SF名文句・迷文句第195集

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二百十八ひく一は、二百十七よりもはるかに小さい

 出典: ロバート・J・ソウヤー「スタープレックス」(内田昌之訳)

紹介 :唯野 様
HP :

コメント:
 SFの初心者に、「面白くてわかりやすいSF小説を紹介してくれ」と言われたら(まだその機会が無いのが残念)まず勧めようと思っているのがこの「スタープレックス」です。さて、本作において主人公たちは、暗黒物質で構成された、木星を上回るサイズの知的生命種族「ダーマット族」とファーストコンタクトを果たし、しかも迷子になった彼らの幼児を救出することになります。しかしその唯一の方法はあまりにも困難で、ダーマット族の幼児が無事救出できるかはまったくの未知数。それでも主人公たちに救助を以来したダーマット族たちが最後に付け加えたのが投稿した台詞です。生命の基本設計の根源からして隔絶した存在であるダーマット族であっても、子どもを心配する親の気持ちは人類と変わらない。そのことを実に端的に、SFチックに表現した名台詞です。それにしても、こんな大ネタですら「スタープレックス」ではむしろ脇道のエピソードなのだから、ソウヤーのSF力には舌を巻くばかりです。

駄弁者:
 あまりに大ネタを惜しみなく連打してくれるので、これの次に勧めるSFに窮してしまいそうです。ただネタてんこ盛りすぎて、意外と物語そのものは印象に残りにくかったりして…。
 そういえば、「ネアンデルタール・パララックス」3部作以降、ソウヤーの長編が訳されていないですね。未訳作品はまだあるし、出せば当たると思うのに。



コンピュータには心がない。
故に彼には全てを知ることへの恐れはない。

コンピュータは夢を見ない。
故に彼の言葉に嘘偽りはない。

コンピュータは涙を流さない。
故に彼はデータに隠された人の想いに心乱されることはない。

 出典: ライトスタッフ製作「秘密結社Q」

紹介 :陸ドム 様
HP :

コメント:
 秘密結社Q第10話のアバンより。
 都市機能管理用のマザーコンピュータMMEの説明+αです。
 しかしここのめい言を見るにSFでは心のあるコンピュータのほうが多いようですね。

駄弁者:
 本来ないはずのものに心があった方が、話としては面白いですし。心がなかったとしても、さもあるように表現したり、応対したりするのが人間じゃないかと思います。
 それに、全てを知ることができ、データに隠された人の想いを読みとるコンピュータなら、そのコンピュータなりの「心」が生じるのかもしれないし。



愛は硬くて悲しくてきたないことば、冷たいことば、古いことばです。
色んな意味をいっぱい詰め込みながら、ほとんど何も約束していない。

 出典: コードウェイナー・スミス「クラウン・タウンの死婦人」(伊藤典夫訳)

紹介 :tiptreej 様
HP :

コメント:
 既出ではないかとヒヤヒヤしながらの投稿です(検索は一応かけてみましたが)。
 東洋思想も持ち合わせたコードウェイナー・スミス(もといラインバーガー博士)だからこそ書けた言葉だと思います。
 キリスト教的思想において「神は愛」ですからキリスト教的な思想だけでは「愛」について否定的な概念(ニヒリズムを除いて)を描く・思い至る事はとても困難でしょう。
 「クラウン・タウンの死婦人」はジャンヌ・ダルクの物語が下敷になっているとよく書かれていますが、このくだりだけは前後の筋からしてもちょっと異色に思えました。
 コードウェイナーの作品は何度読んでも読む度に新しい発見があります。

駄弁者:
 この作品からのご投稿は3つめですが、この一節は初出ですね(1つめ 2つめ もうひと昔前の投稿か…)
 確かにこの後に語られるド・ジョーンらの行動が「愛」の名を冠される以上、ちょっと違和感を覚えるところです。愛よりも大きい考え方で行動はするけど、言葉にするには、色んな意味を詰め込めてしまう「愛」以上の言葉はない、ということでしょうか。
 言葉を投げかける方も、投げかけられた方も壮絶な運命が待っている話でしたが…



受け入れて。無料の昼食は存在するのよ。

 出典: 小川一水「フリーランチの時代」  同名短編集に収録

紹介 :TWR 様
HP :

