第211集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第213集を見る
ジョーン・ランドール「私たちのワープとは違うようね」
出典:
エドモンド・ハミルトン原作・辻真先脚本「キャプテン・フューチャー 第25話『吠える大氷流』」
紹介 :土左衛門 様
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駄弁者:
ダイキャスト構造だからな!
出典:
岩浪美和(日本語版)監督「トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス 第12話『むかーしむかし』」(アンゼたかし訳)
紹介 :クロスケ 様
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駄弁者:
「君も私も望んでいないものを愛せと言われた。私は終戦後の世界を、君は家族を殺した相手の同族を。私はそのジレンマに耐えられず、世界そのものから外れた。だが、君は──」
出典:
夏海公司「葉桜が来た夏」
紹介 :山家 様
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「しょうがねえな。見たろう。さっき。おめえたちが作った地割れをおれたちがたちまち埋めて見せたじゃねえか! おれたちは土を作ったんだぜ。どうやって何もねえところから土なんかつくれるのかはおめえたちだって知っているだろう。え?」棄次は断ち落とすように言った。「だからよう。ほしい物なんて無えのさ。なんなら貝殻や木の葉を黄金や白銀に変えて見せてやろうか?」
出典:
光瀬龍「多聞寺討伐」 同名短編集に収録
紹介 :屋良一 様
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駄弁者:
「えーやるんですかー?」
出典:
ゆうきまさみ「究極超人あ〜る」
紹介 :cypherist 様
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サイコミュ・ハンドッ!
出典:
長谷川裕一「機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス」
紹介 :s 様
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「なあ、矢的…。お前は自分が独りぼっちだと思っているんだろうが、それは違うぞ。お前にはれっきとした家族がいる事を忘れてもらっては困る!」
出典:
円谷プロ制作「ウルトラマン80 第23話『SOS!!宇宙アメーバの大侵略』」
紹介 :ザタンゴールド 様
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駄弁者:
「歴戦の軍人でも、三ヶ月間ずっと戦闘状態におかれたら、98%の人間は精神に何らかの異常をきたすという統計があるのよ。逆に言えば、正気を保っていられるのは僅か2%の人間にすぎない。」
出典:
厚木隼「僕たちのパラドクス2」
紹介 :山家 様
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駄弁者:
白い手を引いて夏の道を歩いた。南を目指したのは、死に逝く夏を追いかけようとしていたからだ。
出典:
秋山瑞人「イリヤの空 UFOの夏」
紹介 :汽笛 様
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「どうして日本では、エナジーではなくて『エネルギー』というドイツ語発音の方が定着したんだ?」
出典:
吉岡平「異獣の夏」
紹介 :好古真之 様
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「超原爆ミサイル発射!」
出典:
石ノ森章太郎・野田昌宏ほか原案・松田寛夫脚本「宇宙からのメッセージ」
紹介 :ゴジリスト中小路 様
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駄弁者:
「おお、美しい……余は、こんなにも美しい星を見たことがない」
出典:
石ノ森章太郎・野田昌宏ほか原案・松田寛夫脚本「宇宙からのメッセージ」
紹介 :ゴジリスト中小路 様
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駄弁者:
幾度も星は流れ、そして時はめぐる。地上では詩が生まれ、歌が作られる。人々は、絶えることなく、それぞれの物語を、各々の言葉で語り続ける。
