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仮借無い至福の炎でわたしを包んだ経験そのものの、ごくわずかながら、一貫性を欠くもろもろの記憶と、その至福の思い出は別にして、わたしが宇宙精神として体験したあの永劫不滅の瞬間について、人間である本書の著者に言えることは何もない。
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オラフ・ステープルドン「スターメイカー」(浜口稔訳)
紹介 :TWR 様
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ウルトラマンゼロ!セブンの息子だ!!
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円谷プロ制作「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」
紹介 :クロスケ 様
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滅びに直面しても、あたしたちは理性をもって、それに立ち向かうべきなの。同胞たちの無事を願いながら、我が身を「運命」という生け贄の祭壇にささげる、その心。その高潔な精神の輝きこそが、この暗い世相に光をもたらすのよ。それができてこそ、人間なんじゃないのっ!?
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賀東招二「フルメタル・パニック!『五時間目のホット・スポット』」 『あてにならない六法全書?』に収録
紹介 :山家 様
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「いまの私には、あなたを殴って置き去りにする力がないの」
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山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」
紹介 :水谷秋夫 様
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森へ連れ戻してくれ!
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J・G・バラード「結晶世界」(峰岸久訳) 『世界SF全集26』に収録
紹介 :冬寂堂 様
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「未来なんかないんですよ。お忘れになったんですか?われわれは過去において、それの息の根を止めちまったんです」
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ブライアン・W・オールディス「グレイベアド」(深町真理子訳) 『世界SF全集26』に収録
紹介 :冬寂堂 様
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西暦2036年。
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コナミ製作「武装神姫」オープニング
紹介 :安井賢一 様
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うつけが一国の城主になることもあれば、無学な百姓に貴人の器が備わることもある……我らの世とて同じことじゃ。平成の世が秀でているのは、各々の器量を育てる自由が許されているところであろう。貴うく生きるも、賤しく生きるも、すべて己の心持ち次第。おぬしらの不幸は、そのありがたみに気づいておらぬところやもしれんな。身分に縛られることなく、自由に己の生き方を定められる世というのは、守るに値するものだとそれがしは信じるが。
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福井晴敏「戦国自衛隊1549」
紹介 :ぽちぽち 様
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お登勢「どっかでミミズに小便でもひっかけてきたんじゃないかイ?腫れるって言うよね」
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空知英秋「銀魂 第四十二訓『キャラクターはシルエットだけで読者に見分けが付くように描き分けよう』」
紹介 :Y 様
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働くのが好きな者もいる。怠けるしかできない者もいる。海を見るだけで良しとするものもいる。だからといって、彼等は無用な人ではない。怠ける者は、何もしないでも月日をすごす技を知っている。その技は、疲れた者にとっては宝だ。海を見る者は、海の色の違いを機械以上に読んでくれて、魚や嵐の到来を教えてくれる。だから、無駄ではない。人全部が平等だという世界の考え方は、人それぞれの色を見ない、身勝手な考えようだな
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富野由悠季「ガイア・ギア」
紹介 :陸ドム 様
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まぶたの向うに真の闇がある時、人は、本当に自分の目が閉じているか、開いているのか分らないものだ。
出典:
富野由悠季「ガイア・ギア」
紹介 :陸ドム 様
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「立ちなさい。立つのです。ここから、立ち退くのです。逃げなさい……逃げなさい!」
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関沢新一脚本・本多猪四郎監督「三大怪獣・地球最大の決戦」
