SF名文句・迷文句第271集

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SFが事実または仮想的事実を尊重するのに対して、ファンタジイはこれらを愚弄するのが常である

 出典: キングズリ・エイミス「地獄の新地図」(山高昭訳)

紹介 :TWR 様
HP :

コメント:
 文学の立場からSFを論じた初期の作品から。
 178集でちょっとだけ顔を出したエイミス氏が果敢にもSFを定義しています。
 これに従うと、作中世界の論理を確立してあるハイ・ファンタジーと呼ばれる作品もSF扱いになってしまうのではないかと。名文句か迷文句かどちらになる物やら。
 エイミスは「反死同盟」や「去勢」などSFに踏み込んだ作品を書いているので、SFに肩入れしてるのかも知れません。
 蛇足ながら、これや「地獄の地図制作者」(オールディス&ハリスン、未訳)なんて物があるところを考えるとSF評論というのは難行苦行なんだろうかと思ってみたり。

駄弁者:
 ハイ・ファンタジーがSF扱いになるのはいいとして、事実をわざと茶化してみせるSFもけっこう多いような気がするんですが…。



“よい”子はママのお昼寝の邪魔をしない子、“よい”大人はつかまらずに大口の銀行預金をもてる人

 出典: ロバート・A・ハインライン「ダブル・スター (旧題:太陽系帝国の危機)」(森下弓子訳)

紹介 :ひらがな 様
HP :

コメント:
久々に。  ……というか、これトオコ・モリエ氏が投稿するかな、と遠慮してたんですが(笑)
作品解説?
『王さまとこじき』。いじょ(ぉぃ)
 売れない俳優“偉大なる”ロレンゾは破産寸前、酒場で出会った奇妙な男に『代役(ダブル)』のオファーを受ける。
 ちんけなプライドと懐事情から軽はずみに受けてしまった仕事の内容とは、行方不明になった大政治家ボンフォートの代わりに、ロレンゾが生理的に受け付けない程嫌いな火星人と友好を結ぶ儀式をつとめる事だった。実力はあるが、俗物のロレンゾはたびたび逃げだそうとするが――。
 大政治家の見た目や仕草どころか、思考や信念までコピーしているうちに成長し、ついには……というそんなお話です。
 ユートピア的政治思想やら、自身の栄達と世界の善導の引き替えにアイデンティティを失う事を肯定的に書いちゃうとか、暗躍する反対派がショボいとか、色々言いたいことはありますが。
 ぼかあ尊敬に値する大政治家ボンフォート氏より小人物ロレンゾ・スマイズの方が好きなのでちょっと点が辛いのです。いや、ちゃんと面白いんですけどね。
 名文句は、ロレンゾが自分の言葉でボンフォートの思想を定義すべく悶えていた時期、「世間様の倫理ってな要はこんなモンだ」とバッサリやった時のセリフです。その後「間に合っている!」と続くんですが。
 この文句、全く重要じゃないんです。
でも個人的にすごく印象に残ってます。
「アイツは偉い」「魅力的な」「使える奴」「カッコいい」「空気が読める」「即戦力」etc.etc......
聞こえませんか?「いい人」と褒めそやす大声の前に、微かにささやかれる『都合の』という一言。
周囲の人を値踏みしている時、ぼくの中のロレンゾが言うのです。
「ははあ、あれがキミにとって(都合の)よい人、というわけだね?」と。

駄弁者:
 “よい”「大人」の部分は「夫」としたほうがしっくりくるような。ママにとって都合のいい「子」、妻にとって都合のいい「夫」、と対になりますし。
>旧題:太陽系帝国の危機
 クラークの『銀河帝国の崩壊』や『地球帝国』とよくごっちゃになったものです。



たとえ世界がいかなる形になろうとも、月は、いつもそこにある

 出典: 川崎ヒロユキ脚本「機動新世紀ガンダムX」

紹介 :陸ドム 様
HP :

コメント:
皆既月食記念にガンダムX最終話のシメの台詞を。
あいにくこっちは曇り空で月食見れなかったんですけどね…
そのものずばり最終話のサブタイトルだったり。
「月は出ているか」にはじまり「月はいつもそこにある」で終わった本作。
いつになったら小説版が出るのか…折角の15周年なのに何も無いのはどういうことだ…?

