SF名文句・迷文句第281集

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歴史を変えた四部作

 出典: 笹本祐一「妖精作戦」

紹介 :へんな毒 様
HP :

コメント:
 創元社から復刻された妖精作戦の帯に書いてある言葉です。最初読んだ時は「またエラく持ち上げたな〜」と思いました当時からの読者として、が有川さんの解説を読んでナルホドと思ってしまったんですよ。確かによく考えるとあの頃等身大の高校生が主人公の小説ってそんなに無かったかも(マンガだと大量にありましたが)しれないと… でもやっぱり持ち上げ過ぎだと思うんですよね〜

駄弁者:
 創元SF文庫は最近ジュヴナイルも含めた懐かしのSFの再登場が断続的にあって、3、40代のファンには嬉しいかぎりではないでしょうか(笹本祐一作品については、私は読んでなかったけど…)。
>あの頃等身大の高校生が主人公の小説って〜
 いや、そんなことは……でもソノラマ文庫のSFでは少なかった?



「まして君が作ろうとしているのは装甲強化服……。前世で言う所のパワードスーツだ。正直な所、この私でもいったいどれ程の演算能力が必要か見当もつかぬ。わかったかね?」
「……はい……。ですが教授、それならば……、ユニットが載る大きさの物を作るというのはどうでしょう?」

 出典: 荒巻義雄原作・飯島祐輔作画「コミック 新旭日の艦隊」

紹介 :るーしー 様
HP :

コメント:
 以前にも投稿した、漫画版艦隊シリーズからの名文句です。
 第三次世界大戦において徐々に劣勢になりつつあるドイツ軍の技術者は、形勢を逆転させる新兵器としてパワードスーツ開発を提案しますが却下されます。
 原因は制御に必要なコンピューターの能力不足(現在普通にパソコンに使用されている部品と同じ能力を持たせるには、この時代では冷蔵庫サイズになるとの事)。
 そこで技術者は発想を逆転させて、冷蔵庫以上のサイズがあるコンピューターで制御する巨大ロボットを開発します。
 まさに発想の逆転ですね。

駄弁者:
 巨大ロボットは巨大であることを選んだのではなく、巨大である必要があったというわけで、確かに「逆転の発想」の見本。…一歩間違えば「本末転倒」の見本になってしまいますが。



岬「カブトの正体はあなたなの?」
天道「愚問だな、太陽に向かって『あなたは太陽ですか?』と聞くか?」
岬「何故あなたがライダ−ベルトを持ってるの?」
天道「それも愚問だな、太陽に向かって『何故輝くの?』と聞くか?」

 出典: 米村正二脚本・長石多可男監督「仮面ライダ−カブト 第6話『オレ様の花』」

紹介 :H・I・T 様
HP :

コメント:
 クウガから響鬼まで主人公を等身大の若者として描く事にこだわり続けてきた平成ライダ−シリ−ズ。
 そんな第7作目の『仮面ライダ−カブト』の主人公、天道総司は自らを「天の道を往き!総てを司る!!」と豪語する『最強の主人公』として設定されていました。
 7年前(1999年)渋谷に落下した隕石に乗って飛来した、人間の容姿と記憶、命を奪う習性を持つ昆虫型生物『ワ−ム』と戦うために作られた秘密組織『ZECT』。
 つい最近完成した対ワ−ム成虫用の新兵器『ライダ−ベルト』を何故か以前から所有しカブトに変身してワ−ムを撃退している天道を捕獲するためやってきたエリア指令の一人、東省吾を中心にして開始されるカブト捕獲作戦。
 守るべき民間人を見殺しにしてまで行われる作戦は、何かと天道と縁があるZECTの見習い隊員、加賀美新を人質に取る事で(このエピソ−ドに限らず、天道は加賀美の事を友達じゃないと断言しながら、彼の窮地を見過ごす事は絶対にありません。)成功します。
 加賀美の先輩、岬祐月が天道を尋問する際のやり取りが投稿の台詞なのですが、この他にも拘束されているにもかかわらず自宅を訪れていた知り合いの日下部ひよりに妹の樹花のためにホットケ−キを焼くように電話をかけたり、尋問のお約束とばかりに美味いカツ丼を注文させて堪能するなどやりたい放題の天道。
 しかし単に傍若無人に振舞うだけではなく「美味いカツ丼の礼」というだけで東省吾といつの間にか入れ替わっていたプレクスワームのZECT本部襲撃をカブトに変身して防ぐ天道。
 その姿を見た岬はカブトの正体は依然として不明と報告、天道を信頼できる協力者として扱うようになります。
 天道は投稿の台詞をはじめとした『巨大な態度による尊大な言動』ゆえに一部では猛烈に嫌われていますが、それは「人間からアメンボ」といった総ての命を照らし守るためライダ−ベルトを託されて(何らかの歴史改変が起こったらしく、TVシリ−ズと劇場版ではベルトを託した人物は異なります。)以来、来るべき戦いに備えて学校にも通わず定職にも就かずひたすら心身を鍛え続けてきた覚悟と姿勢の表れであり、一切の私利私欲のない、まさしく「天の道を往き!総てを司る!!」にふさわしい男です。

