SF名文句・迷文句第256集

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ホークガール「いつもクリプトナイトを持ち歩いてるわけ?」
バットマン「一種の保険だよ。」
ホークガール「…怖い男ね…。」

 出典: 「ジャスティス・リーグ 『コピー part2』」

紹介 :H・I・T 様
HP :

コメント:
 スーパーマン達との戦いでアーマーにダメージを受け、古巣であるレックス・コープ本社ビルに逃げ込んだレックス・ルーサー。お目当てのナノテクノロジーの専門家プロフェッサー・アイボを元秘書で現社長代理のマーシーが解雇した事を知ったルーサーは彼の自宅へと赴くのですが、彼は既にこの世の者ではありませんでした。
 アイボの亡骸や屋敷をかいがいしく世話するアンドロイド・アマゾ(ちなみにこの名前、ジャスティス・リーグが見つけた設計図の切れ端に書かれてただけで劇中では終始アンドロイドとのみ呼称。)を懐柔したルーサーは手始めに彼に核燃料を強奪させ、続いてジャステイス・リーグの打倒を指示します。
 他者を傷つける事に疑問と抵抗を感じながらも傷つき弱り、なおかつアイボ以外で初めて自分に対して愛情を示してくれたルーサーのために戦いを挑むアマゾ。
 ホークガールの翼とメイス、ワンダーウーマンの怪力、グリーンランタンのリング、フラッシュの超スピードを見ただけで学習、自己改良と進化を繰り返し、遅れて駆けつけたスーパーマンとも互角に戦うアマゾは彼の全能力も身に着けてしまいます。  アマゾの前に立ちはだかるバットマン。彼を分析して「お前から得るものわ何も無い」と一蹴するアマゾに向けてバットマンが差し出した物は…スーパーマンの七つの弱点の一つで、クリプトン星人にとって致命的な放射線を発する放射性物質クリプトナイトでした!
 たちまち力を失い、一切の抵抗も出来ず川へ転落するアマゾ。それを見ていたホークガールとバットマンの会話が投稿の台詞。  僕も彼女の言葉に全面的に同意ですが甘いよ、ホークガール。
 原作でのバットマンは自分が知りうる全てのスーパーヒーローの個人情報や弱点を収集、彼らを敵にまわした際の緻密な戦術や戦略、対処法一切をバットケイブのメインコンピューターに記録しているような輩なんだから(これが元でヒーロー仲間達の間で大きな物議を巻き起こした)。
 でも、そういうホークガール自身も本作では仲間達の能力や弱点、対処法を本国サナガー星に報告してたりするのですが…。

駄弁者:
 それはまあ、ブルース・ウェインは基本的には常人ですし。味方とはいえ超人的(「的」じゃなくて文字通りか)異星人や銀河系治安部隊とタメ張って生きていくには、この種の保険は実際上でも精神上でも不可欠なんだろうと思います。でも仲間からは嫌われるだろうなあ。



「門を開けて下さい!非常災害対策本部長、内閣総理大臣の命令です!ただちに門を開いて避難者を宮城内に入れて下さい!」

 出典: 小松左京原作・橋本忍脚本・森谷司郎監督「日本沈没」

紹介 :ゴジリスト中小路 様
HP :

コメント:
 『警察・自衛隊・対策本部の名珍言集』第3回は、去る七月二十六日に逝去された御大を偲んで、その代表作より……といっても、小説のほうは他の方々が投稿なさるでしょうから、私は映画版から。
 日本の首都東京がM8クラスの直下型地震に襲われ、都心部は大パニックになる。火災やビル倒壊の難を逃れた都民が皇居前広場に殺到し、更に広場を超えて二重橋になだれ込む。その巨大な人波を、皇宮警察と警視庁第一機動隊が必死に押し戻す。
「避難場所は広場までだ!皇居内には入れない!」
それでも押し寄せる避難民。
「入れろぉ!入れてくれぇ!」
「子供だけでもお願いします!」
やがて、機動隊指揮官から首相官邸内の対策本部へ緊急通報が入る。
「押し寄せる避難者に対し、武器を使用して制圧しても良いか、その指示を、指示をお願いします!」
一瞬躊躇する警視総監と政府閣僚。その時、山本首相(演・丹波哲郎)が大きな声で叫んだ指示が上記投稿の文句である。「皇居」を「宮城」と言うあたりに「旧世代の日本人」を感じる。しかしながら、あの状況で開門したら機動隊は残らず踏み殺され、避難民も将棋倒しとなり、「千」いや「万」という数の死傷者が出たかも知れない。判断としてはヒューマンだが、結果は恐ろしいことになっていただろう……。(劇中では開門後の場面は無かったけど)

