第321集を見る 感想を書く(文句toめい文句) 第323集を見る
「プシュー!」
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ケン・フィンクルマン監督・脚本「フライングハイ2/危険がいっぱい月への旅(Airplane II: The Sequel)」
紹介 :W”MONSTER 様
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駄弁者:
弱い犬ほど強く吠える。仮想生命体も同じことだった。
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松岡圭祐「人造人間キカイダー The Novel」
紹介 :クロスケ 様
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駄弁者:
旗本筆頭にて譜代中の譜代たりしこのウィリアム権太左衛門、今は一命にかえても、殿をお守りいたしまするぞ、殿は、おそれ多くも、右大臣にて征夷大将軍。源氏の長者。淳和奨学両院別当にあらせられ、牛車、兵仗を許されてある御身にござる。
出典:
光瀬龍「掠奪者のブルース」 『宇宙航路 猫柳ヨウレの冒険』に収録
紹介 :冬寂堂 様
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駄弁者:
大義はロマンチストを惹きつける。失敗を運命づけられた大義ならなおのことだ。
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ダイアナ・ガバルドン「ゲールの赤き火影」(加藤洋子訳)
紹介 :山家 様
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駄弁者:
マルチナ「仕事の邪魔しないで存分に変な本読んでください!」
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速水螺旋人「大砲とスタンプ」
紹介 :TWR 様
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辰馬「いやいや、大河は間に合わんかったけんども、『JIN』が盛り上がっちょる間に登場できてよかっ……」
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空知英秋「銀魂 第三百五十四訓『忘れっぽい奴は忘れた頃にやってくる』」
紹介 :土左衛門 様
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駄弁者:
なにとぞ冷やし中華なる異端のものを根絶させたまえ。ラーメン。
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筒井康隆「冷中水湖伝 序章:ツタンラーメンの怒りの巻」 『週刊ポスト』2013年9月6日号に収録
紹介 :TWR 様
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現実なんてものはそこを結末と決めない限り
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よしづきくみち「君と僕のアシアト〜タイムトラベル春日研究所〜 4」
紹介 :汗(はん) 様
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駄弁者:
「おそらくいつかは人間もその発達しすぎた科学のためにかえって自分を滅ぼしてしまうのではないだろうか?」
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手塚治虫「メトロポリス」
紹介 :YN 様
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駄弁者:
「こんな調子で燃やしていたら、その内燃やす物が無くなるぞ」
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カート・ウィマー監督「リベリオン〜反逆者〜」
紹介 :ツァーリ・ボンバlove 様
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殺せば痕が残る。殺す理由がなんであったとしても。
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ダイアナ・ガバルドン「ゲールの赤き火影」(加藤洋子訳)
紹介 :山家 様
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駄弁者:
「私は地球人を破滅させる為にやってきた『正義』の宇宙人である。
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飯島敏宏監督・脚本(脚本は千束北男名義)「ウルトラマンマックス 第33話『ようこそ! 地球へ 前編 バルタン星の科学』」
紹介 :猫玉 様
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――サトルさんがあんな遠くまで行っちゃったのも無理は無いわ。だって金庫はビルにくっついてるし、ビルは『地球に』くっついてるんじゃない。て事は……?
