SF名文句・迷文句第286集

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ニャルラトホテプの子供を産み、真尋に子供を産ませるのがクトゥグァの理想らしいし。

 出典: 逢空万太「這いよれ!ニャル子さん8」

紹介 :山家 様
HP :

コメント:
 超光速航行が当然のレベルにまで進歩した科学力があれば不可能とはいいませんし、「人の恋路を邪魔する奴は…」という言葉もあるので野暮といえば野暮なのですが、それにしてもこの世界の宇宙人のセイ別等を超越した理想の家庭像には言葉をなくしました。この作品のヒロイン?の1人、クトゥグァ星人のクー子の理想の家庭は、ニャルラトホテプ星人のヒロイン、ニャル子との子供を自分が産んで、男主人公の地球人の真尋に自分との間の子供を産ませて、皆一緒に暮らすという家庭らしいです。ここまで混沌とした理想の家庭像というのはさすがにちょっと記憶にありません。それにしても科学の進歩が間違った方向に進んでいるとしか私には思えません。

駄弁者:
 異星人同士で生殖すること自体の困難さを思えば、その異星人の性差など大したことではありません。
 ニャル子さん以前だと、この子供は産んでも産ませても親の腹を食い破って出てくる異形のイメージしかわかないところなのですが…。



まさにこの時、“うそ”の世界が私達の世界になったのね。

 出典: 竹内良輔原作・ミヨカワ将漫画「ST&RS『フィフィー先生による“そら”の歴史』」

紹介 :H・I・T 様
HP :

コメント:
 「いーんだよ!! ウソつきって言われたって!!」
 自分の心ない言葉のため、クラスメート達から宇宙人、ウソつき等と陰口(宇宙飛行士になるという目標を知って『いや いいじゃんスゲーと思うけど 思うだけならな』というほめてるのか冷めてるのかわからない評価もある)をささやかれる事になった幼馴染の白舟真帆に泣きながら謝る星原めぐる。
それに対して冒頭の言葉を彼女に返し、さらに語りかける真帆。
「『そら』って言葉 昔は『ウソ』って意味もあったんだ…」
「昔は皆 人が空なんか飛べると思ってなかったから だけど飛んだ皆びっくりしただろうね そこから始まって…今は宇宙にだって行ってる…!」
めぐるのおかげで前よりずっと宇宙が好きになったと感謝する真帆、そんな彼と共に宇宙を目指すようになっためぐるはこの時の事を御闇いづみに語り、彼女の友達になる事を誓います(以上、第19歩『そら』より)。 投 稿の台詞は単行本3巻に書き下ろされた宇宙開発史上の4つの重要功績――1903年のライト兄弟の有人飛行、1926年のゴダードの液体燃料ロケット打ち上げ、1961年のガガーリンの有人宇宙飛行、1969年のアポロ11号の月面着略――を表したコラムでのライト兄弟の項でのめぐるの言葉です。
 思えばライト兄弟やゴダードは当時の“碩学”の人達に無知蒙昧と嘲笑され、そうじゃなない人達からは嘘つきホラ吹き呼ばわりされ、アポロ11号の月着陸は後の世の人達に大嘘もしくは情報操作呼ばわり(2022年にST&RSが月面の足跡をちゃんと確認したという泣ける台詞もある)される等、“そら”を目指す人々の大半は周囲の無理解に苦しめられ、“うそつき”呼ばわりされてきました。
 ものすごく不愉快で怒り狂ったに違いありません、でもそれでも彼等は“そら”を飛んで見せました。
 おそらく、冒頭の真帆の台詞の様な心情を心に宿し続ける事が出来たから。
“うそ”の世界が決して嘘じゃない事を信じ続けていたから。
“うそ”の世界が人類の未来の可能性そのものだったから。
 人間の可能性を否定する“ほんとう”しか言わない人よりも未来を作ってゆく“うそつき”に僕はなりたい。

