。
電子ドラッグによって多くの人間を洗脳する人工知能「電人HAL」の暴挙を止めてその『謎』を喰うためにネット上で彼を守る高度なスパコン専用のセキュリティソフト「スフィンクス」がインストールされた三台のスパコン全てを破壊して魔界能力(どうぐ)でHAL本体にアクセスしようとしたネウロですが、時既に遅く「HAL」は日本の国防のために配備された国旗に50個の星と13本の縞模様が描かれていそうな国の原子力空母オズワルドの乗員達を洗脳して自らがインストールされているスパコンもこの空母に輸送、さらには空母にあらかじめ設置されていた防空システムを管理するスパコンを乗っ取って四体目の「スフィンクス」をインストールしていました。しかも、「HAL」本体にアクセスするには空母のスパコンを破壊するだけではなくパスワードを入力することが必要であることが判明しました。
そのパスワードは「HAL」曰く春川英輔が自らの脳をデータ化して「HAL」を創り出し、「HAL」が春川を殺害した後多くの人間を洗脳して兵隊にしたりオズワルドを占拠し、それをもとに世界中のスパコンを集めようとしている一連の動機が元になっているとの事。
三体の「スフィンクス」がインストールされたスパコンを破壊する過程で重傷を負ったため回復に専念する必要があったネウロに代わりパスワードを突き止めることになった主人公の弥子はこれだけの騒ぎをおこす動機がなかなか掴めずにいたのですが、春川の講義の記録映像における彼の発言と友人の何気ない一言がきっかけでたどり着いたのはある一人の女性の存在でした。
脳に関する珍しい症例の患者が治療を行う錯刃大学特別脳病科治療施設で脳外科の研究をしていた春川は本城刹那という患者と出会います。天才的な数学者の娘である彼女は春川に対しても興味を示しており、春川も彼女との交流を通して彼女に研究材料として以上の感情を抱いていました。しかし、刹那は一日に数回脳が文字通り暴走して手が付けられなくなる奇病に冒されており、それまで様々な症例の患者を救ってきたであろう春川の懸命な研究と治療の甲斐もなく彼女はどんどん「自分」が失われていく苦痛の中で息を引き取ったのでした。
その後春川は刹那とは二度と生きて会うことが出来ないという明白な事実を拒絶するために彼女との記憶だけを頼りに彼女の人格をプログラムで100%再現するという途方もない、というかどう考えても無謀な計画を考え出しました。
そのために春川は自らの脳をコピーして「HAL」を作り出し、その「HAL」は半永久的に計算を続けることが出来る存在としてオズワルドの中で終わることのない計算を続けようとするのでした。
この作品においてはほとんどの場合犯罪者の心理が常人にはとうてい理解できない物として描かれることがある意味での「お約束」となっている側面があるのでこの「HAL」編のラストで結局ネウロとの最終対決に敗れた「HAL」に自らを消去(デリート)するよう要求された弥子がそれを実行した後に涙を流す姿はとても印象的でした。
丁寧なコメント、ありがとうございます…。
要は天才だろうとなんだろうと、知性で感情は制御できないということかなあ。
HP :http://www.sam.hi-ho.ne.jp/fumi/index_j.html
殺人の容疑者のエイリアンの弁護人となるデイルの迷文句です。
そう、ペリイ・メイスン(E・S・ガードナーの弁護士物の主人公)なら、どんなときでも勝訴します。容疑者が真犯人の時であっても。(^_^;)
検事は負けっ放しです。
この話、ペリイ・メイスンが弁護した場合も読んでみたいな。きっと、真相は公表されず、その後、誰も死なず、でも、勝つんだろうな。
数年前まで立て続けに出ていたソウヤーの邦訳は、どれもハズレなしで大好きですが、「イリーガル・エイリアン」はその中でも気に入っている作品のひとつ。
>地区検事が勝訴する確率は90%だ。
日本だと99%、と言うところでしょうか。宇宙人版「それでもボクはやってない」になりそうです(殺人で逮捕されることがあっても痴漢で逮捕されることはなさそうですが…)。
HP :http://www.sam.hi-ho.ne.jp/fumi/index_j.html
ファーストコンタクト時に地球人の死体が発見され、逮捕された容疑者がエイリアンという強引な設定ですが、このエイリアンの弁護人となったデイルのせりふです。
見事な弁護をなしとげたデイルが事務所を片付けていたので、主人公が今後、どうするのかとたずねます。その返事です。
さらにこの後、もっと困難な地球外でのエイリアンの弁護人となることを告げるのです。
