SF名文句・迷文句第34集

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君とボクがたどり着いた場所(ところ)がボクらが行かなきゃいけない場所(ところ)なのさ…

 出典: 柴田亜美「未来冒険チャンネル5(4巻)」

紹介 :はったみさと 様
HP :

コメント:
初めてなのに連続投稿、スミマセン。 母星ブルーと、そこから旅立っていった人々の住む4つの惑星。それぞれの星を護る人造人間(?)の兄弟達、そして星の遺伝子を持つ少年達。平均寿命が20歳という汚染されたブルーを救うため、実行されるチャンネル5計画。…そんな感じのお話ですが、説明下手ですね(汗)。巻が進むごとに血沸き内臓ぶちまけられるお話です。メカデザインが河森正治氏。  とりあえずそんな感じでいかにもSFチックな(?)この台詞ですが、実は滅茶苦茶ギャグシーンで使われています。このマンガには他にも名&迷台詞があるので、またできれば投稿してみたいと思います。問題は続刊の出る予定が立っていないことですが…(ここ2年ほど)。

駄弁者:
 たどり着いたところが行かなきゃいけないところ……それって何か「行き当たりばったり」と同じ意味のような。
 いや、例によって出典知らないのをいいことに、勝手なこと言いますが…。



「人間は自らの心と体を制御できん未完成な物体。そんな貧弱な物体のコピーのロボットが続々と生み出されていく。その人間の模倣にすぎん人間形態ロボットたち。そんなもの…人間の手には未だ余る鏡に映る醜悪な影。お前たちは生み出されるには早すぎるのだ」
「違う…!ぼくはいろんな人やいろんな事にぶつかって強くなる!!もし…人間が不完全なら!!ロボットがその人間の真似で不完全なら!!ぼくらは手を取り合って支えあって…生きていく!いや生きてみせる!!」

 出典: 大清水さち「ツインシグナル〜A-ナンバーズ抹殺計画(19巻)」

紹介 :はったみさと 様
HP :

コメント:
 初めて投稿いたします。自分はSFファンでもなんでもないただのマンガ及び活字オタクですが、こちらのサイトはとても楽しいです。名言集全部読むのに二日がかりでしたが(笑)
 とりあえず物騒なサブタイトルは付いてはいますが以前にも投稿された事のあるロボットマンガより、ラスト近くのやりとりです。ロボットを憎悪するロボット学者の言葉と、それに対する主人公ロボットシグナルの言葉です。(長いのではしょれたらはしょったほうがいいですよね)
 この言葉で、少年マンガらしい結論が一応出たなという感じだったのですが、結局敵役以外の人間のロボット認識がイマイチ明確に示されなかった感じで、以前に管理人様がこのマンガの台詞の投稿に対して仰っていたことへの答えは明らかになっていないよーな気がします。

駄弁者:
はじめまして。初投稿を歓迎します。
「ツインシグナル」は久しぶりですね。ええと私、どう言ってましたっけ(前の名文句…あ、3つもある)。
 この博士、ヒューマンタイプロボットを嫌う理由が、なんだか逆なような気がします。私は人間型ロボットが問題視されるのは、それが人間と同じように不完全なせいではなくて、人間が不完全な部分を、ロボットが完全にこなしてしまうことの恐れから来ているんじゃないかと思います。お互い不完全なら安心だ…ってことになるんじゃないでしょうか。
 代わりに人間と同じく不完全なら何の足しになるんだ、という文句が出てきそうではありますが。



「放射能探知機です。」

 出典: リチャード・フライシャー監督「ミクロの決死圏」

紹介 :ヘボ 様
HP :

コメント:
 数年前、「金曜ロードショー」で見たときにテレビの前で思わずひっくり返った台詞。
 体内の小型潜水艇の位置を知るための機械が、放射能探知機ですか。漏れてるんじゃないのか、それって。
それとも原語ではちゃんとした機械なのでしょうか。ビデオに撮っておけばよかったと、ちょっと後悔したり。

駄弁者:
 ミクロ化された潜水艇乗員にとっちゃ、致死量いってるんじゃないでしょうか。
 まさかアシモフのノヴェライズで同じことは言ってない…と思いたいです。
 映画の方は、監督はリチャード・フライシャー、脚本ハリー・クライナー、原作 オットー・クレメント&ジェイ・ルイス・ビックスビーということですが、知らないです、4人とも。



