第239集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第241集を見る
片山潜の口調だよ。こりゃあ……
出典:
夢野久作「人間レコード」 『世界SF全集34』に収録
紹介 :冬寂堂 様
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駄弁者:
「お姉ちゃん! 僕、ガメラに乗ったんだよ!」
出典:
高橋二三脚本・湯浅憲明監督「大怪獣空中戦・ガメラ対ギャオス」
紹介 :ゴジリスト中小路 様
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駄弁者:
メダロット、外宇宙カラノ「侵略兵器」デアル可能性アリ。
出典:
ほるまりん「メダロット3」
紹介 :タカ 様
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駄弁者:
「意味?」
出典:
Ark Performance「蒼き鋼のアルペジオ」
紹介 :好古真之 様
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駄弁者:
「人間というユニットを乗せていれば あんな戦術も可能なのか…
出典:
Ark Performance「蒼き鋼のアルペジオ」
紹介 :好古真之 様
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駄弁者:
「あっ!」
出典:
関沢新一脚本・福田純監督「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」
紹介 :ゴジリスト中小路 様
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駄弁者:
「見ないで信ずる者は、幸いである」ならば、信じるためには見ずにいられない者は?
出典:
ダイアナ・ガバルドン「ジェイミーの墓標3」(加藤洋子訳)
紹介 :山家 様
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駄弁者:
答えはないの、ただ選ぶだけ。自分で答をいくつも作ってみたけれど、それが正しいか間違っているか、誰も言ってくれない。
出典:
ダイアナ・ガバルドン「ジェイミーの墓標3」(加藤洋子訳)
紹介 :山家 様
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駄弁者:
「ちょうどいい。君も手伝いたまえ」
出典:
柴崎貴行監督「超電王トリロジー Episode Yellow」
紹介 :陸ドム 様
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駄弁者:
ポチ「合成された生物に未来は無い!」
出典:
舛成孝二監督「宇宙ショーへようこそ」
紹介 :陸ドム 様
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駄弁者:
世界歴史は時間の中の競争だ、利益や権力を得るための競争だ。そこでいつも問題になるのは、だれが時機を逸しないだけの力と幸運、あるいは俗悪さを持っているか、ということだ。これに反し、精神の行為、文化の行為、芸術の行為は、まさに正反対で、そのつど時間への隷従から脱出すること、人間が本能や惰性の泥沼の中から別な平面へ、時間のない所へ時間から解放されたところへ、神の世界へ、全く非歴史的な反歴史的な境へすべりこんでいくことである、と。
出典:
ヘルマン・ヘッセ「ガラス玉演戯」(高橋健二訳)
紹介 :TWR 様
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駄弁者:
――みんな、何もわかっていないんだ……
出典:
小松左京「さよならジュピター」
紹介 :トオコ・モリエ 様
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駄弁者:
私には……わかるのよ。
出典:
小松左京「さよならジュピター」
紹介 :トオコ・モリエ 様
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駄弁者:
滝川艦長「リボルバービーム…発射!」
出典:
中西隆三・永原秀一脚本・神宮寺八郎原案「惑星大戦争」
紹介 :sengoku 様
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駄弁者:
本郷「なあ 滝」
出典:
石ノ森章太郎原作・村枝賢一漫画「仮面ライダーSPIRITS」
紹介 :sengoku 様
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駄弁者:
仮面ライダー・本郷猛は改造人間である。
こうして、地球の若者たちは、宇宙の友を求めて、30年間の長い旅に出発した。目指すはアンドロメダ2001年だ。
出典:
市川森一脚本「シルバー仮面 第26話『アンドロメダ2001』』」
紹介 :土左衛門 様
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駄弁者:
ソロモン星人「私はソロモン星人だ。聞け、我々の星は、絶対温度の中にある冷たい世界なのだ。」
出典:
石堂淑郎脚本・大木淳監督「シルバー仮面 第8話『冷血星人の呼び声』」
紹介 :土左衛門 様
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駄弁者:
「でも、いっぺん見てみたいわね、そんな大きなもの」
出典:
馬淵薫脚本・本多猪四郎監督「フランケンシュタイン対地底怪獣」
紹介 :ゴジリスト中小路 様
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駄弁者:
僕はただの絵描きだ!ノートのスミに落書きするようなモンさ。
出典:
「スーパーマン 『選ばれし者』」
紹介 :H・T・T 様
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駄弁者:
これってもちろん幻覚だよね?
