第251集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第253集を見る
マスター「よっしゃあ! じゃあもうちょっと手前に飛ぼう! 今度こそやってやる、行くぞやよゐ!」
出典:
小林尽原作・赤尾でこ脚本・龍輪直征演出「夏のあらし! 春夏冬中第7話『天城越え』」
紹介 :土左衛門 様
コメント:
駄弁者:
「うちきりですから」「はめつですな」「じんせいしゅうりょう?」「まんがか、つぶしきかぬです」「こうむいんめざすには、おそすぎです」「具体的には、どうなってしまうので?」…(中略)…「ただでは、すまぬ」
出典:
田中ロミオ「人類は衰退しました 6」
紹介 :山家 様
コメント:
駄弁者:
「取り込まれたニンジンに豊富に含まれるベータカロチン中の前駆体プロビタミンAがビタミンAに変化すると、体内の活性酸素が排除され細胞が再構成し、佃美奈はラビットフォース・月城ミーナへの汁実を完成させるのだ!」
出典:
川口敬一郎監督「月面兎兵器ミーナ 第1話『はじめての汁実』」
紹介 :るーしー 様
コメント:
駄弁者:
「おい、この星に守る価値はあるか?」
出典:
「海賊戦隊ゴーカイジャー 第2話『この星の価値』」
紹介 :ザタンゴールド 様
コメント:
駄弁者:
人がなぜ時を計るのか。それは時を留めたいという願い、そうすることで別れずにすむのではないかという、はかない願い。
出典:
ダイアナ・ガバルドン「燃ゆる十字架のもとに III」(加藤洋子訳)
紹介 :山家 様
コメント:
駄弁者:
僕らは人形だ
出典:
井上智徳「COPPELION 『mission.11 葵救出作戦』」
紹介 :H・I・T 様
コメント:
駄弁者:
わたし、嘘つきかもしれない
出典:
桜庭一樹(原作:石ノ森章太郎、原案:井上敏樹)「555(ファイズ)」
紹介 :Y 様
コメント:
駄弁者:
亡びは 私達のくらしのすでに一部になっている
出典:
宮崎駿「風の谷のナウシカ」
紹介 :水谷秋夫 様
コメント:
駄弁者:
ジェミー「明日の命をみんなこれほど真剣に考えたことはないはずよ」
出典:
ケネス・ジョンソン脚本・監督「地上最強の美女バイオニック・ジェミー 第17話『ジェミー地球壊滅を救え! PART2』」(木原たけし訳)
紹介 :土左衛門 様
コメント:
駄弁者:
へへーんだ、偽善のどこがいけないんだ。
出典:
ゆうきまさみ「機動警察パトレイバー」
紹介 :汗(はん) 様
コメント:
駄弁者:
「あなたの、宇宙名は何ていうの?」
出典:
CLAMP「かきょうのちきゅうせいふくにっき」
紹介 :るーしー 様
コメント:
駄弁者:
「カウプランの呼称には三つの意味がある
出典:
岩永亮太郎「パンプキン・シザーズ 」
紹介 :陸ドム 様
コメント:
駄弁者:
というか、最初からこの名状しがたきものに頼むべきだったのだろう。這い寄る混沌や生きている炎に常識を求めるのが、そもそも間違いだったのだ。
出典:
逢空万太「這いよれ!ニャル子さん 5」
紹介 :山家 様
コメント:
駄弁者:
白日の昼の下!
出典:
「ジャスティス・リーグ『暗黒の夜 part2』」
紹介 :H・I・T 様
コメント:
駄弁者:
……無数の想いをのせて宇宙が回転する。
出典:
田中芳樹「銀河英雄伝説 第1巻 黎明篇」
紹介 :比良 様
コメント:
駄弁者:
フフ……フフフ……実に興味深い…
出典:
スエカネクミコ「放課後のカリスマ 1」
紹介 :好古真之 様
コメント:
駄弁者:
「本当は郵便配達員じゃないんでしょう?」ふいに彼女はたずねた。
出典:
デイヴィッド・ブリン「ポストマン」(大西憲訳)
紹介 :汗(はん) 様
コメント:
駄弁者:
「私にはそこまでは言えないわ。下の人たちはくるしんでいるにちがいないと思う。きっと恐ろしい状態で……」
出典:
デイヴィッド・ウィングローヴ「火の車の上で(チョンクオ風雲録9)」(野村芳夫訳)
紹介 :TWR 様
コメント:
駄弁者:
馬鹿が、カードの相性ぐらい考えやがれ!
