SF名文句・迷文句第320集

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エンジン オーライ
イメージ オーライ
Ready オーライ
アクセス
で 次の宇宙で会おう

 出典: avengers in sci-fi「Radio Earth」

紹介 :名もなき星人 様
HP :

コメント:
 「ロックの宇宙船」とも呼ばれるスリーピースバンド、avengers in sci-fiの楽曲からの出典です。
 踊れるダンスチューンの中に宇宙感があって、そして踊れるだけじゃない、しっとりした曲も多いという、SF・宇宙好きにはたまらないバンドじゃないかと。
 私はライブハウスでこのバンドに出会ったのですが、所見のインパクトはものすごかったです。メンバーの足元を囲む数えきれないほどのエフェクターとシンセサイザとマイク、そしてそれを巧みに操るメンバーたち、、、
 もしやこの人たち、本当に宇宙人かロボットなんじゃないか!?
 ダフトパンク!? 松本零士先生のインターステラ5555!?
 と考えたほどでした。。笑
 彼らの楽曲はどれを取ってもひとつの小説のようで、胸が躍ります。
 「Radio Earth」も、意気揚々と外宇宙に旅立っていく希望に満ちた明るいテンポの曲なのですが、次に会うのは別の宇宙だという、ちょっとだけ寂しさと切なさがつのる不思議な曲です。
 曲から物語を想像してもいいし、今まで読んだことのあるSFを思い浮かべて聴くのも楽しいと思います。

駄弁者:
 ずっと前にコルホーズの玉ネギ畑さんという方からよくロック出典の名文句をいただいたものですが、それを彷彿とさせるご投稿。こっちの方がずっと直接的にSFしてますが。
 宇宙旅行というよりは、次元転移のイメージがあります。



そうだ―予言してしまおう
ぼくらの未来は明るい

 出典: 志村貴子原作「ぼくは、おんなのこ」

紹介 :猫玉 様
HP :
http://ameblo.jp/puneko

コメント:
 放浪息子で知られる志村貴子のデビュー作にして、テーマなどに共通点を持つ作品(短編集「ぼくは、おんなのこ」に収録)。
 世紀末のある日、眠り続けた主人公が目覚めたら、世界中の人間の性別が入れ替わっており、彼も彼女になっていた。
 そんな、状況に馴染もうとする彼もとい彼女の手元に渡された本「ぼくは女の子」は既にその状況を経験した小学生が書いたのだという。
 その作中の主人公に力を与えた本の締めの文章ですが、要するに世紀末の預言が当たったのだと大人たちが言うけれど、それならば前向きに生きる為に自分で預言してしまおうという訳で。

駄弁者:
 性同一性障害をもっている人や、性転換した人などはどうなるんでしょう。
 外見の性別に応じて入れ替わるなら、前者にとっては福音、後者にとっては悲喜劇です(せっかく手術したのに元通りに…!)



ジャンパーソン言ってた
それがどんな幸せな夢でも夢は所詮夢なんだって
生きてくしかないのよ、辛くても現実の中でさ

 出典: 東映製作「特捜ロボジャンパーソン 第10話『福の神にご用心』」

紹介 :クロスケ 様
HP :

コメント:
 様々な悪の組織と戦う正体不明のロボット、ジャンパーソン
 人間を眠らせてその間に金品を奪っていく強盗事件が発生。犯人は金を奪っていく代わりに人が望む幸せな夢を見せるというポリシーを持っていた、だが眠らされた人々は自らの望む幸せな夢に囚われ目を覚まさなくなり次第に衰弱していった。
 眠り続ける患者の夢の内容を調べた医師はその中のひとり、家族と楽しく過ごす夢を見ている少年は既に両親を亡くし親戚のもとで苦しい生活を強いられていることを知る。それは夢の中でしか得られない幸せだった。
 被害者を目覚めさせる装置を持つ犯人を追うジャンパーソンも夢を見させられてしまう、戦いがなくなり平和を喜ぶ唄を歌う子供たちの夢を見る彼は犯人に解体されそうになる、様子を伺っていた刑事はきっと目を覚ますと言うが同行した医師は自分から幸せな夢を手放すことなどできないと考える。しかし夢の中のジャンパーソンはこれは夢だと悟り戦いはまだ終わっていないと夢から脱出する。犯人を捕まえ被害者達は目を覚ます。幸せな夢を邪魔されたことに文句を言う大人たちの中、家族の夢を見ていた少年は医師になぜジャンパーソンは自ら夢を捨てたのかと質問する。
 少年は楽しかった夢は忘れると言って辛くても自分で歩んでいかねばならない現実に帰っていく
 夢が見れるほど高性能なAIのジャンパーソン