駄弁者:
 すいません、皆既月食はずっと前のことになってしまいましたが、金環食には間にあったということで許してください。
 そういえばノヴェライズがないんですね。他のはたいてい角川スニーカーで出ているのに…。
>月は、いつもそこにある
 宇宙世紀のガンダムだと、いつもあるどころか増えていましたね、ツーとかフィフスとか。



原作者のテーマ

全ての生き物は
それぞれの命を精一杯に生きる
権利がある

 出典: 小松左京・田中光二・豊田有恒原作・阿部桂一脚本「SFドラマ 猿の軍団 第26話(最終回)『喜びの帰還』」

紹介 :土左衛門 様
HP :

コメント:
 タイムスリップで猿が支配する未来世界に迷い込んだ和子、次郎、ユリカ。未来世界で知り合った青年ゴードとともに苦難の旅の末に、世界のすべてを操る存在”ユーコム”と対面するが、”ユーコム”は彼らに猿と関係のない異星へ去るか、もう一度コールドスリープをするかの残酷な決断を迫る。苦悩の末選択した行動の結果、和子、次郎、ユリカは現代に生還するが……。
 えー、円谷プロのSFドラマ、猿の軍団のラストに出たテロップですが。いえ、先生方のおっしゃりたいことはよっくわかりますが、これがドラマの内容とどういう関係があるのかいまだにわかりません。

駄弁者:
 だから猿たちは人間を迫害してくれるなと言いたいのか、逆に人間をさしおいて猿が文明を築いたのも当然の権利だと言いたいのか…。
 「軍団」じゃなくて「惑星」のラストでこのテロップだったら、けっこうなブラックユーモアですね(確かにやったな、精一杯(笑))。



ありがとう、ディッコリー。申し出を受け入れるよ

 出典: ジョン・スコルジー「ゾーイの物語」(内田昌之訳)

紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
HP :

コメント:
 訳者あとがきで「スコルジー作品でまさかあんな感動が待っていようとは…。」という言葉がピッタリです。いやぁあんなしっかりした娘さんだったらスカウトしたくなりますよね根比ーべの人。
 私も忘年会や新年会の誘いがあったら迷わずこのセリフを使おうと思います。
 そんな事はさておき
 ふと思ったのですが、ジョン・スコルジーの作品名はご存じのとおり有名作品をもじったものですが、この「ゾーイの物語(Zoe’s Tale)」は何か元ネタがあるんでしょうか?

駄弁者:
 しまった、これも積んだままだった。ちょっと容姿に難のある助さん角さんを連れた、少女の物語…という先入観があるんですが、全然違うかも知れない。
>何か元ネタがあるんでしょうか?
 探せば「〜の物語」という戦争映画もあるのかも知れませんが、思いつかないですねぇ。



前のタイヤがパンクして、急停車を余儀なくされたのである(*原註)。このタイミングの悪い事故で、わたしはあやうく自転車から投げ出されそうになった。
〔原註・当時の自転車はタイヤに弾性ゴム性の空気チューブを使っていた―たいへん不便な道具で、使用されなくなって久しい。〕

 出典: チャールズ・グラント・アレン「テムズ・ヴァレイの大災害」(田中誠訳)  『ヴィクトリア朝空想科学小説』に収録

紹介 :TWR 様
HP :

コメント:
 テムズ川流域からロンドンまでを埋め尽くした溶岩流の災害から生き残った筆者は、後世の参考とするために、私的な記録を書き残す。
 大規模な割れ目からあふれ出る溶岩流を目撃した筆者は、自転車で避難しながら、行き交う人々に危機を伝えるが、一向に相手にされないことに業を煮やし、家族だけでも救うべく、全速力でロンドンの家族の元へ向かう途中、木の枝を引っ掛けてタイヤをパンクさせてしまう。必死の思いでパンクを修理した筆者は、間一髪で家族の救出に成功する。
 作者はイギリスの作家・コラムニスト。英国世紀末の大衆小説家であったが、現在では完全に忘れられている。もちろん、我が国ではまったく知られていない。しかし、19世紀英国ゴーストストーリーとH・G・ウェルズをつなぐ作家として重要である。SF長編「ブリティッシュ・バーバリアン」と擬似科学的怪奇小説集「奇妙な話」が代表作(短編集の作者紹介より)
 パンクしやすいタイヤに愚痴をたれている作者ですが、作品が書かれた1897年当時はダンロップによる空気入りタイヤの発明(1888年)から10年と経っていません。それまでのソリッドゴム・タイヤに比べて乗り心地、速力、壊れやすさが格段に向上した空気入りタイヤは、チューブと保護用カバーという構造で、構造的には現代まで大きく変わることはありません。
 構造が大きく変わった自転車用チューブレスタイヤが使われるようになったのは今世紀になってからと言うことです。単純な物ほど大幅な進歩が難しいのでしょうね。