出典:
岩本佳浩「マシュランボー」(漫画版)
紹介 :ザタンゴールド 様
コメント:
駄弁者:
創立者 橘仁と咲夫人
出典:
村上もとか「JIN -仁-」
紹介 :TEAM NORTH-MOAI(R) 様
コメント:
駄弁者:
第251集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第253集を見る
一「待て待て待て! そんなことしたら三日前のマスターと、さっき飛んだマスターと、その後飛んだマスターと、今から飛ぶマスターが鉢合わせになるだろうがー!」
加奈子「やよゐも、さっき飛んだやよゐと、今から飛ぶやよゐが出会ってしまうわ!」
HP :
夏休みに横浜の祖父の家に来た中学生・矢坂一(やさかはじめ)は女子高生の嵐山小夜子に一目ぼれ。そのまま知り合った上賀茂潤とともに彼女のバイトする喫茶店「箱舟」でバイトを始めるが、実は小夜子は幽霊で、他人と「通じる」ことで時間をさかのぼれるのだという。同じように時間移動ができるカヤ、加奈子、やよゐ、探偵の村田英雄(通称グラサン)とともに、一の夏休みの日々は過ぎていくが……。
本作、アニメ版だと妙に複雑な時間移動ネタをやる時がありまして、これは第2シリーズの第7話。元女詐欺師の「箱舟」のマスター・さやかは、最近酒を飲んだ時に使った茶碗が昔店に来ていた有名な陶芸家のものであることに気がつき、それを失くす前になんとか小夜子たちに取り戻してもらおうと頼むのですが、そのためだけに何度も何度も時間移動を繰り返します(そのたびにその時点のマスターが泥酔して逃げ回ったりして取り戻せない)。当然同じ場所に居合わせたりするとタイムパラドックスが起こって消滅しかけたりしてえらいことになるわけですが、その理由がたかが茶碗一個(笑)
ちなみにこのセリフを言っている一の後ろ、グラサンが指折って何とか理解しようとして挫折していたのが妙に笑えました。
凝ったタイムパラドックス話にするなら、茶碗がなくなった謎もそれに絡めたものと想像したのですが……あちこちのレビューによると、関係なし?
HP :
妖精さんの同人誌ならぬ同類誌に取り込まれた主人公達、そして、同類誌から抜け出す方法を妖精さん達に主人公は尋ねるのですが、その回答の一節が上記です。
同類誌に取り込まれた人は人間ドラマを演じ続けねばなりません。そして、同類誌にはランキング制という恐ろしいものがあり、ランキングが低迷すれば同類誌は打ち切りになります。そして、同類誌が打ち切りになると、その同類誌に取り込まれた人間はどうなってしまうのか。この後は、ネタバレしないと書けませんので省略しますが、その余りのシュールさには思い切り乾いた笑いしか私には出ませんでした。ああ、打ち切り後に同類誌に取り込まれた古い人類はこうして生きていけるのか、と。現代の方が遥かに過酷もかもしれないと。それにしても、妖精さんにも公務員っているんだ、とその点にもシュールさを感じてしまいました。
ああ、もう6まで出ていましたか。4まで読んで少々飽きがきていたところですが、この「同類誌」の話は面白そう。
>「こうむいんめざすには、おそすぎです」
妖精さんの言う「こうむいん」は、きっと実際に公務員がいるんじゃなくて、どこかから言葉だけ拾ってきたんでしょう。というか、そうであってください…再現されたらどう転んでもロクなものにならない(笑)
HP :
テレビドラマの劇中劇アニメを元にしたスピンオフアニメからの名文句です。
現役女子高生ながら幼い頃からの夢であるアナウンサーに抜擢された主人公・美奈は、ある日インタビューを担当した野球選手が宇宙人に乗っ取られる現場に居合わせてしまいます。
宇宙人に襲われた美奈は間一髪助かりますが、混乱の中ミーナの一員・月城ミーナに変身させられたのでした。
今回の名文句は変身時に流れるナレーションです。
ちなみに美奈の変身アイテム(?)はニンジンですが他のミーナ達はプチトマト・ブルーベリー等様々で、ナレーションもそれに応じて「取り込まれたプチトマトに豊富に含まれるリコピンにより……」「取り込まれたブルーベリーに豊富に含まれるアントシアニンにより……」と変化します。
もうちょっと長ければ、オチは「佃美奈はミーナであった記憶をなくすのであった」だろうと言うところだったのですが。
「ある!…絶対!!」
「どこにある?」
「……どこにでもある。海賊なら、自分で見つけろ!!」
「なるほど」
HP :
スーパー戦隊シリーズ35作目を記念した作品「海賊戦隊ゴーカイジャー」から。
地球にあるという「宇宙最大の宝」を求めてやってきた海賊戦隊ゴーカイジャー。彼らの前に宝の在り処を知っているという少年が現れ、キャプテン・マーベラス(ゴーカイレッド)の隙を見てシンケンレッドのレンジャーキーを奪い去ってしまった。
少年がレンジャーキーを盗んだのは、地球人である自分の手で地球を守りたかったからだった。マーベラスは「少年が宇宙帝国ザンギャックの行動隊長(いわゆる怪人)に勝てたらレンジャーキーを譲る」と言い、戦いに向かわせる。
少年はシンケンレッドに変身して奮闘するが、戦闘隊長には敵わない。悔しがる少年にマーベラスは「地球を救いたいなら別の方法にしろ」と言い、その方法を問う少年を「自分で考えろ」と突き放した。その直後の会話。
何だか「海賊戦隊」より彼らからお宝を奪ってみせた少年の方が海賊らしいことをしているような…。
>海賊なら、自分で見つけろ!
