第213集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第215集を見る
少女の眼は、もう何も見ることはなかった。
出典:
有馬頼義「少女の眼」 『日本代表推理小説全集6 怪文書』に収録
紹介 :ゴジリスト中小路 様
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駄弁者:
「あの頃は、まだそれを政治とは呼んでなかった。産業資本家が自分たちの商品を買わせよう、消費させようと人々をあおりたてていた。たまたまその宣伝の中心にあったのが頭髪と、汗と、清潔な歯の事だった。やがて都会の人間はそのまわりに一つのイデオロギーを発展させた。
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フィリップ・K・ディック「傍観者」(浅倉久志訳) 『永久戦争』に収録 『ペイチェック』にも収録
紹介 :TWR 様
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「肛門挿入式バーサード・ラムジェット「へれめけ」!」
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藤田和日郎「ゲメル宇宙武器店」 『暁の歌』に収録
紹介 :マッキー 様
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“一九六五年”
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丘美丈二郎原作・関沢新一脚本「宇宙大戦争」
紹介 :ゴジリスト中小路 様
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われわれにはなにが正しいか、それをいうことはできない。ただ、最善を尽くすだけだ。
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ジュード・ワトソン「スター・ウォーズ ジェダイ・クエスト10『最後の対決』」(西村和子訳)
紹介 :Y 様
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弾丸よりも速く走るエイトマンは「スピード違反」か!?
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柳田理科雄:科学監修・森田貴英・片岡朋行:法解釈・盛田栄一解説「空想法律読本」
紹介 :ゴジリスト中小路 様
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美しく最後を飾り付ける暇があったら最後まで美しく生きようじゃねーか。
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空知英秋「銀魂 第六訓『お前らテロなんてやってる暇があるならペロの散歩にでも行ってきな』」
紹介 :Y 様
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私は機械だ。正気など持ち合わせてはいない
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林トモアキ「ばいおれんす☆まじかる!〜核の花咲く日曜日」
紹介 :陸ドム 様
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宗教が成立するには、それだけでは足りなかったのだ。
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アーサー・C・クラーク「幼年期の終り」(福島正実訳)
紹介 :トオコ・モリエ 様
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科学が宗教を破壊するには、ただそれを無視するだけでいい。それだけで、その教義を論破するのと劣らぬ効果があるものです。
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アーサー・C・クラーク「幼年期の終り」(福島正実訳)
紹介 :トオコ・モリエ 様
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ローマ法王が行ったのよ。
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リンダ・ハワード「未来からの恋人」(加藤洋子訳)
紹介 :山家 様
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「ハル、わたしを愛してる?」
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フィリップ・ホセ・ファーマー「恋人たち」(伊藤典夫訳) 『世界SF全集21』に収録
紹介 :冬寂堂 様
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日本人禁止進去