駄弁者:
 宮城内に入れることを許可する判断については首相が行って、直ちにどうするかは現場なり担当部署なりがやることにすれば、混乱はゼロではないにしろある程度抑えられるのでしょうが。スタンドプレーでエエカッコをしたがる人がトップだと恐いですね(丹波さんはそういうイメージではないですが)。



知らない悪魔より正体のわかっている悪魔だ

 出典: ダイアナ・ガバルドン「炎の山稜を越えて 1」(加藤洋子訳)

紹介 :山家 様
HP :

コメント:
 主人公ジェイミーが嫌々ながらもチェロキー族等と英国との仲介人役を引き受けることを決めた際の心情を親友への手紙に書いた際の一節です。本当はスコットランドの古諺らしいですが。
 自分が引き受けないと、よりふさわしくないヤクザのような人間が自分がなると言いだして状況をさらに混乱させるので、引き受けることを決めるのですが。ジェイミーにしてみれば、権力が増すにつれ、道義心は失われてゆくものであり、権力が人の魂を蝕むのを目にしてきたことを思えば、どうにも乗り気になれず、上記の文句を吐露して、渋々受けるのも分からなくはありません。そして、米国独立戦争の最初の銃声が鳴り響くまで後2年、それまで表向きは中立を維持し、開戦後は速やかに独立派に味方しようと考えているのに、何故か英国派の側の仕事ばかり引き受けざるを得ない立場に立っているジェイミーの状況を思えば、自分のことを悪魔と考えたくなるのも、むべなるかなと思います(愛妻のクレアが、20世紀の医学を知っているせいで、陰で魔女呼ばわりされていることを思えば尚更かも。)。

駄弁者:
 このセリフは、権力にむしばまれた自分を悪魔に例えているのでしょうか。コメントだけ見ると、チェロキー族にとって見知らぬ英国よりは、見知っている自分の方が悪魔としてもまだマシだろうと自嘲しているようにも受け取れたのですが。



≪あいつは人工衛星みたいなもんだろ?何だってあんなところを≫
≪機動出来る機動船なんですよ≫
≪んなことはわかってらい。大気摩擦を利用して軌道を変えるシステム自体が衛星兵器として脆弱じゃありませんか、っていってるんだ≫

 出典: ナムコ製作「ACECOMBAT 5 THE UNSUNG WAR」

紹介 :Garnet1 様
HP :

コメント:
 初めて投稿させていただきます。名言集を拝見してきた中にACEシリーズもあったので私も一つ…。現用戦闘機のシューティングゲームですが、オリジナルの世界感はSFテイストもあり魅力のひとつです。
 突如勃発したオーシアとユークトバニアの戦争。ユークが投入した超兵器に対抗すべく、オーシアも”アークバード”と呼ばれる衛星兵器(もともとは平和利用のためのものなのですが)を投入します。ミッションのひとつに、アークバードへのレーザー兵器打ち上げを護衛するものがあり、その冒頭のムービーでの僚機の会話です。
 ネタばれになりますが、この戦争は過去の大戦に敗れたベルカ公国の残党が復讐のために影で扇動したものでした。さらにアークバードも敵の手に落ち、ユークへの核攻撃に使われる事が判明します。そこでこの戦争の真意に気づいたプレイヤーの部隊が迎撃に向かいます。それがセリフ通り、軌道変更のために高度を下げたところを狙って…。
 プレイしていた時は考えるヒマもありませんでしたが、このセリフは後の展開への布石だったのかなぁ…と勝手に解釈しています。