なかなかうまいしっぺ返し。けど海賊は奪ったお宝を隠す側というイメージを持っているので、宝探しが海賊のイメージというのは個人的には違和感を感じてしまいます。
HP :
天体観測器を使い、ジェイミーが精確な時刻を計る光景を見て、口々に周囲の人々が感想を述べるのですが(言うまでもないことかもしれませんが、米国独立戦争前後に米国の開拓地で精確な時刻を知ることは極めて稀なことでした。)、その光景を見たクレアの想いの一節です。
人々が時刻を計るのになぜ夢中になるのか、その理由は人それぞれだとは思いますが、クレアの想いも結構多くの人が共感を覚える気がします。楽しい時ほど、その時のことを思い返すことが多いですし。また、後4年もすれば、米国独立戦争が始まることをクレア達は知っています。それによってどんな悲劇が起こり、それを回避することは決してできないことを思えば、時を留めたいという願い、そのはかない願いがクレアの中ではより強くなるのもわかる気がします。
時を止めたいと思うのも早く過ぎ去ってほしいと思うのも表裏一体で、ご投稿のセリフの状況のように先に辛いことが待っていると分かっているときは止まって欲しいと思うでしょうし、現在が辛いときは、早く去れと願うでしょう。しかし、辛い時の方が時間の進み方が遅いような気も…? そんなときも時間はちゃんと過ぎているのだと知りたいがために人は時を計るのだ、と言うこともできます。
ヒトに優しくした所で何も返っては来ないぞ
HP :
西暦2016年に起こったお台場原子力発電所の暴走事故。
それから20年後、放射線によっていまだに死の街と化したままの東京に取り残された人々を救出するべく送り込まれた自衛隊第三師団所属の3人の女子高生、遺伝子操作によっていかなる放射線にも―1500シーベルトのものや、中性子にも―影響を受けず、一人一人に異なる特殊能力を与えられたクローン人間コッペリオン―動く人形コッペリア+イオンを掛け合わせたコードネームー『保険係』の命を救う戦いを描いた作品より。
壊れた移動シェルターに取り残されていた父娘(娘の方は臨月の妊婦!)の保護を図る『保険係』に襲いかかる―20年前東京都民救助に志願するも政府に見殺しにされた―自衛隊第一師団の兵士達。父娘の所属する避難民グループ『三鷹組』に窮地を救われた『保険係』は彼らの暮らす核シェルタープラネット(元JAXAの研究施設)に逗留する事になるのですが、『保険係』の味噌っかすの深作葵が第一師団の捕虜になってしまいます。
三島教頭(一等陸佐)の命令で合流してきた『掃除係』の黒澤遥人を加え開始される葵救出作戦、薄い笑みすら浮かべ兵士達を狙撃しようとする遥人を思わず制止するヒロイン成瀬荊、それに対して投稿の台詞を返して敵陣に突入、次々と敵兵を撃ち倒してゆく遥人…その光景に目を背けながら葵の元へ向かう成瀬「遥人のアホ…!」。
この遥人、コッペリオンの中でも特筆すべき天才で自衛隊の秘密研究所のスタッフでもあるのですが、それ故自分達が人間に比べて寿命が極めて短く、いつ突然死するかわからない(同じ『掃除係』の小津歌音はそれを知ってしまったが故に第一師団の計画に協力してしまいます。)、そしてコッペリオンというコードネームはその事実に対する呵責を抑えるためのものである事をよく知っています。そして人類の歴史が血みどろの愚行と反省なき無謀の繰り返しである事も…(それに加えて彼はコッペリオン開発者の特別な意図で作られた存在である事も付け加えます)。
後のエピソードで遥人の拳銃を拾った小津歌音がそれに込められた弾丸が全て麻酔弾である事を確認するのですが、最初からそうだったのかそれとも成瀬と再会してからそうしたのかは今の所わからない…人の命を救うために戦い続ける成瀬を無条件で守る漢にして、彼女の行動の最大の批判者黒澤遥人の冷酷な優しさを端的に表した名台詞。