駄弁者:
 一番文句を言う資格がありそうな子どもにこうも立派なことを言われたら、大人は口をつぐむしかないわなあ。
>夢が見れるほど高性能なAI
 見た夢と現実をどう区別するのか、人間とロボットでは根本的に違いそうですが…。



「俺はただ『どこでもドア』が作りたかっただけだからさ。
 必要だったのは3次元空間を4次元に折りたたむ4次元フィールド装置に、空間歪曲型ワープ連鎖ユニット。これで10光年もの移動範囲を持たせつつ、1台64万円という驚きの価格を実現せにゃならん。」
「な…何でそんなの作ろうなんて思ったんですか?」
「へ?何でってそりゃお前…
 俺が欲しいからに決まってんだろ。」

 出典: 東毅「電波教師」

紹介 :へんな毒 様
HP :

コメント:
 作品の内容は教師物のコメディなんですが時折今回紹介したようなセリフが出て、それにとってもSFを感じてしまったので投稿しました。
 セリフは初対面で自分を殴った女子生徒がイジメられているのに何で反撃しないのか質問した所、反対に「昔凄い論文発表したのに何で研究者にならなかったのか?」と問われた際の答えなんですが、実は彼、科学・物理に全く興味ないのです。にも拘わらず魔法少女や宇宙刑事の変身をフィクションじゃないと証明する為には超人的な閃きを駆使して論理的に実現出来る数式を考えだしてしまう残念な天才なのです。

駄弁者:
 このセリフが出ている第1話、サンデーのサイトで無料公開していたので読んでみました。
 自称「YD(やりたいことしかできない病)」の主人公。同じ病気にかかっている人は現実にもけっこういるかも知れないけど、主人公のように「YD(やりたいことならできる病)」を併発している人はあんまりいないだろうな…。



「ナナちゃん、地球には天罰という言葉があるんだよ。神様がバチを与えるんだ」
「テクノ惑星にも、同じ言葉があるわ」

 出典: 曽田博久脚本「電撃戦隊チェンジマン 第14話『攻撃!巨大トカゲ』」

紹介 :W”MONSTER 様
HP :

コメント:
 侵略集団・大星団ゴズマは、制圧された星の強者を集めた混成部隊です。そのため怪人(宇宙獣士)は共通の巨大化能力を持たず、シリーズ初の外部からのエネルギー供給=希少生物「ギョダーイ」(そのまんま)からの光線を浴びて巨大化します。だが、ギョダーイの光線は連射するにはスタミナが足りず、1体しかいないチェンジマンのロボに数で優位に立つことはできない。
 ゴズマは天才ばかりのテクノ惑星リゲルからさらった幼女・ナナを父親の替え玉を使って騙し、ギョダーイのスタミナを補充する策を講じさせます。しかし、替え玉としてゴズマに加担した熊沢博士がボロを出して、本物の父親が殺されていたと発覚。熊沢は巨大化したトカゲの巻き添えという末路を迎えます。チェンジドラゴンこと剣飛竜は、悪人とはいえ父親そっくりな男の最期を見て怯えるナナを上記の台詞で慰めます。最初は飛竜を警戒したナナも、信頼を確立するのでした。悪事には報いがある…その倫理観は科学が進んだ星でも変わらなかったのです。

駄弁者:
 天才ばかりだと自分の能力に絶対の自信を持つ人が多いから、「天網恢恢」の倫理がより必要とされるのでは。



全世界の国々が同盟を結ぶとは、こういうことなのか。血みどろの死闘を演じ、自分たちの親兄弟を殺した相手と組まねばならぬのか。

 出典: 横山信義「宇宙戦争1945」

紹介 :山家 様
HP :