コメント:
 日本初の火星基地に派遣された橿原三奈は、設営中の事故によって瀕死の状態に陥ったところを、異星人(太陽系外からきた)によって不老不死、しかも食事どころか呼吸も必要としない体に作り替えられる。更に仲間を引き込む時に口にした言葉。
 やろうと思えば、呼吸も食事もでき、その気になれば、熱や光でも体を維持できるような状態であれば、この言葉も納得ですが。ハインライン先生(168集)、時代は確実に動いているようです。

駄弁者:
 思いっきり楽観的でありながらドライなファーストコンタクトで、読んでいて何回か吹き出してしまいました。
 昼食が無料になったとき、できた余裕をもって人類が何をするのかが気になるところです。7垓8千京人の銀河市民があきれるようなことにならなければいいんですが。



この俺は電子映像で分身出来るんだぜ!わかりやすく説明すると、同時にいろいろな場所へ移動出来るわけだ!ほら、こうだ!
(ホログラムの電子音)
スゴイ能力だろう!?

 出典: タカラ社玩具「トランスフォーマー」テレホンサービス

紹介 :取手呉兵衛 様
HP :

コメント:
 タカラ社の玩具テレホンサービスは音声のみにて玩具の魅力を紹介するという制約の下で製作されていますが、中にはちょいとヘンテコなものもあったりします。
 出典はデストロン防衛参謀・レーザーウェーブのもの。…いや、やりたいことはわからないでもないんですが、電話では見えないんですけど…。
(あるいは君の目の前にレーザーウェーブのホログラムが現れたぞ!想像してくれ!という意味なんでしょうか?)
 ほかにも電話を子どもたちがかけてくれたことに最初気付かなかったメガトロンさまが「おっと、失礼した!」と謝ったり、悪者なのに間違い電話をしないよう警告したりと愉快な展開が色々とあります。
 LDBOXやDVDBOXの付録にこれらが収録されたCDがついてくれた時は嬉しかったですね。(ちゃんと声優もアニメ版準拠なんですよ)

駄弁者:
 わかりやすいかどうかは、考慮の余地があるようですが(笑)。
 音声のみのサービスというのを逆手にとった見事なボケじゃないかと思います。



おっと、電話局は残しておこう。こいつを壊すと俺様のファンから電話がかかってこなくなるからな。

 出典: タカラ社玩具「トランスフォーマー」テレホンサービス

紹介 :取手呉兵衛 様
HP :

コメント:
 玩具メーカー・タカラ(現タカラトミー)は、玩具のPRにテレフォンサービスを積極的に利用してきました。「リカちゃん電話」なんかが有名ですが、ミクロマンやダイアクロン、トランスフォーマーといった男の子向け玩具にもこのサービスがあり、人気を得ていました。
 さて、出典は悪のデストロン軍団の建築・破壊部隊ビルドロン師団のもの。6両の建設マシンがロボになり、さらに全員合体することで巨人兵「デバスター」が完成!その巨体とパワーは正義のサイバトロン戦士が束になっても敵わないほどで、アニメではその無敵ぶりが大人気でした。
 テレホンサービスではビルを破壊した後でこの台詞が入ります。この自信過剰な態度&テレホンサービスという媒体を活かした台詞!見事だと思われませんか。
 ちなみに、この後ちゃんと「電話をかける時は番号を間違えるなよ」と子どもたちに注意してくれます。悪者なのに律儀ですね…わはは。

駄弁者:
 「ミクロマン」あたりは小さい頃よく遊んでいたんですが、テレフォンサービスがあったとは知りませんでした。
>電話局は残しておこう
 つまり、デストロンの広報戦略に協力すれば、ビルを破壊されずに済むってことですね。



ベル・A「アリスは風に乗り
     光を放ち
     変身し
     悪と戦う
     クリップは見たことない?」
クリップ「どーいうストーリーじゃ」

 出典: 冨士宏「午後の国物語REMIX+」

紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
HP :

コメント:
 本屋で見て目を疑いました。二十年前の亡霊が突然現れたようです(作者には失礼ですが)。思わず購入してしまいました。
 ジャンル的には「大戦後の、やや文明が黄昏れてきた時代」ですが、子供達が元気でなにより、な作品です。
 その時代の大人気なテレビ番組「午後の国のアリス」の内容がコレ。ホントにどういうストーリーなんでしょ。ちょっと見てみたい気がしますが。

駄弁者:
 前に一度ご投稿がありましたね、「午後の国物語」。当時は見ることができたウェブ公開作品は、なくなってしまっている見たいですが。
>「どーいうストーリーじゃ」
 風に乗る以外はウルトラマンっぽい?