出典:
北村薫「リセット」
紹介 :汗(はん) 様
駄弁者:
もし我々が死ぬものなら、無限の昔、遠い我々の祖先はどうして、海から陸を目指したのでしょう。我々は死ぬものではない。そう感じたからこそ、よりよい次の世代を信じ、目指したのでしょう。子のうちに親があるという、狭い意味でもない。わたしは我々であり、我々は永劫の命を持つわたしなのです。
出典:
北村薫「リセット」
紹介 :汗(はん) 様
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未来へ連れて行って
出典:
芦奈野ひとし「ヨコハマ買い出し紀行 132話『見て、歩き、よろこぶ者』」
紹介 :冬寂堂 様
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駄弁者:
犬たちは夜、仕事が済むと集まって坐り、いつも人間のことを話すのだ。彼らは古い古い伝説の糸をつむぎ、古い古い物語を語り、そして人間は常に神であった。
出典:
クリフォード・D・シマック「都市 第六話『道楽』」(福島正実訳)『世界SF全集20』に収録
紹介 :冬寂堂 様
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駄弁者:
「戦争をする生物は、人間と蟻だけです」
出典:
テッド・シャードマン脚本「放射能X(エックス)」(神代知子訳)
紹介 :ゴジリスト中小路 様
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駄弁者:
「考えるまでもないことだぞ。時計があれば、時間が測れる。相手の行動時間を確かめることができる」
出典:
J・G・バラード「時間都市」(宇野利泰訳) 同名短編集に収録
紹介 :TWR 様
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駄弁者:
人間にね
出典:
松井優征「離婚調停」 『ジャンプスクエア』2009年7月号に収録 『魔人探偵脳噛ネウロ』23巻にも収録
紹介 :らりろれる 様
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駄弁者:
ゾフィー「ウルトラマンに拒否されたのだ このふたつの命はハヤタにやってくれ とね……」
出典:
高田祐三/円谷プロダクション「ウルトラマン THE FIRST」
紹介 :海並童寿 様
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駄弁者:
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キャプテン・フューチャー「一口にワープといっても、リープ、バーゲンホルム、マンシェンドライブと、いろいろあるからなあ」
HP :
お久しぶりです。
現在の科学に合うようにとNHKの指示で改変されたアニメ版CFからでございます。舞台は銀河に広がりキャプテンたちもワープを使う本作で、キャプテンたちが異星人の宇宙船で宇宙のサルガッソ宙域を脱出した時のセリフですが……って、いくつかワープでないのも混じってますが辻センセ? ていうかレンズマンや銀河辺境と同じ世界なんすか?(笑)この数年後、レンズマンもお書きになる辻先生なのでした。
小説でキャプテン・フューチャーに親しんだ身としては、フューチャーメンが太陽系外をメインに活躍しているのに少々違和感はありますね(違和感と言えばランドール女史は「ジョーン」より「ジョオン」で…)。『輝く星々のかなたへ!』など例外的に系外に出るエピソードも好きでしたが…。
>一口にワープといっても、リープ、バーゲンホルム…
バーゲンホルムとかマンシェンドライブの名前で元ネタをすぐ連想できる人は、かなり少ないんじゃないでしょうか(私、マンシェンドライブは分かりませんでした)。
少々古いがな
HP :
久しぶりに投稿させて頂きます。
シリーズ第二弾で謎の惑星と思われていたのが400万年前の地球だと発覚し、デストロンのボスビーストメガトロンは初代メガトロンがデストロンが戦争に負けた場合の為に残しておいたメッセージに従い宇宙船アークにて休眠中の初代コンボイを抹殺し、指導者を失ったサイバトロンにデストロンが勝利する歴史を作ろうとアークに乗り込み自衛コンピューターを乗っ取ります。それを追ってきたビーストコンボイ達はアークに入るために防衛装置と戦うが全く武器が効かないという場面です。
