第261集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第263集を見る
こないだね、セイトシドウに呼び出されたんだよ
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中井拓志「quarter mo@n」
紹介 :神凪御子 様
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駄弁者:
「ツモ。赤が十四枚。数え役満」
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逢空万太「這いよれ!ニャル子さん 6」
紹介 :山家 様
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そんなこと大神龍にとってどうでもええんだで!
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東條昭平監督・杉村升脚本「五星戦隊ダイレンジャー 第38話『えーッ!! 停戦!?』」
紹介 :クロスケ 様
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「誰がゴジラとラドンを説得するんです?」
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関沢新一脚本・本多猪四郎監督「三大怪獣・地球最大の決戦」
紹介 :ゴジリスト中小路 様
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「人一人の命は地球より重いって…」
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木々津克久「MULTPLIES2」 『フランケン・ふらん2』に収録
紹介 :冬寂堂 様
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俺は孤独に敗れ…仲間を求めてしまった―…まるで人間の様に
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石ノ森章太郎原作・村枝賢一漫画「新仮面ライダーspirits 第5話『終焉…その果て』」
紹介 :H・I・T 様
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ポプラの幹に 二人して
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山川啓介作詞・小野雄二作曲「ポプラ通りの家」(NHK放映「キャプテンフューチャー」ED)
紹介 :静夜 様
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「わたしはふたつの世界の
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グレッグ・イーガン「ボーダー・ガード」(山岸真訳) 『しあわせの理由』に収録
紹介 :一会 様
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それから――世界じゅうで、戦争はなくなり、病気もほとんどすぐなおるようになり、まずしい人たちもなくなっているでしょう。
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小松左京「空中都市008 アオゾラ市のものがたり」
紹介 :トオコ・モリエ 様
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そんなことはありませんよ。▽
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コナミ製作「パワプロクンポケット12」
紹介 :ギムレット 様
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最も多いのは、『MIKU』と『HATSUNE』という単語で、これらは常に並べて使われている事から、2人のキャラクターの名前である事は間違い無い。おそらく大きい方が『MIKU』で、小さい方は『HATSUNE』であろう。私達はこれらの名前に音を当てはめ、大きい方のキャラクターを「カホ」、小さい方を「ジムノフ」と呼ぶ事にした。
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山本弘「喪われた惑星の遺産」 SFマガジン2011年8月号に収録
紹介 :るーしー 様
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駄弁者:
気まぐれにふるまって、無能なものを指導者に指名しソングハウスに復讐したい誘惑はつよかったが、それはいわゆる無能なものにとって、ひどく残酷なことだろう。彼女はそんなふうに誰かを破滅させたくなかった。彼女にも分別はあった。人をその正当な地位以上のところへ引き上げるのは、無理やり正しい地位以下に押さえこんでおくのと同じくらい、残酷なことなのだ。
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オースン・スコット・カード「ソングマスター」(冬川亘訳)
紹介 :ラッキー・チャンス 様
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「そうやって、夫はのぼりつめたのですか?」
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デイヴィッド・ウィングローヴ「金銅仙人の歌 (チョンクオ風雲録11)」(野村芳夫訳)
紹介 :TWR 様
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「おいおい。俺なんかなあ、大学5つも落ちて人生終わりかと思ったよ。でもなあ、今思い返せば、そんなことは長い人生の中じゃたいしたことじゃない。なっ」
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東映制作「電磁戦隊メガレンジャー 第12話『こまるぜ!我らのぐうたら先生』」
紹介 :ザタンゴールド 様
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いかん。一度やりかけたことは終わらせなさい。見せてあげよう。わかったかね? 勝利のVだ。