駄弁者:
 クラークの第一法則 は「著名な、だが年老いた専門家が、何かが出来るというとき、それはおそらく正しい。しかし、何かは不可能だというとき、それは絶対に間違っている」ですね。
 Wikipediaの記述によると、晩年のオーヴィル・ライトはヘリコプターの実用性を否定していたそうです。未来を作ってゆく“うそつき”になるのも困難ですが、そうあり続けるのはもっと困難なのでしょう。



――キス。それは唇と唇との接着を意味する言葉。

 出典: 中村やにお/F.E.A.R.「ダブルクロスThe 3rd Editionリプレイ・アカデミアA 燃えろ!第三生徒会」

紹介 :ギムレット 様
HP :

コメント:
 今回のは前回の文句を読んでから読んでほしいですね。
 これはプレイヤーの佐藤有世がリプレイのキャラ光月れいとして書いた日記の一文です。
 この日記が書かれる前の話がPC@のキスをめぐる話だったんですが、
 それについて暴走して書かれた後この文句で占められました。
 とりあえずこの日記を読んだ他プレイヤーとGM共に爆笑だったそうです。

駄弁者:
 「接触」じゃなくて「接着」というのは、なかなか離れそうになくてよろしいですが、
 しかし「唇と唇」で済ますあたりは、なんとも上品なことで。



ハリソン「軍の鹵獲MSだ。作業用に持ってきたので使ってくれ!ああそれと、私のF91も『調子が悪いような気がするので』置いてゆきます」

 出典: 長谷川裕一「機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人」

紹介 :TWR 様
HP :

コメント:
 ハリソン率いる連邦軍部隊と合流したトビアたちは、木星行きの手段が発見されたグランドキャニオンに向かう。それはかつての戦争で失われたクロスボーン・バンガードの母艦、「マザー・バンガード」の幅100mにも達する光の帆(ミノフスキードライブ装備)。アナハイムが回収しMSに装備して運用したものの地球に墜落し、放棄された物だった。
 このことを察知した木星軍の特殊部隊が動き出した報告を受けたハリソンは、トビアたちに「作業用MS」を託し、陽動を疑いつつ予備の機体(ヘビーガン?)で迎撃に向かう。
 お堅い(でもロリコン)ハリソン大尉の精一杯の心遣いです。ギリはかつての乗機であるクァバーゼ、ミノルはF91、そしてトビアはクロスボーンガンダムに乗ることになるのですが、思いっきり戦闘装備のMSを作業用と称して持ち出すとは、どういうことかと。特殊任務のために「官位以上の権限」を行使できるとは言え、どんな無茶をして持ち出したのか気になってしょうがない。

駄弁者:
>どんな無茶をして持ち出したのか
 「調子が悪い気がする」ぐらいの理由で兵器を置き去りする無茶を考えたら、持ち出すぐらいはなんでもない気がする…。



「地球の人間は全部の星に名前をつけるのか?」
「ゆうべ壊したあの星にも名前があったのだろうか…」

 出典: 酒井まゆ「MOMO 第3話『ホーム オブ プラネット』」

紹介 :猫玉 様
HP :

コメント:
 りぼんで連載していた少女漫画です。主人公が出会った少女モモは大魔王で喜ばせるとポイントが溜まって地球の破壊はやめるという話ですが、大魔王という呼び名は意訳で、本来は宇宙の要らない星を破壊する(寿命が尽きたりした天体を他の天体の邪魔にならないようにとか)役割を持つ存在で、知的生命が存在する場合は前述の決まりを設けてその破壊を選ばせるという…。これはモモが始めて地球のプラネタリウムで星の名の由来などを聞いた時の台詞です。

駄弁者:
 モモが星表(見た目は数字ばっかりですし)より先にプラネタリウムを見てくれて助かった…。



「体が軽い……。こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて……。もう何も怖くない――!」

 出典: 虚淵玄脚本「魔法少女まどかマギカ 第3話『もう何も怖くない』」

紹介 :るーしー 様
HP :

