SF名文句・迷文句第94集

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 物理学の基本定理によると、宇宙が物質ではなく反物質でできているとすれば、反物質は結合して、ほぼ通常の原子のような反応を示す反原子を形作るという。……(中略)……反ミスター・スポックも笑わないし、ひげも生やさない(*11)。
……(中略)……
*11)ミスター・スポックは……(中略)……「バルカン人は、ひげを生やさない」という設定は聞いたことがないが、どこかにあるのかもしれない。

 出典: ローレンス・M・クラウス「SF宇宙科学講座」(原題:Beyond of STAR TREK/堀千恵子訳)

紹介 :Mr.Spock 様
HP :

コメント:
 作品名からも解るようにスタトレファンとしても有名な著者がスタトレを中心にワープなどのSFに出てくる科学的用語を考察した本です。引用した本文では物質と反物質が電気極性以外の性質に差がないことの引き合いとして、ジョークでTOSに出てきたパラレルワールド「鏡像世界」(反物質世界ではありません)の髭をはやしたスポックを出しているのです。「鏡像世界」の話はオリジナル小説やDS9などにスピンオフしたほど有名な話なのに、な…なのに、この注釈はひどい!日米どちらの編集者が書いたのか解りませんが、知らんのなら作者に確認しろ!!(すいません、つい興奮してしまいました。)
 では長寿と繁栄を。

駄弁者:
 本筋と関係ないところで確認するまでもないと思ったのでしょうが、わざわざ注釈に言わいでものことを…。
 ヒゲのヴァルカン人といえば、映画第5作「新たなる未知へ」に出ていたスポックの兄さんサイボックはひげを生やしてました(宗教の教祖サマ風ってのがなあ…)。ヒゲを生やして登場したのが彼だけだったなら、まあ知らなくて当然か、と流せたかもしれませんけど。



「それが、俺の有用性だ」

 出典: 沖方丁「マルドゥック・スクランブル」

紹介 :司書の駄弁者
HP :ここ

コメント:
 プロパーSFからのご投稿が少なめに思えましたので、たまには自分で最近読んだ中から出してみようかと。
 カジノの勝負を中心に名シーン、名文句に事欠かない作品ですが、私が一番印象に残ったのはこのセリフ。
 主人公のバロットや彼女を助けるウフコックにドクター・イースター、そして彼らを追うボイルドたちは、本来禁じられている科学技術の使用を緊急法令「マルドゥック・スクランブル−09」により認められた存在。しかしその代償に、彼らは超絶的な能力をもつ自分の「有用性」を絶えず証明し続けなければならない。
 まあ現代人も、即座に存在を否定されることはないにしろ、自分がなにがしかの役に立つことを示し続けなくてはならないという点では、同じようなところがあるかなあ、と。



闇の種を食べた速水克彦の肉体は、戦士として生まれ変わった。
そして梅干しを食べることにより、その戦士としてのパワーが発現するのだ。
闇の種に含有されていたダーク・グレタミン酸は、梅干しに含まれる塩分と結合して速水克彦の血液の中を駆けめぐる。そして血液の中で練られていたチヌ第一物質が速水克彦の脂肪分によって分解され、タイロミンとデジタミンに分かれるのだ。
一方デターミントはリンパ液に結合して、カチルダ酸とノバ粘液とサルマドンとマグールトドータミンを作り出す。この際ノバ粘液は体温によって分解され、消滅するが、その残滓がカチルダ酸に結びついて核カチルダ酸に変化するのだ。
そして、核カチルダ酸とサルマドンによって生成されたカッサノ蛋白質により、
速水克彦はザ・ブレイダーであった記憶をなくすのであった。

 出典: 八手三郎原作「超光戦士シャンゼリオン第33話 『サバじゃねぇ!2』」

紹介 :CrossBone 様
HP :

コメント:
 図らずも闇の種を、そうとは知らずに食べてしまった速水。
 なんと、それによって速水は念願かなってヒーロー、ザ・ブレイダーに変身できるようになってしまったのです!
 投稿の台詞は速水がザ・ブレイダーになる際の変身理論を語ったナレーションなのですが……
 長いです。どれぐらい長いかというと、ナレーションと戦闘がほぼ同時に終わります。
 そしてとどめのオチ。これ、爆笑必至です。