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光瀬龍「征東都督府」
紹介 :好古真之 様
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なにぶん秘密裡の捜査なので、はかがいかぬ。私立探偵と提携したいのだが、役にたつのはただ一人、それも敏腕すぎて、われわれの真相を容易に看破されるおそれがある。その男の活動原理は、不可能なものをぜんぶ消去した上で、あとに残ったものは、いかにありそうにないものでも、かならず真相でなくてはならぬ、というものなのだ──しかも、『一見不可思議ではあるが存在可能なもの』にかんするその男の概念は、非常に広範囲にわたるのではないかと思う
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ポール・アンダースン「タイム・パトロール 第1話『タイム・パトロール』」(稲葉明雄訳) 『世界SF全集21』に収録
紹介 :冬寂堂 様
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ウルトラセブン! どうやら、我々ポール星人の負けらしい。
もしも女が人間になろうとすれば、男女てをたずさえなどといっているより女尊男卑のほうがてっとりばやいのです。女がもし人間であろうとすればまず男を見えなくし、消費し、まったくいない存在にしてしまう事が必要と結論したのでした。
出典:
笙野頼子「水晶内制度」
紹介 :TWR 様
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「勘は今まで外れたことがないんだ」
出典:
ポール・ジョンストン「ボディ・ポリティック」(森下賢一訳)
紹介 :NAL 様
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「よく考えればわかることだ。飛行士半数が帰還しなくても、損害は三〇人をこえることはない。だが彼らは一〇〇億に近い人類を救うことができる。その点からすれば、これは意味のある攻撃だと評価できる。ただし私は、参加する気はないがね」
出典:
谷甲州「パンドラ」
紹介 :NAL 様
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同僚のクナイセン中佐だった。
出典:
佐藤大輔「侵攻作戦パシフィック・ストーム 1 対立要因」
紹介 :好古真之 様
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冗談というのは、それが役に立たない時に言うべきものだ
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賀東招二「フルメタル・パニック!踊るベリー・メリー・クリスマス」
紹介 :陸ドム 様
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「ああ、そういや見たかお前。えいりあんVSやくざ。スゴかったよアレ」
出典:
空知英秋「銀魂 第五十七訓『ウィスキーボンボンのボンボンって何?』」
紹介 :Y 様
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駄弁者:
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HP :
昭和四十年(1965年)に出版された光文社『カッパノベルス』の短編集より。当時の日本を代表する推理作家やSF作家の短編を一冊の文庫版に集めたもので、梶山季之、松本清張、黒岩重吾などに混じって佐野洋、小松左京、星新一、山田風太郎といった先生方の作品も収録された、ヨダレものの豪華版!
さて、紹介した有馬頼義の『少女の眼』だが、これが実に悲しい話。ヒロイン万仲佐与(まんちゅう・さよ)は宝石商の父と二人きりで生活する中学二年生の少女。変電所の事故で町全体が停電した夜、店に強盗が押し入り、店内の貴金属類が奪われ、父も殺されてしまった。佐与は機転を利かせて脱出したので難を逃れたが、その時、彼女は犯人の顔を見た。室内が、いや、町全体が真っ暗闇だった筈なのに……。
実は佐与は超人的な暗視能力の持ち主で、自身ではそのことに気付いておらず、捜査当局も佐与の超能力に半信半疑なのだった。やがて、犯人の二人組(店の従業員とその友人)が佐与に対し、それとなく暗視能力の実験を……で、結局のところ彼女は口封じの為に絞殺されてしまうのだが、その遺体の検視解剖で「眼」だけが研究標本として保存される。ガラス容器の中に浮かぶ、二つの眼。そして物語を締め括る最後の一行が上記の文句。
猫のような優れた眼を持っていたばかりに、猫の寿命程度しか生きられなかった少女の、悲しい末路……合掌。
超能力ものの作品は数あれど、暗視能力というのはちょっと珍しいような(能力としては地味なせい?)。
>猫のような優れた眼を持っていたばかりに…
ネコではなく鳥の目だったら、夜は見えなくても自由に羽ばたいていられたのに?