出典:
「スーパーマン 『未来からの訪問者』」
紹介 :H・T・T 様
コメント:
駄弁者:
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HP :
昭和×年に大陸から下関に降り立った一人の紳士。彼はソビエト政府からの密命を受け、日本にいる同志たちへのメッセージを伝えにやってきたのでした。しかし、憲兵隊での執拗な尋問でも、メッセージの内容は一切わからない。実は彼はソビエトの開発した人間レコードなのでした。ソビエト政府は、脳に直接電気信号を送り込むことで、本人に一切内容を知らせずに情報を教え込む技術を考え出したのです。
そういえば、片山潜は大正8年にソビエトに渡り、昭和8年に死亡していたのですね。本作の発表年が昭和11年なので、当時これを読んだ人たちにとっては非常に生々しい名前だったと思います。
青年・少年コンビの影の活躍でソビエット(原文ママ)の企図はくじかれ……あれ、オチは?と、つい思ってしまいました。
人間レコードのアイディアだけみれば、「記憶屋ジョニィ」戦前版と言いたくなるのですが。
片山潜の名がさらっと出てくるのもそうですが、「共産主義」が「××××」と伏せ字になっているのも、当時の雰囲気だなと思ったところです。
HP :
『大怪獣との接近遭遇』第10回。
怪獣ものというと、どうしても東宝・円谷系の作品に偏ってしまうが、今回は大映のガメラシリーズ(昭和)から投稿してみた。
高速道路の工事予定地から突如出現したギャオス。工事に反対する村の村長の孫・英一君(演・阿部尚之)がギャオスに掴み上げられた。
「助けてぇ!」
英一君の叫びに応えるかの様に、回転ジェットで颯爽と現れるガメラ!
死闘の末、火炎噴射でギャオスを洞窟の奥へ追いやり、救出した英一君を背中の甲羅に乗せ、英一君が目をまわして振り落とされない様に直進ジェットでゆっくり飛ぶ。
「わーい!いいぞ、ガメラ!」
やがてガメラは遊園地の観覧車の横に着地。甲羅から観覧車のゴンドラに乗り移り、地上に戻った英一君は、心配顔のお姉さん(演・笠原玲子)と無事再会。その時の英一君の第一声が、上記投稿の文句である。 怪獣の背中に乗って空を飛ぶ……これほどまでに子供の夢をストレートに表現した映像があるだろうか。私がこれを初めて見たのは小学校二年生の頃、野球中継の雨天中止による差し替え放送(こういうの、昔はけっこう多かったんですよ)だった。大好きな野球が見られなかったのは残念だったが、その代わりに素晴らしい夢を見た。以上、怪獣少年なら誰もが憧れる『接近遭遇』として、ここに紹介した。
私もこの作品は憶えてました。たしか、夏休みにテレビでやっていたのを見たはず。ギャオスのネーミングやら「回転作戦」やら、英一少年大活躍でしたね。
怪獣に乗るだけでなく、大人たちを自分のアイディアでうならせるという点でも、子どもの憧れを具現化した作品だったんじゃないでしょうか。
HP :
以前4から投稿したので、今度は前作の3から投稿してみます。
お友達ロボットのメダロットがいる世界で、メダロットの製造と販売を一手に担うメダロット社があります。このセリフはメダロット社のメインコンピュータに保存されているトップシークレットの情報です。
メダロット社の中枢達は侵略兵器であると分かってメダロットを売っているわけです。ちなみに主人公たちの仲間でメダロット普及の立役者であるメダロット博士という人物も当然このことを知っています。
以前私はメダロットは宇宙から来た存在で、降りた星で殖える使命があるという話を投稿しましたが、いきなり宇宙から来て勝手に繁殖しだしたら地球側にとっては侵略以外の何物でもありません。
侵略兵器であると分かっていてなお、メダロットを子供たちのお友達ロボットとして世の中に広めた理由は作品内では明かされません。私個人としてはお友達ロボットとしてメダロットを世に出すことで、メダロットと人類の共存を図ろうとしたのではないかと思っています。
