第231集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第233集を見る
ギガンティア?また、恐ろしげな名前を付けたものだな。見知らぬ存在を、とりあえず敵と考えるキミたちらしいよ。
出典:
朱川湊人「ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント」
紹介 :陸ドム 様
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駄弁者:
USAの連中は、やたら独自で改造してパワード何とかって名前を付けたがるけど、どれも今イチなんだよなぁ
出典:
朱川湊人「ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント」
紹介 :陸ドム 様
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駄弁者:
わたしはクリスチャンだが、許す前に報復することを知っている。
出典:
オースン・スコット・カード「消えた少年たち」(小尾芙佐訳)
紹介 :NAL 様
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駄弁者:
この土地にはアメリカ兵の血が吸い込まれている。
出典:
神野オキナ「南国戦隊シュレイオー2 ダマスカスハート(上)」
紹介 :首くくり 様
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駄弁者:
横山作品の中では、ロボットが意思を持つのは”故障”みたいなものではないでしょうか。その証拠にどれも長生きできません。
意思を持った瞬間、横山ロボットは横山ロボットを越えてしまい、作品世界の枠から出てしまうのではないでしょうか。
出典:
「B−CLUB 80号」
紹介 :H・T・T 様
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駄弁者:
「いやぁ、まったく同情しますなワンセブンに…眠っている間にもレーダーで常に目を覚まされる…本当の安らぎがないワンセブンには。」
出典:
石森章太郎原作・伊上勝脚本・山田稔監督「大鉄人17 7話『ゴメスの鉄人狩り』」
紹介 :H・I・T 様
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駄弁者:
「待ってくれ! 撃たないでくれ! 我々ワイルド星人は、地球を侵略しない。ただ、少しばかり人類の若い生命が欲しいだけだ」
出典:
金城哲夫脚本・満田かずほ監督「ウルトラセブン 第11話『魔の山へ飛べ』」
紹介 :ゴジリスト中小路 様
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駄弁者:
この姿でもいつくしんでくれましたか母上?
出典:
佐藤史生「雨の竜」 『竜の夢その他の夢』に収録
紹介 :冬寂堂 様
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駄弁者:
おまえたちはわれわれの子われわれの命を継ぐものだ
出典:
佐藤史生「星の丘より」 『竜の夢その他の夢』に収録
紹介 :冬寂堂 様
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駄弁者:
「……わたしじゃだめなんだよね、やっぱり」
出典:
上野遊「彼女は帰星子女4」
紹介 :山家 様
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駄弁者:
「地球人類同士の差別や偏見ですら解決できていないのに、トリオンと友好な関係が築けるはずがない。」
出典:
上野遊「彼女は帰星子女3」
紹介 :山家 様
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駄弁者:
あなた、待つことは不得手ですか?
出典:
小松左京「果しなき流れの果に」 『世界SF全集29』に収録
紹介 :冬寂堂 様
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駄弁者:
「わたし──わたし、正直いって、人類ってきらい……。どうしても、好きになれないところがある」
出典:
小松左京「継ぐのは誰か?」 『世界SF全集29』に収録
紹介 :冬寂堂 様
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駄弁者:
「いやぁ、たまたま『世界の豪邸拝見』て番組で見たことがあったんだ。」
出典:
士郎正宗原作・神山健治監督・Production I.G制作「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 第14話『全自動資本主義¥c$』」
紹介 :トオコ・モリエ 様
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駄弁者:
おでかけは
出典:
ヘッドギア原作・伊藤和典構成・サンライズ制作「機動警察パトレイバー」(TVシリーズ)
紹介 :トオコ・モリエ 様
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駄弁者:
──そんな非日常な学園生活を、おまえは楽しいと思わなかったのか?
出典:
谷川流「涼宮ハルヒの消失」
紹介 :水谷秋夫 様
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駄弁者:
私たちは、人間だ!