黒人として、苦労しながら、弁護士を続けてきた男のこの選択。
かっこいい脇役っていいですねえ。
キング牧師やマルコムXとも面識のあった、アメリカきっての公民権弁護士…という設定はなんだかできすぎですが、そういう地球人が宇宙人の公民権問題にのりだす話というのは読んでみたいです。外伝的な短編とかがあるといいのに。
HP :
21世紀の経済混乱に乗じて世界を制覇した漢民族。22世紀には、彼らによる社会の安定を停滞と感じるようになった人々によって、世界が揺らぎ始める。
評論家として知られるウィングローヴのSF大河小説チョンクオ風雲録のフィナーレの一文です。
なぜこれを選んだかと言いますと、無名と言っていい小説家(そもそも他に書いてるのやら)の作品をSFになじみの薄いレーベル(文春文庫)から出版して、大して売れた様子もないのに(インターネット上で古本はなかなかヒットしない)、完結した、ということ自体、フィクションめいて感じられます。
次は、きちんとした名(迷)文句を探しておきます
実は私、このシリーズが出始めた頃2巻まで買ったのですが、その後挫折してしまいました。各大陸ごとに「シティ」と呼ばれる超巨大都市があって、各シティは中国人が王(タン)として支配している、という設定などは面白かったと思うんですが。今から思えばオリエンタリズム濃厚な残酷さが性に合わなかったのでしょうか。このシリーズが完結したと聞いたときは、完結まで訳され続けていたことにまず驚いたものです。
>無名と言っていい小説家(そもそも他に書いてるのやら)
サンリオで出ていた「最新版SFガイドブック」の編集や、オールディスとの共著「一兆年の宴」で名前を知っているという人は、あまりいないでしょうしねえ。
みんなの話も手に取るようにわかる
楽しい!
HP :
趣味の話は楽しいです。マニアックな話程面白い物はありません。
まぁ同じ目標(宇宙飛行士選抜試験中)の仲間なので、話が通じるのは当たり前といえばそうなのですが。
日々「話の通じない」人達とばかり会話している私は彼の気持ちが痛い程判ります。
オフ会などをやる動機が、このセリフでほぼ言い尽くされてます。
話が通じるかどうか試す以前に、自主規制してしまうことが多いですから…。
HP :
無視されていた書物、伝聞、芸術品などから、宇宙規模の恐怖と既存価値観の破壊という未曾有の恐怖を導き出すクトゥルフ神話という一連の作品を総括した一言です。
まぁ、日常生活でもこの一文を意識するような事はありますが…
クトゥルー神話全体をSFというのはちょっと苦しいですが(「狂気の山脈にて」あたりはSFっぽく読んだ記憶がありますが…)、与えた影響たるや巨大なものがありますね。
>物の関連性に思い当たる能力
ここでは取り除いたと言われていますが、本当は関連性のないものにまで関連性やパターンを見出してしまうのもまた、人間の困った特性じゃないでしょうか。
HP :
最近ようやく読むことができたので、久々に小松左京から。
物語はまさしく時空を超えて展開しますが、あえてそのワンシーンから投稿します。
時間旅行技術が実用化した未来、当局のきびしい時空移動の規制に反対する違法時間旅行者の会合が、とある高名なゲストを招いてひそかに開かれていました。そこで、出身時代の違う人間と接触してはならないという規定に関して、とある違法旅行者が述べた感想です。
最初に読んだときは笑いましたが、時間旅行そのものによるタイムパラドックスがないとなれば、一歩踏み出したくなるのも人情なのでしょうか。
初登場は1965年のSFマガジンだからもう40年以上も前の作品になりますが、なお新鮮さを失わない作品です(ちなみに文庫化は1973年、ハヤカワJAの第1弾)。
歴史を変えて人類の進歩を早めようとする組織と超意識体の意を受けてそれを阻止しようとする組織との追跡劇が一応の流れですが、それだけにとどまらず非常に奥深い話になっています。
時空を越えて展開した後、片田舎で静かに終わるラストシーンは、読んで10年たった今でも記憶に残るところ。
HP :
投稿しようしようと思っているうちに先を越されてしまった「ティンカー」から。
主人公A・G・“ティンカー”ベルは怪しげな集団にさらわれ、なぜか開いてしまった別世界へのゲートを複製させられそうになります。その後、アジトで出された食事の注解がこれ。
ティンカーは他の皿を空にしますが、監視役すら嫌うこのピクルスは無理だったようです。しかし、その時のメニューが
・鱒の燻製
・落し卵
・玄米山盛り
・果物盛り合わせ