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火浦功「みのりちゃんの実験室 世界征服のすゝめ」
紹介 :るーしー 様
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仮想生命としてまっすぐに生きてさえいれば、全身を青く染められそうな気がする。非科学的かもしれないけど、そう思えるんだ
出典:
松岡圭祐「人造人間キカイダー The Novel」
紹介 :クロスケ 様
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駄弁者:
「あれは、何かの宇宙ブイかあるいは…」
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「スタートレック/宇宙大作戦『謎の球体』」(The Corbomite Maneuver)
紹介 :W”MONSTER 様
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駄弁者:
オルバ 「なるほど、悪いこと、するんだね」
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高松信司監督「機動新世紀ガンダムX」
紹介 :TWR 様
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駄弁者:
人々は奇跡を祈り――
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岩原裕二「Dimension W 4」
紹介 :ギムレット 様
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駄弁者:
「夢が無い…」
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円谷プロ制作「ウルトラマンギンガ 第7話『夢を懸けた戦い』」
紹介 :ザタンゴールド 様
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駄弁者:
どうだ。汚い手だろう。しかし戦争とはそれだ。勝てばよい。勝ち方を気にするのは将軍になったあとでいい
出典:
佐藤大輔「皇国の守護者1 反逆の戦場」
紹介 :可児歳蔵 様
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駄弁者:
「するとあなたはわたしが彼を愛するようになるのが怖いのね?そしてもしかしたらあなたを捨てて彼のもとに走るのが?」
出典:
デイヴィッド・ウィングローヴ「生ける闇の結婚(チョンクオ風雲録16)」(野村芳夫訳)
紹介 :TWR 様
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駄弁者:
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HP :
旅客機パニックムービーのパロディ&コメディ映画の第2弾。月旅行シャトルを舞台に、SFパロディも巻き込んでのナンセンスギャグが満載。
ウィリアム・シャトナーが司令官を演じる月基地での描写より。隊員がドアを出入りする際に、開閉音の声真似をすることでドアがプシューと開閉するのだ!そう、最新スタトレ映画の雑誌記事で、京極夏彦もお気に入りとコメントの、あの効果音。地味でくだらないが、音声認識で開閉するのが時代先取りの無駄すぎる。
ああ、圧縮空気で開閉するドア音とともに、なんとも言えないリズムのセンサー動作音が耳によみがえる…(実はスタトレの効果音集まで持ってました)。
やっているのがシャトナーというだけで、爆笑ものですね。
脆弱さをひた隠しにするために、先制して相手を傷つける。脅威をなくすために敵対勢力の殲滅をもくろむ。破壊部隊のロボットどもの短絡思考はそればかりだ。
犬が飼い主に似るのと同様、奴らもギルの生きうつしだった。
HP :
ダーク破壊部隊のロボットは死を恐れぬ兵士を目指して作られた。だが光明寺の作業用やレスキュー用に研究していたアンドロイドを流用した為その内面は人間を模した仮想生命体となり人間以上に死を恐れる戦闘集団となった。
人間は不思議がある。生命の誕生にしても終わりにしてもまだ謎を残しているその不思議があればこそ死後の世界、転生など希望を持てる、例え現実主義の人間にしても心のどこかに望みを持てる。だから死を受け入れられる、しかしすべてが計算されて作られたロボットにはそれがない。死後には完全なる無しかない。修理による延命ができたとしても部品の大部分が変わればもうそれは自分ではない。それはロボットの自意識にしか理解のできないことだった
ロボット達はその恐怖から逃れるために必要以上に凶暴さを発揮した
ハムレットの独白では死を「未知の世界」と言って恐れていましたが、「未知の世界」だからこそ死が耐えられる、とも考えられるんですね。
となるとプロフェッサー・ギルは、ロボットたちに服従回路といっしょに宗教回路も取り付けた方がよいのでは。
HP :
猫柳ヨウレは火星にある連合宇宙船技術専修学校に通う女学生。卒論のテーマとして火星の古代遺跡<火星人の道>出没する幽霊を選び、探検隊を編成したのだが、隊員たちはひと癖もふた癖もある連中ばかり。ようよう幽霊を見つけ出したものの、幽霊に操られ逃がしてしまう。かくしてヨウレたちの幽霊探しの冒険が始まる…んじゃないんですよね、この話。幽霊探しなんてどこ吹く風、放棄された木星の浮游都市にいったり、冥王星にいったりと太陽系狭しと暴れまわって、幽霊が出てくるのは最後の話だけというていたらく。
投稿した台詞は、宇宙動物園にインチキな動物を売りつけて、小金を稼ごうとしたヨウレたちを追ってきた三人の殺し屋(ヨウレは、火星人の幽霊を担保にしてポスタル科学標本商会から金を借りており、返済ができない場合は、一生ただ働きになるところを逃げ出してきた)による暴動を収めようとした宇宙動物園の園長のコエキドウ博士の御側役頭人、ウィリアム権太左衛門の台詞から。
光瀬龍作品に出てくるヒロインというと、冷徹な頭脳と燃えるような意志を持つ「かっこいい」女性がまず浮かぶんですが、このヨウレはただひたすらに自分の欲望の赴くままに突っ走り、そこが魅力の一つとなっております。しかし太陽系の各惑星に進出時代に征夷大将軍か…。もしかして光瀬龍の作品の暦って、ADじゃなくて、アフター・イエヤスなのか?