出典:
貴志祐介「新世界より」
紹介 :唯野 様
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駄弁者:
優先課題の一つとして、世界におけるフランス語の推進ならびに国内における保護を実施する必要がある。フランス軍に監視ならびに即時の軍事介入を可能とする手段を付与する。
出典:
ジャック・アタリ「21世紀の歴史」(林昌宏訳)
紹介 :屋良一 様
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駄弁者:
「孤独はつらいよ? おそらく人間が持っている中でも最大の恐怖のひとつだ。ボクはそれをよ〜く知っている。……こう見えてもずいぶん長く生きているからね …(中略)… それを無くしてくれるのであれば、何をしたっていい。……でもね …(中略)… でも、ボクは『大人にならない子供』だ。世界の選択をするのは、まっとうに育つキミたちがするべきだよ。ボクはキミたちの決断の後押しをするだけだ」
出典:
矢野俊作「ダブルクロス・リプレイ・オリジン 未来の絆」
紹介 :るーしー 様
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駄弁者:
なんということだ!この国の為政者達は、外国の新奇さに眼がくらみ、この国の魂を忘れてしまったのか
出典:
小松左京「新都市建設」 『サンケイスポーツ』1965年2月22日初出
紹介 :power_of_math 様
コメント:
駄弁者:
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HP :
地球にやってきた宇宙怪獣、マッハ4もの速度で空を駆け巡り、昔宇宙人に襲われて消息を絶った宇宙船のSOSを電波に乗せてばら撒いている。
さてコイツをどうするかと作戦会議中に通信をしてきたのはメイツ星人。怪獣の正体を知っている風な彼の台詞です。
とりあえず味方ってのもまた問題だと思いますがねぇ…。
これまでの怪獣・異星人が基本的に敵だったんだから、今度もそれとして対応するのは、まあ安全策ではありますよね。
HP :
番組で著者が脚本を担当した話を色々追加して一つのストーリーにまとめた小説より。
魚食ってる奴はダメに通じる台詞だなぁ
小説版のウルトラマンというのは、結構珍しい?
>パワード何とか
「ウルトラマンパワード」も、一応は円谷プロ製作といういうことになっていますが、やっぱりファンとしては満足いかないところが多いんでしょうか。
そういえば、アメリカだけじゃなくてオーストラリアで製作されたウルトラマンもあったのでは…うろおぼえなので間違ってるかも知れませんが。
HP :
まだ半分しか読んでいない段階での投稿なので、お父さんが毒を吐いたところ。
これからどうなるかはわかりませんが、長編になってカードの良い所がより際立ってきているように思いますねえ。
素敵なお父さん、お母さんですねえ。
カード作品からのご投稿は、そういえば久しぶりです。
イヤな奴、アブない奴がリアルに(リアルすぎるぐらい)描かれているあたり、カードの面目躍如というところ。
ステップたちが出会ったような相手なら、左の頬を向けなくても神様は了解してくれるんじゃないかなあ…。
彼ら以上の数の日本兵や、沖縄県民の血が──という概念はアメリカ軍の軍人にとって二の次、三の次だ。
だから彼らは沖縄を手放さない。
HP :
多国籍企業と手を組んだ政府(の一部)の陰謀により、経済復興の為の生贄とされた沖縄を舞台に市民団体の巨大ロボ「シュレイオー」チームが防戦を繰り広げる、科学でオカルトなロボットバトル小説より。
さて、この文句が掲載される頃には、普天間問題には決着が付いているのでしょうか?