駄弁者:
>太陽に向かって〜
 そういえばエジプトでは甲虫は太陽神の象徴でしたね…細かくいうとスカラベですが。「フンコロガシがいきがるんじゃねェ!」とか言われなかったでしょうか。



「ポケットティッシュあるか?」
「また鼻炎か?」
「軍艦内は空気が悪いから」

 出典: 太田垣康男「機動戦士ガンダム サンダーボルト」

紹介 :TWR 様
HP :

コメント:
 1年戦争当初に破壊されたサイド4ムーア。そこに広がる暗礁空域に潜むジオン軍部隊によって多大な被害を被った地球連邦軍は、空域制圧のためムーア出身兵を主力とした戦闘部隊を送り込む。発進準備中のMSで待機するイオ少尉は、なじみの整備兵コーネリアスにポケットティッシュをねだる。
 ムーンライト・マイルを休載して太田垣が描くガンダム外伝から。
 細菌がいないからと言っても、体調を崩す要因は他にも色々あるわけですね。一本とられました。作者もアレルギーに悩まされているんでしょうか。宇宙服のしわに異様に力が入ってるのが相変わらずの太田垣テイストです。

駄弁者:
 無重力だとホコリが下に溜まることもないでしょうから(循環させてフィルターで濾しとったりするんだろうか)、ほこりアレルギーの人はツラいのかも。あと湿度も低く保ちそうだから、ドライアイの人も厳しいか。
>細菌がいないからと言っても
 ガンダムの世界ぐらい人間が宇宙に進出していたら、コロニーや船内には細菌やウィルスは普通にいるんじゃないでしょうか。…宇宙線で突然変異した超新型インフルエンザとか流行したらえらいことになりそうだ。



ショックだよ、俺の研究がさ、そんなことに使われるなんてな。ヒューマノイドも、もうおしまいなのかもしれない。ビデオもインターネットもエロで普及したっていうが、ヒューマノイドも結局それと同じ道をたどるのかもな……。信じられんよ。ロボットがこんなことになるなんて、誰が予想してた?どこで間違ったんだ?なあ、ロボットはどこで間違ったんだ?

 出典: 瀬名秀明「ハル」  『あしたのロボット』に収録  日本SF作家クラブ編『2001』にも収録

紹介 :アーサー・エリス 様
HP :

コメント:
 多くのSF作品に登場し、人々のパートナーとして、戦争の兵器として、様々な描き方をされてきたロボット。しかし、この「あしたのロボット」ではロボットは既存のロボットSFとは趣の異なる、現実的で生々しい描き方をされます。
 技術の進歩により、徐々に世間へと浸透していくヒューマノイド型ロボット。ライターである主人公はある日、ヒューマノイド開発の一線に携わっている親友の科学者・横木とロボットについて語り合う。
 そんな中、横木はヒューマノイドが華々しく宣伝される裏で性処理の道具にされていることを主人公に語る。彼は投稿のセリフを吐いて、自分の憧れたロボットの未来とは違う方向に進んでいくヒューマノイドを嫌悪する、自らの胸の内を明かす…。
 …アニメやゲームの世界ではあまり語られませんが、確かに現実世界にヒューマノイドが出現すればこのような未来をたどってしまうのかもしれません。アトムや鉄人、ガンダムを夢見た世代からすれば大きなショックでしょうね。でも我々の世代だと「ロボ娘」という萌え属性があるくらいなので、意外とすんなり受け入れられてしまうかも?