駄弁者:
 長いですけど、シーンを想像してみるとなかなか笑えそう。
 …けど、一連の作用に加わっているのは塩分だけで、梅干しは関係ないように見えるのですが(笑)。



サーフィンしようぜ
光るネットの波を潜って、時間なんて気にしない
気分は最高〜

 出典: 八手三郎作詞「電磁戦隊メガレンジャー」

紹介 :一志 様
HP :

コメント:
 初めまして、  ここを趣味の執筆に生かさしてもらっています。
 この作品を一言で表すと“デジタル高校生戦隊”
 当時(1997、十歳)はこの歌のフレーズの意味が解りませんでした。

駄弁者:
 97年といえば私が自宅でネットをはじめた年(で、このサイト立ち上げた年)です。いや、時間なんて気にしましたよ、「メガ」ならぬ36kモデムのサーフィンでは。
 今だと戦隊名は「テラレンジャー」か「ペタレンジャー」(弱そう)あたりにしておかないと、ハッタリがききませんな。



ひと夏の経験値

 出典: 火浦功「ファイナル・セーラー・クエスト完全版」

紹介 :水谷秋夫 様
HP :
http://oikose.at.webry.info/

コメント:
 この作品の副題はみな何かのパロディなんですが、自分にはこれが一番ウケました。こんなのを選ぶと歳がばれますけど。
 「幸せの黄色い半漁人」も少々来るものがありましたね。

駄弁者:
 東京世田谷で発見された巨大ダンジョン。地下街やオフィス街、学校まで建設されたそこに転校してきた主人公・のりこは重度の方向音痴だった…。
 その他の副題は「セーラー服と試練場」「モンスター100人に聞きました」「ヒットポイントが150トン」「故郷は、豆腐にありて想うもの」「プールでクエスト」。私はひとつめとふたつめのが…。



多分、大丈夫だろ。

あッ!消えた!
ない!ないッ!!
助けてくれーーーーーッ!!

 出典: 金城哲夫・千束北男脚本「ウルトラQ 第19話『2020年の挑戦』」

紹介 :CrossBone 様
HP :

コメント:
 突如として起こった奇怪な人間消失事件。
それを起こしていたのは、2020年という未来の時間からやってきたケムール人が、衰えゆく自らの種の延命のために、地球人の肉体を狙っていた――
 最近機会があって、モノクロのウルトラQを見たのですが、その中から一番インパクトのあった作品から投稿します。
 紆余曲折の後、巨大化したケムール人はXチャンネル光波で倒され、消えた人たちは無事に戻ってきます。
普通だったらここで終わるのですが、由利子の身辺警護に当たっていた宇田川刑事の足元には水溜り。軽い気持ちで水溜りに足を突っ込んだ宇田川は、足元からすーっと消えて……「終」。
 構成、話の運び方共に最良の作品です。

駄弁者:
 いくつかのサイトで確認したんですがこの「誘拐怪人」、異星人なのか未来人なのか今ひとつはっきりしないのですね…。
 未来人だとすると、2020年って。



でも…だからといって震えて怯えているだけが私にできる全てか?!

 出典: 大清水さち「ツインシグナル外伝<雪の女王>」

紹介 :宮塚祐一郎 様
HP :

コメント:
 初めて投稿させていただきます、宮塚祐一郎です。
 ツインシグナル関連の投稿はあったようですが、私が一番お気に入りのオラクル絡みが無かったので、投稿させていただきました。
 この台詞は、研究機関専用情報管理ネット<ORACLE>管理・統御・ガイドを務める人格プログラム、オラクルのものです。
 彼と対になる守護者、人間型ロボットオラトリオに緊急事態が起こった時、何一つ戦う術の無い彼が言った言葉です。
 世間知らず(外界に出られないため)で戦うこともできない、それを苦にしないよう調整されているオラクルですが、オラトリオの為にできることをしたい、そう決意した瞬間、彼の内包する強さが見えた気がしました。

駄弁者:
 初のご投稿、歓迎いたします。
 そういえばだいぶ前にもありましたね、この作品からのご投稿(あ、前のときも「久しぶり」と書いてる…)。
 研究機関の管理プログラムが世間知らずというのは、何からしくて笑えます。