商品名は「メダロット」でも、公式文書には「特定外来(疑似)生物」とあったりして…。
>メダロットと人類の共存を図ろうとしたのではないか
現実の企業だったら、自社の利益のために侵略と知りつつ製造・販売したのじゃないかと思ってしまうところです(笑)。
「ああ…我々とイオナがコミュニケーションを取れたのなら
他の艦艇とも それは可能じゃないのか? …と」
「おいおい まさか「わかり合える」なんて考えちゃいないだろうな?」
「そこまで期待してはいないが
あのメンタルモデルの存在が この時代の鍵のような気がするんだ」
HP :
こちらは「タカオ」と一戦を交えたあとの、千早艦長とクルーの会話。
「メンタルモデル」に関しては未だ詳細不明ですが、イメージ的には『ファイブスター物語』のファティマとか『涼宮ハルヒの憂鬱』の対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースさんのような感じ? 意思疎通をはかるには、なかなかに難しそうな印象です。
BGM:「みなそこに眠れ」Yukarie
でもファティマとか、長門さんは、一応インターフェイスとしての役割を果たすために存在しているから、意思疎通は可能ですよね?(「わかり合える」かどうかはともかく…)
出典をちゃんと読んでいないので的外れかもしれませんが、意思疎通の困難さをイメージするなら「戦闘妖精雪風」の雪風なりジャムなりを想像する方が合っているかも。
あのユニットは 私も欲しいな…特に…
401に乗っているユニット達が 私は欲しい…」
HP :
21世紀初頭。温暖化などの影響により、地上での版図を大きく失った人類の前に、謎の超兵器を搭載した「霧の艦隊」が出現。なす術もなく敗退した人類は、全ての海洋の制海権を奪われた。
その大海戦から17年後。何故か「霧」の潜水艦「イ401」に乗り込んでいる千早群像たちは、イ401の人体化(メンタルモデル)のイオナと共に、霧の艦隊との戦いに身を投じていく。
……と、まあ、そんな次第で、昭和風味のSF海洋戦記に今風の味付けを施してみました的なコミックスより、名古屋沖で「イ401」と交戦した重巡洋艦「タカオ」さんのセリフ。
BGM:「青の覚醒」THE THRILL
高雄さんだからメンタルモデルは男なのかと思ったら、こっちも美少女なんですね(笑)。ハルナさんとかマヤさんなら女性で違和感ないですが。
「ハサミだ!」
HP :
『大怪獣との接近遭遇』第9回。
マグロ漁に出て遭難した兄を捜す弟(演・渡辺徹)、遊んでばかりいる学生コンビ(演・当銀長太郎&砂塚秀夫)、そして逃亡中の金庫破り(演・宝田明)を乗せたヨットが、台風に遭遇。強風と高波に揉まれる中、海中から巨大な「何か」が現れ、ヨットに急接近する。上記の台詞は、その時の主人公たちの叫び。この「何か」こそエビラのハサミだった訳だが、激しい風雨の中、それも深夜、ごく一部が見えただけで「ハサミ」と判別出来るだろうか? 私がこの映画を初めて見たのは小学校二年生頃の『東宝チャンピオンまつり』だったと思うが、子供心に「なんか嘘くさい台詞」と感じたのをよく覚えている。
尚、出演者の一人「渡辺徹」は、あの「郁恵ちゃんの旦那さん」とは同姓同名の別人である。
言われてみればハサミって全体が現れないと、それだと分からないですね。ツノとかヒレならともかく…。
まあ題に「エビラ」とついている時点で、ハサミに見えることに違和感を覚えない観客は多かったんじゃないかと思いますが。
HP :
ゲイリス・ダンカンがタイムトラベルするのを、ヒロインのクレアやその娘ブリアナと見たロジャーの想いです。これを見たことでブリアナやロジャーはタイムトラベルの存在や方法を確信するのですが、これによって、新たな恐怖等に後々襲われることになります(「見ないで信ずる者は、幸いである」というのは説明不要かもしれませんが、有名な聖書の一節です。)。