紹介 :ゴジリスト中小路 様
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「もう! そんな事だから安全神話の崩壊とかに繋がるんですよ!」
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あさりよしとお「HAL」
紹介 :るーしー 様
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武蔵どの あなたの伝説は人々の間に伝わっていくでしょう
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山田風太郎原作・石川賢作画「魔界転生」(コミック版)
紹介 :土左衛門 様
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又右衛門をふっとばしたではないか
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山田風太郎原作・石川賢作画「魔界転生」(コミック版)
紹介 :土左衛門 様
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夢を持ち続けるんだ。未来は夢によって作られる。大事にするんだよ。
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マーヴェル・サンボウプロダクション「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー 第49話『デバスターを倒せ!』」
紹介 :電撃翼 様
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でも世の中には色々なヒーローがいるもんだよな〜
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くぼたまこと「天体戦士サンレッド FIGHT.43シャチホコは出世魚なのか!?」
紹介 :ヒリッポ 様
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もういい…
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田崎竜太監督・井上敏樹脚本「劇場版仮面ライダーアギト PROJECT G4」
紹介 :クロスケ 様
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確かに甘いかもしれない
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田崎竜太監督・井上敏樹脚本「劇場版仮面ライダーアギト PROJECT G4」
紹介 :クロスケ 様
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駄弁者:
ご心配には及びません。どのみち私の政治生命はとうに尽きかけています。後世の評価を捨てる程度で今の状況を挽回できるなら、政治家としてはむしろ本望です。
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夏海公司「葉桜が来た夏 5」
紹介 :山家 様
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HP :
想像力の飛翔によって地球を離れた主人公は、銀河の果てへの宇宙探索の旅に出る。そして、どんなに調和の取れたように見える世界も、狂気に捕らわれて破滅して行くことに気づく。事の真相を探る主人公はついに、世界の創造主「スターメイカー」にであう。
提出されたビジョンの完成度の高さと、非キリスト教的な内容に衝撃を受けたC・S・ルイスに「別世界物語」三部作を書かせた(十億年の宴)と言われるステーブルトンの代表作。
どこら辺が非キリスト教的なのか気をつけて読んでいたのですが、ここまで読んで気がつきました。これはベアトリーチェのいないダンテの天界巡りに他なりません。
神の前にたどり着いたダンテは「恩寵に目がくらんだ私は、何も伝えることができない。」と書いています。
読み込みが甘いのか、キリスト教に反するような感じはしないですね。
しかしルイスは「お説教のつもりはない」とか言いつつ(178集)、やっぱりお説教のつもりで三部作を書いたんじゃないか。
私はちゃんと読んでいないのですが、精神的な遍歴(六千億年にわたる…!)を経た後創造主に出会うというのは、むしろキリスト教的という印象を持っていました。
非キリスト教的だったとしても、宗教一般に対する敬虔さは保たれているんじゃないでしょうか。ステープルドンと言えば『オッド・ジョン』からの名文句もありましたが、宗教儀式を愚にもつかないものと断じつつ、重きを置いているのは「1パーセントの何か別のもの」なんだろうと思います。
HP :
映画公開記念ということで
ウルトラマンシリーズを少しでも知っていれば誰もが衝撃を受けるであろうセリフです。
その昔、力を求め光の国のエネルギー源「プラズマスパーク」を独占しようとし反乱を起こして投獄されたウルトラマンベリアルが復活。
宇宙を我が物にしようと再び光の国を襲います。怪獣墓場で100体もの怪獣を操り、追い詰められたウルトラマン達の元にウルトラマンゼロが駆けつけ名乗ります。
実はゼロもベリアルと同じようにプラズマスパークを手に入れようとしてセブンに止められ、ウルトラマンの資格を剥奪されレオの元で修業を命じられていました。
修業中の戦いに巻き込まれかけたピグモンを助けたゼロ。レオはその行為こそがゼロを止め滅びの道を歩ませまいとしたセブンのそれと同じだと言います。そこで初めてセブンが父だと教えられ、窮地の父を助けに行き誇りを持って名乗ったのです。
それにしてもセブンの息子…母親はいったい…?
ウルトラセブン、「ウルトラの父」を襲名?
