第137集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第139集を見る
ぼくの仕事というのは何だかわからない店で知らない物を変な人たちに売ることだ
出典:
吾妻ひでお「狂乱星雲記 7 霧の町」 『どーでもいんなーすぺーす』に収録
紹介 :冬寂堂 様
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駄弁者:
バカヤローッ!何て下手糞な戦い方だ!
出典:
円谷プロ制作「ウルトラマンメビウス 第1話『運命の出逢い』」
紹介 :かんきち 様
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駄弁者:
今日は世界の果てについて教えよう
出典:
吾妻ひでお「狂乱星雲記 1 小宇宙」 『どーでもいんなーすぺーす』に収録
紹介 :冬寂堂 様
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駄弁者:
「気にいらないわ。わたしは“わが運命の開拓者”よ。わたしには自由な意志があるわ、ポティ。それがあることも知ってるし――はっきり感じることもできるわ」
出典:
ロバート・A・ハインライン「大当りの年」(福島正実訳) 『時の門』に収録
紹介 :んどらもえ 様
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自然破壊だ何だと言っても地球の“実”の部分は超巨大で ぶ厚いマントルです
出典:
柴田ヨクサル「エアマスター」
紹介 :かんきち 様
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宇宙船に裂かるる風のくらき色しづかに機械(メカ)はうたひつつあり
出典:
井辻朱美「現代短歌一〇〇人二〇首」に収録 短歌集「地球追放」にも収録
紹介 :冬寂堂 様
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「地球はね、毎秒約三十キロの速度で太陽をめぐっているんです。つまり人間は、じっとしていても毎秒三十キロの速度で太陽をめぐっているんです。だから、坐っているときにも、ああ自分は毎秒三十キロで動いていると実感できるようになったら、も一度いらっしゃい。わたしはいつもそれを実感している」
出典:
荒俣宏「理科系の文学誌」
紹介 :冬寂堂 様
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私に今どきの機械の事を聞くなー!!
出典:
東映制作「轟轟戦隊ボウケンジャー Task.11『孤島の決戦』」
紹介 :かんきち 様
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補佐官! マスコミが会見場に集まってますよ、早く!
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小林雄次脚本「ウルトラマンメビウス 第4話『傷だらけの絆』」
紹介 :いやせん 様
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ロボットが3体あれば合体できる!これ、ジョーシキです!!
出典:
サンライズ制作「熱血最強ゴウザウラー 第1話『出現!恐竜ロボ!!』」
紹介 :エルソドラン 様
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東照宮の案内人は、この柱を「魔除の逆柱」と呼んで紹介する。
出典:
広瀬正「鏡の国のアリス」
紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
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「笑えよ。どォやら俺は、この期に及ンでまだ救いが欲しいみてエだぜ。」
出典:
鎌池和馬「とある魔術の禁書目録(5)」
紹介 :みどり 様
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「さようなら、グラッグよ!もうお別れだぜ、おれたちも。勘弁してくれよな。おれはいつもおまえをロボットだ、ロボットだと馬鹿にしてきた。すまないと思ってるぜ。たとえ体は金属でも、おまえはおれなんかより、よッぽど人間らしかったんだ。許してくれよな!」
出典:
エドモンド・ハミルトン「キャプテン・フューチャー 彗星王の陰謀」(野田昌宏訳)
紹介 :営々 様
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ひとときはオハイオ州の冬だった。
出典:
レイ・ブラッドベリ「火星年代記」(小笠原豊樹訳)
紹介 :んどらもえ 様
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「上着を着てるみなさん、こんにちは。当学園に不正入学したロムルス・カルキです。さて、その方法ですが、何も難しいことではありません。まず学生管理システムにアクセスした後、内部に擬似的なエラーを発生させてやり、次にシステムが好みそうなエラー処理番号を与えて──」
出典:
長森浩平「タイピング・ハイ! さみしがりやのイロハ」
紹介 :首くくり 様
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「じ じ 人類はどうせ破滅する……
出典:
板橋しゅうほう「Hey!ギャモン」
紹介 :シーポン 様
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地球は我々人類、自らの手で守り抜かなければならないんだ。
出典:
佐野智樹監督・赤星政尚脚本「ウルトラマンメビウス 第2話『俺達の翼』」
紹介 :いせやん 様
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金が無いときゃ(時は)言うんだよ!
