SF名文句・迷文句第268集

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ギラギラ飾り立てるだけのお祭りさ。
街中に口先だけの感謝と、うわべだけの善意があふれかえっている。
実に心休まる素晴らしい季節だ。

 出典: 「ジャスティス・リーグ 『英雄たちのクリスマス』」

紹介 :H・I・T 様
HP :

コメント:
 これが載る頃にはクリスマスは終わってるんだろうなきっと…。
 毎年クリスマスに個人的にセントラルシティの孤児院を慰問しているフラッシュ。
 子供達の希望の品が街中で品切れのためフラッシュは太平洋を突っ走って製造元の日本(どうでもいいけど、真昼間に富士山が見える海浜工業地帯て何処?)でようやく最後の一つを手に入れます。
 孤児院への帰り道、博物館で破壊活動を行うウルトラヒューマナイト(大白猿に頭脳を移植した天才科学者でジャスティス・リーグの宿敵の一人)と遭遇、その戦いの中で子供達へのプレゼントを壊してしまうフラッシュ。
 「ただの下らん玩具だ。」「子供には本を読ませるといい、ヴォルテールをお奨めするぞ。」という言葉と共に投稿の台詞を言い放つヒューマナイト。
 子供がそんな物を読めるか!とか言いたくなりますが、それよりもこの身も蓋もないクリスマス評がある意味正論で何も言えなくなってしまいます(共感する人も案外多いのでは)。
 それに対してフラッシュが返した言葉は…次回に続く。

駄弁者:
 すいません。クリスマスどころか正月すら過ぎてしまいました。今年のクリスマスまで待ってたら(以下同文)。
 敬虔なキリスト教徒も多いだろうアメリカですらこう言われてしまうのでは、日本のクリスマス風景を見た日には…。



その程度の腕じゃあ五分どころか三分持たんぞズバット!!

 出典: 石ノ森章太郎原作・東映制作「快傑ズバット」

紹介 :ズバットン 様
HP :

コメント:
 記憶を頼りに投稿していますので、若干細部が違うかもしれませんがご容赦ください。
 この番組の魅力の一つに、毎回早川が対決するユニークかつ多種多様な用心棒達があります。序盤こそ居合い切りの達人とか投げナイフ使いとか拳銃の早打ち名人といった比較的まとも(?)な連中だったのに、後半になると、殺し屋医者だの殺人コックだの爆弾占い師だのといった一風変わった奴らがゾロゾロ登場します。今回紹介する用心棒、カーペンター甚五郎の職業は大工。
 最初の対決では得意の大工道具であっという間に処刑台を作り上げ、人質の女性を磔にしてしまいますが、早川によって女性は助け出され、代わりに自分が磔にされてしまいます。
 雪辱を誓う最終決戦では、上記のセリフをいいながらズバットに襲いかかるのですが、あっけなく返り討ちに会い、当人は三分どころか三十秒持ちませんでしたとさ(笑)

駄弁者:
>得意の大工道具であっという間に処刑台を作り上げ
 なんちゅう迂遠な殺し屋だ。…で、最終決戦では何を作ったんでしょう。まさか大工道具で直接襲いかかったなんて無粋なマネはしませんよね(笑)。



 結論としては、天皇陛下は、付き添いと共に時空移動システムで過去に旅行をされ、大山だいせん古墳と呼ばれていたここが、本当に仁徳天皇陵であったことが判明したのであった。言う迄もなく、このことは世間には公表されなかった。

 出典: 黒武洋「パンドラの火花」

紹介 :鳩野空次 様
HP :