母親も気になりますが、そもそもウルトラマンって何歳…いや何万歳ぐらいで子どもができるものなんでしょう。それで、その子どもは年単位の期間で一人前になれるものなんでしょうか。
HP :
状況は前回参照。あの文句の後、ヒロインは上記の名文句でクラスメートを説得し、これを聞いた40人のクラスメートたちは、ヒロインの説得を受け入れ、肩を抱き合い、むせび泣きます(ただ、この後でバイオウェポンを持ち込んだ人物が更に状況をややこしくしていくのですが)。私がクラスメートでも、説得されて死を受け入れてしまいそうです。
この説得を受け入れるとしたら、多分それは理性によるものではなくて、勢いあるいはやせ我慢によるものじゃないかと思います。
言葉そのものより、言った人物のパーソナリティによって、受け入れられるか否かが決まりそうでもありますね。
HP :http://oikose.at.webry.info/
時間を逆行して若くなっていく女・睦子と、人生に疲れていた中年男・修司。
最初は石田えり主演の映画版をビデオで見ました。中年女を演じた時と少女を演じた時の彼女の印象が全然変わっていなくて、「衣装と化粧を変えただけだろ」と思った記憶があります。
一番好きなのはラストの、主人公睦子が幼女になってからです。今回、その部分を小説版で読み直してみました。
睦子はまもなく幼女ですらなくなってしまいます。科白はその睦子が最後になる別れを告げるところから。睦子はこの若返っていくところを修司に見せようとしません。自分一人で対峙しようとしようとします。そして、未練たらたらの修司の前で、それをわかってほしいと言います。かつては修司の前から逃げ出すために修司を殴ったこともありますが、今は幼女でそれもできない。だからわかってくれと。
エロチックで哀切感あふれる名場面でした。
近しい女性の逆行ものと言うと、私はどうしても『ハイペリオン』の「学者の物語:忘却の川の水は苦く」を思い出してしまうのですが、相手が恋人と娘では、全然意味が違ってきますね。親なら一度は来た道ですから抵抗なく、とはいかなくても受け入れられるかもしれませんが…。
HP :
もう一つ、同じ本から投稿します。友人に招かれ、アフリカの診療所に招かれたサンダース博士はある地域で足止めを食らってしまう。そこにある森の中で奇妙な病気が広がっているという。報道記者を一切立ち入らせないその地にサンダース博士は密航し見たものとは−−、全ての物が結晶化し、一体化している世界だった。周囲をじわじわと結晶化させる範囲を広げていく世界でサンダースは診療所の仲間たちと脱出を試みるのだが──。
投稿した台詞は、森の中で結晶化した人物が生身に戻ったとき叫んだ台詞から。
この結晶化は、私にはこれは人間の記憶を象徴しているように思えました。人が何かを経験したとき、それは記憶の片隅に収められ、いつしか美しい思い出へと結晶する。そしてその思い出の中からそれは時折顔を出し、また記憶の中に帰っていく──。
なんとなくその過程を物語にしているように思えてなりませんでした。
こちらも滅ぶ世界の話ですね…。だいぶ前に読んだとき「すごく綺麗だけど、なんて沈鬱な世界なのか」と思ったものです。
全集では最先端の若手SF作家として扱われていたバラードもすでに鬼籍。SFマガジンで連載対談が出ている次期「世界SF全集」が実現するといいのに…。
HP :
核戦争が勃発し、正常な子供が産まれなくなった世界。そこでは、わずかな奇形児が時折産まれるだけで、人類はゆっくりとした衰退の時期を迎えていた。
高圧的な支配者のいる村に住んでいた〈グレイベアド〉ことアルジー・ティンバレンはどさくさにまぎれて仲間たちと共に村を逃げ出します。
過去と現在が交互に語られることで物語は展開し、最後に〈グレイベアド〉が見たこの世界の未来とは?
投稿した台詞は、グレイベアドがまだティンバレンと呼ばれていた頃、出会った軍司令官が未来しか信じないという言葉に対していった台詞から。
確かに継がせるべき世代が存在しない世界で「未来しか信じない」という言葉は非常に空しいものでしかないのかもしれません。
しかし、ティンバレン自身も後世の人々のために記録と撮影をする仕事をしているんですよね…。結局、ベクトルが違うだけで彼らが同じことをしているという処になんともいえない虚しさを感じてしまいました。
「地球の長い午後」じゃなくてこちらが収録されていたんですね。
この作品では核戦争後の世界となっていますが、少子化でじわじわと子どもが少なくなっていったときでも、同じような世界が出現する?
