SF名文句・迷文句第293集

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「やー、なんか……和むのよねえそれ見てると。キリト君の心臓が動いてるって思うと、こう……ちょっとトリップしちゃうって言うか……」

 出典: 川原礫「ソードアート・オンライン9 アリシゼーション・ビギニング」

紹介 :めるかにあ 様
HP :

コメント:
 作品名と同名のVRMMORPGに1万人が閉じ込められた事件に端を発し、様々なVRMMORPGや、仮想空間によって変わり始めた社会を描いたWeb発のライトノベルより。
 主人公キリトこと桐ケ谷和人は、とあるアルバイトのために生体センサーをインプラントします。
 するとそれを知った恋人明日奈はバイタルデータの提供を強く要求。彼の体のデータをどこかの企業に独占されるのはイヤだとのこと。仕方なくキリトは携帯端末にアプリを組み、明日奈の携帯端末にネット経由でほぼリアルタイムに心拍数と体温、そして端末のGPS座標が送信されるようにしました。
 明日奈は暇があるとついモニターを眺めてしまうのだとか。西暦2026年の恋する乙女はなかなかにブッ飛んでいます。
 しかし20世紀ならば写真を、そして21世紀初頭なら携帯のカメラで撮影した画像を眺めていそうなあたり、恋する乙女の本質は技術が進歩しても変わらないのかもしれません。
 さらなる未来では彼女達は何を眺めるのでしょうか。

駄弁者:
 今いちばん流行っているライトノベルからですね。
>心拍数と体温、そして端末のGPS座標
 仮想空間で出会った相手でも、やっぱり生身の心臓が気になるもんなんでしょうか。というかそれ以前に、恋人というより介護老人扱いな気が…。



犯人「ほおう じゃあぼくは何の罪で収監されているんです?」
上司「公然ワイセツ罪だ」

 出典: 北爪宏幸原案・伊藤伸平作「モルダイバー」(コミック版)

紹介 : 土左衛門 様
HP :

コメント:
(犯人についてはコミック版のネタばれになるので名を伏せます)
モルダイバーの超次元装甲の秘密を知り、自分の超次元装甲を作り神に等しい存在になろうとした犯人は主人公の未来たちに敗れ、変身した場所に放り出されます(ちなみに、モルダイバーは変身する際に服が破れるので裸になります)
 逮捕され、収監された彼のもとを元の上司が訪れます。自分は神になり損ねた男だ、どんな裁きも受ける……と嘯く彼に、上司は超次元装甲のメカニズムが明らかになるのを恐れた政府により、彼は起訴されないと告げます。そこで自分が何の罪で収監されているのか尋ねた彼と上司の会話です。
 当然この後、とんでもない屈辱に彼はのたうち回ることになるわけで、読んだ当時腹抱えて笑いました。

駄弁者:
 神になろうとした人間にとっては、死刑よりも辛い罰。
 …けど他にも同罪すれすれなヒーローはけっこういますよ。



(分かった!約束だ!きっと行くよ!!)
…約束は果たせなかったな…
だが、私の生徒が必ず行く
その時はよろしく頼む…

 出典: 東映制作「仮面ライダーフォーゼ 最終話『青・春・銀・河』」

紹介 :ザタンゴールド 様
HP :