原発事故後の世界の話と聞くとつい反応してしまう世の中になってしまいましたが、ご投稿があったのはまだ震災前です。
少し下の「偽善」云々の言葉と並べてみたくなりました。見返りを求めない優しさの発揮ということでこちらは「偽善」とは対極にあるものですが、それはそれで苛立ちを感じるという人もいるんじゃないでしょうか。
HP :
既に絶版になっていますがダメ元のつもりで近所の図書館で相互貸し出しを申請したところ借りる事ができたので、仮面ライダー555劇場版のノベライズから。
仮面ライダー555では事故などで死亡した人間が希にオルフェノクという怪人になって蘇ります。このオルフェノクは人間を自分と同じオルフェノクに変えようとし、大抵は人間の肉体が耐えきれずに灰になって死亡してしまいます。
木場勇治はそんなオルフェノクの一人でありながら人間を殺す事を嫌い、人間のほとんどがオルフェノクに変えられた世界でオルフェノクに対して必死に抵抗を続ける「解放軍」のリーダーである園田真理とも仲良くしていました。
しかし、ある時偶然彼は真理の独白を聞いてしまいます。彼らの友人であり仮面ライダーファイズの変身者でもある乾巧がオルフェノクではないかと疑われた事、そしてオルフェノクだからと言って人間を襲う化物とは限らないという事を知っていたはずの真理がその時に強い怒りを感じた事を。
それは人間の聴力ならとても聞き取れないような距離だったのですが、超人的な力を持つオルフェノクである木場には耳をふさいでも聞こえてしまうのでした。
以前、「アギトになったって人は人のままで生きていけるんだ。」という台詞を投稿しましたが、この作品を見るとアギトとオルフェノクという違いはありますがそれが決して生易しいものではないという事を実感させられます。
他のライダーの台詞を借りるなら「でも、だからこそ現実にしたいじゃない。」とも思ってしまうのですが。
揺るぎない信念を持つことだけが強さなのではなく、ときには揺らぐけれども芯は曲げない、というのもまた強さの表れなんだと思います。
>ダメ元のつもりで近所の図書館で相互貸し出しを申請したところ借りる事ができた
どうです、図書館もなかなか捨てたもんじゃないでしょう…って、私が自慢気にする筋合いではないですが(笑)。
HP :http://oikose.at.webry.info/
ナウシカと墓所の主との会話、そしてその後のナウシカの行動にはずっと疑問を持っていました。
ナウシカ達は汚濁の中でも生きられるよう改造された人類で、森が世界を清浄にした後に新たな人類の時代が来る。そう聞かされた後にナウシカの取った行動は、巨神兵の力を借りた墓の破壊でした。
結局、自分たちが亡びの中で生きることのみを良しとし、新しい人類を虐殺する。現在だけを守って人類の未来は封殺する。それがナウシカの選択したことです。
どうしても私には彼女の行動が受け入れられないのです。美少女がしたことだといって、何でも許されるわけはありません。
自分たちが生き残るために「新人類」を滅ぼさねばならなかったのだとしたら、ナウシカの行為は礼賛はされないにしても受け入れることはできるんじゃないかと思ったのですが…。改めて読み直してみたら(職場の図書室に入ってました)、新人類との交代はゆるやかなもので、汚濁の中で生きられるよう改造した人類を元に戻す技術も「墓」には存在している、との話でした。
それを滅びる運命も含めて自然に委ねるため、すべて破壊するというわけですから、確かにその決意には疑問符がついてしまいます。自分たち「汚れた」人類と新人類を共に残す選択肢もあったわけですし、技術による生き残りを否定する考えにしたって、ナウシカ自身もある程度の「火」を使わねば生きられない以上、どのぐらいの技術なら許されるのかという程度問題になってしまいますし。