でもそのわりには、征夷大将軍が動物園長なんですね…。
「流星2505年」も「シンシア遊水地2450年」も「墓碑銘2007年」も実はアフター・イエヤスだったらどうしよう(シリーズ違うでしょうが)。
HP :
この作品の登場人物、ジェイミーは未来から来たクレアから話を聞くことで18世紀のジャコバイトの数々の行動が結局は全て失敗することを知っています。ジャコバイトの陰謀が企まれているのを教えられた彼が、何故そこまでジャコバイトというものが多くの人に魅力を持つのかを考えるのですが、その際の一節です。
日本ではジャコバイトというものが馴染みがないので分かりにくいとは思いますが、あえて不正確な表現をすれば後南朝の活動が魅力を持つのと同じかもしれません。情勢が完全に不利な状況下にあるのは分かってはいても、大義というものはロマンチストにとって大変魅力的なものです。そして、失敗が見えていればいるほどロマンチストは奇跡を信じて大義のために行動を起こそうとする気がします。名誉革命から考えれば70年以上、カロデンの戦いから考えても15年が経つ1760年になっても、なおスチュアート朝復活のために戦うジャコバイトの面々。彼らは悲しいまでにロマンチストが集まっているのかもしれません。
名誉革命というと無血で成功した革命として好印象で語られることが多いですが、当然それを歓迎した人ばかりではないし、革命の成果を無血で維持できたわけでもない。日本ではあまりとりあげられることがない時代・分野の話なので、SFとしてより時代小説として興味深いですね。
ジェイミーは未来の話を聞いたから失敗の運命を知っているわけですが、他の「ロマンチスト」たちも失敗を悟りながらも活動をしているのでしょうか。意外と自分たちは大義があって正しいのだから、いつかは成功すると思っていたのかも。
キリール「SF(ファンタスチカ)は変な本じゃねえよ」
HP :
ソ連をモデルにした「大公国」の兵站軍将校マルチナ・M・マヤコフスカヤ中尉(好物はなぜか懐中汁粉)の活躍を描いた架空戦記マンガから。
新年に向けての特別配給の仕事に励むマルチナと、ちょっかいを出す上官キリール・K・キリュシキン大尉の会話。大尉は熱心な読者であるだけでなく、自作の投稿もやってます。
SFファンの心の叫び、身にしみますなあ。また(ファンタスチカ)というふりがなも、良くわかってる。
でも、変じゃないとSFとして不十分な感じもしてしまうんですよね。
一昨年出たアンソロジー『時間は待ってくれない』も副題は「東欧SF・ファンタスチカ傑作選」ですしね。この「ファンタスチカ」という語、SFというには科学技術よりじゃない奇想・幻想物語を表わすのにとてもいいのではないかと思うのです。
>変じゃないとSFとして不十分な感じもしてしまうんですよね
「SFとして不十分」なんて思うぐらいの読者が「変」というのは構わないですが、そうではない人に言われるのはイヤなんです、はい。
銀時「(注・辰馬に蹴り入れて)よしじゃあ病院の非常階段から突き落とそう」
神楽「何時代にタイムスリップしたいアルか? 」
辰馬「そうじゃのう 綾瀬はるかちゃんがいる時代がいいきに」
銀時「わかった はるかはるか昔(ロングロングアゴー)だな」
新八「待てエエエエ その人今落ちてきたところだから それ以上やったら死んじゃうから 」
HP :
えー、年末合わせということで、第298集のシーンの原作版です。
こちらも一回りして大河に間に合ってしまったのが笑えました。
今年のうちにということだったので、順番飛ばしで掲載。順番通りだとタイムスリップ先がはるか…とまではいかなくても、徳川田信秀が登場しそうなぐらいは昔になりそうですし。
HP :
冬場に冷やし中華が食べられないのはなぜだ!と山下洋輔(ジャズピアニスト)の叫びから生まれた、全国冷やし中華愛好会(全冷中)の会報「冷やし中華」第2号掲載の伝奇冷血冷やし中華SFから投稿します。全冷中は山下、筒井の他に坂田明、赤塚不二夫、黒金ヒロシ等々くせ者揃いのおふざけ団体。
エジプト第18王朝の王、ツタンラーメンは地方の反乱に手を焼き、更に異端の冷やし中華を好む神官達にも悩まされていた。彼は偉大なる祖先にして神であるラメンホテップに祈りを捧げる。
おふざけに解説するのはあんまりにも面倒なんで(神官達はラメンホップ、ラメンステップ、ラメンジャンプを筆頭に108人。彼らはラメンホテップに滅ぼされ後に中国で転生)、バックナンバーを図書館等でご覧下さい。
これが掲載される頃には冬になってるでしょうね、なんて素晴らしいタイミング。
「ラーメン」って、パスタファリアンかい。
冬にも冷やし中華が出ると、風物詩の「冷やし中華はじめました」がなくなってしまうので、それはそれでさびしいんじゃないでしょうか。レーメン。
いくらでもエンディングを引き延ばす事が出来るものよ!