第三次世界大戦もなく、宇宙人の襲来もなかった、
2006年現代からつながる当たり前の未来。
その世界ではロボットが日常的に存在し、様々な場面で活躍していた。
…(中略)…
オーナーに従い、武装し戦いに赴く彼女らを、
人は『武装神姫』と呼ぶ。
HP :
美少女フィギュア格闘オンラインゲームより。
思い切り近未来SFに喧嘩売っている様な書き出しですが、21世紀になってもいつもの日常ですから結構これが正解かも。
しかし、後27年。その頃には武装神姫は実用化されているんでしょうか?
等身大の女性型ロボットが戦うのだったら、山本弘「アイの物語」の世界につながりそうですが、全高15センチですか…。
>思い切り近未来SFに喧嘩売っている様な書き出しですが
いえいえ、宇宙人の襲来や最終戦争が無かったぐらいでは、SFに喧嘩を売ったことにはなりません(そういう作品もたくさんありますし)。
HP :
これは、映画のノベライズですが、言わずと知れた、半村良の傑作のリメイク版です。
リメイク版も、これくらい原作から離れてくれると、いっそ気持ちがいいかも。
この台詞は、個人的にお気に入りの「斎藤山城守が家臣、飯沼七兵衛」のものです。
豊かな平成の世(未曾有の大不況であろうが何であろうが、です)に生きる私たちにとって、「貴く生きる」のは、かえって難しいことなのかもしれません。「心のあり方」を選ぶにあたって、楽に流れてしまわないという保証はない……っていうか、私はきっと楽に流れる……ので。ま、はやりのモンスターなんとかにはならないと思いますけど。その度胸もないし、体面も気になるし(笑)
リメイクというより、同じ設定を用いた別作品と言えるかと。主人公は半村良の原作で言う伊庭三尉というより、それを追いかける立場ですし…。
>「貴く生きる」
戦国時代だと生き延びること自体がすでに貴いということになってしまいそうです。「心のあり方」を云々できるというのは、過去の時代から見れば、身分に縛られるないこととは別次元で贅沢なことなのでは。
…(中略)…
銀さん「いやいやミミズじゃねーよ。…ミミズっぽいえいりあんに…」
キャサリン「エイリアンニ小便カケタンデスカ?ア〜ア、モウダメダナソリャ。私ノ友達ソレヤッテ今ハ星ニナリマシタ」
HP :
父親と共に故郷に帰ると見せかけて地球にとどまることにした神楽ちゃんは自分がいなくなったと思っている周囲の人々がどんな反応をしているのかこっそり様子をうかがっていたのですが銀さんが辛そうな顔をして厠から出てくるのを見て、自分がいなくなったと思って泣いて目を腫らしているのかと思っていたら彼が押さえているのは目ではなく股間でした。
一般的にミミズにおしっこをかけるとペ○○が腫れるというのは迷信だと考えられているようですが、以前テレビで見た情報によるとミミズには人間が触れると炎症を起こす毒素を持つ種類もあり、そうしたミミズを触った手で○ニ○に触れる事によって粘膜が炎症を起こすのではないかという説もあるそうです。
というわけで小さいお友達も大きいお友達も男の子のみんなはくれぐれも小さい生き物をいじめたりせず○○スは清潔に。
ペ○○が腫れる程度ならまだいいですが、ミミズ型のエイリアンなんかを怒らせると、寝ている間に耳から脳に侵入して体を乗っ取られるとかされそうで恐いです。
HP :
主人公の養父、南の小さな島の長老の言葉です。
しかし、現代の平等なんて建前以上の物ではないように思えますがね。
なんかバカでもノロマでもそれなりに使いどころはある、と言われているようでいまいち素直に頷けないところもありますが。
>現代の平等なんて建前以上の物ではないように思えますがね。
いや、その建前が大切なんですよ。それがあるからこそ、恵まれた人がそうでない人を見捨てるのを(形だけだとしても)防げますし、無精が本性の人間でも多くはそれなりに働くのですし。