少しお久しぶりのご投稿ですね。
この方の作品は、前にご投稿のあった人気シリーズ「あそびにいくヨ!」も沖縄が舞台でした。出身地であり今も沖縄在住とのことですが、現地の感覚ではこう感じられるのでしょうか。
>さて、この文句が掲載される頃には…
ご投稿があった頃には予想していませんでしたが、決着しきれないままに退場されてしまいました。
HP :
B−CLUB(休刊)78号で鉄人28号・ジャイアントロボ・(バビル二世の)ポセイドンを中心にした巨大ロボ特集「鉄人伝説」が組まれました。
その際「横山ロボット三原則」というのが提示され、その中の「横山ロボットはあくまで自我を持たない」という旨の文章に対し、ジャイアントロボ最終回等を例に出して反論してきた読者に対する返答が投稿の文章。
マニアであるがゆえにたどり着いた編集者のクールな結論が妙に印象に残った一文。
よく考えたらブライキング・ボス(キャシャ−ン)やマ−ク5(ショ−トサ−キット)みたいに、故障で自我や人格を持ったとしか思えない連中て多いんですよね。(意識は電流が流れれば生まれる程度のものみたいだし。)
機械として見れば、予期していない動作をして本来の機能が果たせないのであれば、どんなにすごいことでも「故障」となる。
そういうある種ストイックな見方は横山作品に適しているように思います。
「ゴメス、ワンセブンに本当の安らぎを与えてある。」
「ほう?どのような?」
「グラビトン攻撃をかけた後15時間、重力子の作用で完全に機能を停止…停止
キャプテン・ゴメス!君は巧みな話術で私からワンセブンの知りたい部分を知った!」
HP :
ブレイン党を結成し、自分の行動を妨げるレッドマフラー隊に対抗するために戦術と戦略の大家である国際テロリスト「キャプテン・ゴメス」を招きいれた「地上最大の巨人頭脳」ブレイン。
ゴメスはブレイン自らが作り出したブレイン党最大最強の敵、大鉄人ワンセブンに関する全情報をブレインに求めるのですが、ブレインは「私に質問は許さない」と言って答えようとしません。
ブレインの側近(?)ハスラー教授の失言から、ブレインがすでにワンセブンの休息している地点をつきとめている事を知ったゴメスはワンセブンが眠っているすきに攻撃する事を提案するのですが、ワンセブンは頭部の大レ−ダ−で半径100kmの敵を察知すると即座に覚醒するのですきはないと断言します。
それを受けたゴメスとブレインのやりとりが投稿のセリフ。
大鉄人17の見所は敵味方の戦いのプロ同士の知略とかけひきであると同時に味方同士の機械対人間という異質の知性同士のかけひきと腹の探りあいであることを端的に表した名場面。
それにしても、数ある人工知能の中でも「誘導尋問に引っかかった」のはブレインぐらいのモンでしょう。
ボケもノリツッコミもこなせる、さすが地上の神を自称する人工知能。「聖☆おにいさん」のお二人なら感心してくれるかもしれません。
けど、戦略戦術で人間の手を借りなければならないあたり、「人類殲滅」を目指す人工知能としてはどうなんだろう…
HP :
『こんな侵略者はイヤだ!』その4。
極超高齢化社会からやって来た宇宙人が「生命カメラ」という特殊なカメラで地球の若者たちの生命を次々と奪う。そして遂に、モロボシ・ダン隊員の生命までが奪われた! 上記の台詞は、洞窟の奥でソガ隊員に発見され銃を突き付けられた宇宙人が、両手を高く上げて吐いた言い訳がましい言葉である。このあとに極超高齢化で滅亡寸前だのなんだのといった意味の言葉がグズグズと続くが、それは割愛した。
そもそも「侵略」とは武力によって領土・領海・領空を占領するだけではなく、相手国の国益を了解無く侵害・占有するという意味も含まれる。人命(殊に若い人命)は貴重な労働力であり、最も根源的な生産基盤であるから、これはやはり国益である。その国益を勝手にいただこうとする行為を「侵略」と言わずして何とする! こんなヨボヨボの屁理屈爺さんに、愛する地球の労働力を奪われたくないものだ……と、思ったら、気がつくと我々日本人がワイルド星人みたいな状況に陥りそうな……。
「我々日本人は貴国を侵略しない。ただ、少しばかり若い労働力が欲しいだけだ」とかいって生産拠点を海外に移し、現地労働者を雇用して経済的勢力圏を拡げる……ま、それで相手国も「雇用が増えてあぁこりゃこりゃ」なんだろうが。
ところでモロボシ・ダンだが、生命カメラの原理を解明したアマギ隊員によって無事救出された。
>我々ワイルド星人は、地球を侵略しない
いや、それでも地球の側にメリットが全然ないでしょうが。武力占領しないで済ませていることを感謝しろと?