戦線から遠のくと楽観主義が現実に取って代わる。そして、最高意思決定の段階では現実なるものは、しばしば存在しない。戦争に負けている時は特にそうだ。

 出典: 押井守監督「機動警察パトレイバー2 the Movie」

紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
HP :

コメント:
 名セリフは「インパクト」と「汎用性」
 今回は「会議で使いたい名セリフ」です。
 クーデターを企てた自衛隊(の一部)にまんまと乗せられた警察の上層部に、後藤警部補が叩きつけた三行半がこのセリフです。
 ああ、あの販売会議の時、このセリフが言えたなら、きっと気持ちが良かっただろうなあと思うのであります。(でもその後も容易に想像出来るし。)

駄弁者:
 インパクトはともかく、汎用性は悲しいぐらいありますね。…使ったが最後、二度と会議の席には戻れないでしょうが。
 こういう場合「意志決定の段階」側としては、最前線で見えている現実とは物事の一部だけで、後方の自分たちはより大局的な判断が可能なのだ…というところでしょうか。
 現実が見えていないのと、見えていても無視しているのとでは、どっちが救いようがないかなあ…。



「そうだ、あれが我々の待ち望んでいた大和だ。」

 出典: 林譲治「焦熱の波濤2 ポートモレスビー攻略戦」

紹介 :Mr.Spock 様
HP :

コメント:
 今回はパロディ(?)二連発です。太平洋上で日本艦隊を待ち伏せる米潜水艦艦長が戦艦大和を発見した際に言ったセリフですが…どう考えても某有名アニメの沖田艦長の名セリフのパロディですね(笑)。林さんの小説はこんなのがあちこちに隠されているので油断できません。では長寿と繁栄を。

駄弁者:
待ち望み方にはだいぶ差があるようですが(笑)。
他サイトのレビューによると、自分のIQを自慢する大佐が登場したり、護衛空母にSTの登場人物名が出てくるとか。…なんかちょっと興味が。この人の作品まだ全然読んでないですし。



「なぜベストをつくさないのか?」

 出典: 佐藤大輔「なぜベストをつくさないのか?」  「主砲射撃準備よし!」に収録

紹介 :Mr.Spock 様
HP :

コメント:
 タイトルからの投稿ですので反則技ですが…「レッドサン・ブラッククロス」の外伝的仮想戦略論より。日独と極右政権下の米国の三強世界分割で第2次大戦を終えた世界で、ついに日独間で世界の覇権をかけての第三次世界大戦が発生、そしてアジアでは地上最強のドイツ軍と海上最強の日本軍がインド亜大陸で激突する。
 なぜこのようなタイトルかといえば観戦武官として日本海軍に同行したジミー・カーター米海軍中佐の手記の形を取っているからです(蛇足ながら元ネタはとうぜん某大統領の自叙伝です)。では長寿と繁栄を。

駄弁者:
 こういう歴史上の人物(というには早いか、まだ生きてるし)が現実とはずれた、けどありそうな形で登場するのが、歴史改変ものの醍醐味ですね。
 ところでこの中佐さん、ピーナッツを食べながら観戦してたんじゃないですか?(この人の実家はピーナッツの大農場)



「そんなの、ほっとけばいいんだ」
…(略)…
「二億年もすれば、もとに戻る」

 出典: 小松左京「教養」

紹介 :藤間真 様
HP :

コメント:
高千穂遙と鹿野司が小松左京に聞く形の科学解説書
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198612668/
の前書きにあるエピソードです。
「このままだと琵琶湖の汚染は取り返しのつかないところにまで至ってしまいます。われわれは、早く対策を立てなくてはなりません」というTVのアナウンサーの声に小松御大がぽつりとつぶやいた言葉です。
 実話とは言え、SFマインドに溢れた言葉ではないかと思います。

駄弁者:
 問題が琵琶湖の環境のためというのなら、御大のおっしゃるとおり。
 いま現在湖辺で生きている人間がいま現在の生き方を続けるためにというのなら、何か対策が必要なのでしょう。
 個人的にも、琵琶湖と淀川の水はなんとかしてほしいかなあ、と。水道水、おいしくなかったですし。



地球から宇宙を見て思ったんです。見上げているだけじゃイヤだって。光太くんも、遠くから見ているだけじゃイヤなんです!