前を向いてさえいればいくらでも――
HP :
春日市内全域を過去20年間にわたってスキャンした物理・物質・霊質データをもとに、依頼人の脳内に任意の時空間を再現するイン・ブレイン・タイムトラベル・システム。
過去の真実を知りに来る依頼人たちのドラマと、それに触れた研究所員のドラマが描かれる。
引用の文句は、旧春日研究所から業務を引き継いだ株式会社あさがおラボの所長・瑞紀が、かつて共同研究者である姉・亜紀に言われた言葉。
ひたすら前向きで、依頼人の心のケアにも積極的な姉・亜紀に対して、ケアには消極的で研究対象としてやや事務的に事を運ぶ瑞紀。
そんな瑞紀が、タイムトラベル後の依頼人の変化を見て動揺する。11年前に姉が死んだ過去は変えられないけれど…。
今現在がエンディングだと誰が決めた? 満足できるまでいくらでも延長は可能。未来は変えられる。胸を打つ言葉です。
4巻まで読んでたらわかることですが、2012年7月の「東京大災禍」で失った姉・亜紀が、1〜3巻の主人公です。
亜紀の心の傷は、2012年の実験で瑞紀を失ったことです。…ちょっと『ソフィーの世界』的な眩惑感アリ。
「スーパージャンプ」「グランドジャンプ」などで連載されていたマンガとのこと。
先覚者となるには、まず大言を吐いてから、失敗しようと年月がかかろうとその大言の実現にこぎつければよい、という言葉を見たことがありますが、一脈通じるものがありますね。
HP :
手塚治虫初期SF3部作のうちの「メトロポリス」より、最後のコマで花丸博士が独白する締めくくりのセリフ。
冒頭の「しかしいつかは人間もその発達しすぎた科学のためにかえって自分を滅ぼしてしまうのではないだろうか?」と対になっています。
言葉も使われる意味合いも冒頭と締めくくりで同じなので、「対になる」というのとはちょっと違うと思いますが…。
人造人間ミッチィが姿かたちを失って死ぬシーンから一転して人間全体を俯瞰したこの語りが出るあたり、ある種の冷たさを感じたりもしました。
HP :
第三次世界大戦を経て復興を遂げた未来。大戦の後に誕生した都市国家、[リブリア]では、二度と戦争が起きないようにと怒りや憎しみの根源、つまり[感情]を排除する事を考え、国民一人一人に精神安定剤・[プロジアム]を配り、感情の起伏を制限し、更に感情を揺り起こす様な要素、つまり[芸術・文学・音楽]といった創作物を[EC-10]と呼び排斥した。
逆らう者は[感情違反者]として感情を取り締まる特殊捜査官、[グラマトン・クラリック]が排除、処刑を行っていた。
そんな中、最強の捜査官にして主人公のジョン・プレストン(クリスチャン・ベール)と、同じく捜査官のアンドリュー・ブラント(テイ・デュポン)がある任務の後、廃墟を車の中から見つめている時に言ったセリフが、
[こんな調子で燃やしていたら、その内燃やす物が無くなるぞ]です。
ガン=カタで有名な作品だけど、ストーリーは『華氏451』だったんだな…と今さらながら思ったんですが、だいぶ前のご投稿ですでにそう紹介されていました。
この作品世界では燃やされないよう自分の頭にEC-10を保管する人たちはいたんでしょうか。
それは心に捺された焼印であり、たとえ傷口は癒えても取り除くことはできない。刃をもって抉り取る以外には。だから、傷口が少しでもきれいであることを願うしかないのである。
HP :
私の偏愛する時の旅人クレアシリーズの名脇役ロード・ジョン・グレイが主役を務める外伝の第3作です。この作品だけだとSFじゃないと言われそうですが、外伝ですし、クレアの夫ジェイミー・フレイザーがクレアから未来を教えられた存在として登場しているので目をつぶってください。
上記の名文句は、人の死と対峙して、人を殺した人がどうなるかを述べたプロローグの一節です。人を殺したら、どんな人でも心に痕を残さざるを得ないと思います。痕が残らない人というのは、心を失ってしまっている人だと思います(プロローグの別の個所では魂と訳されているようですが。)。長い歳月で痕が癒えても、決して痕は取り除けない。その痕を、刃をもって抉り取るということは新たに痕を作るだけです。痕が少しでもきれいであることを願うしかない、というのは、本当に何ともいえないものだと思いました。
「愛する人のため」とか「お国のため」というのは、きれいに見えても結局は傷口を抉り取る刃、ということなんですかね。