コメント:
 以前にも何度か投稿された、ダークな魔法少女アニメからの名文句です。
 否応無く戦いに身を投じる事になった魔法少女・マミはまどかの力になりまどかを見守る事を決意しますが、それでも孤独・恐怖・不安を捨てきれないでいました。
 一方まどかはマミに憧れマミのようになれる力があるのならそうなりたいと考え、マミと共に孤独・恐怖と戦うと伝えました。  今回の名文句は、まどかという仲間を得たマミが魔女との戦闘中に呟いた独白です。
 (ネタバレ開始)しかしこの直後、マミは魔女に頭部を食いちぎられるという悲惨な最期を迎えるのです……。(ネタバレ終了)

駄弁者:
 ネタバレ部分は、隠さなくてもすでに結構有名では。知っているから暗示的に聞こえるのでしょうが、知らないで見ていたら、さてどう感じたことか…。



「ミルキーナイトカーニバル」最後の放送は…ジーン、君だけに送るよ
まず俺の幼馴染、後藤東次郎は事件に関する記憶をすっかり無くしてた
でも、そっちのほうが奴には幸せだし、また昔のように付き合えるのは嬉しい
ああ、そうそう…そういえば久々に親父に電話したよ
「たまには実家に顔出せ。いい友達がいるな」なんて言われて、「ああ」って答えた
友達って言えば…今回の件を許してもらうのは大変だったよ
あんな必死に謝ったのは生まれて初めて
で…みんな許してくれた。こんな俺を
だから決めた。精一杯今を大切に、友達を大切にするって
そんな訳で歌はもうやめるよ
弦太朗さんは「諦めんな」って言ってくれたけど…俺のけじめ
さよならジーン

JKこと神宮海蔵より

 出典: 東映制作「仮面ライダーフォーゼ 36話『本・気・伝・歌』」

紹介 :ザタンゴールド 様
HP :

コメント:
 天ノ川学園高校の生徒に大人気のラジオ番組「ミルキーナイトカーニバル」。学園の生徒ではないかと噂されている謎のDJ「ジーン」の正体は、仮面ライダー部の一員JK(ジェイク)だった。JKはギタリストだった父に憧れて音楽の道を目指していたが、中学生時代に才能の無さを指摘されて断念した過去があったのだ。「ミルキーナイトカーニバル」は夢を諦めきれない気持ちから始めた番組だったのだが、本人の意図に反して歌ではなくトークがウケて人気番組になり、やめるにやめられなくなってしまったのだった。
 ある日、JKの前に幼馴染で中学生時代のバンド仲間後藤東次郎が現れる。数日前に転入してきたという彼は山羊座のゾディアーツスイッチを所持していた。後藤は音を操ることができるカプリコーン・ゾディアーツの力で自分の下手な演奏とJKの音痴を直すことができることを語り、またバンドを組もうと持ちかけた。JKは苦悩するが、後藤の「親父みたいになりたいのか」の言葉を聞いてバンドを組むことを決意。ライダー部を脱退してしまう。(ここまでが35話)
 カプリコーンが演奏する音には人間を過度に興奮させる作用を持つことを突き止めた仮面ライダー部はJKを止めようとするが、JK本人の行動とホロスコープスの妨害にあって上手くいかない。そんな中で何故か別行動をとっていた如月弦太朗(仮面ライダーフォーゼ)はJKのライブに突如乱入し、ギターを演奏し始める。弦太朗はJKの父がギタリストを引退して漁師になっていたことを突き止めてギターを教わってきたのだ。下手ながらも心のこもった演奏を聴いたJKは、本当にこれで良かったのかと苦悩し続けていたこともあってバンドの解散を決意。カプリコーンもフォーゼに倒された。
 台詞は36話エピローグでJKがジーンとの決別のために語った言葉。ここで初めてJKの本名が明かされた。