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ケネス・ジョンソン脚本・監督「V(旧シリーズ)」第1話『来訪者(ビジター)』」(木原たけし訳)
紹介 :土左衛門 様
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「超人同士の戦いか」
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小中千昭脚本「ウルトラマンティガ」
紹介 :陸ドム 様
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マイスター副官「正体を現したな!本物のコンボイ司令官だったらこれくらいで怖気づいたりしないんだ!」
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マーヴェルサンボウプロダクション制作「戦え!超生命体トランスフォーマー『二人のコンボイ』」
紹介 :クロスケ 様
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「いや、これは驚いた。もし抽象的な知識が目的でないとしたら、そもそも地球は何のために宇宙へ手をだしたんでしょうな?」
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ラリイ・ニーヴン「穴の底の記憶」(小隅黎訳) 『太陽系辺境空域』に収録
紹介 :健ちゃん 様
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伊藤「何工作隊でしたっけ?」
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押川春浪原作・関沢新一脚本・本多猪四郎監督「海底軍艦」
紹介 :ゴジリスト中小路 様
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駄弁者:
ヘルズ・エンジェルズに関する本がかなりある―トンプソン、レイノルズとマクルーア。安っぽい装丁の二ドルのペイパーバック。『車に乗った天使たち』と『地獄での週末―ミリセント・ブラッシュが語るエンジェルズ真実の物語』。『バイクの牝犬(ビッチ)』と言う本は明らかに『バイク野郎(バスタード)』の続編だろう(装丁がいっしょ、ただし著者は別人)。それらの下に、『ランボー詩集』、フランス語原詩の下に英訳が載っているもの。それからペイパーバック版『キーツ書簡集』。次にディッキー『わが心の川』。緑色のハードカバーは対数と三角関数についての本で、白いエナメルの計算尺でほかの本から仕切られている。また、さまざまなSF、たとえばラス(『フィーメール・マン』とかなんとか)、ゼラズニイ、ディッシュ。
出典:
サミュエル・R・ディレイニー「ダールグレン」(大久保譲訳)
紹介 :TWR 様
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駄弁者:
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「スカートガ短イ」
「コウソク以内デス」
「コノ棒ヲ見ナサイ、赤イシルシヨリ上ニ出テイル」
「デモコウソク以内ノハズデス」
「棒ガ間違ッテイル? アナタハソウイイタイノ?
コノ棒ハホンモノデス、十年モ前カラ使ワレテイマス
棒ガ間違エタリシマスカ?」
嘘ノカワリニ、ホンモノノ棒ヲクレマスカ?
HP :
岡山の地方都市、久米原市で不可解な事件が頻発する。
自殺もあれば他殺もあり、被害者は大半が同市の立見台中学に通う生徒、そして現場には「わたしのHuckleberry friend」と走り書きされたメモが残されていた。
身辺問題で捜査を外された久米原署の巡査部長、楢崎は、科捜研から派遣された女刑事、見原とコンビを組まされ、独自に事件を追う。
二人の捜査によって、死んだ中学生達が[月の帝国]という交流サイトに入り浸っていたことを突き止めた。
浮かび上がってきたサイト内のルール
「帝国に立見台以外の人間を招いてはいけない」
「サイトのことを警察にしゃべってはならない」
被害者たちはこのルールを破ったために殺害、自殺していたのだった。
今から12年前に、ネットの暗部を描いている作品で、帝国の住人と見原がやり取りしたメールの中から投稿いたします。
住人は「被害者はルールを破ったがゆえに殺されなければならなかった」と語るのですが、
見原は「ネット世界での何気ない「死ね」「殺せ」なんて言葉で本当に人を殺すのはおかしい、ネットの世界は所詮嘘なんだよ」と返します。
しかし住人は「嘘でもいい。これが嘘だとしたらあなたは本物をくれるの?」と返してきました。
それに続くのが今回の名台詞です。
不確かな現実よりも確実な非現実を選んだ中学生達。大人でもこの「ホンモノノ棒」は、未だに手に入れることが出来ないでいますね……
まさに「嘘は嘘であると見抜ける人でないと、掲示板を使うのは難しい」と言うことを改めて確認させられた作品でした。
ご投稿をいただいてからネットで概要を読んで、これはSFに入れていいんだろうかと考えました。…書かれた当時は、少なくともまだSF的な話ではあったんですね。そう感じられなくなった今の環境を恐れるべきなのかも。
>嘘は嘘であると見抜ける人でないと〜
それがちゃんとできる人が、いったいどれだけいるんでしょう(私はちょっと自信がないです)。「嘘か本当かに関係なく、やりすごせる人〜」なら何とか。
…(中略)…
「カン。カン。カン。はいツモ。ダブリーリンシャンツモ小三元混一混老対々三暗刻三槓子南、裏ドラも乗って全部で三十二。えーと、合計五十二翻ですからクアドラプル数え役満ですね。はい、点棒払って。十二万八千点」
HP :
所詮、(地球)人では(邪)神ではなかった宇宙人に、麻雀では勝てないのでしょうか。相手が準備した全自動卓での麻雀勝負において、配牌と同時にヒロインのニャル子は最初は上の科白で上がり、2回目の配牌では次の科白で上がります。これでは妨害のしようもなく、どうにもニャル子には、小泉元首相以下の地球人では勝てないと思うのですが。それにしても、どうやってイカサマをしたのだろう。そこはニャルラトホテップの特殊能力ということなのでしょうか。(赤は14枚もないはず、という突っ込みがあるとは思いますが、ニャル子が出した牌は全て赤く染まっており、赤の白という牌まであったのです。)
麻雀の役を詳しく知らないのでよく分からない…という以前に、これは役やルールがどうとかいう次元の話じゃないような気がします(笑)。
良いも悪いもあらへん…地球を綺麗さっぱり大掃除すればそれでええんだで!