生命カメラが命を100%奪うのではなくて、人間の生命力を少し抜き取るというぐらいだったら、交渉の余地があったか、あるいは侵略が気づかれなかったかも。
盲目で歩きもできずそのうえ人々にいとわれたら
どうやって生きてゆけるというのだ?
HP :
もう一つ同じ本から投稿します。今度は「夢見る惑星」後日譚から
かつての大災厄から避難した人々は南方王国を築き、暮らしていたが王国では3年間も雨が降らず、渇きに苦しんでいた。
そんな中、かつての大神官エル・シャッダイの再来とも言われるエル・ネアンは雨乞いとして4人の少女の命を捧げるように告げたのだが、その妹であるアスカは、4人が友人であることから、雨を降らせることができる「雨の竜」を探しに友人と旅に出た。
旅路の末にようやく竜を見つけた二人だが、そこにいたのはエル・シャッダイそっくりの存在だった。彼とともに儀式の場に向かうアスカ。そこで明らかにされた真実は驚くものでした。投稿した台詞は、正体のバレたネアンが母に告げた台詞から。(ネタバレ反転希望:実はネアンは異形の存在で強力な暗示をかけて、人々の目を欺いていたのでした。そして唯一暗示のかからないアスカを警戒し、疎んじていたのです。)ネアンの気持も少しはわかるのですが…。それにしてもこれはやりすぎだよ…
どこぞの神話でもヒルコは親に捨てられていましたからね〜。姿形が醜くても心が美しいとは、なかなかいかないものです。
その子らへのこれがさいごのはなむけ…
つれていくがいい
道は遠く苦難にみちていよう
HP :
追悼を込めて投稿いたします。
火星の王国に待望の王子が生まれた。
しかし、火星に住まう人々は寿命こそ延びたものの、出生率は低下し、生まれる子供たちも、ほとんどが短命かつテレパシー能力を持たないミュータントたちばかり、そしてこの王子もまたミュータントだったのです。
王子は、宰相のリリエンスールの愛情を一身に受け、成長し、やがてミュータントたちとともに古い宇宙船に乗り込み地球へと旅立ちます。しかし、王子にはある重大な秘密がありました。実は王子はテレパシーを有した正常な火星人だったのです。
王は自分たちが滅びゆく種族であり、その後継者としてのミュータントたちに必要な統率者を提供するために、王子の能力を封印したのでした。
投稿した台詞は秘密を知った、ミュータントのリーダーアッシェンにリリエンスールが告げた言葉がこれ。
この話は「夢見る惑星」の前エピソードともいえる作品で、火星から地球へ渡る過程などは「夢見る惑星」後半に出てくる手記の中で語られます。
しかし、自らが滅びゆく種族だとしても、こんなにも率直にその地位を譲り渡せるものなのか…。
追悼には、ちょっと時間が開いてしまいました(すみません)。
>自らが滅びゆく種族だとしても、こんなにも率直に〜
そういう淡泊さというか諦めのよさも、滅びる種族の一要素、というところではないでしょうか。
HP :
ヒロインが去ったことを知った主人公の幼馴染が、何とか主人公とやり直せないか、と試みるのですが、結局、無理なことを悟ったときの独白です。既に主人公の心の中にはヒロインがいて、自分は決してそこに入り込めない。ずっと自分の方が傍にいて好きだったのに、文字通り宇宙から来たヒロインに急に主人公の心をさらわれてしまった幼馴染の真情が簡潔ながらあふれているな、と思いました。
物語ではともかく、現実では「去る者日々にうとし」的にダメじゃなくなる可能性もあると思いますが(まあ逆に「寄る者日々にうっとうしい」的になることもあるか)。
「現状では移民に肯定的な国の方が多いはずですが」
「現状では、な」
HP :
この作品の中で、ロシアでトリオン(宇宙人)排斥のテロが発生するのですが、それを聞いた情報局次長とその部下の会話の一節です。