コメント:
 デビュー作「そして粛清の扉を」で第1回ホラーサスペンス大賞を受賞した黒武洋の第3作より。黒武洋の作品は、第1作から読み始めて、第2作の「メロス・レヴェル」、そして本作と順番に読みましたが、段々とSF色が濃くなってきます。しかし…、の続きは後で書くとして…。
 近未来(2040年頃)、死刑囚に「時空移動システム」を使って過去へ遡らせ、過去の自分を説得する事で犯行を未然に防ぎ、それによって死刑の執行が免除される。但し、3日以内に説得に成功し元の時代に帰還しなければならない…という物語。鍵となる「時空移動システム」の設置場所は大阪・堺市の大山古墳、いわゆる仁徳天皇陵。設置場所がここに選ばれた理由は、人目に付きにくい(立入禁止区域だから)事に加え、太古の昔からその姿をほとんど変えていない場所故に、想定外の時間へ飛んでしまった場合にも障害物に接触するリスクが低い…等ですが、ここに設置するためには当然宮内庁の了承が必要。その折衝過程で、天皇陛下ご自身がタイムトラベル(というより、造営当時の古墳を自分の眼で見る事)に強い関心を抱かれ、ご自身が最初に古墳造営時にタイムトラベルをする事を条件に設置をお認めになった。そこで、危険回避のためのテストトラベルを行うべきか否か(陛下より先に陵墓内を見るのは如何なものか…と、反対論もあり)の議論の結果、投稿の記述のようになりました。
 天皇陛下ご自身が僅かな付き添いと共にタイムトラベルをされて、「確かに仁徳陵だった」とおっしゃったなら、それが「史実」と確定されてしまいますよ、そりゃあ。たとえ非公表だといってもねえ。歴史を専攻した経験のある身としては、どえらい事をさらりと書いてくれるよ…という思いで、迷文句(迷記述)に推しました。
 段々とSF色が濃くなってくる(その後の作品は読んでいないので分かりませんが)とは言え、この作家には、SFというジャンルそのものに対する愛着はあまり無いようです。SFに愛着やこだわりのない作家によるSF作品―それはそれでアリだと思いますが、SF色皆無の第1作が最も面白く、SF色が濃くなるにつれ段々と面白味が減じてくるように感じられると、やはり一抹の歯がゆさを禁じ得ません。因みに、本作の印象を一言で言うと…“カタルシスのない「仮面ライダー電王」”です。
 ところで、タイムトラベルものSF作品には、「同一個体どうしの直接接触は不可」という法則があったように記憶していますが、如何でしょうか?この作品の死刑囚たちは、過去の自分に直接触れるどころか、殴るわ、刺し殺すわ、キスするわ…と、まさにやりたい放題です。

駄弁者:
 天皇陛下ご自身がご覧になったとして、どういう判断基準でそうだと確定できるんでしょう? 政治的にはそれでOKとしても学問としてはもうちょっと結論にためらいがあってほしいものですが。



無くならぬ争い事が現実だと言うのであれば
全ての人々が世捨て人になる方が
人類は幸せになれる…

 出典: とぶきつかさ「機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー―カイ・シデンのレポートより―Report:14 Mr.ラコック」

紹介 :ギムレット 様
HP :

コメント:
 今回のカイレポ、ゲストはラコックなのですが誰これと言う人もいるでしょうね。
 ラコックはドズルの副官でビグ・ザムが時間を稼いでるうちに残存勢力をまとめて撤退した人です。
 カイレポによるとアクシズに拾われたがミネバ様を政治の道具にしないようの嘆願をしたため地球圏に追放されます。
 その後地球にいるジオン残党の大半を纏める立場についたようです。
 今回カイはラコックに地球にいるティターンズを投降させるため圧倒的な戦力差を誇示する必要があるから戦力を貸してくれと、頼みに来ています。
 この話では見事にMSは一コマも出てきていません。
 今回の台詞はラコックが今回の事が終わったら立場から身を引く自分は「単に現実から逃れんとする世捨て人と何ら変わらない…」とつぶやいたことに対するカイの返答です。
 たしかに全ての人が世捨て人になれば戦争は終わりますが…
 人類は幸せになれるかもしれませんが先はないと思いますね。

駄弁者:
 世捨て人というのは、捨ててない人たちが営む「世」があるからこそ平和にやっていけるんであって、全員が世捨て人になったら、戦争が終わるどころか各人が生きるため「万人の万人に対する闘争」になってしまうのでは。
 それでも軍隊が大量殺戮するよりは相対的に幸せだというところまで、厭世的にはなりたくないものです。



石破天驚拳!

 出典: 今川泰宏監督「機動武闘伝Gガンダム」

紹介 :TWR 様
HP :