だから…戦いをやめるしかないんだで
そうすれば大神龍は宇宙へ戻ってくって
HP :
ダイレンジャーとゴーマの戦いが激化する中宇宙から巨大な龍(合体ロボや巨大化した怪人が手のひらサイズ)「大神龍」が現れダイレンジャーとゴーマ双方に攻撃し、さらに世界中を破壊する。
大神龍は宇宙の秩序を守る為に生まれた存在で争いを続ける地球がいずれ宇宙の災いになると考え地球を破壊しにやってきたのだった。
ダイレンジャーはこっちはゴーマから世界を守る正義の為に戦っているのに攻撃を受けるなんて理不尽だと憤るが宇宙からの視点で見ればそんなことはどちらでも構わないのであった。
ダイレンジャーの指導者、道士嘉挧はゴーマに休戦協定を申し込み一度は断られるも大神龍がゴーマの本拠地を攻撃したことで休戦協定は結ばれ大神龍は宇宙へ帰っていったのだった。
なんというスケールの大きい喧嘩両成敗…戦隊もので第三勢力の介入は良くあることですがここまで相手にならない高次元のものも珍しいです。
それにしても一度地球を破壊すると決めて警告も無しに攻撃を始めたのに一言休戦すると宣言しただけで帰っていくのは聞きわけがいいのか悪いのか…。
いずれ宇宙の災いになるから破壊するというなら、相手と休戦したから執行猶予というのも妙な理屈ですね?
やっぱり異次元な存在は論理も異次元なんだろうか…。
HP :
『警察・自衛隊・対策本部の名珍言集』第9回目は、昭和のゴジラ最大のライバル、キングギドラのデビュー作より。
黒部峡谷に落下した大隕石から宇宙超怪獣キングギドラが出現した。それと前後して、ゴジラとラドンも相次いで出現している。キングギドラの第一発見者である村井助教授(演・小泉博)、主人公の進藤警部補(演・夏木陽介)、その妹で民放TV局のスタッフ直子(演・星由里子)、他局の人気番組のゲストとして来日していたインファント島の小美人(演・ザ・ピーナッツ)などをまじえて、泥縄式の対策会議が急遽開かれる。今この時にもゴジラとラドンが富士山麓で激闘を繰り広げ、キングギドラも東京上空に迫って来そうな状況下、小美人が「ゴジラとラドンとモスラとで力を合わせれば、キングギドラに勝てるかも知れません」と提案。モスラは小美人のいうことをきくので問題無いとしても、ゴジラとラドンはどうやって操縦するのか……? そこで防衛大臣(当時は「防衛庁長官」だった筈だが、何故か本作品では「大臣」と呼ばれていた)の口から出た素朴な疑問が、上記投稿の台詞である。この台詞、東京池袋の旧『文芸座』あたりで怪獣映画特集などのオールナイト上映で観ると、必ず爆笑と拍手が湧き起こったものである。或る意味とてもリアルな台詞なのだが、何故か笑える迷文句としてここに紹介した。
「モスラにやってもらいます」というのもなかなか迷回答では…。
しかしまあ、相手が怪獣でも説得して何かやってもらおうというのは、政治家として見上げた態度じゃないかとも、ほんの少しだけ思ったり。
「じっさいそうなんですよ〜〜
泉屋洋華は地球には荷が重い」
HP :
戦時中、天才を謳われた医学者がおりました。彼の名は斑木直光、世界大戦中は生化学部隊に属し、生命工学に関してはトップクラスの腕を誇る彼でしたが、戦後は姿をくらまし、彼の医学研究所には博士の「研究成果」と一人の少女が留守を守っておりました。
彼女の名はふらん。見た目は金髪(但し、頭部にボルト付)、白皙(但し、全身に縫合痕有)の美少女ですが、博士の生命工学技術を受けつぎ、天才的な外科技術を持つ彼女の元には日々、悩める患者(?)が姿を表します。
投稿した台詞は、三角関係に悩んでいた美少女、泉屋洋華の悩みを解決するために彼女に細胞分裂を施し、彼女を二人にしたのですが、その後技術が暴走、分裂が止まらなくなったまま逃走した彼女を「処理」していたふらんたちと、その事件を追っていた女刑事のやりとりから。実は彼女は分裂の限界点がないので、無限に分裂を繰り返すためこのような仕儀になってしまっているのでした。いやはや、やはり医術というのもはご使用と用法に注意して扱うもののようですね。
それこそ、こないだコメントに出した「アシモフの科学エッセイ」の世界ですね。80年ごとなんて生やさしい事態ではなさそうですし…。
地球にとって荷が重くなるところまでいけば、太陽系にとってそうなるまで間もなく、宇宙の重荷になるのも夢ではありません。
…(中略)…
スマン スマン一文字―…俺はお前を助けなければよかった
HP :
「やっぱり仮面ライダーは助け合いだね 」が文句toめい文句で結構話題になっていたので、仮面ライダー『最初の男』本郷猛の独白から投稿します。