関係ないですが収録の『怪文書』、星新一の「おーい、でてこーい」も載ってたんですね。
…(中略)…
歴史を通じて、いつも人間はだれかさんに吹き込まれた戯言や、無意味なスローガンのために殺し合いを続けてきた──しかも誰かさんは高みの見物で、それによって利益を得ている。」
「もし、それが彼らの信念だったら、無意味じゃないわ」
「口臭があるという理由だけでその人を殺すのは無意味だ!…(後略)」
HP :
病的なまでに清潔を追及する「清潔党」と、自然をよしとする「自然党」の間で揺れるアメリカ。態度を決めかねていたドン・ウォルシュが傍観している間に、「清潔党」が政権を握ってしまう。
こちらのバックナンバーで体臭で産業廃棄物扱いされた人物(167集)をみて思い出した作品です。今の日本も清潔さをマナーとする圧力が高まり、またそれが市場を生み出してる状況を考えると、汗かきの人間としては笑い事ではありません(でも「口臭があるだけ〜」のくだりは笑っちゃうのです)。
争っている内容には笑ってしまいますが、対立する意見のどちらかに与さなければならないという圧力、それにウォルシュが迎えた結末を考えると、その笑いも引きつるというものです。
…急に加齢臭が気になってきました(笑)。
HP :
何と、全宇宙で一番貴重で美しいとされ富を象徴するのはアルミニューム、そして、全宇宙の90%の惑星には、足が2本で腕が4本で頭にハンググライダー状の何かを持つ小動物「はっぱちゃん」が生息しているそうです。(が、残念ながらこの地球にはいないようです。)
そんな「はっぱちゃん」の着ぐるみで偽装して宇宙の稀少生物を狩るマンダ(男性)。そして彼が、「足が12本や10本なんてありふれたものじゃない、堅いからカラのある凶獣(亀)」を狩る為に地球を訪れるのにつきあわされた、宇宙を股に掛け、アルミニュームに目がない武器商人ゲメル(女性)。
そこで彼らが見たものは、コンクリートを食べるありふれた宇宙怪獣ツアトーグアに地上を破壊された地球と、逃げる時に食いかけのあんぱんと空き瓶いっぱいに一円玉を持ち出していた、コシヌケの地球人コースケ(男性)。アルミニュームを手に入れる為、何としてでもコースケに武器を買わせようとするゲメル達。すったもんだの挙句、覚悟を決め、危険を冒してツアトーグアを接近戦で倒す為に、ゲメルから武器を買うコースケ、そのコースケを気に入ったマンダが「近づいた分だけ、男の戦いは価値があがるってもんだ!」といろいろな武器をオススメするなかで、コースケが断った武器とは…。
やはり「男の戦い」には近づき方(アプローチの仕方)も重要なのかもしれない…
(長文すいません。)
>肛門挿入式バーサード・ラムジェット
それはやっぱり水素じゃなくてメタンを核融合させて推進する? カッコの悪さも問題だが、それ以上に尻の安全が…。
HP :
久々に東宝特撮より。映画のオープニングで画面中央にドォンと出る、作品世界の設定年代を示す字幕である。実際には縦書きで表示される。
この映画には名文句と思えるような台詞はほとんど無い(あくまで私見です)。しかし、この字幕にだけは驚かされた。だってこれ、1959年の作品なのだ。映画公開当時からわずか六年後という近未来の設定なのだ。
劇中では、日本製の遠心重力型宇宙ステーションが衛星軌道上を回り、次世代兵器として「熱線砲」なるものが開発され、原子力ロケットが地球と月の間を往復する……作り話とはいえ、たった六年間で物凄い進歩だ。と、思ったら、ロケットの打ち上げ中継を一般市民が「街頭テレビ」で見ていたり、敗戦後しばらくの間進駐軍の総司令部にされていた「第一生命ビル」の前の日比谷大通りに都電が走っていたりする。こうした妙にミスマッチでアンバランスな背景描写の組み合わせが小松崎茂の初期の頃の空想絵物語みたいで、むしろカッコイイ(事実、この映画のメカおよび宇宙服のデザインは小松崎茂が担当している)。そしてそれはそのまま「血沸き肉躍る昭和の空想科学冒険」の世界へと、我々をグイグイ引き込むのだった。