コメント:
 予選大会を勝ち抜き、ネオ香港で行われる決勝大会に進出したドモン。
 ある夜、東方不敗はドモンを呼び出し、ネオ香港の現状を見せつける。
 繁栄を謳歌するネオ香港も一歩裏に回れば廃墟が広がっていた。
 ガンダムファイトにうつつを抜かす人類の黄昏をまえに、人類の愚行を訴える東方不敗であったが、ネオ香港首相の策略により廃ビルの地下に2人とも閉じ込められてしまう。
 ここで苦境を打開するため、また、ドモンに奥義を伝授するため、東方不敗は拳を振るう。その名も、流派東方不敗最終奥義 石破天驚拳!
 技の名前はともかくこのシーンのヴィジュアルがなんというかひどいとしか言い様のない物で、身長の倍以上有りそうな張り手(気功弾)が飛んでビルの壁をぶち抜く(掌にでっかく「驚」の文字)。
 更にひどいのがこの直後のシーンで、足を痛めてるので脱出できないと言いつつ、2人がかりで10階以上有りそうなビルを蹴り上げるのです。BGMが素晴らしく燃えるので気がつかないのですが、落ち着いてよく見るとなんともはや。
 奥義でビルの壁をぶち抜くのも十分に強力なんですが、2人がかりとは言え全力の蹴りでビルを蹴り飛ばすとあっては、普通に戦った方が絶対に強い。
 奥義の意味がないという頭の痛いシーンでした。
 その後では、奥義も十分な見せ場があるんですけどね。

駄弁者:
 ラブラブじゃなくても十分ムチャクチャだったんですね、これ。しかも技以上に使用者の身体能力がムチャクチャだった、と。



単純にやるだけだスーパースター

 出典: 久保田光太郎作詞「スモールタウンスーパースター」(PS2ソフト『正義の味方』主題歌)

紹介 :陸ドム 様
HP :

コメント:
 30分特撮番組を題材にしたゲームの主題歌より。
 視聴者を飽きさせないようにゲーム内時間で生放送中の30分で事件の発生から解決までを放送せよというこのゲーム。
 あくまで『特撮番組』のゲームなので毎回OPとEDに次回予告まで流れます。
 最近になってフルバージョン聞いたのですがすごい良い歌でした。

駄弁者:
前に出てきためい文句で言えば、
1 視聴率を守れ
となるわけですね(週30分では「6 自分の生活を守れ」は厳しそうだなあ)。



私は人類最後の一人となった。
人類最後の一人に、果たして生きている意味があるのか。

 出典: 森見登美彦「四畳半神話大系」

紹介 :10-0 様
HP :

コメント:
 この作品をSFと言い張るのはだいぶ無理があるような気もしますが、平行世界が出てくるのでまあ許容範囲でしょう。内容を要約すると「四畳半に住む腐れ大学生がサークルを選ぶ所から分かれた四つの平行世界で繰り広げられる青春物語」。一話辺り一つの平行世界の「私」が経験した物語が描かれており、これは四話目にして最終話でのエピソード。何の因果か延々と自分の四畳半ばかりが続く世界を彷徨うことになった主人公。ドアを開ければ四畳半、窓を開ければ四畳半、壁をぶち抜いてもやっぱり四畳半…主人公は当面の食糧を手に入れ、あわよくばこの世界から脱出する手がかりを得ようと四畳半世界を放浪するのですが、よく見ると同じような四畳半に少しづつ違いがあることがわかってきます。そしてついに決定的な証拠(明らかに身に覚えがないのに、自分が映って演技をしている映画のビデオ)を得るに至り、主人公は次のような結論に達します。この世界の四畳半は、全て様々な平行世界の自分が暮らす四畳半である、と。そして同時に気がついたのが、「ほんの些細な決断の違いで私の運命は変わる」がゆえに、理論上この四畳半世界に果ては無いという事実でした。上の台詞はそれに絶望してのものです。
 …なんというか、自分ならあっさりと正気を手放してるような気がします。まあ、この後彼はご都合主義的展開で脱出に成功するのですが。
 読者としても、この四話目はそこまでの全ての伏線が回収されていく章なので結構興奮したことを覚えています。どんな伏線かは読んだ人の特権なのでここには書けません。あしからず。

駄弁者:
>SFと言い張るのはだいぶ無理があるような
 ところが意外と初登場ではないのでした(日本SF大賞の『ペンギン・ハイウェイ』はないのですが)。
>人類最後の一人に、果たして生きている意味があるのか。
 無限に多様な大宇宙に人類ひとりだったら、あるいは意味があるのかも知れませんが、無限に一様な四畳半にひとりでは…。



まず朝起きて最初にしなければならないのがクリスマス時期、新聞と共に届けられたオモチャ屋のチラシ探しだ
コレを新聞を読むオヤジの横でこれみよがしに毎朝じっと見る
この時間違っても「コレほしいアル」などと直接的交渉にうつってはいけない
ほしいものも家計を気にして言い出せない健気さを演出するのだ ため息位が効果的だ
オヤジは大概そしらぬ顔をしているが、必ず目には入っている
あせらずこれを毎朝続けること そのうち朝起きるとオモチャ屋のチラシだけオヤジによってとりわけられている日がやってくる こうなったら勝利は目前だ
…(中略)…
後はクリスマスの朝を待てば……