 出典: 佐藤竜雄監督「宇宙のステルヴィア 第二十二話『それぞれのみち』」

紹介 :ロキ 様
HP :

コメント:
 暇なので何気なく見ていたら、かなり面白いのはそろっていたので、私も投稿させていただきます。
 さて、この『宇宙のステルヴィア』からの一言ですが、実は第85集にある新伴仙司様から紹介されたカール・ヒュッターの台詞と関わりがあります。
 主人公・片瀬志麻は天才少年・音山光太から見放され、それを聞かされたヒュッターに言った台詞です。個人的にはかなり好きな台詞でして、ぜひとも紹介しておきたい一言です。

駄弁者:
 関わりというのなら、当然下地になっているのはこの名文句
 ご投稿の文句は真っすぐな言葉でいいですね。
 …彼を足の下に見下ろしたかったんです、とかいう言葉が出てこなくてよかったです…と見てもいない作品を茶化すのはよくないのですが。
 天と地の差がある才能に熱意と努力で追いつこうというひたむきさには、惹かれる一方で、斜に構えてみたくもなるのです。



「そんなこと(光線の撃ち合い)やるより取っ組み合いをやって周りのビルを壊した方が迫力が出るんじゃないかちら」
「わたちってどうしてこうサービス精神旺盛なのかちら、おほほほ」

 出典: 永井豪「ウスラセブン」

紹介 :新伴仙司 様
HP :

コメント:
 ウルトラパロディシリーズその4。
 いまや版権問題のために壊滅してしまったプロ作家によるウルトラネタギャグの、草分け的存在である永井豪先生の「ウスラセブン」より、登場怪獣グロス星人の台詞から。
 作品は、ウスラ警備隊のドン隊員がアンタ隊員の応援を受けて、無限増殖型宇宙怪獣グロス星人と戦うという、新人時代の永井先生らしい脱力系のギャグ漫画です。
 台詞はウスラセブンの光線攻撃を受けたグロス星人からの提案、無論ウスラセブンは一も二もなく承諾、周囲のビル街を破壊して戦い合います。
 斬新な野心作だった『ウルトラシリーズ』も『ウルトラセブン』の頃になると既に固定化された設定…いわゆる“お約束”が確立していました。当時の永井先生が自らの“お約束”への反骨を自覚しておられたのか、それともしてなかったか、今となっては誰にも判りませんが、この「ウスラセブン」では既に“お約束”が大いに茶化され、笑いモノにされています。後年、『ハレンチ学園』や『ススムちゃん大ショック!』などで社会通念を徹底的に糾弾する漫画で一世を風靡した永井先生らしさが、既に良く表れているのではないかと思います。
追伸:なお、作中にはもう一つ、ウスラ警備隊の隊長の「無駄だと判っているが一応出動する、格好が付かないもんな」という、身も蓋もないメイ台詞があります。でも特捜チームのファンとしては遺児でも名台詞とは思いたくありませんなぁ(^-^)。

駄弁者:
>取っ組み合いをやって周りのビルを壊した方が
 こわしたビルの損害賠償を変身する隊員が払うことになるのか、というのを「ウルトラマン研究序説」でやっていた記憶があります。
 ちょっと前まで色々出ていたこの手のウンチク本は、これが元祖だったと思いますが。



「殴れ!いがみ合え!人間皆敵!一日一悪!」
「これがケンカの元とはお釈迦様でもご存知あるめぇ!」
「ウヒャヒャヒャヒャ!子供と子供がケンカする!男と女がケンカする!家と家とがケンカする!そしておしまいには国と国とがケンカする!ミサイル発射!手裏剣シュシュ!日本は滅びる!地球は滅びる!」

 出典: 石堂淑朗脚本・野長瀬三摩地監督「ウルトラマン80 第45話『バルタン星人の限りなきチャレンジ魂』」

紹介 :新伴仙司 様
HP :

コメント:
 ウルトラパロディシリーズ第3弾。
 本家本元円谷プロによるパロディ。
 かつて生命の概念を持たず、メンタリティの違う人類として恐怖の対象であった異星人の代表格たるバルタン星人も、長く地球に暮らすうちに随分染まったものです。
 しかし、憎しみの連鎖が世界を滅ぼしかねない現状を鑑みると、彼らバルタン星人の思惑は正鵠を射ていたように思えます。それとも今世界を支配している連中はみんなバルタン星人の眷属なのでしょうか。

紹介 :かんきち 様
HP :