本当に真実を見なくとも信じられれば幸いなのですが、実際には見ないと信じられない真実というのは多々あります。そういうものに限って、詳細に見ていかないと真実と信じられないわけで。理性で真実と考えざるを得なくとも、感情的には拒否してしまう真実も多々ありますし。ロジャーではありませんが、真実を見ないで信じられればいいのに、と想うことが多いです。
私は、「見ないで信じる」ことには原則的に反対です。信じろと迫る人間が、キリストのような聖人だとは限らないわけですから。「見ないで信ずる者は、幸いである」の対にするとすれば「信じるためには見ずにいられない者は、不幸を避けられる」というところでは。
HP :
この作品のヒロイン、クレアは娘のブリアナと知人のロジャーに自分がタイムトラベルしたこと、ブリアナは18世紀のスコットランド人ジェイミーの実子であること等々を語ります(それを聞いたブリアナは憤激して飛び出していくのですが。)。それを聞いたロジャーは何故クレアが自分にも話したのかと考えていると、クレアはその理由を明かします。18世紀で出会ったタイムトラベラー、ゲイリス・ダンカンは、ジェイミーの叔父ドゥーガル・マッケンジーとの間に子どもを産んでおり、ロジャーはその子孫だと言うのです。ゲイリス・ダンカンが火あぶりにされたことを知っているロジャーはゲイリス・ダンカンがタイムトラベルすることを止めるべきだというのですが、クレアはそれを止めます。何故なら、そうするとロジャーは生まれなくなり、世界が変わってしまうからです。なおも反論するロジャーに対して、クレアは上記のように答えます。
いわゆる親殺しのパラドクスの逆の立場にロジャーは置かれているわけですが、こういう場合、クレアの言うように正しい答えは誰も言ってくれず、自分でただ選び、後は自分の決断に後悔しないかどうかだけなのだと私も思います(結局、ロジャーは悩んだ末に、ゲイリス・ダンカンのタイムトラベルを止めようとして失敗するのですが。)。
この「親殺しのパラドクスの逆」は似たパターンがいくつかあって、私が偏愛する『スタートレック』の人気エピソード「永遠の淵に立つ都市」もそのひとつでした(原案はハーラン・エリスン)。こちらではのカーク艦長がタイムトラベル先で恋仲になった女性を、未来を変えないために見殺しにせざるをえなくなるという話でした。
「僕に命令できるのは僕だけだ」
「なら問題ない。僕は未来から来た君自身だからね」
HP :
2週間ごとに一本というトチ狂ったライダー映画の最後の奴から。
泥棒ライダー海東は、過去に自分のミスで傷ついてしまったお宝を元に戻すべく、タイムマシンであるデンライナーを盗んで過去へと向かいます。
過去を変えることには成功する物の、時間警察のG電王に苦戦。
そこで過去の自分を巻き込んで…と言うシーンです。
台詞はちょいとうろ覚えですが
未来から来た「自分」は果たして自分と同一なのか、非常に自分に近い他人なのか。
…互いを認識してしまった時点で同一とは言えないような気もしますが。突っ込んで考えてみるのも面白そうです。
ネッポ「弱いものを救う事こそ、宇宙の未来だ!」
ポチ「自分の力で生きる事が真の未来だ!それを邪魔する事は悪だ!」
ネッポ「救える力を持ちながら何もしないことこそ悪だ!」
HP :
宇宙人を助けたら、お礼に宇宙へつれてってあげるという浦島太郎な展開からとんでもない事件に巻き込まれる、という映画から。
ラスト、敵の親玉ネッポとかつて友であった味方の宇宙人ポチの掛け合いです。
パンフレットに書いてあった裏設定によればネッポは、昔星ごと種族の大半が滅んでしまった経験から宇宙空間でも生きていけるような強い生物を作るため、生物を拉致って強制的に強化合成するという今回の騒動を巻き起こしたらしいです。
このどっちが悪かと言ったら、どっちも悪だと思います。