 出典: 空知英秋「銀魂 『プレゼントのねだり方』」

紹介 :土左衛門 様
HP :

コメント:
クリスマス掲載を狙って投稿させていただきます(笑)
クリスマスプレゼントゲットに向けて策を練る神楽ちゃん。
細工は流々仕上げを御覧じろとばかりに、クリスマスの朝起きた神楽ちゃんの見たものは、銀さんがまとめてくれた玩具屋のチラシの束でした(笑)
……というか、銀さんにねだってる時点で根本的に戦略目標間違ってます神楽ちゃん。
銀さんの弁護のために一言いうとこの後、銀さんはちゃんとサンタの格好して来てくれました、神楽の父ちゃんの星海坊主もおんなじこと考えて鉢合わせしたんで台無しになったけど。
こうしてみると銀さんって神楽ちゃんにとって、やっぱりもう一人のお父さん+お兄ちゃんなんでしょうねえ。意味は違えど、手がかかるところは一緒なんでしょうが(まあ実のお兄ちゃんは銀さんの命狙ってたりしますが)。
それはともかく、世のお父さんお母さん、とりあえず頑張って(笑)

駄弁者:
 すいません。クリスマスどころか正月すら過ぎてしまいました。今年のクリスマスまで待ってたら掲載を忘れること間違いなしなので、時季はずれの掲載悪しからず。
>ほしいものも家計を気にして言い出せない健気さを演出するのだ ため息位が効果的だ
 んな手管を弄するお子さんにはコレジャナイロボとか買ってあげたらいいと思います(笑)。
 実体験では、一番欲しいものはだいたい予算の都合で却下されて、次点以降で我慢したことが多かったですが…。



なら、これから死ぬ人間に無駄だから何もしませんでしたと報告するんですか!

 出典: 松浦まさふみ作画「機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄」

紹介 :アーサー・エリス 様
HP :

コメント:
 コミカライズというややマイナーな出典から一言。
 あの「ある一人のキャラさえいなければガンダム史に残る名作になり得たかもしれない」惜しい作品、0083のコミカライズより。上下二巻にあの内容を詰め込んだのでやや駆け足感はありますが、逆にテンポが良くなったし、アニメで出来なかったキャラ内面の描写もある程度補完されていて個人的には好きなコミカライズです。
 今回の名文句は連邦軍のモブ兵士のもの。コロニー落としが成就間近に迫り、コウとガトー、アルビオンとデラーズ・フリートが激戦を繰り広げていた時の地上。目視できるレベルまで接近したコロニーに対し、偵察に出ていた戦闘機部隊の隊員の一人がコロニーへの攻撃許可を求めます。
 もちろん、戦闘機の火器でコロニーに与えられるダメージなどたかが知れています。部隊の隊長は「やるだけ無駄」と制止しますが、隊員は今回の投稿のセリフを言って反論し、隊を率いて攻撃に移るのでした…。
 ガンダムという作品は、無名のキャラの台詞にも存在感があっていいですね。

駄弁者:
 隊長としても、実効性の薄い攻撃をするために部下を危険にさらす指示はできないだろうし…。無許可の攻撃を不問に付すあたりが落とし所でしょうか。
>「ある一人のキャラさえいなければガンダム史に残る名作になり得たかもしれない」
 「私のガンダムが!」のお姉さんですか。ノヴェライズをとばし読みした感じでは、そこまで不評を買うキャラには思えなかったんですが。



「花村が沙織を殺したのは間違いない。奴は振られた腹いせに妹を殺したんだ。だからこそ、事件の直後に行方をくらました。あのベーカリーで奴を見つけた瞬間、俺は奴を殺害する決心をした。後悔はしていない。奴が殺したんだ。奴のせいで沙織は…」
「それを偏見というのではないですか?『単に事実を事実として直視する』。あなたは最後に自分の信条を裏切った」
「そして君が、俺の信条を守ったというわけか」

 出典: 東映制作「仮面ライダーアギト 19話『解散決定?』」

紹介 :ザタンゴールド 様
HP :