コメント:
 資質を持つ者に宇宙から語りかける存在「プレゼンター」。プレゼンターは宇宙の各地にコアスイッチをばらまいており、コアスイッチの謎を解明できた知性体のみがプレゼンターの下へ行く事ができる。
 幼い頃にプレゼンターの声を聞き、必ず自分が行く事を約束した我望光明(サジタリウス・ゾディアーツ)。宇宙飛行士となり、月面でコアスイッチを発見した彼は、同じく声を聞いた歌星緑郎と共にその解析に挑んだ。人類を急速に進化させるゾディアーツスイッチを使う事で自分がプレゼンターの下へ行こうと考える我望と、安全だが開発に時間がかかるフォーゼシステムで次世代の者を行かせればよいと考える歌星は対立。我望は自分に逆らえない江本州輝を使って歌星を月面に置き去りにして殺した。地球に帰還した我望は黄道十二星座のスイッチ全てを手に入れるための実験場として天ノ川学園高校を設立、その理事長となった。
 ついに十二個のスイッチ全てを手に入れ、旅立とうとする我望。だが、そこで驚くべき事実が判明する。緑郎の息子であり仮面ライダー部の一員でもある歌星健吾の正体はコアスイッチから生まれた知的生命体のサンプル「コアチャイルド」だったのだ。地球人類のサンプルである健吾がフォーゼシステムを使ってプレゼンターの下へ行ってしまえば、我望が行くことはできなくなってしまう。我望はサジタリウスの力を使った奇襲で健吾を消滅させた。
 怒りと悲しみ、そして絶望に暮れる仮面ライダー部の面々。彼らは健吾が城島ユウキに渡した手紙に書いたそれぞれへのメッセージを聞いて再び立ち上がる。そして「例え俺が消されても我望を憎まないでくれ。君たちに憎しみは似合わない」という言葉に従って、如月弦太朗(仮面ライダーフォーゼ)は復讐ではなく「我望とダチになる」ために戦う事を決意する。激しい戦いの末に弦太朗は我望を打ち破り、ついに両者は和解する。だが、我望の肉体はゾディアーツスイッチによる急速な進化の影響で限界を迎えていた。我望は「いつか俺たちが必ずプレゼンターに会いにいく」と言う仮面ライダー部に全てを託す事を決意し、夜の公園で空に向かって呟きながら消滅した。

駄弁者:
 理事長が黒幕というのも、敵との和解も定番ですが、二つ揃うのはあまりない?



西暦2100年
つまり今から100年以上も先の未来、そこには空飛ぶ自動車もタイムマシンもない。
未来の私たちは現代よりもずっと古めかしく質素な暮らしを送っていたのである。
100年もの間、人類は一体何をしてきたのだろうか。
技術の革新はとまってしまったのか、新たな発明や発見は放棄してしまったのか。
その秘密は2100年に住むこの少女たちが知っていた。
それは、遥か未来に語られる、ちょっと未来の物語。

 出典: 片岡K演出・脚本「いとしの未来ちゃん」

紹介 :猫玉 様
HP :
http://ameblo.jp/puneko

コメント:
 SF深夜ドラマいとしの未来ちゃんのオープニングナレーションです。
 先端技術の産物が「淘汰されてしまった」というシチュこそがSFかなと思うんですけどね。需要もないのにエアカー作るのが日本の物作りに貢献するという人もいますが、考えてみたら、資源が限りあるのに成長が延々と続く前提って凄い非科学でオカルトだとか思うんですけどね。

駄弁者:
 資源が残り少なくなった場合、技術革新や発明・発見は、できなくなるんじゃなくて普及しなくなるんじゃないでしょうか。質素な暮らしをおくっている多くの地域がある一方で、エアカーを乗り回しているごくわずかな大都市が存在するといううふうに。



「俺の……、夢は……、俺がつかみたい……!! すいません! この星を守るためなら、ヒュウガさんが変身するほうがいいかもしれません……。でも俺……、ゴーカイシルバーやりたいです……。俺がやりたいんです!! だから……、すいません……。ヒュウガさんでも譲れません……。この星は!! ヒュウガさんの分まで俺が守ってみせますっ!!」
「その言葉が聞きたかった。自分がやると言えない奴にこの星は任せられないからな」

 出典: 香村純子脚本「海賊戦隊ゴーカイジャー 第20話『迷いの森』」

紹介 :るーしー 様
HP :

コメント:
 以前何度も投稿された、スーパー戦隊シリーズ第35作からの名文句です。
「閉ざされた森の戦士に逢うべし」というヒントに従い、大いなる力を目指して迷いの森を進むゴーカイジャー。
 そこで鎧はバスコによって負傷した元黒騎士・ヒュウガを助けます。
 スーパー戦隊に憧れていたもののヒュウガ達には全然敵わないと言う鎧に対し、ヒュウガは自分がゴーカイシルバーに変身すると言い出します。
 葛藤する鎧でしたが、夢をつかむ事を諦めないマーベラスの態度に自分が戦う決意を新たにするのでした。

駄弁者:
 自分がライダーとか戦隊とか見ていた頃は、否応なしにヒーローとなるか、揺るぎなしにヒーローであるかのどちらかで、なるとかやめるとかの選択の余地が話題になることって、あまり無かったような…。