「わたしは(ぼくは)ここにいるよ」

 出典: 新海誠制作「ほしのこえ」

紹介 :WC-Co 様
HP :

コメント:
 本来、この作品は自主作成アニメなので、投稿するべきか迷いましたが、上映されるのを見て泣きそうになったので、投稿することにしました。
 パンフに書かれている「私たちは、たぶん、宇宙と地上にひきさかれる、最初の世代だ。」も名言かと思いましたが、万感の思いが込められている最後のこの台詞にしました。
 因みに、02年2月2日よりトリウッドで上映しています。
 新海誠さんのHPはhttp://www2.odn.ne.jp/~ccs50140/stars/index.htmlで3月からラジオ大阪『関様・姫のやっぱりキャラでイキましょう!』内で、「ほしのこえ」ラジオドラマが放送されるそうです。

駄弁者:
 丁寧な紹介、ありがとうございます。
 作者のHPにあった予告編をダウンロードして見てみました。そういう話でもやっぱりロボットは必須なのか、という点ではちょっと苦笑しましたが、確かにこれは大泣きしそうな話です。

 それにしても、今は個人制作でここまでのことができるんですねえ…。



「ああ、われわれはエストウォルドを止めることができない。…」

 出典: アイザック・アシモフ「神々自身」(小尾芙佐訳)

紹介 :Y.AYA 様
HP :
http://www.asahi-net.or.jp/~cg1y-aytk/index.html

コメント:
 もうひとつ、グレゴリー・レイバリアンの“○○○○”…もとい^^;、アシモフの“神々自身”の第二部からです。[レイバリアン(アシモフの短編“ゴールド”に登場する作家です)の作品のタイトルは“神々自身”のネタばらしになりかねないので伏せました。“ゴールド”は“神々自身”より後に読んだほうが良いです。]
 他の宇宙の生き物を滅ぼすかもしれないエネルギー源を開発し、使い続けようとする「硬属」のエストウォルド。「軟属」のデュアはそれをやめさせようとしますが…。
 この台詞 (とそれに続く台詞) は、誰の台詞かは書きませんが、悲痛な叫びです。
 SFならではの状況下の、あまりにも悲痛な叫びです。

駄弁者:
 <平行宇宙>からこちらの宇宙ではあり得ない同位元素がもたらされることが判明。無尽蔵のエネルギー源を得た人類は驚喜するが、実はそこには思いもよらない落とし穴が…。
 しばらくSFから遠ざかっていたアシモフが15年ぶりに上梓した長編SF。1973年にヒューゴー賞を獲得し、アシモフ健在を示した作品です…が。
 読んだことがあるはずなのに、あんまり話を覚えていません(上の文は文庫のカバー紹介を縮めたもの…情けなや)。平行世界の「硬族」「軟族」の描写が読みどころだったように記憶しているのですが…。



そして、どちらが幸せだと、誰に言えよう?

 出典: アーサー・C・クラーク「遙かなる地球の歌」(山高昭訳) 短編集「天の向こう側」に収録

紹介 :Y.AYA 様
HP :
http://www.asahi-net.or.jp/~cg1y-aytk/index.html

コメント:
 以前から拝見させて頂いておりましたが、初めて投稿致します。
 オーソドックスにクラークの作品からです。
 のどかな海洋の惑星サラッサで暮す人々と、修理のために立ち寄った宇宙船が向かう先の新たな惑星で、開拓者として暮す人々と。
 較べることはできませんよね。
 長編版にもこの言葉は出てきたように思いますが、どこらへんだったか…。

駄弁者:
 はい、はじめまして。初投稿を歓迎します。
 太陽系に壊滅が迫った未来、人類は自動播種船に自らの遺伝子を載せて近隣の星に送り出した。そのうちの一つサラッサでは、それを起源とする新人類が穏やかに暮らしていた。だが、そこに一隻の宇宙船が訪れる…。
 この作品は短編版も長編版も読みましたが、長編版の方が印象に残っています。サラッサに残るか、さらに旅を続けるかで迷い、葛藤する登場人物もですが、それ以上に、マゼラン号が燃料となる氷15万トンを軌道上まで持ち上げる「スノーフレイク作戦」の壮大さが。
 これに限らず、クラークの作品は短編より長編の方が、私は好きなようです。