駄弁者:
 脆弱かどうかは分かりませんが、軌道を変更した後もとの高度に戻ることを考えると、あまり燃料の節約にならないような気がします。



わ、私は・・・▽こんなバケモノを
作りたかったわけじゃないんだ。▽
おもちゃさえ動けばよかったんだ!▽

 出典: コナミ製作「パワプロクンポケット11」

紹介 :ギムレット 様
HP :

コメント:
 今回は前回送った寺岡の会社の社長である和桐文雄の台詞です。
 彼の会社である和桐製作所は社員である寺岡薫の発明である小型バッテリー(WGバッテリー)のおかげで一躍有名企業になるんですが、実はこのバッテリー大量連結すると高出力発電機になることが発見されてしまいました。
 そのおかげで会社は企業間の戦争(経済でのではなく実際に銃を撃ちあう方)に巻き込まれてしまい敵側の工作員の襲撃で工場はぼろぼろになってしまいます。
 この台詞はそれらの事の後TVでインタビューを受けた時の彼の本心です。
(対外的には和桐社長が発明者となってるためインタビューを受けたらしいです)
 本当は子供の為と思って発明したことがこんなになるなんて悲しかったでしょうね。

駄弁者:
 昔あったご投稿に「難しい理屈なんかどうでもええ あれはおもちゃや」というのがありましたが、それとちょうど逆の立場のセリフなんですね。「楽しい遊んでもらえたら本望」なのはこちらの社長も同じだったんでしょうが…。



「かァねェだァァァァ!」
「さんをつけろよデコ助野郎ォ!!」

 出典: 大友克洋監督「AKIRA」

紹介 :可児歳蔵 様
HP :

コメント:
 ふと気になって検索してみると、まだ投稿がなかったので。
 もと舎弟だった鉄雄を殺すために、彼がつくった瓦礫の山で対峙する金田のセリフ。
 これについてあまり語るのはよくない気がするので、この「さんをつけろよ〜」は原作の漫画にないアニメオリジナルの会話展開だそうです、とだけつけ加えておきます。

駄弁者:
 こないだ退職直前の先生が学生時代の部活の同窓会から帰ってきて言うことには、いったん築かれた先輩後輩関係は、何十年経とうが立場が違おうが変わることはないんだそうです(どうやらパシらされたらしい)。兄貴舎弟の関係も同じ?
 まあそんなこととは関係なしに、アニメ版はいざ知らず原作版の金田は鉄雄は間違ってもさん付けしないだろうなあ。



ルールが状況を創り出し状況が勝利をもたらす!

 出典: 中平正彦「破壊魔定光」

紹介 :yasutaka 様
HP :

コメント:
 流刑体(宇宙人犯罪者)である丞炎が主人公である定光を鍛え直す際に言った言葉です。
上記の言葉の前後に
「これはゲームやない… 相手が勝手に決めたルールに従う必要はないんや!」
「生き死に賭けた戦いちゅーのはルールの崩し合いなんや!
 状況を把握(キャッチ)するんやない掌握(コントロール)した者が勝利するんや」
とあります。
 この場合のルールとは明文化したもの以外にも道徳の様な不文律なものも含むと思っています。
ビジネスなどにも応用が効きそうな言葉です。

駄弁者:
 生死を賭けた一回限りの勝負ならルールの崩し合いも結構ですが、ビジネスとかだと合意したルールが最低限守られていないと後々遺恨を残しませんか…? ハードなビジネスに縁遠い仕事なもんで、甘い考えかも知れませんが。



「戦いはもうやめよう、プラントマン。僕は君を壊したくない。恨みも無いロボット同士で戦うなんて嫌だよ。僕が憎いのはこんな風に仕向けたミスターXだけだ!!」
…(中略)…
「……美の貴公子と呼ばれた私がこんな姿になり、そのうえ哀れみを乞うとは……。もう私の名誉を守る方法はただひとつ……。あばよ」