相手が救いを求めていない事だってあるわけだし、逆に自分の力ではどうしようもない事態に陥ってる場合もあるわけで。
この二人、どっちも上から目線で相手の意志を考えに入れてないんですよね。
>どっちも悪だと思います。
あるいはどっちも正義。
人間も絶滅寸前の動植物を、色んな方法で「救って」いるわけですが、人間は人間なりの利害があってやっていることですし…。ポチとネッポも、いっそ善悪ではなく利害得失を主張しあった方がいいんじゃないでしょうか。
HP :
ピタゴラス教団の末裔を自負するガラス玉演戯の宗団は、純粋さを追及する余り、世界から遊離しようとしていた。これを危惧した主人公ヨーゼフ・クネヒトは歴史そのものではなく歴史哲学を研究する同僚に、現実の歴史を研究しない理由を問いかける。
確かに現実世界は汚らしいもので、同僚氏には同意せざるを得ないのですが、だからといって現実から目を背けるのも困りものですね。
SFの欠点は人間を描かないことだという言葉があるようですが、この作品は個人に焦点が当たりすぎて世界がほとんど浮かび上がってこないという困りものです。ヘッセ作品を読んだことないのない人間としては評価しにくいのですが、一般文学ならともかくSFとしては失格です。ユートピアものだからといって気安くSF扱いしないようにジョン・クルート(SF大百科図鑑)に小さく抗議したい。
この人のいう通りだとしても、人間が「歴史」から本当に解放されてしまったら、動機を失って精神も文化も芸術も停滞してしまうんじゃないですかねえ…。
>SF大百科図鑑
たしかに1940〜44年の注目作に「スラン」や「メトセラの子ら」と並んで載ってますね。この「SF大百科事典」、私も古い作品をチェックするときによく使うのですが、クルートの文章は、評価しているんだか批判しているんだか分からないところもちらほら。
HP :
どうってことのない言葉です。でも、アニタのような人間が言うと、とても怖い言葉に「化学変化」するんですよね。
太陽とブラックホールが衝突することが判明、ブラックホールの軌道を変えるために木星を爆破する計画が発動される。が、アニタは「ピーターのために」その計画を阻止する行動に出る。自分の計画の「成功の結果」など、省みることなく。
投稿の文句は、「ピーターから伝えられた使命」と彼女が思いこんでいる「行動」を遂行するため木星に向かう途中の、アニタのモノローグの冒頭の言葉から。この後、延々とデンパなモノローグが続くのですが、私は、この言葉が一番怖かったです。先のコメントで、「アニタは自分以外の人間に理解されることを必要としていない」というようなことを私は書きました。でも、本当は彼女は「自分以外の人間に理解してもらっては困る」と思っているのじゃないでしょうか。もしかしたら彼女は「自分は愛するピーターのことを全て理解している」という自分の思いこみが、本当に「自分だけの思いこみ」に過ぎないことを、うすうす分かっていて、その「思いこみ」が「幻想」に過ぎないことを「現実」として自分に突きつけるような全てのことを必死になって拒絶しようとしているのじゃないか。「ピーターのため」といいながら、彼女の行動の全ては、「そのため」のものではないか。仮にそうだとすると、アニタという女性は、「コワい女」というより、その程度の「現実」とさえ向き合えない弱い、怯懦な女性というべきかもしれません。あくまで、私見ですが。でも、そういう「弱い」彼女のせいで死ななくてもいい人間が死んだことを思うとき、私は「弱いということは罪」(新井素子「雨の降る星、遠い夢」)という言葉を、同時に聖書の「さばいてはいけません。さばかれないためです。」という言葉を思い出します。
皆さんは、どちらを選ばれますか?
こういう人は、自分以外に、自分以上に相手を分かってあげられる人が出現したとしたら、喜ぶでしょうか。…多分喜ぶどころか、誰よりも激しくその理解者を排斥するんじゃないかと思います。
>皆さんは、どちらを選ばれますか?