コメント:
 火星人の侵攻を阻止するため、世界中から腕利きのパイロットが集められ、統合航空軍が編成されて火星人と戦うのですが、その空戦に参加したソ連空軍パイロットのリディア・リトヴァクは、独ソ戦で死闘を演じたドイツ空軍パイロットのゲルハルト・バルクホルンと共同して火星人の機体を撃墜します。上記の名文句は、撃墜直後のリディアの想いです。
 この作品では1941年12月7日という真珠湾攻撃直前に火星人の侵攻が始まったという設定になっており、既に英独ソ等はお互いに死闘を演じていました。そうした中で火星人の侵攻が始まったために急きょ各国は停戦し、紆余曲折を経て統合軍を編成して、火星人と戦うのですが、本当に理性では分かっても感情では割り切れないというか、分かりたくない想いで戦った将兵はリディアのように多くいたのではないかと思います。そして、現実世界でこのようなことが起こったら、やっぱり手を組めない、同盟は結べないという事態が引き起こされそうな気がしました。

駄弁者:
 下のご投稿では異星人が攻めてきても国と国の協力は難しいんじゃないか…というコメントをしましたが、国同士の同盟が成ったとしても、異国人相互のわだかまりを解くのがより難しいということはあるかも知れませんね。



「なあ、恐怖心って本当に必要なのかな」
「当たり前だよ。山の怖さを知らない登山家はいないだろ?」

 出典: 東映制作「獣電戦隊キョウリュウジャー 第18話『つかんだッ! カンフーひっさつけん』」

紹介 :ザタンゴールド 様
HP :

コメント:
 獣電竜とデーボス軍の戦い。それは恐竜時代から現代まで度々繰り返されてきた。人類が誕生した後は、獣電竜とパートナーになった戦士キョウリュウジャーがその戦いに参加するようになる。だが、キョウリュウジャーになれる資質を持つ人間が複数いて戦隊を結成できたのは現代だけで、先輩戦士は一人での戦いを強いられていた。先輩戦士達は現代のキョウリュウジャーと会い、様々な形でサポートする事になる。
 500年前のヨーロッパの戦士ラミレス(キョウリュウシアン)は戦死し、現代には魂だけの姿で登場。戦国時代の日本で戦っていた空蝉丸(キョウリュウゴールド)はデーボス軍の幹部で生きた鎧のドゴルドに身体を乗っ取られ、現代で解放されて共闘するようになる。未だ存命のドクター・ウルシェード(キョウリュウバイオレット)も高齢のため孫の弥生に継がせて引退した。
 1500年前の中国で戦っていた鉄砕(キョウリュウグレー)の魂がキョウリュウジャーの前に現れた。現代のキョウリュウジャーを鍛えるために試練を与えた鉄砕は、最もキツい試練を余裕で突破したはずの桐生ダイゴ(キョウリュウレッド)が不合格だと告げる。彼曰くダイゴは「弱点がないが故に成長できない男」であり、恐怖心が足りないというのである。そんなことを言われてもどうすれば良いのかと悩むダイゴは鉄砕に稽古を付けてもらうが、失神して川に落ちてしまった。
 川に落ちたダイゴを救ったのは釣り人(に扮した鉄砕)だった。この時点まで鉄砕は変身を解いていなかったため、ダイゴは相手が鉄砕だと気付かずに相談をする。その会話の一部が投稿の台詞。この言葉を聞いたダイゴは自分が持つ「仲間を失う事への恐怖」を自覚し、戦士として成長した。

駄弁者:
 それまで無かった「恐怖心」を手に入れたら、次はその恐怖を制御するのが難しいんじゃないでしょうか。
 スタトレTNGでは、アンドロイドのデータが感情チップを装備した当初、初めて覚えた恐怖で仲間が拉致されるのを見過ごしてしまう、といったシーンがありました。



バアさん おまえにそんなこと言えねェぞ!
よくわからんがこの子は得体の知れん病気にさせられたんじゃ
そして女の子がさらわれた!
そんな少年におまえは「出ていけ」と言ったんじゃぞ!
どんな人間だろうが彼に「出て行け」と言えるもんじゃねェ!

