SF名文句・迷文句第224集

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「私だって好きで殺してたわけじゃない。こうでもしなきゃ生き物達全部が…」

 出典: ほるまりん「メダロット3」

紹介 :千星華 様
HP :

コメント:
 どうもこんばんは。二度目の投稿です。
 二度目は知る人ぞ知るメダロットから。アニメの台詞が投稿されていたので、漫画の名言も投稿しようと思いました。
 メダロットの漫画は、アニメやゲームとも違った方面から切り込んでいて、中々奥の深い漫画だと思っています。
 今回のは、メダロット・ブラックビートルの台詞です。彼女は自然を守るために様々な帰化生物を殺しており、それが原因で主人公達と対立します。戦っている間場所が変わり、主人公達が見たのはたくさんの帰化生物の墓。それを見られた彼女がこう言うのです。
 この台詞が印象強いのは、宇宙から飛来したとされるメダルを脳として動くロボット・メダロットが地球環境を守ろうとしている事だと思います。地球人類が何かとないがしろにしているのに、余所から来た子が必死になって守ろうとしているのはどうなんだろう。

駄弁者:
 この集の下から2つめのご投稿と同じ場面からですね。
 帰化生物だから殺して問題ないというわけではない、それでも…。「きみは悪くなんかない、でも……ごめんよ」というところでしょうか。
>宇宙から飛来したとされるメダルを脳として…
 地球の生物が、同じ地球の生物より繁殖上優位に立っているというだけなのに、なんでどちらか一方に肩入れせねばならんのか、と考えても本来不思議はない?



ファイヤーマン! お前が地球の正義のために戦うなら、私たちはバローグ星の正義のために戦う。そして、やがてはバローグ星の正義が地球の正義を征服するだろう!

 出典: 岸田森脚本・大木淳監督「ファイヤーマン 第12話『地球はロボットの墓場』」

紹介 :土左衛門 様
HP :

コメント:
 ファイヤーマンに対してのバローグ星人の挑戦の言葉……、なんですが。どうしてこのころのマイナー特撮って、こういうマニアに受けそうなとこは凝ってるのに他のとこはいい加減なんだろう……。いや、好きなんですけどね。

駄弁者:
 3つ下で、「正義は一つだ!」と言ってしまったウルトラセブンの文句があるので、こちらの言葉がより目立ってしまいますね。自分の正義で征服するというのだから、言ってることはセブンの方が傲慢でも、やってることはこちらがムチャなんですが…。



水島の祖父「芝居?(笑う)そうだったかもしれんな。観客のいない芝居だったかも……。
何十年振りだろうか、こうして生きた人間を見るのは。いや、初めてのような気もするなあ。
三郎、お前が生まれたことは聞いていたが……、おまえは本当に三郎なのかね? まさか……」 バローグ星人「(狂ったように笑う)ロボットを作りすぎるとこういう疑いを持つようになるんだね。何もかもロボットじゃないかと」

 出典: 岸田森脚本・大木淳監督「ファイヤーマン 第12話『地球はロボットの墓場』」

紹介 :土左衛門 様
HP :

コメント:
 SAFの水島三郎博士を追ったSAFの隊員、水島の祖父、そしてその孫らしい少女を前にバローグ星人は水島の祖父の失踪について語り始める。失踪を「博士の巧妙な芝居」と語った星人の言葉を聞いた水島の祖父のセリフです。
 水島の祖父が協力させられていたバローグ星人の1980計画とは彼の作った日本人のロボットと人間をすり替えていくことでした。そして、妖精のような少女の正体は……。これは岸田森さんなりの、フィリップ・K・ディックやブラッドベリへのオマージュだったように思います。

駄弁者:
>フィリップ・K・ディックやブラッドベリへのオマージュ
 …だったら、孫がロボットかと疑った次は、自分自身がすでにオリジナルの記憶だけを持ったロボットじゃないかと疑い出すところですね。