自分達の環境を破壊し続け、今、月や火星にまで侵略の手を伸ばそうとする地球人は全宇宙共通の敵である」
HP :http://ameblo.jp/puneko
ファイヤーマンのバローグ星人と並ぶ「正義の宇宙人」バルタン星人がDASHに対してモニターから宣戦布告したときの台詞です。この作品のバルタン星人は穏健派と過激派がいて、彼は通称ダークバルタンと呼ばれていますが、容姿は初代バルタン星人と同じで、また脚本演出もオリジナルの「侵略者を撃て」つまりバルタン星人の生みの親の飯島敏宏氏だというのもポイント高いです。
まあ、結局やることは侵略なんですけどね。
よりによってバルタン星人に言われたくはないって、だいぶ前にも書いたような…。自分たちは自分の星しか破壊してないからいいんだ、とでも?
みのりはアルキメデスの言葉をそっくりそのまま口に出して言ってみた。
「もし私に1本の長い丈夫な棒と適当な支点を与えてくれたら、指1本で『地球を動かしてみせる』」
そしてサトルは今や着々とその『長い丈夫な棒』を獲得しつつあるのだ。
HP :
仮免マッドサイエンティスト少女が起こす珍騒動を描いた小説からの名文句です。
「完璧な看護装置」としてPK増幅器を発明したマッドサイエンティスト・みのり。
そのテストがなかなか上手くいかないところにやって来た知人の雑誌編集者・サトルが試してみた結果、彼の念動力によってとんでもない騒動が発生してしまいます。
どうにか騒動に収拾をつけた帰り道、シーソーと同じ理屈で銀行の金庫を動かそうとすると自分の方が持ち上がるという話を聞いて、サトルがそれを試したところその通りに上昇していってしまいました。
1ヵ月後、木星軌道上の未確認飛行人間として報じられたサトルの姿に、みのりは彼が地球を動かそうとしている事を悟ったのでした。
それにしてもずいぶんと懐かしい作品を…と思ったら、意外と最近に復刊されているんですね。
実際には長い丈夫な棒を光速で動かしてもムリ…とどこかで読んだ気がします。
HP :
新作映画が決まっている「人造人間キカイダー」小説より
現代を舞台にキカイダーのデザイン等に新たな理由付けをされた作品。光明寺博士は自らも属する「ダーク・マジェスティックエンジニアリング」のロボット兵器産業による社会の掌握の野望を防ぐ為にダークと戦うロボットを作り上げる。公に販売する為のレスキュー用ロボット「ゼロダイバー」と闇市場で販売する為の「フュージティヴ・フロム・ヘル(地獄からの逃亡者)」(ネーミングの元ネタはキカイダーの没タイトル)の製造許可を取り付け、ダークの命令に絶対のプログラムをされている戦闘ロボットとその限りではない民間用ロボットを組み合わせて1体のロボットを作り上げた。2つのまったく用途の違うロボットの電子頭脳と神経回路を同調させる「良心回路」が組み込まれ、それによって人間の持つ二面性が再現され人に近いロボットとなっていた、外見は太陽電池で動くプロトタイプの外装を流用している為ところどころで強化プラスチックが使われ内部構造が透けて見えていた。そして体表を覆う有機LEDで人間の姿に擬態が可能となっていた。
名称は開発中にダーク側に漏れても「機械だ」と誤認させる為「キカイダー」となった。
ダークから光明寺の子供であるミツコとマサルを守るジローはミツコにキカイダーの青と赤のデザインに触れられると、自分は2体のロボットをつなぎ合わせて生まれたと明かし、レスキューの為の全身青のゼロダイバーになりたいと語る。
後のハカイダーとの対決時にも再改造等ではなく人間が環境に合わせて変化していくように自然と自身を青く変えていくと宣言する。機械が有機的に変化するなどありえないことを言う貴様は欠陥品だと言うハカイダーに「奇跡を期待するのが人間性だ」と返す。
生みの親の石ノ森先生も気に入っていたという完成されたデザインのキカイダーの青と赤ですが。全身青の完全体の構想もあったとのことで実際に出てくる媒体もいくつかあり、青い自分を目指すキカイダーも魅力の一つだと思います。
『催眠』『千里眼』の先生がノヴェライズですか。
これまであったご投稿では、良心回路によって青一色の完全さを目指すことへの疑問を示す文句がありましたが(これとかこれとか)…。環境に合わせて徐々に変化していくなら青一色もアリなのか(でもそうしたいという意志は良心回路から出ているのでは?)