「…(前略)…いやあ権力って本っ当に素晴らしいもんですね〜」
「……やりたい放題される側にしてみればたまったものじゃないですけどね」

 出典: 上野遊「魔王のしもべがあらわれた!II」

紹介 :山家 様
HP :

コメント:
 題名から誤解されそうなので、前回と同様に背景説明から。
 32年前に魔族を自称する異世界知性体による侵略戦争が始まり、30年前に人類の勝利で戦争が終わった世界。異世界の影響からか、32年前から数々の超能力を持った「影響者」が生まれるようになっており、各国政府は影響者を保護(監視)するためにそれ専門の機関(日本の場合は、影響者管理局)を持っています。
 今回の話の結末で、主人公は身寄りのない訳あり(ネタばれになるので背景省略)の影響者を、影響者管理局の依頼を受けて、異母妹として引き取って同居することになるのですが、主人公のところに話が来るまでに、影響者管理局の側で主人公の異母妹という書類(戸籍?)が作られ、更に高校のクラスメートとして転入してくることまで手配されているという始末。
 影響者管理局の局員が冒頭の科白を吐き、主人公が下の科白で返すのですが、私も主人公と同じ心境になりました。予め話を通せよ、事後承諾にも程があるだろうと。更に主人公のみならず、主人公の失踪中の実父まで隠し子がいつの間にかできているというオチですから(しかも正妻の妊娠中に愛人を妊娠させるという外道男に)。つくづく権力は素晴らしいもので、かつ、たまったものじゃないな、という心境になりました。

駄弁者:
 権力を執行する現場の担当者が素晴らしさの恩恵にあずかれることは、意外と少ないように思います。この管理局員も自嘲と皮肉の念で口にしているんじゃないでしょうか。



ダメです 車輌は耐放射性の鉛や鉄の装甲で徹底的に防御する必要がある
この重車輌を引っぱって加速するには…全車輌にモーターを搭載できる乗り物でなければならない すなわち電車です

 出典: 井上智徳「COPPELION 『Mission.23 武蔵野電鉄作戦!』」

紹介 :H・I・T 様
HP :

コメント:
 小津姉妹によって三鷹市を包囲する形でばら撒かれた高レベル放射性廃棄物、そこからもれ出した放射性物質はおり悪く発生した秋の偏西風に乗って2,3日の内に『三鷹組』の拠点『プラネット』に到達する事を『保険係』リーダー成瀬荊に告げる『掃除係』の黒澤遥人。
 『プラネット』の耐放射線防御力ではこれほどの放射線に耐えるのは不可能、救助ヘリが東京に到着するのは三日後という絶体絶命の状況で高放射線帯を突破する方法を問う成瀬に、放射性物質の定着しやすい地上を避けて地上10メートルを耐放射線防御をした上で時速80キロで突っ走れば何とかなるかもしれないと答える遥人。  それを受けた成瀬がひらめいた時速80キロで空を飛ぶ方法、それはかつて『三鷹組』が資材の運搬に用いていたJR中央線の電車を復旧改造して高放射線帯を突破するというものでした。
 作戦を検討する内に電車に電力を供給している東小金井変電所からの送電線が断線している事が問題として浮上、電車がダメならトレーラーを代わりに使えばいいと発言する『三鷹組』のリーダー黒べえ親方に対していつになく真剣な眼差しで詰め寄りながら投稿の台詞を説く遥人。
 これにより成瀬達陽動班が小津姉妹達を引き寄せておく間に中央線電車を改造、旧三鷹駅で陽動班を回収してヘリが来る新宿まで突っ走る『武蔵野電鉄作戦』が開始されるのですが…この頃は人間不信と蔑視の権化だったにもかかわらず、成瀬のためという名目で携帯ゲーム機で遊ぶかの様に新型爆弾を頼まれもしないのに製作、誰かが疑問を口に出すと唐突に会話に加わり解説を行わなければ気がすまない(成瀬からも『いきなり現れるな』ビビられた事もある)遥人は『馬鹿正直』ならぬ『馬鹿天才』なんだなぁ(47集でもおなじみの天才が言わずにおれないあの言葉も口にしてたりする)。