駄弁者:
 表立って正しいと言える使われ方ではないかもしれませんが、十分予想された使われ方ではないでしょうか。松本零士『セクサロイド』とか石ノ森正太郎『セクサドール』とかありましたし。極端なことを言えばリラダンの「未来のイブ」以来?
 最近だと、ロボットじゃなくてAIですが、テッド・チャン「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」(SFマガジン2011年1月号に収録)で、自分が創ったAIが風俗産業に携わることを肯定する話があったのを思い出します。
>我々の世代だと「ロボ娘」という萌え属性が…
 さて、『To Heart』のマルチを作りたくてヒューマノイド開発を志したという研究者が現れたら、業界や学会はどう受け入れるのでしょうか。



「いや、そうじゃない。俺は単純さを遠く超えてしまった。自分を考える動物にしてしまったんだ。俺は君の盲目の眼を通して、自分が嫌悪する愛情、自分の恋を見る。そして自分自身を見るんだ。虎は消えてしまった」

 出典: アルフレッド・ベスター「虎よ、虎よ!」(中田耕治訳)

紹介 : J.J 様
HP :

コメント:
 SF版岩窟王ともいえるアルフレッド・ベスターの名作「虎よ、虎よ!」から。
 自身の乗っていた輸送宇宙船を撃墜され、100日以上も生死をかけたサバイバルを生き延びるも、目前を通りかかった宇宙船に見捨てられた事への憎悪から、宇宙を巻き込んだ復讐劇を繰り広げた主人公ガリィ・フォイル。
 長い戦いと追走劇の果て、遂に自分を見捨てた憎むべき敵を見つけ出した彼に突き付けられた現実。
 それは自分を見捨てた事件の黒幕が復讐の道程で出会って恋した女性であり。
 自分が巻き込まれた事件は世界に対する彼女の復讐の一端で起きた事であるという真実を突きつけられます。共に世界を憎み、その復讐の為に大勢の人間を殺してきた者同士でなら愛し合えると囁く女性にガリィが告げた決別の台詞が今回の名文句。
 復讐の為に人間である事を捨てて獣として生きようとしてきたガリィが、鏡写しの相手を見て、復讐の獣から変わる屈指の名シーンだと思います。

駄弁者:
 私はガリィは女性の言葉を受け入れるんじゃないかと読んでいて思っていたので、「虎は消えてしまった」という言葉は意外でした。そしてその意外さは快かった。



このジオンの騎士たるニムバス・シュターゼンは、貴様のことを忘れん

 出典: 皆川ゆか「機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY」

紹介 :クロスケ 様
HP :

コメント:
 地球連邦軍第十一独立機械化混合部隊のユウ・カジマ少尉は作戦中に照合データにないジオンの蒼い機体と遭遇する、善戦するも驚異的な戦闘力の前に敗北し敵パイロットの要求でコックピットを開けさせられる、捕虜にするつもりかと考えたユウだがジオン兵の目的は自分の機体に傷をつけた相手の顔を見てから殺すことだった、そしてMSが獲物のヒートサーベルを生身のユウに振り下ろす寸前に何故か相手は謎の撤退をし、難を逃れる。
 「兵士に名前があってはならない」自分達はあくまで国と国の戦いをしているのであって名前がついた瞬間、それは個人と個人の殺し合いになってしまうという信条を持ち人殺しの重圧から逃れるユウはわざわざ相手を認識して殺すニムバスに驚愕するのでした。
 本作を読む限りでは騎士を自称するニムバスが他のジオン兵にどんな風に見られていはあまり見えてきませんがやっぱりかなり浮いてたんではないでしょうか?もう8年ばかり遅く生まれていたらそれほどでもなかったかも?