…(中略)…
だから、目を閉じる。
その方が、あかるい………
HP :
富野氏自身が無かった事にしたい小説から。
今では絶版で、古本屋なんかでもめったに見かけないんですが、試しに図書館の検索システムにかけてみたらでてきました。
図書館って存外すごいですね。
自分も寝る時、目を閉じてるのに明るいなぁと思うときがあったりします。
さっさと寝たいんで困りますが。
本屋に並んでいたのを手に取った覚えがありますね。シャアのクローン(子孫と覚えていたんですが、間違ってました)が主人公で、いつの間にか「シャア」が名字になっている…とか。白状すると、「モビルスーツ」の呼称が「マンマシーン」になっている時点でいまいち興味を持てず、結局読まなかったんですが。
>まぶたの向うに真の闇がある時…
例え話だと取ると、目を開けても真っ闇の世の中では、目を瞑って進んだ方がまだしも道が明るい、というところでしょう。
>図書館って存外すごいですね。
おや、嬉しいことを。けど図書館も、とくに中小の市町村立図書館は限られたスペースの有効活用のため古い本を廃棄したりするので、残っていたら貴重かもしれません。さすがに政令指定都市立クラスは持っている確率は高いですが。
HP :
王位継承争いに揺れるアジアの小国、セルジナ公国。その第一王女であるマアス・ドウリナ・サルノ王女(演・若林映子)は、暗殺団から逃れる為にシークレット機で国外へ脱出。最寄の文明国、日本へ向かった。と、その途中の機内で、不思議な女性の声(この声も若林映子)に導かれ、王女はフラフラと席を立ち、乗降ハッチを開放して機外へ吸い出される。次の瞬間、暗殺団が仕掛けた時限爆弾によって、飛行機は木っ端微塵に吹っ飛んだ。上記の台詞は、その時に王女の心に響いた不思議な声。
この場面を見てニヤリとした人も少なくないだろう。そぉ。かの平井和正の『幻魔大戦』とよく似たシチュエーションである。しかし「小説をパクった」などと思ってはいけない。平井先生が『幻魔大戦』の構想を練っていた時にこの映画と出会い、インスパイアされ、そのストーリーの発端を決めたというのが真相だそうな。
有名SF作家にヒントを与える……怪獣映画も馬鹿にできません。
出典作品は1964年公開、「幻魔大戦」マンガの初出が1967年、小説は70年代から80年代にかけてですから、「小説をパクった」というのはだいぶ無理がありますね。
「幻魔大戦」自体、もうずいぶん昔の作品になってしまいましたが…。私にしても、ご投稿のシーンにインスパイアされた部分のイメージは、小説よりも劇場版アニメがベースですし。
「でも……、元から『神話』だしな……」
「そういやそっかー、しょうがないなー」
日本は安全神話に守られています。安心して生活しましょう。
HP :
何度か紹介された、一部に真実が含まれている場合がある科学漫画から。
助手の少女が臨界について聞こうとやってきたところ、丁度臨界実験を始めようとしていた博士。
ボウルにバケツで濃縮ウランを注ぎ込んで臨界を発生させたところで、放射線漏れと放射能漏れのどちらが発生しているのか聞かれた博士が答えていわく、「両方」。
今回の名文句は安全対策の不備を指摘した助手の言葉と、それに対する博士の返答です。
……やっぱり安全「神話」なんてこんなものなのでしょうか……。
バケツでウランを注ぎ込むところは、東海村の臨界事故のパロディでしょうか。
もっとも、バケツでウラン溶液を扱っていたこと自体は、事故の原因ではなかったということです。
しかし俺にとって武蔵は自分の名誉のため悪魔に魂を撃った安っぽい男にしかすぎなくなった
魂を売るということは 武蔵どのそれは…剣を売ったも同じ!!