 出典: 荒木飛呂彦「バオー 来訪者」

紹介 :H・I・T 様
HP :

コメント:
 秘密機関ドレスからの脱走者、橋沢育郎(バオー)と超能力少女スミレ。
 あてのない逃亡の旅の途中、六助という親切な老人の家に泊めてもらう二人でしたが、ドレスの使者の襲撃を受け、スミレはさらわれてしまいます。
 スミレを救い出すため、ドレス本部に乗り込む事を決意する育郎。出発の際、ドレスの使者によって負わされた傷の痛みに顔を歪める六助に駆け寄ろうとする育郎を拒絶、疫病神呼ばわりする六助の妻、そんな妻に対する六助の言葉が投稿の台詞。
 六助じいさんは育郎の過去を知りません、バオーやドレスの事は何もわかりません、またドレスとの最終決戦においても戦力になってくれるわけではありません。
 でも、そんな関わり合いのない他人が言ってくれた、この骨太な言葉が孤独な戦いを強いられてきた育郎にどれだけありがたかった事か…望まぬ力故に戦う宿命を背負ってしまった超人達はこの言葉だけで報われる事でしょう。
 改めて非礼を詫び、育郎に着替えとおむすびとヘソクリを持たせる六助の妻…育郎の犠牲によって助け出されたスミレはこの老夫婦に引き取られた事がラストで描かれます。

駄弁者:
 怪我を負った本人だからこそ言える言葉。奥さんにしても、彼の言葉がなければ動けなかったことでしょう。



修辞法を使っている時ではないでしょう、総監。僕はそいつと協力して仕事をするんだ。彼のフルネームを使ってください。
ロボット・ダニール・オリヴォーとね

 出典: アイザック・アシモフ「鋼鉄都市」(福島正実訳)

紹介 :可児歳蔵 様
HP :

コメント:
 ロボット三原則を使った推理ものの大御所から。  このサイトにおいて詳しく説明する必要はなさそうなのであらすじその他は飛ばしますが、学があるのにロボットに職を奪われてブルーカラーになった人のエピソードや“宇宙人”の強引な手法を恐れて彼らに従うしかない地球の描写のあとでこのセリフを見ると、主人公イライジャがさんざんダニールとの共同捜査を嫌がった理由がわかる気がします。
 それをアメリカ人が描きだしていることを考えると、嫌味がきつすぎるようにも思えますが。

駄弁者:
 で、嫌々協力することになったロボットが、ロボットらしい姿ではなくスペーサーそっくりときては、慣れるまでベイリのストレスは溜まる一方だったでしょう。お気の毒。
 まあ「R」じゃなく正真正銘のスペーサーだったら、もっとストレスフルだったでしょうけど…。



「月着陸は世紀の大ニュースだったけど、火星着陸はその年の10大ニュースのトップにもならなかった。二回目、三回目の火星行きなんて、出発と到着でさえその日のヘッドラインにやっと引っ掛かっただけ。この上、木星や土星に人類が到達しても、一般大衆は次の日になればまた人権問題や環境問題のニュースしか見ないに決まってる。どうしてかわかる? …(中略)… 教育程度や趣味の方向とは関係ないわ。人類がそこまで行っても、何も変わらないことを知っているからよ。正確に言えば、どれだけ科学技術が発達しても、それがもたらすものが意義やお題目だけの名誉や知識領域の拡大だけなら、それは自分たちの日常生活には関わらないって本能で知ってるからよ。
…(中略)…
 写真ひとつあれば、状況は劇的に変わります。コロンブスが発見した新大陸は、写真すらない時代に一般大衆のレベルでさえあれだけ世界を変えました。もし、地球じゃない、でも地球のような惑星が発見されれば、それは明確な次のゴールであり、未来の新世界になります。」

 出典: 笹本祐一「星のパイロット4 ブルー・プラネット」

紹介 :naijel 様
HP :