駄弁者:
 著者は、ミステリではいくつか訳書が出ているみたいですね。私は全然知りませんでしたが…。
>構造が大きく変わった〜
 まだチューブレスが主流ではないですしね(扱いがやや面倒そう)。チェーンがベルトにかわった自転車を見たときはそれなりに驚いたものです。



成功したのが大失敗でした!!

 出典: 島本和彦「ワンダービット 『ジュラシックパニック』」

紹介 :クロスケ 様
HP :

コメント:
 親の教育方針で勉強に力を入れるあまり目が死んでいる子供達をなんとかしようという校長が恐竜と触れあう施設をつくりたいと科学者須藤レイを訪ねる
 そして化石博で削ってきた(犯罪ですよ)骨の化石から恐竜の復元を依頼し、須藤はそれを引き受ける(難しいですよで済ませてしまうんだから凄い…)
 翌朝校長が再び訪ねると崩壊した建物と恐竜のものと思われる巨大な足跡が…
「成功したんですね?」と訪ねた校長に返したのが投稿の台詞
 誕生した恐竜は暴れ出して街を破壊していたのだった
 成功したこと自体が失敗…という例は実際色々ありそうです(この場合はそもそも計画自体か)

駄弁者:
>例は実際色々ありそうです
 たいていは実現してみないと成功か失敗か分からないから、結果そうなってしまうんだと思うんですが…。この場合は、元ネタみたいに数学者がカオス理論とか持ち出さなくても、結果は予想できたんじゃあ…?



ギャバン! あなたのいる場所はあたしのいる所。
もうそう決めちゃったもん!

 出典: 小林義明監督・上原正三脚本「宇宙刑事ギャバン 第1話『東京地底の怪要塞』」

紹介 :H・I・T 様
HP :

コメント:
 1月21日公開の『海賊戦隊ゴーカイジャー』劇場版、そのメインゲストは―宇宙刑事ギャバン!!
 載る頃には公開は過ぎていると思いますけど、記念という事で投稿しちゃいます。
 宇宙犯罪組織マクーの標的となった地球へと赴任するバード星銀河連邦警察所属の宇宙刑事ギャバン。
 地球はやはり宇宙刑事だった彼の父親が担当していた惑星であり、母親の一条寺民子の故郷であり、行方不明になった父の手がかりのある唯一の場所なのでギャバンにとって地球守備は単なる使命以上の意味のあるものでした。
 早速襲撃してきたマクー戦闘円盤部隊を返り討ちにしたギャバンに呼びかける声。
「ギャバ〜ン♪いけない人ねぇ。一人でどこへ行くつもりなの?」
 ギャバンの乗ってきた戦闘母艦ドルギランには上司コム長官の愛娘で彼の幼馴染であるミミーが密航していたのです。
 彼女をバード星に追い返そうとするギャバンに投稿の台詞を言い放つミミー。
 主題歌の一節『愛ってなんだ?ためらわない事さ!!』を地で行くこの台詞、はじめて視聴した際にはなんとも思わなかったのですが、二十歳を過ぎた後に見直すと異様に格好良く感じてしまったものです。
 後輩のリリィやアニーと比べると明らかに足手まといであり、故郷の母親の看病という理由で不在期間も多い彼女ですが、他の二人にはない『主人公への愛故に行動する』という行動原理と姿勢故に自分にとって宇宙刑事シリーズを代表するヒロインといえばミミーに他なりません。
 『特捜戦隊デカレンジャー』の裏設定によるとギャバンは宇宙警視総監に出世したそうですが、その傍らにはきっと愛妻ミミィが寄り添っている事でしょう。
psとりあえずマーベラスに負けるな!宇宙刑事ギャバン!!

駄弁者:
 遠く離れた想い人を追っかけてくるのは微笑ましいですが、
>故郷の母親の看病という理由で不在期間も多い
 …わりと気軽に行き来できる距離だったりする?