駄弁者:
 そんな重車両を加速するには相当電力がいるんじゃないかと…。前にご投稿があったのはその電力を確保するくだりですね。



我らは実際に正義を行うだけではなく、あらゆる手段を講じて敵を徹底的に悪魔に仕立て上げねばならない。出来うれば敵と戦争状態に入る前にこれらの準備を為しておくことが望ましい。
そのためには徹底的に周囲を騙さねばならぬ。敵を欺かねばならぬ。敵を貶めねばならぬ。敵の味方を減らさねばならぬ。

 出典: S.K「The Islands War」

紹介 :可児歳蔵 様
HP :

コメント:
 ネット上に公開されている小説だったので投稿すべきかどうか迷いましたが、先達がいらしたので許容範囲と判断させていただきます。
 キズラサの神の庇護を一身に受けると自称し選民主義をかかげるローリダ共和国、その国防軍士官学校の卒業式で特別講演を行う、元老院議員代理のルーガ・ラ・ナードラ女史。彼女は士官の卵たちに、国防軍がいかにして正義を行うべきか語りかけます。
 日本では口に出せばたちまち非難が殺到するようなお言葉ですが、内容についてはいちいちごもっとも。ただ、ここまではっきり言われて「ひょっとすると自分たちも誰かに騙されているんじゃないか」と思う人が出ないあたり、思想による抑えが効いているのか、それとも国民が二重思考を身に付けているのか、ちょっと迷うところがあります。

駄弁者:
 いや、ある面現実的と言えるかもしれませんが、日本でなくても非難されるんじゃないでしょうか、これは…。
 少なくとも、卒業講演でする話じゃないですよね。



Open your eyes,For the next Φ's.

 出典: テレビ朝日制作・田ア竜太監督「仮面ライダー555(ファイズ)」

紹介 :アーサー・エリス 様
HP :

コメント:
 258集の「シンジュク」と同じく、これも台詞ではなく、ファイズの次回予告が始まるときに流れるアナウンスです。
 個人的には「こんなにかっこいい『次回予告』の言い方があるだろうか」と思うくらい好きな一言でして、次回予告一つに当時はワクワクさせられたものです。
 この語呂の良さ、考えた人も相当苦労したでしょう。
 この台詞を脳内再生する時は、ぜひこちらのBGMもセットで。

駄弁者:
 …だいぶ前のご投稿で「顔にCDがついているようにしか見えなくて」などと失礼なコメントをしていたのですが、「Φ」のイメージだったんですね(今ごろ気づくか)。



「いいか諸君!我々イワサキのクグツは、社の利益を上げるためにすべてを捧げなくてはならない!」
堂島の飛ばす激を、クグツたちは直立不動で聞いている。
「このたび、我が社は南米のホセ市との商談を進めてきた。しかし、不測の事態によって、これが頓挫しようとしている!この取り引きにおける利益は、我が社全体の利益からすれば、確かに0.000001%程度にすぎないかもしれない」
巨大な資本の、ほんの一部。
それを追求するのがクグツの使命。
「だが、その0.000001%が我々を養っているのだ。そのことを胸に刻み、愛社精神を発揮してもらいたい!」

 出典: 丹藤武敏「トーキョーN◎VA The Detonation リプレイ『火星人故郷に還る』」  『ゲーマーズ・フィールド別冊 Extra Vol.24 鈴吹太郎の希望』に収録

紹介 :ギムレット 様
HP :

コメント:
 これは堂島という敵の出陣式の様子です。
 それまで敵Aってぐらいしか印象が無かったのが、一気にキャラ立ちしました。
 バブルのころの海外から見た日本人サラリーマンってこんな感じでしょうね。
注:これは日本製のTRPGでGMも日本人です。

駄弁者:
>海外から見た日本人サラリーマンってこんな感じでしょうね
 演説の後に全員がやたらめったらオジギを繰り返したら、完璧です。



人生とは真に非科学的なものよのォ

 出典: 柳田理科雄原作・筆吉純一郎漫画「Dr.猫柳田の科学的青春 4巻第1話『イバラの道も一歩から。【受験当日、大学までイバラの道を進むための方法】』」

紹介 :ザタンゴールド 様
HP :