緑川ルリ子達ショッカー被害者の遺族に積極的に取材し、本郷猛―仮面ライダー―の行動を追いかけてきたフリーカメラマン一文字隼人。
被害者遺族をショッカーから守ろうとしてその手に落ち、『第二期』の仮面ライダーの一人に改造された彼を偶然救い出した本郷はルリ子達に隼人を預けます。
「その体で生きる事で…闘う事で人間のフリくらいは出来るようになる」
自分が人間でなくなった事を思い知らされ絶望する隼人でしたが、ルリ子の行動―人間を容易く引き裂く力を自らの意思で制御出来ない隼人の手に自分の首を掴ませる―と言葉「仮面ライダーも同じ苦しみの中で戦ってきたハズよ」に己を取り戻し、他の『第二期』ライダーと戦う本郷に『2号』を名乗って助太刀します。
生命線ともいえるベルトのタイフーンを破壊されながらも、指揮官ライダーを渾身のライダーパンチで文字通り粉砕する『2号』ライダー。
ショッカーとのいつ果てるとも知れない戦いに内心やりきれないものを感じていた本郷はこの『もう一人の自分』を見殺しに出来ず、隼人を修復(彼のタイフーンの立花レーシングクラブのマークの入ったシャッターはこの時につけられた事になっている)蘇生させます―ショッカーを滅ぼすまで独り強くあり続けるという密かな誓いを破って―。
そして投稿の台詞を独白する本郷…。
苦渋と後悔に満ちたものとして描かれた仮面ライダー最初の兄弟の誕生。
そして、この後更に8人の人間を自分達と同じ道に引きずり込む事になるとは当時の本郷には知る由もない事でした…。
こっちのセリフの方が自分の仮面ライダーイメージに近いような気もするんですが…。でも、どうなんだろう。そのイメージにしたって小さい頃テレビで見ていたときのではなく、めい文句集での皆さんのご投稿からできあがったイメージなのかも知れません。
刻んだ頭文字
あの子の名前も 今はもう
変わっているだろうか
…(中略)…
遠く離れるほど 近くなる
戻れない ふるさと
HP :
夢を追って遥か彼方まで突っ走ってしまった男が、何かのはずみでふと立ち止まった時に思うんですよね、きっと。宇宙のただ中でコメット号のブリッジに佇んで見えるはずの無い地球を見ているカーティスの姿が想像できるようです。
(ただし、あくまでもNHKのカーティスです、早川の表紙のというか、あの原作のいかにもアメリカンなカーティスではちょっと〜〜(笑))
>いかにもアメリカンなカーティスではちょっと〜〜
創元版ならいけるかも知れません。もっとも原作のカーティス・ニュートンは脳みそおじさんの個人教授で、学校教育は受けていないようですので、クラスメートと相合傘は描いてないでしょうが。おかげでこんなナイーブな青年に。
…意外と歌詞に合った性格してる(笑)。
HP :
またまた、以前の投稿の時にお勧めされた作品から投稿させていただきます。
「しあわせの理由」は数年前に読了していたのですが、この作品が「ぼくになることを」の未来の話であることは教えていただいて、初めて気がつきました(いつもいい加減に読んでるのがバレますね)
全人類が宝石によって不老不死になってから、何千年もたった世界で、「死」を知る人間に出会う作品で、台詞は七千五百年生きていてる、その女性のものです。最初読んだ時も、不老不死を肯定的に書いているのが新鮮でしたが「ぼくになることを」を読んだ後に、再読すると、ひたすら「自己」の話だった「ぼくになることを」の対になっている作品なのかなと思いました。自分の知る「死」を過去の汚物のように思っていて広めたくないと思うのも「他者」がいるからこそなわけですし。
正直、彼女の考えには完全には同意できないんですけど、イーガンの作品には珍しい爽やかな結末も含めていい作品だなと思います。(祈りの海としあわせの理由と宇宙消失しか読んでいないので、また的はずれな事言っているかも知れませんが)
私も、読んだときはこれが「ぼくになることを」の続きとは意識してませんでした。後から紹介するときになって話のタネにしたという程度です。前作と対になる作品と言う見方は面白いですね。
死が人間にとって重要だという考える人を「悲劇主義者」と切って捨てる姿勢には、衝撃に近いものを感じました。不老不死は多くの人が望むけれど、それを手に入れることは人として大切なものを失うことにつながる…というのが定番のところを真正面から否定してきたのですから。結局、死が避けられないからそれが大切だと思うことにしているだけなんですかね?