ナウシカについてはヴ王の言葉「お前は破壊と慈悲の混沌だ」というのが一番の評言かも知れません。
モスコフ「しかし、明日までそれを覚えているかな? 」
HP :
アメリカの核開発の第一人者、クーパー博士がダコタ研究センターに籠城し、核実験の即時停止を世界に要求し、核実験がされれば、人類を破滅させるコバルト爆弾を爆発させると宣言。各国に核実験中止を呼び掛けるアメリカだが、それを核の独占を図るアメリカの陰謀と誤解した中東のある国が核実験を強行し、コバルト爆弾のカウントダウンが始まってしまう。クーパー博士が交渉相手として指定したフランスの物理学者に変装したジェミーは、同じく潜入していたソ連の情報部員モスコフと協力してセンターへの侵入を図るが、軍さえ近づけない防衛システムの前にモスコフは負傷、どうにか潜入したジェミーの前で、クーパー博士は病死。だが、センターをコントロールする人工知能・アレックスは博士の指令を忠実に実行、ジェミーはアレックスと死闘を繰り広げるが……。
アレックスを機能停止に追い込み(その方法が結構拍子抜けするものなんですが)、事が落着した後、ジェミーはクーパー博士の真意は核開発を続ける人々に、命の大切さを思い出させようとしたことではなかったかと考える。そんな彼女とモスコフの会話です。
キューバ危機等の危機を乗り越えたのも人類なら、歴史から学ばず危機から抜けられないのも人類。人類への希望と絶望が交差した名ラストシーンでした。
ちなみに、本作はアメリカTVのアカデミー賞にあたる、エミー賞を受賞したそうです。
アメリカのサイボーグとソ連のスパイにこの会話をさせるあたり、なかなか味がありますね。
>アレックスを機能停止に追い込み(その方法が結構拍子抜けするものなんですが)
スタートレックあたりなら、アレックスに円周率を計算させるところなんですが(笑)、どうもそれ以上に直接的な手段だったようで…。
立派な偽善ができるような
立派な大人になりゃいいじゃんか!
HP :
一連の黒いレイバー事件の重要参考人・内海。
泉野明は、かつてゲームセンターで会った、内海といっしょにいた少年バドが、人身売買の犠牲者らしいと知る。
なんとかしたいとじたばたする野明に、そんな行動は偽善だ自己満足だと手厳しい篠原遊馬。
それに対する反論が引用の文句。
そう、いくら頭で良いこと考えていても、動かなければ、同じこと。
逆に、どんなに下心があろうと、良い行いは、良い行いです。下心を実行しないかぎりは。
ポストマン・ゴードンも、嘘をあそこまでつらぬけば、本物です。
善行によって満足感を得ること自体がダメだというのではなく、自分の善行に酔ってしまって周囲が見えなくなるのが良くない、ということなんじゃないでしょうか。野明がそうなってしまうことはなさそうですが、ときどきイイコトをしている自分に他人もすべからく好意的に協力すべし、と思い込んでる方もいますので。
私の問いに、彼女は憂いを含んだ目で微笑んでこう言ったの。
「私は琥珀よ。宇宙の事はもう忘れたわ」
「え!? でも猫に生まれたらみんな地球征服を夢見るはずよ! あなただって……!」
彼女は、ただ一言。
「私は、彼の……和彦のために生きるの」
HP :
猫型宇宙人の日記という形をとった小説からの名文句です。
にゃんとろ星からやってきたにゃんとろ・ぱにゃん・ばんてぃ(地球名かきょう)の目的は地球征服でした。彼女は地球に着いた早々、とある4人組の女性達の家へ行く事になります。
設定では地球には地球征服を目論む動物型宇宙人が数多くいて、かきょうが宇宙人達の拠点であるペットショップで別の猫型宇宙人・琥珀と出会います。
そこでのかきょう・琥珀の会話が今回の名文句です。