コメント:
 東京科学大学合格を目指して浪人中のネッケツ・サワグ。彼は元々勉強ができる方ではなかったが、居候の猫柳田愛吉(東京科学大学大学院生)の科学馬鹿っぷりに影響されて科学者を志すようになった。受験前日、猫柳田はサワグの緊張を少しでも緩和するために、成長促進材に浸した花の種を道に蒔いて花道を作ろうとする。だが、種を間違えてしまい、受験当日にイバラの道が誕生。大学に行く事もままならなくなってしまった。
 猫柳田は責任を取るためにあの手この手でサワグを大学に送り届けようとする。失敗を続けた果てに猫柳田が考案したのは、「握りしめると親指側は線を保持して小指側は線を切断する手袋をつかい、電線を使った横倒しのターザン方式で学校に向かう」というものだった。この方法でサワグは無事受験を受ける事ができたが、結果は不合格に終わってしまう。ところが、道具を使ったとはいえほぼ腕力のみで受験にやってきたサワグに大学の器械体操部顧問が目を付け、大学に推薦する代わりに部に入る事を求めてきた。台詞は悩むサワグに猫柳田が言った言葉。結局サワグは条件を呑み、無事入学する事ができた。
 サワグは後に万能科学研究所の研究員になり、世界最強の金属「スーパー・チタン・モリブデン鋼(通称STM鋼)」の開発に成功する(『空想科学大戦』のエピソード)。本当に人生とは分からないものである。

駄弁者:
 条件を等しくすれば誰が試しても同じ結果になるというのが「科学」だと考えると…科学に捧げる人生は悪くないと思いますが、人生が科学的になるのは、かなりつまらなさそうです。



「俺は」――俺達は――
「お前達に」――なれずに――
「倒された同胞達の」――想いと――
「その“骸の上に立つ者”…」
「――――スカルライダー」

 出典: ほね「仮面ライダーになりたかった戦闘員」

紹介 :あかうはや 様
HP :

コメント:
 某掲示板にて2004年頃に連載されていた、ショッカーのもとで戦う(というより戦闘員ですので蹴散らされる)戦闘員を主人公とした二次創作「仮面ライダーになりたかった戦闘員」より。
 終盤、仮面ライダー達に多くの支部・本部共に襲われ支部の一つを急遽仮本部として設置したショッカー軍。ショッカー軍で戦闘員として戦ってきた主人公はその仮本部の指令室へとつながる道を守る最後の怪人6人の内の1人に選ばれ、改造手術を受けました。手術を受ける際にリクエストはあるかと聞かれた6人の戦闘員は、皆同様の答えを返しました。
 投稿の文句は改造されライダーの力を手にした元戦闘員の主人公が7人の仮面ライダーの前に立ちふさがった時のものです。
 戦闘員だって怪人のおまけで出てくる戦闘員ではなく、仮面ライダーになりたいと思って日々戦闘員として戦っているのです。けっしてやられるために存在しているわけではないのです。悪の組織の戦力を数えるときは怪人や幹部だけではなく彼らのような名もない戦闘員も入れてあげてください。

駄弁者:
 今でも(2012年12月現在)ウェブサイトで公開されてますね。
 ラストはハッピーエンドになっていてこれはこれで悪くないとは思うのですが、悲劇のままで幕にした方が余韻があってよりよかったような。



「子供たちの行き先はいつも未来です」

 出典: 楳図かずお原作・大林宣彦監督・橋本以蔵脚本「漂流教室」(1987年東宝)

紹介 :まっきー 様
HP :

コメント:
 学校ごと何処かへ消えてしまった子供の生存を信じ想い続ける母に、科学者は子供たちはタイムスリップで別の時代に飛ばされたのだろうと言う。
 「だとすると、あの子たちは過去へいったのでしょうか?それとも未来でしょうか?」
 その問いかけに、科学者はこう答えたのだった。

駄弁者:
 ごもっとも。でも年月をすっとばして(以下略)。似た感じのご投稿が続くもんだ。



過去というものは必ず現在に繋がっているものだ

 出典: 「超ロボット生命体トランスフォーマープライム」(寺尾知寿子訳)

紹介 :陸ドム 様
HP :

コメント:
 オートボット達がディセプティコンの反応をキャッチした。
 しかしそれは大昔の宇宙船の反応で…
 そこでの司令官オプティマスプライムの台詞です。

駄弁者:
 ごもっとも。でも過去が年月をすっとばして直接現在に繋がることは、あんまりないんじゃないですか?



