第171集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第173集を見る
他のレスの流れを無視、やたらなれなれしい口調、自慢、マニアックすぎるネタ、しかもそれに対しての返信で人を試すかのような疑問形、エントリに無関係な話、途中から自分の日記になっている、さりげなく自分のblogへと誘導、やたら長文、書き忘れたことがあったので連続して書き込む、関係ない他人について言及、しかも暴露、等々嫌われる書き込みの要素が全てつまっています。
出典:
COCO「今日の早川さん『ありがた迷惑』」
紹介 :ぽちぽち 様
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駄弁者:
Our Women(アーメン)
出典:
イアン・ワトスン「オルガスマシン」(大島豊訳)
紹介 :TWR 様
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駄弁者:
「『ロボットは人間のかけがえのない友人である』…いいことを言うねえコサックくん スカルマンどう思う?」
出典:
有賀ヒトシ「ロックマンメガミックス2 復活の死神」
紹介 :はたみや 様
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違う! そんなんじゃない、そんなかっこいいもんじゃないんだ。
出典:
サンライズ制作「熱血最強ゴウザウラー第48話『砕け!鋼鉄の呪い』」
紹介 :エルソドラン 様
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駄弁者:
火星入植…それは、人類の生存を賭けた試金石となる。
俺たちは伝えなければならない。俺たちの愚かで切ない歴史を。
出典:
小島秀夫監督「Metal Gear Solid 2 suns of liberty」
紹介 :BigBox 様
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駄弁者:
ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら
かめくんは自分がほんもののカメではないことを知っている。
出典:
北野勇作「かめくん」
紹介 :垂直応力 様
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駄弁者:
このネーミングはむちゃくちゃだ。
出典:
柳田理科雄・円道祥之「空想科学論争!」
紹介 :砂漠の狐 様
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駄弁者:
我々は、全員志願兵であります!
出典:
今西隆志監督「機動戦士ガンダム MSイグルー 黙示録0079 第2話『光芒の峠を越えろ』」
紹介 :砂漠の狐 様
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「星々は燃ゆるがごとき道を進んで、とうとう来たるべき位置につき、その配置には優美な巧緻さがあらわれ、その内には高雅な予兆を孕む」
出典:
ロジャー・ゼラズニイ「砂のなかの扉」(黒丸尚訳)
紹介 :汗(はん) 様
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駄弁者:
「たぶん腹の底で、私は我々こそ全宇宙で唯一の存在であってほしいと思っていたんだ──あれ全部をひとり占めにしたいと。あるいは、異星人に出遇うとしても、すべてにおいて我々より遅れていてほしいと」
出典:
ロジャー・ゼラズニイ「砂のなかの扉」(黒丸尚訳)
紹介 :汗(はん) 様
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彌与は嘲笑した。目前に敵を控え、体を張って立ち向かっている人間の見せる、それは優越だった。
出典:
小川一水「時砂の王」
紹介 :垂直応力 様
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駄弁者:
「私は2300年後の世界から来た。だが、ここの未来からではない。多くの滅びた時間枝を渡ってきた」
出典:
小川一水「時砂の王」
紹介 :hir 様
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…決めた!!
出典:
太田垣康男「MOONLIGHT MILE No.15 THE CROSSROADS」
紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
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「特攻なんて異常なやり方は、もし万が一実施せざるをえんようになってもギリギリの切り札にしてだな。まずは通常の護衛計画にのっとったらどうなんだ」
出典:
かんべむさし「サイコロ特攻隊」
紹介 :垂直応力 様
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駄弁者:
「閉じたヘルメットか」トレントが奇妙な声で言った。
出典:
P・K・ディック「訪問者」(浅倉久志訳) 『悪夢機械』に収録
紹介 :TWR 様
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駄弁者:
ウニバーサル・スタジオは、その名称からも想像がつく通り、外見は棘を生やした饅頭のような形、内部構造は五放射相称形になっています。そして、その中央にはウニで言えば口と肛門とを結ぶ体軸があって、そこから放射状に様々なアトラクションやイベントが配置されているのです。
出典:
北野勇作「ウニバーサル・スタジオ」
紹介 :垂直応力 様
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われわれは今や人類の進化の方向を決定するカギをにぎったのではなかろうか。
出典:
J・D・バナール「宇宙・肉体・悪魔−理性的精神の敵について」(鎮目恭夫訳)
紹介 :TWR 様
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駄弁者:
すごいな 「歌って踊れる」エスパーかい?
