第192集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第194集を見る
酸素の無い惑星なんて夢のない青年と同じじゃないか
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NHK制作「サラリーマンNEO 『部長の親』」(2008年8月3日放送分)
紹介 :TWR 様
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駄弁者:
マシュマー「我らネオ・ジオンの正義の戦いを邪魔する奴め!許してはおけぬ! ハマーン様の騎士であるこの私マシュマー・セロが相手をしてくれる!」
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バンダイ製作「Gジェネレーションクロスドライブ」
紹介 :陸ドム 様
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駄弁者:
意志と思惟だ
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アルフレッド・ベスター「虎よ、虎よ!」(中田耕二訳)
紹介 :TWR 様
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柳田「十二支が決まってからいままで、ネズミたちはたった一匹の祖先のためにネコに追いかけられているわけです」
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福田沙紀・柳田理科雄「空想科学入門!」
紹介 :Y 様
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リラ「カーリーヘアと関係ありますかね?」
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徳田淳監督・伊藤和典脚本「VISITOR」
紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
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仏陀の呪い
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ロジャー・ゼラズニィ「光の王」(深町真理子訳)
紹介 :TWR 様
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イウォーク族は皆殺しにするべきだという意見には全員が賛同した。
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ジョン・スコルジー「遠すぎた星 老人と宇宙2」(内田昌之訳)
紹介 :司書の駄弁者
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ただ、わたしは宙さんの役に立ちたいんです。わたしもね、大陸から引きあげてきたとき……古い話ですが、一人きりで着のみ着のまま帰って来て、身よりの者を夢中で探したもんです。みんな東京の下町でしたからね。戦災にあって、どうなったのか……。それっ切りです。ええ、それっ切りなんですよ。だから、今の宙さんの気持ちはよく判る。ねえ宙さん。わたし、あんたのお手伝いをすることで、ちっとは生甲斐が持てるんです。
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半村良「となりの宇宙人」
紹介 :ぽちぽち 様
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勝利 生き残る
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XEBEC原作・冲方丁脚本「蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT」
紹介 :陸ドム 様
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怖かった……敵ではなく、俺たちの武器であるはずのファフナーが……
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XEBEC原作・冲方丁脚本「蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT」
紹介 :陸ドム 様
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駄弁者:
だが現存するSFの前には、現実など薄紙に等しい!
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神坂一「DOORS/第7の扉 新たなる敵を修繕せよ!」
紹介 :らりろれる 様
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駄弁者:
荷電粒子砲──強力なエネルギー砲をこんな住宅地で発射すれば、次の町内会では苦情が殺到すること必至!
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神坂一「DOORS/第7の扉 新たなる敵を修繕せよ!」
紹介 :らりろれる 様
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駄弁者:
「川はどこから始まるのか、君は知っとるのかね?」
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小林泰三「時空争奪」 『天体の回転について』に収録