パイロット特性のある人

 出典: 富野由悠季原作・監督「機動戦士ガンダムF91」

紹介 :TWR 様
HP :

コメント:
 逆襲のシャアの時代から更に未来、新興のスペースコロニー「フロンティアサイド」に「コスモ貴族主義」を掲げる「クロスボーン・ヴァンガード」が侵攻を行う。工業科の学生、シーブック・アノーはこの戦いに巻き込まれ、母が開発に関わった新型MS、F91に乗り込む。
 「クロスボーン・ガンダム」の前史といえるこの映画で示された「ニュータイプ」の概念が単なる「天才パイロット」。今まで人類の革新だの、エスパーみたいなものだと言われ続けた着地点がこれ(作中の描写は今で通り超能力者的なところです)。
 この映画が公開された91年にはガンダム業界とでも呼べるものが出来上がっており、ニュータイプについても色々な解釈がでていました。そういう雑音を封じるためにでてきたのかもしれませんが、なにやら痛々しさを感じさせます。これはやっぱり迷台詞になるんでしょうね。主役のシーブック&セシリーのコンビは続編の漫画「クロスボーン・ガンダム」(長谷川裕一)にキンケドゥ&ベラとして登場します。

駄弁者:
 アムロとかカミーユみたいなエスパーめいた人がいなくなった後なら、一般人の認識はその程度のところに落ち着いてしまうのかも。
 逆に、彼らみたいなことができないと「パイロット特性がない」ということになってしまうのでは、コツコツやってるベテランパイロットたちが浮かばれないですね。



包帯を全部とってはだかで、つまり、透明人間になって街を歩くとしよう。人や自動車に衝突しないようにきをつけなければならない。
動いている人間や自動車が、うまく衝突しないのは、おたがいに気をつけているからである。これが一方の側でだけしか衝突を回避しなかったらどうなるであろうか。事故が多発するにちがいない。

 出典: 大槻義彦「透明人間の科学 SFから物理学へ」

紹介 :水谷秋夫 様
HP :
http://oikose.at.webry.info/

コメント:
 この本自体は、透明人間から話を始めて光学関係を中心に解説した、ブルーバックスの科学啓蒙書です。
 透明人間は交通事故に遭いやすい、という記述に当時目を開かれた思いがしました。透明人間と聞いて女子更衣室や風呂屋の女湯を覗くことばかり想像してはいけない。こうしたことも考えて発想を広げることが重要だ、と考えました。
 他に「透明人間は目が見えない」という衝撃的な記載もありました。眼球が透明なら光が屈折しないから眼球がレンズの役目を果たさないと。
 昭和59年発行。この本の作者先生が後に霊能力者やスピリチュアルカウンセラーと対決することになろうとは、当時知る由もありませんでした。

駄弁者:
 この先生の名前を初めて見たのは、確か火の玉の正体についてのテレビ番組だったと思います(プラズマが原因と言っていたかは覚えてませんが…)。
 透明人間は目が見えない、というのは他でも聞いたことがありますが、ご投稿のは、それよりずっと単純なのにあまり考えたことがありませんでした。
>女子更衣室や風呂屋の女湯を…
 目が見えないとなると、こういうことは透明になってもかなえられないわけで。だいぶ透明人間志望者は減りそうです。



ちなみに『先輩と僕』の世界コンセプトは『T○タッ○ルの超常現象の特番で、○沢編集長が大○教授を論破する世界』です。

 出典: 沖田雅「先輩と僕」あとがき

紹介 :池上啓介 様
HP :

コメント:
 これほど端的かつ的確で具体的な上に説得力のある世界観の説明を私は知りません。

駄弁者:
 宇宙人にアブダクトされて、手違いで脳を入れ換えられてしまうというあたり、下のご投稿の「根拠」ならかろうじてセーフですか(続巻は知りませんが…)。
>T○タッ○ルの超常現象の特番
 超常現象に関する世界観がどう変わっても、あの番組は論争ショーを続けているのが定番な気がします。