出典:
聖悠紀「超人ロック 凍てついた星座」
紹介 :きょん 様
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駄弁者:
空はあなたが思っているよりも広い
出典:
滝沢聖峰「Who Fighter 幽霊戦闘機」
紹介 :冬寂堂 様
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駄弁者:
自分に近い毛の生えたホ乳類を食うなんて気持ち悪くないですか?
出典:
田丸浩史「ラブやん 第65話『アメリカ』」
紹介 :怪人鯖男 様
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駄弁者:
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HP :
よくやります……。つい。
海より深く、反省。ぶくぶく。
ウェブ版はこちら。
うちのサイトでは、半分ぐらいは管理人自身がやってますので、それで寄りつかないお客さんは元からいらっしゃらないんじゃないでしょうか(笑)。
しかし掲示板でそれほど気にならない書き込みも、ブログのコメントにつくと違って見えるということはありますね。
HP :
イアン・ワトスンの幻の処女長編。サイバーポルノ版「家畜人ヤプー」(帯の文句)。
徹底した男尊女卑社会。そこで産み出される愛玩用のカスタムメイドガール。遺伝子操作、ホルモン処置、外科手術で注文主の気に入られるように作られた彼女たちが、ついには世界に新しい光をもたらすまでが描かれます。
売り文句には「ヤプー」とありますが、これはポルノ版「クラウンタウンの死婦人(コードウェイナー・スミス、シェイヨルという名の星に収録)」と言ったほうがより正確でしょう。
そんなわけで、殉教した主役の女性を記念して、上の言葉で締めくくられます。
ここまで徹底して女性を道具扱いした小説も珍しいのではないかと。
あまりの過激さに英米で発刊できず、完全版が読めるのは日本語訳のみ、といういわくつきの作品。巻頭カラーのイラストやドールの写真がなんともまあ…。で、その勢いで次ページの「横尾忠則遺作集」に入ってしまうと吹きます(笑)。
>Our Women(アーメン)
最後はキリスト教イメージになってしまうわけですね(「クラウンタウンの死婦人」もそうですが)。この辺り、日本人が書くとどうなるんでしょうか。
「…ケッ友人だと? コサック てめえは友人を動けなくして物置に閉じこめておくってのか? このオレみたいに
それともオレみたいな役立たずは友人じゃあねぇってわけか!」
HP :
はじめまして。過去に有賀ロックマンからの投稿があったのでもうひとつ。
かつてコサック博士に作られ、封印されていた戦闘用ロボット・スカルマン。ワイリー博士の手により封印を解かれた彼はコサックを誘拐。ワイリーと共にコサックを言葉でネチネチといたぶる……というお話。
コサックのほうも、スカルマンはワイリーに娘を人質に脅迫されてやむなく作ったという経緯もあり、スカルマンに強く言い返す事もできないわけで。
しかし不用なロボットを廃棄ではなく封印するというのは、科学者の業なのでしょうかね。
こちらの都合によって封印できたりスイッチを止めたりできる相手を、偽善でなしに「友人」と呼ぶのはなかなか難しいでしょう。
それ以上に、自分のスイッチを止めることができる相手の「友情」を素直に受けとめるのは難しそう。
怖いんだ……俺怖いんだよ、時々自分が自分でなくなるような気がして……
こうしてる間も、俺の体はどんどん機械になってる。だから、だから何かしてないとたまらなく怖いんだ。
嫌だ、俺機械になっちまうなんて嫌だぁ……
HP :
どんな物質であっても機械へと変えてしまう、敵の機械化光線。
主人公の拳一はヒロインのしのぶをかばい、その光線を浴びてしまう。