疑似 ロボット 高性能 識別不可能
レーダーマン

 出典: FOX作詞・泉水敏郎作曲・戸川純歌「レーダーマン」

紹介 :水谷秋夫 様
HP :
http://oikose.at.webry.info/

コメント:
 戸川純が七色の声を駆使した狂乱の歌。その歌詞がSFです。
「どんな情報も見逃さないが 自分捕える機能はない」
「仲間同志で情報交換 何から何まで同じ構造 私と同じあなたがそこに」
 どんな情報でも得られるインターネット時代にありながら、個性も自分も無くしていく人々。デストピアな未来、あるいは現在を思い起こさせます。
 この歌は世に出るのがあまりにも早かった。今こそ聴すべき曲と思われます。

駄弁者:
 1980年代に、ここまで現在を思わせる歌詞が登場していたことに驚きます。あるいは、IT革命とは言っても情報の量とスピードが飛躍しただけで、人間が情報に翻弄されるところは大して変わっていない?
 歌詞の最後のほう、「レーダーマンに なれないあの娘は〜」のくだりが恐いですね。



「広い宇宙でも、もう君の逃げ場は無いのだ、キュラソ星人。だが、それは自業自得というべきだ。宇宙でも、この地球でも、正義は一つなのだ」

 出典: 金城哲夫脚本・鈴木俊継監督「ウルトラセブン 第7話『宇宙囚人303』」

紹介 :ゴジリスト中小路 様
HP :

コメント:
 キュラソ星から脱走した囚人303号が、地球に侵入した。キュラソ連邦警察から通報を受けた地球防衛軍は、大包囲網を展開。追い詰められた303号はガソリンを盗んで飲み、口から火を吐き、催眠術でアンヌ隊員を操り、ウルトラホーク1号の分離パーツβ号を奪って尚も逃げる。が、ウルトラ警備隊による決死の空中ドッキング作戦で、アンヌ隊員は無事救出。β号は炎に包まれて墜落し、303号も自身の体内に蓄積したガソリンで爆死した。その303号が大爆発する直前、モロボシ・ダン隊員が303号に向けて吐いたのが上記の台詞……って、ちょっと待て。本当にそれでいいのか、モロボシ・ダン! いや、ウルトラセブン! キュラソ星の社会体制が不明である以上、勝利の凱歌は慎むべきだぞ。実はキュラソ星は恐ろしいファシズム社会または不当な差別社会で、303号は虐げられた階級の出身であり、単に個人の自由と尊厳を求めて抵抗していただけということも考えられるではないか!
 結局「悪」とは「その社会にとって都合の悪い存在」も含む訳で、そうした存在にぶち当たった時の正義の味方は、実に心許ないものだ。しかし、ダンがその現実に気付いて悩むには、ノンマルトの出現を待たねばならない……。

駄弁者:
 このエピソード、セブンと宇宙人の格闘が無かった珍しい回だそうで。活躍できなかった不満ときまり悪さからついポロッと失言が?
 事件後キュラソ星人と友好関係が樹立されたともありますが、相手の社会体制がコメントにあるようなものでなかったとしても、いまいち後味のよくないファーストコンタクトですね…。



アバレンジャーが4人いるのはなぜだと思いますか?
小さな力をいくつも集めて大きな力にする方がいいと考えたからです。
複数の人間がいれば意見が対立し、ただ勢いだけで一つの方向に暴走してしまう危険を避けられる。

 出典: 渡辺勝也監督・荒川稔久脚本「爆竜戦隊アバレンジャー」

紹介 :クロスケ 様
HP :