コメント:
 アンノウンに敗北を繰り返すG3ユニットを監査するために警察庁から派遣された司龍二。彼は捜査に対して『全ての偏見を排除し、事実を事実のまま直視する』という信条を持っており、かつて彼の部下だった北條透刑事にもそれは受け継がれていた。
 彼が来たのと同時期に、雷を操って人間を焼殺するハイドロゾアロード ヒドロゾア・イグニオが出現。今までのデータからG3ユニットの面々は「アンノウンは血縁関係者を狙う」と考えていたが、なぜか最初の被害者と全く関係の無い花村久志という男性が殺害されたことでその説が疑問視されてしまう。
 G3ユニットに対していい感情を持っていない北條は司がG3ユニットを厳しく評価したことを喜んでいたが、花村が経営していたベーカリーの名物商品「ピクルスサンド」が司の妹、沙織が作ったものと同じ味だということに気付く。沙織が殺害されてしまったことを知っていた北條は当時のデータを調査し、花村は沙織殺害の容疑者だったが証拠不十分で釈放されていたことを知る。
 再捜査の結果、花村を殺害したのはアンノウンではなく司だったことを知った北條は苦悩するが、最終的に司に自分の推理を聞かせ、自首させた。台詞は観念した司と北條の会話。花村が本当に犯人だったのかは明かされていないが、個人的にはピクルスサンドのレシピを大切にしていたことなどから犯人ではなかったのではないかと思っている。

駄弁者:
 結局、自分が見たい事実しか直視できていなかったということですよね。「全ての偏見を排除できる人間はいない」ということも第二の信条として持っておけば、少しはブレーキが効いたのかも…。



しったことかよ。
おれが死んだあとのあいつの食いぶちなんて!

 出典: 藤子・F・不二雄「間引き」  『藤子・F・不二雄 SF全短篇 1』などに収録

紹介 :クロスケ 様
HP :

コメント:
 人口増加によって食糧難が騒がれる社会、同時に捨て子や理由もない殺人が頻繁に行われていた。
 赤子が捨てられるコインロッカーを管理している男のもとに雑誌記者が取材に訪れ自分の仮説を話す、増えすぎた人口を抑制する為人間から「愛」が欠落していっており簡単に人が人を殺し「間引き」が行われ、人類の数が適当に減るまで「愛」は戻らないのではないかと
 投稿の台詞は生命保険の加入を断った際の男のものです。話のオチでは一方的な被害者の男でしたが、妻の冷めた愛情に腹をたてていたという形できちんと自分も「間引き」に一役買っていたのです。

駄弁者:
 現在では、日本については人口減少社会になっているはずなのに、いまいち「愛」が復活したという実感はないなあ。
 初出は1974年のとのこと。「コインロッカーベイビー」ってそんな前の話だったかと思って確認してみたら、1973年前後に社会問題化したらしいです。まさにタイムリーな作品だったわけですね。



「それで準備がととのうのはいつだ?」
「一年後。つきにめぐまれれば六ヶ月後です。」
「つき?」李ユアンは片方の眉を上げた。「科学とはもっと厳密な・・・ものだと思っていた」
「いえ、そうではありません、陛下。まったく逆です。研究においてつきは大きな部分を演じます。」

 出典: デイヴィッド・ウィングローヴ「金銅仙人の歌(チョンクオ風雲録11)」(野村芳夫訳)

紹介 :TWR 様
HP :

コメント:
 シティ政府傘下の企業「シムフィク」で人造人間の開発を推進するキム・ワード。
 最高の頭脳として認められる彼をもってしても実用化のめどが立たない。
 視察に訪れた李ユアンは、今後の見通しを尋ねる。
 キムが言うまでもなく、研究・開発の推進に「つき」が左右するのは当然と思っていましたが(ナイロンやステンレスなど)。
 ユアンの周りには優秀な閣僚や軍人が揃っていたから予定通りに事が進むのが当然だったかも知れませんが、シティ・アフリカの軍に対する思いと同様に(260集)少々世間知らずに思えてきます。

駄弁者:
 しかし、科学についてユアンのような先入観を持っている人はかなり多いんじゃないかと思います。科学に対して誠実な態度でなくても、歯切れよく断言する方が「科学っぽいからみんな信じる」という具合に。



『この大馬鹿者!! 音声通話は敵にも筒抜けだという事を忘れたのか!! すぐ後ろにいるんだぞ!!』
…(中略)…
「むうう……」
『―――』
『―――』
(さっぱりわからん……)
 レヴィアタンには日本語のわかる奴が1人もいなかった……。