しかもギリギリかすめた程度であった為に、一瞬で機械にならずにすんだが逆に時間を掛けてゆっくりと体が機械になっていくと言う恐怖を味わうことになる。
両親やクラスメイトに気遣われるのを嫌い、明るく振舞う拳一をしのぶは心配するのですが、拳一の本当の気持ちは……
サイボーグとか機械の体のキャラはアニメではかなり出てくるけど、自分の意思でなくそんな体になってしまったキャラは、やっぱり精神的に地獄の苦しみを味わうんでしょうねぁ。
機械に改造されてしまうだけでも悩みは深いのに、じわじわとそうなっていくというのは、なおキツいことでしょう。
光線の理屈はよくわかりませんが、進行が止められたり戻したりできるなら、部分的に機械化したいなあと思うことがあります(…30過ぎてから増えてきてたりして)
紹介 :エルソドラン 様 → 第95集へ
それらを伝える為にデジタルという魔法がある。
未来を創ることと過去を語り伝えることは同じなんだ。
HP :
私の好きなゲーム、MGSの主人公ソリッド・スネークの台詞から。
MGS2は、ミームという、いわゆる文化的遺伝子がテーマの作品です。
ミームがそもそも分かりにくい概念なこともあってか、このMGS2はシリーズの中でも、ストーリーが、チョイ難解とされていますが、このミームという概念を使ったメッセージが理解できたら、間違いなくプレーヤーに大きな衝撃を与えること確実な作品です。
やはり小島監督は世界でも通用するゲームクリエーターなのだと思わされます。
ミームの概念は進化学者のドーキンスが元ネタ。難解というより、色んなものに適用できて便利すぎるので使用範囲が拡がってしまい、結果として分かりにくくなってしまった…という感じがします。
紹介 :BigBox 様 → 第160集へ
ほんものではないが、ほんもののカメに姿が似ているから、ヒトはかめくんたちのような存在をカメと呼んでいるだけなのだ。だから、カメではなく、レプリカメと呼ばれたりもする。
レプリカメ――にせもののカメ、という意味らしい。
ほんもののカメではない。神に似せて作られたという人間が神ではないように。
だから、もちろんほんもののカメになることもできない。それはわかっている。
ほんもののカメになるというのがどういうことなのか、はたして自分がそんなものになりたいのかどうか。かめくんには推論すらできない。
HP :
「ウニバーサル・スタジオ」を投稿するときに検索したら北野勇作がひとつもなかったので、SF大賞受賞作から。
かめくんは木星で行われているという戦争のために作られた、カメ型のヒューマノイドです。フォークリフトの運転ができるので、倉庫作業の仕事をしています。前の仕事をやめるときにワープロをもらいました。図書館が好きでよく本や映画を借りています。図書館でバイトをしているミワコさんと仲良くなって、一緒に倒壊したクレーンの引き上げを見物に行ったりします。リンゴが好きでよく食べます。
そんなかめくんの日常を通して語られるのは、機械知性の哀しみです。淡々と、詩情豊かに、しかし痛切に。
言われてみれば、前のが初登場でしたか…そういえば、私はまだ読んでません。
話題にもなったし、この作品の惹句の「空想科学超日常小説」のにも、なかなか惹かれるものがあるのですが。ちょうどこ刊行されたときに他に読みたい作品がいくつもあって、後回しにしているうちに過ぎてしまったみたいです。
自分たちで作っといて、怪人はないだろう
HP :
悪の組織・ショッカーには首領・幹部・怪人・戦闘員といった肩書きを持つ者たちで構成されていますが、厳密に言うとどれも明確な地位を表す言葉ではないそうです。
その極め付けが「怪人」なのですが、ショッカーは元々何に於いてもいい加減な所が目立つヘボ組織なので、これはこれで丁度いいのでは。
「幹部」や「戦闘員」はともかく、「怪人」っていうのは、職名としてはちょっと…。
ショッカーにちゃんとした昇進制があるとして、「戦闘員」から「怪人」では、いまいち出世した気にならないなあ。
腕は未熟かもしれませんが、やってみせます!