出典:
サンライズ制作「カウボーイビバップ」
紹介 :ちはや 様
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「わたしはね、恋人200人と心中するのだよ」
出典:
弓月光「トラブル急行 第2巻」
紹介 :んどらもえ 様
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駄弁者:
人間が猿から進化してきた200万年という時間も他の動物に比べれば奇跡に近いほどの進化速度だそうだな…。
出典:
星野之宣「べムハンター・ソード」
紹介 :OTO 様
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駄弁者:
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HP :
もうひとつ、吾妻ひでおから投稿します。全てが霧に包まれた町、そこでは全ての物定まった姿をしておらず、(主人公の姿は昔の記憶ということで一貫して少年の姿になっています。)そんな世界で彼は、昨日と全く同じ姿をした少女に出会う。彼女は自分は「リアルクラブ」入っているといい、そこでは全てのものが一定のまま変わらないというのだ。
投稿した台詞は、主人公が自分の仕事を説明して言ったものですが、このコマでは本当にこの通りの状況が起きています。
吾妻先生の作品というとギャグ漫画が真っ先に浮かぶのですが、シリアスな作品もなかなか読ませます。
すべてが移り変わる世界で、変わらないものを「リアル」と称していることに、ひどく皮肉な含意を感じてしまうのですが。
周りを見てみやがれ!これでもウルトラマンかよっ!
なんも守れてねぇじゃねえか!
俺だってそうだ…なんも守れなかった…
HP :
「いまより、きみはウルトラマンだ」と西岡徳馬の声でしゃべるウルトラの父に任命された若き宇宙警備隊員は初代から80までの先輩ウルトラマンが守った地球へ派遣されます。こうしてウルトラマンメビウスが誕生します。ウルトラマンて任命されてなるものだったんですね。
そして地球には宇宙斬鉄怪獣ディノゾールが襲来。25年ぶりの怪獣出現に実戦経験のない特捜チーム「CREW GUYS」はまったく歯が立ちません。
そこに颯爽と登場するメビウス。しかし実戦経験がないのはメビウスも同じでした。ディノゾールの刃物のような舌による攻撃をビルの陰に隠れて避けるメビウスを見たアイハラ隊員は叫びます。
「あいつ、ビルを盾にしやがった!」
何とか勝利したメビウスですが、周囲の建物は瓦礫の山と化していました。歓声を送る群衆のなかで、アイハラだけは上記のように罵倒した後、そのまま泣き崩れるのでした。それは何もできなかった自分へ向けた言葉でもあったのです。
ウルトラマンも防衛チームも新米同士で、協力しながら成長していく作品のようです。
M78星雲ウルトラの星の人=ウルトラマンじゃなかったのか。
ウルトラの父にしてみれば、先輩たちが苦労したけど今はそれほどでもない区域だから新人教育にうってつけ…のはずが意外と最前線で、ちょっと失敗、というところなんじゃないでしょうか。
ルーキーにしてみても、前のウルトラマンがいた頃から適度に時間がたっていてその活躍が美化されている(先輩たちだって建物壊しまくっていたはずだし)ところに派遣されて、ちょっとやっかいだったり…は、しないですよね、すいません。
(壁を指差し)ここだ
HP :
SFギャグ漫画の第一人者、吾妻ひでお先生の作品から投稿します。小さな宇宙船に住む家族の話なんですが、会話の端々から、遭難した宇宙船であることがわかります。投稿した台詞は、家族の女の子に宇宙船のことを教えている人物(吾妻先生そっくりでロリコン!)が言った台詞で、彼らにとって宇宙船が世界の全てなんですね。
ちなみに、この世界には、押すと世界が破滅する禁断のボタンとか、禁断のエアロックとか、あぶないものあり過ぎ(笑)まぁ、冷たい方程式が発動しなかっただけいいか。
押してはいけないボタンとか開かずの扉というと、だいたい学校にあったような。…外部から孤立した環境という共通点が?(んな大層なもんじゃないか)
>冷たい方程式
家族でその状況だと、弟や妹が生まれるたびになんか陰惨な話になりそうです。