「ジェイムズ、あなたがわたくしの家なのよ。あなたのいるところにわたくしの心もついてゆくの」

 出典: ウイリアム・シャトナー「新宇宙大作戦・鏡像世界からの侵略」(上)(斉藤伯好訳)

紹介 :りおん 様
HP :

コメント:
 カークに恋人のティラニが言った言葉。ああ、こんな言葉を言ってみたい。こんな風に誰かを大らかに包み込むように愛してみたい。と、柄にもなくオトメ心が発動してしまいました。

駄弁者:
 いや、でもカーク艦長が「家」だとすると、大規模集合住宅になってしまうんじゃないでしょうか。
 もっとも、このシリーズのカークはテイラニへの愛をいちずに守る素晴らしい男になっているのですが。



──『でし』でも、構わないじゃないか──。

 出典: 米田淳一「エスコート・エンジェル」

紹介 :WC-Co 様
HP :

コメント:
 大物ネットワークテロリスト・ラッティが作り出した人工生命クドルチュデスが、グリッド(インターネットの22世紀板)で自己学習した言葉が「〜でし」…。  それに対し最初は頭を抱えるラッティ・パパ、でも行き着いた答えがこれ…。
 本当に良いのかラッティ! と、最初は思いましたけど、この作品は萌え路線で行くんだと作者が断言した場面だと気付きました。そんな米田氏に敬意を表します。(…あ、決して萌えが嫌いというわけではありませんよ、剰りにあざといのは少しだけ引きますけど)

駄弁者:
 極秘計画「プリンセス・プラスティック計画」で建造された少女型戦闘ロボット(正式採用名「時空潮汐力特等突破戦闘艦」)・シファとミスフィ、彼女らの最初の任務はアフリカの小国の王女を護衛することだった…。
 萌え路線の一方で、やたらと科学設定に凝りまくった話でもあるようです。
 ご投稿の文句はシファ&ミスフィのライバル、チュチュ様ことクドルチュデスのものですが…。このキャラ、オフィシャルHP「プリンセス・プラスティック」の掲示板では作者の第2人格ということになってます。



「う…信じられないパワーだわ」「わたしのこの超合金の体を手玉にとるなんて!」

 出典: 寺沢武一「SPACE ADVENTURE COBRA」(JCデラックス版)

紹介 :ヘボ 様
HP :

コメント:
 コブラの相棒、アーマロイドレディが、このエピソードの悪役、ハンマーボルト=ジョーに倒されたときの台詞です。
 しかし超合金…  当時は「マジンガーZ」からわずかに4,5年、まだこの単語を使っても大丈夫だったようです。
 なお、現在流通している単行本では、後からできた設定に基づいて台詞が変更されています。

駄弁者:
 超合金(笑)…。ああ、なんかレディの腕がバネ式ロケットパンチになってしまうような。
 ロケットパンチがついてない設定のロボットでも、タカラの超合金ではとりあえず腕がとぶようになってたもんです。



少し前に夢みてたこと…
大人になったら恋人のように抱きたかった…
父さんの想い出話をだぶらせて
ぼくの胸に住んだ
岬の家のシャーリィを…

 出典: めるへんめーかー「風色のリフレイン」 同名短編集に収録

紹介 :ヘボ 様
HP :

コメント:
 少年ウィルの初恋の物語。
 タイムマシンの事故から無事戻ってきたシャーリィに(ネタバレになるので書けません)抱きしめられるシーンでのモノローグより。
 パソコン雑誌のイラストに出会って以来、15年ほどめるへんめーかーさんのファンを続けています。最近は単行本のチェックをさぼっていますが。

駄弁者:
 「めるへんめーかー」というと、久美沙織「丘の上のミッキー」のカバーイラスト…というのが真っ先に思いつきます(古っ…)。
 少女マンガ系にはタイムマシンネタが多いような気がするのですが、やはり時間SFとロマンスとの親和性が高いせいなのでしょうか。



「その体で……いいのか」
「かまわない ウエストのサイズは元のままよ」

 出典: 寺沢武一「SPACE ADVENTURE COBRA 第6巻『タイム・ドライブ』」

紹介 :ヘボ 様
HP :