「…それにしてもなぜ、初対面なのにお互い知っているような気がしたのでしょうね」
「前世で親しいお友達だったのかしら」
…(中略)…
いつの間にか二人は肩を並べて、落葉の舞う中を同じ方向へと歩き出していた。新ウィーン市の名所、巨大な市庁舎の屋上庭園も、地上の公園とひとしく、深まる秋色を享受していた。

 出典: 田中芳樹「いつの日か、ふたたび」  『流星航路』に収録

紹介 :10-0 様
HP :

コメント:
 作家「田中芳樹」誕生前夜(当時はペンネームが李家豊だったそうです)の作品群から。新たな恋の始まり…と見せかけて、実はその恋の終着点だったりする、SF要素を抜いたら話が完全に破綻するであろうラブロマンスのラストシーンです。タイムマシン物、といえばトリックは分かっていただけるでしょうが、分かっただけで満足せず今すぐ密林その他で予約するなり図書館を活用して駄弁者氏の職業を安定させるなりして「読んだ者の特権」を味わうべきだと思います。ええ話です。
 …あ、いかんいかんぞなんだか途中から押し付けがましい語り口になってしまった(汗)しかもネタバレだし(大汗)
 特に王道系ラブロマンスが好きな方はぜひ一度読まれることをお勧めします。
 では、「長寿と繁栄を」

駄弁者:
 李家豊が「銀英伝」に向かわずそのままジャンルSF寄りの作品を書いていたら、今頃どうなっていたでしょう。早めに中国史小説に転向して、売れ行きはともかく作品傾向は今とあまり変わらなかったりするかも知れませんが…。



「余の嫁になれ、凛々花! ――金ならある!!」

 出典: 加納正顕「ダブルクロスThe 3rd Editionリプレイ・デイズ1 若君†覚醒」

紹介 :ギムレット 様
HP :

コメント:
 今回は納得したとか感動感心じゃなくインパクトのある迷文句を。
 ダブルクロスThe 3rd Editionリプレイ・デイズには声優の岡本信彦(禁書目録の一方通行役)がPC1鷺乃宮キョウで参加しています。
 この文句はPCAの藤堂凛々花(プレイヤー渋沢加奈)との関係をダイスロールすると恥辱≠ニ出て少し考えた後いきなり岡本さんが上記の台詞で求婚しました。
 凛々花にはふられますがこの台詞が衝撃的だったので口絵にまでなってしまいます。
 たしかにキョウは設定ではハイパーお金持ちなんですが即座にこれが出てくるとは。

駄弁者:
Wikipediaの人物紹介には「金持ちということを鼻にかけない純真な性格をしており、クラスメイトたちからも慕われている」とありますが…。純真とバカは紙一重?



「良きめがねっ娘は、良き眼鏡があってこそであーる!! そのために我々は日々切磋琢磨していくのであーる!!」

 出典: 小野寺浩二「超時空眼鏡史メビウスジャンパー」

紹介 :るーしー 様
HP :

コメント:
 近視用眼鏡が発明された16世紀にやって来た南雲博士一行。ところが硝子は使い捨てコンタクトレンズが切れたために1度現代に戻ってほしいと言い出します。
 当然めがねっ娘萌えの南雲博士は激怒しますが、いろいろあった末この時代で近視用眼鏡を購入する事に。
 そこで出会った眼鏡職人見習いの少年は南雲博士達と出会った事によりめがねっ娘萌えに目覚め、後に眼鏡業者ギルド結成の中心的人物となります。
 今回の名文句は、後に少年がギルドを結成した際の演説です。
 職人たる者、自分が作る物(とそれを使う人)に惚れ込む程の愛情が必要なのでしょう。

駄弁者:
 惚れ込む対象がズレているように感じるのは気のせいじゃないと思いますが、言っても多分聞いてくれないでしょう。
>日々切磋琢磨
 レンズなだけに文字通り(笑)



二○一一年七月に逝去された小松左京さんの長篇「見知らぬ明日」は、筆者にとって憧れの作品でした。朝日ノベルズに初登場させていただくにあたり、筆者は、「自分なりの『見知らぬ明日』を書いてみたい」と考え、これまでに培ってきた架空戦記のテクニックをもって、チャレンジしてみました。偉大な先達には、まだまだ遠く及ばないと自覚してはいますが、まずは御一読のほどを。 (著者)