「原爆のなかの中性子もみんなそんなふうに感じてると思うよ」
HP :
山本弘先生のHPの中の「『神は沈黙せず』SF名言集」にも載ってるのですが、僕も実際読んでみて衝撃を受けた台詞だったので、投稿させていただきます。
統計を研究しているポティファー・ブリーンは、街中でいきなり全裸になった女性ミードを保護する。彼はミードに告げる――実は国中で、おそらくは世界中で似たような奇妙奇天烈な現象が多発してるのだ。妙ちくりんな宗教が流行する、荒唐無稽な空飛ぶ円盤目撃情報、雨季なのに雨が全く降らない。実はこの世のありとあらゆる現象(太陽黒点、戦争、病気、株、女性のスカートの長さ……)は周期的に起こっており、我々にはそれらを変えることはできない。スカートが短くなるべき時期に、パリ中のデザイナーがロングを流行らせようとしても無理なのだ。
そして6ヵ月後、あらゆる現象の周期が一点に収束する「大当りの年」がやってくるのだ!
その説にミードは反論しますが、ブリーンは軽く一蹴します。僕たちの運命というのは、結局のところ世界の大きな力によって左右されているんじゃないか? 僕たちの考えている自由意志は、本当に「自由」な意志なのか? そんな疑問が浮かび上がる名台詞だと思います。
この話は、人間に自由意志が無いと言っているんじゃなくて、個々人に自由意志があろうと無かろうと、大事件が起きる周期には関係ない──ということになるんじゃないでしょうか。自由意志が無いと言われるより、ある意味残酷な気もします。
それはそうと例えに持ち出すのが原爆だというところに、ちょっと時代を感じます。
出典作品の確認をするために、掲載されているSFマガジン1962年2月号を図書館の書庫から引っ張り出してきたのですが。「特集・地球が蒸発する!」の目玉作品としてこの「大当りの年」が掲載されていて、そして次号の特集が「世界最終戦争」…。破滅テーマを続けてやっているのも時代というところでしょうか。
その超巨大なマントルの上のほんのほ〜んの薄皮の上にぞろぞろと暮らしているのが私たち人間さん達です
散々自然を破壊して戦争だ平和だ 勝手に人間が絶滅したとしても 薄皮の部分の出来事です ほんの一ミリの出来事です
人がいなくなろうと何がいなくなろうが地球は相変わらず元気に50億年も生きていく事でしょう
言ってることは当たり前の事だけど たまにはデカイ声で誰かが言ってもいいだろう
心配ばっかすんな 人間ってそうじゃないだろう
HP :
この漫画自体はSFではなくて格闘技物なのですが、この台詞はSF的だと思ったので投稿しました。
自然を守ろう未来の子供たちへ!が合言葉の48時間テレビの感動のフィナーレの時、一人のアイドルが口を開きます。
この後、「じゃあ…そんな小っさい人間がどう生きればいいんだろう…それ話します」と言ったところでマイクを奪い取られ、その後は最後まで普通のアイドルを演じました。
“アイドルの藪沢君”が垣間見せた普通じゃない本性でした。普通じゃないアイドルは化け物とも闘います。
確かに重さや体積で量れば、超巨大マントルに比べて生命なんてな地球の発酵した上澄みみたいなもんでしょうが…。しかし多様性で量れば、そう卑下したもんでもないはず。
だから「そんな小っさい人間がどう…」の後がすごく重要だったと思うのに、続きが聞けなくて残念。
HP :
もうひとつ、理系と文系の融合から投稿します。宇宙船が宇宙へと上昇する時の風きり音を歌になぞらえ、成層圏を抜けつつある情景を詩的に表現しています。
著者は他にもSF短歌を発表しており、これらも是非詠んでもらいたい作品だと思います。
風の音ではなく「風のくらき色」というあたりが、なんとなく想像力を刺激します。
あるいは風の音に混じってホイッスラー現象の音も…とか。
HP :
「帝都物語」の作者、荒俣宏のSF評論集から投稿します。様々な海外のSFを軸に著者の博物学の知識を語る、非常に読み応えのある本です。
投稿した台詞はブリッシュ『時の凱歌』の中で初期のSFの光速を超える空想力へのあこがれ、その一方でぜいたくな夢として、文学者野尻抱影氏がある人物に言った台詞で、我々が大地を通じて宇宙と通じていることを痛切に教えてくれます。
この台詞を言われた人は、果たして「秒速三十キロ」を実感してもう一度抱影翁に会うことができたのでしょうか?