コメント:
 著者渾身の航空宇宙開発SFシリーズの最終巻。
零細宇宙企業スペース・プランニング社のミッションディレクター、マリオの知り合いが持ち込んできた「あぶない」データ、そこには合衆国宇宙軍がひた隠しにしていた事実が、、、。
セリフはスミソニアン博物館の宇宙開発分野の展示を、国防総省の謎の横槍で閉鎖に追い込まれた学芸員が、アメリカ宇宙軍の将校にその意義を説明する際の身も蓋もないセリフ。
 正直な話ここ20年で人類を変えた最重要テクノロジーは、クローン技術でもインターネットでも超ひも理論でもなく「携帯電話」だった気がします。あ、インターネットは被るか。

駄弁者:
 新大陸が一般大衆のレベルで世界を変えたのは、金とか新しい食材とか(あと梅毒とか)、持って帰ってきたものがあったからこそじゃないかと思います。まあそこまで実生活に関連したものでなくても、何かしら向こうの物があれば人は注目するんじゃないでしょうか。月の石や「はやぶさ」の小惑星サンプルが、いかに大きな話題をさらったかを思えば。



少年は緑だった。目のあったところには小さなつぼみがあった。舌だったところは小さな雄しべがゆらゆらしていた。手袋のはずれた防護服の袖から突き出た手は、そり返った葉のようだった。

 出典: デイヴィッド・ウィングローヴ「生ける闇の結婚(チョンクオ風雲録16)」(野村芳夫訳)

紹介 :TWR 様
HP :

コメント:
 ヨーロッパを中心に着実に勢力を伸ばすディヴォア軍であったが、予期せぬ第三勢力の出現に、頓挫を余儀なくされる。
 その勢力は知能を持つに至った植物(なぜか白百合)。ヨーロッパのハイテク企業、ジェンシン社で開発された「生物の原形質から変容させる物質」の作用のためだった(動物に使ったところ、即座に焼却しなければならないほどの変化を見せた、とだけ記述あり)。繁殖という本能に従う「フローラフォーム」は、焼き払えば以前を上回る勢力で増殖し、除草剤にも短期間で適応するために、ディヴォアにも(もちろん他の勢力も)なすすべがない。
 ある日、「フローラフォーム」のサンプル採集に向かった反ディヴォア派の一隊は、逆に隊員の1人をサンプルとして「フローラフォーム」に捕獲される。
 そして、瞬く間に人間植物(植物人形?)が現れる。
 十分に進歩した科学技術は魔法と区別がつかない(90集)を地でゆく場面。
 さっきまでそばにいた人間が植物となって現れるのですから、これはもう、立派なホラー。更に恐ろしいことに会話を聞いていたのか、サンプルの意識を解析したのか、残りの隊員に向かって「これが欲しかったんでしょう?」とサンプルケースを差しだす。これほど恐怖に満ちあふれまくったコミュニケーションもそうないでしょう。人間がどういう手を尽くそうと、フローラフォームの方としては、気にも掛けないのですから、コミュニケーションと言っていいのか疑問ですが。JAM(雪風)のほうがまだ何とかなりそうな気がします。
 連中が廃墟を解体したかと思えば、植物で廃墟を再現するという場面もでてきますが、何の意図もなくただやってみただけ。恐ろしい、という言葉しか出てきません。

駄弁者:
 ソラリスが海ではなく植物状だったら、こんな感じでしょうか。
 アルチンボルドの作品と生でご対面するのは勘弁してほしいなあ(絵でも十分気色悪いのに)。



「手続きは、大事だからな。」

 出典: 猫乃手堂脚本「ハコダテ観光ガイド イカール星人襲来中!特別編」

紹介 :瑛莉 様
HP :

コメント:
 以前にも掲載された函館の観光CMから。ただし、このセリフはDVD版からの出典です。
 『宇宙人が最も侵略してみたい地球の都市』ハコダテを狙うイカ型宇宙人『イカール星人』と函館市の攻防を描いたこの作品。
 第三次ハコダテ攻略作戦指揮官イカール・コマン・ダールが、宇宙船内のモニターに向かい「手続き」をする副官(ちなみに名前は「イカール・ブ・カール」)を見ながら発したこのセリフ。「手続き」とは(北半球)入星管理局へ「侵略」を申請することです。申請時の選択肢は他にも「外交」「報道」「研修」「観光」「就労」「宗教」など多数あるもよう。確かに本の貸し出しから地球侵略まで、どんな場合でも手続きは大事ですもんね。そんなわけで、インパクトはともかく汎用性は十分な「めい文句」だと思います。
 それから、イカール星人公式webの「キャラクター・メカニック大百科」、興味がある方は見てみてください。私は「星間連絡戦艦」という言葉がカッコよくて気に入ってます(笑) BGM:『イカール星人のうた』