もし、友好的な宇宙人が来たとして地球への移民を希望したら、それは受け入れられるか、というと、実際にはこの会話の通りになるのだろうな、と考えてしまいました。その宇宙人が例えば進んだ技術の提供等を申し出て、ある国がそれを受け入れても、実際に受け入れる段階になれば、やはり差別や偏見からその国の内外は混乱し、結局、受け入れられないのではないでしょうか。(ネタばれにつき、反転。この作品の結末では、トリオンが地球への移民を断念し、宇宙の彼方へハーフであるヒロインを残して去ることが暗示されており、その前触れにもなっています。)
>現状では移民に肯定的な国の方が多い
それは自国に移民を余り受け入れなくてもいいところが、総論賛成各論反対で言ってるんじゃないかなあ…。
最初は技術供与とか、もっと下世話に物珍しさとかで歓迎されても、長期的には問題が噴出するのでしょう。
HP :
説明不要の名作からの投稿をもう一つ。
投稿した台詞は物語の冒頭。主人公が失踪した後。主人公の恩師が恋人の佐世子に言った台詞から。
この後、彼女は失踪した彼を長い長い間待ち続け、その後ラストへとつながるエピソードに移ります。
壮大な物語に翻弄される人びとが報われることが少ない物語でしたが、このことがわずかな救いに思えました。
説明不要というか、説明の追いつかない作品というか。
はじめてこの作品を読んだとき、話が壮大すぎて、感動というよりどういう感想をもったらいいものかと途方に暮れてしまいました。ラストシーンの穏やかさに救われたものです。
…(中略)…
「でも、そこから先がちがうのよ、タツヤ……」
「そういった人類を、私、愛してはいるのよ。わかる?」
HP :
もはや説明不要の古典的名作から投稿します。
投稿した台詞は、物語冒頭、主人公のガールフレンド、ミナの台詞から。
案外、こんな感覚を抱いている人たちって多いんじゃないでしょうか?
…私は、だいぶあらすじ忘れてるなあ。読み直した方がいいのかも。
ご投稿の文脈では、男女の感じ方の差に話が行っていますが、個人差はあっても男女差はないんじゃないかとも思います。
HP :
で、続いて「パトレイバー」と同じく、「近未来ポリスアクション」にして「リアル」な「ロボット」も出てくる、「日本を代表する」SFアニメ、「攻殻機動隊」のテレビ版作品(通称「SAC」あるいは「神山版攻殻機動隊」)から。
「荒事(要するにドンパチ)と電脳戦(対サイバーテロ、たまには自分達から仕掛けることもある)を得意とする」「攻性組織(要するに裏仕事専門)」の「公安警察」、通称「攻殻機動隊」こと、公安九課。外国の暴力団に命を狙われているらしい、日本人個人投資家の存在が判明する。その投資家について一番詳しい情報を持っていた課員に、同僚が尋ねた。「何でそんなに良く知ってる?」
で、その質問の答えが、投稿の文句。あのー、この作品は「2030年の日本を舞台にしたSF」なんですけどねー。今から二十年後にも、こういった番組があるんだろーか……?まあ、「他人の豪邸が見たい」という人がいて、視聴率がとれるなら、こういう番組が生き残ることがあるかもしれないけど……。それにしても、現在とは比べ物にならないくらい、コンピュータネットワークが発達した「近未来」でも、やっぱりテレビは「家庭の娯楽の王様」なんだろうか?(投稿の文句の台詞を言った課員は、九課唯一の所帯持ち。)第220集に「テレビ離れがすすんでいる」というようなことが書いてあったけど……。
デジタルになろうと3Dになろうと、コンテンツの内容自体は代わり映えしないという可能性は、かなりあるでしょうね。
いや、テロ対策で有用な情報を番組でやっていたとなると、コンテンツ自体もかなり高度化した…のか?