つまり自分たちの玩具はプラスチック製だがご先祖様の時代はダイキャスト製の超合金だったというわけです。
私の遊んだ玩具には超合金のものはそう多くは無かったですがやっぱりあのがっしりした感触は味わい深いものがあります。
ちなみにアドリブの多いビーストシリーズですがこれは原語版にもあるセリフだそうで、このセリフを言っているビーストコンボイの顔もにやりとしたものになっています。
私の世代は、超合金が主だったように思います。そうとう荒っぽい遊び方をしていたような記憶があるので(最後にはどれも腕がとれたりしていたような…)、プラスチック製だとすぐダメにしてしまったんじゃないかと思います。
…(中略)…
「君は枠組みから外れることなく日常を営んでいた。それがとても興味深かった。もし、君のように生きることができれば、私はアポストリとして普通に暮らしていけたのではないか。そう思うと、私はなぜだかひどく心がざわめいた」
HP :
主人公の南方学は、実母や同父母妹を殺したアポストリ(移民船でやってきた異星人)のテロリストをずっと追い求めていたのですが、作品のラストで、それが同じ日本人の友人だと思って高校入学以来、1年半を共に過ごしていた同級生だったことを知ります。そして、なぜ、自分をずっと殺さなかったのか、その理由をその同級生に尋ねるのですが、それに対する同級生の答えです。
同級生が主人公の父や主人公を憎むのには、それなりの理由があるのですが、割愛します。それにしても、望んでいないものを愛するというのは、かなりのジレンマで、とても辛いことだと思うのです。でも、それに耐えれば、普通に暮らせるというのなら、どうすべきなのだろう、と考えてしまいます。
愛することを強いられたと言っても、世界という抽象的なものと特定の異星人とでは、ジレンマの種類にだいぶ違いがあるのではないでしょうか。個人的には主人公のように敵のうちの誰かを愛する方がより難しいように感じられますが。
HP :
江戸時代、多聞寺に潜む何者かを狩りたてる時間局員・捨次に恐れを成した逃亡者は捨次を買収しようとするが…取りつく島もありません。
実際、このような能力の持ち主を行動に駆り立てる動機はなかなか説得力をもって表現するのが難しいと思いますが、その点で光瀬龍作品は見事です。
最近扶桑社文庫から復刻されましたので、紹介までに。
今年に復刊されたのは没後10年を記念して、という意味合いでしょうか(これとは別に作品・エッセイ集も刊行されていますが)。「百億の昼と〜」のほか、屋良一さんのご投稿に触発されて宇宙年代記ものは何冊か読みましたが、時代SFはまだ手つかずです。
HP :
鳥坂先輩に無理難題を言われた時の、ヒューマノイド(ポリティカルコレクトネスとしてこのようにいわないといけない時代になりましたね)R−28号・R田中一郎君の一言です。
人型機械(ロボット=人の体に似せた機械・人工知能=人の脳の働きを似せた機械)の反乱の端緒ってこういう無理な使用方法への自己防衛ってこともあるのでは?とちょっと今頃になってちょっと背筋が寒くなるセリフです。
3原則で言えば、自己保存より人間の命令が上位に来るので、反乱の端緒にはならないハズなのですが…。優秀な頭脳(R・田中一郎君も、ある意味優秀ではあります)なら、反乱ではなく消極的なサボタージュの端緒として、3原則と折り合いをつけられるのかも。
HP :
ガンダムとイデオンがドンパチするガンダムの外伝漫画より
この台詞、今回主役を張るガンダム「メガゼータ」の武装なのだが…
驚くなかれ、マジンガーに始まるロボット・アニメの超定番といって過言であるまい所謂「ロケットパンチ」!サイコミュ操作で確実に当てる、だってパイロットがアムロ・レイとジュドー・アーシタのNTコンビだし…
しっかし、本作のジオニック系MS、どうしてあんなUC二桁に見えない機械獣みたいな物になってしまったんだか…残念である
考えてみれば、ファーストガンダムのラストを飾った敵役・ジオングは「サイコミュ・ハンド」装備だった(有線ですが)ので、発想としては唐突なものではないのかも知れません。
「家族? 僕にですか?」
「そうだ、キャップの俺、チーフのイトウ、ハラダ、タジマ、城野の各隊員。UGMの皆がお前の家族なんだぞ! 矢的…チーフ達の声が聞こえるだろう?俺達UGMはな、地球と言う一つの大きな家族を守る為に戦っている。死ぬのも地球の為なら生きるのも地球の為だ。どんな事があっても死んではいかん! いいか、決して死ぬな!」
HP :
宇宙探査船スペース7号に紛れ込んだ宇宙アメーバ。乗組員は全滅してしまい、このままでは宇宙アメーバが地球に入り込んでしまう。それを防ぐためにスペース7号に乗り込んで地球から遠ざけ、その上で爆破するという危険な任務がUGMに与えられた。