以前「結局本人次第なのよね、幸せを決めるのって」という名文句を投稿しましたが、心底大事に思える人に出会える事はとても幸福な事なのでしょう。
しかしニャントロ(星)人も、「ニャン」のおかげで何かとネタ扱いですね。語源のドゴン族が悪いのか、妙な陰謀論で日本に紹介した武田了円を恨むべきなのか、はたまたそれをネタとして知らしめた「と学会」を責めるべきなのか…。
私はそこに四つめの意味を加えたいと思う
カウプラン文明
たった一人の男が作り出し今この西方諸国に蔓延している文明の名だ」
HP :
以前貴族主義が蔓延している世界で工業発展があるのかといわれたのでその辺の名台詞をば。
かつて帝国に一人の天才がいた。その人物こそがカウプラン。神か悪魔か、はたまた遥か未来の知識を携えてやってきた時間旅行者かとさえ噂される傑物。
技術の発展には順序がある。既存の技術を組み合わせ、一段一段階段を積み上げて登るような。
だが彼は逆だった。彼は上からその時代の水準まで下りてくる。
例えばまだ銃という言葉すら存在しなかった時に、ボルトアクションの銃を考案し、それを作る事が不可能ならば次にグレードを下げ、先込め式の銃を「これなら今の君達にでも作れるだろう?」と設計図を渡す。
そうやって彼の残した大量の設計図通りに物を作りまくった結果、試行錯誤は足りなくなり、その過程で蓄積されるはずの知識もなくなり、短いスパンで登場する新技術は、吟味する暇さえ奪う。
特許の概念自体が無かった頃に広まった物を含めれば、身の周りにあるものがどれだけ彼の発明で溢れているのやら…
というのがこの作品での技術の広まり方です。
レオナルド・ダ・ヴィンチの百倍すごい大天才が残した図面だけを元に技術が発展するようなものですね。
しかし、技術の進歩というのは先込め式が開発できたからじゃあ銃は次の段階へ、というものではなく、別の分野の様々な進歩があって初めて次へ、というもののはず。カウプランというのは一体どこまで広範な発明を行ったのでしょう。実際そのようなことがあったら、カウプランというのは果たして単独の人物だったのかをまず疑うところじゃないでしょうか…。
HP :
いや、名状しがたきものに常識を求めても間違いだと思いますが、と思わず突っ込んでしまいました。それでも、主人公としては、ハスターに常識を求めるのでしょうか。第4巻でとうとう、主人公の家には3人の宇宙人(邪神)ニャルラトホテプ、クトゥグァ、ハスターが押しかけ居候と化しました。そのために主人公の正気(SAN)値は、下がりきってしまったのか、それともマイナス×マイナスがプラスになるように、逆に上がりきってしまったのか、と思いまいました。この巻でも、主人公は宇宙人3人組に連れまわされて、プレアデス星団のセラエノ図書館からミャンマーのアラオザルまで駆け回る羽目になります。連れまわされる身としては、同行者に常識を求めたくなるのはよくわかりますが、それにしても。いくらなんでも、ハスターに常識を求めても無駄だと思います。
召喚の呪文からして「いやいや、ハスター。」とツッコミを入れられてる存在ですが、他の邪神より常識家とは、意外(笑)。
暗黒の夜の下!
いかなる悪も逃がさん!
悪の力をあがめし者よ!
グリーンランタンの…
光に屈せよ!!!!
HP :
原文は
In brightest day,
in blackest night,
no evil shall escape my sight,
let those who worship evil’s might,
beware my power, Green Lantern’s light!
(ちなみに考案者はスーパーマンやグリーンランタン等のコミックのシナリオ執筆で生計を立てていた頃のアルフレッド・ベスター!)