駄弁者:
>もう8年ばかり遅く生まれていたら…
 「ハマーン様の騎士」マシュマー・セロのいいライバルになっていた?
 でも8年もかけなくても、もともとジオンにはそういう気風はあったんじゃないでしょうか。変な名乗りはしなくても、エースに青や赤に塗った専用機を与えること自体、兵士が「個性」を発揮したがる風潮を助長したのでは。



せめて、何隻かは道連れにしてやろうじゃないか

 出典: デイヴィッド・ウェーバー「オペレーション・アーク3」(矢口悟訳)

紹介 :山家 様
HP :

コメント:
 チャリス王国征服のために、神謁教会の命令により三国連合艦隊も編成されて遠征に赴いたのですが、量はともかく質の面で圧倒的に劣勢な三国連合艦隊は、チャリス艦隊のために全滅寸前に追いやられます(地球上でいえば16世紀の大砲しかない艦隊で数が2倍以上とはいえ、19世紀後半の鋼鉄製後装砲を完全装備しているチャリス艦隊に対決するのは無謀としかいいようがない)。全滅寸前の状況下における三国連合艦隊司令長官の科白です。
 辛うじて生き残って祖国に帰還しても、部下も含めて神の命令である教会の命令を達成できなかったとして処刑の運命が待っている危険性が高い以上、戦場で散るしかありません。司令長官の科白を聞いて、艦長も無言でうなずくのですが、軍人の最期の意地を感じさせる名文句だと思いました。

駄弁者:
>16世紀の大砲しかない艦隊で〜
 陸戦では、16世紀の戦国武士団は20世紀の自衛隊ヘリや装甲車相手に、数と捨て身でいい勝負してましたが(別の作品では(笑))、海戦では…どうなんでしょう。ガレー船vsガレオン船なら、数次第でそこまで絶望的ではないような気もしますが。



カネカは
カガクで
ネガイを
カナエる会社

 出典: 「『株式会社カネカ』テレビCM」

紹介 :ゴジリスト中小路 様
HP :

コメント:
 なんとなく脳内に刷り込まれてしまったキャッチコピーより。
 「高度に発展した科学技術は魔術と区別がつかない」(90集)なんて言いますけど、科学技術で何でも願いが叶う様になったとしたら、やっぱりそれは魔法なんでしょうね。そんなことをふと思ってしまう、奇妙なキャッチコピー。

駄弁者:
 前にも企業のCIからご投稿があったことがありましたが……たまにはいいんじゃないでしょうか。
>やっぱりそれは魔法なんでしょうね
 いや、ネガイをかなえてくれるなら魔法でも科学技術でもどっちでもいい、ということかも(笑)。



こうして、俺の物語は終わる。
物語は終わっても、人生は続く。▽
「めでたしめでたし」で読者は
本を閉じることができても、▽
俺たちの努力が終わることはない。▽
そう、みんな歩き続けるのだ。▽

 出典: コナミ製作「パワプロクンポケット12」

紹介 :ギムレット 様
HP :

コメント:
 この間更新されて載った檜堂様が投稿した物と同じ物語の最後についての文句が投稿予定にあったので今回はそれを。(注釈274集の)
 この文句普通は感心するだけで終わるのですが出てくる場所が場所なので時にプレイヤーに怖さを感じさせてしまいます。  何処に出るのかというとパワポケ12をクリアーした最後に必ず出るのです。
 この必ず出ると言うのが曲者で、彼女と付き合ったり就職したりするハッピーエンドならともかくバッドエンドではアルバムの悲惨な状態見た後この文句を思い出しその後を想像させられダメージを受けること必至。(順序はこの文句→キャラ作成→アルバム→文句を思い出し精神ダメージ)
 バッドエンドでは主人公がニートだったり精神崩壊、彼女に至っては失踪や怪物に喰われる、死んだ方がマシだと思える目にあわされる…この後の彼らの人生を考えたくありません。
 パワポケには物語の終わりについての文句が14にもあるので次週はそれを投稿します。
 またパワポケと思われるかもしれませんがまだたくさんあるのですみませんがこれからも投稿させてもらいます。

駄弁者:
 物語が終わった後も物語世界は残るという考えかたの方が、今は主流になるでしょうか? そうではなく「めでたしめでたし」できっちり閉じられる物語というのも、悪くはないと思います。
>まだたくさんあるのですみませんが
 それをSFだとお考えであれば。まあ、なるべく他の出典もよろしくお願いしますね。



その化け物から離れろ、そいつは犬じゃないぞ、食い殺されちまう!傍に寄せるな離れてろ!見かけに騙されるな!離れろと言ってるんだそこをどけぇ!邪魔だー!どいてろぉ!