でも、あえて僕は言います。
これはSFです。
真のSFファンに夜道で刺されても僕は主張を変える気はありません。

 出典: 阿知太郎「住めば都のコスモス荘」あとがき

紹介 :池上啓介 様
HP :

コメント:
 「SFとは何か?」は、話し合おうとすると、各人それぞれが思い入れのある定義を延々と語り続け、収集のつかなくなる話題の一つであります。
 そんな中で彼の自作をSFだと言い張る根拠は以下の通り。
第一に宇宙人が出てきます。
第二にロボットが出てきます。
第三に主人公が変身します。
 いやぁシンプルですね。

駄弁者:
 定義してしまうと、自分自身がそれに縛られてしまうんですよね…。
>第一に宇宙人が出てきます。…
 第一、第二の根拠に異存ありませんが、第三は…。むしろ否定の根拠になってしまいそうです。別に闇討ちはしませんが。



その名は秘密結社……Q!

 出典: ライトスタッフ製作「秘密結社Q」

紹介 :陸ドム 様
HP :

コメント:
 特撮の敵組織が主人公のシミュレーションゲームから。
 TVならアバンタイトルにあたる部分でで必ず出てくるフレーズです。
 余談ですが、この作品を作った会社の遺作になってしまったといういわく付きのタイトルだったりします。

駄弁者:
 組織を経営するシミュレーションゲームとしては、やっぱり正義の味方より悪の秘密結社、反乱同盟軍より帝国軍の方が面白そうですよね。



馬の騎士の従者 ダンス・ダーク「…我々の敵は地球を物理破壊せんとする本物の悪だ なれるぞ…本物の正義の味方に!!」
馬の騎士 南雲宗一郎(42歳・刑事・妻子あり)「なれはせんさ 生存を賭ければ 手段を選ばぬ戦いになるのだろう? …だがよかろう 私が手を汚してやる」

 出典: 水上悟志「惑星のさみだれ」

紹介 :屋良一 様
HP :

コメント:
 投稿してから気が付きました、先の名セリフだけではそーちゃんが誤解されてしまう!
 …彼は刑事として堅実に勤めを果たし、目の前に彼にしか見えない馬が現れ、彼にしか聞こえない言葉で地球の危機を訴えたとき、まず「市役所の自然保護課に相談しろ」と答えるほどに常識人で、しかもオカルトには寛容な大人です。
 実に頼もしい男、いや、漢ですよ。

駄弁者:
 すいません、ちょっと誤解していたかもしれないです。
 しかし地球の危機を相談するのに市役所を紹介するのは、常識人なんでしょうか(笑)。



心配するな私は無職だ

 出典: 水上悟志「惑星のさみだれ」

紹介 :屋良一 様
HP :

コメント:
 雷雨の中、稲光に照らされながら、こう語る馬の騎士・南雲宗一朗(四十代・妻子持ち)
彼は別にニートではありません。
 元は刑事だったのですが、この惑星を砕く戦いに参戦したとき、後顧の憂いを断ち切り地球防衛に専念するため、警察を辞職し、妻子と別居したのです。
 そして積極的に他の騎士を探しだし「獣の騎士団」として組織しました。
 俺達にできない事をしてのける。そこに痺れる憧れるー!
ってな感じで、まことに頼れる指揮官です。

駄弁者:
 信念、信条のために安定した身分や家族を投げ打つ…私にはとてもできそうにありません(そういう立場に陥らない可能性がなきにしもあらずなところが、どうも恐いです)。



彼らには警察手帳も捜査令状もいらない。
彼ら自身が手帳であり、令状である。
彼らに逮捕できないのはただ一つ、神のみ!