HP :
一年戦争末期、敗戦濃厚となったジオン軍は決戦兵器と称して駆逐モビルポッド「オッゴ」を開発。 そのパイロットとして招集されたのは16〜18歳の学徒兵たちでした。
精鋭パイロットが来ると思っていた司令官のカスペン大佐はこの現状に憤りますが学徒兵の一人であるエルヴィン・キャディラック曹長は「亡国のため、家族を護るため」と兵士としての気概を見せるのでした。
彼等を見てると日本の学徒出陣を思い起こさせます。
知的水準の高い人が皆戦死して、バカしか残らなかった戦後の日本みたいで……
「話は信じるが、戦果だけが問題なのでな」とはキシリア少将の言。戦果がおぼつかない兵を戦場に送る時点で、すでに末期症状なのですが…。
>知的水準の高い人が皆戦死して、バカしか残らなかった
このコメントはいただけません。そのバカの血をうけて、バカが立て直した国に育った私たちが、どれだけオリコウだというんでしょう。生き残った人間をののしっても、死者に敬意を表したことにはなりません。
「どういうことですか」
「退職するんだ。この下劣な昇進競争(ラット・レース)におさらばさ」
HP :
ところでドブスン教授はなぜ、とっておきの極上のコニャックを開けて酒盛りをしていたのか? という理由を説明するのが引用の言葉。
ああ、かっこいい! 辞めるときにこんなことをほざいてみたいもんですねぇ。
(でも、誰かに言われたら、蹴飛ばすかも)
ラットレースにおさらばする以前に、退職するまでその職にありつけていられるかのデッドレースを余儀なくされる身としては…あこがれに終わりそうな言葉ですねえ。
HP :
地球からの恒星探査船が、異星人の探査船に伴われて、予定を半世紀繰り上げて帰還した。ファーストコンタクト。光速に達しても「宇宙を誤魔化してカボチャにならない方法」を知る彼らの属する、銀河連邦への地球の参加をめぐって、さまざまな思惑が交錯する。
そんな世界情勢とは無縁なところで生きるフレッド・キャシディ。彼は叔父が大学への寄付の形で残した遺産のおかげで、在学中は大学からからたっぷり小遣いをもらえることになっている。専攻課程修了を回避するため学部学科を渡り歩いて十三年。今年も、必要な授業を受けても卒業せずに済むめどがたった。
そんな彼の趣味は高層建築物登攀。今夜も大学の大会堂頂上への新ルートを開拓中、「高所愛好症」仲間のドブスン教授に出会い、酒盛りに加わる。そのとき教授が星々を仰いでつぶやいたのが引用の言葉。
そうですよねえ、たとえば地球の下等生物に似た生き物(できたら小型ほ乳類)のほうが、優越感得られますよねえ。いきなり『幼年期の終わり』のオーバーロードに遭遇しても、困りますよねえ。腹の底で誰もが考える本音だと思います。
でも人類は、より高次の存在と遭遇してしまった。さて、人類はどう生きるべきか、という話です、一面的には。
読んでないけど題名は見たことあるな、と思っていたら古本屋で買って積んだままでした。
>下等生物に似た生き物のほうが
あんまり下等すぎるよりも、こちらが優れていることを分かって尊敬してくれるぐらいに発達している方が、虚栄心は満たされるでしょうね。
あるいはホーガンの「ガニメアン3部作」みたいに、自分たちよりある面ですぐれている異星人に感心してもらうというのも、なかなか…。
「口を出すだけの主に何ができる?それで戦っていたつもりか?自惚れるな。これは妾たちの戦だ。主がおらずとも妾たちは生き、死んでやるわ! 惑わしの魔女め、疾く失せろ!」
HP :