武蔵どの成仏なされい
あなたの救われる道はこの場で私にうたれる以外にない
HP :
魔界衆に柳生十兵衛の存在を教えられ、自分の名声が色あせることを恐れて十兵衛と戦うために転生した宮本武蔵。そんな彼を上のセリフで軽蔑する十兵衛。
重火器、装甲を駆使して魔界衆と戦う十兵衛ですが、武蔵に対しては彼の編み出した二刀流で闘いを挑みます。原作はどうなったんだというツッコミが入りまくりですが、まあ石川さん描く十兵衛がかっこいいのでまあいいか。
重火器、装甲をを駆使してって…。武蔵も彼に「剣を売ったも同じ!!」とは言われたくなかったんじゃないだろうか。
ご投稿の文句とは関係ないですが、コミック版の方には天草四郎は出てないんでしょうか。映画で沢田研二が演じていた天草四郎の「エロイムエッサイム」がやけに印象強いんですが(あの呪文を初めて聞いたのは「悪魔くん」じゃなくてこっちでした)。
魔界があるとすればそれをふっとばせるのはお前達だけかもしれぬ…
もし神がいて…
魔界の存在にすでに気がつきそれをとばす布石をこの世においていたとすれば
それはお前達かもしれぬ…
HP :
魔界転生…、それは女性の肉体を通じ魔界への通路を開き、死んだ人間を魔界の生物で体を再構成してこの世に復活せしめる呪われた技(註…この辺でもう山田風太郎原作でなく「虚無戦記」とかの石川賢SFワールドになってます・笑)。
転生した荒木又右衛門等に襲われた柳生十兵衛は、手掛かりを求めて西洋魔術を用いて強い忍びを作ろうとした一族が隠れ住む九鬼谷を訪ねます。そこに襲ってきた天草四郎と荒木又右衛門を多大な犠牲を払って撃退した十兵衛と九鬼谷の忍びたち、だが又右衛門を村ごと吹き飛ばした少年・キアラの力に戦慄を覚え、自らの力を呪われたものと嘆く九鬼谷の長老・お婆。しかし、十兵衛は上のセリフでそれを力強く否定します。彼らの力に十兵衛は魔界との戦いへの光明を見出していたのです。
ともかく石川賢さん暴走のSF「魔界転生」。必読です。
原作に負けないマンガにするためには、原作の内容を大きく踏み越えるしかなかった、と。あえてやった石川賢さん(とOKした編集さん)もすごいけど、そこまですることを余儀なくさせた原作のパワーもすごい。
でも今だったら「マンガ化」ではなく「オマージュ」「トリビュート」と表現されたんじゃないでしょうか。
HP :
初代第49話「デバスターを倒せ!」のラストより。
サイバトロンに協力する地球人の一人であるチップは、サイバトロンのためになると思って「あること」を実行しましたが、あえなく失敗に終わってしまいました。落ち込む彼に向けてのコンボイ司令官の台詞です。
これだけ聞くと、落ち込む仲間を慰めるいい台詞に聞こえるかもしれません。しかし、チップが企んで「あること」ことは、強力な敵兵であるビルドロン合体兵士・巨人兵デバスターを洗脳するという、どう考えても悪役のやることだったのです。
しかも洗脳から解放された後、デバスターに合体する前に励ましあうビルドロン達の面々があまりにもかっこいいため、もうどっちが善でどっちが悪かわからなくなってしまいます。
サイバトロンの洗脳に対しデストロン側がとった対策は…より強力なコントロールを施すこと。どっちも悪役やん…。たちの悪い軍拡競争の戦場にされビルドロンこそいい面の皮です。
HP :
ヒモのヒーロー(サンレッド)と近所付き合いを大切にする悪の組織(フロシャイム)の戦いを面白おかしく描いたギャグ漫画からの一文です。
ある日フロシャイムの皆さんは、サンレッドから呼び出されて八つ当たりに近い説教をくらった後の帰りに戦闘員の一人(2人しかいない)が言ったセリフです。
私自身が知っている変わったヒーロー、ヒロインといえば、人間の女性に一目ぼれして一族を裏切った悪魔のヒーロー(アニメ版デビルマン)、自分で悪魔の封印を壊してしまったためにその悪魔と戦うことになったヒロイン(ナイルなトトメス)、地球に来た当初の目的は卒業論文を書くことだったヒーロー(星雲仮面マシンマン)、正体はマスコットだった青いバラの戦士(ミルキィローズ)、かつては悪の組織の一員でったが、プリキュアとして生まれ変わった少女(キュアパッション)等々、30年近くの自分自身の人生の中で漫画・アニメ・ゲーム・特撮のヒーロー、ヒロインは色々なのがいるんだなぁと改めて実感させられました。
ここまで色々あると「ヒーロー」なるものの再定義が必要になってくるかも知れません。ずっと前にご投稿のあったアメコミの「覆面の自警活動」をする者、という定義も面白いですが…。
…けど定義しようとしたら、ジャンル小説の定義のように終わりなき論争になってしまうんだろうなあ。
もういいだろ!!