 出典: 東映制作「仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事」

紹介 :s 様
HP :

コメント:
 電車に乗って時間を超えるライダー(?)映画第2弾より、冒頭のナレーション。
 電王組の暴れっぷりに隠れてはいるけど、今回の映画で一番味が出ていたのは不運にも(?)デンライナーに派遣されてしまった鈴木刑事と凄い方法(もう映像見てくれとしか言いようがない)で署内の騒ぎを止めたオーナー。というかほかの面々が食われてしまっている…特にキバ。
 …投稿の文句みたいな警察ドラマが見たい…けど、もう作れないんだろうな…「七曲署」とか「大門」とか「あぶない」とか…

駄弁者:
 遠いところまで…というなら、ライダーはウルトラマン以上のものがありますが。「警察」というなら、むしろこっちのお仲間ですね。
 大門軍団はともかく、「太陽にほえろ!」についてはなにか誤解がある模様。



「GUYS,Sally Go!」
「「「「「「GIG!メビウース!!」」」」」」

 出典: 円谷プロ制作「ウルトラマンメビウス最終話 『最終三部作3 心からの言葉』」

紹介 :ザタンゴールド 様
HP :

コメント:
 かつて母星を照らしていた太陽が光を失い、自分以外の同族が全滅したという過去を持つ男、エンペラ星人。彼は闇のなかを彷徨ううちに光に憎悪を抱き、光を打ち滅ぼすために多くの惑星を掌握。暗黒宇宙大皇帝と称されるようになる。そして3万年前に彼はM78星雲光の国に攻め込み、ウルトラの父と引き分けた。
 そんな彼が地球に攻め込んできた。彼の目的はウルトラ一族に協力する地球人類を抹殺すること。同時に地球人の未来に期待をかけて守ってきたウルトラ一族の希望を打ち破り、その後に光の国を滅ぼそうというのである。彼の強大な力にウルトラマンメビウスとウルトラマンヒカリは倒れ、クルーGUYSの主力戦闘機ガンフェニックスストライカーも大破。戦いの中でメビウスやGUYSと絆を結んだ異星人も加勢に来たが、まるで歯が立たない。
 絶望的な状況に心が折れかけるGUYSクルーたち。だが、彼らの心にウルトラ兄弟が呼びかける。その声で再び立ち上がったクルーたちはヒビノ・ミライ(メビウス)と合体変身し、メビウスフェニックスブレイブとなる!
 投稿した台詞はその時の掛け声。「GUYS,Sally Go!」と言っているのはサコミズ隊長だが、彼はこの後にゾフィーと一体化した。

駄弁者:
 ウルトラ兄弟とかエンペラ星人など記憶に懐かしい名前が登場する一方で、主人公以外のクルー全員が合体変身!というのを見ると、随分ウルトラマンも遠いところまできてしまったんだな…と、なにやら複雑な気分になります。



ロケットにはジェットエンジン

 出典: 奥田民生作詞・PUFFY歌「ジェット警察」

紹介 :旗本タイツ男 様
HP :

コメント:
 歌を聴きだした瞬間に「ちょっと待て、それおかしいだろ」と突っ込みたくなる一曲。初めて聴いたときの気分は丁度、書店で「超弩級空母なんとか」なる小説のタイトルを見かけた時に匹敵するでしょう。楽曲が世に出る前に止める人はいなかったのでしょうか。でも待て、あれだけ売れたのですからこの詩に間違いなどあるはずがありません。星系間を移動できる宇宙船みたいですから補機としてバサード・ラムジェットエンジンをきっと搭載しているのでしょう。さすが、通の仕事ですね?

駄弁者:
 「超弩級」は、今や主砲の口径とかは関係なく「同類のものに比べ、ずばぬけて強大なこと」(日本国語大辞典)という意味で一般に使われているので、お目こぼしできなくもないと思うのですが(でも「空母」だとなあ)…。
>補機としてバサード・ラムジェット
 主機がロケットで、補機がバサード・ラムジェットの宇宙船を造る人って、どんな通ですか(笑)。



<スチームマン>っていう馬の代わりに荷車を引く機械人夫の発明で有名だったらしい。

 出典: 工画堂スタジオ製作「蒼い空のネオスフィア」

紹介 :TWR 様
HP :