 出典: ジョン・カーペンター監督「遊星からの物体X」

紹介 :名も無い者 様
HP :
http://namonaiblog.blog.fc2.com/

コメント:
 こんにちは、初めての投稿となります、名も無い者という者です。いつもこの「SF名文句・迷文句集」を楽しく読ませていただいてます。
 というわけで、グチャグチャヌルヌルデロデロのSFXで知られる『遊星からの物体X』から、“物体”に同化された犬を追いかけ、アメリカ南極観測隊第4基地まで飛んできたノルウェー観測隊のヘリ。それに乗っていたジャンス・ボーレン隊員がそうとは知らぬアメリカ隊員達に向かって言った台詞です。
 実は、原語版ではノルウェー隊員役の人はノルウェー語が話せないため適当なインチキ外国語を喋っていて、この台詞は吹替版でつけられた独自の台詞だそうです(声優は宮川洋一という方が担当されていました)。
 その状況に合うように、一から考え出された台詞ということで、ここに投稿しました。

駄弁者:
 『遊星からの物体X』で私が連想するのは、1951年版のスパイダーヘッドなんですが、これは1982年のリメイク版のほうですね。 (追記:冬寂堂さんのご指摘によると、スパイダーヘッドが出るのはリメイク版の方だとのこと。…あれ?「当時の特殊効果もけっこうすごい」と思っていた私、かなり間抜け?)
 Wikipediaには翻訳:鈴木導とありましたから、真の出典著者はこの方ということになるでしょうか。状況にも映像の長さや役者の口にも合わせなければならないとなると、なかなか難しかっただろうと思います。



「何だ……人間……ではないのか……お前は人造人間だな……みれば戦闘能力も高そうだ、これは余計な手出しをしてしまったかな…」
「あ…あなたも僕と同じ人造人間なのですね」
「……違う!オレは人間だ!…改造人間だ!!脳以外はすべて機械に……換えてしまったけれど……」

 出典: 石ノ森章太郎原作・早瀬マサト(石森プロ)物語「KIKAIDER00 Chapter:014『1000年の孤独』」

紹介 :ザタンゴールド 様
HP :

コメント:
 キカイダー00の初陣の相手となったXASHのバイオロイド、グリーンマンティス。彼女が光命寺博士の車に産み落とした卵から孵化した何万匹ものカマキリが光命寺博士に寄生して「群体グリーンマンティス」となった。00は戦いの中で無意識に恐れを抱き、その心に次元を切り裂く00の電磁ブレードが呼応して次元のかなたに跳躍してしまう。
 意識を取り戻した00は自分が一面の砂漠の中に立っていることに気付く。直後に砂漠から出現した巨大な竜に襲撃される00。そこに奇妙な銃を持った男が通りかかり、竜を撃退した。台詞はその直後の00と男の会話。
 男の正体は仮面ライダーV3だった。悪との戦いの中で自分を改造し続けた彼は人類が滅んだあとも死ぬことができず、1000年もの間死に場所を求めてさすらっていたのだ。この会話の後V3は00に自分と戦うことを求め、微笑みながら死んでいく。自らを犠牲にした挙句に人類に裏切られたにもかかわらず微笑むことができたV3の生き様は00に影響を与え、帰還した後の群体グリーンマンティス戦で刺し違える覚悟で戦う決断をさせた。 余談だが、彼の持つ銃はライダーマンのロープアームに酷似していて、(作中に明記されてはいないが)おそらくは結城丈二の形見だと思われる。

駄弁者:
 1000年も生きた改造人間が自分が人造人間じゃないということにこだわっているのは、ちょっと痛々しい情景ですね。…人類がすでに滅んでいるのに。いや、自分が最後の人類だからこそのこだわりか。



我、美しきこの国を愛し、
はてしなきこの大空を愛し、
たくましきこのファントムを愛し、
そしてやさしき君を愛す

 出典: 鳴海章「原子力空母「信濃」・激突ファントム飛行隊」

紹介 :sengoku 様
HP :