 出典: 池原しげと「ロックマン6」

紹介 :るーしー 様
HP :

コメント:
 ファミコン版ゲーム原作としては初めてになる漫画版ロックマンからの名文句です。
 ロックマンはアマゾンの基地を統率するボスの1人・プラントマンに挑戦、弱点武器によって痛打を与えます。
 しかし無用な破壊を嫌う信条からとどめを刺さずにいたロックマンに対し、プラントマンは自身の名誉を守るためとして自爆してしまうのでした。
 傷付いた相手を想うが故の言葉も、相手にとってはその傷に塩を塗る行為以外の何物でもないという場合もあるわけで……。難しいですね。

駄弁者:
 一連のやりとりの中核部分のみ取り出しての掲載とさせていただきました。あしからず。
 この場合、相手が傷つくと分かっていても自分の信条を曲げて破壊するということはしないだろうし、もう一方も自分のためを思ってのことと分かっても、いや分かるからこそそれに甘んじることをよしとはしないだろうし。



だってお父さん 今こっちで働いてるし

 出典: 山田穣「がらくたストリート」

紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
HP :

コメント:
 初登場時には防護服を着ていた宇宙人のアルスハイル・アル・ラーミーちゃん(通称宇宙ちゃん)も、日常の生活にも慣れ、浴衣で縁日を楽しむようになりました。
 タコ焼きをほおばる彼女に、「なんで日本の円を持ってるんだ?」と聞いた所、出てきた答えがこれ。おこづかいもらったそうです。お父さん、フツーの会社員しているそうですが、缶コーヒー飲んで地球を調査してるジョーンズ調査員みたいな仕事なんだろうか?

駄弁者:
 ジョーンズ調査員は単身赴任っぽいですが、中には家族同伴で調査にくる異星人もいるんでしょう。



ドラ…えもん… 「ドラえもん」でさ…
最初、のび太はジャイアンの妹と結婚するはずだったでしょ。
のび太はそれがイヤでしずかちゃんと結婚するように未来を変えようとするのよね。
でもさ――
それってしずかちゃんにはサイテーよね!?
未来を知ったらしずかちゃんだってきっと同じことをするはずよっ!!
殺すっ!! こいつを殺して未来を変える――!!

 出典: 椎名高志「GS美神極楽大作戦!!『ストレンジャー・ザン・パラダイス!!(その4)』」

紹介 :土左衛門 様
HP :

コメント:
 ある日、美神さんに怒鳴られて落ち込む横島くんの前に現れた男。彼を連れて一緒に妖怪退治の現場に向った美神だが、ひょんなことでその男の正体を知ってしまって……。
 はい、もうおわかりだと思いますがこの男の正体は(以下カッコ内ネタばれにつき一応反転願います:その仕事の際に美神さんが受けた妖怪の毒の血清をつくるためにタイムトラベルしてきた、未来で美神さんと結婚した横島くん)でした(笑)
 上のセリフを吐きながら鬼気迫る表情で銃のスライドを動かす美神さんが大変怖かったです。

駄弁者:
 出典はジャンル外だと思いますが(でも初登場ではなかった)、ネタ的にはまあいいかということで。
>未来を知ったらしずかちゃんだってきっと同じことをするはずよっ!!
 しかしまあしずちゃんは、どうしても嫌だったら出来杉くんとでも結婚すればいいわけで。美神さんとしては、殺しとかないと他に候補もなく結婚してしまいかねないという危機感が?



私はキャプテン・チャンス
現在、ギャラクタウン特別刑務所に向かっている囚人護送車の中だ
だが、私は犯罪者ではない
ある重要な任務に就くためにやむを得ず潜入するのだ
つまり、ギャラクポリス特別機動局長官マンディの依頼で特殊な非合法チームを作るために
チームのメンバーのうち3人はすでに刑務所内で私との接触を待っている
そして、別の2人も何らかの形で私との接触を図るはずである
なぜなら、チームの初仕事が脱出不可能と言われたここから見事全員脱出してみせることなのだ
それが、チーム成立への条件になっている
いずれも超人的な特技を売り物のプロ達
初顔合わせでどこまでの連携プレーが可能なのか…
それも重要なチェックポイントになっている
そして最後に、これは事件として扱われる
演習でも訓練でもないのだ
したがって失敗すれば命はない
メンバーは私を含めて6人
そして、チームの暗号名は「ゴリラ」