紹介 :司書の駄弁者
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「異星人のものはトーチウッドのもの、トーチウッドのものは大英帝国のものです。」
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BBC制作「ドクター・フー」
紹介 :屋良一 様
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駄弁者:
「自慢じゃねェがこの山崎健次郎、十二のときからSFはじめて、それからSF職人を五十年ばかりやってんだ。
異世界くれぇのシロモンは、理屈抜きで、見りゃあ一発でわかるってもんよ」
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神坂一「DOORS/第7の扉 新たなる敵を修繕せよ!」
紹介 :らりろれる 様
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駄弁者:
私を夜の闇に包め。
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東映制作「超人機メタルダー」
紹介 :かんきち 様
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駄弁者:
私ども読者は見事に騙されたいと思いつつ、最初の一頁から心を躍らせている。そう願いつつも、反面、作者の世界へのいざないが、非現実的であってはこまると思っている。この点、作者はごく日常的な、たとえば読者がすわっている座蒲団の下からしずかに霧が立ち始めて日常性のまま飛翔がはじまるというのが、何とも言えない快感を私どもにあたえてくれる。
出典:
司馬遼太郎「不思議な世界を構築した天才」 『司馬遼太郎が考えたこと9』に収録
紹介 :土左衛門 様
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駄弁者:
シャレはやっぱりブラウンですね。
出典:
坂田靖子・橋本多佳子・波津彬子「フレドリック・ブラウンは二度死ぬ」
紹介 :水谷秋夫 様
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駄弁者:
「いいのよ」べべ子は弁護士の言葉に押し被せるように云った、「これでいいの」
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深堀骨「バフ熱」 『アマチャ・ズルチャ』に収録 SFマガジン1999年9月号にも収録
紹介 :TWR 様
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駄弁者:
僕は僕が嫌いだ。
出典:
GAINAX制作「新世紀エヴァンゲリオン 最終話『世界の中心でアイを叫んだけもの』」
紹介 :Y 様
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駄弁者:
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HP :
出展の判りにくい台詞ですみません。NHKらしくない、そして今どき珍しいコント番組として密かな人気の番組から。
田中要次演じる部長「いーちゃん」とその母(野川由美子),父(生瀬勝久)が部下(入江雅人)の私生活をかき回していくこのコーナー、今回は何を思ったか宇宙開発に乗り出し、部長のパートナーとして部下(入江)が選ばれる。部下が酸素が無い事を理由に抗議すると、部長の父はこう口走るのでした。
酸素が青年にとっての夢である。この台詞にインパクトを感じたのは、不意討ちだけでなく、私が40に手の届く年になったせいでしょう。録画もしてないのでうろ覚えです。
なりだけは大きいけれど、水素やヘリウムしかなかったり、大きさは地球大でも大気のほとんどが二酸化炭素、という惑星だって多いように、夢のない青年だって結構…と思ってしまう30代中盤です。
カミーユ「き、騎士!?何を言ってるんだ、こいつ?アクシズと戦っていた時にはこんな奴いなかったぞ…… お前、本当にネオ・ジオン軍なのか?」
マシュマー「ええい!私を愚弄する気か!?貴様はこのハマーン様から頂いた胸のバラに誓って倒してみせるわ!」
カミーユ「バ、バラが何だって!?ハマーンの奴……こんなのをよこすなんて……!一体、何を考えているんだ?」
HP :
ギャザービート系のGジェネ最新作クロスドライブより迷言を。
カミーユはテレビ版Zガンダムの最終回で精神崩壊してリタイアするので出会う事の無い二人ですが、映画版で無事帰還したのでその後ZZのストーリーになったら……という話です。
当時見ていた人もZからZZへのノリの落差についていけなかった人も多いとか。
私もZZは最初をちょっとだけ見たことがあるんですが(最後までは見ずノヴェライズで補完)、やはりギャップはありましたね。
グリプス戦役当時、マシュマーとかキャラ・スーンは何をやっていたんでしょうね…空気を読んだハマーンが登場を控えさせていた?
HP :
ほんの一つまみで世界の軍事バランスを崩しかねない放射性爆薬パイア。その起爆法を問われた大富豪プレスタインの答がこれであった。意志こそが力、いかにも一代の傑物らしい台詞。しかし、遥かチェコ・スロバキアからの響きも感じてしまいます。
ご投稿のセリフより少し前で「爆発が意志され、思惟がそれに直接むけられなければならない」と説明されているので、謎めいたセリフもすんなり頭に収まりました。
ちょっと洒落を効かせた訳も上手い。
ところで、すみません、「チェコスロバキアからの響き」というのが分からなかったのですが、そのココロは?