コメント:
 台詞ではありませんが…
 アメリカとの貿易黒字解消の為、日本が買わされたニミッツ級原子力空母「信濃」は、膨大な埋蔵量を誇る海底油田の権益を確保する為、南シナ海へ派遣されます。
 この文は、「信濃」に搭載されている電子戦機、EF-4S「サンダー・ファントム」のパイロット、松本栄治三佐(TACネーム:マツ)が結婚前に妻に送った手紙の一文です。
 南シナ海へ出撃した夫を案じる妻のさとみは、二人が写された写真の裏面に、昔もらった手紙と同じ一文を発見する。
 原子力空母「信濃」シリーズに登場するパイロットの多くは、実際に航空自衛隊に所属するファントム・ライダーです。
 この一文も、マツさんが奥様に送った手紙に、本当に書かれていたのかもしれません。

駄弁者:
 日本が原潜を持つ話をSFに入れてしまったら、原子力空母を持った話も入れないと(まあ、そうでなくても架空戦記はたくさん入ってますが)。貿易黒字解消のため、というところに出版当時の時代が表れてますね。海底油田の権益云々は、今の方が切実に感じられそうですが…。



海は専制君主に属していません。
海上でこそ専制君主もその邪悪な権利を行使し
争い奪い合い貪りあい地上のおぞましいものを持ち込むことができます。
しかし 海面下20フィートでは専制君主も
その影響力は消え勢力も雲散霧消してしまいます。
ああ教授 海に生きることを勧めます。
海で支配するものに出会ったことはありません。
海の中にこそ真の独立があるのです。
この広い海の中で私は自由なのです。

 出典: ジュール・ヴェルヌ「海底二万リュー」(江口清訳)

紹介 :准教授 様
HP :

コメント:
 ノーチラス号で最初にネモ船長とアロナックス教授が腰を据えて話したとき
ネモ船長がアロナックス教授に 海が好きなのですね と言われた際、
珍しく興奮しだして海の素晴らしさをひとしきり解説した後の台詞
 専制君主 支配者 への果てしない憎しみと
海への果てしない愛とも呼べる感情が伝わってくる。

駄弁者:
 あまり見ない訳題だと思ったのですが、旺文社文庫版は「リュー」なんですね。何種類ぐらいあるんだろう…。
 こういうネモ船長自身が、アロナックス教授に対しては自由を奪う存在ともなってしまうこと、そして彼自身も復讐心からは自由になれないことが、皮肉なところだと思います。



「自分ひとりで出来ない事は、いくらだって頼っていいのよ。
 宇宙ではひとり、 みーんな独り。何もしようとしない人には、 誰も手を差し伸べません」

 出典: 佐藤竜雄監督「モーレツ宇宙海賊」

紹介 :陸ドム 様
HP :

コメント:
 始祖移民船を捜してくれという、とある星の王女の依頼を受けて主人公達はついにその船、黄金の幽霊船へと辿り着く。
 無重力に戸惑う王女に手を差し伸べる主人公。手なんか出したら頼ってしまうじゃないかという王女に返した台詞です。
 なんというイケメン。男だったらハーレムアニメになってるところだ。

駄弁者:
>男だったらハーレムアニメ
 いまどきのアニメとしてはその方が人気が出るのでは…というのは、偏見だったみたいです。原作をチラ見した感じではタイトルといい大筋といいノリが懐かしすぎるんじゃないかと思っていたのですが、実際は着実に人気を伸ばしたとのこと。



シェリー先生や校長先生までがくすくす笑っている。
フラニーは体中が煮えくり返り今にも爆発しそうだった。しかしここが我慢のしどころ。あのあくどいフラニーをやっつけるチャンスはここしか無い。
これを乗り越えられなければ、後には恐ろしい未来が待っている。
変えなきゃいけないのは名前じゃない。
笑われた時の自分の気持ちなんだ。

 出典: ジム・ベントン「キョーレツ科学者・フラニー 『タイムマシンで大暴走!』」(杉田七重訳)

紹介 :るーしー 様
HP :