コメント:
 以前戦隊ものの戦闘での五対一に対しての名文句がありましたので投稿させていただきます。
 もうひとつの地球ダイノアースを滅ぼし、こちらの地球へも侵攻してきた邪命体エヴォリアンと戦うアバレンジャー、その前に突如第三勢力として現れたアバレキラー
 その正体はエヴォリアンと戦う為に造られたアバレスーツ(アタック・バンテッド・レジスタンススーツ)零号だった、その強さを説明する際のダイノアースの生き残りアスカのセリフです。
 「一人で戦う」ことを目的で造られた零号スーツは強大な力をその装着者一人に委ねられ敵対するものの手に渡れば大変な脅威となる危ういものでした。
 これを反省し力は劣ってもチームワークでそれを補う正式なアバレスーツが造られアバレンジャーとなったのです。
 多勢に無勢と言われても(ていうか敵は戦闘員がウジャウジャいるし)一人よがりにならず仲間と協力し合う大切さを示すのが戦隊シリーズなんだと思います。
 しかしアバレキラーというのが強い強い。敵の怪人も一方的に倒しアバレンジャーも歯が立たず多勢に無勢でなくてもこれはこれで「卑怯」な強さだったり…

駄弁者:
 「アバレンジャー」の名前の割にはアバレすぎないシステムを組み込んでいるのにちょっと感心。
 …で、「アバレスーツ」が略称で、正式名称があることにもうちょっと感心してしまいました(笑)



して、一位とは、どの国であろうか。たぶん、天竺に相違あるまい。かの国は仏法の興った国であるから、それだけの仏の恩恵にあずかっておるはずである。してみると、二位は唐(もろこし)の国にちがいない。

 出典: 豊田有恒「退魔戦記」

紹介 :営々 様
HP :

コメント:
 文永の役を目前に控えた伊予の国に未来人達が降り立った。蒙古人が世界を制覇した歴史を変えに来たというのだが…
という話ですが、未来人の皆さんが銀ラメの服を着ているのに時代を感じます。
 しかしこういう旬のすぎた古典SFを今読み返すと、執筆当時とは全く違う理由で洒落になっていないことがあるので侮れません。ちなみに本当はアメリカ、ソ連の次でしたっけ。

駄弁者:
 『モンゴルの残光』『ダイノサウルス作戦』と同シリーズに位置するタイムトラベルもの。
 「日本は世界第三位の強大国として繁栄している」と聞かされた当時の武士の述懐とのこと。一位はともかく二位については、当たってしまうことも……仏の恩恵では、ないと思いますが。



あなた方が戦争という娯楽を覚えて五千年、それとも六千年かしら。悪いけど私達はその何倍も前からこの遊びをたしなんできたの。あなた方人間が文明を手に入れる──ずっとずっと昔からね

 出典: 夏海公司「葉桜が来た夏5」

紹介 :山家 様
HP :

コメント:
 考えてみれば、地球に来られる程進歩していて、なおかつ戦争の意図を持った宇宙人がいるとしたら、その宇宙人はおそらく戦争の経験も地球人より遥かに豊富ですよね。作品中で、アポストリの軍人が、開戦への挑発行為を行う自衛隊員に対し、上記の科白を述べて、戦闘の末に圧倒し、挑発行為を中断させるのですが、戦争を娯楽とか、遊びと言い切る宇宙人との戦争はごめんだな、とつくづく思いました。

駄弁者:
 戦闘技術はともかく、万年単位で戦争を続けて滅亡しなかった秘訣は教わる価値がありますね。



「こういう歌を知ってるかい? 『“すぐ”で半年、“よかろう”で二年、“審議、審議”で五、六年』……お役所仕事じゃそれだけ時間がかかるという、誰かの歌さ」

 出典: 関沢新一脚本・本多猪四郎監督「モスラ対ゴジラ」

紹介 :ゴジリスト中小路 様
HP :