<追記>
そのココロは、カレル・チャペック「クラカチット」に登場していた感情によって起爆する爆薬とのことでした。チェコでSFという時点で気づくべきだったか…。
沙紀「恨みが遺伝しているんだ。すごいな〜」
HP :
ラジオ番組「福田沙紀と柳田理科雄のラジオ空想科学研究所」の中から反響の多かった話を書籍用に再構成した本から。タイトルに「空想科学」と付いているのに半分以上の話題がお菓子の家やねこバスなどファンタジーについての話題なのはご愛敬ということでしょうか。
柳田さんは注釈で「後天的な経験が子孫に遺伝することは、通常はあり得ない」と仰っていますが、同和問題などを考えてみると悪意が遺伝子に頼らずに遺伝している分余計にたちが悪いような気がしてきます。
十二支の由来の昔話にまで「空想科学」を求めるのは、いささかやりすぎの感はありますが。
>悪意が遺伝子に頼らずに遺伝
言うなればミームでしょうか。ただ遺伝子に例えてしまうと、悪意が伝わってしまうのは個人の意志では仕方がないこと…という諦めにもつながってしまうので注意。
美佳「ないない。インド神話の破壊の女神よ。『神の鉄槌』って古典SF知らないかなぁ?」
リラ「SFはあまりぃ」
美佳「その本で、地球に衝突しそうになる隕石が「カーリー」って命名されるの。そもそも『神の鉄槌』の作者、アーサー・C・クラークは、スペースガードの発案者みたいなものだし、その辺の事を思い出した人がいたのかもね。」
リラ「美佳さん、いろんな事知ってますね。」
美佳「フフッ、好きだから。」
リラ「…カーリーを?」
美佳「くらあく!」
HP :
なんとなく「早川さん」を彷彿とさせる会話ですが、、、。
一般社会におけるSF由来の命名ってなにかありますかねぇ?あまりパッと思い浮かばないのですが、、、。
で、物語はというと、モンゴル砂漠の6500万年前の地層からアポロ司令船が掘り出されたり、反物質めがけて「謎の物体」(これが「カーリー」)が出てきたり、ノリが「パトレイバー」だったりと、既視感いっぱいです。
ちょっと長いと思いましたが、うまく切れませんでした。
カーリーヘアの由来がインドのカーリーだと思う人は…さすがにいないか(私はちょっと考えかけた)。
>一般社会におけるSF由来の命名
えーと、世界初の原潜の名前とか、スペースシャトルの1号機とか、日本だったらホンダのロボットとか…一般社会じゃないかも。
HP :
遥か未来、ある植民星ではインドをモデルとした階級社会が導入され、自らをヒンズーの神々になぞらえた人々の圧政に苦しんでいた。大聖サム、また仏陀として知られる人物は、体制を打倒するため、かつて自らが封印した原住生物「ラセツ」の助力を求めるが、逆に体を乗っとられてしまう。仏陀を乗っ取ってやりたい放題を始めたラセツ達だったが、昔ほど楽しめないばかりかわだかまりを覚えるようになっていた。
仏陀を乗っ取ってしまったほうも影響を受けていたのです。
あっさりいえば良心の呵責というやつですが、そこをおどろおどろしい呪いと言ってしまうのが、さすがの名文家ゼラズニィ(翻訳者の功績かも)。インパクト十分の名文句です。
初めて読んだとき、主人公の呼称「マハーサマートマン」を縮めて「サム」とするセンス(しかもそれに意味がある)にまず降参してしまってしまったものです。
>仏陀の呪い
仏陀の「功徳」でも「感化」でもなく、「呪い」! 相手の意に反して影響を与えているんだから、それが倫理的に善でもやっぱり「呪い」ということになる…んでしょうか?