一九六五年……今となっては遠い過去である。ついでにカミングアウトするが、私の生まれた年でもある。
今現在から6年後でも、国産宇宙ステーション、熱戦砲、原子力ロケットはどれも難しいでしょうねえ。当時は「6年後でもひょっとしたら…」と思えるほどの成長期だった?…いくら何でもそこまではないか。
しかし1959年の人間から見たら、コンピュータネットワークや携帯端末などが普及している一方で、月にさえろくに行けていない半世紀後の「未来」は、ずいぶんいびつであり得ないように感じられるかも知れません。
HP :
エピソード1でアナキンがオビ=ワンの弟子になった直後からエピソード2直前までのアナキンや他のパダワン達の任務や葛藤を描くスピンオフ小説シリーズの最終作から。
シスを崇め、これまで一度や二度ならずジェダイに牙をむき多くの罪のない人々までも犠牲にしてきた凶悪な犯罪者グランタ・オメガ。彼の陰謀と何度も戦ってきたオビ=ワンとアナキンやその仲間のジェダイの師弟らのチームはとうとうシス発祥の地である惑星コリバンで彼がシスの暗黒卿に会おうとしていた所を追い詰めます。ジェダイを殺すためのあらゆる策を破られ、ブラスターで最後の抵抗を試みるオメガをオビ=ワンはやむを得ずライトセーバーでとどめを刺します。
これを必要な行為であり正義であったと言うアナキンに対しオビ=ワンはこのように諭すのでした。
考えてみればそもそもオメガがジェダイを憎むようになったのはかつて彼の父親であるザナトスというダーク・ジェダイがクワイ=ガンとオビ=ワンに追い詰められて自決したためであり、そのザナトスがダーク・ジェダイとなったのはジェダイだったときに当時彼の師であったクワイ=ガンの手によって父親を目の前で殺されたためでありそこには常にジェダイの「正義」による死が関係していたわけです。
「スター・ウォーズ」は外伝やスピンオフが多くて追い切れないなあ。
>そもそもオメガがジェダイを憎むようになったのは…
クワイ=ガン・ジンといいオビ=ワン・ケノービといい、関わった人(やパダワン)が暗黒面に陥っている確率がどうも高いような気がするのですが…。シスにしてみれば最強の敵であると同時に最強の味方の供給源?
HP :
本書はSF小説ではない。2001年4月に刊行された『柳田理科雄の空想科学シリーズ』の番外編である。日本で制作・放送されたありとあらゆるSFヒーロードラマやロボットアニメ。その劇中で発生した事件・事故を法律的に検証し、刑事責任または民事賠償責任の所在を問うという体裁の、いわば「お遊びシミュレーション本」だ。しかし、執筆した森田・片岡の両氏は現役の弁護士で、一応は真面目な内容。で、上記の文句だが、これはその本の帯に記されたフレーズなのだった。このフレーズを見て、私はこの本を買ってしまった。そして熟読し、大爆笑してしまった。仮面ライダーもウルトラマンもマジンガーZも、「法律」という名の怪物の前には全くがんじがらめにされ、むしろ無力にさえ思えてくる。従来の『空想科学シリーズ』とは違ってずいぶん理系離れした内容だが、「改造人間や宇宙から来た超人が実際に活躍した場合、人類社会はどのように対応するか。またはどれだけ対応出来るか」というテーマが汲み取れるので、これはこれで立派なSFだと思うのだが、どうでしょう皆さん……?
この種の本のはしり(だと思うのですが)「ウルトラマン研究序説」ではハヤタの民事賠償責任や、科特隊が未成年を雇用していることの法律的問題点がかなりマジメに論じられていたので、『空想法律読本』はそこに回帰したとも言えるのでは。
>「法律」という名の怪物の前には全くがんじがらめ
ライダーやマジンガーどころか、現実の自衛隊でさえ有事に動くことが難しいらしいです(それは一面で必要なことなんでしょうけど)。