コメント:
 台風の直撃でインファント島から流されたモスラの卵が日本の漁師に引き上げられ、漁師から興行会社に売り飛ばされてしまった。成虫モスラに乗って卵を取り返しに来た小美人は、卵を調査していた三浦博士(演・小泉博)や新聞記者の酒井(演・宝田明)たちに事情を説明し、卵の返還を訴える。酒井はなんとかして小美人の力になりたいと考え、裁判所や行政当局へ掛け合うなど思いつくのだが、博士は「ダメだね」と消極的。そんな博士が最後に吐いた身も蓋も無い締めくくりの言葉が、上記の台詞である。
 「役所が最もよくやる仕事は市民を待たせることだ」とは私の持論だが、この台詞もまた実に言い得て妙だ。しかも歌の中に明確に示された年数も、本当にそれっぽい感じがする。これはどうやら昔からある歌ではなく、脚本家関沢新一のオリジナルらしい。さすが関沢新一。映画やドラマの脚本ばかりでなく、歌の作詞なども手掛けていただけあって洒脱な台詞である。

駄弁者:
 40年以上前の作品でも、こういうことについては時代に関わらず通用してしまいますね。「それについては来年度…」とかつい思ってしまう身としては、耳が痛いこと痛いこと。
 …けど役所の対応は、早かったら早かったで、「拙速」「考えなし」「強権的」などと言われるに違いないです。



人間は何故こうまでして自分の似姿を造りたがるのかしらね

 出典: 士郎正宗原作・押井守監督・脚本「イノセンス」

紹介 :トオコ・モリエ 様
HP :

コメント:
 で、先の投稿の文句に続けて鑑識課員が言った言葉が投稿の文句です。「一連の台詞を細切れにして投稿するんじゃない」と言われそうですが、先の文句とこれとでは私が感じたものが違うので、御容赦下さい。で、投稿の文句ですが。
 確かに、言われてみれば、そうなんですよね。何だって、人間は「人間そっくり」な「もの」を造ろうとするんでしょうか。ロボット以外にも、「オートマタ」「からくり人形」といったものもあります。いえ、そもそも「人形」なるものが「人形(ひとがた)」、つまり「人の形をしたもの」ですし。
 そういった「もの」を人間がいつ頃から作っていたか、或いは作ろうとしていたか、私は知りません。ですが、そういう「もの」を作ろうとする人類の「情熱」には凄まじいものがある、と私には思えてなりません。Wikipedeiaで、「人造人間」「ロボット」「オートマタ」「からくり」の項目を見ただけで、くらくらする思いでした。ましてや、古代ギリシャ(タロス)、あるいはもっと古い時代から人類はこういう「野望」を抱いていたかと思うと、「これは一体、どういう人間の『業』なんだろうか。」と恐怖さえ感じました。とはいえ、そういう私も、子供の頃は「お人形」が大好きだったんですけどね。(人のこと言えないや。)
 にしても、どーして人間は「人間そっくり」な「人間の創造物」に、これ程執着するのでしょう。ねえ、皆さん。

駄弁者:
 前にご投稿のあった名文句では、それが合理的だからという理由も出されていましたが、そういった合理性は後付けじゃないかとも思えます。



なぜ彼らは人の形、それも人体の理想型を模して作られる必要があったのか。

 出典: 士郎正宗原作・押井守監督・脚本「イノセンス」

紹介 :トオコ・モリエ 様
HP :

コメント:
 SFは、センス・オブ・ワンダーだ、ってことで。
 今回のテーマは、再び「人間そっくり」。しかし、今回は少々私の頭がとっちらかっているので、ちゃんと纏まるでしょうか。
 「人間そっくり」なロボットが大量生産されている近未来。少女型高級ロボットによる殺人事件が多発する。テロの可能性があるため、公安警察が捜査に乗り出すが、事件は意外な展開を見せる。
 投稿の文句は、「犯人」(?)のロボットを「検死」した鑑識課員の言葉。確かに、R・ダニールを始めとして、数多のSF作品に出て来る「人間そっくり」なロボットって、「美男美女」が多いですよね。(一部例外あり。)また、ドラえもんやグラッグのように、「人間そっくり」でない場合でも、人間が望んでやまない、良い意味で「人間離れした」優れた能力を持っていたりします。(グラッグの超人的な膂力、ドラえもんの「魔法のポケット」など。)しかしですねー、人間って、そんなに大したモノなんですかね?大体、ロボットが「人間そっくり」でなければならない理由って、あるんでしょうか?例えば、愛知県豊田市の自動車製造工場では、たくさんの「人間そっくり」じゃないロボット達が「働いて」います。でも、「彼ら」が大いに「人間様」のお役に立っていることは間違いありません。その他にも、人間の生活に貢献する「人間そっくり」じゃないロボット達は、この現代においてさえ、たくさん「いる」のです。にもかかわらず、「人間そっくり」なロボットを創ろうと試みは絶えることがありません。(Wikipedeia ロボット参照)
 何故なのでしょうね。駄弁者さん、皆さん、どう思われます?