ブリッシュ「時の凱歌」と言えば、この宇宙の終わりと次の宇宙の始まりに人間が立ち会うことになるという、大地どころか直接人と宇宙が通じてしまう話でしたが…。野尻抱影の言葉がどういうふうに登場してくるのか、ちょっと気になりました。
…けどこの名文句、すごく味な言い方で「おとといおいで」と言われているような感じがなきにしもあらずです。
HP :
世界各地で失われかけている貴重な宝を集め、保護する民間団体サージェス財団。中でも現代科学のレベルを遙かに越えた危険な力を持つ秘宝「プレシャス」を回収するために財団が組織した秘密チームがボウケンジャーです。プレシャスを狙うネガティブシンジケートと呼ばれる複数の組織(5万年の眠りから覚めた「ゴードム文明」、恐竜の遺伝子から怪物を造り出す「ジャリュウ一族」、忍者の末裔の「ダークシャドウ」等)との戦いを繰り広げます。
ボウケンジャーを倒すために手を組んだジャリュウ一族の長・創造王リュウオーンとゴードムの大神官ガジャは、ボウケンジャーの巨大ロボ・ダイボウケンを奪取します。しかし奪ったものの動かし方がわからないリュウオーンに「おい、どうすればいい、ガジャ」と聞かれたガジャの答えです。5万年も寝てたんだから仕方ないね。
5万年前には「計画性」という言葉もなかったもよう。
…怒られるからいやがってんだ
HP :http://blogs.yahoo.co.jp/ekizotikkudoradora
ある意味前々作のネクサスを遥かに上回る生々しい展開を見せてくれている(怪獣の死体処理とか)ウルトラマンメビウスからの投稿です。
案外最終回の決戦のあとで松永管理官が同じ苦労味わってたりして……
なんであれ責任をとるのが上司の仕事!…と部下であるうちは言っておきます。
怪獣の死体処理って、謎本の草分け「ウルトラマン研究序説」の看板ネタだったんですが…本ストーリーでもやるようになってましたか。
なお、いったんはご注文通り文字の太さを変えてみたんですが、どうも見た感じ変になるのでサイズのみの変更としました。ご了承を。
HP :
はるか宇宙から地球を機械の星に変えるためにやってきた侵略者、機械化帝国。
その攻撃に巻き込まれた子供達「ザウラーズ」は、光の戦士エルドランから3体の恐竜型ロボットを一方的に託され、
機械化帝国と戦う運命を背負わされる。
だが、初めて乗るロボットの操縦で精一杯の彼らは、敵機械化獣に一方的にやられてしまう。
そんな時、仲間の一人が大逆転の秘策を思いつく!
日本人の遺伝子には「ロボット=合体」という情報が組みこまれている様です。
>ロボットが3体あれば合体できる!
私などの世代だと5体のほうがポピュラーだったような。中には15体合体というややこしいのもありましたが…。
HP :
左右対称の建物はパラレルワールドへの扉だった!