駄弁者:
 迎え撃つほうも出動の前に決裁が必要かもしれませんので、その気遣いはありがたい(だいぶ離れているけど、いちおう同じ北海道だし)。
>星間連絡戦艦
 ワームホールを使った「星間トンネル航法」の確立後に退役というのが泣かせます。



ニュータイプだろうが、オールドタイプだろうが、強化人間だろうが、共に事をなそうとしている者には優しくしておくものだ、覚えておくが良い

 出典: Ark Performance「機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還」

紹介 :HI 様
HP :

コメント:
 地球連邦議会の議長であるゴップが、養女でもある強化人間のイングリッド0を気遣う発言をした際に、意外な顔をした部下に伝えた言葉。よく無能と評されるゴップですが、本作品では有能な軍政・政治家というこれまでのガンダム作品では少なかった描写がされています。

駄弁者:
 有能無能は別として、政治家の言葉だと思うと「利用価値があるうちは機嫌をとっておけ」と言っているような気がしてならない…。



「7年ぶりの巨大生物だ。今や絶滅危惧種だぞ」
「危惧は無用だ。絶滅させろ!」

 出典: D3パブリッシャー・サンドロット製作「地球防衛軍4」

紹介 :陸ドム 様
HP :

コメント:
 根絶やしにしたはずの巨大生物が現れた!EDFはプレイヤー含む小隊を派遣。撃滅に当たらせる。
というストーリーモード1話の味方兵士の掛け合い台詞です。
 上手い言い回しだなぁと素直に感心。

駄弁者:
 まあ相手は地球外生命体なので、絶滅危惧種よりは特定外来生物と思って対処するのが正しいんでしょう。
 ほっとくとこっちの絶滅が危惧されるみたいですし。



「女子供?言ってくれるアル」
「あの主にして この臣あり つくづく女をナメくさった国」
「ならば 止めてみろ ぬしらが嘲った女を」
「護ってみろ 女の涙でかためた虚飾の城を」
「その名 忘れたのならば もう一度しらしめてやろう」
「傾城 国崩しに参る」

 出典: 空知英秋「銀魂  第三百九十訓『「国取」より「国盗」って書いた方がなんかドキドキするよね』」

紹介 :猫玉 様
HP :
http://ameblo.jp/puneko

コメント:
 銀魂、一国傾城篇より。
 余命幾ばくもない伝説の花魁鈴蘭太夫には待ち続ける男がいた。彼女の為に吉原の月詠と銀時たち万事屋はその男と目される先代将軍定々に会うために城に潜入し、賊として取り囲まれるものの城を警護していた筈の見廻組副長の信女もさる目的の為に銀時たちに協力する。そんな彼女ら(銀時と新八もいます)が城を警護する武士に取り囲まれた時の口上で、神楽、信女、月詠の順です。
 SF臭皆無の台詞でどうかと思いましたが。

駄弁者:
>SF臭皆無の台詞でどうかと思いましたが。
 そうですねえ。ジャンプで探すなら、『るろ剣』(これぐらい古い作品でないと知らないんです…)の由美姐さんとか言いそうです。



「見たか、火星人。これが、人類の絆だ!」

 出典: 横山信義「宇宙戦争1945」

紹介 :山家 様
HP :

コメント:
 ボルネオ島の火星人基地を叩きのめすために集結した日英米独伊仏等の各国の艦隊が共同で火星人と戦うのを見て、ドイツ艦隊司令官のフックス提督が叫んだ科白です。ドイツ艦隊がイギリス艦隊を援護し、イタリア艦隊がフランス艦隊を援護する等々、第二次世界大戦の恩讐を棚上げして各国の艦隊が共同して火星人の侵略に立ち向かう中でのいいセリフだと思います。