駄弁者:
 神宮海蔵…歌は諦めても本名は明かさないことを検討したかも。
>歌ではなくトークがウケて〜
 諦めずに続けていれば、そのうち頭が薄くなったり映画で大借金つくったり小説の方もウケたりするようになったのでは。



この世に奇跡なんか無い、SOLUの進化が早いんだ
ただ…その進化を促したのはアイツかもしれないな

 出典: 坂本浩一監督・中島かずき脚本「仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX」

紹介 :クロスケ 様
HP :

コメント:
 宇宙生物SOLUは研究していたところを逃げられたと称する研究室に引き渡すことになった。そこに駆けつけた弦太朗は「ちょっと待った」をかけ撫子の入ったカプセルを奪い取る、そして撫子を見て胸が熱くなった自分の嘘偽りない気持ちをブチまけて「好きだ」と告白する。撫子は自分の意志でカプセルから出て反復では無い「ありがとう」という言葉で弦太朗に応える
 愛の奇跡が起こったと歓喜するライダー部の面々に賢吾はこれは弦太朗との接触による急激な進化だと分析する。
 人から愛を得るにはまず愛さなければいけないとすれば撫子に芽生えた気持ちが反射からくるものであったとしてもあながち間違いではないかもしれませんね。

駄弁者:
 「進化が早い非知性体(女性型)」と聞いて、こないだ読んだ木々津克久「フランケン・ふらん ―OCTOPUS―」(年刊SF傑作選『拡張幻想』に収録)を連想してしまったのは内緒です。進化したとしても、それが相手の「愛」に叶うかどうかは別問題なんですが、こちらではブラックな結末にならなかったようで何よりです。



「神様っていうのは人間を幸せにするためにいるんだぜ?」

 出典: 望公太「僕はやっぱり気づかない 5」

紹介 :山家 様
HP :

コメント:
 神様がいる理由は何か。神様を信じる人それぞれが理由を述べたり、理屈を立てたりするとは思いますが、本当に何のために神様はいるのでしょう。ちなみに上記のセリフを吐いたのは(ネタバレにつき反転 遥かな未来の人類が、人類の滅亡を避けて人類を救済するために創造した)神様なのですが、最後が疑問形なのが、何とも言えない気がします。

駄弁者:
 理想的にはそうなんでしょうが、現実には、人間が幸せじゃない理由づけをするためにいるような気もするなあ…。神の言いつけに逆らってリンゴ食ったからとか何とか。



「怯えてやがるぜ、このモビルスーツは」

 出典: サンライズ制作・富野由悠季総監督「機動戦士ガンダム 第1話『ガンダム大地に立つ!』」

紹介 :ゴジリスト中小路 様
HP :

コメント:
 一年戦争史上初のモビルスーツによる格闘戦より。
 功を焦ったジオン軍のジーン軍曹が、偵察任務を無視してサイド7内に在る連邦軍のモビルスーツ研究施設を攻撃。突然動き出した連邦軍モビルスーツ(いうまでもなくアムロが乗ったガンダム)に立ち向かい、ギラギラした眼つきで吐いた一言が上記投稿の台詞。
 厳密には「モビルスーツが怯えている」のではなくて「モビルスーツに乗った人間が怯えている」ので的確に操縦出来ず、結果として怯えた様な動きに見えるということなのだが……続く第2話の「相手がザクなら、人間じゃないんだ!」(131集)というアムロの台詞は実戦経験のほとんど無い少年の心情として理解出来るが、このジーン軍曹、一応はプロの軍人さんにもかかわらず、「眼の前のモビルスーツには人間が乗っており、自身もまたモビルスーツに乗った人間なのだ」ということをうっかり忘れているかの様な発言。やっぱり、モニター画面を見ながらレバーやペダルを操作して戦っていると、ゲーム感覚になっちまうんですかねぇ。
 現在、ゲームセンターへ行けば誰もがモビルスーツのパイロットになれる。楽しいけど、ちょっと怖い……。