「ちょっと待てオプティマス、この番組はまだまだ続く今我らが決着をつけてしまったら番組続かないよ?ネタ切れになっちゃうよ?」
「そ、それもそうだな…」

 出典: 電通制作「トランスフォーマープライム『深夜の完全変形2時間スペシャル』」

紹介 :クロスケ 様
HP :

コメント:
 深夜に放送された「トランスフォーマープライム」の特番、今後の見どころと称して流された嘘予告のコント、ディセプティコンじゃ玩具が売れないとオートボットに転向を申し出るスタースクリームや人間の子供との絡みで腐ったお姉さん向けにがっぽり儲けようとするラチェット、ユニクロンを復活させて宇宙と一緒に日本の芸能界を牛耳ろうとするメガトロンなどなど…〆は決着をつけようとするオプティマスとメガトロンだが番組が終わってしまうという理由でメガトロンはイマイチ言うこと聞かないユニクロンを倒す為に共闘を持ちかけ、見返りとしてオプティマスに芸能界を紹介することを約束する。
 基本真面目にやってる「プライム」ですが演出はビーストウォーズシリーズの監督だった岩浪氏なのでタガが外れたようにボケ三昧。
 そういえば「ビーストウォーズメタルス」では追い詰められたメガトロンが俺様が捕まったらこの番組終わるぞ!と脅していたこともありました。
 この場合は完全にギャグですが自分の存在意義を保つ為に悪と結託したりマッチ&ポンプをするヒーローってアメコミ系ヒーロー作品とかで偶に見るなぁ…

駄弁者:
>「そ、それもそうだな…」  そこで「私にいい考えがある」とやって失敗するという流れもアリだったのでは。



そうだな……。パプアニューギニアの選手が槍投げで金メダルを獲る。

 出典: マシュー・グラハム脚本・ユーロス・リン監督「ドクター・フー 第25話『危険なお絵描き』」(平田勝茂訳)

紹介 :土左衛門 様
HP :

コメント:
 オリンピックに沸く2012年のロンドンにやってきたドクターとローズ(注・放映は2006年)。だが、彼らが訪れた住宅地では連続児童失踪事件が起こり、人々はおびえていた。失踪事件の鍵は、孤独な少女・クロエが描く絵に秘められていた……。
 事件解決後、イギリスが金メダルをとる競技を教えてとローズにねだられてドクターが答えたのが今回のせりふ。実現したらおもろいなー、と思っていたら、パプアニューギニアではないものの、トリニダードトバゴの選手が槍投げで金メダルを。
「ダークホースの新興国が槍投げで金メダルを獲る」……と考えればかなり近かったかなあと(ノストラダムス並みの超解釈ですが・笑)
 ただ、言語では”Put Shot”砲丸投げといってるので、翻訳の平田勝茂氏の創作ともいえますが(意図は不明ですが、なんかやばいような気も)
 とりあえず、ロンドンオリンピック終了記念の投稿です(掲載いただくときには忘れられてるような気も)

駄弁者:
 時期的には年末回顧で思いだす頃になったので、結果オーライということでどうかひとつ。
>翻訳の平田勝茂氏の創作ともいえますが…
 投げやりな回答だったので、砲丸投げじゃなくて槍投げに変えたのでは。



「それよりオイラはなぜおまえにケンカを売られてるのかわかんねえんだよな」
「それは…キミもボクも…闘うために造られたからズラよ!」
…(中略)…
「名まえはたしか「クロちゃん」って…!」
「「キッド」だ!頭によくたたき込んどけ」

 出典: 横内なおき「サイボーグクロちゃん 異世界サバイバル編エピソード4『終末から新世界へ…』」

紹介 :猫玉 様
HP :
http://ameblo.jp/puneko

コメント:
 SFとしても見所が多いサイボーグクロちゃん異世界編より。
 クロちゃんたちが迷い込んだ異世界は砂漠の海に人々が暮らす世界であった。
 そこで出会った賞金稼ぎのロボットバイスに突如戦いを挑まれるが、バイスはこの世界をクリエィターから託されて、延々と管理していたもののそれに疲れ、自らと戦う存在を求めていたのだ。
 そんなバイスとクロちゃんの戦いの始まりと結末の台詞をニコイチしました。
 この台詞のあとバイスは倒され、戦闘マシンそして管理者としての果てしなく長い生涯を閉じます。