 出典: 荒巻義雄原作・飯島祐輔作画「コミック 新旭日の艦隊」

紹介 :るーしー 様
HP :

コメント:
 以前にも何度か投稿された、艦隊シリーズの漫画版からの名文句です。
 新大和武尊はカリブ海においてドイツ軍の原子力潜水艦・レヴィアタンによって窮地に追いやられますが、そこに援軍として須佐之男号の2番艦・電光が到着しました。
 電光艦長・宮本小十郎は痛打を受けた新大和武尊を心配して通信を送りますが、この時使用した音声通話は容易に敵に傍受されるという欠点があったのです。
 当然ながら新大和武尊の大石長官から叱責を受け電光副艦長・今津澪からもさんざんに言われますが、幸いにも傍受していたレヴィアタン乗員には日本語の会話がまったくわからなかったのです。
 原作小説でも、同じ日本人にも理解できないような東北地方のマイナーな方言を暗号代わりに使用する場面がありましたが、よくわからない言語というのは下手な暗号以上に難解なものなのでしょう。

駄弁者:
 実際、第二次大戦中の米軍ではネイティヴアメリカンのナヴァホ族が「コードトーカー」として活躍していたそうです(サイモン・シン『暗号解読』より)。ナヴァホ語はアジア・ヨーロッパとつながりの全くない語族に属していおり、部族外の人間が解読するのはほぼ不可能だったとか。



「だが、大佐、大祖国戦争の時は、トラクターしか動かしたことのない兵士さえ戦車に乗って戦ったというが……」
「ここは日本で、今は平時―!」

 出典: 大黒尚人「フルメタル・パニック!アナザー1」

紹介 :山家 様
HP :

コメント:
 自衛隊とPMCのASを使った模擬戦闘に巻き込まれた戦闘経験のない高校生の主人公が、急きょPMCのASに乗り込んで、暴走した自衛隊のASを食い止めようとするのですが、その際のPMCの従業員と自衛隊員との会話の一節です。
 いや、日本でも、沖縄戦では中学生まで動員して戦わせましたよ、と突っ込んでしまいました。そもそもフルメタル・パニック世界の日本では、平時でも爆弾等を駆使する某高校生がいましたし、いろいろと高校生が戦闘に巻き込まれていましたから、平時であっても高校生が戦闘に参加してもおかしくないのではないか、と。それが正常と言えるのか、と言われれば、異常ですと答えざるをえませんが、フルメタル・パニックの世界観でいえば、自衛隊員の発言が微妙にずれているように思われてなりませんでした。

駄弁者:
 大祖国戦争(って名称が普通に通じているのも大したもんだ)の頃の戦車ならトラクターの経験だけで動かせたんでしょうけど、フルメタのAS(アームスレイブ)は人型兵器ですよね。似た機械がふつうに民間で使われてるんでしょうか…。



「ちょっとぉ! お宅の息子さんじゃないですか?」

 出典: 山田正弘脚本・中川晴之助監督「ウルトラQ 第15話『カネゴンの繭』」

紹介 :ゴジリスト中小路 様
HP :

コメント:
 『警察・自衛隊・対策本部の名珍言集』第16回。今回は『ウルトラQ』の大爆笑エピソードの中から、お巡りさんの台詞。
 金に汚い少年金田カネオ君は、町外れの造成地でソフトボールほどの大きさの繭を拾った。その繭は、振ると小銭がジャラジャラ鳴る様な音がする。カネオ君はそれを家に持ち帰った。すると驚いたことに、その繭はたちまち直径2メートルほどに成長。中の小銭も増えていた。お金が大好きなカネオ君はその小銭を取り出そうとしてうっかり繭の中へ……そして翌朝、繭から出てきたカネオ君は、お金を食べ続けないと死んでしまう銭ゲバ怪獣カネゴンに変身していた!当初は友達のお小遣いで飢えをしのいでいたカネゴンだったが、やがて友達のポケットや財布もスッカラカン。ついに友達はカネゴンに内緒で「あいつを大学の研究室に売り飛ばすか」だの「芸を仕込んで僕たちで金を稼ごう」だのと勝手な相談を始める。それを偶然立ち聞きしてしまったカネゴンは逃げ出し、駅前の信用金庫のお金に手をつけた。悲鳴をあげる集金係の女性を尻目に、硬貨といわず紙幣といわず、金という金をムシャムシャ喰いちらかすカネゴン。駅前商店街はちょっとしたパニックに……!
 で、上記投稿の文句だが、これは通報を受けた交番のお巡りさんが金田家へ急行し、呼鈴も鳴らさずにいきなり玄関の扉を開け、カネオ君の両親に向けて吐いた一言。もぉほとんどコントです。カネオ君が怪獣カネゴンに変身したという事実を、警察がいつのまにか知っている。知っていたのに、事件が起きるまで何もしない……まぁ、警察ってそういうものなのかも知れないが、なんかマヌケである。
 ちなみにこのエピソード、最後にとんでもないオチが用意されているのだが、見たことない人はDVDでぜひ確認してほしい。