ゼラズニィにはぜひインド神話以外でも「神話とSFの融合」をやってほしかったものです。「封神演義」なんか面白い題材になったと思うのですが。
HP :
前にご投稿があったときは未読でしたが、きょうやっと読了。期待した通りの面白さはありました。
前作「老人と宇宙」の主人公がそうであるように、このシリーズでの軍隊は老人の志願兵が主力になっているのですが、まったく別の出自をもつ部隊もあって、今回の「遠すぎた星」の主人公も(特殊事情はありますが)その一員。
投稿したのは、速成訓練の最中に主人公らのグループが鑑賞した「スターウォーズ」の感想。小ネタなんですがブラックな笑いを誘います。異星人の多くが顕在・潜在は別にして敵、という作品世界にあっては無理からぬことではありますが。
ついでに、彼らは他の映像作品・小説も鑑賞していて、最も心に残ったものの一つが「エンダーのゲーム」だったとか。うん、お前らいい奴…かどうかはともかく、見る目は確かだ。
HP :
(たぶん)東京の下町の安アパートの路地に落ちてきた空飛ぶ円盤(UFOじゃありません。なんたって、「未確認」じゃないですからw)、その乗員である宇宙人(この人も、あのコーヒーのCMのひと同様、地球文明の調査員です)を保護したアパ−トの住人たちと、その顛末を描いた小品ですが、人情味あふれる(ちょっと下世話な)いい話。まさに、「このろくでもない、すばらしき世界」です。
この台詞は、宙さんのことがマスコミで大騒ぎになり、引っ張りだこになった宙さんのマネージャーをボランティアで買って出た源さんの台詞です。こういう感覚って、だんだん失われて行っちゃうんでしょうかねぇ。
>こういう感覚って、だんだん失われて行っちゃうんでしょうかねぇ。
悲しいことに、場所によってはすでに失われてしまっている風情なんじゃないでしょうか。一つのアパートの住人が力を合わせて同居人を守るというのは…。
私の住んでいるマンションなど、同じ階に住んでいる人間の顔すら分かりませんよ。それこそとなりに宇宙人が住んでいてもまず気がつきません。
まだぁ〜? お願い早く 早く!早く!早く! お父さんお母さん 俺たちはここにいる 帰りたい
どうせみんないなくなる
HP :
次々に倒れていく仲間、後から後から湧いてくる敵、終りの見えない戦いの中で壁に書かれた文字です。
最初は一行目、次に二行目が書かれ、三行目は上から塗りつぶすように大きく、乱暴に書かれています。
その後「何であんな事書いた!」と書いた奴と主人公が取っ組み合って喧嘩してます。
そして次に映ったときには全ての文字が消されて薄く残っているだけ…この話の最後を暗示するようなシーンです。
絶望に駆られてこう書いた人間は、狂気に陥ったと言えばいいのか、逆に悲しいぐらい正気だったと言えばいいのか…。
HP :
主人公達の島に日に日にフェストゥムが近づいてきているので、島の一部を切り離して(人工島なので)囮として引き付ける作戦が決行されます。
虎の子のロボット「ファフナー・ティターンモデル」4機を使いまわして戦っていくのですが、このロボには副作用としてパイロットの身体を結晶化させるというものがあります。(何でそうなるのかは私もよくわかってません)
動かなくなった機体からパイロットを助け出したら主人公の腕の中で緑色の水晶みたいな物に変わって砕け散っていったり、ベッドの上でそうなったりと……
戦わなきゃ死ぬ、でも戦っても死ぬと、どっちにしろ悲惨な目に遭うしかないかなり救われない話です
パイロットを溶かしてしまう人型兵器もありましたが、こっちは結晶化…。
やはりパイロットの死が不可避な「ぼくらの」が出たのもだいたい同じ時期だったようですが、何か下地があったんでしょうか。
「できるかどうかは問題じゃない!
理論が通れば、即ちそこにSFは──」
シュリンのピンセットが閃いた。
「在る!」
HP :
作品概要およびキャラについては(以下同文)。
ピンセットで原子の配置を置き換え、超合金を脆い素材に作り変える、まさに驚くべきSFの力!