…ところで、この作品に出てくる「量子サッカー」、くりかえし読んでもルールがよくわかりません(笑)。
HP :
SFは、センス・オブ・ワンダーだ、ってことで。
「言葉に詰まる言葉」続き。今回も、故・小松左京氏が私が生まれた年に(ああ、認めたくない)発表したSF児童文学の前書きから。前回の投稿の文句の後「21世紀はどんな風に素晴らしくなっているか」を描写した行の中の一文です。何故この文句が「言葉に詰まる言葉」なのかは……ここのサイトに集う方々にこれ以上の贅言は不要でしょうね。それに加えて、投稿の文句の「それから」の後に引かれた「傍線」に込められている(ように私には思える)小松氏の「無理だと分かっているけれども、それでも願わずにはいられない『そういう世界の実現』への想い」を思うと、どう言えばいいのやら……。でも、現実を思うと、ねぇ……。………切ない。
戦争がなくなったり病気がすぐなおったり、貧しい人たちが(比較的)なくなったりしているところは、無くはないと思うのですが…。それが「世界じゅう」どころかごく一部の地域でしか実現できていないというのが、一番言葉に詰まってしまうところじゃないでしょうか。
デウエスが消えて、今の私は
つらかったことも楽しかったことも
全部、思い出したんです。▽
デウエスは成功しなければだめだと
思い込んでいたみたいですけど、▽
そんなことはありません!▽
つらかったことも苦しかったことも
ぜんぶ、大切な思い出なんです。▽
こんなに幸せなことはないですよ!▽
だから、笑顔でお別れしましょう。▽
さようなら、【パワポケ】さん!▽
(スーッ)▽
HP :
今回は旅行中のためいつもとは違うPCから投稿させて頂きます。
この台詞は以前投稿したデウエスの断末魔の後の場面です。
デウエスは寺岡薫のEsから生まれたものでしたが、この台詞を言ったカオルは人格部を分離されたため生まれたもの、つまり二人は元は同一人物なのです。
カオルは記憶を失ってたのですがデウエスに欲望を持っていかれてたため取り戻そうと意思を持ちませんでした。
ですが主人公たちとの接触で人間らしくなりました。
その後デウエスに襲われた際相手の能力を使って『(野球ゲームの)試合に負けると死ぬ』呪いをかけました。
主人公はデウエスに勝ったのですが、カオルはデウエスの片割れだったので共に消えてしまいます。
そのことを主人公はカオルが消える直前まで知りませんでした。
そのため「俺が正体を思い出させたのがいけなかったのか?」と後悔しましたが、それについてのカオルの返事が今回の投稿です。
直前のデウエスの台詞でなんともいえない気分になった直後にこの台詞ですよ。
過去からプレイしている身として、涙腺直撃でした。
しかも生前脳を有機コンピューターにしていった為か記憶が消えていったのを思うと……
こんな台詞が普通に出てくるからパワポケはやめられないんですよねぇ。
以前の投稿で『さらにその上行ってないですか?』と書かれてましたが、確かに上行ってますがこの前の登場や最近の傾向のおかげでいやな予感がしてたんで以前より衝撃は少なかったです。
そうそう、文句中の【パワポケ】には主人公の名前が入ります。
人格を再融合してハッピーエンド…というのも一つのパターンだと思うんですが、こちらは悲劇の方に行ったんですね。
HP :
雑誌に掲載されていた、惑星探査隊の一員の覚書という形を取った短編小説からの名文句です。
惑星ナンナーの文化人類学者・イルルナンシュミーは、仲間達と共に遥か彼方の恒星系に存在する惑星・ルージャユースに赴きました。
残念ながらルージャユースの文明は崩壊から長い長い年月が経ちわずかに残る痕跡すらまれという状況でしたが、幸運にも隣の惑星(後にデュフォンと命名)に送られたものの軌道投入に失敗したと思しき無人惑星探査機・イヒムノハの回収に成功します。
イヒムノハに搭載されていた多数のアルミ板には、多数の人々による2人のルージャユース人の絵とメッセージが印刷されていました。
今回の名文句は、絵と共に書かれた文字を抜き出したイルルナンシュミーが最も頻繁に使用されている2つの単語について書いた部分です。
ちなみに、イルルナンシュミー達が見たカホ・ジムノフの絵はこんな感じです。