グリーンランタン(最盛期で3600名)がランタン型のバッテリーでパワーリングにエネルギーをチャージする際に宣誓する文句がこれです。
惑星アジリス5の法廷から地球に派遣されてきたアンドロイド兵団マンハンター。彼らの目的は、過失とはいえ惑星アジリス4をそこに住む30億の生命もろとも破壊したジョン・スチュワート―グリーンランタン―を逮捕して裁判を受けさせる事でした。
潔く連行されてゆくスチュワート、仲間のグリーンランタンは彼を見捨て、ランタン隊上層部であるガーディアン・オブ・ユニバースは何人かが裁判に出席したもののいざとなったら彼を切り捨てる事を辞さない中、ジャスティス・リーグの仲間は彼の無実を信じて調査を開始。
アジリス4の衛星が本星を破壊された後も変わらぬ軌道を進み続けていた事から、アジリス4が衛星に設置された映像投影装置によって破壊されたように見せかけられていた事実を突き止め、スチュワートの汚名を晴らすジャスティス・リーグ。彼の有罪を証言した小悪党カンジャ=ローと母星オアに急いで帰還しようとするガーディアンスの口から、この事件の黒幕がグリーンランタン隊を結成する前にガーディアンスが宇宙の平和と秩序を守るために作られセントラル・バッテリーからのエネルギーを与えられて活動していたが、善悪の判断能力に問題があり、過剰な破壊と暴力を各地にもたらしたため単純警備等に就くようにプログラムされ直しランタンエネルギーも取り上げたアンドロイド―マンハンター―達であり、今回の事件が惑星オアの守りを手薄にするための陽動にすぎないと聞かされ急いでオアに向かうジャスティス・リーグとグリーンランタン隊。
オアでの激戦の末、ついにマンハンターの一体がセントラルバッテリーに到達。
巨大なエネルギーの怪物と化したマンハンターにリングやガーディアンス自身のエネルギーを奪い取られて行く中、不屈の闘志でグリーンランタンの宣誓を謳い上げるスチュワート。
それにより彼のリングに吸収、急拡散され消滅するマンハンター。
一見、同僚や上層部に見放されても決して宇宙の守護者グリーンランタンである自分を見失わなかったスチュワートを象徴する名シーンに見えますが、この後での命懸けで自分の無実を証明してくれたジャスティス・リーグに対する実にイイ笑顔とは裏腹に、ランタン隊の同僚やガーディアンスに対する冷淡な態度と対応が妙にリアルだったりします(実際この後スチュワートはジャスティス・リーグの任務に専念するようになり、ランタン隊のメンバーと顔を合わせることは稀になります)。
グリーンランタンって単独のヒーローじゃなくて隊だったんだ、と今頃知った私。
ご投稿のセリフは、ちゃんと韻を踏んでいる原文もいい感じです(さすがはベスター、というのはひいきのしすぎでしょうか)。
HP :
数ヶ月間ロムしていたものです。しばらく見ていて、おもしろそうだなと思い、投稿しました。
この言葉は本の最後の行から一つ後ろの行にある言葉ですが、銀河を舞台に繰り広げられるストーリーの幕開けを意味するようで、かっこいい言葉だと思っています。
うろ覚えで書いたので、間違ってたらごめんなさい。
「新たなる序章」と題して、大勝したラインハルトら銀河帝国、大敗したヤンら自由惑星同盟、陰謀をめぐらすフェザーンの思惑を描いて次巻につなげる一節。私は1巻、2巻は立て続けに読んだので1巻ラストのこの文句はスルーしてしまった感もありますが、2巻をすぐに読めなかったとすれば、ずいぶんウズウズしてしまっただろうと思います。
しかしまあ、いま改めて読み直してみると、ちょっと気どった感じもしますね(笑)。そんなところも田中芳樹節の魅力の一つではあるのですが。
「クローンは歴史を繰り返す」……か。
HP :
「学園の大先輩」クローン・ケネディの生演説の中継中、彼が暗殺される場面を目撃する主人公(学園で唯一、偉人のクローンではない)たち。
皆が言葉をなくす中、ひとり含み笑いをもらしながら呟いた「フロイト」の(第1巻第1話最後の)セリフ。
BGM:「Forward To Death」デッド・ケネディーズ
前のご投稿のように、オリジナルの伝記を学んでその通りに生きようとすると、死に方までオリジナルをなぞってしまう?