駄弁者:
 出典の場合については、「用途」を考えると原則的に美少女(美男子)に需要があるから…という、しごく形而下的なハナシになってしまうでしょう。
>人間って、そんなに大したモノなんですかね?
 べつに人間が偉大だと思っているから人間型に作っているわけでもないと思います。自分に似たものにかしずかれたい、というエゴが含まれていることはあるかもしれませんが。



普通…灯火管制と言えば爆撃などを恐れて明かりを減らすものなのでしょうけどジオンは逆ね …(中略)…
人は暗闇に灯る明かりを見ると安心するわ
それが人々の営みを表す物なら特に…たとえそこが無人でも…

 出典: Ark Performance「機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画」

紹介 :陸ドム 様
HP :

コメント:
 終戦直前のジオン本国内でのいざこざの話から。
 警察官である主人公は要人暗殺事件を調べていくうちに、警察内部にまで食い込んでいた犯人グループの手により大っぴらに歩けなくなってしまう。
 しかし、接触した情報屋からこのコロニーは無人の街に明かりをつけてるからどこでも好きな所にに潜めばいいと言われます。
 コロニーという特殊な空間だからこそのトリックですね。これは素直に感心しました。

駄弁者:
 元ネタはヒトラーの暗殺計画? モビルスーツが活躍しにくそうな話ですが、アニメではなくマンガなら、こういうのもアリですね。
>普通…灯火管制と言えば…
 コロニーだと灯りが漏れない? あるいは背景が星空だから漏れてもかえって目立たないということでしょうか。



「あのロケットに人間を乗せることになるとは夢にも思いませんでした」
「人類の平和の為には、これもやむを得ないでしょう」

 出典: 丘美丈二郎原作・関沢新一脚本「宇宙大戦争」

紹介 :ゴジリスト中小路 様
HP :

コメント:
 1959年に公開された東宝SF超大作より。以前の投稿で「この作品には名文句と思えるような台詞がほとんど無い」と断言してしまったが、よぉく思い起こしてDVDで確認すると、けっこう気になる場面や台詞などが散見される。
 月の裏側に基地を設営した侵略者ナタール人に対し、人類は一撃を加えることに成功した。が、侵略者がすぐに基地を復旧させ、一気に総攻撃を仕掛けて来るのは明らかだ。そこで、世界各国で使用されている偵察用の小型無人ロケットを有人機に改造し、固定熱線砲一門を搭載した『宇宙突撃艇』として大量に打ち上げ、来襲するナタール人の円盤群を迎え撃つという作戦が決まった。その突撃第一陣の打ち上げ秒読みの場面で、安達博士(千田是也)とリチャードソン博士(レオナルド・スタンフォード)の二人が小声で呟くようにそっと交わした言葉が、上記の台詞である。
 二人とも妙に深刻ぶった表情だが、この二人に限らず、全ての科学者や技師たちが皆同じカーキ色のシャツを着て防衛軍に協力しており、なんだかノリノリの戦時体制で若者たちを宇宙へ送り出しているのだった。これを見て『秋水』や『桜花』を連想したのは、私だけだろうか……?