駄弁者:
 外敵に立ち向かうときだけは内紛を棚上げして団結するのはよくあることで、その「絆」、火星人の撤退後何年保つのか見ものです。
 …とはいえ、宇宙人が攻めてきても国同士が連帯することは難しいんじゃないかと思うこともまた多いので、侵略の間だけでもこう叫べる彼らは、十分偉いのかも。



「有史以前に生息したマンモスや恐竜などの太古の生物を考えてみたまえ――みな巨大だ
 昭和以前の落語家が巨大になって繁殖していたとしても一概に否定はできんだろう」

 出典: 唐沢なをき「鉄鋼無敵科學大魔號 第4話『謎の細胞を追え のまき』」

紹介 :W”MONSTER 様
HP :

コメント:
 ロボット「科學大魔號」を操り、帝都を襲う陰謀団たちと戦う少年探偵の活躍…というレトロヒーロー風のナンセンスギャグ漫画より。
 謎の細胞を盗み出した「東京でんでん団」の目的は、巨大な昭和の名人を甦らせることにあった!なぜ巨大なのかという周囲の疑念に答えた科学者の台詞が上記…って、『ウルトラQ』マンモスフラワーのパロディ台詞だコレ。
 その名人芸で抵抗意志を無力化させようという目論見だったようですが、腕力に物を言わす正義のロボットの前では、てんで噺(はなし)にならなかったっていう顛末で。

駄弁者:
 落語家が繁殖…。何代も同じ名前を使っているあたり、あれは個人名でなく種名なのかも知れない。ハヤシヤ科ショウゾウ種なんか9代目だけど、初代は全長何メートルあったのだろう(笑)。



そう厳しく当たるな
これまで我々が何をしてやれたんだ?最も近しい人々に…

 出典: ポール・ディニ脚本・アレックス・ロス画「JLA:リバティ&ジャスティス」

紹介 :H・I・T 様
HP :

コメント:
 人間の脳の電気パルスを喰らって繁殖する未知の宇宙ウィルス、汚染地域であるコンゴの近くで発生した低気圧はやがて大規模なハリケーンへと発達、ウィルスを撒き散らしながら大西洋を横断、北米を通過する――。
 マスコミが無責任に垂れ流す情報にパニックを起こす一般市民、ある者は略奪や強盗を行い、ある者は暴動や破壊活動を、ある者は自警活動と称して武装して無抵抗の人間にも危害を加え、ある者はそれらの狂乱に怯えてただ救いの手を待つのみ…。
「それこそが犯罪の根源なのさ。あのあさましい姿が何よりの証拠だよ。」
バットケイヴに映し出される光景に辛辣な評を下すバットマン、そんな彼の言葉を投稿の台詞で遮るスーパーマン。
「人々が極限まで追い詰められたのは、無責任な噂に恐怖を煽られたからだ。危機は去ったと報せれば、きっと落ち着く」
そう発言してジャスティス・リーグの予備メンバーの召集と出動を要請するスーパーマン。
 2011年3月11日、ガソリンや食料品を市民達が我先に買い漁った結果、突如物資不足が起こりましたが、僕が気になったのは買占めよりもネット等でそれらを嘲笑い軽蔑する他の市民の冷ややかな態度でした。
 状況が少し違えば自分も同じ事をしていたかもしれないのに…スーパーマンの言うとおり相手は自分に近しい人間、そんな人間に救いの手を差し伸べる事なく、ただ軽蔑するだけというのは絶対に正しくないはずです。
 ちなみにバットマンは、スーパーマンの要請がある前に予備メンバーを招集しており、彼の指示があるまで現場付近に待機させておいた事を付け加えます(自分自身出動して、混乱に乗じて利益を得ようとするヴィランから市民を守っている)。
 やはり同じ人間、口では冷たい事を言っても『自分に近しい人々』に手を差し伸べる姿勢は、スーパーマンよりバットマンの方が勝るのでしょう。

駄弁者:
 『最も近しい人々』のカバーする範囲が、人によって大きな差がある…ということが問題なのかもしれません。買占めを嘲笑った人はごくごく狭い(下手したら自分しか含まない)のでしょうし、逆にバットマンやスーパーマンは一都市、一国を覆うぐらい広いということなのでは。