ひと声かけて
かぎかけて
HP :
SFは、センス・オブ・ワンダーだ、ってことで。
今回のテーマは「SFの中の暮らし」。は?第14集見たことないのかって?いえいえ、かの小野不由美先生の名言は、よーく存じていますとも。が、それでも探せば、あるわあるわ……。うーむ、やはり(優れた)SFは「人間のドラマを描いたもの」であって、「子どもだましのテクノロジー・フィクション」ではないのだっ!
で、その栄えあるトップバッターは、日本を代表する「リアルロボットアニメ」にして「近未来(当時は)ポリスアクション」作品、「機動警察パトレイバー」より。警視庁警備部特殊車両二課、通称「特車二課」あるいは「パトレイバー隊」の建物の出入口に掲げられている横断幕の言葉。いやー、なんとも生活感あふれた言葉です。
そりゃ、この言葉が書かれた横断幕が掲げられているのは警察の建物ですから、こういった防犯の標語が書かれた横断幕が掲げられていても、別に不自然でもなんでもありません。でも、このアニメは、一応「近未来(当時は!)ポリスアクション」にして、「ロボットアニメ」という、れっきとした「SF」なんですよー。にもかかわらず、こういった「生活に密着した」言葉が、ごく自然に劇中に出てくるところに、「機動警察パトレイバー」という作品の特色と魅力が現れていると思います。そして、「優れたSF作品」というのは、「生きた人間のドラマ」を描いたものなのだ、ということを、今更ながら、この作品は教えてくれているようにも思えるのです。
「かぎかけて」はともかく「ひと声かけて」の方は、現実の生活自体にあまりそぐわなくなってきていると思うのですが。とくに街中住まいでは。
>やはり(優れた)SFは〜
人間ドラマがたいして無くて、アイデアとテクノロジー一本で押すSFにも評価が高いものがたくさんあるので、そのへんは好みの問題ですね。
HP :http://oikose.at.webry.info/201003/article_3.html
キョンは長い独白の中で、一般的な高校生活ではなく、神様モドキなハルヒらと共にある非日常的な生活を選びます。
そのほうがいいんでしょうか。私なら内気な眼鏡娘と文芸部活動のほうを選びますが。もっともここで通常ハルヒを選ばないとこの物語が成立しませんし、結局キョンは非日常を選んでしまうんですね。それを非日常を求めたと取るか、長門でなくハルヒを選んだと取るかはお好みなんでしょう。
いや、元の世界に戻ってから病院を訪ねてきた長門を、「こっちのほうがいい。俺、眼鏡属性ないし」と言って口説くというのはどうでしょうか。
通常長門か消失長門か、どちらが良いでしょう。うーん、選べませんね、これは。まったく長門さんが相手だと思うと妄想が尽きません。
なお、今回のHPリンク先はネタバレにご注意です。
キョンがハルヒたちと出会ってあまり時間が経っていなかったら、あるいはもう一方を選んでいたかも知れません。非日常的なドタバタを楽しいと思ってしまえるほどに、そこにハマりこんでしまったということでは?