邪馬台国の女王・卑弥呼は2300年後の世界からやってきた”使いの王”人型人工知性体メッセンジャー・Oの支援・指導のもと、地球に侵略してきた謎の増殖型戦闘機械群との全人類史の存亡をかけた戦いをすることになる。彌与(みよ)は卑弥呼の真名です。
物語の終盤、後のない戦いの中それまで偵察・分析を行ってきた支援知性体カッティ・サーク(裾破れの娘、惑乱の魔女)が、これ以上の支援を行えなくなった事の詫びを入れ、戦の行く末を心配して「私に余力があれば助けられたものを――」と言ってきます。それをさえぎっての返答が投稿の台詞。
実際にカッティ・サークが行っていたのは偵察と分析という「口を出すだけ」でしたので、メッセンジャー・Oと共に体を張って、多くの兵を失いながら戦ってきた彌与にすれば「高みの見物をしている奴が何をぬかす」という気にもなるでしょう。かなり絶望的な状況の中での啖呵でしたので、不覚にも目頭が熱くなりました。
下でも書いたとおり、ちょっと前までの作品とは雰囲気が違うな、と思って読んでいたのですが、このセリフのように、現場で体を張る人間の熱さを大切に扱うあたりは、やはり「らしい」ところだったと思います。
それと、カッティ・サークの人類に対するあり方というのは、なかなか面白いところがありました(好きになれるとは、言えませんが…)。
HP :
西暦248年、邪馬台国。見たこともない異形の怪物に襲われた美しき姫巫女、卑弥呼を救ったのは、突如として現れた謎の男だった。輝くような鎧と、言葉を話す剣を持ち、”使いの王”と名乗った男が語った言葉。
はるかな未来、人類殲滅を目的とする謎の機械生命体ETによって地球は壊滅。さらに人類の存在そのものを抹消すべく、ETは過去へと転移したのだという。”使いの王”=人型人工知性体メッセンジャー・Oは、彼らを追い、絶望的な時間遡行戦闘を開始。幾度も時間軸上の撤退を繰り返し、この三世紀の邪馬台国へとたどり着いた。そして、彼は告げる。
「――そう、この時代こそが、全人類の存亡をかけた最終防衛線だ」
というわけで初めての投稿です。
個人的には今年最高の(SFとしても、それ以外を含む小説全体としても)名作でした。
邪馬台国vsバーサーカー、全未来の命運を握る戦い、そして永い戦いに疲れきりながらも立ち向かうメッセンジャー達。これ以上ないというほど燃えるシチュエーションだと思います。
小川一水の最新作より。著者初の時間SFとのこと。私もちょうど読み終えたので、順番とばしで掲載させていただくことにしました。
『第六大陸』のようなプロジェクトX風とも短編集『老ヴォールの惑星』とも違った作風で、正直ちょっととまどいましたが…。設定や世界観の目新しさよりは、Oや卑弥呼のキャラクターと、壮大な話をあれだけの長さに収めた構成の上手さで読ませる作品だったと思います。
子供の名前は猿渡歩。
俺達を越え…
更にその先へと進む男にきっとなるぜ…
いいね……
おまえの息子が…
限界を越え、どこまで行けるか楽しみだ…!!
HP :
人類初のムーンチャイルドの父親である猿渡悟郎。彼が考えた末に付けた名前が「歩」でした。いい名前です。ロストマンも満足げです。
自分の名前の由来を聞いた時、なんていうかこう、「ドラマチックな願い」というか「燃えるもの」がないなぁと思ったもんですが、今思えば大変失礼でしたね。(いや、実は考えなしかもしれない)
自分のハンドルネームを決める時は結構凝るものですが、みなさん、その名前、満足してますか?
「あそこに行きたくなった!」と言って本当に実行して、行ったその先を息子に託す…男親としては一つの理想形か。
>みなさん、その名前、満足してますか?