「何だ。」
「…ハエ取り紙です。」
HP :
USSエンタープライズ号の進路に現れた光る立方体。通せんぼしたあげく、迂回すれば付け回してくる立方体に対して、危険ありと判断したカーク船長らはこれを破壊。ところが立方体の親玉の巨大な球体宇宙船が現れて…。
立方体の正体を推測するときのミスター・スポックのセリフより。
ハエ取り紙って表現がクラシックだなと思ったものの、今も流通してるんですね。殺虫剤は適応されるというし、シンプルな方が普遍的に有効なんでしょう…23世紀でも通じるくらい。
つか、疫病とか根絶した未来でもハエはいるのかとか、エンタープライズをハエ呼ばわりとか、殺生を嫌うヴァルカン人でもハエは取るのかとか、色々気になります。
その巨大な球体宇宙船に破壊されそうになるところを、カーク艦長十八番の自爆ブラフで切り抜ける。相手は強大な宇宙船とそれを操る奇怪な異星人司令官、しかしその正体は…と、小説版タイトルの「はったり作戦」そのままのエピソードでした。私がST小説を読み始めてすぐぐらいに当たった作品で、けっこう好きなんです。
>ハエ取り紙
訪れる星ごとに土着の生命体がいる世界だと、適応以前に効くかどうかわからない殺虫剤より、物理的に退治できる手段のほうが効果的なので、航宙艦にはハエ叩きとハエ取り紙は常備されている…とか。
シャギア「そうだ、悪いことだ」
HP :
補給を求めて南アジアの小国エスタルドへ立ち寄ったフリーデン一行。
そして、それを崖の上から見つめるフロスト兄弟のお言葉。
この2人、シリーズを通しての悪役で、この少し前には上官をどさくさ紛れに殺害するという、悪事を働いています。この2人のセリフはいちいち芝居がかっているんですけど、こういうことあっさりと言われると、「ああ、わかってるんだ」と、ついうっかり安心してしまいそうになります。
悪役が自分の悪事に自覚的だと、なんでそうでないより魅力的に見えてしまうんでしょう。実際悪いことに変わりはないどころか、よりタチが悪いはずなのに。
そして科学が生まれた。
HP :
今回は変わってDimension W4巻の帯からです。
投稿した理由ですが、気に入っちゃったから
いいっすよね、たまにはこんな理由でも。
フレーズとしては恰好いいですが、奇跡を祈る行為から、科学は生まれるんでしょうか。
>いいっすよね、たまにはこんな理由でも
もちろん構いませんが、読んでない人のために気に入っちゃった理由を伝えていただいた方が親切というものです。
「父さんの言うように一条寺コンツェルンを継ぐ事が運命づけられているのなら、そんなものを抱いたところで意味がありません。」
「そうか」
「悪いんですか?夢が無いと」
「『悪い』などと言った覚えは無い。ただ…そのような人間に後を任せようとは思わない」
HP :http://zatangold.blog.fc2.com
かつて、ウルトラ戦士と怪獣軍団による大規模な戦いがあった。この戦いは謎のアイテム「ダークスパーク」によってウルトラマンと怪獣全てがスパークドールズという人格を失った人形に変えられたことで決着し、ダークスパークウォーズと呼ばれるようになる。その後、ウルトラマンも怪獣も存在しない世界にある地球の地方都市、降星町にスパークドールズは降り注いだ。スパークドールズの力を解放し、使用者と一体化させる力を持つ光の国の秘宝ギンガスパークはどういう経緯かは不明だが降星町の銀河神社で御神体として祀られることになる。