駄弁者:
 ウルトラQを見ていなくても、カネゴンは知っているという方は多いでしょう(私もそうでした)。
 拝金主義の風刺、寓話が色濃い話だと思うのですが、今だったらちょっと違った描き方になるかも知れませんね。良い意味で「カネゴン」になることを肯定する向きもあるような気もします。金をムダに使う人間(役人とかありそう)をカネゴンが襲うとか。
 ところでWikipediaでカネゴンが1日に食う金額を見たんですが…3,510円というのは意外と慎ましい(笑)。



表ヅラの名誉がねえからさ。密かに学園や街を守るっていう、陰の名誉はあるけどな。それは俺達だけの勲章だ。

 出典: 東映制作「仮面ライダーフォーゼ 第8話『鉄・騎・連・携』」

紹介 :メダルの守護神 様
HP :

コメント:
 ハウンド・ゾディアーツ(猟犬座)&スコーピオン・ゾディアーツ(蠍座)の戦いの最中に、「この部(仮面ライダー部)でなら、お前の判断で自由に戦えるぜ」という如月弦太朗=仮面ライダーフォーゼの言葉に大文字隼が「自由に? なぜ?」の問いかけに対してフォーゼが答えた台詞です。ウルトラマン、スーパー戦隊に比べて、仮面ライダーが「影のヒーロー」「都市伝説」扱いされている理由はこれにあるのかもしれません。

駄弁者:
 フォーゼは宣伝だけちらっと見たのですが、フォルムは何だか成長しすぎたグレイみたいだなあ…と(ごめんなさい)。けど番組は好評のようですね。
>表ヅラの名誉がねえからさ
 名誉はともかく、収入は表裏なく欲しかったライダーもいたようですが…。
>大文字隼
 微妙に昔のライダーを連想させる名前(笑)。



艦長:キガ ツク トワ タシ ハバ
パイロット:イド ニナ ツテ イタ ソレ デモ ワタ シワ チキ ユウ ニカ エリ タカ ツタ ダケ
フォース:ドチ キウ ノヒ トビ トハ コチ ラニ ジユ ヲム ケル

 出典: IREM製作「R-TYPE Tactics」

紹介 :MIB 様
HP :

コメント:
 これだとわかりづらいので、文章に直します。
「気がつくと私はバイドになっていた、それでも私は地球に帰りたかった だけど地球の人々はこちらに銃を向ける」

 ゲーム作品で、R-TYPE Tacticsより、パイロットや艦長の名前を繋げるとある暗号文ができるようになっています。
 人類の敵であり、なんにでも寄生し、増殖する謎の生命体、バイドとなってしまったバイドを討伐する艦隊指揮官『提督』(名前は変更可能ですが、続編ではジェイド・ロスとなっています)やほかのパイロットたちは、数々のかつての仲間たちを殺して、ついには地球にたどり着き、破壊の限りを尽くした後に追い討ちや『仲間』を増やしてもよかったのに、それをせずに故郷から立ち去ります。
 真意については作中ではご想像にお任せします、という感じではありますが、ここは変わり果ててしまい、もはや居場所のない自分たちが故郷から去った、とすると楽しいかな、と。
 バイドはこのTacticsのようなシミュレーション以外、シューティングでも同じR-TYPEというタイトルに出てきているのですが、そちらだと、26世紀の人類が作り出した兵器で、22世紀に現れて侵略を繰り返す、という感じです。
また、同じような性質を持っています。
そのあたりを加味すると、彼らはひょっとすると、地球に、ひいては故郷に帰りたかっただけなのかもしれませんね。その結果が破壊ですから、救いようがありませんが。