コメント:
 アメリカの小学生向けSFコメディー小説からの名文句です。
 主人公の小学生マッドサイエンティスト・フラニー=K=シュタインは、学校の発明大会で隠していた恥ずかしいミドルネームがばれ、笑われてしまいます。
 タイムマシンで過去に行き、生まれたばかりの自分のミドルネームを決して笑われないと考えたものに変えますが、その結果一層酷く笑われた未来のフラニーは地球を怪物で埋め尽くそうとしているのでした。
 未来の自分と対決するも事態を打開できないフラニーは、再度タイムマシンで発明大会の日に行き、自身もミドルネームを笑い飛ばす事で未来を改変します。
 悲劇的な未来を回避するための歴史改変は時間移動もののSFで随分多く描かれてきたテーマですが、新たな悲劇を起こさないためには人の精神面が重要になるのでしょう。

駄弁者:
 人に笑われるのをどう回避するか、あるいはどう耐えるかは子どもにとって(大人にとっても?)重要課題です。フラニーの気持ちはちょっと理解できるような気がします。私も笑われるのが嫌いだった。
 …などと言った矢先に「そのミドルネームってどんなの?」と聞きたくなってしまうのですが。



「今年は豊作だったけれど、わたしたちに対抗する五つの守備隊の総数は縮小する必要があるということで、話がまとまったのよ」
「それで?」
「マーサタウンの守備隊は、だれひとり帰ってこないわ」

 出典: シェリ・S・テッパー「女の国の門」(増田まもる訳)

紹介 :TWR 様
HP :

コメント:
 <女の国>が全てを取り仕切る現状に不満を覚えたマーサタウンの守備隊<戦士の国>の隊長マイクルは、周辺の都市国家守備隊と結んで反乱を企てる。
 一方、そのようなことには慣れっこの<女の国>は、偽の使者を仕立ててマイクルたち守備隊の首脳を呼び出す。<女の国>評議員でありマイクルの恋人でもあるマーゴットは、おびき出されたマイクルたちに向かって、男の情熱という物がいかにして世界を破滅させたかを語ったあと、失われたはずの鋼鉄製の武器(鎖がま?)で、青銅製の武装を備えた戦士たちを斬殺する。隊長たちの悲劇は他の都市国家守備隊の裏切りであることを<女の国>評議会に吹き込まれたマーサタウンの守備隊は復讐のための戦いに向かう…。
 マーゴットは主人公スタヴィアの母親であり、守備隊にはスタヴィアの恋人が居るのを承知で、守備隊の迎えるであろう結末を語っています。
 反乱分子の粛清としてはあまりの徹底ぶり。次なる反乱の芽を摘むためには反乱計画の記憶すら残してはならない。確かに間違いのない方法です。特にマーゴットは評議員として都市の行く末に責任を持つ立場であり、反乱の首謀者が恋人であろうと私情を挟んではならないのですが、何ともやりきれません。

駄弁者:
 「男の情熱」を非難した後で、その情熱を利用して嵌めますか…。なんとも容赦のないことで。
 そういえば前にご投稿があったシリーズの皇后陛下なら、この<女の国>でもいい線いきますかね。



新聞スタンドの老人「ロンドンのクリスマスは危険だろ?」
ドクター「なぜ?」
老人「空の連中のせいさ。一昨年はUFOだ。人々は操られて屋上へ。去年は巨大な星が人々を感電死させた。川も干上がった。何があるかわからないからみんな逃げたのさ。残ったのは俺と女王陛下だけ。」

 出典: ラッセル・T・ディビス脚本・ジェームズ・ストロング監督「ドクター・フー第42話(2007年クリスマススペシャル)『呪われた旅路』」

紹介 :土左衛門 様
HP :

コメント:
 マーサと別れてひとり旅立つドクターのターディスに衝突したのはストー星の地球観光船「タイタニック号」。興味を持って乗り込んだドクターは、意気投合したウェイトレスのアストリッドと地上に降りた観光客に潜入してロンドンに降りたが、クリスマスなのに町は閑散としている。不審に思ったドクターは新聞スタンドの老人にわけを聞いたところ、このところクリスマスになると侵略者が来るので人々がロンドンから逃げ出したのだという。その時の老人とドクターの会話です。
 ……いやそれって、UFOって2005年クリスマススペシャル(第14話)のシコラックスで(本HPの第239集参照)、巨大な星は2006年クリスマススペシャル(第28話)のラクノスでしょ。そもそもテムズ川干上がらせたのはラクノスを倒すために水を流し込んだドクターだし。ドクターかっ、ドクターのせいかーっ!(いや、侵略者のせいですって)
 LaLaTV放送終了記念と、第4シーズン放送を祈って(あっ、血の涙・笑)投稿させていただきます。毎年のクリスマススペシャルをこーいう楽屋落ちにしてくるとは思いませんでした。