コメント:
 はじめまして。流れ流れて無よ…いえ、このページに流れ着きました。
 この作品からの引用は無いようでしたので(まあ、涙を流して感動するという作品ではないのですけれど)書き込んで見たいと思います。
 宇宙を股に掛ける海賊コブラの、相棒にして恋人レディは、とある星での銃撃戦の末、瀕死の重傷を負います。余命いくばくもない彼女を想い、海岸で一人悲しみにくれるコブラの前にあらわれたのは、青く輝く鋼の体、アーマロイドとして生まれ変わったレディでした。
 この巻に限らず、レディがヒロイン役を務めるエピソードでは、二人の、お互いに対する絶対の信頼関係のようなものを見ることができます。私はそういうのに弱かったりしますので。
 重大な決断を、こういう台詞でさらりと表現する女性は、確かにカッコイイ。

駄弁者:
 はじめまして。初投稿を歓迎します。  懐かしいですねえ。マンガは読んでないんですが、よくテレビで見てました。
 当時はアクションシーンばかり(というか、サイコガンを撃つシーンばかり)目がいっていたものですが、ご投稿のシーンなんかは、いま読んだり見たりした方が良さを感じられるように思います。



「言わないで」
「どうして?」
「わたしがその女性ではないということを、あなたにいつまでも知っていてもらいたいから」

 出典: スタニスワフ・レム「ソラリスの陽のもとに」(飯田規和訳)

紹介 :新崎みこと 様
HP :
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/8597/

コメント:
 九章最後の、ハリーと主人公の会話。
 難解な用語が多い小説ですが、結局のところ、壮麗な舞台の恋愛小説なのではないかと私は思います。
 本人の意志によらず、あまりに過酷な運命を背負わされたハリーと主人公。二人の感情の描写が個人的に印象に残っています。

駄弁者:
 「ソラリス」といえば、地球外知性とのコミュニケーションの可能性(というか、不可能性)の面から引き合いにだされることが多いですが、たしかに主人公とハリーのロマンスも読めますね。
 当名文句の第1集でも、この方面からの名文句が投稿されています。もっとも、私はちょっと斜に構えた見方をしてしまってます。結局、主人公の願望がハリー(のコピー)に反映されているだけなんじゃないかと…。



これは地球だ。
おれは今、地球を食べている。
地球を食べている。
食べている。

 出典: 梶尾真治「地球はプレインヨーグルト」 同名短編集に収録

紹介 :冬寂堂 様

コメント:
 久しぶりに、部屋の掃除をしていたら古いのSFが大量に「発掘」(本当に発掘作業みたいでした)したのでその中からいくつか投稿させていただきます。
 上記のセリフは、味覚を言語の代わりに使う異星人のために、料理を作るはめになった創作料理の調理人である主人公が見た夢の中でのセリフです。タイトルに書いてあるとおり、異星人にとって地球を現す言葉(味覚?)がプレインヨーグルトなんですが、傑作なのがエネルギーを表す言葉が、元祖・佃煮の平島屋のはまぐりの佃煮というくだり。
 未だに、ここに出てくる以上の異星人のアイデアの作品に出会ったことがありません。

駄弁者:
 そして、こっちが笑わせる方の傑作ということになります。
 地球=プレインヨーグルト、UFO=ブルーベリージャム、感謝=濃縮ミルク入りストロベリージュース…という驚異の言語(?)体系をもつ異星人とのファーストコンタクト。  件の平島屋の佃煮調達するため、職員の給料3年分を超える金額と死者3人という貴い犠牲が払われたのでありました。しかし肝心の、宇宙人のエネルギー源を表す語は「中年男の手の平のステーキ」…。
 そして異星人のパートナーを殺してしまった登場人物が、発狂して暴れ回った結果、宇宙人にラー油とタバスコをぶっかけてしまう。その「言葉」の意味とは──?



「ねえ、シンジュでしょ。ねえったら」
私はかすれそうな声でやっと答えていました。
「ああ、真珠だよ。おまえのおばあちゃんのための真珠なのだよ」

 出典: 梶尾真治「美亜へ贈る真珠」 「地球はプレインヨーグルト」に収録

紹介 :冬寂堂 様
HP :

コメント:
 ショートショートの名手、梶尾真治の代表作から投稿させていただきます。
 内部の時間を外界より8万5千分の1の速度に落とす機械航時機。その内部に潜在意識の部分に、時代の情報を詰め込んで未来に送られる搭乗員の婚約者美亜を軸に航時機の管理をしている主人公の独白で進む、しっとりとした物語です。せつなくて、とても美しい物語なんで、この話を始めて読んだ時、本当にSFを読んでいてよかったと思えた最初の作品です。