SFマガジンの初音ミク特集に掲載されていたものですね。ちょっと時期的には外しているような気もしたんですが、かなりの好評だったようで。
>カホ・ジムノフの絵
個人的にはパネル2(真ん中)の右上のが残っていてほしいなあ。近傍の外宇宙で発見された探査機に踏査入れていた絵との関連が論じられたりして。
HP :
ずっとROMしていたのですが、初投稿させていただきます。まずは司書の駄弁者さんへの敬意を表して、カードの長編から。
「ソングマスター」は今までに何度も登場しているので説明不要かと思いますが、この作品は、私の読書人生の中でも特別な思い入れのある一編だったりします。私はけっして速読が得意なわけではないのですが、私がまだ大学生だった頃、この本に出会い、毎日真面目に講義に出て課題をこなしながら、520ページもの文庫本を1週間で3回読んだ記憶があります。つまり、思いっきりハマりました。文字通り寝る間も惜しんで。確か、毎晩3時頃まで読んでたんじゃなかろーか。
で、引用部分は物語の序盤で、ヌニヴの遺体を発見したキヤ=キヤが次の高い部屋のソングマスターを指名するために頭を悩ませるところ。人の能力と地位のつり合いという点において、この文章はまさしくその通りだと思います。
カードからのご投稿、ありがとうございます。私自身、このサイトのメインを忘れがちで早何年…。
「魂の歌い手」ソングバードを輩出する惑星テユの「ソングハウス」。その長「<高い部屋>のソングマスター」が亡くなったときは、死体の発見者が後継を指名するのが慣例だった。だがソングマスター・ヌニヴが亡くなったとき、第一発見者は賢明だが歌の才能に乏しくソングハウスを疎んじている少女、キヤ=キヤだった…。
「ソングマスター」は私にとっても初めて読んだカード作品です。全編週3とは行きませんでしたが、ハイライトのシーンだけならかなり読み返した覚えがあります。
恨みのある組織よりも不相応な地位に立たされた個人を気遣い、結果として組織も救ってしまうというのは、考えてみればこの後のキヤ=キヤ改めキャレンの運命に重なるところがあるんですよね。
娘は目を丸くして顔を上げた「皇后さま?」
「
HP :
これは金瓶梅ではありません。
シティ・ヨーロッパの名家の娘、ペイ・コン。彼女はあまりにも男性的な顔立ちのために婚期を逃していたが、その頭脳を評価されて、タン、李ユアンの3番目の皇后として迎えられる。このときユアンは30代、ペイ・コンは18歳年上。
年齢と顔立ちのために皇后とは名ばかりで、政治上の助手としての役割を期待されてのことだった。
女扱いされないことも割り切って、皇后の座に着いた彼女だったが、やがて嫉妬に駆られタンの相手を務めた侍女に、房事の内容を詰問する。
彼女はそれだけでは飽きたらずに皇室のライブラリーから過去の房事の記録を引っ張り出すんですね。それこそプライバシーの極致とも言える出来事まで記録されているとは恐ろしいことです。タンに何かあったら大変とも、公開・非公開はともかくタンの行為は全て公事という理由での記録かも知れませんが。
ちなみに雲雨とは男女の密会を指す言葉で、ここまで具体的な行為は意味しないようですけど。また一つ使い道のない知識が増えてしまった。
実際、中華皇帝の房事だったら宦官あたりが記録していたかも知れませんが…。
>雲雨の瞬間
実質AVなのになんか秘伝の技巧っぽく聞こえるのが笑えます。
「俺は先生みたいに失敗を繰り返したくないんです!」
「そうだな。でもな、失敗した人間だから言えることだってあるんだ。諦めない限り、勝負は負けじゃない」
HP :
諸星学園高校3年A組で学級委員長を務め、学年テストでは104人中4位に入る優等生、遠藤耕一郎(メガブラック)。そんな彼がテストでマークシートを一つずらして回答してしまい、53点を取ってしまう。さらにネジレ獣との戦いでもミスを犯して逃げられてしまった彼は「学業とメガレンジャーの両立は不可能」と判断、担任の大岩先生に退学届を提出した。自分が渡されたのが退学届だと知った先生は慌てて耕一郎を探し、投稿の会話を交わした。ちなみにメガレンジャーは自分たちの正体を隠していたので、先生はテストでのミスだけが原因だと思って話している。
大岩先生はサブタイトルにもあるようにぐうたらな性格で、教師でありながら遅刻の常習犯というとんでもない人である。しかし生徒には人気が高く、先生も生徒のことを誰よりもよく理解している。