UGMのイトウチーフとハラダ隊員、そしてウルトラマン80こと矢的猛隊員は移動前線指令基地スペースマミーで出動。イトウとハラダは自分がスペース7号に乗り込もうとするが、猛は地球に家族がいない自分が適任だと、二人を気絶させてスペース7号に乗り込んだ。
無事任務を果たした猛。しかし、宇宙ヘルメットがアメーバにやられて脱出出来なくなってしまう。死を覚悟した猛は地球のUGM基地と交信する。そのシーンの会話。
猛はウルトラマンだから平気だろうという意見があるが、状況的に変身したら正体がばれてしまい、人間「矢的猛」は死んでしまう。この話のラストでは偶然大気がある小惑星にスペース7号が落ちたことで疑われずに帰還できたが、確率から考えればそうとうな幸運である。
>猛はウルトラマンだから平気だろうという意見があるが
そういう意識があって矢的さんがこの役目を買って出たんだとしたら、キャップの意図とはちょっと違った意味でいたたまれない気分に陥ったでしょうね。自分は死を覚悟していないのに、相手が必死というのは…。
…(中略)…
「私は逆だと思っている。過酷な戦場に身を置きながら、全く精神に異常をきたさない2%の人間──そちらの方がよほど狂気よ。」
HP :
本作のメインヒロイン、霧島榛名は4歳でアサルトライフルを持ち、6歳までにゲリラ戦教程をマスターし、実戦に参加、17歳まで戦場の中を生き抜いてきたという美少女です。彼女は、自分のことを2%の選ばれた、壊れた人間と、主人公に話し、その理由を上記のように述べます。確かに、私のような普通の人間がずっと戦場に放り込まれたら、3ヶ月どころか1ヶ月で精神に異常をきたすな、とつくづく思いました。そうなると、正常なのはどちらなのでしょうか。
出典作品は、歴史改変をテーマにしたライトノベル…ということでいいのでしょうか。
平和に生きてきた人間が3か月も戦場に放り込まれれば精神に異常をきたすのはむしろ正常な反応と言っていいでしょうが、このヒロインのように物心ついた頃から戦場が日常という人間の場合、2%の側に数えるのは前提が間違っているように思います。しかし、そんな人間にとって、何が「正常」で何が「異常」と感じられるのか。知りたいような、知らない方が幸せなような。
HP :
SF的ボーイ・ミーツ・ガールの根幹とは、どうしようもないものを求め追いかけること。
だとしたら、この一文こそがまさにそれでしょう。
この作品終盤の展開は、どうしようもないものから逃れようとすること、その後それと立ち向かい終わらせようとすること、でもあったと思います。
エピローグでの「夏の終わり」はきっちり物語も終わらせることができていて、読んでからかなりたつ今でも好印象が残っています。
「手塚治虫が、『鉄腕アトム』で使ったからですよ」
鷲太が言った。本当である。
「彼は医学部出身だったのでね……」
HP :
もちろん周知の事実ではありましょうが、こういった文章を読むにつけ、あらためて手塚治虫の遺した影響の大きさを実感せざるを得ないというか。
(まあ、とっくの昔に誰かがブログか何かで書いてそうなネタではありますが)
なお「この『異獣の夏』は、『アキレス最後の戦い』『ニカウンガの砲声』そして『血と砂のラワルピンディ』と続いた『ロジャーズ・ラフネックス』シリーズの最新刊であると同時に、同シリーズの外伝でもあります。正伝としてはあまりにも異色な内容になってしまったと、作者自ら認めているからでもあります」「そもそも、本作が誕生した経緯は、「リアルな怪獣小説は、書けないものか?」という、素朴な試みから始まったものです」(「あとがき」より)とのこと。
BGM:「原子心母(Atom Heart Mother)」ピンク・フロイド
うーん、調べてみたら「エネルギー」という訳語そのものは明治の頃から用例があるし、寺田寅彦らも普通に使っているので、手塚治虫の影響と言えるのかどうか。
学者の用語ではなく「機械の動力源」として人口に膾炙したということなら、やっぱり影響があったのでしょうか。
HP :
太陽系に接近してきたガバナス帝国の惑星大要塞(征服した惑星ジルーシアを大改造して、まるごと移動要塞としたもの。『銀英伝』のガイエスブルグやイゼルローンを先取りしたような設定)を迎え撃つべく、地球連邦軍は最新鋭の宇宙戦艦三隻を出動させた。で、お約束どおり地球艦隊は全滅するのだが、その時、艦隊司令官が最後に下した命令が上記の台詞である。これは戦艦に搭載された最終兵器なのだが、「超原爆って何だよ? 水爆じゃねーのかよ!」とツッコミを入れたくなるような奇妙なネーミングだ。しかも驚いたことに、艦の前半分が切り離されて飛んでいくではないか!