・「ピクルス」
だった事を考えると、これただの御新香なんじゃ……。
ずいぶんとまっとうな日本の朝食じゃないですか(こんなのと比べれば)。
すごい臭いのする干物とか、糸を引いている大豆が出てこなかっただけよしとしなければ。
私としては慈悲のほうがはるかに望ましい。寛容の神ならいつでも歓迎します。
HP :
遙か未来の植民星で、インド神話の死に神<ヤマ>の役割を果たす男は、あるとき自分の妻である、死と破壊の女神カーリーの神殿をお忍びで訪れる。カーリーを恐れる神官に対して女神が正義の守護者であることを説くと、意外な答えが返ってきた。
子供の頃は正義は勝つ!で育ってきたんですけど、いつの間にか神官と同じような境地に至ってしまいました。どこかのフランス貴族ではないですが、「おお正義よ、汝の名でいかに多くの命が失われたのであろう」といいたくなる昨今でございます。
20年はちょっと早いんじゃないかと思いますが、まあ私も同様です。
「正義の守護者」が一人だけなら、失われる命も少なくなるかも知れませんが、守護者同士の戦いが常ですからねえ。
…一人でもその守護者が、首飾り代わりにドクロを、腰ミノの代わりに人間の腕をつるしている黒い女神というのはどうなんだろう。
HP :
意訳すると、登録されたパイロット以外機体を動かせないので乗って戦えと。
なかなかウィットな冗談を言うAIですね。
ある意味こちらもロボット物のお約束でしょうか、できちゃった婚的搭乗(「乗っちゃった婚」とか言うと妙に卑猥なので却下)。
何もしないのが正しいのか? それが思いやりなのか?
だったら俺はそんなもんわかりたくもねぇ!
HP :
ロボット物の少年主人公のお約束。
人を殺した事でショックを受けると言うアレに対して、今はそっとしておけと言う仲間達に歳の近い一人が反発して言った台詞です。
でも実際、慰めても逆効果だろうしなぁ……
Z.O.Eシリーズのうち、外伝的な位置にあたるゲームボーイ版SRPGより(もう少し作品の説明などをコメントでしていただけるとありがたいです)。
>見えないものが伝わるのか? 聞こえないものが伝わるか?
望まず(ですよね?)人を殺した立場の少年に、何か伝えられるものがある人間というのもそうはいないでしょうから、そっとしておくという方が一般論としては正しいのでしょうが…。
HP :
担当児童「笛音利他」君の将来の夢が専業主夫で子育てすることと聞いて、ガッカリした家庭相談員カノセさんがぶっちゃけた本音です。
初対面の家族に向かって正直すぎる人だ。
私にとっちゃリタ君よりも、正直この年金システムの方が衝撃的でしたよ…。
言うことはミもフタもありませんが、このカノセさんの適度に他人な視点というのは、作品にとっては大きくプラスになっていたと思います。
…… 違う気がする…)
HP :
月刊漫画誌アフタヌーンの2009年4月号付録「四季賞2008秋ポータブル」に掲載された四季対象作品で、98ページの中に色々詰まっていてそれでいて読みやすい良作でした。
笛音利他(ふえねりた)は「男性のバリエーションを増やすことにより、人類文明をより複雑且つ強靭なものにする」生態学的革命思想により作り出された重度遺伝子操作体の第二世代である。
「産める男性」である彼は、出生時より植えつけられた革命思想により、「可愛いお婿さんになって、子供を産んで育てる」ことを人生の目標としているのだ!
しかし、彼を生み出した「WOLVS」は違法な遺伝子操作の廉で東京都の強制捜査を受け、非合法化され、解散を命じられた。
行政府と言うものは共同生活で生活費や税金を安く上げる人々をいつでも白眼視しているのだ。
という訳で、産みの父・産ませの母と共に俗世間の荒波に揉まれることとなったリタ君は普通の小学校に通うことになった。 体のことで男子生徒に絡まれた彼を庇った女子生徒「支辺マキ」に一目ぼれしたリタはマキの気を引くべく、勇気を振り絞って彼女のボランティア活動を手伝うのだが、マキに女友達扱いしかされて居ないことにショックを受ける。その夜悶々としながら打開策を探るリタだが…道は遠い
頑張れ男の子!
読んでみました。なかなか難しいところに切り込んだのを、うまくまとめたなあと、感動というより感心しました。淡々とした語り口も絵とよくマッチしていてよかったと思います。
コメントについては、独断で一部を伏せさせていただきました。ネタバレして致命的と言うことはないと思いますが(ある意味2コマ目でばらしてますが)、予備知識のない状態で読んでもらった方がいいのではないかと。
>配偶子が小さいことをアピール!!