失敗した結果が自分に返ってくるだけなら先生のように言えるんですが、ヒーローの失敗は他の誰かの悲劇につながることもあるので、そう気楽には構えられないでしょう。学業の両立とは次元の違う悩みでしょうが…。
HP :
宇宙からの訪問者・ビジターにより支配されていく地球。主人公・マイクらはビジターの正体を知り、レジスタンスを組織する。追われる彼らに隠れ家を提供したのはホロコーストで妻を殺されながらも生き延びた老人だった。そして、物語のラスト、ビジターへの服従を呼びかけるポスターに落書きする子供たちに、老人はペンキで力強く、「V」の字を描いてみせる。それはナチスに立ち向かったレジスタンスが勝利を誓って描いたものだった…。
新シリーズDVD化&旧シリーズDVD化記念で投稿させていただきます。老人がなぜマイクたちを匿うかを語るシーンも泣けたのですが、やはり本シリーズはこれですね。
おお、これは懐かしい。テレビで見てました。
「インデペンデンス・デイ」で都市の真上に現れる大UFO、元々までたどれば『幼年期の終り』かも知れませんが、イメージはこの「V」から取ってきていると思うんですよね。
>旧シリーズ
リメイクがあったこと、はじめて知りました。
「いいえ、人の心が引き起こした戦いです」
HP :
天才物理学者マサキ・ケイゴは発見した巨人の石像と一体化しイーヴィルティガとなった。
彼は「人類などという矮小な存在から進化する」と言い、石像の砂を解析・複製して人類総ウルトラマン化を目論んでいたが、彼の精神はウルトラマンの力を制御しきれずに暴走、街中で大暴れを始めてしまう。
そこに現れた本家ティガとの戦いを見た防衛チームの人の台詞です。
>人類総ウルトラマン化
このウルトラマンはM78星雲の人じゃない設定だから、そういうのもアリなんでしょうか…。けど、超人になっても活動時間それぞれ3分間というのはわりと不便そうです。
ラチェット「あぁそうとも偽物は引っ込んでろ!」
…(中略)…
アイアンハイド「これでどっちが本物のコンボイ司令かハッキリしたぜ!本物だったらスパイクを見捨てる筈がない!」
マイスター副官「その通りだクリスタルなんかよりスパイクのほうが大事なんだ」
HP :
リーダーに求められるものは敵を蹴散らす武力か見事な作戦を立てる知能か。
メガトロンはとある渓谷の谷底に謎の高エネルギーを発見する、それは電気回路を持ったものが触れると即座に破壊されてしまう「コロニウムクリスタル」だった。
これを使いサイバトロンを全滅させる為にクローンコンボイを作り上げクリスタルに誘導させる作戦を立てる
戦いで気絶したコンボイとすり替わりクローンコンボイはサイバトロン基地に潜り込むがそこに目覚めた本物のコンボイが帰り、どちらが本物か悩む一同(精密スキャンはデストロンのハッキングで妨害される)だがデストロンの情報操作でエネルギーの暴発の恐れがあると見せかけられたクリスタルの調査に向かう
そこに襲撃するデストロン、メガトロンはクローンのスタースクリームをクローンコンボイに倒させサイバトロンの信頼を得て谷底の調査に向かわせようとする、危険な物質かもしれないと皆を止める本物のコンボイだがそんな臆病者は本物の司令官ではないと非難されてしまう
そこにスパイクと共にデストロン基地に潜入しメガトロンの作戦を聞いて追われたチャージャーが谷底から上がって来て(車にトランスフォームしタイヤが絶縁体になってクリスタルの影響を受けなかったらしい…)スパイクが捕まっていることを伝える、そんなことよりクリスタルの確保をと言うクローンとスパイクの救出をと言う本物のコンボイ。サイバトロンはどちらが本物かを悟りクローンコンボイを谷底に突き落とし爆破させるのだった。
サイバトロンが求めるリーダーの条件は勇敢さと仲間を大切にする気持ちなのでしょう、司令官というか親分という気がしますが元々民間ロボットの集まりであるサイバトロンらしいと言えばらしいかも
ニセモノを見破るというのも定番ですが、こんな見分け方をされるんじゃなくてよかったですね。
あるいは、作戦を提案させて、見事な作戦を考えた方がニセモノだとか…。
HP :
上記の科白を含むやり取りからラストまで一まとまりで好きな部分です。