HP :
G3-XとG4の最後戦い、ボロボロになりながらも決して諦めない氷川。しかしついに水城の命が尽き、G4は動きを止めます。
死に向かう水城を止められなかった事実に落胆する氷川でしたがG4は再び動き出します。装着者の死後もAIが動き出し戦闘を続行、G4は装着者をパーツとしてしか扱わないシステムだったのです。
死を背負ってでも強くあろうとしたその先にあるものを目の当たりにした氷川は投稿のセリフを叫びトドメの銃弾を撃ち込みます。
要潤さんの悲痛な演技がとても印象的なシーンでした。
前にTVの「仮面ライダーアギト」からご投稿をいただいたときに、このセリフのようなシチュエーションを想像しました。さすがに、私が思いつく程度のことなら制作者も考えますよね。
僕の知り合いに無条件に人生は素晴らしいという人間がいます
僕は彼のようにはなれないし、貴方のようにもなれない、中途半端です
でもこれだけは言えます 僕は生きる為に戦う
生きることを素晴らしいと思いたい…
HP :
G3-Xの開発者小沢が開発したG4、それは強力な戦闘力と引き換えに装着者への負担が高すぎ、設計段階で破棄された存在でした。しかし自衛官深海理沙がそのデータを盗み出しさらに超能力者をシステムに組み込むことで敵の行動を予知する機能も追加され完成、大量発生したアンノウンを容易く撃破します。
しかしやはりG4は装着者はもちろん超能力者も命を落とす危険な存在でした。
G4装着者水城史朗は生への執着がある限り十分な戦いは出来ず死を背負うことが戦士の使命とG3-X装着者氷川に説きます。
投稿のセリフはG3-XとG4が戦闘になった際に氷川が返した返答です。
人生は無条件に素晴らしいと言ったのは主人公のアギトこと津上翔一で「生きることはおいしい、死を背負ったらまずくなります。」と氷川に答えます。
自分の信念を貫いて生きるのも立派ですが(拉致した超能力者にも自分の覚悟を強要する水城はどうかと思いますが)、不器用ながらも生き方を模索していく氷川は好感が持てました。
迷い無く無条件に人生は素晴らしいと言える人間には、憧れは覚えても共感はあまり感じられないものですね。ほとんどの人間は中途半端な方で、それでも半端なりに「素晴らしい」に近づこうとするものだと思います。
HP :
アポストリと日本との全面戦争勃発直前の状況下、自分が無能で、アポストリと日本のそれぞれの反体制勢力が暴走したという嘘の構図を公表することで、開戦を阻止しようとするアポストリの評議長の科白です。
実際には、一部の自衛隊を主力とする日本の反体制派が暴走したのが原因で、アポストリ側に非はないのですが、そうしないとアポストリの過激派が全面的に正義はこちらにあるとして逆に暴走する等して、アポストリと共存するという現体制が崩壊するという評議長の冷徹な判断が背景にあります。
開戦回避の首脳会談の席上、日本の首相は、この事態の被害者であるとして評議長を一旦引き留めようとするのですが、結局、評議長にこの科白で説得され、その線で開戦は阻止され、日本の反体制派の策動は失敗します。
それにしても、後世の評価を捨てる程度とこのアポストリの評議長は言ってますが、それは人間には難しいことかも。結構、後世の自分の評価を気にして、逆に事態を悪化させてしまう人間が多い気がします。
逆に、後世で評価されることに望みを託して、現在の悪評を甘受するというパターンもありますから、一概にどっちがいいとは決められないところです。一番多いのは後世なんかどうでもよくて目先の利益を追いまくるというパターンで、私なんぞもご多分にもれないところですが…。
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