左右対称の建物には魔除と称して非対称形のものを置いたそうです。
でないと(平行世界から)変な人が出てきたり神隠しにあったりするそうです。
「左右対称」を、パラレルワールドを移動するキーとして使うのは結構斬新なアイデアだと思います(けど30数年前の本なのね)。
出典作品は1973年の星雲賞受賞作で、左右が逆転した鏡の世界に迷い込んだ男の話。
左右対称の建物って、わりとありそうな気がするんですが…。
でも平等院鳳凰堂なんかは、地上に極楽を再現するために作ったんだから異界への入口になるというのは、むしろ望ましいのかも。あと、国会議事堂も左右対称だったような…あれも一種の異界か。
「ええ、それはそれは大いに笑って差し上げましょう。」
芳川は、真っ直ぐに少年の顔を見据える。
「キミの中にまだそんな感情が残っているとすれば、それは笑みをもって祝福すべきことよ。だから安心して証明しなさいな。キミの力は、大切な誰かを守れるという事を。」
HP :
台詞は“あらゆるベクトルを操る”という反則極まりない能力を持つ最強の超能力者“一方通行”(アクセラレーター)と彼の能力を研究していた研究員・芳川桔梗のやりとりより。
最強の能力故に化け物扱いされ、孤独の果てに本物の化け物と成り果てた少年が、己以外の全てを破壊してきた一方通行がやっと“誰かを守る”という優しい選択をした瞬間です。
超能力が科学によって解明された世界の、超能力を養成する巨大な学園都市が舞台。触れるだけで相手の能力を無効化する力をもつ主人公は、魔術師に追われるシスター=「禁書目録(インデックス)」と出会う。…あんまりSFくささはないような。
ベクトルを操る能力と聞いて、昔、田中芳樹の初期短編にそんな感じのがあったかなあ、と(別に関連はないでしょうが)。超能力者の探偵コンビ、ただし一人はごく短距離のテレポートしかできず、もう一人は自分にに向かってきたものを反対方向に(つまり逆ベクトルに)はね返すことしかできない…というのを読んだ覚えがあります。
「いやいや、オットー おまえみたいなすてきなやつを、おれはいつも悪態ばかりついてきた。おれはやきもち焼きだったんだ。お前がうらやましかったんだよ。おれこそ勘弁してくれ!」
………(中略)………
「おい!さっきおれの言った、きさまがおれよりも人間らしい──なんぞというタワ言は忘れて貰いてェ。ありゃ、最後にちょいとばかしお世辞を使ってやろうと思っただけのことだからな。この金物細工の人間のまがいもンが!」
「おなじことだわ!おまえみてェな、臭い化学薬品のなりそこないは、すてきなヤツだ──とでも言ってやりゃ、ちッとは往生際も良くなるかと思ったまでのことよ!」
HP :
話のスケールが一挙に大きくなるこの巻はかなりお気に入りです。新訳版の表紙も良いですねぇ。
「キャプテン・フューチャー」シリーズの魅力のひとつは、アンドロイドのオットーと、鋼鉄の体を持つグラッグの掛け合い。
なかでもこのくだりは大好きです。謎の彗星に引き寄せられて危機一髪状態びふぉあーあふたー。このツンデレコンビめが。
野田氏の訳も決まってます。
ところで、原作ではキャプテンのことを、オットーはチーフと呼び、グラッグはマスターと呼ぶそうですね。
もしこれを「ご主人様」とか訳していたらグラッグは萌えキャラになっていたのでしょうか…
ツンデレと言うとちょっと違うような気もするんですが、しかし命の瀬戸際にならないとデレが発動しないコンビというのも困ったもんです。
>新訳版の表紙も良いですねぇ。
そりゃグラッグでもオットーでもなくて、ランドール嬢の悩殺カットでしょうが(笑)。
>グラッグは萌えキャラに
身長2メートル強の鋼鉄製キャラに萌えるには、さぞ強力な脳内補完が必要になりそうです。
HP :
'06年オールタイム・ベスト海外長編部門第4位である『火星年代記』。13の短編を、13の散文詩的掌編でつないだオムニバス長編ですが、その冒頭を飾る「ロケットの夏」の出だしの一文です。地球人と火星人の記録は、ここから始まりました。
1999年冬。火星ロケットが打ち上げられたとき、ロケットが噴出する凄まじい熱波により、オハイオにはかりそめの夏が押し寄せる……と、内容だけ記すと大バカな作品なのですが、読んでみると実に詩的で、美しく、情緒溢れるものに感じるのは、「SFの詩人」と謳われるレイ・ブラッドベリだからこそ。
更にこの一文は、訳者の小笠原豊樹さんの功績も大きいでしょう(座布団+拍手)。五七五調になっているので、我々日本人には、より心に響きます。出だしの名文句は『ニューロマンサー』(第7集)をはじめ数あれど、これはその中でも特に優れていると思います。
みさなまも、思い出の季節をこれになぞって詠んでみてはいかがでしょうか?