そんなこと出来るわけない、との抗議を一蹴する、愛と熱気に満ちためい文句です。
ファンの贔屓目かもしれませんが、作者の(本格?)SFに注ぐ愛情と、でも自分で書く気はないんだろーな、という気配がひしひしと伝わってきます。
正確には、理論が通っているように見えれば、SFとしては十分アリです。
>でも自分で書く気はないんだろーな
あの七五調のノリのよい文章で書かれたハードSFというのも、読んでみたい気はしますけどね。
HP :
作品概要およびキャラについては、前出のめい文句参照をご覧ください。
健次郎が授けた二時間半もの厳しい修行により、SFの力の片鱗を身につけたシュリン。美弥たちともども、無事に拠点となる世界に戻り、ぽっと出の宿敵・プロフェッサーM(身分詐称)との対決に及びます。
紙一重ならぬ電子一重の見切りで投網をすり抜け。
限界まで固く握られたオカカおにぎりに、最後の一押しを加え自重崩壊を引き起こしてマイクロブラックホールを発生させる。
かくも恐るべきSFの力に追い詰められたプロフェッサーMは、ついに禁断の兵器の使用を決意します。
SFに疎い読者にも、その恐ろしさが的確に伝わるようにと練りこまれ、工夫された描写です。
もっとも、世界がおかしくなった影響で、被害に対するご町内のリアクションも、読者の常識とズレている可能性を忘れることはできませんが。
禁断の兵器でも問題になるのは町内会レベル…。「SFファンの理想郷」は意外と(でもないか)物騒です。
まあ危険度で言えば、オカカおにぎり製マイクロブラックホールの方が上そうですが。こっちはPTA総会あたりで問題にされそうです。
HP :
ハヤカワJコレクションから出た短編集のトリを飾る書き下ろし作品より。
教授の問いに対し「水源」「上流」と答えた淀川由良はこっぴどく叱責を受ける。
その頃、博物館のレプリカや教科書に描かれている「鳥獣戯画」の動物が見たこともない生物に変わりはじめていた。いつしか叱責する教授も、せせら笑う周りの学生も…。
川の話がそっちにつながるか!と、ニヤリとさせられると同時にゾッともさせられる、短編集中の白眉でした。
私も川が始まるのは上流だとばかり…。
「大英帝国なんてもう無いわよ?」
「これから作るんです。」
HP :
クイーン・ビクトリアは若かりし頃、老臣を見舞って古城トーチウッドを訪れた際、コズミック・ホラーな狼男に襲われ、ドクターの手で救われました。
その後、大英帝国を人知を超えた外敵から守るため勅命により設立された「秘密情報部トーチウッド」は100年を超える戦いの果てに名文句から推察できる体たらくとなりました。
「シャドー」、「スペクトラム」、「村」、「超絶紳士同盟」、「哲学的おまわり」とイギリス人の考える秘密組織は社会的・倫理的にタガの外れたものが多い様です。
「MI6」についてはタガが外れているのはジェームズ・ボンド個人だけだと言うことでひとつ。
ジャイアニズム…とは、ちょっと違うか。
「トーチウッド」で検索かけてみたら、ドクター・フーじゃなくて独立した番組名が先に引っかかりました。スピンアウトで作品が出ているんですね。
>イギリス人の考える秘密組織
「シャドー」は『謎の円盤UFO』、「スペクトラム」は『キャプテン・スカーレット』、「超絶紳士同盟」は『リーグ・オブ・レジェンド』、「哲学的おまわり」は、だいぶ前にご投稿を頂いたチェスタトンの『木曜の男』……「村」がちょっと分かりませんでした。ウィンダムの『呪われた村』?
<追記>
…ではなくて、プリズナーNo.6の「村」だそうです(アップする前に返信をいただきました。感謝)。
HP :
主人公の美弥がある朝目を覚ますと、いつのまにやら家中が、異世界へ繋がるドアで埋め尽くされていた。
妹は5本尻尾の栗鼠となり、トラックは無数の足を蠢かせ、信号機はランプの代わりに触手を生やす。さまざまな世界が、それぞれ異なる歴史の中で培ってきた『あたりまえ』が混ざり合ってしまった世界。しかしそれでも世間は平和。なぜなら、『それが普通のこと』だから。
そんな中、何故か混ざり合う前の日常しか記憶にない美弥は、こんがらがった世界を地道にちょっとづつ修繕するために、妹の智紗や通りすがりの修繕人・シュリンと共に、未知なる世界への扉を開く!