コメント:
 品川駅でブルートレインの写真を撮った少年は、帰りに公園できれいな夕日を写真に撮りますが、フリスビーが写りこんでしまいます。実はフリスビーをしていた人物は、宇宙忍者バルタン星人(6代目)の変身した姿だったのです。
「これが喧嘩の元になるとは、お釈迦様でも思うめぇ!」(バルタン星人談)
少年はフリスビーと判っていながら友達にUFOの写真だと自慢してしまいます。その真贋をめぐる子供同士の喧嘩を、家族間の争いに、そして国家間の戦争へと拡大しようという壮大な計画を立てたバルタン星人が高笑いしながら言ったのが上記の台詞です。確かに実行するには限りなきチャレンジ魂が必要だと思います。
 お釈迦様だの手裏剣だの、地球の文化をよく勉強しているようです。

駄弁者:
 …宇宙忍者というだけあって、時代劇にハマっていたもよう。



「ぼくは――――――――――ここにいる!」

 出典: 有賀ヒトシ「ロックマンメガミックス3『史上最強の敵』」

紹介 :佐々木先輩 様
HP :

コメント:
 マニアに人気の「有賀ヒトシ版ロックマン」の最高傑作「史上最強の敵」より抜粋。
 目新しさのあるシーンではないのですが、妙に感動したシーンです。
ただこのあたりのセリフまわりはネタバレの宝庫のため、「有賀ロックマン」の認知度の都合上、詳しい説明は敢えて避けさせていただきます。
 宣伝くさくなってしまいますが、「ロックマン関連作品」としては異例の良作(失礼)
なので、どういった展開でこのセリフに繋がるのかはぜひ自分の目で確かめて下さい。

駄弁者:
 ネタバレのおそれがないかわり、私がコメントできるネタもない…。
 ええと、自分の目で確かめてみたい方は、エンターブレイン刊の1〜3巻をどうぞ。
 作者は「THEビッグオー」のコミカライズも担当しています。



花谷「“主が、お前の名は何かとお尋ねになるとそれは答えた。『わが名はレギオン。我々は大勢であるがゆえに』”」
渡良瀬「聖書か」
花谷「マルコ第五章です」
渡良瀬「………………レギオン……」

 出典: 金子修介監督・伊藤和典脚本「ガメラ2 レギオン襲来」

紹介 :CrossBone 様
HP :

コメント:
ガメラ2からの二番目はこの台詞。
札幌に飛来したガメラを襲う大量の小型怪獣。
ガメラの全身に纏わりつき、執拗に攻撃する怪獣の姿を見た花谷は、
それが聖書のマルコ伝にある、「共生する大勢のもの達」に似ていたことから、怪獣を「レギオン」と名づけます。

駄弁者:
 キリストに追い払われる悪鬼の群れが、自らを名乗ったのが「レギオン」。ネーミングセンスが日本人離れしてますな。
 名前だけだと「ガメラ」はかなり負けているような。



瓶だけが大量に紛失して、シリコンの粉末が落ちてました。
酒の神バッカスは、中身を飲まずしてガラスの化学分解をなさったようです。

 出典: 金子修介監督・伊藤和典脚本「ガメラ2 レギオン襲来」

紹介 :CrossBone 様
HP :

コメント:
名台詞集も100集まで秒読みですね。
では、私もそのお手伝いということで、ガメラ2から二つほど投稿させていただきます。
まず最初は、上記の台詞です。
ビール工場でビール瓶だけが大量に紛失し、代わりにシリコンの粉末が。
それを解析した大宮科学学校の花谷の言葉。
主人公の渡良瀬と違いあまり目立たない花谷ですが、ところどころ印象的な台詞を言ってくれます。

駄弁者:
 96年のSF大賞をとっている作品ですね。
 草体と群体の共生体でひとつの怪獣というレギオンの設定がなかなかこっていて面白いです。



お前たちは…これから…もっと、もっと、いくらでも怪獣を殺すがいい。
お前たちの未来を夢見、都を築くがいい。
…死体の山の上で…怪獣墓場の上で!!