「ひとときは UFO(ゆーえふおー)の 夏だった」
「ひとときは ゲイルズバーグの 春だった」
「ひとときは ブラッドベリと んどらもえ」(……あれ?) 失礼しました(^^;)
わずか1ページちょいの導入部ですが、叙情的な全体の雰囲気を代表しているようでもあります。
でも確かに大バカといえば大バカですよねえ…。この「夏」を残して火星に飛び立った第一次探検隊は、次のエピソードで火星人の夫の嫉妬をくらって撃ち殺されるんですが、これもけっこうバカっぽい。
HP :
突然の自然死が横行する近未来を舞台にした、サイバー学園SF(?)より。
セリフは、ハッキングにより主席入学を果たした主人公の、新入生代表挨拶。
第9回スニーカー大賞優秀賞受賞作。生徒会長からある少女──入学式の朝に出会った女の子「縞ぱんちゃん」を探し出すよう依頼される主人公…。そんな萌え系ラブコメ的導入からは、ちょっと想像できない展開をみせる話、らしいです。
そういえば「エンダーのゲーム」や「エンダーズ・シャドウ」でも、入学早々ハッキングしていたなあ…。優秀さのアピールとしては常套なんだろうか。
私は見たよ…… そ それなら
今日や明日は少しでも……平和なほうが……
いいんだ……」
HP :
はじめまして。板橋しゅうほう作品がひとつも入っていなかったので、書かせていただきます。
軍用サイボーグだったギャモンは現在トレジャーヒッター。あちこちの惑星で遺跡荒らししちゃ見つけた財宝を彼女にプレゼント。でもそれが元で大変なことに…みたいな日々。そんなギャモンの前に、彼を強制的にサイボーグに改造したドクター・マクラーレンが現れた…
これはそのドクター・マクラーレンの死に際の台詞です。最初は典型的なマッドサイエンティストだったマクラーレンが、暴走するメカモンスター(ギャモンの次に作ったサイボーグの成れの果て)を止めるためにギャモンに協力を申し出てくる。彼が変わったのはギャモンが遺跡からとって来た宝物を使って未来をすべて見通してしまったから。
21年前(奥付みてびっくり。そんなに経っていたとは)の私はこの台詞が最初理解できませんでした。逆のことを考えていたので。
私も先に「逆のこと」に頭が行きました。
「それなら私が滅ぼしたってたいした違いはないだろう?」とならないだろうか、と。
しかし、ほっといてもそうなってしまうようなことを、わざわざ自分の才能を使ってやるまでもない…と考えたとすれば、それはそれでマッドサイエンティストらしいと言えるかも。
けど、地球はなぜかウルトラマンに守られてきた。
俺はGUYSを、そうじゃないチームにしたいんだ!