それはクローンがその本質ゆえに歴史を繰り返しているのではなく、そうなるべきだとする固定観念(あるいは陰謀?)があるからにすぎないのではないかと思うのですが。
ゴードンはほほえんだ。そして輝く真鍮の記章のついた帽子をかぶった。「何通かでも手紙を持ちかえれば、はっきりするでしょう」
HP :
核爆弾に伝染病、飢饉や野盗の跋扈で、国家が崩壊して十六年。分断された町や村は孤立し文明を後退させながらなんとか生き延びていた。
村から村へ旅するゴードンは、あるとき野盗に身ぐるみはがされ、逃げ込んだ山中の廃車の中で郵便配達員の制服とかばんを手に入れる。
その後訪れたパイン・ヴューの村で、ゴードンは住民たちに誤解されるままに何通かの手紙を預かる。生きているのか、どこにいるのかもわからないかつての知人たちへの手紙を。
村長のトンプソン夫人は、彼が「触媒」となって人々が希望を持ちつつあることを喜んではいたが、彼が郵便配達員であることには疑問を感じていた。
引用の文句は、パイン・ヴューから旅立つときに、村のはずれまで見送りにきたトンプソン夫人とゴードンの会話。
ひとすじの希望の真偽をあえて確認しようとする夫人と、その希望を葬ることもあるまいとごまかし通すゴードン。
手紙を持ち帰ることは、郵便配達員の証明となるだけではなく、国家(仮設であっても)の存在の傍証ともなるのです。
ちなみにここで預かった手紙のひとつ、ジム・ホートンの手紙がのちに彼を(そしてひとつの村を)救います。(→第3集)
こんなふうに郵便が国家の存在意義の象徴になっているなら、簡単に民営化したりはできないんでしょうね…。
「ばかな!」サオ・コーが応じ、まるでそんな考え自体が不条理であるかのように、にべもなく手を振った。「連中はけだものだ。それが正体だ!けだもの以下の連中もなかにはいる!連中は食って飲んでやるだけだ!連中がいなければ、そのほうがよっぽどわれわれは健全になれる」
HP :
シティ・ヨーロッパでテロリストの逃走を目撃した政府高官の娘シャン・ハンアーは、保安軍の取り調べを受ける。彼ら保安軍が守る現状に疑問を感じるハンアーは、保安軍に現状を見せつけるべく、自らの友人たちと下層民がテロに走る背景を語る席に保安軍の一人を同席させる。
ハンアーが政府高官の娘だけあって、その友人たちも上流階級の人間が揃ってるのですが、演出とは言え、これが思いやりのかけらもない人間ばかり。この続きに、貧民を殺せば人口圧力は弱まるとか、食料が足りないなら殺した下層民の肉を配給すればいいなどと、スウィフトの「穏健な提案」が本当に穏健に感じられます。
お偉方というのはこういうものかも知れないですけど、ネット掲示板と同様の雰囲気を感じてしまうのはなぜなんだろう。
上流階級の人間が下層民に対してだから…とだけ言えれば気楽で済むのですが。ネット掲示板と同様となると、共感できない存在に対しては社会階層に関係なく人間はどこまで残酷になってしまう、と言わざるを得なくなってしまいますね。
HP :
人類が滅んでから300年が経ち、マトリクサーと呼ばれる生命体によって支配されている地球。コールドスリープから目覚めた人間の女性ヤクモは、人類の生き残りを探す旅に出る。その過程で彼女はマシュラ、サーゴ、クータルの3人のマトリクサーと出会い、共に旅をする仲間となる。
マトリクサーは昆虫族、爬虫族、鳥獣族、海洋族、猛獣族、幻獣族が存在する人工生命体。彼らは死ぬと「ゴーバクカード」と呼ばれるカードになり、このカードが破られない限りは再生できる。またマトリクサーは他者のカードと融合し、その力を得ることもできるが、種族間に相性が存在するので必ずしもパワーアップできるわけではない。作品名の「マシュランボー」も、マシュラ、サーゴ、クータルが融合して生まれる戦士の名である。
相性を一切考えずに多数のゴーバクカードと融合した結果、怪物になってしまった昆虫族のマトリクサーを見てサーゴが言ったのが投稿の台詞。くどくどした説明を使わずにマトリクサーの特性を表現した名台詞だと個人的に思っている。
ここで、どういった組み合わせをするとどういう影響があるのか、くどくどした説明もあったら読んでみたいと思ってしまうのが、活字派SFファンの性でしょうか(笑)。
HP :
「最終回」は、広げた大風呂敷をきれいにたたんで、すべての謎を全部説き明かして、なおかつあるかもしれない続編への布石を打たなくてはなりません。
という事で連載10年を経て先日堂々完結した「医家版幕末未来人」こと「JIN -仁-」のお気に入りのシーンから。
江戸時代の、自分と入れ違いになった自分が「それからどうなったか」を知る為に病院のホームページを確認する南方先生、そこには創立者としての自分と結婚した咲さんの写真が。
物語の結末として十二分なハッピーエンドに私もほっとした所です。が、「どうやってタイムスリップしたのか」とか「なぜ仁先生がタイムスリップしたのか」とか「龍馬がなぜ?」とかは置いてきぼりです。いいのかこれで。
最初にご投稿をいただいたときは、ここまでメジャーな作品になるとは想像してませんでした。
タイムスリップの理屈を心ゆくまで説明してくれたらSFとしては申し分なかったかもしれませんが、それで果たしてここまで人気が出たかと考えると…微妙なところですね。
名文句トップに戻る