 出典: 国際映画社制作「亜空大作戦スラングル 第1話『その名はゴリラ(PART-1)』」

紹介 :ザタンゴールド 様
HP :

コメント:
 リアン星系の2連星バクサスαとバクサスβ。その間には空気が存在し、無数の島々が浮遊する特殊空間「亜空」が存在し、地球人を含む様々な種族による社会が形成されていた。
 様々な事件の裏で暗躍する犯罪組織クライムに対抗するため、ギャラクスペース連邦の特別機動局長官のドク・マンディは極秘裏に非合法チーム「ゴリラ」を結成する。台詞はゴリラのリーダー、キャプテン・チャンスによる第1話冒頭のモノローグ。

駄弁者:
 放映当時何回か見たのを覚えています。キャプテン・チャンスや他の面々は全然覚えてないのですが、マジシャンというオッサン(爺さん?)キャラが目立ってたような。たまたまそういう回だっただけかも知れませんけど。
 あと主役メカが無骨で、正直カッコいいとは思えなかった覚えも…。



ドアを入ってすぐのところに小さな神壇がしつらえられていて、アナ・ファンは足を止めると、空の神々の加護に感謝を捧げた。

 出典: フィリップ・リーヴ「移動都市」(安野玲訳)

紹介 :可児歳蔵 様
HP :

コメント:
 海が干上がり、都市は武装しそれ自体が移動装置となって、文字通り食うか食われるかの戦いを繰り広げているヨーロッパ平原。新しく小都市を捕獲し、スクラップや奴隷を収集するためガット(都市基底部)へ同行したことで、史学ギルド見習いのトム・ナッツワーシーは数奇な運命へ足を取られてゆく……。
 星雲賞を受賞したらしいこのまごうことなきSF世界で、アナ・ファンら飛行船乗りを守る赤い布袋さまと天候をつかさどる高天原の女神さまが神棚に飾られ、そこに餅や賽銭をそなえる主人公たち(一人以外はイギリス系)の姿を想像すると、センス・オブ・ワンダーというものをなんとなく味わった気になります。
 安っぽいオリエンタリズムと、言えなくもないんですがね。

駄弁者:
 プリーストの『逆転世界』をジュヴナイル化したような感じかな〜、と興味は持ちつつ読まずに過ごしてしまったものです。確か、続編も出てましたね。
 カバー絵は西アジアっぽいイメージでしたが、布袋さまと高天原の女神さまを祀っている…?



言ってる事同じだと思うけど

 出典: テレビ東京・東宝制作「怪奇大家族 最終怪『怪奇!…な大家族』」

紹介 :クロスケ 様
HP :

コメント:
 ある呪われた家に家族が越してきた、その日祖父が死んだ。実は代々霊能力者の家系であり、祖父の幽霊は長男の力を目覚めさせた妹は現実主義者、母は天然ボケ、祖母は半ボケ、父は婿養子なので力は無い長男は次々と襲い来る怪奇現象から家族を守るため立ち上がらざるをえなかった。
 クライマックス、遂に家に大きな何かが起ころうとしていた。
 どこかから派遣されてきたMIBっぽい黒服の2人組はこの家は日本に流れるエネルギーラインが交差する場であり、そのに発生する時空の歪みから宇宙人が現れようとしていると主張。
 さすらいの霊媒師十中九十朗(2話で家を調べようとして死んだセミレギュラーの幽霊十中八九朗の弟)はここに交差するのは霊道でそこから邪悪なモノが復活しようとしてると主張。
 口論になりますがそこに通りかかった妹が一言、SFとオカルトは見方が違うだけで本質的には同じものであるという意味と捉えればなかなか面白いなぁと放送当時思ったり
 まぁ興味の無い人にはどちらも区別がつかないという意味かもしれませんが…