冒険家を夢見ている高校二年生の礼堂ヒカルは、妙な予感を感じて生まれ故郷の降星町に夏休みを利用してやってきた。なぜか自我を残していたウルトラマンタロウのスパークドールズと出会った彼は、魅かれるようにギンガスパークを手に入れる。同じ頃、スパークドールズを持つ謎の存在「異形の手のモノ」は、バルキー星人を手下にして人々にスパークドールズとダークスパークのコピー「ダークダミースパーク」を渡していく。ダークダミースパークの力で悪意を増幅された人々は、スパークドールズの力を解放して怪獣となってしまうのだ。ヒカルは戦いの中で手に入れた怪獣のスパークドールズや、タロウも知らない謎のウルトラマン「ウルトラマンギンガ」の力を使って立ち向かう。
ギンガの前に出現した巨大ロボット「ジャンキラー」。その力を使っていたのは一条寺コンツェルンの御曹司一条寺友也だった。彼は何故か夢を持つ人を見下して嫌悪感すら抱いており、ヒカルやその友人の夢を否定する。この会で判明するが、彼が夢を憎むようになったのは投稿の父との会話が原因だったのだ。
はて平成ウルトラマンにそんな作品あったかな…と思ったら、今年(2013年)になって作られたんですね。
>ただ…そのような人間に後を任せようとは思わない
夢を持てるような育て方をしなかった父君にも問題があるような気がします。
HP :
いろいろと有名な主人公・新城直衛が学生だった頃に、彼の教官が諸兵科連合戦術について語った言葉の後半部分です。これ自体は「さまざまな特色の部隊をともに運用して互いを補いあう」という戦法への素朴な感想でしかありません。
ところがこの時点で中尉だった新城は、焦土戦術から空挺降下までシリーズを通して「勝ち方を気にしない」戦いを繰り広げ、本土に攻め込まれた<皇国>の軍内部で急速に地位を高めていくことになります。
急速に地位を高め…とはいえ、直衛さん、9巻時点でも将軍になっていませんでしたね(敵の将軍は愛人にしたけど)。将軍になったあとでも勝ち方を気にしなさそうですが。
「あるいはきみを彼と共有することが」
HP :
エリダヌスへひた走る中でも、地球の情勢が気にかかるキムは、平行宇宙を通り抜けて航行するワープ機を考案、実用化する。
並行世界で出会ったもう1人のキム(便宜上、自称「K」)から、彼が見て回った多くの宇宙の情勢を聞かされる。
それぞれの宇宙では、チョンクオ宇宙と同様の人々が存在し、少しずつ違った運命の下で生きていたが、全ての世界の破滅の中心に存在したのがディヴォア。ディヴォアを食い止めるには全ての中心となる宇宙でディヴォアを倒さなければならず、そうすれば、中心世界の影響下にある全ての宇宙が救われることになる。お、なんだかゼラズニィ的な話ですな(真世界アンバーとその影)。
是非もなく協力を誓う2人であったが、Kの家族を写真を見た見たキムは衝撃を受ける。この世界では、Kの妻、エルカは死亡していたのだ。
キムは、Kをチョンクオ宇宙に連れ帰るが、こちらのエルカに面会させるか否かという難題に直面。キムはスラム育ちが災いして発育不良だがKは体格が良好だった。悩むキムではあったが、エルカにすべてを打ち明ける。
これは悩みますよね。自分より出来の良い自分と妻を会わせてしまったらどうなるか。妻が心ひかれてしまうかも、という心配は尤もなものでしょう。更にキムは同情心も立派に持ち合わせているわけで、Kの頼みをむげに断ることも出来ない。双子と結婚したらこんな事になるんでしょうか。
結局エルカはキムの美点が「寛大さ」で有ることを持ち出してキムを説得し、キムとKはエルカをベッドで「共有する」ことを選びます。
いや、何というか心理的にも倫理的にも反応に困る場面でした。
登場人物の性別が逆だったら、読んでいる自分としては心理的には受け入れやすいんだろうな…と考えて、おのれの身勝手さにため息をつくのでした。
読者としてではなく自分が当事者だったら? …伴侶を共有するどころか、ひとつ所に暮らすのさえ、絶対無理。
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