──という形式の一話完結型シリーズです。
この設定だけでSFと言い切るのはやや無理があるのですが、出向いた先がこんな台詞の飛び出す世界なら、胸を張って投稿できるというものです。
伝法な口調の裏に隠された、確かな技量と職人気質。
SFとはご存知サイエンス・フィクション、またの名を空想科学。
そしてSF職人とは、材木から一刀彫でレーザーガンを削り出したり、細く裂いた竹を編み上げ超時空ゲートをこしらえたりする人たちです。
すごい人は人間国宝に指定されたり、後継者問題がNHKで取り上げられたりもするようです。
SFが一般社会に浸透し、認知されまくった、まさにSFファンの理想郷!
……ですよね?きっと。
私がSFをはじめたのは、山崎氏がはじめた年齢より少し前だったはずなのですが、いまだに自宅の机にタイムマシンひとつこさえることができません。修行が足りんなあ。
>SFファンの理想郷!……ですよね?
うーん。一見理想ですが、マイノリティであることに屈折したプライドを持ってしまう向きもありますから、ちょっと微妙かも。
HP :
巨大企業・桐原コンツェルンの若き総帥であり、慈善事業家としても知られる桐原剛三。彼にはもう一つの裏の顔があります。桐原が二人の美人秘書に投稿の台詞を命じると、部屋は突然、暗闇に包まれ、三十代にしか見えない桐原は、みるみるうちに醜い老人の姿に変貌します。戦時中に古賀博士の助手として超人機の開発に関係していた陸軍技術少佐・村木國夫は、捕虜を人体実験に使った罪でシンガポールの刑務所で死刑にされたことになっていましたが、実は関係者を買収して脱出していました。その後、アメリカへ渡って犯罪シンジケートの一員となった彼は整形手術で顔を変え、桐原剛三となります。世界の犯罪組織を次々と飲み込み、莫大な富を手に入れた彼は、科学の粋を集めた秘密組織・ネロス帝国を作り上げ、帝王ゴッドネロスとなります。桐原コンツェルン本社の地下にある秘密基地ゴーストバンクには、彼を讃える軍団員たちが集結しているのです。
戦時中の人間が30代の外見を保っていられる不老不死のの技術が、何よりの資金源になっているんじゃないかと…。
HP :
広瀬正復刊記念ということで、投稿させていただきます。
生前、「マイナス・ゼロ」「ツィス」「エロス」で三回も直木賞候補にノミネートされながら、SFということで大方の審査員からほぼ黙殺された広瀬正氏。
その中で、ただ一人高い評価を与え続けていたのが司馬遼太郎氏でした。
この文章は、没後出版された「広瀬正・小説全集2 ツィス」(河出書房新社)で司馬氏の書いた追悼文です。
司馬遼太郎さん、星新一氏が引用を許可してもらったお礼にショートショートの作品集を送ったら丁寧な感想が送られてきたりして、SFにも理解があった人だったようです。ちなみに最近のNHKの朝ドラマ「芋たこなんきん」では司馬さんをモデルにした、”直本賞”作家で主人公の理解者「千葉隆太郎」を筒井康隆氏が演じておられました。
司馬さんが追悼文を書かれていたんですね。「すわっている座蒲団の下から〜」の表現が、いかにもこの先生らしくてちょっと感動。…さすが、分かってらっしゃったんだなあ。
たしか今日「ツィス」復刊の刊行日でしたね。買っておかねば。
グロはやっぱりブラウンですね。
××××はやっぱりブラウンですね。
HP :http://oikose.at.webry.info/
「フレドリック・ブラウンは二度死ぬ」は交流ある女性漫画家三名によるブラウン作品の漫画化作品集。坂田の「狂気恐怖症」、橋本の「帽子の手品」、波津の「ミミズ天使」が私のお気に入り。まず朝日ソノラマで発売され、その後、講談社漫画文庫で文庫化されました。ただいま絶賛品切中。