駄弁者:
 婚約者の美亜に真珠を贈ったアキは、美亜を現在においたまま航時機の中へ。彼は果たして美亜を愛していたのだろうか、美亜が一生彼を想い続けていたことを伝えることはできないのか。その答えを、主人公は航時機の中に光る「真珠」で知ることになる──。
 カジシンは泣かせるのも笑わせるのも名人芸ですが、これは泣かせる方の傑作。



「毎日毎日 冬冬 冬冬 三日に一日ぐらいは春やら夏やらはさまったってよさそうなものだろーにい!!」

 出典: 竹本泉「ねこめーわく2!…またたび」

紹介 :ごろえもん 様
HP :

コメント:
なぜか猫の惑星と化した未来の地球に住んでいる猫の発言です。
ちなみに、出典はマンガです。

……寒いんです。
早く春が来て欲しい。
あまりにうまく今の自分の気分を代弁されてしまったので、つい投稿してしまいました。

駄弁者:
 はい、こっちもまだまだ寒いです。先週はちょっと暖かいかと思っていたら、昨日は雪が降りました。
>なぜか猫の惑星と化した未来の地球に住んでいる〜
 他にもロボットと犬だけになったり、スペースコロニーに住んでる猫たちの信仰対象となったり、未来の地球もいろいろです。



「今、真上……」

 出典: あさりよしとお「なつのロケット」

紹介 :みやびたけし 様
HP :

コメント:
 はじめまして、初投稿です。
 あさりよしとお氏の「なつのロケット」から、このセリフを。
 小学生たちが自力で人工衛星を打ち上げるというこのお話を最も的確に表現したセリフだと思います。

駄弁者:
 投稿していただいたのがH2Aの打ち上げ当日とは、最高にタイムリーですね(狙いました?)。
 こちら「ふゆのロケット」も、100%ではないにしろとりあえず打ち上げには成功したようで、何よりでした。



カーク「ようし、わかった。”できるだけ急いでくれ”。カークより以上」
 …(中略)…
サーヴィック「”脚を振れ”ですって?そんなことをしていったい何の役に立つのかしら?」

 出典: ヴォンダ・マッキンタイア「スター・トレック3・ミスター・スポックを探せ!」(斉藤伯好訳)

紹介 :出羽 様
HP :

コメント:
 私はこの会話で”Shake a leg!”という慣用句を知りました。これ読んだのは中学当時でしたが、同時期に英語の授業で習った慣用句はもはやほとんど覚えていません。
 こういった惑星連邦の標準語(というか、はっきり言って英語)の慣用句にツッコミを入れるのはやはりヴァルカン人の役目。前作でスポックは死んでしまったのですが、訓練士官として乗艦していたサーヴィックが見事にその役を引き継いでいます。この場面も含めて、小説版の序盤のほとんどが映画版でカットされているのは、ちょっと残念ですね。

駄弁者:
 「スタートレック2・カーンの逆襲」で、スポックは<エンタープライズ>を守って殉職する。だが物質を再構成するジェネシス効果で創られた新惑星・ジェネシスで、サーヴィックらは肉体だけがよみがえったスポックを発見。これを知ったカークらはスポックを彼の故郷ヴァルカンに連れ帰るため、命令違反を犯して惑星ジェネシスへと向かう。だがその間に、「ジェネシス」を最終兵器と考えたクリンゴン人たちにサーヴィックらは捕らえられてしまうのだった…というのが、おおまかなストーリー。  地球人とのつきあいが長いせいか、物わかりがよくなってしまったスポックの後を継ぐ「石頭のヴァルカン人」役として登場したサーヴィック。
 いいキャラだったんですが、演じている女優のゴタゴタが原因で後の作品にほとんど出番がなかったのも残念でした。ST6のヴァレリスの立場も、本来ならサーヴィックが当てはまるはずだったのに…。