新井素子でも聖書でもなく、「春秋」にしときましょう。君子危うきに近寄らず…。アニタより弱いぞ、自分。
私は十年間、彼といつも一緒にいたんだもの。
彼がおくってくるいろんなサインが全部わかるの。
――読みまちがえた事なんて、一度もないのよ。
HP :
SFは、センス・オブ・ワンダーだ、ってことで。
今回のテーマは「コワい女」。で、小松左京の(色々な意味で)有名な作品から、アニタ・ジューン・ポープ。
彼女は宗教組織「ジュピター教団」の幹部で、「教祖」ピーターを狂信的に崇拝していた。彼女は信徒を扇動して、教団と「愛する教祖」にとって大切な木星に開発の手をのばそうとする「罪深い組織」に対してテロを行おうとする。彼女は「それが『彼』の意思だ。」と頑なに信じていた。しかし、彼女は、一度も自分で「そのこと」を確かめたことはなかった。「何が『彼の本当の意思』か」ということを。
投稿の文句は、「本当にピーターが『そうしろ』って言ったのか?」とアニタに異議を唱えた信徒に、アニタが返した言葉です。いや、その、なんというか……。ここまで思い込めるというのは、いっそ天晴れですが。でも、彼女は「自分がピーターの全てを理解している」ことを、どうやって第三者に証明するのでしょう。いや、そもそも、アニタは「そのこと」を、いつ、どうやって知ったのでしょう。いえ、彼女は、きっと、こう言うでしょう。
「私がピーターのことを全て理解していることが、いつ、どうして分かったか、ですって?だから、それは私がピーターのことを全て理解しているからよ。第三者に証明?する必要ないわよ!だって、私がピーターの全てを理解していることは『事実』なんだもの!なんだって、わざわざ『証明』したりしなきゃならないわけ?」やれやれ。
「馬鹿につける薬はない」と言いますが、こういう「人種」につける「薬」って、どんなのがあるでしょうか。駄弁者さんなら、お分かりになりますか?
読みまちがえたことがあったとしてもきっとそれを認めないだろうし、あるいはピーター本人が否定したとしても「それはあなたの本心ではない」と言い張るだろうし…。こういう人は、ある意味無敵です。
(英語版)”Revolver beam…Fire!”
HP :
池部良さんの追悼に…
「宇宙大戦争」でも、「妖星ゴラス」でもなく、評判の芳しくない「惑星大戦争」からです。
これは、自分が初めて映画館で見た「ゴジラ」「ガメラ」以外の特撮作品で、自分がSF好きになった原因でもある作品です。
この映画の主役メカ「轟天」は、以下のスペックを持つ、国連宇宙局の切札とも言える宇宙防衛艦です。
全長:157メートル
全幅:31 - 53メートル(翼幅含む)
最大速度:光速の90%
巡航速度:時速18万キロメートル
航続距離:無限
エンジン:大気圏内用ロケットエンジン2基、宇宙航行用ラムジェットエンジン3基
武装:
ダイヤモンド・ファイバー製超高速ドリル(エーテル破壊爆弾を搭載)
主砲(艦首メイン・レーザービーム砲×1門)
副砲(前部レーザー砲×6門、艦橋レーザー砲×2門、サイド・レーザー砲×2門)
アクティブ・レーダーミサイル34発
多目標レーザー爆雷57発
搭載機:
戦闘機スペースファイター×21機
惑星探検車ランドローバー
私の心を捉えたのは、艦の側面が開いて、リボルバー式の戦闘機発射口が出てくる所と、
スペック表に載っていない、決戦時に使用された、このリボルバーを使用した大型ビーム兵器「リボルバービーム」でした。
投稿は、物語終盤の宇宙防衛艦「轟天」と「金星大魔艦」の金星上空の一騎打ちでの、「轟天」の滝川艦長(池部良)の台詞です。
http://www.myvideo.de/watch/6447504/the_war_in_space_1977
に、英語版の発射シーンがあります。
こちらは追悼につき順番飛ばしで掲載。
「スターウォーズ」と同年の公開というのは、いささか分が悪かったと思いますが、海底軍艦(「宇宙防衛艦」はどうもしっくりこない…)の雄姿は、これはこれで好きなんですよね。
滝 「あ?」
本郷「……また 戦いが始まるかもしれん」
滝 「……ポイな」
本郷「その時は…… 頼む」
滝 「人類の自由と平和ってヤツか? ちっ しゃあねぇ…… 手伝ってやらあ」
HP :
こっちには、全く同じ台詞があったので投稿します。
この遣り取り、いかにも「男の友情」って雰囲気がいいですね。
「超空自衛隊」のセリフが元祖ライダーを意識したものだとしたら、こっちの
セリフと全く同じになるのは、必然ですね。
紹介 :sengoku 様 → 第239集へ
HP :