>HPリンク先は〜
他のネタでもいろいろ作れそうですね。
HP :
新書版で厚さ1000ページの大作&傑作SFから。
人々が呪力と呼ばれる超能力を得てから1000年、破滅と長く陰惨な奴隷王朝の時代を経て、人々は小さく長閑な集落で日々を暮らしています。しかし一見のんびりとして見える生活は実は薄氷で、その裏にはあまりにもおぞましい秘密が隠されていました。投稿した文句は、ハダカデバネズミを祖先に、遺伝子改変で知能と体格を人間並にまで引き上げられた奴隷的種族のリーダーが反逆を起こし、捕らえられ、裁判にかけられた時の叫びです。本作のラストで、この言葉の真の意味と、人間の底なしの悪意が明らかになります。
意外やこれが初登場の、日本SF大賞受賞作。
ご投稿の文句の発する「バケネズミ」や国会図書館の進化形(というかなれの果て?)など、生物系のしかけが面白い作品でしたね。人間の登場人物の掘り下げかたは、あっさりしすぎの嫌いがありましたけど…。
HP :
フランス共和国政府首脳への助言、かつフランス国民をはじめとする全人類に対する啓蒙の為にジャック・アタリが著した本書ですが、そのp.332、「付論 フランスは、21世紀の歴史を生き残れるか? 五、影響力および統治の手段を強化する。」の内容として記されているこの一文には違和感をもちました。
寧ろ妙セリフ?
私の読み違えで無ければ、言語の保護と普及は教育では無く、軍事力によって可能となる。と、書かれています。
なんか…こう…間違ってはいないが、誤りであるような気がするのですが、いかが思われますか。
ドーデの「最後の授業」を思い出しますねえ…。あれも強制されていたのはむしろフランス語だった、というのはわりと有名みたいですし。
HP :
以前にも投稿した現代超能力アクションTRPG「ダブルクロス」からの名文句です。
幼少時からUGNに育てられたエージェント・椿にとって親代わりだった研究者・綾淵が、「オーヴァードと非オーヴァードの境界を無くす」という理念の元、全人類が自分が認識しているイメージの中の他者としか交流できなくなるようにする計画を実行に移そうとします。
綾淵との決戦を間近に控えた夜、椿達の教官だったエージェント・応理が綾淵と戦うモチベーションを語る仲間達に対して話したのが上の名文句です。
応理は「永遠の少年(ピーターパン)」というコードネーム通り、外見は10歳程度の少年ですが数えきれない程の年月を生きてきた不死者であり、不老不死の人間が描かれた作品の中で描写される孤独を味わってきただけに綾淵の理念にわずかな理解を示します。
しかしそれでも応理はかつての教え子や仲間達の意志を尊重して、彼らと共に決戦に向かうのでした。
完全な世捨て人になる事も定命の人間を偽って生きていく事もできない応理が、UGNを通して人と関わっていく理由の一端が見えたような気がします。
ノヴェライズじゃなくてリプレイですか…。ゲームプレイ中にさらりとこういうセリフが出せるのだとしたら、すごい。
HP :
自然と共生する生活を送ってきた老人の住む地域に、新しい都市が建設されることになり、工事の騒音振動等に老人は悩まされます。子供たちはそれが進歩だと言うのですが老人はそれを受け入れることができません。その世代間の諍いのなか、老人が目の中に入れても痛くないほど可愛がっている孫娘が工事現場を見に行こうと誘いに来ます。
工事現場に来た老人は、今までの自分の生きてきた自然との共生とはまったくかけ離れた原色の赤を中心とした大建造物を目にします。
そして、
これはこの国のものではない、と老人は動悸が早まるのを感じながら考えた。
(略)
木に竹をついだような、まがまがしく、毒々しい、外国の魂が、この地に形をとったのだ。
という状況の説明があって、それに続いて投稿の台詞があります。
(以下ネタばれなので伏字にしていただければ幸い)
「老人は、新都奈良の都―平城京の建設現場を前にして滂沱と涙を流し続けた。」
としめています。確かに、平城京は長安を真似したものですから、それ以前の日本の文化とはかけ離れた文化ですし、朱色の建物も、それまでとはまったく違うものだったでしょう。まぁ、1300年も経てば当然伝統の一部に融合されるわけですが…。
追記『新都市建設』の初出は、サンケイスポーツ1965年2月22日ですが、私は 小松左京ショートショート全集Aで見ました。
ショートショートながらさすが御大、ネタばれ部分を見てしまったのが残念に思えてしまいました。
新奇な外来物に目移りすることそのものが「雑種文化」の伝統なのかも…。
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