HP :
第27集のからくりサーカスでのセリフを見てこれを思い出しました。
かつて銀さんが天人(宇宙人)と侍との戦争である攘夷戦争で戦っていた頃、彼と友人の桂小太郎は無数の天人に追い詰められ、たった二人という状況にまで追い詰められた事がありました。「敵の手にかかるより」と自害を選ぼうとした桂ですが、銀さんは彼をこのように叱咤し刀一本で敵に立ち向かっていくのでした。
というか最近では「かもしれない運転」とかしている桂さんですが読み返してみると最初は結構シリアスなキャラだったんですね。
こっちの桂さんは小五郎みたいに、下痢をもよおしてきたフリをして逃げるという「美しくない」手は使わないんですね。
HP :
作品自体はSFではありませんが、登場したロボットの発言なので。
原発を乗っ取った悪の科学者。そいつの作ったロボットと戦う主人公。
戦闘の余波で原発が故障してしまい、全員で脱出する場面でロボが原発を止めるため、炉心に向かう場面で正気かと言われての台詞です。
もう一人の製作者から与えられた最優先の命令だから行動するというロボに、人間性を見るのはある意味失礼なんでしょうかね。
あるいは、どんなに狂った命令でもそうプログラムされている限り「正気しか持ち合わせていない」というべきか。
HP :
地球にやって来た異星人オーバーロード。彼らの進んだ科学技術は、地球人に様々な影響を及ぼした。その中の一つに「宗教の壊滅」があった。オーバーロードは、地球人にある機械を与えた。その機械は、まるで衛星放送で外国のスポーツの生中継でも見るように、人類五千年の歴史を観ることが出来るものだった。そして、その「人類五千年のドラマ」には、地球の宗教の成立の有様と、その宗教の教祖のナマの姿もあった。「その大部分は、気高く、身も引きしまるような感じを抱かせた。が」。この後に、引用の文句がつづくわけなのですが。うーん、「宗教が成立するために必要な何か」ってなんだと思われますか、皆さん。しっかしなー、もしマザーテレサがこの機械を使って「処女受胎」(カトリック教会では、ナザレのイエスの母マリアは処女のままイエスを産んだと主張してます)の真相を知ったとして、それがどんなむごい事実でも、あの方が信仰を失うとは考えにくいんですけどねえ。「そりゃ、キリスト教に心を寄せている人間の言いぐさだよ。」と仰るそこの方、じゃ、あなたは神武天皇が「神の末裔」ではなく、「ただの人」だったら、天皇家を尊敬しなくなるんですか?
こちらは下の「ただそれを無視するだけ」よりずっと、宗教に大打撃を与えることになるでしょうね。どんなに崇高でも、神秘性なしでは宗教は成り立たないと思いますし。
ただこの機械なんかがあると、宗教より先に歴史学が壊滅してしまいますよね…(そして次に、五千年じゃなくて五千万年の歴史をみせろと騒ぎ立てて古生物学が崩壊)。
HP :
ある日突然、地球人より何千年も進んだ科学技術を持った異星人、通称「オーバーロード」が地球にやって来た。彼らは、地球人を「善導」すべく、一人の地球人を通じてさまざまな画策を行う。しかし、オーバーロードの意思に従うことを拒否する人々もいるのだった。引用の文句は、その人々について、オーバーロードのカレルレンと地球人との会話の中での、カレルレンの言葉。そーんなに簡単に「宗教」が滅ぶようなものだったら、ヒトゲノムが解析された現在でも、どーして「おとめマリアは処女のまま御子(茨の冠かぶったオジサン)を身ごもった」「神は自分の姿に似せて人間を創られた」と主張するローマ・カトリック教会が隆盛を極めておるのでしょう、カレルレン閣下。そりゃー、進化論や天動説、不妊治療などの「サイエンス」や「テクノロジー」は、聖書の内容にこだわってたら、この世に誕生しなかったですけどねえ。