 出典: 横山信義「宇宙戦争1941」

紹介 :好古真之 様
HP :

コメント:
 表紙折り返しの著者の言葉。
 帯の惹句は「昭和16年12月8日 奇襲ハ先ヲ越サレタリ─── 真珠湾を攻撃した異形軍団の正体とは!?」。
 つまり、はた迷惑にも真珠湾奇襲の最中に、再来してくる火星人の話です。
 (まあ、第二次大戦がうやむやになってしまうことは、日本としては怪我の功名なのかも知れませんが)
BGM:「開戦前夜」ヘイル・オブ・ブレッツ

駄弁者:
 去年1巻が出た新シリーズですね。架空戦記には長いこと手を出していませんが、ウェルズと小松左京のオマージュをまじえた架空戦記となると、ちょっと興味が湧いてきます。
 第二次大戦がうやむやになっても、そのまま「地球人VS火星人」の構図にはならないんだろうなあ(というか、素直にそうなっては話が面白くないし(笑))



俺が欲しかった力
どこまでも届く俺の腕
それって…こうすれば手に入ったんだ…
でも、お前の手をつかんだのも絶対間違いじゃなかった

 出典: 東映制作「仮面ライダーオーズ 最終話『明日のメダルとパンツと掴む腕』」

紹介 :ザタンゴールド 様
HP :

コメント:
 真木清人博士が変身する恐竜グリードと暴走したウヴァを倒し、世界の終末を食い止めた火野映司(仮面ライダーオーズ)。しかし、同時にオーズの変身が解かれてしまい、空中で戦っていた映司は地面に向けて落下してしまう。一度は死を覚悟した映司だったが、仲間たちが自分を助けようとしているのを目撃。助けに来た仮面ライダーバースの手をつかんで地上に降りた。
 映司は全てを自分で抱え込んでしまう性格で、「自分が守れるのは自分の手の届く範囲だけ」と言いながら、どこまでも届く腕を欲しいと思っていた。だが、最後の最後になって映司は「他人と協力し合えばより遠くまで手が伸ばせる」ことに気付くことができた。だが、力を求めてオーズになったことで救えた人がいたこともまた事実であり、映司は投稿の台詞を死んでしまったアンクに向かって呟くのだった。

駄弁者:
 協力してくれる仲間にも、まったく力が無かったら出会えないかも知れませんしね。



解かってたまるかぁぁぁっっ!!!

 出典: 川崎ヒロユキ脚本「機動新世紀ガンダムX

紹介 :陸ドム 様
HP :

コメント:
 この物語のラスボス、フロスト兄弟はどんなに遠く離れていても、お互いの心が繋がっているという特殊能力の持ち主。しかし、その能力はフラッシュシステムという、ニュータイプ専用のシステムには対応していなかった。
 なまじ有能だった分、彼らの『その程度の理由で評価されなかった』恨みはどんどん蓄積・増幅され、ヒロインのニュータイプに「世界を滅ぼして余りある憎しみ」とまで言われてしまう。
「貴様などに解かるか! 僕らのこの苦しみは!!」と言われた主人公の返答です。
 所謂『悪人には悪人になる理由が有る』という敵に対する答えとして『そんなもん知ったことか!』とはまた随分な答えですが、実際主人公もワリと悲惨な人生歩んできてるんで説得力はあるんですよね。

駄弁者:
>どんなに遠く離れていても、お互いの心が繋がっているという特殊能力
 それって、別のガンダムに出てくる「サイキッカー」の能力じゃないですか。いくらでも利用価値はあっただろうし、ちょっと解ってあげたいなあ…。理解を示したら示したで「僕らの苦しみが解るわけがない!!」って言われるだけでしょうけど。



「あのなぁ、俺は忙しいんだよ。どんなに珍しい石か知らねぇが、こんなもん調べてもらいに行く暇は無ぇよ」

 出典: 馬淵薫脚本・本多猪四郎監督「怪獣総進撃」

紹介 :ゴジリスト中小路 様
HP :