駄弁者:
 この「提督」はいつの時点で自分が敵に取りこまれてしまったことに気付いたんでしょう。地球で破壊活動を行った後、仲間を増やす時点ではじめて気付いたんだとすれば、立ち去った理由になるのでは。



「罪を憎んで人を憎まず!」
…(中略)…
「仏の顔も三度までぇ!大・激・怒ォオオッ!!」

 出典: タツノコプロ制作「タイムボカンシリーズ ヤットデタマン」

紹介 :H・I・T 様
HP :

コメント:
 ヤットデタマンの巨大ロボ大巨神はそれまでのシリーズのメカとは違い、人型の典型的なヒーローロボットとしてデザインされています。ですが体内にヤットデタマンに搭乗させてはいるものの、別に彼に操縦されてるわけではなくあくまで自分自身の意思で行動と戦闘を行います。
 ミレンジョ一味(今回の三悪で主人公側の子孫であるカレン姫とナンダーラ王国の王位継承を争っている)の巨大メカの繰り出すゾロメカの攻撃を受けても「子供のやる事です、ほうっておきましょう。」で済ませる大巨神、彼は敵の戦闘力を奪ったと判断すればそれ以上攻撃を加える事はせず、ミレンジョ達の猿芝居(次第に本格的な寸劇と化していった)を真に受けると前者の台詞を残して去って行きます。
 大巨神の去る姿を見た途端彼への陰口をたたきまくるミレンジョ達(その中には必ず偏平足が含まれる)、それを地獄耳で聞きつけた大巨神は額のランプを三回点滅させた後、後者の台詞と共に必殺武器(ただ踏みつけた事もあり)を叩き込みます。
 「やら〜れちゃった、くやしいなぁ〜。こんどこ〜そかちましょ〜う、さ〜よぉなぁら〜。」と悲哀たっぷりに唄いながら退場して行くのがほぼ毎回のパターン。
 僕はこの作品で「罪を憎んで人を憎まず」という言葉を知りました。
 そしてそれが全くあてにならない言葉だという事もこの作品で知りました。
 でも今時の「罪を憎んで人を更に憎む」風潮よりはまだマシかもしれないと思ったりするのですが…。

駄弁者:
>僕はこの作品で「罪を憎んで人を憎まず」という言葉を知りました。
 私も同じく。言葉があてにならないというよりは、言葉に忠実すぎるのも考えものだと知りました(笑)。



待つ人生は送らないで

 出典: ロベルト・シュヴェンケ監督「きみがぼくを見つけた日」

紹介 :NAL 様
HP :

コメント:
 『タイムトラベラーズ・ワイフ』が原作の映画です、
 原作にほぼ忠実な作りになっていますが、ちょっと時間を変えてセリフを
ひとつ付け加えただけで、原作とは逆方向の余韻を残して、同じ結末をつけるのが新鮮でした。

駄弁者:
 自分の意に反してタイムトラベルしてしまう「時間障害者」ヘンリー。幼いころ彼と出会ったクレアは時を越えて訪れるヘンリーと愛を育み、結婚するのだが…。
 原作はオードリー・ニッフェネガーという作家でベストセラーとのこと。…SFから離れると作品にも作家にもとんと無知になってしまうなあ。



「貴様は何者だ! 地球を襲った訳はなんだ! 答えろ!」
「攻撃の理由は何も無い。私は戦うために作られた兵器、ノヴァだ。
 到着した星に住む生命体を残らず滅ぼすようプログラムされている」

 出典: 辻真先脚本・外山徹監督「恐竜戦隊コセイドン 第51話『急げコセイダー、恐竜絶滅を救え!』」

紹介 :新伴仙司 様
HP :

コメント:
 円谷恐竜シリーズ三部作のトリ、『恐竜戦隊コセイドン』から
 最終回、恐竜の繁栄する地球に突如出現した火の玉、焼けただれていく地球、その小隊は何か!ようするにバーサーカーなんですが。
 地球滅ぼす程の存在、今となっては『世界滅亡の危機』など珍らしくないけど(劇場版バトルアニメなど大半が滅亡扱ってて、食傷気味っす)この当時、こんなスケールの大きい最終回には吃驚でした、しかも本当に恐竜は滅亡しちゃうし。
 円谷作品は皆、侮れないなぁ。

駄弁者:
 こないだ岩波から『決着!恐竜絶滅論争』という本が出ていましたが…。この番組をやっていた頃は、隕石衝突説が定説として固まるとはあまり思われてなかったんじゃないでしょうか。



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