地球を狙うワイリー星人を迎撃した春日兄弟は、現れた宇宙船を撃墜しますが、それは地球との友好を求めてきたアンドロメダ星人のものでした。宇宙船の生き残りのアンドロメダ星人の女性・ドリー(柴田美保子さん、後の市川森一氏の奥さん)の言葉を、今まで散々宇宙人に苦しめられてきたために信じることが出来ない春日兄弟。だが、ドリーがワイリー星人に立ち向かい命を落とした時、彼らは彼女の志に答えるべく、ドリーの遺児・リンをアンドロメダまで届ける30年の旅に出ることを決意します。
婚約者のいる長女・ひとみを残し、光一、光二、光三と次世代のパイロットとして津山博士の娘・リカと兄弟の甥・喜久男少年を乗せた光子ロケットはアンドロメダへこうして旅立って行きました。彼らを待つものは宇宙の友情かそれとも……。
というわけで、シルバー仮面一巻の終わりと相成りました。最後の最後で元のシリーズのテーマをどうにか引き継いで終わらせたというとこでしょうか。
さてこれから「アイアンキング」編に突入……、するのか?(笑)
往復60年ということは、春日兄弟は片道覚悟なんですね。希望に満ちたラストですが、旅立つ当人達にとってはかなり悲壮な気もします。
しかし人間の寿命で考えると30年は長いですが、230万光年を旅するのにかかる時間と考えると、とてつもないスピードですね。…もうちょっと我慢して5年ほど研究すれば、10年ぐらいでいけるエンジンを開発できたりして。
光三「だから、どうして光子ロケットを狙うんだ!」
ソロモン星人「それは、温かい星である地球の人間がもし我々の星に来れば、我々は破滅するからだ。地球人の宇宙の旅を絶対に許さぬために、私は絶対に光子ロケットを作らせたくない」
光一「どうして我々が招かれざる宇宙旅行をすると決めてかかる!」
ソロモン星人「地球の歴史は、全て闘争の歴史であるということを、我々が知らないと思うのか。お前らはきっと、ロケットで我々を攻める!」
光二「それは……、今まではそうかもしれないが、しかしこれからは!」
ソロモン星人「ははははは、そんな子供騙しに乗るものか」
HP :
どうも、1960〜70年代のアニメ特撮の不毛の荒野にSFの欠片を探す旅人(笑)土左衛門でございます。不毛の荒野ってのはちょっと言いすぎですかすみません。
光子ロケットの秘密が自分たちの意識下の記憶に秘められているのでは? と考えた春日兄弟は青年科学者・川上博士のもとを訪ねますが、彼らを待っていたのは川上博士の婚約者・マリを操っていたソロモン星人でした。今回のセリフはソロモン星人が春日兄弟を襲う理由を語るシーンから。ちなみに絶対温度は作品中の発音のままですが、絶対零度のたぶん間違い。
シルバー仮面の初期、登場した多くの宇宙人は地球人の宇宙進出を危険視して妨害するのが目的で、決して地球を侵略したいわけではないんですね(第1話のチグリス星人など、侵略目的のもいます)。特にソロモン星人は地球人の来訪により自分たちの星の生息環境が破壊されるという切実なものでした。
とはいうものの、後年ウルトラシリーズで怪作を連発した石堂氏の脚本だけあって、「地球人以外の宇宙人の来訪はいいんかい!? 」とか「温かい星の人間に来てほしくないのか、地球人が攻めてくるから妨害したいのかどっち?」とかツッコミどころも。うーむ、ゴジリスト中小路様の言い方をお借りすると、「こんな宇宙人はイヤだ! 」というとこでしょうか。
そんな環境が違う星を、わざわざ侵略する奴がいるかいな。…けど、気圧に耐えられないのに地球を侵略しにきた異星人がいることを思えば、ソロモン星人の心配も杞憂とは限らないか。
「まぁ。怖いもの見たさ?」
「ふふっ…キャッ!」
「た、助けてぇ!」
HP :
『大怪獣との接近遭遇』第8回。「目撃者は酔っぱらったオッサン」というパターンが二度続いたので、今回は中年女性の二人組。東宝とアメリカのベネディクトプロの合作による空想ホラー映画より。
広島の国際放射線医学研究所付属病院で育てられていたフランケンシュタインの怪人が脱走。怪人は身長20メートルに成長し、西日本各地で目撃された。そんな或る日の朝、姫路城の清掃係の女性二人が出勤してくると、城の敷地内の片隅に、怪人が食べ残したと思われる牛や馬の骨やら皮やらが散乱していた……その時の二人の驚愕ぶりが、上記の台詞である。
銭湯や交番前などに貼り出されている指名手配写真を見た後、その写真に似た人を見かけてドキッとしたりすることがあるが(そんなの俺だけか?)この二人のおばさんの驚きは、それを遥かに超えるものだったに違いない。大怪獣そのものを見たのではなく、単に痕跡を見ただけなのだが、これはこれで印象深い台詞&場面である。
余談だが、東宝とベネディクトプロはこの翌年に本作品の姉妹編ともいうべき作品『フランケンシュタインの怪物・サンダ対ガイラ』を世に送り出した。
この場合の二人の驚きは、巨大怪獣の痕跡に対してでなくてもあり得るんじゃないでしょうか。牛や馬の死体が散乱しているんですから…。
いつも色やら形やらモンスタートラックなんかを想像して…半分は夢の世界にいるんだよ!