駄弁者:
>楽しいけど、ちょっと怖い
 まだモビルスーツのパイロットは戦場に直接いる分、希薄でも現場の感覚があると思うんですよ。けど最近は遠隔操縦の兵器も発達してきたので、そういうモビルスーツも出てくるんじゃないでしょうか(最近のガンダムは知らないので、もう出てるかも)。
 そう言えばZガンダムに登場するサイコガンダムなんかは遠隔操縦ができる描写があったような覚えがありますが…戦闘をゲーム感覚でできるようになったニュータイプや強化人間は、人格として最悪な気がします。



星座の本ってその星でないと売ってないんだよ

 出典: 宮崎真一脚本「モーレツ宇宙海賊」

紹介 :陸ドム 様
HP :

コメント:
 主人公の部活の後輩が、大会で別の星に行った時のおみやげ物屋での台詞です。
 なーるほど、確かに惑星によって見える位置は違いますからね。
 でもそうなると星座なんて開拓団が好き勝手につけてそうだ。

駄弁者:
 考えてみれば当たり前ですが、意外と気付かないことが多いです。
「あの怪獣、蟹に似ている。」「まさか、蟹座から……」とか言う人もいますので。
>開拓団が好き勝手につけてそうだ
 一つの星に2つ以上の開拓団がいたら、同じ位置でもそれぞれ好き勝手につけると思います。



うち…続けなきゃ…もう元には戻らなくても…
せめて うちは嘘つきじゃなかったよって伝えるために…

 出典: 竹内良輔原作・ミヨカワ将漫画「ST&RS 第18歩『ウソじゃないのに』」

紹介 :H・I・T 様
HP :

コメント:
 2027年の兵庫県のとある小学校、大好きな原くんの質問に答えるために最新の宇宙情報をチェックし続ける少女御闇(みくら)いづみ。
 原くんとの天体観測会に備えて星座の勉強をしていた彼女は、宇宙からのメッセージが発信されたといわれる双子座の確認をしている際に見た『光』によって、赤ん坊の頃の自分が宇宙からのメッセージを受け取っていた記憶を呼び覚まされます。
 悩むいづみはこの事実をST&RSにメールで送り、一番の親友であるなっちゃんに打ち明けますが…
「そんなウソまでついて気に入られたいん!? 最低や!! ウソつき!!」
 実はなっちゃんも原くんの事が好きで、彼がいづみばかりに話しかける事が内心面白くなかったのです。
 翌日の学校で宇宙人等の落書きや切り裂かれた教科書等が散乱する自分の机を見て唖然となるいづみ、なっちゃんからは無視され他のクラスメートからも嘲りの視線や言葉を受けた挙句原くんからも「もうええわ…」と言い捨てられた彼女は自宅に引きこもってしまいます。
 ほどなくして、いづみを訪ねてきたST&RS東播磨研究所の所長に彼女はメッセージの解読(最初のメッセージは受信状況が悪かったために全くの謎だらけ、それゆえ世間には比較的解読された二通目のメッセージのみが公表されている。いづみが受け取ったのも『一通目』。)スタッフを志願、数年がかりの彼女の努力の甲斐あって断片的ながらも解読されていく『一通目』。
 送迎の車から仲良く登校する原くんとなっちゃんの中学生姿(この頃のいづみは地元の中学校に在籍扱いになってはいるが基本的に登校していない。)を見てボロボロ泣きながらも投稿の台詞を独白するいづみ…彼女の孤独と哀しみは推薦で入った宇宙学校で自分同様赤ん坊の頃に『一通目』を受け取っていた少年白舟真帆とその幼馴染の星原めぐると出会い、チームを編成して難題に挑むまで尾を引く事になります。