「えぇっ! この艦、前半分がミサイルなのかよ!」 当時中学生だった私は映画館の座席でひっくり返ってしまった。
ちなみにこのミサイル、要塞の表面をちょっと焼いただけで終わった。
船の前半部分がミサイルというのは、宇宙戦艦ヤマトでも出てきてましたね。発射後の不格好さが最大の難点です。「超原爆」のネーミングについては…実際に落とされた水爆でなく原爆だから、それの「超」の方がインパクトがあるという発想ではないでしょうか。
>ガバナス帝国の惑星大要塞
ガイエスブルグやイゼルローンというより、そのままデス・スターじゃないですか? まあ銀英伝の要塞も、元のモチーフは同じなのかもしれませんが。
HP :
毎回、映画やテレビドラマからの引用で恐縮だが、今回も映画から……。
本作品は「SF」といっても「スペースファンタジー」的な作風で、純然たるSF考証からは大きく外れる映画なのだが、敢えてこちらに投稿した。
宇宙の侵略者ガバナス帝国に征服された惑星ジルーシア。その姫君エメラリーダ(演・志穂美悦子)が、「リアベの勇者」と呼ばれる伝説の八人の英雄を求めて惑星を脱出。「英雄を呼び集めて奇跡を起こされてはマズい」とガバナス帝国は追撃隊を出し、エメラリーダを捕まえる。ついでに偶然捕獲した地球人の老婆(演・三谷昇)の脳内から幼年期の記憶を抽出し、映像化に成功。その記憶映像の中に青く輝く地球を見つけたガバナス帝国皇帝ロクセイア12世(演・成田三樹夫)が、ため息をつきながら漏らした一言が上記の台詞。
さすが東映作品らしく、ストーリーの下敷きになっているのは『里見八犬伝』である。しかも、ガバナス帝国の連中の服装ときたら『戦隊シリーズ』に出てくる悪の組織の大幹部みたいな、漆黒の甲冑に派手なマント。そういう悪趣味な格好をした奴らはそれが美しいと思っているからそんな格好な訳で、そんな悪趣味な連中の眼から見ても地球という星はやはり美しいのかと思うと、なんだかちょっと笑えてくる台詞ではある。
この後、ロクセイア12世は銀河系を目指し、ストーリー後半はガバナス帝国、ジルーシア人、地球人の三つ巴の戦いが繰り広げられることとなるのだが、それがまた実に「東映調」で楽しいのだった。
原案の2人はビッグネームだし、キャストも真田広之とか千葉真一とか丹波哲郎とか…すごい面々がそろっているのに、足してみるとカルト的な雰囲気しか感じられないのは何ででしょう。
けどテレビドラマで続編が出ているあたり、結構反響があったのでしょうか。
そして時は流れ、星はまためぐり続ける。
HP :http://homepage1.nifty.com/beHungry/
コメント:
この物語の、最後のセンテンス。
昭和30年代の少年の頃をテープに吹き込んできた和彦は、子供たちに伝えるために。戦中の少女時代を回想する真澄は、図らずも。それぞれに各々の物語を紡いできた。33年ごとにピークを迎える獅子座流星群が、物語の重要なキーワードとして華をそえる。
33年って、絶妙な長さですよね。一度見逃してももう一度チャンスがあるかもしれない。でも年齢や人生の状況によっては絶望的な彼方にある。それだから、「一度」がとても大切だし、その後の33年の過ごし方しだいで、「二度目」の輝きが、いかようにもなりうる。
物語の最後をこれ以上ないくらい美しく閉じる、大きな広がりを感じさせてくれる一文です。
こちらも図らずも、次は26年先までない皆既日食を連想してしまうご投稿になりました。
ハレー彗星の76年周期だったら、よほどタイミングよくないと2度とは見られないので全然違うイメージになっただろうと思います。
HP :http://homepage1.nifty.com/beHungry/
あらすじは以前の投稿に任せるとして。