でも、「はやぶさ」は「イトカワ」から砂を取ってきたけど何の役に立つの、と言うような人にはこの科白は判ってもらえないんでしょうね。もちろん「宇宙には、ありとあらゆるものがある。〜」のも社会に直接役立つから大事なんでしょうけど。
小惑星人(ベルター)の密輸業者が、追っ手を逃れて火星に不時着。初期探検者の遺した基地で脱出を図ろうとする。だがそこには火星人の影が見え隠れして…。
ご投稿のセリフは、そもそもなぜ初期探検者は惑星の「穴の底」なんかに降りたんだという小惑星人の疑問に対する、惑星に住む平地人(フラットランダー)の答え。小惑星人と平地人の認識のズレが面白いです。宇宙で日々の生活を送っている小惑星人にしてみれば、平地人の抽象的な知識欲はピンとこないものがある様子。「砂を取ってきたけど何の役に立つの」と言う人に通じるものがありますが、まあそんな疑問は小惑星人になってから持てばいいことですよね。
楠見「ムウ帝国工作隊です」
伊藤「ムウ帝国……それは、アフリカですか?」
HP :
『警察・自衛隊・対策本部の名珍言集』第8回。明治時代の空想冒険小説を戦後日本に置き換えて作り直した、往生際の悪い旧帝国軍人たちのアナクロ戦争ごっこ映画より投稿。
敗戦直前に反乱行動を起こして本土を出港し、それきり消息不明となった神宮司大佐。その一人娘の真琴(演・藤山陽子)が何者かにつけ狙われ、大佐の元上官で今は真琴の父親代わり楠見(演・上原謙)と、そしてフリーカメラマンの旗中(演・高島忠夫)共々、「ムウ帝国工作隊」を名乗るサングラスの男(演・平田昭彦)に誘拐・拉致されそうになった。幸い、楠見と旗中の機転で危機は脱したが、翌日、警視庁で事情聴取を受けることに……。上記投稿の台詞は、その事情聴取での担当捜査官伊藤警部(演・小泉博)と、楠見との会話の一部。映画が公開された’60年代前半はアフリカ諸国がぽつりぽつり独立を始めた頃なので、聞き慣れない国名を耳にするとつい「新しいアフリカの国?」などと思ってしまう日本人はけっこう多かったのかも知れない。ちょっとマヌケっぽいが、何気にリアルな台詞である。「娯楽映画は世相を映す鏡である」ということを、あらためて思わせてくれる。
独立こそ少なくなったものの、聞き覚えのない国名はアフリカかさもなくば中南米、といった意識はいまだに強いように思います。
それにしても「ムウ帝国」と表記されると「ムー帝国」というより妖しさが増すような…。
HP :
ある日、何かが起き、「過去」と「日常」が失われた都市、ヴェローナ。
多くの人々は町から姿を消したが、町に残る人も、町を目指す人も少なからずいた。
記憶を失った主人公の青年は、ヴェローナにたどり着き、「キッド」と言う名前を与えられ、ヴェローナの青年に一夜の宿を提供される。案内された家で(もちろん不法占拠)、キッドは蔵書に目をとめる。
ここでディレイニーが「フィーメール・マン」に言及するのかがどうにも判らない。
というもの、この直後、「キッド」は家主の青年にレイプされてしまうんですね。そんな場面にわざわざフェミニズム文学の代表とも言える作品を引っ張り出すのか?たちの悪いいたずらかというとそうでもなさそうで。
「サイボーグ・フェミニズム」(水声社刊)収録のフェミニズム文学論を読んだ限りでは、決して茶化した所は感じられないどころかきわめて真摯に向き合っているように思えます。
思うに「フィーメール・マン」が女は常に男を頼りにするものだ、という約束事に対する痛烈な異議申し立てであるなら、この場面も男がレイプするのは常に女だ、という約束事に対する異議申し立てとして対置されるものなのかも知れません。
ふむ、考え過ぎとしか思えません。
…出たな、私の鬼門(笑)。
>男がレイプするのは常に女だ、という約束事に対する異議申し立て
ディレイニー自身ゲイだったことを思えば、あながち考えすぎではないと思えます。けど、下手な深読みがかえって浅さを他から指摘される元になるんじゃないかという恐れが、こういう「幻の名作!」にはつきまとっています。
ディレイニーが苦手(嫌いというのではない)な私はこの作品にはいまだ手が出ず、こないだSFマガジンで再録された「時は準宝石の螺旋のように」をおそるおそる読むだけにしようかと…。
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