駄弁者:
 SFとオカルトが同じなんじゃなくて、「エネルギーライン」だろうと「霊道」だろうと、信じている人しか見えないし納得もさせられないなら、どっちもオカルトなんじゃないかと。



「貴様……血のにおいがするぞ………」
「………そりゃあするさ……オレは夢の国の住人わくわくじゃない!!赤い血の流れる人間だ!!」

 出典: 佐藤将「嵐の伝説」

紹介 :陸ドム 様
HP :

コメント:
 崩壊した未来、嵐の軍団の幹部に飾屋一という美男子がいた。仲間内から王子などと呼ばれていた彼だが、その本質は全くかけ離れていた。
 周囲が勝手につけた王子というキャラなど意に介さず、いかにして飾屋一は飾屋一となったのか。
 それは文明崩壊前、若き日の嵐との出会いが原因だった。
 ある日、飾屋は着ぐるみの中の人のバイトをしていたが、いろんな人にどつかれて腹を立てながらもわくわく(着ぐるみの名前)になりきって我慢していた。
 そんな彼が休憩している時に聞こえてきた嵐と友人の会話に衝撃を覚え、彼はわくわくであること辞め、反撃。当然バイトはクビになった。
 そんな彼が嵐とすれ違った時の会話です。
 でもその血のにおいの元は相手をボッコボコにした時付いた返り血だと思う。

駄弁者:
 文明が崩壊しなければ、我慢しているほうが美談になっていたんでしょうけど。いや、文明崩壊後だって、理不尽にいちいち過剰反応していたらキリがないと思う…。



「ご覧なさい、この北九州一帯の大被害を。ラドンが生きている限り、我々は文句の持っていき場の無い被害を、再び被らなければならないのです」

 出典: 黒沼健原作・村田武雄&木村武脚本・本多猪四郎監督「空の大怪獣ラドン」

紹介 :ゴジリスト中小路 様
HP :

コメント:
 『警察・自衛隊・対策本部の名珍言集』第2回。
 本作品は『ゴジラ』、『獣人雪男』、『ゴジラの逆襲』に続く東宝怪獣映画第四弾である。上記の文句は、佐世保市、福岡市を破壊して去ったラドンが阿蘇山付近の洞窟で発見され、その情報に基づいて対策会議が開かれた場面での台詞。「洞窟への一斉ミサイル攻撃」という案に対し阿蘇火山研究所から「そんなことをしたら噴火を誘発して大被害が出る」と猛反対の声が上がるのだが、その反対意見を山麓の町の警察署長(演・小堀明男)が上記投稿の文句で躱すのだった。
 東宝は早くも四作目にして「怪獣の暴虐は自然災害の様なものだ」という概念を完成させた。「怪獣」という「いつ止むとも知れない災害」を終わらせる為に、「火山噴火」」という「一時的な災害」に目をつぶる……政治的判断としてはそれが正しいのかも知れないが、山麓一帯に住む一般市民はどっちにしろ災難である。
 原発事故の放射能で避難してる福島県のみなさん、負けちゃなんねぇぞ!

駄弁者:
 ミサイル攻撃で歴史的な大噴火が誘発されたら、火山灰などによる環境影響で、ラドンの被害より長期・広範囲の災害が起きるかも。
>「怪獣の暴虐は自然災害の様なものだ」
 その概念をまんまSFにしたのが山本弘「MM9」だったりします。続編出ていたけど、買おうかどうしようか…。



いいや、どこで生まれようと、何ができようと、お前はただのクラーク・ケントだ。
スーパーマンはお前の一面にすぎないさ。

 出典: 「スーパーマン『クリプトン最後の息子 part3』」

紹介 :H・I・T 様
HP :