駄弁者:
 面白そうな話なのに、うち切られてしまったんですねぇ。
 この子は、みんなに否定されて「本当に自分はメッセージを受け取ったのだろうか」と不安にならなかったでしょうか。ご投稿のセリフは、多少後ろ向きな感じはしますが、それでも強い。…しかし宇宙人も罪なことするもんだ。



「あきらめなきゃ、俺は俺でいられるんだ」

 出典: あさりよしとお「ワッハマン」

紹介 :汁 様
HP :

コメント:
 アフタヌーン収録の最終回で「なぜ無駄な抵抗を続ける?」と問いかけるレミィのパパに対して、瀕死の長沼が放つセリフ。圧倒的な力を前に無駄と知りながら全力であがく長沼の生き方に感涙。
 なぜかコミックス版では改変されていた…なんで?

駄弁者:
 ご投稿のセリフどころか、ラストの展開自体がかなりリライトされているそうで。
 219集に出ているようなラストは面白そうだと思ったのですが、この大枠は変わっていない?



全てのロボットアニメは道を譲れ!

 出典: 綱島志朗原作・テレビ朝日制作「JINKI:EXTEND」(アニメ版)

紹介 :アーサー・エリス 様
HP :

コメント:
 読んで字のごとく、この世全てのロボアニメに喧嘩を売るような一言…これは勿論劇中の台詞ではなく、宣伝文句というやつです。
 いますよね。どんな業界にも挑戦的な文句を掲げる作品とか、人とか。
 で、大方の例に漏れずこのアニメもその自信と裏腹に失敗してしまったわけで、この挑戦的な文句だけが我々の心に刻みつけられてしまったわけです。
 説明もなしにコロコロ切り替わる過去と現在の物語、原作既読者にさえわからない詰め込まれた展開、無駄な先輩ロボット作品へのオマージュ…言葉に実力が追い付いてない感がひしひしと伝わる作品でした。
 自信があるのは結構なことですが、自分の実力を知ることも大事だと思います。

駄弁者:
 あっちこっちにメディアミックス展開しているようなので、アニメだけでは全容が分からないのかも。
>どんな業界にも挑戦的な文句を掲げる作品とか、人とか
 素で挑戦的な人もいるかも知れませんが、多くはそう発言することで自分に追い込みをかけているんだと思う…。ご投稿のコメントのようになってしまう可能性が多々ある、両刃の剣なのですが。



ダブルクロス――それは「裏切り」を意味する言葉

 出典: 矢野俊策/F.E.A.R.「ダブルクロスThe 3rd Edition ルールブック1」

紹介 :ギムレット 様
HP :

コメント:
 調べたら投稿されてないみたいなのでダブルクロスの基本であるこれを。
(というかダブルクロスは自分とるーしーさんしか投稿してない……)
 投稿はダブルクロスで今回予告の最後につける定型文です。
 ちなみに自分はこれでダブルクロスって単語が裏切りという意味があると知りました。

駄弁者:
 知らない人(私含む)のために、なんでその言葉が基本なのかの解説希望。
 超能力を使えば使うほど他者との絆が失われるという設定なので、使いすぎた最後は裏切りにつながるということでしょうか。<

<追記>掲載後ギムレットさんより以下の解説をいただきました。ありがとうございます。
 これは純粋にPC達の立ち位置を示しています。
 PCは超人(オーヴァード)になっていながら人が暮らしている日常を守ろうとしている。
 ですがそれは仲間であるはずの超人を裏切っていることになり。
 人からしても超人になること自体が自分たち人に対する裏切りと見えます。
 ですので彼らは人、超人の双方からこう呼ばれている。
 ――裏切り者、ダブルクロスと。



「いいかローボコン、自動皿洗い機も自動出し入れ灰皿もいわばロボタ、つまりお前と同じロボットなのだ」
…(中略)…
「お前が働くのだローボコン、働いて働いて働き抜くのがロボタ、つまりロボットなのだ」