コメント:
 『警察・自衛隊・対策本部の名珍言集』、とうとう20回目を迎えてしまいました。今回は、昭和の東宝怪獣スター総出演の豪華巨編より。
 侵略者キラアク星人の陰謀により、小笠原群島の「怪獣ランド」で飼育されていたゴジラをはじめとする怪獣たちが脱走。怪獣は世界各地に散らばり、人類を恐怖と混乱に陥れる。が、国連科学委員会は「怪獣が電波で操縦されている」という事実を突き止め、その発信源の探索に乗り出した。そんな或る日、日本の中部地方(富山県あたり?)の山奥に住む一人の老人が、谷川の河原で奇妙な石を拾う。老人はすぐに村の駐在所へ石を届け、調査・分析を依頼するのだが、駐在所の巡査は面倒くさがって相手にせず、上記投稿の台詞を吐いて追い返そうとする。
 実はこの石、怪獣を操る電波発信機と超小型コンピューターが内蔵されており、怪獣脱走事件の元凶ともいうべき代物だった。そして石を拾った老人は、実は国連科学委員会の月面基地隊員の父親。何かピンとくるものがあったのだろうか。のんびりした駐在巡査よりも遥かに冴えている。
 程無く、電波探知機を持った調査隊がやって来て石を回収したからいいようなものの、この駐在巡査、なんだかやる気無さそうな感じで実に頼り無い。犯罪らしい犯罪も無い山奥の農村に長く勤務していて、平和ボケしてしまったのか……?

駄弁者:
 小笠原諸島の怪獣を操るための発信機が、なんでまた富山県に。周囲に電波障害とか発生してなかったんでしょうか。
 それにしてもこの場合、悪かったのは巡査さん個人ではなく、怪しげなものは必ず確保して調査に回すよう通達していない警察の不備なのでは。



「戦闘による二次災害なし!」
「レスキュー完了!」

 出典: 矢立肇原作・神戸守監督「出撃!マシンロボレスキュー」

紹介 :あかうはや 様
HP :

コメント:
 2003年から1年間放送されたアニメ「出撃!マシンロボレスキュー」というアニメからです。
 才能があるならば老若男女どんな仕事にでもつけるという法律「特殊才能育成法」が制定された近未来、高度な自律AIを搭載した巨大ロボット「マシンロボ」と特殊な才能を持った子供達が協力し、あらゆる事故や災害から人々を守るマシンロボレスキュー隊の物語です。
 災害が起き、主人公達が現場へ向かうと大抵「デザスター」というレスキューの邪魔をし災害を引き起こす組織が攻撃を仕掛けてきます。
 それを放っておくと二次被害が拡大するため、マシンロボ達の余剰エネルギーを利用したバリア空間を作成し、その中で敵の排除をするため戦闘を行います。
 この台詞は見ての通り、敵の排除が終了し要救助者のレスキューが完了した時の台詞です。
 敵を倒した時ではなく救助が完了したとき、この台詞を聞いたときにカタルシスを感じるのがこのロボットアニメの特徴なのです。
今年は色々と大きな災害があった年でしたが、彼らが居ればもっと死者が少なかったり大きな事故が起こらずに済んだのかなと思ったりしています。
……こんなことを言うと創作と現実の区別がついてないのか等と言われそうな気もしますが。

駄弁者:
 前の投稿にあったかも…と思ったんですが、これと混同してました。
 子どもが危険な労働に就いていたり、レスキュー部隊と妨害者を防ぐ治安部隊の両方を同じ部署が担っていたりするあたり、そうとう人手不足な近未来なんじゃないでしょうか。(…創作と現実の区別がついていないとは、こういうことを言うんですよ(笑))。



“サオは立てても席立つな”

 出典: 岩永亮太郎「パンプキン・シザーズ 『Interval Special』」

紹介 :TOM 様
HP :

コメント:
 「不可視の9番」「カウプラン機関」そんなことに関する情報がつかめないかと侵入してみた「地下文学研究会」
 全員が黒覆面で顔を隠し、薄暗い倉庫内で語り合われる内容は、「妹(マリたん)が兄に肉体的に迫る話」とか、「BLとかヤオイ的な作品における“ヤオイ穴”の位置について」とか、「SMとは、サディスト&マゾヒストではなく、スレイブ&マスターの略ではないか」とか「昼は厳しい女上司が夜はMな恋人って萌えるよね」とか、そんな話ばかりなのであった(笑)
 セリフは、「マリたんはそんな淫乱なことをする娘じゃない!」と立ちあがりかけた会員を、隣の会員がぐっと抑えて言ったセリフ。そう、ここは、紳士の社交場なのですw
 予想外の内容に「帰りたい…」と思ってた主人公でしたが、娯楽文学を酒に例えて語る内容にちょっと共感したりして、「一つの法で一気に世界を変えようなどと横着をせず、まずは地道に受け手の節度を向上させていくべきなのではないだろうか」というシメに至るのでした。
これは新春特別企画と銘打って雑誌に載ったものですが、今年(2011年)の正月は、そう言えば「青少年ナンタラ法」の話題でもちきりだったんだな〜