HP :
ウルトラシリーズ最新作のウルトラマンメビウスからの投稿です。
初代からの伝統的な設定を受け継いでいる本作ですが、この台詞は過去のウルトラシリーズに登場した全ての防衛チームに言えることの一つではないでしょうか。古くはウルトラマンのイデ隊員の言葉に始まって(第55集参照)最近ではウルトラマンを敵として認識し、攻撃を加えた西条凪副隊長もこの考えを最も強い形で実行した一人でした。
ところでこの回のとても短いシーンなんですがアイハラ隊員とクゼ隊員がジェットビートルの模型に眼を輝かせているシーンが有ったのですが、何故か妙に感動してしまいました。ウルトラマン誕生40周年記念作品には過去にウルトラマンを見た全ての世代が感動できる話が登場しそうで楽しみです。
「なぜか守られてきた」というあたり、妙に納得。
ウルトラマンに変身する本人にとって(あと、テレビを見ている人間にとっても)、ウルトラマンが地球を守るのは自明のことなんですが、他の人間にしてみれば、なんであの銀色の巨人が怪獣と戦っているのか謎でしょう。
「ちょっと毛色の変わった(毛はないけど)怪獣の一種」と思う人がいたって不思議はない。
HP :
前回は失礼しました。しかし、今回は大丈夫です。彼らに国籍はありませんから…。
名文句は物語の一番最初で『肉の無いチンジャオロース(青椒肉絲)はチンジャオロースと言えるか?』の議論で決め手となった台詞です。しかし、この言葉は世界で一番の汎用性を持っている気がします。
名文句のほうも、国籍なしの万国共通のようで…(泣)。
汎用性とはおそらく関係ないですが、探してみるとわりとあっさりレシピなんかがみつかったりします。
HP :
半年前に死んだ恋人そっくりのアンドロイド(核爆弾入り)を作り、一緒に心中しようと企む気ちがい博士の台詞。何が悲しゅうて200人も作らにゃならんかったのか……一瞬でもハーレム(?)気分を味わいたかったのでしょうか。天才は分かりません。
この作品は弓月光先生が『週刊マーガレット』で連載したものです。少女・アルコ、少年・騎士、パペッティア人・ロップが滅茶苦茶なハイパードライブの末に偶然見つけた有機宇宙船チャイカは、超古代文明に創られたものであり、最初に乗り込んだ人間に服従するようにプログラムされていた。かくしてアルコがチャイカの船長となり、彼女たちの運送業の物語が始まった……という内容です。戦闘シーンとかもあって、スペオペファンにはたまらないんじゃないでしょうか?
チャイカの頭脳は美少女の姿をしているし、パペッティア人は出てくるわ、宇宙海賊ティプトリーの戦艦がケアルとイクストルだわ、アルコの母の名がジレルだわ……SFファンに通じるネタがバンバン出てきます(もっとも、僕は元ネタ分かりません(泣))。
惜しいなぁ〜、これを連載したのが『マーガレット』じゃなければ、もう少し長く続いたのかも。
200人もつくったら、うち一体ぐらいは誤動作で逃げ出して、町中で「私は爆弾よ!」などと叫び出すのがいたりするんじゃないかと思いますが。
>SFファンに通じるネタがバンバン
美少女の姿をした有機宇宙船…と聞いて、元ネタはマキャフリイの「歌う船」あたりかと思ったんですが、どうやらこちらの方が「歌う船」の翻訳より前みたいですね(…あなどってはいけない)。
宇宙海賊ティプトリーが男装の女性だったりすると、なかなか笑えますが。
HP :
久しぶりに投稿をいたします。最近近所にBOOKOFFができまして、べムハンター・ソードの復刻版(?)を手に入れることができました。文句はFILE。4「進化の鏡」からです。生物の脳を食うことによってその生物の遺伝子や記憶を吸収し、異常な進化速度を持つ猿が登場しますが、主人公ソードが最後に自分たちの祖先も同じことをやっていたと言います。確かに相手の肉体や脳を食べることで、知恵や勇気を自分の物とする食人の風習は本当にあるそうなので、ちょっと怖くなりました。
そういう進化ができる生物の最適戦略は、自分の群れの老いた個体や、もっと手近なところで自分の親を食べることなんじゃないでしょうか。
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