 出典: 石ノ森章太郎原作・畠山豊彦監督・上原正三脚本「がんばれ!!ロボコン 101話『ブンチャカチャ!!もらってやるぜ文化勲章』」

紹介 :猫玉 様
HP :

コメント:
 がんばれ!!ロボコンからです。発明をして文化勲章をとるんだと意気込むロボコンは結局ロボガリの助けを借りて(それ発明じゃない)、仕事をする機械を色々作るものの、台無しになり、最後の採点の時のガンツ先生の台詞です。
 ロボタそのものは厳密にはチェコ語のロボットの語源の一つなので、誤用なのかもしれませんが、この作品の作り手がSFマインドを持っていた証となるかと、そういう意味でも印象深い台詞です。

駄弁者:
 でもR.U.Rの元祖ロボットは、人間に反旗を翻すんですけど…。ロボットに発明されたロボタは、やっぱり造り主のロボットに反抗するんでしょうか。



そうか…今はっきり分かった
7人の戦士…最後の1人…
それは…僕だったんだ!
この世界を僕が守る!

 出典: 八木毅監督・長谷川圭一脚本「大決戦!超ウルトラ8兄弟」

紹介 :ザタンゴールド 様
HP :

コメント:
 ある日、横浜市上空に不気味な蜃気楼が出現。横浜市役所で働くマドカ・ダイゴはその日から『かつてテレビで見たマン、セブン、ジャック、エースのウルトラ兄弟と未知のウルトラマン4人が廃墟と化した都市で怪獣と戦う夢』や『知人のハヤタ・シン、モロボシ・ダン、郷秀樹、北斗星児の4人がウルトラマンに変身する夢』などの奇妙な夢を見るようになる。
 そんなある日、ダイゴは時空を超えてウルトラマンメビウスとキングゲスラの戦いを目撃する。戦闘終了後にダイゴ達の世界にやってきてしまったヒビノ・ミライから世界に危機が迫っていること、それを防ぐためには7人の勇者が目覚めなければならない事を聞いたダイゴは夢で見た4人に当たりを付けた。さらに友人のアスカ・シンと高山我夢が自分と同じ夢を見た事を知ったダイゴは2人もウルトラマンではないかと考えるが、全員に否定されてしまった。
 ヒッポリト星人の策略でメビウスがブロンズ像に変えられてしまい、横浜の街は星人に操られるキングゴルドラスとキングシルバゴンに蹂躙されていく。途方に暮れるダイゴだったが、ハヤタ達との会話の中で自分がかつてはウルトラマンを信じていた事を思い出す。そして子供の頃、不思議な少女に「世界に危機が訪れた時は自分がウルトラマンとなって戦う」と約束した事を思い出したダイゴに、パラレルワールドでウルトラマンティガとして戦う自分の記憶がリンク。投稿の台詞と共に変身して立ち向かっていった。

駄弁者:
 ああ、「帰りマン兄さん」の話ですね。
 平成のウルトラシリーズがそれ以前の作品と別の世界観だったことをフォローしたというか、逆にうまく利用したというか。旧作ウルトラマンがテレビ内の存在で、ハヤタやモロボシ・ダンが実在の人間だったとすると、テレビ内のウルトラマンは、どんな人が変身していたんだろう?
 それはそうと8兄弟……タロウとレオの立場は?



ロボットでシバいたる!!

 出典: Gモード配信「俺の戦隊オレンジャー」

紹介 :Y 様
HP :

コメント:
 1週間ごとにキャラクターのステータスに合わせた訓練スケジュールを組み、オリジナルの戦隊ヒーローを育成する携帯アプリから。
 このゲームでは毎週日曜日に戦闘イベントがあり、第1日曜日だけは悪の組織じゃなくて前作品(?)の先輩との模擬戦になるのですが中盤になってプレイヤーの戦隊に巨大ロボが配備されたりする頃になると(序盤の頃は巨大ロボットに乗らないのに中盤の話になってからいきなり巨大ロボットが登場するようになる戦隊物というのもアレですが…)模擬戦といえどさすがに先輩もきついのか戦いの最後にはブチ切れてこのようなセリフと共にロボットを発進させてきます。
 おそらく既に最終回を迎えているであろうとはいえ、戦隊ヒーローとしてそれでいいのか先輩。
 …というか実際に放送されている戦隊物でVSシリーズがこんな内容だったらやだな。