駄弁者:
 法律で世界は変わらないし、受け手の節度の向上も…正直望み薄だと思いますが、それでもある程度の「地下」は見逃されてしかるべきかと。まあ、「ある程度」や「どこからが地下か」に認識差がありすぎるのが、問題なんでしょうね。



規則があれば違法ありです。

 出典: ジャック・キャンベル「彷徨える艦隊 3」(月岡小穂訳)

紹介 :山家 様
HP :

コメント:
 シンディックの星系の1つを急襲し、微量元素の採掘施設を制圧したアライアンス艦隊の司令官である主人公と、採掘機械を取り扱う下士官の会話の中の下士官の発言です。これを聞いた主人公は、1世紀も続く戦争がもたらした命と法律の軽視を内心で嘆くのですが、私は少し違う感想を持ちました。確かに規則は必要だから作られるのですが、相手もそれを守るとは限らないからです。この作品に出てくるナノバグという微小兵器は、アライアンス、シンディック双方共にその危険性から使用を禁止しているはずなのですが、シンディックがその禁止規定を必ず守るという保障が無い以上、下士官がナノバグの使用を警戒して、上記のように発言するのは当然ではないか、と。ただ、この小説でアライアンス艦隊自体、モラル順守が余りなされておらず、主人公がしょっちゅう戒めざるを得ない状況なのは事実なので、主人公が嘆くのも分からなくはないです。

駄弁者:
 きっと敵対する相手もそっくり同じことを考えて、危険な武器やそれへの対抗策を捨てられないんでしょう。別の星の別の時代でも聞いたような話です、例によって。



「そのひとハンサム?」
「そりゃあもう」マイラは目玉をひっくり返して失神するふりをして見せた。「肩はここまであって、おしりは最高にキュートで、眼はどこまでも青くて、髪も眉も黒くて、くちびるはこんな形で……」

 出典: シェリ・S・テッパー「女の国の門」(増田まもる訳)

紹介 :TWR 様
HP :

コメント:
 「大変動」で文明が崩壊したあと、都市国家が林立するようになった未来。
 都市国家は男の属する<戦士の国>が都市防衛を担い、<女の国>がそのほか一切を仕切るような社会になっていた。男は5歳になると防衛隊に見習いに出され、年に2回の謝肉祭以外では男女が接することはなかった。
 主人公スタヴィアの姉、マイラは恋人バートンの魅力をスタヴィアに聞かせる。
 そうか、お尻というのは男女問わずアピールポイントなんですね。謝肉祭以外で男と接することのないマイラにとっては、バートンこそが宇宙一のお尻の持ち主(111集)に見えたのかも。

駄弁者:
 原書が出たときはアメリカで賛否両論が沸き起こった作品だそうで。
>「そのひとハンサム?」
 男女が厳しく隔てられる社会でもやっぱり「※ただしイケメンに限る」は共通事項? しかしどうもこの作品の男性観はそんな甘いものではないようです。



不幸な境遇を自慢して、ぴいぴい
泣くだけの弱虫など滅べばいい。▽
生き残っていいのは、踏ん張った
強い人間だけです。▽
・・・とまあ、そういう主義なので♪▽

 出典: コナミ製作「パワプロクンポケット13」

紹介 :ギムレット 様
HP :

コメント:
 パワプロクンポケット14発売記念して13の名台詞を
 主人公と雨崎千羽矢が私設軍に追われ山狩りにあってる途中で主人公の知り合いだった巫紅虎(ウ・ホンフー)が殺しに来ます。
(何故狙われてるかは千羽矢ルートのネタバレになるので秘密)
「どうしてこんなことを!」と主人公が質問し、それに対したホンフーの答えです。
発言は納得できるんですがこの人悪人なんですよねぇ。

駄弁者:
 えーと、この人野球部の監督なんですよね?(笑)
>発言は納得できるんですが
 ずっと強い人間の側でいられる自信があるなら、納得もするんですが…。



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