駄弁者:
 無人ロケットを改造……乗員が地上に帰還する装置はちゃんと取り付けてあるんでしょうか? なかったらそれこそ『秋水』『桜花』の後継認定ですが。
 追記:『秋水』『桜花』の両方を特攻兵器としてコメントしてしまいましたが、『桜花』と異なり『秋水』はロケット推進の迎撃戦闘機とのこと(sengokuさんご指摘ありがとうございます)。お詫びして訂正します。



ハコダテは宇宙人の皆様も全力で迎撃おむかえいたします。

 出典: はこだてCM放送局〜HakoTube〜制作「函館壊滅!?Vol.3 イカール星人〜はこだて激闘編〜」

紹介 :土左衛門 様
HP :

コメント:
 2009年、「宇宙人100人に聞きました〜侵略したい都市NO.1」に輝いた函館市。
 自分たちとそっくりなイカばっかり食っていることに怒ったイカール星人がついに侵略を開始した! (「ザ・ムーン」かっ!?)戦え我らがタワーロボ、迎え撃て空中城塞ゴリョウカク! 果てしない死闘の果てに函館を待つものは……。
という、話題になりました函館市のネットCM。これは第3弾の最後の一言です。
 第1弾の「観光はお早目に」も捨てがたいのですが、インパクトでこちらかなと。

駄弁者:
 出典はこちらでご覧になれます。
 ずっと前に映画「宇宙戦争」からのご投稿で「大阪じゃ何匹かやっつけたそうだぜ〜」というのがありましたが、このぶんだと函館でも華々しい戦果が挙がっていそうです。



「それより進化論はどうしたんだあり得ないんじゃなかったのか!?」
「……たまにはあるんだろ」

 出典: 竹本泉「あおいちゃんパニック!」

紹介 :土左衛門 様
HP :

コメント:
 なぞの転校生(笑)あおいちゃんの正体を詮索する森村くんたち。秀才の山崎くんは「宇宙人だということはあり得ない、進化論からいってありえないから」と主張しますが、わかってみればあおいちゃんの正体は異星人と地球人のハーフ。あっさり受け入れる山崎くんたちに焦った森村くんと山崎くんの対話です。
 このころSFマンガでもこういう考え方を出してくる作品って少なかったんじゃないかと。それにしても柔軟な考え方してるだけあって、山崎くん主人公差し置いて(ネタばれにつき以下略)うーむ、うらやましい。

駄弁者:
 地球人と区別できない容姿の宇宙人というのもあり得ないでしょうが、それ以上に宇宙人とのハーフというのはもっとあり得ない……のですが、やっぱり同じ言葉が返ってきそうです。



おお……神よ!
我々はいま、奇跡を目撃しています!

 出典: 村上もとか原作・日下部匡俊小説「JIN -仁-」

紹介 :山家 様
HP :

コメント:
 テレビドラマの原作、小説版で、主人公の手術を見たヘボン医師がつぶやいた科白です(漫画版では、多少、違った科白です。なお、ドラマでは削除されています。)。
 欧米の優れた医術を伝えに日本に来たら、そこで1世紀以上先の医術を見せられてしまった。幕末のこの頃は、殺菌消毒という概念すら、世界どこにも無い時代でした。それを思えば、ヘボン医師の、奇跡を目撃しているという、この科白もむべなるかな、と。それにしても、この130年余りの医学の進歩は、本当にすごいな、と痛感させられます。

駄弁者:
 パスツールとヘボン、同時代人ですもんね。細菌が病気の原因になるということすら、この時点では立証されていなかったんじゃないでしょうか。医学の進歩が本当にすごい、というコメントにまったく同感です。



「改めて紹介しよう全天候型多目的重機
 新小岩商店街専用お助けロボ「鉄骨くん」だ」
「ふざけるな親父息子の身体を勝手に改造しやがったな!」

 出典: 佐藤マコト「轟けっ!鉄骨くん」

紹介 :バグ 様
HP :