駄弁者:
>戦隊物でVSシリーズがこんな内容だったらやだな
 途中がどんなのでも最後に「よくぞ乗り越えた!もうお前に教えることは何もない!」とか言っておけば恰好はつくもんです。



思いっきり泣けばいいよ、宇宙も人類も超えたとんでもない失恋だもん、スライムだろうが人間だろうが変わらないよ
流石弦ちゃん失恋するのでも桁が違うね

 出典: 坂本浩一監督・中島かずき脚本「仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX」

紹介 :クロスケ 様
HP :

コメント:
 天ノ川学園高校学園祭を満喫する仮面ライダー部の面々そこに突如空から謎の少女が落ちてくる、それを受け止めた弦太朗はその少女に一目惚れする。
 持っていた生徒手帳から少女の名は美咲撫子と判明するも何があったか聞いてもまったく答えない、落下のショックで言語障害を起こしたのかと考えるライダー部だがそこにゾディアーツが撫子を狙って襲撃をしてきた、弦太朗はフォーゼに変身して戦うがなんとそれを見た撫子は弦太郎の真似をして変身し「仮面ライダーなでしこ」となったのだ。撫子の謎は深まるばかりだが弦太郎は彼女を連れてデートに出かける撫子の笑顔にときめく弦太朗だが撫子は人間ではなく隕石と共に地球へやってきたゲル状の宇宙生物と判明する。
 ライダー部頭脳担当の賢吾が調査した結果、その名はSOLU(Seeds Of Life from the Universe)驚異的な速度で細胞分裂を行い見た物体に変化したり複製を作る能力がある、しかし知性は無く弦太郎に受け答えをしたり、笑い返したのも全て反射行動だという
 失恋をしたのなら思いっきり泣けばいいが相手がスライムだった場合はどうすればいいのかと落ち込む弦太郎に幼馴染のユウキは励ましの言葉を掛ける
 弦太郎は自分の気持ちに素直になり、「まだ自分はちゃんと失恋もしていない!」と撫子のもとへ駆けだす

駄弁者:
 その人がすごく単純というのでなければ、人に恋までさせるほどの「反射行動」とは何なのでしょう。私たちが知性によると思っている行為も、複雑な「反射行動」じゃないと言い切れるのでしょうか(SFとしてはひどくベタな問いかけになってしまいますが…)。



「これ、どう使うんだ?」
「知らん。強気でいろ」

 出典: バリー・ソネンフェルド監督「メン・イン・ブラック」予告編

紹介 :唯野 様
HP :

コメント:
 テンポのよいSFコメディ映画として有名なシリーズの新作が10年ぶりに公開されましたので。
迫りくる宇宙船を前に、全身黒尽くめの男二人が銀色に光る巨大な武器を抱えて仁王立ち。そんな絵になるカッコイイ場面の台詞がコレ(笑)。
 私はレンタルビデオ屋の予告編集で見てこの映画を借りることにしました。
 ところが、作品名に書いてある通り、この場面は本編では採用されなかったのです……。この映画のどのギャグより記憶に残っているというのに。

駄弁者:
 すみません、「3」公開に合わせて先に掲載すればよかったですね。DVD発売は来月ですので、そちらの宣伝ということで(それにはちょっと早いなあ)。
 実際に登場した武器は、逆にひどく小さいのにいざ発射すると強力な弾丸が飛び回る…というものだった記憶があります(記憶があいまいだったので検索したら、ノイジークリケットという名前だそうで)



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