『利己的な遺伝子』のドーキンス博士(『神は妄想である』という本まで書いた徹底的な無神論者です)なら、あるいは賛同するかもしれませんが。
相手を無視してお互いのカバーする領域に口出しするから、論争が起きるんであって、オーバーロードの見方はは楽観的……?いや、宗教を無視してオーバーロードの姿を受け入れることができたとき、少なくともキリスト教の一部は破壊されてしまうかも知れません。
HP :
この作品中では、23世紀には月にコロニーができているのですが、一部の人は月にコロニーができたことを納得しない。それを納得させるために、ローマ法王がコロニーを訪問して、ようやく皆が納得したそうです。
確かに、人は自分の信じたくないものは、なかなか信じないものですが、納得させる方法がローマ法王とは。23世紀になっても、カトリックは不滅のようです。
「宇宙を一般人に理解させるには、ジョン・レノンを宇宙に連れ出すと良い」と以前めい文句のコメントにありましたが、ローマ法王とはまた思い切ったものです。
アメリカの場合、キリスト教原理主義者なんかはこれでも納得しないかも知れませんが…。
「わたしがどんな女かわかっても?」
HP :
ファーマーの代表作から投稿します。現在よりも千年先の未来、地球はある宗教によって支配されていた。
学者のハル・ヤロウは過去に発見された惑星オザケンへと派遣される。地球での生活に絶望していたヤロウはそこで美しい女性、ジャネットに出会い、愛し合うのだが…。投稿した台詞は、ジャネットがある事態に陥った時にヤロウに告げた台詞から。二人の互いを思いやる気持ちが結果的に悲劇を産む、という悲しい話です。異類との恋愛譚といえば、も昔話の主要なテーマのひとつで古くは安部保名と葛葉から近くではエウレカセブンまでありますが…。やはり、基本的には悲恋に終わりますね…。(もっとも「エウレカ」は違いますが)
ファーマーも今年亡くなったんですよね…実質デビュー作のこの作品が書かれたのは、もう55年も前になりますか。
当時としては、性をメインにすえたこと自体が衝撃的だったとのこと。今となってはその点で大ショックということはないでしょうが、SFのアイディアとしては、今でも十分に面白いのではないかと思います。
大清国征東都督府
HP :
日比谷公園に、長さ三十メートル、高さ二メートルの鉄条網とともに突如出現した木札には、そう墨書されていた。
数日後、古物商の男は買い物の途中で、財布の中身が見覚えのない紙幣にすり替わってしまっていることに気づく。
紙幣には「大清国征東都督府法幣 一円」と書かれていた。
これらの謎を探るべく、タイム・パトロールは「慶応31年」に跳ぶ。
(いちおう補足しておきますと、慶応四年=明治元年です)
どうだい? この、インパクト充分かつ、歴史改変ものだと容易に想像できる冒頭の謎の呈示。
めがっさクールだと思わないっかなっ?
BGM:「法界節」小唄徳太郎
「慶応31年」=1894年……なるほど。
歴史改変ものは、史上の人物が役割を変えて登場するのが楽しみの一つですが、この作品に出てくる警察署長になった沖田総司は、あんまり見たくなかったかなあ…。
>めがっさクールだと思わないっかなっ?
長門さんの101冊めに入れてみますか。
HP :
1954年、マンス・エヴァラードはある求人募集に応募する。
簡単な試験に合格した後、教えられた仕事の内容はなんとタイム・パトロール!未来人が時間軸を修正するため、さまざまな時代の人材を募集していたのだった。
投稿した台詞は、エヴァラードが記録から見つけたヴィクトリア朝イギリスでの事件に人手が割けないことに関して説明した支部長のセリフから。ヴィクトリア朝時代のイギリスで敏腕すぎる私立探偵──というと、「あの人」しかいませんな。そんなこというなら正式な職員として雇えばいいのに…。やっぱりもれなくついてくる「彼の伝記作家の友人」がネックになったのかな?