コメント:
 月刊コミックフラッパー12月号で連載が始まった作品からです。
 これは、新小岩商店街にある「いしだ工具店」の主人が商店街の慰安積立金を使いこんで完成させたロボットである!
 ある日商店会の皆さんに積立金の件で詰めよられ話しを誤魔化す為に起動された鉄骨くんの第一声です。彼は店主の息子公一の脳をコピーされていた為、自分の身体を改造されたと思い怒ったのだが直後、本物の息子が帰ってきて真実を知り落ち込んでしまいますがそこはコメディ感情コントロールダイヤルで無理やり笑わされ悩みもうやむやにされます。
 いや〜最近はロボットも簡単に作れるようになったもんですね〜(笑)
 しかも人工知能は押し入れに入ってるMACだし(絵を見ると押し入れの上下で20台くらい並列させてるようですが…)後半にはちょっと深いセリフなんかもあって今後が楽しみな作品です

駄弁者:
 むしろ複数並列とはいえPCでエミュレートされてしまった息子さん本人が落ち込むところじゃないでしょうか…。



げぇっ、カテ公!まだ生きてやがったかっ!!

 出典: ことぶきつかさ「いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!」

紹介 :chinami 様
HP :

コメント:
 『Vガンダム』のラストシーン。“冬のカサレリアでのシャクティとカテジナの刹那の邂逅”の場面はバックに流れる「いくつもの愛を重ねて」と共にシリーズ屈指の、切なさあふれる名場面としてファンにも評価されているのですが…
 この作品以降、カテジナさんはすっかり本名よりも蔑称(というか愛称?)のカテ公の方で呼ばれるようになり、ニコ動の動画には“爆弾”とか“崖へGo!”とかの書込みがデフォとなってしまいました…ハァ
 どちらかというと、この暴言をほざいた“褐色の死神”“黒ん○ビ○チ”ことシャクティの方がよっぽどたちが悪い気がするんですがねぇ。

駄弁者:
 生きていく方が辛そうな状態みたいですが…(現物をみていないのですが)。
 しかし、多少ブラックなネタを出しても、パロディ元の「母さんです」に匹敵する衝撃は得られないんじゃないでしょうか、この作品(そっちのシーンは現物を見たことがありまして)。



保護と愛護は同じじゃないの
きれいごとでは自然環境は守れないの

 出典: ほるまりん「メダロット3」

紹介 :陸ドム 様
HP :

コメント:
 主人公の町で動物が殺される事件が発生。
調べてみたら殺された生物の共通点は帰化生物である事。
さらには野生動物に餌付けしていた人も襲われ、ついに山狩りが行われる事に。
その犯人のメダロットの台詞です。
 好きで殺しているわけじゃない、誰も何もしないから…
と、殺した生物の墓の前で言う犯人に、主人公達は何も言う事ができなくなってしまうのでした。

駄弁者:
 帰化生物だって、与えられた環境で必死こいて生き延びているわけで、人間が保護する「自然環境」は、あくまで人間にとって都合のいい「自然環境」なんですけどね。この犯人も、そのへんのエゴは承知した上でやってるんだろうなあ。



かわいそうだからクジラは食べちゃだめだって?
えらそぉに神にでもなったつもりかね
もしヒトが海でおぼれていたら私はまよわず食うね

 出典: ほるまりん「メダロット4」

紹介 :陸ドム 様
HP :

コメント:
 海に流された主人公の愛機メタビーが出合ったクジラ。
 それは古代に脳にメダルを打ち込まれ、寿命を無視して永い時を生きていた。
 そんなクジラのばーさんの台詞です。
 クジラって人間食えたっけ?

駄弁者:
 まあしかし、クジラが人間を食べることができたとしても、わざわざ陸上まで乗り出してモリを撃ち込みにはきませんけどね。
 人間はというと、陸に打ち上げられたクジラは頑張って沖に戻してやるお節介の一方で、普通に泳いでいるクジラは追いかける…。このばーさんからしてみれば妙なヤツだというところかも。



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