新聞記者「ちょ、ちょっと博士。そんなバカなことってあるんですか?」
重沢博士「スイスにあった実例なんだがね、或る郵便配達員が落雷に撃たれて運良く助かったんだが、その後、彼の体が蓄電池みたいになったことがあるんだ」

 出典: 関沢新一脚本・本多猪四郎監督「キングコング対ゴジラ」

紹介 :ゴジリスト中小路 様
HP :

コメント:
 ずいぶん以前に土左衛門様が「この博士は役に立つこと一つも言ってない」とコメントされていた重沢博士(192集)ですが、私も見つけちゃいました。重沢博士の役に立たない発言。
 日光中禅寺湖付近で一度はゴジラに敗れたものの、千葉県松戸市郊外で高圧電線に接触し、活力を取り戻したキングコング。防衛関係者も報道関係者も唖然とする中、物理学者の大貫博士(演・松本染升)が「感電のショックで、たぶん帯電体質になったんだろう」と憶測する。新聞記者の一人が「つまり、電気ウナギみたいなもんですか?」と反問すると、大貫博士は「そのほうは私にはわからん。重沢博士に訊いてくれ」と丸投げ。で、別の記者が生物学者の重沢博士(演・平田昭彦)を呼び止め、あらためて質問する。上記の台詞は、その時の新聞記者と重沢博士の会話。
 もっともらしい例を挙げて解説してくれるのは有難いんですけどね、だからどぉすりゃいいのって話じゃないですか。怪獣映画に出てくる科学者なんだから、更に一歩踏み込んで「対策」みたいなことにも言及して下さいよ。お願いですから。
 土左衛門様のおっしゃるとおり、この博士は本当に役に立たない博士である。せっかく平田昭彦氏が演じているというのに。

駄弁者:
 電気ウナギが感電して帯電していると考える記者もたいがいですが。
 「対策」までいかなくても、せめて実例を集めて「理論化」するところまではいかないと科学者とは言えないんじゃないかな…。



ユピテル:アタシはユピテル。UGN支部長ロボよ!(一同爆笑)
辰馬:支部長、ロボ……!
ユピテル:辰馬ちゃん、何か言いたげな目をしてるわね。でも、他に説明しようがないわ。どこからどう見ても支部長でロボだもの。カヴァーにも書いてあるんだもの!
辰馬:カヴァーに書けばいいってもんじゃねぇええええ!(一同爆笑)
フェイド:デザイナーがいいっていうんだから、いいんだろ!(笑)

 出典: 加納正顕/F.E.A.R.「ダブルクロスThe 3rd Editionリプレイ・コスモス1 星のエトランゼ」

紹介 :ギムレット 様
HP :

コメント:
 TRPGの作者は自分の作品でPCをするとき無茶することが多々あります。(井上先生や小太刀先生など)
 今回は矢野俊策先生の無茶を。
 本来GMから渡されたカヴァー(表向きの職業)はUGN支部長だったのですが矢野先生がロボの設定を作り、GM許可でカヴァー変更になりました。
 それを横で聞いてた大畑先生との終盤で起こった掛け合いです。
 ちなみにプレイヤーはユピテル:矢野俊策、辰馬:大畑顕、フェイド:鈴吹太郎です。

駄弁者:
 ごめんなさい、カヴァーの設定を知らないせいか一同爆笑なさっている理由が分かりません。
 こういう場合、解説があってもピンと来ないんでしょうけど…。

追記:カヴァーの設定について、黒竜王Vさんよりフォローをいただきました。ありがとうございます。
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 ざっくり言うと「対外的にどう見られるか」ですかね?
 以前投稿したナチ・マスカラスなら「プロレスラー」だし、天花寺大悟は「快男児」。駄弁者さんなら「司書」といった感じです。
 で、今回は「支部長」という役職につくよう言われたのにそこに「ロボ」の二文字を書き加えたことと、オネエキャラなこと。
加えて大畑氏には別のリプレイで「ロボメイド妹」が突如出来たという過去、それらの相乗効果で爆笑だったんですよ。
 なお、大畑氏には「開始三秒でヒロインから脱落」、鈴吹社長には「人工衛星支部長」といった前科があったり。
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