>やっぱりもれなくついてくる
伝記作家だけじゃなくて、時空股にかけて奸智の限りをつくしそうなライバルの教授もついてくるとなると、ますます職員には雇えないんじゃないでしょうか。
紹介 :ゴジリスト中小路 様 → 第167集へ
…(中略)…
「男」の発想を収奪してまったく逆のものにしてしまう汚い乗っ取り行為、しかもそこに男の功績がまったく働いていないという完全黙殺をする鉄面皮なばっくれ方。そういう「男特有の」楽しい行為を選んだのでした。
HP :
虐げられた女達のための独立国「ウラミズモ」。その建国神話を創る為に招かれた作家(当然女性)は、建国理念を聞かされる。
現代社会の男性中心主義に果敢に闘いを挑む著者のセンスオブジェンダー賞受賞作。この女尊男卑、男子禁制の「ウラミズモ」は日本のケガレというものを一手に引き受ける事によって成り立っていた。ロリコン用性玩具作成、原発の設置・売電、女等々。女尊男卑を旨とする「ウラミズモ」は、自分たちの立場を守る為に、男女平等を唱える普通のフェミニストを日本政府が滅ぼす事に手を貸すこともいといません。著者から見た日本を裏返しにしたのが「ウラミズモ」だと思いますが、男ってそんなに酷いのでしょうか。男に生まれる事が原罪に思えてきます。この本がえらいこと読みにくいのは、私が男で内容に反発したからではないと思いたいです。
男性を排除しながら、原発の設置や性玩具産業など男性なしには成立し得ない「女性の独立国」というのが、そのまま男性社会のネガになっているという仕掛けですね。
私もそんなにこの社会生きにくいものなのか、と言いたくなりますが「しょせん男には」と言われますと…。
HP :
内乱で分裂したイギリスの独立国家で起きた連続猟奇殺人を捜査する主人公の終盤にきての言葉。
そして今回も勘は当たっていた。
21世紀初頭、国家が人間を「ボディ・ポリティック」(肉体政策)で完全管理するイギリス・エディンバラが舞台。
>勘は今まで外れたことがないんだ
それは、外れたらノーカンということ?(ゴメンなさい、石投げないで)
HP :
家族のためと言って何の迷いもなく言い切るこのお方ですが、その後衝動的に参加を決心します、家族への相談もなく。
最後の一言は、無責任さを素直に責めればいいのか、偽善ぶらないところに好感をもてばいいのか…。
ドイツ移民の息子である彼は周囲からキニセン、あるいはキニスンと呼ばれる事が多いが、本人は強硬にクナイセンだと主張している。長身でハンサムな、ヴァスカークのアナポリス同期生だ。
HP :
ちなみに、クナイセン(キニスン)とヴァスカークの上司がスミス大佐。「キニスン」「ヴァスカーク」「スミス」と来れば、言わずと知れた『レンズマン』ですね。
なお、アーノルド・ヴァン・ヴァスカーク中佐は、オランダ系移民の三世。
BGM:「Life Through a Lens」ロビー・ウィリアムス
スミス大佐配下の別の部署には、リチャード・シートンがいたりします?
この世界の米軍には他にもラインバーガー博士がいてクラーク先生がいて…軍が多士済々なぶん、SF界がさびしいことになりそうです。
(他の作品では、ティプトリー女史やハインライン閣下も出してましたね。)
HP :
ロボににブースターつけて無理矢理空を飛んでいる時、無茶な使い方で異常加熱。爆散の可能性があると言うAIに祈ってろと返した主人公。
それをジョークと解釈したAIは、この状況ではジョークは何の役にも立たないと言います。で、主人公のこの台詞。
でもこのAI、緊張をほぐすために歌を歌えとか、そんなことを言うんですけどね
というか、本当に役にたってしまったら冗談としては不発の部類だし。
一方、歌でAIの緊張をほぐすというのは、役に立つ立たないで言えば立派にジョークで通るんじゃあ。
「俺えいりあんは2以来見てねーな。正直アレはないんじゃない?」
「いや見てみって。今度のはスゴイから」
「ものスゴイ数のえいりあんとものスゴイ数の竹内刀が戦うんだ。どっちが勝っても江戸に待つのは滅びのみという」
「なんでだよ。なんで竹内で滅ぶんだよ」
「いやいやお前、正直俺は竹内の方が恐かったよ」
HP :
毎日多くの宇宙船が出入りしている江戸の中心部、ターミナルでの作業員の会話より。
正直エイリアンシリーズには興味ないし、最近よくCMをやっているモンスターVSエイリアンも見るつもりは無いのですが、この映画だけは一度見てみたいです。
ちなみにアニメではやくざの方の名前が大人の事情により音南寺丈(おとなのじじょう)さんこと丈アニキに変更されていました。
エイリアンはともかく、ナニワ金融道のアニキはスゴイ数で出てこられたら笑うだろうなあ。一人で出てこられた方がよっぽど恐いです。
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