駄弁者:
 こういうセンスはイギリスならではだなあ、と言いかけたところでアメリカを代表するSFドラマでもけっこうあったのを思い出しました(オリジナル小説だけど)。



汚れたものはこの宇宙から抹殺せねばならんのだ
この私も含めてな

 出典: カートゥーン・ネットワーク・スタジオ製作「ベン10 エイリアンフォース 『ふたりきり』」

紹介 :クロスケ 様
HP :

コメント:
 宇宙から落ちてきたカプセルに入っていた腕時計型装置を手に入れた10歳の子供ベン・テニスン、その装置は宇宙のあらゆる種族の遺伝子情報が記録された「オムニトリックス」だった。ベンはその装置によって10人のエイリアンヒーローに変身し悪党やオムニトリックスを狙うエイリアンと戦うのだった。時は経ち15歳になったベンは自分達こそ宇宙で最も高潔で優れた存在と自負する種族ハイブリードが全宇宙の種族の根絶やしを狙い地球にも密かに侵略の手が伸びていることを知る、ベンは進化したオムニトリックスで仲間たちと共にハイブリードの地球侵略を阻む為に立ちあがる
 ある日戦いの最中転送装置の暴走によってベンはハイブリードのラインラシル3世(ベンはライニーと呼ぶ)と転送装置の中継基地がある砂漠の無人惑星に跳ばされる、惑星を脱出するために一時的に手を組むことになった2人。自分達以外の生物を汚れた存在だと見下すライニーの言動に辟易するベンだが、共に襲い来る猛獣と戦ううちにお互いに奇妙な友情のようなものがうまれる。夜のキャンプ中、甲虫からベンを庇い右腕を切断されてしまうライニー。ベンは植物系エイリアンに変身し腕を縫合する(胸の触手から地下水を汲みとる姿からハイブリードを植物に近いものと考えた)
 やっと惑星を脱出できる中継基地にたどり着いた2人だがライニーは下等生物を助けた自分は汚染されたものとしてベンの制止を聞かず自分自身を追放処分とし、汚染された心と身体で砂漠の惑星に残った。
この行為がいずれ全宇宙を救う鍵となるのだった

駄弁者:
 誇り高きライバルとの共闘は王道です。
 出典作品は知らなかったのですが、ネットで調べてみたらこのエピソードは第6シーズンのもので、現在も第8シーズンが継続中とのこと。根強い人気のシリーズなんですね。



書類を主敵とし余力を以ってネウロイと戦う

 出典: 野上武志「ストライクウィッチーズ、アフリカの魔女」

紹介 :山家 様
HP :

コメント:
 異世界からの侵略者ネウロイに立ち向かう人類連合軍。その主戦力となるのはウィッチ達だった、という設定のSFです。この世界では、歴史がネウロイの登場によって歪んだようで、日本が扶桑となる等、いろいろと国名等が違っていたりします。
 しかし、違う歴史の人類連合軍と言えど、やはり人類の軍隊、戦う組織である前に巨大官僚組織であり、書類仕事の量は膨大な物になるわけで。上記の文句は、扶桑から北アフリカに派遣され、統合戦闘飛行隊隊長に任命された加東圭大尉の科白なのですが、何とも実感のある言葉だな、と思います。戦場に赴くと、飛行計画書、報告書。兵器、食料等の物資の維持管理補給の請求書から精算書。上級司令部との折衝の書面。部下の人事管理から人生相談書。等々。隊長が処理しないといけない書類は膨大です。心から同情するとともに、本当に少しでも書類は減らないものなのか、と自分の手元を見て考えてしまいました。

駄弁者:
 軍隊だろうと企業だろうと公共機関だろうと、中間管理職の主敵が書類になるのは変わらないものか…。そこを突き抜けてトップに立てば、あるいは違う景色が見えてくるのかも知れないけど。



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