本名については満足不満足以前に、それ以外の名前をもった自分というのを想像しづらいです。
ハンドルネームは…すいません、HPのテーマを決めたらほとんど自動的にこれになってしまってました。
「それが似非ヒューマニズムであり、言わせていただければ、無駄な出血ということになるのです」
HP :
東南アジア諸国の反日連合軍に海上を封鎖された日本。統合参謀本部長官、陸防中将伊東瑞穂は船団護衛に特攻作戦を提案し、理詰めで反論を封じ強引に実行する。
「似非ヒューマニズム」と言い切れるだけの合理性をもって特攻作戦を理路整然と説明して行きますが、最後には自らの論理に追い込まれてしまいます。
結局、「いくら理詰めで言われても、どうしても納得いかんもんはあるやろ。人間なんやから」ってことですよね。誰だって死にたくはない。
きれいごとを並べて特攻を賛美しているような人に、ぜひ読んでもらいたい作品です。
長編版(1977年の星雲賞受賞作)が手に入らなかったので、短編集『トロッコ』に収録されていた短編版を。ご投稿の文句もちょっと言い回しが違っていましたが、ありました。
特攻隊に選ばれてしまった大学生の「理屈だけで数読まれて、バクチみたいに丁半で決められて、そんな死に方ができるかよ」という叫びも印象的でした。伊東の論理とは正反対に支離滅裂ですが、人が頷くのは間違いなくこちらのはずです。
しかし、この作品内でも戦争が終わって何十年かたったら、伊東が賛美されるようになってしまうのかも。
「閉じたヘルメットだ。鉛のスーツ。ガイガー・カウンターと、特殊な食料と水。あそこを見たまえ。」
HP :
核戦争によって壊滅した地球。そこには深いシェルターによって生き延びた人々と、放射線障害によって人間とは言えないまでに変異した新人類がかろうじて暮らしていた。
「自然な」空気も水も、自分たちには毒にしかならない。そう悟ったシェルター組は、地球を新人類に明け渡すこと(地球を「捨てるの」ではない)を決意します。
衰退した人類が退場するという話は出版当時(1953年)には非常に珍しかったようですが、残念なことに、新人類は165集に出てくる「妖精さん」ほどかわいくはないのでした。硬い皮膚を持つ「アリンコ」、手足の退化した「ミミズ」、トルーキンのホビットそっくりな「イダテン」などです。
>新人類は165集に出てくる「妖精さん」ほど…
というか、海外SFに出てくる変異した新人類は揃ってブキミな方向に行ってるような気がします(トラウマ的に頭に残っているのは、ドゥーガル・ディクソン「マン・アフターマン」のビジュアルですが…)。
HP :
ウニバーサル・スタジオは大阪を再現したテーマパーク。そこでは水上バスを巨大タコが襲ったり、四天王寺のカメ型メカがザリガニ型巨大生物と戦ったり、通天閣から衛星軌道上のイカリングへ行ったり、一回グリコーゲンを補給すれば三百メートル疾走できる巨人が巨大ガニと道頓堀で戦ったり、梅田を水没させたケロリストに攻撃を加えたり、東方にある東京ネズミランドのスパイが潜入してたりします。
断片的に様々な出来事・人々が語られていますが、北野勇作ですので筋道だったストーリーは期待しないでください。
この夏数年ぶりに行ったミナミの変わりようを考えると、あながちバカ話ばかりとも…いや、バカ話です、もちろん。しかし実際、テーマパーク的なノリはあるように思います。
アトラクションには、ぜひ「宇宙戦争」も。
われわれは今や、われわれの行動の効果と、それが未来にもたらすであろう帰結とを予見できる立場にきつつある。
HP :
イギリスの物理学者バナール氏による人類の進化を考察したリポートです。小説じゃないけどいいですよね。バナール氏は1929年に発表した本書のなかで人類はより発達するために宇宙へ飛び出そうと訴え、そのための手段と人類の行く末を論じています。太陽ヨット、宇宙ステーション、サイボーグ、小惑星改造スペースコロニー、等々。発表された時代を考えれば、これらのアイディアを産み出したバナール氏は本物のマッドサイエンティストと言っていいでしょう。しかし、マッドサイエンティストにあるまじき事に、二次大戦中防空体制の確立に関わり、戦後は住宅再建部門において手腕をふるいます。イギリス政府もイカレてるのかも。
現在の多くのSF小説が本書の後追いに感じられるほどの視野を持った驚くべき作品です。ご一読ください。日本語版は1972年発行と、入手しにくいと思いますので、図書館で探してみてはいかがでしょう(ゴマスリ)。
せっかくゴマをすってもらったのに、うちの図書館には入ってなかった…!悔しいです。
検索で見つけたCONTACT Japan 2の講演録(松田卓也氏講演“超人類への道”)で紹介されているのを読みました。…すごい、すごい。宇宙進出という外への道も、頭脳や精神の体外移植という内への道も、当時とは思えないぐらいの想像力です。
一方で、ここまで科学と理性を信じられるのは、やはり当時ならではのことかと。
原文がWebで公開されているのですが、どなたか読んでみます?