駄弁者:
>砂漠の海
 粒が細かすぎて海みたいに沈んでしまう砂漠って…クラーク『渇きの海』に出てくる月の海みたいですね。



宮津「少佐、一つだけ教えてもらいたい。隆志の葬儀の夜、尋ねてきた君は私に言った。
… (中略)…
『二人の想いは同じだ。生まれた国に、責任ある自由と誇りを取り戻したい』と。
あれは、本心だったのか? GUSOHを渡してもらおう……もう終わったんだ!」
(銃声)
ヨンファ「あなたに言ったことは全て本心です。だが彼は、日本人に過ぎなかった……」

 出典: 福井晴敏原作「亡国のイージス」(映画版)

紹介 :つかさ 様
HP :

コメント:
 息子を謀殺された海上自衛官、いそかぜ副長宮津は、朝鮮系テロリスト、ホ・ヨンファと共謀し日本への叛乱を起こす。だがそれも、いつしか露呈していったヨンファの異常性や価値観から瓦解し、ついに宮津はヨンファに銃口を向ける。
 映画版はなんだかんだと悪評が立ちますが、このシーンだけは気に入ってます。

駄弁者:
 私は小説の方しか知りませんが、3人の主要人物の中では仙石伍長や如月より、宮津艦長(映画では副長だったんですね)に注目して読んでいた記憶があります。「責任ある自由と誇り」の考え方には、いまいち賛同できなかった覚えもありますが…。



次元波動爆縮放射機。便宜上、私たちは波動砲と呼んでいます

 出典: 出渕裕総監督・シリーズ構成「宇宙戦艦ヤマト2199:第3話『木星圏脱出』」

紹介 :人外魔境地底獣国 様
HP :

コメント:
 忘れたころに新作が作られる「ヤマト」の、第一作をリメイクしたアニメ作品より。本作では波動砲の正式名称が新たに設定されました。それだったら「波動放」じゃないのか?という気もしますが突っ込んだら負けでしょうかね。まあ、49集の某ガイナックス作品の「略してワープ(WARP )です!」よりはまだ納得できますが。

駄弁者:
 略称じゃなくて便宜上の別称ですから、「放」が「砲」でも問題ないのです(笑)。ああ、WARPの方も「略して」じゃなくて便宜上と言えばよかったのか。
 爆縮させたり放射したりとせわしない正式名称ですが、このうえ拡散波動砲が登場したらどうしましょう。



人類の存亡を賭けた戦いはしかし、明たちの世代にとっては何の実感もない「歴史上の出来事」である。教科書の中の数ページの記述であり、夏休みの特番のネタであり、川下の「まーた始まった」なお説教なのである。

 出典: 上野遊「魔王のしもべがあらわれた!」

紹介 :山家 様
HP :

コメント:
 題名からすると、ファンタジーのように思われるでしょうが、私としては、超能力バトルSFに該当すると思います。異世界から魔族の侵攻があり、その影響で人類からも影響者と呼ばれる異能力者が生まれました。そして、影響者や科学兵器により魔族は地球から追放されて30年、投稿した状況になっている社会が舞台の小説です。主人公の明はいきなり現れた魔族と自称する少女に魔王と呼ばれ、更に様々な勢力が周囲に集いトラブルに巻き込まれていきます(第1巻はまだ序章段階なので、背景説明等がメインです)。
 どんな大戦争であっても、完全な平和が戻って30年が経ち、戦後10年以上経って生まれた主人公世代にしてみれば、確かに単なる「歴史上の出来事」になってしまいかねないな、と思いました。それをよくないと見る人も多々おられるとは思いますが、歴史というものの一側面を言い当てているな、と思いました(川下というのは、主人公の担任教師です)。

駄弁者:
 「歴史上の出来事」にならないと、事件について客観性の高い見方ができないということもありますから、確かに悪いとばかりは言えないと思います。
 でも「まーた始まった」なお説教をできる人がまったくいなくなるのも、それはそれで問題か。



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