コメント:
 養母マーサの縫ってくれた衣装を身に纏ってメトロポリスでのヒーロー活動を開始したクラーク・ケント。
 街に墜落しかけた旅客機を救った一件で一躍有名になり、自分に心酔したロイス・レーンにスーパーマンと命名された事に戸惑い、スモールビルに戻るクラーク。
 クリプトン星の実の両親が遺したメッセージの様に、自分を敵視したり恐怖の対象とされる不安を打ち明けたクラークに対して養父ジョナサンのかけた言葉が投稿の台詞。
 スーパーマンの原作は1986年頃に大幅な世界観や設定の仕切り直しが行われており、改変前の設定では死亡した両親が健在(両親の死をきっかけにクラークはスモールビルを守るスーパーボーイから世界を守るスーパーマンへと転身した。)だったりするのですが、それまで常人の目に止まらない超高速で救助活動等を行っていたクラークが誤って素顔を人前にさらしてしまい(この事件でロイスと初めて出会っている)、異常な熱狂と興奮に満ちた人々に迫られ、今まで感じた事の無い恐怖に襲われるというエピソードが存在します。
 超人としての力を振るう限り、それが善い行いであれ私利私欲の悪行であれ世間は普通の人間として見てくれなくなる事を初めて実感、恐怖と不安にかられたクラークは自らのプライベートを守るためクラーク・ケントとしては大幅なイメージチェンジを行い、スーパーパワーを発揮するためのペルソナ、スーパーマンを創造するのです。

駄弁者:
 映画のスーパーマンしか知らないせいか、スーパーマンが素でクラーク・ケントがペルソナ…というのが私の認識だったんですが、ご投稿の作品では逆なんですね。
 それにしても、あのコスチュームは「母さんが夜なべをして…」だったのか。なんというかすごいセンスですね、お母さん。



SRIは彼らに、自分の首を落とすギロチンを作れと言っているのだ

 出典: 富永浩史「超空自衛隊 SEASON II 地球SOS」

紹介 :山家 様
HP :

コメント:
 1940年代の全世界の科学者がほぼ集結して結成された科学特捜隊(略称SRI)が、地球を救うために考え付いた唯一の方法(ネタバレにつき長文反転、時空を超えて集まってきたチェルノブイリ原発や恐竜、自衛隊員等々によりもたらされた時空の歪み、これを正さないと地球が崩壊します。これを正して地球を救うには、時空を超えて集まってきた存在をできる限り1か所に集め、周囲からできる限り膨大なエネルギー(具体的には地球に今ある核爆弾8発全てを同時に効率的に爆発させる)を加えることによって、この地球から排除するしかない)を聞いた自衛隊の指揮官の想いです。
 1940年代の科学知識と技術では、まだブラックホール理論すら未発見で、重力レンズ効果によるおおまかな時空の歪みを計測できるだけです。そして、いかに効率よくエネルギーを集めることができるのかという計算ができるのは、21世紀から来た自衛隊の軍艦に搭載されたコンピューターだけなのです(自衛隊員は全員、21世紀から来た存在です。)。そして、地球を救うためには、自衛隊員は全員、チェルノブイリ原発(こちらの史実より遥かに大規模な放射性物質を、作中の現在では撒き散らしている)にできるかぎり接近して、上記の方法を採るしかないのです。
 科学特捜隊は、元ネタでは警察だったことを考えると、皮肉な思いにとらわれますし、現実の自衛隊と核の関係を思うと、更に何とも言えない思いにとらわれます。地球を救うためとはいえ、自分1人だけならともかく、部下全員を死においやる決断を下さねばならない指揮官の真情が溢れた科白だと思います。

駄弁者:
 何だか「架空戦記」のイメージとは違った展開をしているような(私の偏見かも知れませんが)。
 出版が今年の4月だから書かれたのは地震前でしょうが、チェルノブイリ原発がらみのアイディアは、書かれたときの予想とはちょっと違うニュアンスで読まれたでしょうね。



その後、世界のありようまでも変えた
と言われる発明はこうしてなされた。▽
かくして人類は前進する。▽
無数の無名の人々の、
さまざまな想いと努力によって。▽

 出典: コナミ製作「パワプロクンポケット8」

紹介 :ギムレット 様
HP :