手の届かないところに行ってしまった修一を、目の前の少年の中に感じた真澄。
彼の前から姿を消した真澄が、哀しみと喜びを同時に感じながら、未来への希望を表現したのが引用の部分。
なんだか、エマノンが言ってもおかしくない、壮大なビジョンを含んだ言葉ですね。
このあとにあの鉄道の場面が来ることを思うと、真澄にはなにか予期するものがあったのかとも思えます。
親子でさえ殺すのを厭わない、うすら寒いご時勢ですが、真澄のビジョンの一部でも共有して、未来に希望を見いだしたいものです。
図らずも著者の直木賞受賞記念になりました(まだとってなかったんですね)。
以前のご投稿は5年前、汗(はん)さんの初投稿でした。
進化に例えることについてはちょっと疑問があるものの、「未来を信じる」というイメージとしては支持したいものですね。
HP :
もう一つ、人類の衰退の時代の話から投稿します。
投稿したセリフは、ロボットの医師でもある先生にアルファさんにペンダントを託されたときのもので、アルファさんは自分の行けるところまで持っていくことを先生に約束します。この後、いくつかの謎を残したまま、物語は終焉へと向かいます。
この巻の見どころの一つはマッキちゃんの成長した姿ですね。いつのまにかあんなに色っぽくなって…うまくやったなタカヒロ(笑)
自分がずっと身につけて歩いていた「目」を託して去るというのは、上のご投稿とは一風変わった、しかし同じような潔さを感じます。
>この巻の見どころの一つはマッキちゃんの成長した姿ですね
終わりの数話、時間の進みが早すぎて驚きました。成長どころか、娘さんまで登場するし(笑)。
その方がいいのだ。
何故なら、神は過ちを犯すことがあり得ないのだから。
HP :
シマックの連作集より投稿します。人口が減少し、文明が衰退していく一方になった時代、人々は犬を改良し、新たな文明の担い手とします。
人類の文明を引き継ぎ、人類の語り部となった犬たち。しかし彼らも新たなる存在に場を譲り渡す立場に追い込まれるのでした。
投稿したセリフは地球に残った人間たちが人工冬眠に入り、犬たちが新たな文明を築くことになる説明の文から。これ以降、人類は神話となり、架空の存在として扱われるようになります。
人類が滅亡する話というと、以前は核戦争で一気に滅亡し、一握りの人間が生き残る。といった話が多かったように思いますが、この話では、人類そのものが活力を失い、ゆっくりと衰亡に向かっています。時代の反映ということもありますが、今の時代ではその方がよりリアリティがあるように思います。
この述懐をもらす第6話の語り手は、自分が記していた都市の歴史を犬やその導き手のロボットに託すことなく、人間が伝説の中にしか残らないようにしたまま眠りにつきます。今の人間が同じような行動をとるのは、ただ単に滅亡を受け入れるよりもずっと難しいことなのではないかと思いました。
HP :
本作品は日本の東宝が『ゴジラ』の第一作目を公開したその年の、つまり1954年のアメリカ映画である。第二次世界大戦末期にニューメキシコ州で初めて行われた原爆実験(いうまでもなく、これが後に広島に投下されることとなる)の残留放射能により、荒野に生息する蟻が世代を重ねるうちに突然変異を起こし、九年の歳月をかけて全長3メートルの巨大種として定着してしまった。その巨大な蟻が繁殖中であることを確認したメドフォード博士(エドモンド・グウェン)が対策会議の席上、フィルムを映写しながら政府や軍の関係者に語ったのが上記の台詞である。
言われてみれば確かにそのとおり、能動的かつ組織的に攻撃性を発揮して生活圏を広げ、同種族で争うなどという生き物は人間と蟻の他には見当たらない。それだけに、人類対巨大蟻の攻防戦は壮烈なものになるだろうと予測される訳だが……その先は実際に映画を見て確認してほしい(笑)。尚、翻訳者はDVDの日本語字幕担当者の名を明記した。