コメント:
 工画堂スタジオ作のPCゲームから(PS2版もあり)。
 ロストテクノロジー(作中ではEテク)を駆使した工房士(万能発明家)の手腕によってかつての栄光を取り戻そうとする空中王国「ネオスフィア」。この国の元老院は世界第一の呼び声も高い工房士「プロスペロ・フランカ」を招請するが、実際にやってきたのは孫娘である「ナノカ・フランカ」だった。馬鹿にされたと思った元老院は、ナノカを叩きつぶすために、お抱え工房士「フランク・リード4世」を派遣する。
 上のせりふは、フランク・リード1世の功績を語ったものです。名前だけ聞いたときは、フランク・ロイド・ライト(世界的な建築家)をもじったのかと思いましたが、この説明を聞いて衝撃を受けましたね。
 簡単に説明すると、19世紀末のアメリカの読み捨て小説(ダイム(10セント)ノベル)のSFシリーズにその名も「フランク・リード・ライブラリー」があり、その中に蒸気で動く人夫をあつかったものがあるのです(より詳しくは「SF雑誌の歴史:ISBN:978-4-488-01517-6をご覧ください)。このゲームを作った人は、かなりの重症のSFマニアですね。
 パッケージがギャルギャルしているので、吹っ切れた人でないとお勧めしにくいのが残念です。

駄弁者:
 PC版で出ていたのは知ってましたが、コンシューマ化されていたんですね。キャラもさることながら「蒼い海のトリスティア」に続く第2作めということで、さらにオススメしにくいんじゃないでしょうか。
 他のキャラ名を見ても、SFネタらしいのは見つけられませんでした、残念(実はすごくマイナーなネタが隠されている?)。



ネロス帝国の正体を見ましたね。
ヘドグロスは誰にも助けてもらえず、たった一人で、辛く寂しい思いをして、でも、そんな父さんを立派な男だと言ってくれたのはメタルダーだけだったのよ。

 出典: 三ッ村鐵治監督・藤井邦夫脚本「超人機メタルダー 第15話『翔くモンスター・息子よ、母の願いを!』」

紹介 :かんきち 様
HP :

コメント:
 全身からビーム砲を放つ戦闘ロボット軍団・雄闘ジャースと戦うメタルダー。そこに割って入った謎のモンスター。その正体はメタルダーに倒されたモンスター軍団・軽闘士ヘドグロスと恋人のウィズダムとの間に生まれたヘドグロスJr.でした。彼はメタルダーに命を助けられ、復讐をあきらめて帝国を去った母に反発して一人で父の敵を討とうとしていたのです。かつて自分が助けた小さな命が敵となって現れたことに戸惑うメタルダー。Jr.の戦闘力をモンスター軍団の雄闘以上だと見抜いた戦闘ロボット軍団・豪将ガルドスは、彼をネロス帝国に勧誘し、帝王ゴッドネロスに推挙します。Jr.は帝王の前で三体のモンスター軍団員と闘い、見事破ってみせます。その実力に満足した帝王は、メタルダーを倒せば雄闘に取立てると約束します。しかし、それを快く思わないモンスター軍団員たちは、かつてウィズダムに囮に使われたことを恨むヨロイ軍団の爆闘士ガラドーと結託し、ウィズダムを拉致して人質に取り、メタルダーもろともJr.を抹殺しようとします。投稿したのは救い出されたウィズダムが息子に言った台詞です。母に諭されて目を覚ましたJr.はメタルダーと共闘してモンスター軍団を退けるのでした。闘いを終え、人間体に戻って何処かへ去って行く親子を見て、メタルダーは思います。ヘドグロスの夢の一つが今やっとかなったのだと。

駄弁者:
 これの続きですね(前のもそのまた前の続きでしたが)。やっぱり敵討ちエピソードがありましたか。



「点滴が石をうがつその日まで……我々の道は険しい……」

 出典: トレジャー制作「斑鳩」

紹介 :ササクレ 様
HP :

コメント:
 舞台はパラレルワールド上の未来の日本。大国『鳳来ノ国』に飛鉄塊(戦闘機)『斑鳩』に乗り込み、戦いを挑む森羅(シンラ)を見送る『斑鳩の里』の長老、風守(カザモリ)老人の台詞です。無謀とも思えるほどの困難な道のりに足を踏み出した人間の独白としては解り易く、かつ心に沁みるものを感じます。
 SFらしいかどうかはさておき、ゲーム本編の流れも含めて心を打たれましたので今回こちらに投稿させていただいた次第です。

駄弁者:
 まあ、前にもご投稿があったタイトルですし。  点滴石をうがつほどじゃなくても、シューティングゲームは敵の出現パターンを覚えるまで周回プレイをしたものですが…。そこまで根性入れてゲームをやる気力がなくなって久しいですね。



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