「最後の手段は、最後にやるから最後だ」
<もう時間がない>
「引き伸ばせ。最後から二番目を考えろ」

 出典: 神林長平「敵は海賊・海賊課の一日」

紹介 :新崎みこと 様
HP :
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/8597/

コメント:
 海賊課の最強チーム、ラテル・アプロ・ラジェンドラが、苦情処理の任務についた際の顛末のクライマックス。戦艦に搭載されたA級知性体・ラジェンドラと、主人公ラテルとの会話。世界全体に波及する危機を食いとめる「最後の手段」とは、同僚・黒猫型異星人のアプロを撃つことだった。
 「敵は海賊」のシリーズは、コミカルとシリアスが上手い具合に同居していていいですね。
 アプロとラテルの適度な漫才の雰囲気が好きです。

駄弁者:
 このシリーズは「敵は海賊・海賊版」と「同・猫たちの饗宴」を読んだことがあります。ご投稿の「海賊課の一日」の他には、「海賊たちの憂鬱」「不敵な休暇」「A級の敵」がありますね。
 一見コミカルなスペースオペラと思わせつつ、実は一筋縄でいかない、ともすればけっこう難解な内容。最初に読んだ神林作品ということもあって、これを読んだときの印象がそのままこの人の作品全体に対する先入観となっています。
 そう言えば、ラジェンドラの主武装が相手を物理的に破壊するのではなく、コンピュータの機能を破壊するものだというのも、新鮮に感じたものでした。



シムは思わず大きな声をあげて、ともかくこの世に生まれてから初めてのことばを口にした。
「なぜだ・・・?」

 出典: レイ・ブラッドベリ「霜と炎」(大西尹明訳) 「ウは宇宙船のウ」に収録

紹介 :新崎みこと 様
HP :
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/8597/

コメント:
 人間の寿命が8日間しかない惑星での、生後一日目の主人公の言葉。このシーンの直後、両親の最後の姿が描写されます。
 途方もない設定とストーリーにも関わらず、読後感も爽やかな、ブラッドベリの短編の中でも名品の一つではないかと思います。

駄弁者:
 ご投稿を頂いたので、読み直しました。
 放射線の影響で代謝が極限まで亢進され、8日間の間に生まれ、育ち、そして死を迎えねばならない人々。彼らは数日寿命を延ばすことができる洞窟の占有を巡って空しい戦争を何世代も続けている。だがシムはそんな運命に抗おうとする…。
 ハッピーエンドで本当によかったと思わせてくれる話です。シムのひたむきさにも打たれますが、心情的には、せっかく延びた自分の寿命を捨ててまで仲間の所に戻ることをためらうシムの恋人・ライトにも共感できるものがありました。



ダイス「頼む!・・・・見逃してくれ」

 出典: 宮崎駿監督「未来少年コナン 第26話『大団円』」

紹介 :出羽 様
HP :

コメント:
 大物ぶっても小心者で、悪党ぶっても根っからお人好し、打算で動いてもいつのまにか情に流され、足が震えるほど怖くても女性の前だとつい強がる・・ダイスは、ある意味で男の情けなさとそれ故の可愛さを一身に体現したキャラクターでした。自分の結婚式から、それも始まる直前にこっそり逃げだそうとするなんて、なんと往生際の悪いことか。結局コナンに見つかるのですが、その時拝むように言ったのが上の台詞です。もちろん見逃してはもらえませんでした。
 個人的には、ダイスは宮崎作品で好きなキャラクターベスト3に入ります。あとのふたりは、もちろんラピュタのドーラとナウシカのクロトワですね。次点でモリアーティかな。

駄弁者:
 「未来少年コナン」とは懐かしい…と言ってみたものの、ストーリーはあまり覚えてなかったりします。
 宇宙船が墜落する重々しいOPと、一転して爽やかな
「海は青く眠り/大地に命芽生え/そして空がそして空が/明日を夢見て〜」
という主題曲はかなり印象に残っているのですが。
 というわけで、ダイスって誰だったっけ…?思ってネット探索。ああ、あの船長さんことでしたか。たしか箱みたいなロボットに乗っていたような記憶が…。

紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
HP :

コメント:
名セリフは「インパクト」と「汎用性」
船長、モンスリィに何の不満があるんだ!このバチ当たり者が!
という訳で、モンスリィとの結婚式直前逃げ出そうとしたダイス船長とコナンの会話です。
駄弁者様が結婚されているか判りませんが、私は「スキがあったら逃げよう」と思ってました。(結局スキがなかった。。)くそー、逃げればよかった。
あ、ちなみに今回は「汎用性」です。

駄弁者:
 逃げなければならない事態になる前兆すらない駄弁者です。いいのか悪いのか。



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