HP :
デイリープラネットでイラストレーターとして働きながらコミック出版社に作品を持ちこんでは落選するという日々を送るカイル・レイナー。
ある日彼は地球を含めたセクター2814の守備を担当していたグリーンランタンのアビン・サーの最後の命令でその後継者を探していた彼のパワーリングに選ばれてしまい、アビン・サーのリングを狙ってきたグリーンランタンくずれの悪党シネストロに命を狙われる破目になってしまいます。
アビン・サーの最期を看取った縁から、グリーンランタン・コーズの上層部であるガーディアン・オブ・ユニバースにアビン・サーのリングとそれにエネルギーを充填するためのランタン型バッテリーとその継承者を守るように頼まれたスーパーマンの援護を受け、自らの使命とパワーを理解したカイル。
スーパーマンすら手玉にとる強敵シネストロを機転を利かせて撃退したカイルはその功績もあって正式にセクター2814のグリーンランタンに任命されるのですが、使命の重大さ故に尻込みしてしまい投稿の台詞を発言した後にスーパーマンにその使命を譲ろうとすらします(グリーンランタンの力を持つスーパーマンなんて反則や!)。
そんな彼に「だからこそ君が選ばれたんだ」と穏かに説くスーパーマン。グリーンランタンのリングは装着者の意思や想像力によって莫大なエネルギーを様々な形態に変形させて武器や道具として用いるという物なので強い正義感と想像力、それにデッサン力を兼ね備えたカイルはまさに適任だったのです。
こうして宇宙の守護者としての使命を受け入れたカイルですが、「ジャスティス・リーグ」の頃には(何の説明もなく)セクター2814の担当をジョン・スチュアートに譲ることになってしまい、「ジャスティスリーグ・アンリミテッド」(日本未放映)ではややホームシック気味の様子でした。
日本のマンガ家がグリーンランタンに任命されたら、なかなか面白い世界になりそう。
>グリーンランタンの力を持つスーパーマンなんて反則や!
下のスーパーマンが力を持ったら、まず最初にイカれたコスチュームの修正にとりかかったんじゃないでしょうか。
HP :
30世紀の未来に保管されていた人間型コンピューター、ブレイニアックのボディの1つが覚醒。まだスーパーパワーに目覚めていない10代のクラーク・ケント=スーパーマンの命を奪うべく20世紀に旅立ちます。
自分のスーパーパワーを自覚しないままにふるい、周囲から浮いた存在になりかけていたクラーク少年の前にブレイニアックと彼を止めるためにやってきたリージョン・オブ・スーパーヒーローのコズミックボーイ、カメレオンボーイ、サターンガールが出現、激しい死闘を展開します。
コズミックボーイ達のおかげで何とか逃げのびることができたクラークのあまりにも情けない第一声が投稿の台詞。
この話では他にブレイニアックの目を誤魔化すための変装として眼鏡をかけさせられたクラークが「眼鏡なんかで誤魔化されるわけないだろう?」と正論(う〜ん)を吐いたり、カメレオンボーイが変身して見せた未来の自分の姿(例の青いコスチュームと赤いパンツにマントにブーツの格好)を見せられた上に地球の歴史上最も偉大なヒーローになると聞かされて「正直言って…イカれてる。」等、「確かにそうだけど君が言っちゃいかんだろう」的な台詞を連発しています。
このセリフから察するに、「スーパーマン」より「クラーク・ケント」のキャラクターの方が素の彼に近かったんですね(…眼鏡はともかくとして)。
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