「男らしい」「女らしい」とは言いますが、生物としての定義としてはそんなもんなんですよねえ。
Even though you broke my heart.
And killed me. And tore me to pieces.
And threw every piece into a fire.
As they burned it hurt because I was so happy for you!
HP :
VALVE作成のゲーム、POTALのエンディングテーマ「still alive」より抜粋。
なにやら物騒な歌詞ですが、ゲームが「物理法則を曲げて空間に出入り口を作る『ポータルガン』のテストの為、主人公は無理矢理監禁された研究所からの脱出を余儀なくされる」という一風かわった設定から始まり、最後は研究所を支配している自律式のコンピューターをバラバラにして燃やして脱出して終わるという内容に則したものとなっています。
ゲームのエンディングで、コンピューターがかわいらしい女性の声で独白するかの様に歌う演出と、その穏やかじゃない歌詞のインパクトから、SF名文句・迷文句と謳う価値があると思い投稿させていただきました。
「Portal still alive」で検索すれば歌詞全文を載せいているサイトが見つかりますので、興味を持ちかつゲームをプレイする気の無い方(^^;は、是非一度ごらんになってみて下さい。
(以下翻訳)
怒ってなんかいませんよ。 本当です。 嘘じゃ ありません。
あなたは 私を 裏切って 殺し、
ばらばらにして、
火の中に放り込んだ けれど。
燃えるのは苦しかったけれど、 私はあなたの成功がうれしかった。
聞いてみました。歌詞もさることながら、無機的な女声で歌われると何かとてもコワいものがあります。
ヴォーカロイドに歌ってもらうと合うんじゃないでしょうか。
HP :
こんなページがあるとは知らず、ビックリです。
自分の好きなゼラズニィの作品もいくつか掲載されているので、古い作品から一つ引っ張ってきました。(検索機能がついていて助かりました(^^;)
出典は『悪しき魔法使いとの戦いに敗れ、体は石像にされ魂は地獄に堕とされた主人公が、300年ぶりに甦り魔法使いへの復讐の旅に出る』というロジャー・ゼラズニィのディルヴィシュシリーズの短編より。
(以降、ネタバレを含みます)
石像となっていた300年の間に、家族知人は皆鬼籍入りしているのだが、
300年前のディルヴィシュを知るモノがいた。
以前は人間だった彼も、今や空腹を満たすことしか望まない獣となり果てていたが、
ディルヴィシュとの再会に空腹より大切なものを一つだけ思い出す……。
という情感たっぷりの名台詞。
ほんの数ページの短編ですが、20年近く前に読んで以来、心から離れない名台詞です。
※調べたところ、「地獄に堕ちた者ディルヴィシュ」まだ絶版になっておりません。
ゼラズニィのヒロイックファンタジーは「真世界」をだいぶ前に一度掲載しましたが、「ディルヴィシュ」は初登場です。そのご投稿があった頃に「アンバー」は読んだのですが、こちらのシリーズは未読です。ゼラズニィはSFとファンタジーが融合させた作品が多くありますが、これもその一つでしょうか。
>「地獄に堕ちた者ディルヴィシュ」まだ絶版になっておりません
たしかに。しかし1冊目の「変幻の地ディルヴィシュ」は絶版のようですね。こちらだけ手に入ったとしても、欲求不満に陥りそうです。
HP :
どうもお久しぶりです。またまた変化球ですが……数学について専門外の人間に分かり易く解説した、いわゆる一般教養書と呼ばれるものから持ってきました。
数学や物理学において重要な位置を占める概念『対称性』について、その発展の歴史とともに解説しています。バビロンの太古にあった方程式から始まり、革命を成し遂げたガロアの群論、世界を創り変えたアインシュタインの相対論、量子論の巨人たち、そして大統一理論へと話が進んでいきます。引用の文句は、大統一理論を目指す最新の理論うちの一つ、ループ(量子)重力理論の解説から持ってきました。
『全ては時空の歪みが創り出したものだ』というとひどくSF的に感じますが、今触れているモノがすべて“場”の一側面でしかないかもしれないと思うと、異星人の世界に放り投げられたようなクラクラした感覚が沸き起こります。量子論のトンネル効果なんかも、実はミニマムなワープなのかもしれませんね。
……まあ、美しすぎる理論は間違っていたりすることも多いですけど。
まあ、SF的アイディアの出発点だと思えば。
「今触れているモノが全て〜」というか、モノに触れている私たちもまた、ねじれた時空の一側面だということになります。イーガンの『万物理論』みたいに、大統一理論が人間のあり方さえ変えてしまうのかも…。
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