投稿した科白にはそれぞれ作者の自画像がついていて、上から、波津・橋本・坂田の順番です。××××はキで始まる四文字らしいです。
「狂気恐怖症」の原作は、異色作家短編集の表題作で合ってますよね? これが復刊されている現在なら、伏せ字にはならなかった…かも。
「帽子の手品」も同じ短編集に収録されていますが、これは原作は「グロ」とは違いますね。穏やかなホラーではありますが。
HP :
円城塔は理系の深堀骨だ、という書評がありましたので、本家(でもないですが)深堀骨をご紹介。
町工場の主、棟方志郎はご近所の奥様方(たった14人)からの市場調査を元に、新製品の開発に明け暮れていた。洗濯のときに小腹がすくことがよくあるので、手軽につまめるおやつが欲しいという悩みを解消するためで、材料にはイカが採用された。イカを相手に苦闘する志郎を更なる衝撃が襲う。バフとしか話せなくなる「バフ熱」に感染したのだ。身近にはポペとしか話せなくなる「ポペ熱」患者がいる以上冗談では済まされない。
のっけから、ねじの外れた展開ですが、志郎は「バフ熱」の恐怖と戦いつつついに、新製品の開発に成功。特殊なオブラートで包んだ食べられる洗濯ばさみ「イカったね」。さらには物干し竿、たわしに始まってジェット機にいたるまで、食べられる商品を発売して大当たり。大金持ちとなって大往生を遂げるのでした。
大団円と思いきや、葬儀の場で志郎の妻、べべ子が弁護士から見せられた遺言状にはただ「バフバフバフ…」とばかり、志郎はやはりバフ熱で倒れたのでした。このままでは遺言状としては認められないとあわてる弁護士にべべ子は微笑むのでした。
なんだかできのいい落語のような展開です。SF的には迷文句どころかNGですが、お話的にはぴったりの名文句です。
「アマチャ・ズルチャ」が手元になかったので、初出のSFマガジン99年9月号で読みました。この作品がSFマガジン初登場なんですね。
人を食った(この話の場合食っているのは洗濯ばさみですが)設定と展開はたしかに円城塔と一脈通ずるものがありますが、こっちは人情ものとして素直に読めました。べべ子さん、ええ奥さんや。
でも、好きになれるかもしれない。
僕はここにいてもいいのかもしれない。
HP :
「かもしれない」繋がりでもう一つ。
ストーリーの連続性を無視して「人類補完計画」により地球上の全人類が融合した世界における主人公シンジや周囲の人々の会話を描いた最終話から…と僕は解釈しているけどこれでいいのだろうか。
最近になって新劇場版公開のニュースをきっかけに興味を持ち、レンタルビデオに駆け込んでみたのはいいけどTVアニメ全話と旧劇場版を見た今でもこのアニメは何が言いたいのか僕には正直よく分かりません。考察本や考察サイトでも人によって解釈がバラバラですし。
とりあえず、上記のセリフだけに関して言うならば例え自分であろうと他者であろうと感情的な理由で嫌いなものを理解しようとすることは人間にとって一番難しく勇気のいる事の一つかもしれません。
最近では歴史の認識や領土の問題で日本といざこざになっている某お隣さんがそうしているように感情的に嫌な相手の言うことは頭から否定したくなりますし。
私は結局、エヴァンゲリオンの終盤数話は見ずじまい。なので自分自身の解釈や意見はないのですが、ブームの頃は、考察ばかりが百花繚乱ひとり歩きしていたような印象を持っています(ちなみに序盤を見たときは、怪獣ものなんじゃないかと思ってました)。
歴史認識うんぬんについては、ここでわざわざ引き合いに出す理由が分かりませんが。感情的に頭から否定することにかけては、私らだって五十歩百歩でしょう。某お隣さんほど集団で熱狂することが少なくなっているだけで。
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