コメント:
 今回の台詞は前回の投稿の台詞の後に出てくる寺岡EDのものです。
 前回の台詞の後、寺岡はおもちゃ用に小型動力源としてWG電池(ワギリバッテリー)を発明します(この発明は元々3でしていた生命維持装置の為の極小電力炉の開発が元だと思われます。)。これは従来のエネルギーの事情を根本から覆す発明だったため10以降の世界の混乱の元になってしまいます。
 ちなみにWGの名前の元は会社である和桐製作所の和桐から取ったものですが、ほんとは決めていた名前があったのですが(3の主人公の名前と思われます。理由は3の寺岡グッドEDで発明した電力炉に3主人公の名前を付けていたため)、既に彼女はその名前を思い出せませんでした。実際の発明も台詞のように無数の人々がかかわってるんですが表に出てくるのは一部なんですよね。
 そしてこの台詞を見ると人類はあらゆる犠牲でのもとで前進するものだと思ってしまいます。

駄弁者:
>実際の発明も台詞のように無数の人々がかかわってるんですが表に出てくるのは一部なんですよね。
 そうなんでしょうね。最初に発明したのが一個人であっても、それが人類の前進(前進とは限らないこともあるでしょうが)につながるには、多くの人々が関わってくるはず。願わくば、その関わり方が「想いと努力」であっても「犠牲」ではないことを。



「コースターの重さが違うのに、何で同じ速さで降りてるんですの?」
「えっと……確か、物の重さと落下する速さは関係無い」
「正解だ、マリカ。それがすなわち俺が見つけた……」
『「落体の法則」!!』
「……科学もなかなかやるですの」

 出典: 伊藤睦美脚本「マリー&ガリーVer2.0 第17話『ガリバ遊園地へようこそ』」

紹介 :るーしー 様
HP :

コメント:
 マリカ・ノリカがつまらなそうにテラスで紅茶を飲んでいると、ガリレオが科学遊園地に行こうと誘ってきます。
 ブランコ(紐が長いほど速度が上がる)・コーヒーカップ(回転半径が小さいほど速度が上がる)で酷い目に遭ったノリカが次に乗る事にしたのは、大・中・小とサイズが異なるジェットコースター。
 コースター(中)を選択したノリカはガリレオ・エジソンが乗るコースター(大)が高速で降りると考えますが、実際に降りてみると速度は全サイズほぼ同じ。
 その理由を尋ねたノリカに、マリカは過去の経験を活かして落体の法則について教えます。
 ほんの少しながら科学が好きになったノリカでしたがそれも束の間、ジェットコースターのレールが未完成だったというオチがつきます。
 でも考えてみると、滑り降りる時にも落体の法則は適用されるんでしょうか……?

駄弁者:
 すみません。ご投稿の後半部分は略させていただきました。
>滑り降りる時にも落体の法則は適用されるんでしょうか……?
 そりゃもちろん。落体の実験をピサの斜塔で行ったというのは弟子の作った逸話で、実際に行ったのは斜面を使った方だという話も聞いたことがあります。
 …ご投稿のセリフの人たちは、斜面の方もそうでないほうも体験できてよかったですね(笑)。



「見た事もない」ような事象があるから、「見た事もない」という言葉があるのだ。

 出典: 小松左京原作・一色登希彦漫画「日本沈没」

紹介 :可児歳蔵 様
HP :

コメント:
 お久しぶりです、可児歳蔵です。
 やっぱり私は小松左京先生がらみということで、漫画版の日本沈没から。
 奇しくも一連の異常現象の端緒と遭遇してしまった、漫画版田所博士がつぶやいた一言です。
自分が見た事ないからありえない、という日常をくみたてる論理がどんどん通用しなくなっていく、作中の日本を象徴するようなお言葉でした。

駄弁者:
 ごぶさたしております。またご投稿いただけて嬉しいです。しかし残念なことに、本当に残念なことに、久々のご投稿が追悼の一番乗りになってしまいました。
>自分が見た事ないからありえない、という日常をくみたてる論理が…
 「見たことがないからあり得ない」が通用しないのは、作中だけではなくなってしまいました…というか、もとから作中だけではなかったことに否応なく気付かされました。



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