HP :
ウィル・カイアムからロックへ。
不老不死の秘密入手を目論む者がロックに多額の賞金を懸けた。押し寄せる賞金稼ぎにエスパーハンターたち。連邦軍情報部から護衛にやってきたウィル・カイアムは、エスパーハンター禍つ音カルベルによって体の自由を奪われたロックを救出することに成功する。カルベルが使っていた武器はマインドハープという楽器。カルベルは改造して使っていたのだが、研究のため回収したウィルの前でそれを演奏して見せるロック。驚いたウィルが言ったセリフが上のものです。
それに対するロックの返事は「踊るのは無理だよ」。
駄目ですね、この二人。双方ともボケじゃ、漫才コンビになりません。
>双方ともボケじゃ、漫才コンビになりません。
超能力を使ったツッコミは危険そうなので、ロックのほうはボケ役をやってもらった方がいいのでは。
ご投稿の文句とはあまり関係がなさそうですが、テレパス系の超能力者は、歌にしろ踊りにしろ漫才にしろ、何かを表現する芸は不得手になるんじゃないかと想像しました。これ以上ないほど直接的な方法で、読みとったり伝えたりできてしまうわけですし。
HP :
昭和19年11月30日、陸軍航空審査部の北山中尉は試作機の試験飛行中に、異様な光球を発見し、撃墜した。しかし機に搭載した電子機器の真空管は全て焼ききれ、直後に登戸研究所によって機体が押収される羽目に、やがて中尉は中尉は自分が撃墜したものが「火球体」、或いは「光源体」と呼ばれる「米軍の秘密兵器」であることを知らされるのだが――。
投稿した台詞は、台湾上空で失踪し一ヵ月後に発見された海軍の搭乗員が北山中尉に言った言葉で、彼も最後にこの言葉を口にすることになります。
まぁ、ここまで書くと「火球体」が何なのか大体想像つくと思いますが、出てくる小道具も凝っていて、判っているとニヤリとする作品です。
しかし、「この蒼空、極みはいずこにあるのかのう」(by横山光輝三国志)とはいえこういう形で広さを知りたくはないですね。
元ネタのほうはヨーロッパ戦線で目撃談があるものですね。ドイツとアメリカ両方が、相手の新兵器だと思っていたというのが、ありそうな話で笑えます。
HP :
はじめまして、投稿させていただきます
ロリ・オタ・プーのダメ人間の主人公(29歳)を救うためにやって来たダメ天使の活躍を描いたギャグマンガにまさかSFを感じる日がこようとは…
『馬刺し』を注文すれば馬の刺殺体が、ビーフジャーキーを注文すればミイラの牛が出てくるようなゲテモノ料理店「本場アメリカン」にて、某パン屋のおじさんソックリの店長が勧める主人公たちにカブトムシ(雄)の入ったお好み焼きを拒否していたところソレを見ていた本場アメリカンでバイトする宇宙人の少女がカブトムシ(雄)を食いながら言った一言から。
確かにそう言われれば肉を食うのに抵抗がありますが鳥だって鳥を食うし魚だって魚を食べるんですから地球上の生物は共食い無しでは生きていけないんでしょうね。
それに昆虫なんてイナゴの佃煮でも食べれませんしw
サルぐらい自分たちに似ていると食うのがためらわれますが、さりとて昆虫ぐらいかけ離れていてもやはり食べにくいということ?
私はイナゴより蜂の子のほうに抵抗が…。
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