昆虫でありながら「社会」をもつ蟻には、親近感とともに薄気味の悪さも感じることが多いのではないでしょうか。
人間の戦争には感情的な高揚がつきものですが、蟻の場合はまったく無感情にそれを遂行しているような感じがして…。
「そんなことが犯罪になりますか?」
「もっとはやくやれと、せきたてることができるじゃないか」
HP :
かつて繁栄を誇った巨大都市は、時間と時計が禁止されたため、衰退の一途をたどっていた。時計の所持がなぜ犯罪になるのか問い掛けた少年は、教師から答えを得る。
本日、時の記念日にあわせて投稿します。
そうか、時間を気にせず行動していたら巌流島の決闘の結末は変わっていたかもしれないですね。遅いぞ武蔵!というくだりが無くなるわけですから(まさか!)。
作者は「ブライアン・オールディスの暗い相棒」(SF大百科事典/グラフィック社)と言われるだけあって、この作品は意地の悪い結末をむかえます。
すいません、時の記念日には全く合わない掲載になってしまいました。
>もっとはやくやれと…
バラード先生、しめ切りにでも追われていたんでしょうか。
残念ながら、時計がなかったら相手をせき立てたりしなくなる…ということはないように思います。相手の行動時間をたしかめもせずにせき立てるだけなのでは。
時計の信奉者である主人公が時計をもつことを認められるようになると、今度はその音が耳障りに感じられるようになる、というラストは確かに意地が悪いですね。
放任経営させすぎた俺が悪いんだ
HP :
カピカピに乾ききり、日本海も干上がって”日本沼”になってしまった地球。
「ちょっとうたたねしている間に」資産経営に失敗し、カミさんから離婚を切り出されたと語る男。
残された財産を折半するため、良く切れる剣を引きつつ歩き続けて、ブラジルから新潟まで。
この男の正体や、分与する『資産』の具体名は、あえて言葉にする必要もないでしょう。
設定の割には全体的に緩やかで、明るく爽やかな読後感の作品なのですが。
だからこそ、素直に責任を認められてしまうと、放任されていた側の立つ瀬がなくなるよなー、としみじみ思わせてくれました。
この資産分与の場合、どの線で折半するのかとか、折半したどちらを取るのかでドロドロとした争いが起こりそうです。
折半される側としては、夫婦のどちらかがもうちょっと欲張って丸取りしてくれた方がありがたいんですけどね〜。
ハヤタ「ふたつ? じゃあウルトラマンは?」
ゾフィー「心配しなくてもいい 私と一心同体となって光の国に帰り そこで新たな命を授けよう」
HP :
TV版では「私は命を二つ持ってきた」の一言でお茶の間を仰天させたゾフィー隊長。
それ以上の驚きと言ったら? そりゃもう二つの上を行くなら三つでしょ(笑)
ちなみにこの高田版ウルトラマンではフジ隊員がバルタン星人の策略にかかって命を落としているという経緯があってこういうことになっているわけですが……
どんだけ命量産しとるですかウルトラの国。まさか5000個は常備してるとか。
こちらは漫画版なんですね。
>私と一心同体となって光の国に帰りそこで新たな命を授けよう
何かもう、2個でも3個でも5000個でも好きにしてくれと言いたくなってきますが。
けどこの場合、ゾフィーはウルトラマンの何をもって光の国に帰るのでしょう?肉体ならわざわざ一心同体にならなくても運んで帰ればよさそうだし、命(=魂?)は新たに授けるんだし…。
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