 出典: スタジオハード構成・滝沢一穂「ゲームブック ウルトラマン『東京救出作戦』」

紹介 :新伴仙司 様
HP :

コメント:
 ウルトラパロディシリーズその2
 突如として東京に宇宙のウルトラゾーンが空間融合、東京は怪獣墓場と合体した怪獣無法地帯と化した。バルタン星人の怨念の罠を撃ち破るため、貴方は科特隊のハヤタとなって東京を救ってください。貴方の決断が、どの道を選ぶか、その選択が世界を救うのです。
 台詞は読者の勝利の瞬間、敗北したバルタン星人が投げ付けた断末魔の捨て台詞です。
 満天の星と大地を埋める文明の灯、それらを重ね合わせて讃えることが出来るなら、逆に怪獣の墓場の上に文明が築かれているというバルタンの糾弾も正鵠を射ていると云えるでしょう。これからも人類は怪獣を殺し、その屍の上に文明を築いていくのか、それとも他の道を選ぶのか。
 貴方の決断が、どの道を選ぶか、その選択が世界を救うのです。

駄弁者:
 じぶんとこの科学者のポカで故郷の星を破壊して、数億人で放浪していた経歴のある宇宙人に言われたくないわ、と思うのですが。



獣非獣 うるとら七兵衛 地獄行き

 出典: 仁科蒼一「必殺仕置獣」

紹介 :新伴仙司 様
HP :

コメント:
ウルトラパロディシリーズその1
「おっかさん、人間の煮付けが出来ましたよ」
「何時も何時もすまないねぇ」
「所場代も払わねぇで人間喰うたぁイイ度胸だぜ!」
 かくて髷スラッガーで惨殺された怪獣の仇を討つために、仕置き人ならぬ仕置き獣が動き出す。標的は不良同心のうるとら七兵衛と子分のカプセル怪獣達!
 必殺仕置き獣は虐げられた怪獣達の怨念が生んだ、一種の“世直し”なのだそうだ。
 SFの本質が「価値観の逆転に伴う知的な驚愕」だとするなら、この『必殺仕置き獣』は確かにSFだ。でもSFって本当に裾野が広いモンなんですね。

駄弁者:
「『あなたの』地球がピンチなのよ!」と合わせると、七兵衛がショバ代云々を口にすることに説得力ができてしまうような…
>SFって本当に裾野が広いモンなんですね
 そりゃもう、そこまで裾野と言えるなら、日本は全部富士山の裾野だってことになるんじゃないかというぐらいに。



「ヴィッキーたちは倫理と品行の規範を念入りに作り上げています。それは先行する世代の倫理的あさましさから芽生えたものであり、もともとのヴィクトリア朝の人々の前にジョージ王朝や摂政時代の人々がいたのと、ちょうど同じだわ。古い時代の保守的な人々は、苦労してたどり着いた規範だから、それをよいものだと信じて疑わなかった。彼らは自分達の子供達もその規範を信じるように育てる。だけど、子供達がそれを信じるのは、まったく別の理由からです。」
「子供達がそれを信じるのは」と巡査。「それを信じるように教え込まれたからだ。」

 出典: ニール・スティーヴンスン「ダイヤモンド・エイジ」(日暮雅道訳)

紹介 :あるい 様
HP :

コメント:
ナノマシンが人々の生活にかかせないものになりそのためか、特権階級の人々ほど19世紀の生活様式になっており、国家は人種や宗教の集まりからなる「国家都市」に細分化された時代、ヴィクトリア時代復興を願う「株主貴族」フィリンクル=マグロウ卿は、孫娘の教育のために「若き淑女のための絵入り初等読本」をナノテクノロジストのハックワークスに依頼した。がしかし、このハックワークスが自分の娘のためにこの本をコピーしたためにこの本は、少女ネルの手にわたる。義父からの暴力と貧しい生活からは得られないものをネルは本から学ぶ。上の台詞は、貧しい生活から抜け出して学校に通いそしてそこから出て行くときに育ての親である。巡査にネルが言った言葉。親から子へと受け継がれて行く「教育」というものを現している台詞です。

駄弁者:
 日本での「平和」や「民主主義」にも同じようなことが言えそうです。
 「ダイヤモンド・エイジ」を読んだときに思ったことですが、ナノマシンが普及しきった社会とか国民国家が崩壊してそれぞれの特徴をもった都市国家が生まれているとか、設定には既存の通念をくつがえすアイディアが多く登場する一方で、物語やそこで語られている価値観は意外とオーソドックスな作品だったんじゃないでしょうか。 



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